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第１章　４　訴えの提起後の手続き　p71~

Aiko Kobayashi

問題数 23 • 6/19/2025

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問題一覧

訴状の必要的記載事項は？

当事者及び法定代理人、請求の趣旨及び原因

訴状の任意的記載事項は？

予想される争点、重要な間接事実、証拠の添付

補正命令とは？

訴状に不備がある場合に相当期間を定めて原告に対して裁判官が補正を命じること

訴訟費用は原則誰が負担するか？

敗訴者負担の原則

弁護士費用は訴訟費用に含まれるか？

含まれない原則各自の負担

訴訟救助とは？

そのものの訴えに勝利の見込みがないとは言えない時に認められ、訴状提出の際に印紙を貼らなくても良く、費用の支払いが猶予される制度

法律扶助とは？

日本司法支援センター（法テラス）が訴訟費用の立替えを行うこと

送達とは？

当事者その他の訴訟関係人に対して訴訟上の書類の内容を知る機会を与えるために、裁判所が法定の方式に従って書類を交付する裁判権の作用

職権送達主義とは？

訴訟書類を裁判所の責任で送達すること

送達をしたものは何を裁判所に提出しなければならないか？

送達報告書

送達の方法５つ

①交付送達←原則送達を受けるべきもの本人に直接書類を交付すること ②補充送達・差置送達補充送達：家族や従業員など「書類の受領について相当のわきまえのあるもの」に交付すること差置送達：これらのものが正当な理由なく受領を拒む場合に送達をすべき場所に書類を置くこと ③付郵便送達上記の方法がいずれも使えない場合、裁判所書記官が、書類を書留郵便（配達過程が追跡可能）で送達場所に発送すること ④公示送達被告の所在が不明な場合に、裁判所書記官が送達すべき書類を保管し、いつでも送達を受けるべき者に交付すべき旨を裁判所の掲示板に掲示する方法（改正によりWebサイトも可） ⑤システム送達オンラインで提出された訴状については、ファイルに記録された事項を印刷して作成した書面によって送達すること

妻が夫に内緒で夫名義のクレジットカードを使い、夫がその支払いを請求されている場合、同居者である妻が訴状等の交付を受けてもそれを遅滞なく夫に渡すことは期待できない。この場合補充送達は有効か？

有効ただし、受送達者が訴訟手続きに関与する機会を与えられなかったことが再審事由にあたる

付郵便送達や公示送達は、被告の実際の受領なしに送達の効力を認め、手続を進行させる者であるため、悪用されることがある。したがって、実際に実務を扱う担当諸機関は、被告の住所が不明であるとの原告からの回答を鵜呑みにして良いのか？調査報告書などの提出を求める必要があるのか？また、悪用された場合の被告を救済する方法は？

判例は「相当と認められる方法により収集した認定資料に基づいて」合理的に判断すれば足りるとしている救済方法：上訴の追完、再審

訴訟係属とは？

訴えが提起され、裁判長の訴状審査を経て事件が受理されて、特定の裁判所で当事者間の特定の事件が審判されるようになった状態

重複訴訟の禁止とは？

裁判所に継続する事件について、当事者はさらに同じ訴えを提起することができないこと

重複訴訟の禁止の判断において、事件の同一性を判断する必要があるが、事件の同一性は何で判断するか？

当事者と請求の双方の同一性 ①当事者の同一性原告と被告の地位が逆になった場合、一方の訴訟の当事者が他方の訴訟の当事者にはなっていなくても、当事者と同視しうる立場のものとして他方訴訟の判決の効力を受ける場合には認められる ②請求の同一性訴訟物が同一の場合だけでなく、請求の基礎や主要な争点が共通している場合

重複訴訟の処理方法は？

先行訴訟において訴えを追加的に変更し、反訴を提起することで（先行訴訟の被告側が）同一の手続き内での審理を確保する

相殺の抗弁とは？

相手方が請求している債権を受動債権とし、自らが相手方に対して有する別の債権を自動債権として相殺する旨の意思表示を訴訟内でする訴訟上の主張

相殺の担保的機能とは？

相手方の訴求する債権と簡易迅速かつ確実な決済を図るという機能

相殺の抗弁が予備的抗弁とされた場合の審理順序の矯正とはどういうことか？

裁判所は、まず主位的主張（例：契約の無効）から審理し、それが排斥された場合にのみ、次に予備的抗弁（相殺）に進むということ

既に係属中の訴訟で訴訟物となっている債権を、別の訴訟において自動債権として相殺の抗弁を主張する別訴先行型は重複訴訟に当たるか？

相殺の自動債権は訴訟物に準じるものとして裁判所の審判の対象となるため、重複訴訟に当たる ←相殺の抗弁が認められるかの審判がされるとは限らないのに、必要以上に重複訴訟や既判力の抵触の恐れを強調し過ぎていることから重複訴訟に当たらないとする説も有力

既に係属中の訴訟で相殺の抗弁に供している債権を、別の訴訟において訴訟物として請求する抗弁先行型について重複訴訟に当たるか？

最高裁の判例はない見解が分かれている

債務不存在確認訴訟が提起された後で、給付訴訟が提起された場合、訴訟物たる権利関係が同一であることから、後行の給付訴訟は重複訴訟に当たるか？

先行する債務不存在確認訴訟の審理が進んでおり、裁判をするのに熟している場合を除いて、債務不存在確認訴訟の継続の後に提起された給付訴訟は重複訴訟に当たらず、債務不存在確認訴訟が原則として確認の利益を失い不適法になる

第１章 ４ 訴えの提起後の手続き p71~

第１章　４　訴えの提起後の手続き　p71~