自分にとって好ましい人・理想とする人の特性を取り入れてまねをし、それにより自己の欲求の満足を図ること 例）好きなタレントの髪型をまねる 例）あたかも母親のように妹を叱る

満たされない欲求を正反対の欲動によって打ち消すこと 例）好きな子をいじめる

欲求が満たされないとき、その耐え難い感情をかなり強引な理屈づけを行なって処理しようとすること 例）異性に振られたとき、「あんな奴と付き合わない方が自分のためになる」などと思い込む 例）取れなかったブドウを「酸っぱいから取らない」と理由をつけて正当化する

欲動や感情を論理的あるいは抽象的に考えたり、それらに関する知識を得たりなどしてコントロールすること 例）性衝動を、性に関する知識で統制する態度 例自分の欲求などを直視せず、知性的態度で専門用語の乱用や難しい話をして、一見満足しているように見せかけている

強い感情を伴った観念から感情を引き離した状態をいう 例）不快な人に対して笑顔であいさつする

容認し難い自分の欲求を無意識のうちに抑えつけてしまうこと 例）性的欲求、攻撃性などを無意識のうちに

容認し難い自分の欲求や考えを意図的に意識させないようにすること

無意識的な欲求が満たされない場合、これを意識可能な別の表象（イメージ）に置き換えることで欲求を満たすこと 例）彼女と付き合えないので彼女の写真をじっと眺める 例）大好きな歌手のコンサートに行けないので写真を飾って写真に向かって話しかける

劣等感を克服するため、それとは別の面で価値を表現したり、弱点そのものを克服したりすること 例）病弱であるという劣等感を勉強で成果を上げることで克服したり、体を鍛えて体質そのものを変える

性欲や支配欲などの基本的欲求を社会的に容認された方法で解消すること 例）性欲を勉学にいそしむことで紛らわす 例）日常の不満をスポーツで発散する 例）好きな人への思いを詩や音楽にして表現し発散する

自己の欠点や攻撃性を他人の中に見出し、他人を攻撃することで自己の劣等感攻撃性をないものとすること 例）「父を嫌っている」という自分の感情を抑えて、「父が自分を嫌っている」と思い込む 例）本当は自分が相手を好きなのに相手が自分のことを好きだといいふらす

ある程度発達を遂げた者が、危機に際してより低い発達段階に「子どもがえり」して、未熟な行動により当面の困難を回避しようとするもの 例）弟や妹が生まれたとき、両親の愛情が自分から弟妹に移ってしまうことをおそれて、おねしょをして両親の手を煩わせる

容認したくない感情、経験を実際には存在しなかったかのように振る舞うこと 例）異性から振られたのに自分から振ったのだと思い込む 例）「自分の病気はあくまで身体的な病気であって、精神的な病気ではない」と信じ込み、身体の病気である診断してくれる医師を求めて通院を転々とする

反動道徳な考えや行為などに伴う罪悪感を、これと反対の行為をすることで償おうとすること 例）宗教の戒律に反した行動をした後に祈る 例）相手を激しく攻撃した後に、その相手をほめちぎり、埋め合わせや償いを（無意識に）する

情緒的葛藤やストレス因子に対し、内省をせず、実際の行動によって対処するもの 例）治療者に不満をもった患者が、面接場面で沈黙を続ける 例）沈黙を続ける、無視する 　　会話せず全く聞こえない、聞いていないふりをする。キレて物を壊す

葛藤が麻痺や失声などの神経症状となって現れる防衛機制は？

欲求や感情を価値ある行動に置き換える防衛機制は？

「自分が幼稚園に行っている間にお母さんがいなくなってしまう」と思い込み、登園をしぶる心理は？

「A大学の合格が難しいと感じてB大学を受験する」という防衛機制は？

（　　　　　　）は、ストレスを軽くするために自己や対象に対して良い・悪いイメージを別々のものとして隔離する防衛規制である。あるいは２つの相反する心理のうち１つを無視する