暗記メーカー

ログイン

第１回　イントロダクション・ガイダンス

Aiko Kobayashi

問題数 13 • 6/16/2025

記憶度

完璧

1問

覚えた

7問

うろ覚え

0問

苦手

0問

未解答

0問

アカウント登録して、解答結果を保存しよう

問題一覧

国際社会は現在どのような構造をとっているか？4つ

・主権国家の併存状態・法の定立・執行の分権性（de-centralized）（法の執行機関や世界政府が存在しないため）・「世界政府」の不在：国連の原則は主権平等（国連憲章★2条1項）・主に国家間の合意に依存 → 例外的な自助（self-help）

国際法の役割２つ

共存の国際法、協力の国際法

共存の国際法とは？

すべての主権国家が、その社会的・経済的体制に関わりなく平和裏に共存することを規律

垂直的次元を持っているのは、共存の国際法と協力の国際法のどちらか？

協力の国際法

John Austinの主権者命令説とは？

法の本質を「主権者による命令」と捉える考え方

国際法の「法性」を実証的に擁護した判例であるニカラグア事件の判旨は？

国際法は法ではないとする考えに対する反論を提示ある国家が国際法規範に違反するように見える行動を取っていたとしても、その国家がその行為を国際法に定められた正当化事由（例：自衛権や例外規定）に基づいて弁明する場合、それはむしろ「その国がその法規範の存在と拘束力を認めている」ことを示すものである

利用可能性ヒューリスティックスとは？

人が判断や意思決定を行う際に、「思い出しやすさ（想起のしやすさ）」に基づいて確率や頻度を見積もってしまう傾向

代表性バイアスとは？

人間がある事象や人、出来事を、典型的（代表的）なイメージとどれだけ似ているかによって判断してしまう心理的傾向

リアリズムとは？

「力」や「安全保障」を中心に、国家の行動を現実主義的に理解しようとする立場

リベラリズムとは？

国家は利害が一致すれば協力可能であり、制度・民主主義・経済的相互依存を通じて戦争を防ぎ、平和と秩序を実現できるとする国際関係論の理論。

コンストラクティヴィズムとは？

国家の行動や国際政治の構造が、物質的な力（軍事・経済力）ではなく、アイデンティティ・価値観・規範・社会的構成によって形づくられるとする立場

国際法が守られなかったニカラグア事件とは？

1979年、ニカラグアで左派のサンディニスタ政権が誕生。アメリカはこの政権を共産主義的とみなし、敵視。アメリカは：反政府武装勢力「コントラ」を支援（資金・武器・訓練）。ニカラグアの港を機雷で封鎖（1984年）。ニカラグア政府に対して武力的・経済的圧力を加える。これに対してニカラグアは、アメリカの行為が主権侵害・国際法違反であるとして、ICJに提訴しました。 🔹 ニカラグアの主張アメリカは以下の点で国際法に違反していると主張： **武力不行使の原則（国連憲章第2条4項）**に違反している他国内政への干渉禁止原則に違反している主権の侵害をしている国際人道法にも違反している（コントラによる民間人攻撃など） 🔹 アメリカの対応 ICJの管轄権を否定し、1985年に裁判への参加を拒否（不出廷）。判決：ニカラグア勝訴判決のポイント ✅ アメリカの行為は主権侵害・武力行使の禁止違反である、慣習国際法に基づく違法性を確認、国際法の存在を国家の行動から確認

国際法が守られなかった南シナ海事件（フィリピン対中国、2016年、仲裁）とはどのような事件か？

背景南シナ海には豊富な海洋資源（漁業・石油・ガス）がある。中国は「九段線（Nine-dash line）」と呼ばれる独自の線を根拠に、南シナ海の大部分を歴史的に自国の領海と主張。フィリピンなど周辺国（ベトナム、マレーシア、ブルネイ）も一部海域の主権を主張していた。問題の核心中国が九段線を理由に他国漁船の排除・人工島建設などを行っており、国連海洋法条約（UNCLOS）に違反しているのではないかという点が争点。判決　：フィリピン勝訴九段線は国際法上無効,中国の行動はフィリピンの主権的権利を侵害

第１回 イントロダクション・ガイダンス

第１回　イントロダクション・ガイダンス