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問題一覧
1
(初)問題16. 以下の文中のカッコ内に入る語の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 犯罪とは、(a)に該当する違法で(b)な(c)である。(c)が特定の犯罪の(a)に該当したとしても、たとえば、(d)により違法性が阻却される場合には、犯罪は成立しない。また、(c)が特定の犯罪の(a)に該当する違法なものであったとしても、(e)が阻却される場合には、犯罪は成立しない。たとえば、心身喪失者の(c)は、(e)能力を欠くため、(e)が阻却され、犯罪とならない。 1. a = 構成要件 c = 意思 e = 責任 2. b = 有責 c = 行為 e = 罪責 3. a = 構成要件 c = 行為 d = 正当防衛 4. a = 有責 c = 意思 d = 正当防衛
3. a = 構成要件 c = 行為 d = 正当防衛
2
(初)問題17. 以下の文中のカッコ内に入る語の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 (a)と(b)は分けて考えるべきである。(a)とは、当該(c)によって保護されている利益、すなわち(d)をいう。これに対して(b)とは、行為が向けられる対象としての人または物をいう。たとえば、公務執行妨害罪(刑法95条1項)における(b)は公務員であるが、(a)は「公務の適正な遂行」である。このように、(a)が何であるかは条文自体から出てくるものではなく、(c)の解釈によってはじめて明らかになるものである。また、単純逃走罪(刑法97条)のように(b)のない犯罪はあるが、(d)のない犯罪はない。 1. a = 行為の客体 b = 保護の客体 c = 法律 d = 法益 2. a = 保護の客体 b = 行為の客体 c = 刑事法規 d = 法益 3. a = 行為の客体 b = 保護の客体 c = 法律 d = 権利 4. a = 保護の客体 b = 行為の客体 c = 刑罰法規 d = 権利
2. a = 保護の客体 b = 行為の客体 c = 刑事法規 d = 法益
3
(初)問題18. 以下の文中のカッコ内に入る語として、使用されないものを1つ選びなさい。 犯罪によっては、たとえ(a)が行われても、そこから一定の結果が発生しない限りは構成要件該当性が認められないものがある。このような犯罪を結果犯とよぶが、結果犯においては、(a)のほかに、(b)および(c)が構成要件要素となる。 1. 実行行為 2. 故意 3. 結果 4. 因果関係
2. 故意
4
(初)問題19. 以下の記述のうち、判例がある場合には判例に照らして、正しいものを1つ選びなさい。 1. Xは、A所有の家屋を不法に占拠し、後日その家屋を取り壊した。Xには住居侵入罪のほか、不動産侵奪罪と建造物損壊罪が成立する。
❌
5
(初)問題19. 以下の記述のうち、判例がある場合には判例に照らして、正しいものを1つ選びなさい。 2. Xは、春闘の一環として、ビラ貼り目的で夜間に甲郵便局におもむき、宿直員に声をかけながら同局舎内に立ち入り、ガラス窓等にビラ約1000枚を貼り付けたところを郵便局長に発見され、同局舎から退去を要求されたが、それに応じなかった。Xには、不退去罪は成立しない。
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6
(初)問題19. 以下の記述のうち、判例がある場合には判例に照らして、正しいものを1つ選びなさい。 3. Xは人から預かった貴金属を勝手に売りさばこうと思い、逃亡中に知り合ったYに事情を打ち明けて、売れた金額の1割を渡す約束で処分先を紹介してもらった。Yは横領罪の幇助犯となる。
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7
(初)問題19. 以下の記述のうち、判例がある場合には判例に照らして、正しいものを1つ選びなさい。 4. Xは、Aから監禁されたが、Aがうたた寝した隙にAを殴って脱出した。Xの行為は緊急避難である。
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8
(初)問題20. 以下の文中のカッコ内に入る語の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 犯罪は、法益の侵害ないし危険を内容とするのが一般的であり、これを(a)というが、それをさらに2分して、現実に法益を侵害することを要件とする(b)と、法益を危険にさらすことで足りる(c)とに分類する。 1. a = 侵害犯 b = 実質犯 c = 形式犯 2. a = 侵害犯 b = 具体的危険犯 c = 抽象的危険犯 3. a = 実質犯 b = 侵害犯 c = 危険犯 4. a = 実質犯 b = 結果犯 c = 挙動犯
3. a = 実質犯 b = 侵害犯 c = 危険犯
9
(初)問題21. 以下の記述のうち、判例がある場合には判例に照らして、誤っているものを1つ選びなさい。 1. 現住建造物等放火罪(刑法108条)は、法文上、公共の危険が発生することが要件として規定されておらず、危険犯ではない。 〔参照条文〕刑法 (現住建造物等放火) 第108条 放火して、現に人が住居に使用し又は現に人がいる建造物、汽車、電車、艦船又は鉱坑を焼損した者は、(中略)に処する。
❌
10
(初)問題21. 以下の記述のうち、判例がある場合には判例に照らして、誤っているものを1つ選びなさい。 2. 建造物等以外放火罪(刑法110条1項)は、法文上、公共の危険が発生することが要件として規定されており、危険犯である。 〔参照条文〕刑法 (建造物等以外放火) 第110条 放火して、前2条に規定する物以外の物を焼損し、よって公共の危険を生じさせた者は、(中略)に処する。 2 (略)
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11
(初)問題21. 以下の記述のうち、判例がある場合には判例に照らして、誤っているものを1つ選びなさい。 3. 遺棄罪(刑法217条)は、法文上、人の生命および身体に対する危険という文言はないものの、危険犯である。 〔参照条文〕刑法 (遺棄) 第217条 老年、幼年、身体障害又は疾病のために扶助を必要とする者を遺棄した者は、(中略)に処する。
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12
(初)問題21. 以下の記述のうち、判例がある場合には判例に照らして、誤っているものを1つ選びなさい。 4. 偽計業務妨害罪(刑法233条)は、法文上、人の業務を妨害した者を処罰すると規定されているが、侵害犯ではない。 〔参照条文〕刑法 (信用毀損及び業務妨害) 第233条 虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の信用を毀損し、又はその業務を妨害した者は、(中略)に処する。
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13
(初)問題22. 以下の文中のカッコ内に入る犯罪の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 即成犯とは、一定の法益の侵害または危険が発生することによって、犯罪事実が完成し同時に終了するものであり、(a)等がこれにあたる。継続犯とは、一定の法益侵害の状態が継続している間、その犯罪事実が継続するものであり、(b)等がこれにあたる。状態犯は、一定の法益侵害の発生によって犯罪事実が終了し、その後、法益侵害の状態が継続しても、それはもはや犯罪事実とはみられないものをいう。(c)がこれにあたる。 1. a = 監禁罪 b = 窃盗罪 c = 傷害罪 2. a = 窃盗罪 b = 傷害罪 c = 殺人罪 3. a = 傷害罪 b = 殺人罪 c = 監禁罪 4. a = 殺人罪 b = 監禁罪 c = 窃盗罪
4. a = 殺人罪 b = 監禁罪 c = 窃盗罪
14
(初)問題23. 不作為犯に関する以下の記述のうち、判例がある場合には判例に照らして、正しいものを1つ選びなさい。 1. 一般に、不作為犯は、真正不作為犯と不真正不作為犯に分けられ、不退去罪や保護責任者不保護罪は不真正不作為犯である。
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15
(初)問題23. 不作為犯に関する以下の記述のうち、判例がある場合には判例に照らして、正しいものを1つ選びなさい。 2. 不真正不作為犯の成立要件としての作為義務は、法律上の規定に基づくものでなければならない。
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16
(初)問題23. 不作為犯に関する以下の記述のうち、判例がある場合には判例に照らして、正しいものを1つ選びなさい。 3. 不作為犯は、放火罪についても成立が認められる余地がある。
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17
(初)問題23. 不作為犯に関する以下の記述のうち、判例がある場合には判例に照らして、正しいものを1つ選びなさい。 4. 不作為犯の因果関係は、期待された作為がなされていれば結果が発生しなかったことについて確実性はなくても、その可能性があれば認められる。
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18
(初)問題24. つぎの〔事例〕に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 〔事例〕 Xとその恋人Yは、Yの子A(7歳)を連れて海水浴に行き、人気のない浜辺の浅瀬で、XがAに泳ぎ方を教え、Yがこれをそばで見ていたところ、XとYが両者の将来のことで口論を始めた隙に、突然Aが波にさらわれ溺れ始めた。XもYも、Aを助けなければAの生命の危険性が高まることを認識していたが、それを意に介さず、救助しないで、Xはその場を立ち去り、Yは立ちつくしただけで放置したため、Aは溺死した。鑑定の結果、Aが溺れ始めた時点ですぐに助けて病院に搬送して医師の治療を受けていれば、確実にAは死亡しなかったであろうといえる状況であった。また、その浜辺の浅瀬の深さ、潮の流れ、波の高さ等を考慮すると、泳げない人では助けられない状況であったところ、Xは泳げたが、Yはまったく泳げなかった。 1. Xには、Aに対し先行行為に基づく社会的依存関係があり、排他的支配関係があるから、不作為による保護責任者遺棄致死罪が成立する。
⭕️
19
(初)問題24. つぎの〔事例〕に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 〔事例〕 Xとその恋人Yは、Yの子A(7歳)を連れて海水浴に行き、人気のない浜辺の浅瀬で、XがAに泳ぎ方を教え、Yがこれをそばで見ていたところ、XとYが両者の将来のことで口論を始めた隙に、突然Aが波にさらわれ溺れ始めた。XもYも、Aを助けなければAの生命の危険性が高まることを認識していたが、それを意に介さず、救助しないで、Xはその場を立ち去り、Yは立ちつくしただけで放置したため、Aは溺死した。鑑定の結果、Aが溺れ始めた時点ですぐに助けて病院に搬送して医師の治療を受けていれば、確実にAは死亡しなかったであろうといえる状況であった。また、その浜辺の浅瀬の深さ、潮の流れ、波の高さ等を考慮すると、泳げない人では助けられない状況であったところ、Xは泳げたが、Yはまったく泳げなかった。 2. Yには作為可能性がないから、Aに対し不作為による保護責任者遺棄致死罪が成立しない。
⭕️
20
(初)問題24. つぎの〔事例〕に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 〔事例〕 Xとその恋人Yは、Yの子A(7歳)を連れて海水浴に行き、人気のない浜辺の浅瀬で、XがAに泳ぎ方を教え、Yがこれをそばで見ていたところ、XとYが両者の将来のことで口論を始めた隙に、突然Aが波にさらわれ溺れ始めた。XもYも、Aを助けなければAの生命の危険性が高まることを認識していたが、それを意に介さず、救助しないで、Xはその場を立ち去り、Yは立ちつくしただけで放置したため、Aは溺死した。鑑定の結果、Aが溺れ始めた時点ですぐに助けて病院に搬送して医師の治療を受けていれば、確実にAは死亡しなかったであろうといえる状況であった。また、その浜辺の浅瀬の深さ、潮の流れ、波の高さ等を考慮すると、泳げない人では助けられない状況であったところ、Xは泳げたが、Yはまったく泳げなかった。 3. Aが溺れ始めた時点で救出していれば、80パーセントの確率で救命可能であった場合、Xには、Aに対して不作為による保護責任者遺棄致死罪が成立する。
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21
(初)問題24. つぎの〔事例〕に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 〔事例〕 Xとその恋人Yは、Yの子A(7歳)を連れて海水浴に行き、人気のない浜辺の浅瀬で、XがAに泳ぎ方を教え、Yがこれをそばで見ていたところ、XとYが両者の将来のことで口論を始めた隙に、突然Aが波にさらわれ溺れ始めた。XもYも、Aを助けなければAの生命の危険性が高まることを認識していたが、それを意に介さず、救助しないで、Xはその場を立ち去り、Yは立ちつくしただけで放置したため、Aは溺死した。鑑定の結果、Aが溺れ始めた時点ですぐに助けて病院に搬送して医師の治療を受けていれば、確実にAは死亡しなかったであろうといえる状況であった。また、その浜辺の浅瀬の深さ、潮の流れ、波の高さ等を考慮すると、泳げない人では助けられない状況であったところ、Xは泳げたが、Yはまったく泳げなかった。 4. Xは、Aが溺れ始めた時点で救出しようと思い、Aを海から救い出した後、自車にAを乗せ搬送したが、途中でAが泣き叫び続けたので煩わしくなり、病院で救命措置をとらなければ死ぬかもしれないことを予想しつつ、死んでも構わないと思い、人に発見されにくい場所に降ろして立ち去った結果、Aは衰弱死した。Xには殺人罪が成立する。
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22
(初)問題25. 以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 1. 結果犯において実行行為と結果との間の因果関係が否定された場合、その既遂犯は成立しないが、未遂を処罰する規定があるものについては、未遂犯は成立しうる。
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23
(初)問題25. 以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 2. 結果的加重犯において基本犯の実行行為があったが、これと加重結果との間の因果関係が否定された場合、その結果的加重犯は成立しないが、基本犯は成立する。
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24
(初)問題25. 以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 3. 不作為から結果が生じることはありえないので、不作為犯の成立に因果関係は不要である。
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25
(初)問題25. 以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 4. 結果を構成要件要素としない挙動犯においては、実行行為と結果との間の因果関係は不要である。
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26
(初)問題26. 以下の文中のカッコ内に入る語の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 犯罪が成立するためには、行為と結果との間に因果関係が必要である。「その行為がなかったならば、その結果は生じなかったであろう」という関係を条件関係というが、因果関係があるというためには、条件関係がなければならない。このように理解したとき、XがAに傷害を負わせ、そのためAが救急車で病院に搬送される途中、救急車が交通事故を起こし、Aが死亡した場合、Xの行為とA死亡との間に、条件関係は(a)。YがBの飲み物にこっそりと致死量の毒薬を入れ、事情を知らないBがこれを飲んだ後、毒薬が効き始める前に、たまたまBのそばを通りかかったZがBの頭部を銃撃し、Bを即死させた場合、Yの行為とB死亡との間に、条件関係は(b)。この場合、因果関係は(c)。 1. a = 存在する b = 存在する c = 存在する 2. a = 存在する b = 存在する c = 存在しない 3. a = 存在する b = 存在しない c = 存在しない 4. a = 存在しない b = 存在する c = 存在しない 5. a = 存在しない b = 存在しない c = 存在しない
3. a = 存在する b = 存在しない c = 存在しない
27
(初)問題27. つぎの〔事例〕に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 〔事例〕 Xは、Yをそそのかして甲に対して通常であれば軽傷で済む程度の暴行を加えさせたところ、甲に心臓疾患があったため、甲は心臓が停止し死亡した。なお、甲の心臓疾患について、Xは知っていたが、Yは知らず、一般人の立場からも認識できなかった。 1. 条件説によれば、XとYのそれぞれの行為と甲の死亡結果との間の条件関係は認められるが、Yの行為により因果関係が中断するので、Xの行為と甲死亡との間の因果関係は認められない。
❌
28
(初)問題27. つぎの〔事例〕に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 〔事例〕 Xは、Yをそそのかして甲に対して通常であれば軽傷で済む程度の暴行を加えさせたところ、甲に心臓疾患があったため、甲は心臓が停止し死亡した。なお、甲の心臓疾患について、Xは知っていたが、Yは知らず、一般人の立場からも認識できなかった。 2. 主観的相当因果関係説によれば、Xの行為と甲の死亡結果との間の因果関係は認められる以上、Yの行為と甲の死亡結果との間の因果関係も認められる。
❌
29
(初)問題27. つぎの〔事例〕に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 〔事例〕 Xは、Yをそそのかして甲に対して通常であれば軽傷で済む程度の暴行を加えさせたところ、甲に心臓疾患があったため、甲は心臓が停止し死亡した。なお、甲の心臓疾患について、Xは知っていたが、Yは知らず、一般人の立場からも認識できなかった。 3. 客観的相当因果関係説によれば、一般人の立場から甲の特殊事情が認識できなかった以上、XとYのそれぞれの行為と甲の死亡結果との間の因果関係は認められない。
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30
(初)問題27. つぎの〔事例〕に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 〔事例〕 Xは、Yをそそのかして甲に対して通常であれば軽傷で済む程度の暴行を加えさせたところ、甲に心臓疾患があったため、甲は心臓が停止し死亡した。なお、甲の心臓疾患について、Xは知っていたが、Yは知らず、一般人の立場からも認識できなかった。 4. 折衷的相当因果関係説によれば、Xの行為と甲の死亡結果との間の因果関係は認められるが、Yの行為と甲の死亡結果との間の因果関係は認められない。
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31
(初)問題28. 結果的加重犯に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 1. Xは、留守中の他人の家の窓ガラスを割ってやろうと思って石を投げたところ、割れたガラスの破片で、たまたまそのとき窓の下に寝ていた家人が負傷した。この場合、結果的加重犯としての傷害罪が成立する。
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32
(初)問題28. 結果的加重犯に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 2. Xは、Aを監禁していたが、AがXのことを侮辱したので腹を立て、思わずAの顔面を殴ったところ、Aの前歯が折れてしまった。この場合、監禁罪の結果的加重犯としての監禁致傷罪は成立しない。
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33
(初)問題28. 結果的加重犯に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 3. Xは、病気で寝たきりとなっていた叔父Aを自宅に引き取って看病していたが、しだいに看病がわずらわしくなり、Aが死ねばよいと思って、Aを冬の厳寒の夜に戸外に放置したところ、Aが凍死してしまった。Xには、結果的加重犯である保護責任者遺棄致死罪が成立する。
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34
(初)問題28. 結果的加重犯に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 4. Xは、A所有の建物が無人の倉庫だと思って放火したところ、実は、Aが住居として使用しているものであった。この場合、軽い非現住建造物等放火罪の故意があるので、結果的加重犯として、重い現住建造物等放火罪が成立する。
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35
(初)問題29. 以下の行為のうち、違法性が阻却されるものを1つ選びなさい。 1. 教師が、教室内で盗みをはたらいた児童を懲戒するために、その顔面を殴打する行為
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36
(初)問題29. 以下の行為のうち、違法性が阻却されるものを1つ選びなさい。 2. 大学におけるボクシングの試合で、相手が反則をしたので、報復として、自らも反則をして、相手の耳にかみつく行為
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37
(初)問題29. 以下の行為のうち、違法性が阻却されるものを1つ選びなさい。 3. 他人の懐中物をスリ取ったところ気づかれたので、それを投げ捨てて逃げ出したスリを、通行人が捕まえるために足払いをかけて転倒させる行為
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38
(初)問題29. 以下の行為のうち、違法性が阻却されるものを1つ選びなさい。 4. 弁護士が、弁護の依頼を受けた被告人Aを無罪にするために、記者会見をして、確実な根拠・資料はなかったが、真犯人はBであると発表する行為
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39
(初)問題30. 以下の記述のうち、判例がある場合には判例に照らして、正しいものを1つ選びなさい。 1. Xは、保険会社から保険金をだまし取るつもりで、Aの承諾を得て、Aが運転する自動車に自分の車を追突させ、Aに軽いムチ打ち症を負わせた。軽い傷害の場合は、被害者の承諾は有効であり、Xの行為は傷害罪の違法性が阻却される。
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40
(初)問題30. 以下の記述のうち、判例がある場合には判例に照らして、正しいものを1つ選びなさい。 2. Xは、12歳のAが化粧をして酒を飲んでいたので、てっきり成人だと思い、さらにAにわいせつな行為をすることについての承諾がないのに、これがあると誤信して、Aに対してわいせつな行為を行った。Xに不同意わいせつ罪は成立しない。
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41
(初)問題30. 以下の記述のうち、判例がある場合には判例に照らして、正しいものを1つ選びなさい。 3. Xは、Aに刑事処分を受けさせる目的で虚偽の告訴を行ったが、Aがそれに承諾していたときは、虚偽告訴罪は成立しない。
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42
(初)問題30. 以下の記述のうち、判例がある場合には判例に照らして、正しいものを1つ選びなさい。 4. Xは、不倫関係にあったAをうとましく思い、心中する意思がないのに「一緒に死のう」とだまし、信じたAの承諾を得て、致死量の睡眠薬を飲ませてAを死亡させた。Xには、承諾殺人罪が成立する。
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43
(初)問題31. 以下の記述のうち、判例・裁判所例に照らして、正しいものを1つ選びなさい。 1. Xは、運転免許停止中であったので、友人のAに相談したところ、「免許証不携帯程度の違反ならば、名前を使ってもよい」との承諾を得た。ある日、Xは飲酒検問を受けた際に、警察官に「名前はAですが、免許証は家に忘れました」といい、交通事件原票の供述書欄に「A」と署名した。Xに私文書偽造罪は成立しない。
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44
(初)問題31. 以下の記述のうち、判例・裁判所例に照らして、正しいものを1つ選びなさい。 2. 開業医であるXは、外国人Aと交際していたが、Aはかつて母国の軍人として戦地に派遣された経験があり、そのときの悲惨な経験から重度の心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しめられていた。ある日、AはXに対して、「この苦しみから逃れるために、自分を安楽死させてほしい」と懇願した。Xは悩んだ末、Aを苦しみから救おうと決心し、自分の病院でAに致死量の毒薬を点滴に混ぜてAの血管内に注入してAを死亡させた。Aの嘱託は有効であり、Xの嘱託殺人材罪の違法性を阻却する。
❌
45
(初)問題31. 以下の記述のうち、判例・裁判所例に照らして、正しいものを1つ選びなさい。 3. Xは、自衛隊の海外派遣に反対する内容のビラを、防衛省A宿舎の各号棟の各室玄関ドアの新聞受けに投かんする目的で、その敷地内に立ち入り投かんした。なお、この宿舎はその敷地内に計10棟の集合住宅が建っており、敷地はフェンス棟で囲まれ、フェンスの開口部付近には宿舎管理者名でビラの投かん等を禁止する旨の表示板が設置されていた。仮に、A宿舎の居住者の多くがXの立入りを特に問題視しておらず、なかにはXの考えに同調する者もいたとしても、ビラの投かん目的での敷地内への立入りが管理者の意思に反し、その承諾が存在しない以上、Xにつき住居侵入等罪が成立する。
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46
(初)問題31. 以下の記述のうち、判例・裁判所例に照らして、正しいものを1つ選びなさい。 4. Xは、交通事故を装って保険金をだまし取る目的で、友人Aの運転する車がXの運転するバイクに接触し、Xが転倒して軽微なケガをするという計画を立てた。Xは計画どおり転倒し、全治1週間の擦過傷を負った。Xがケガをすることについての承諾は、保険金詐欺という犯罪を目的としたものではあるが、そのケガが当初の計画どおり軽傷にとどまるので、Aの傷害罪の違法性を阻却する。
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47
(初)問題32. 正当防衛(刑法36条1項)が成立するための要件に関する以下の記述のうち、判例に照らして、誤っているものを1つ選びなさい。 1. 行為者が侵害を予期していたからといって、直ちに侵害の急迫性が失われるわけではない。
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48
(初)問題32. 正当防衛(刑法36条1項)が成立するための要件に関する以下の記述のうち、判例に照らして、誤っているものを1つ選びなさい。 2. 防衛行為は、防衛の意思をもってなされることが必要であり、相手の加害行為に対し憤激または逆上して反撃を加えたときには、防衛の意思を認めることはできない。
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49
(初)問題32. 正当防衛(刑法36条1項)が成立するための要件に関する以下の記述のうち、判例に照らして、誤っているものを1つ選びなさい。 3. 防衛に名を借りて侵害者に対し積極的に攻撃を加える行為は、正当防衛のための行為と認めることはできない。
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50
(初)問題32. 正当防衛(刑法36条1項)が成立するための要件に関する以下の記述のうち、判例に照らして、誤っているものを1つ選びなさい。 4. 急迫不正の侵害に対する反撃行為は、自己または他人の権利を防衛する手段として必要最小限度のものであること、すなわち、防衛手段として相当性を有することが必要である。
⭕️
51
(初)問題33. 以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 1. 人の故意または過失に基づかない法益侵害に対する「対物防衛」を否定する立場からは、「不正の侵害」とは、何らかの犯罪構成要件に該当する行為を意味する。
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52
(初)問題33. 以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 2. AとBは、些細なことから口論となり、互いに素手で殴り合っていたが、Bがカバンの中からカッターナイフを取り出して切りかかってきたので、Aも手元にあったハサミで応戦し、Bの右手に傷害を与えた。Bの傷害の結果については、互いにケンカの最中に起こったことであるから、正当防衛を問題にする余地はない。
❌
53
(初)問題33. 以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 3. 正当防衛は、「急迫不正の侵害」に対して行う反撃行為であるから、警察官など特別の職業に就いている者以外には、他人の権利を防衛するための正当防衛が成立する余地はない。
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54
(初)問題33. 以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 4. 高校生のAは、同級生のBから殴打され、Bが「先生に言うなよ」と言って立ち去ろうとしたので、思わずかっとなって、背後からBを突き飛ばしてケガを負わせた。この場合、正当防衛は成立しない。
⭕️
55
(初)問題34. 正当防衛と緊急避難に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 1. 緊急避難を責任阻却事由と解すれば、緊急避難行為に対し反撃する行為は正当防衛となりうる。
⭕️
56
(初)問題34. 正当防衛と緊急避難に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 2. 正当防衛行為により法益を侵害される者は、正当防衛に対抗して正当防衛を行うことはできないが、緊急避難として正当防衛行為者に「危難」を転嫁することはできる。
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57
(初)問題34. 正当防衛と緊急避難に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 3. 緊急避難行為に対抗する行為は緊急避難となりうる。
⭕️
58
(初)問題34. 正当防衛と緊急避難に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 4. 緊急避難を違法性阻却事由と解すれば、これにより法益を侵害される者はこれに対し正当防衛を行うことはできない。
⭕️
59
(初)問題35. 以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 1. 正当防衛は、「急迫不正の侵害」に対するものであり、緊急避難は「現在の危難」に対するものであるが、この「急迫」と「現在」とは同じ意味である。
⭕️
60
(初)問題35. 以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 2. 正当防衛は「不正対正」の関係であるのに対し、緊急避難は「正対正」の関係である。
⭕️
61
(初)問題35. 以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 3. 正当防衛も、緊急避難も「やむを得ずにした行為」であることが要件とされているが、その内容は同じではない。
⭕️
62
(初)問題35. 以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 4. 緊急避難行為に対抗する行為は緊急避難とはなりえない。
❌
63
(初)問題36. 過剰防衛に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 1. 過剰防衛とは、急迫不正の侵害に対する防衛行為ではあるが、防衛の相当な程度を超えた場合をいう。
⭕️
64
(初)問題36. 過剰防衛に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 2. 過剰防衛が成立する場合、刑は必ず減軽または免除される。
❌
65
(初)問題36. 過剰防衛に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 3. 急迫不正の侵害がない場合には過剰防衛にもなりえない。
⭕️
66
(初)問題36. 過剰防衛に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 4. 手段の点について事実を誤認し、防衛の相当な程度を超えてしまった場合はむしろ誤想防衛の一種であり、故意が阻却される。
⭕️
67
(初)問題37. 以下の記述のうち、緊急避難(刑法37条)の法的性質につき、違法性阻却事由と考える説の根拠として、適切でないものを1つ選びなさい。 1. 刑法37条は「法益の均衡」を要求している。
⭕️
68
(初)問題37. 以下の記述のうち、緊急避難(刑法37条)の法的性質につき、違法性阻却事由と考える説の根拠として、適切でないものを1つ選びなさい。 2. 刑法37条においては、他人の法益を守るための緊急避難が認められている。
⭕️
69
(初)問題37. 以下の記述のうち、緊急避難(刑法37条)の法的性質につき、違法性阻却事由と考える説の根拠として、適切でないものを1つ選びなさい。 3. 緊急避難行為に対抗して正当防衛をなしうるとするのは妥当でない。
⭕️
70
(初)問題37. 以下の記述のうち、緊急避難(刑法37条)の法的性質につき、違法性阻却事由と考える説の根拠として、適切でないものを1つ選びなさい。 4. 緊急避難は、危難の発生と無関係な第三者を犠牲にすることによって危難を免れる行為である。
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71
(初)問題38. 緊急避難の成立要件に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 1. 「現在の危難」にいう「現在」とは、正当防衛における「急迫」と異なり、現に存在することをいうから、危難が切迫していただけでは、「現在の危難」があるといえない。
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72
(初)問題38. 緊急避難の成立要件に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 2. 「現在の危難」にいう「危難」は、正当防衛における「不正の侵害」と同様、違法なものでなければならないから、自然現象を含まない。
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73
(初)問題38. 緊急避難の成立要件に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 3. 緊急避難における「やむを得ずにした行為」は、正当防衛における「やむを得ずにした行為」と異なり、侵害を回避する方法が他にない場合の行為に限られるから、侵害を回避する方法が他にあった場合には、緊急避難は成立しない。
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74
(初)問題38. 緊急避難の成立要件に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 4. 緊急避難は、避難行為によって「生じた害が避けようとした害の程度を超えなかった場合に限り」成立するから、避難行為によって大きな法益を守るために小さな法益を侵害した場合には、緊急避難は成立しない。
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75
(初)問題39. 以下の記述のうち、学説の対立にかかわらず、どの立場にたっても責任主義に反すると考えられるものを1つ選びなさい。 1. 両罰規定において業務主が処罰される根拠は、従業者の違反行為につき業務主の選任・監督上の過失が推定されるところにある。
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76
(初)問題39. 以下の記述のうち、学説の対立にかかわらず、どの立場にたっても責任主義に反すると考えられるものを1つ選びなさい。 2. 結果的加重犯が成立するためには、加重結果について予見可能性があれば足りる。
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77
(初)問題39. 以下の記述のうち、学説の対立にかかわらず、どの立場にたっても責任主義に反すると考えられるものを1つ選びなさい。 3. 「罪を犯す意思がない行為」は原則として処罰されないが、「法律に特別の規定がある場合は、この限りでない」(刑法38条1項ただし書)のであるから、過失のない行為を処罰することも許される。
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78
(初)問題39. 以下の記述のうち、学説の対立にかかわらず、どの立場にたっても責任主義に反すると考えられるものを1つ選びなさい。 4. 故意犯が成立するためには、犯罪事実の認識と当該行為の違法性の認識の可能性があれば足りる。
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79
(初)問題40. 以下の文中のカッコ内にそれぞれ適切な語をあてはめたとき、dに入る語として、正しいものを1つ選びなさい。 刑罰理論に関する(a)に立脚するとき、行為者が違法行為に出たその意思決定を道義的に非難することができ、そのような道義的非難こそが責任の本質であるとする(b)がとられる。それは、(c)とは異なり、行為者の性格にではなく、個々の行為における非難されるべき意思決定に対し責任を問うものであることから(d)の立場である。 1. 道義的責任論 2. 行為責任論 3. 応報刑論 4. 社会的責任論
2. a = 3. 応報刑論 b = 1.道義的責任論 c = d = 2.行為責任論
80
(初)問題41. 以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 1. 責任能力とは、社会のルールに照らして、その行為を行ってよいかどうかを判断し、そして、その判断に従って自己の行為をコントロールする能力であるから、後者のみを欠く者は、限定責任能力者としてその刑が減軽される。
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81
(初)問題41. 以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 2. 責任能力判断の前提となる精神障害の有無および程度等について、専門家である精神医学者の鑑定意見等が証拠となっている場合には、これを採用しえない合理的な事情が認められるのでない限り、裁判所はその意見を十分に尊重して責任能力を認定すべきである。
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82
(初)問題41. 以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 3. 刑法41条が、14歳未満の者を処罰しないと規定しているのは、14歳未満の者が類型的に行為の是非弁別能力を欠いているからであり、そのため、10歳程度の知能しかない成人も責任無能力者として無罪となる。
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83
(初)問題41. 以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 4. 心神耗弱と認定された殺人事件の被告人について、その行為の残虐さや、被害者の数、遺族の感情、社会に与えた影響などを考慮して、なお死刑を選択することは可能である。
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84
(初)問題42. 以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 1. Xは、精神の障害のため、物事の是非・善悪の判断はできるが、その判断に従って意思決定をコントロールすることがまったくできない状態で、Aを殴って負傷させた。Xには傷害罪が成立するが、限定責任能力として必ず刑が減軽される。
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85
(初)問題42. 以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 2. Xは、失業のため収入がなくなり、空腹に耐えかねて、悪いこととは知りつつも、コンビニでパンを1つ万引きして食べてしまった。Xは 当然に責任無能力状態にあり、窃盗罪は成立しない。
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86
(初)問題42. 以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 3. Xは、酒を飲むといつも大暴れする癖のあることを自覚していたが、「今日こそは注意するから大丈夫」と考えて、事情を知らないAと一緒に酒を飲み始めたところ、やはり異常な酩酊状態(責任無能力状態)に陥り、Aを殴りつけ、負傷させた。Xは責任無能力であるから、およそ犯罪の成立の余地はない。
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87
(初)問題42. 以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 4. 満13歳のXはAをナイフで刺し、Aは、数週間後に、その傷が原因で死亡した。Aが死亡した時点においては、Xは満14歳に達していた。Xは責任無能力であり、犯罪は成立しない。
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88
(初)問題43. 以下の文中のカッコ内に入る語の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 (a)は、(b)を行う時点において同時に存在しなければならない。それでは、酒や薬物により自分を(c)の状態にして、その状態で犯罪の結果を引き起こす場合にはどうなるであろうか。たしかに、先行する飲酒行為や薬物の使用行為(原因行為)の時点では完全な(a)はあるが、現実に結果を引き起こす行為(結果行為)の時点では(a)はないから、刑法39条1項の適用を認めて不処罰とせざるをえないことになりそうである。しかし、学説は、(d)の段階では完全な(a)があったことを根拠として刑法39条の適用を否定しようとする。このような考え方のことを「原因において自由な行為の理論」という。 1. a = 責任能力 b = 予備行為 2. a = 責任能力 b = 限定責任能力 3. b = 実行行為 d = 原因行為 4. c = 責任無能力 d = 結果行為
3. a = 責任能力 b = 実行行為 c = 責任無能力 d = 原因行為
89
(初)問題44. 故意に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 1. 構成要件に該当する事実の認識がないときは、それを認識することができたとしても、故意を認めることができないので、故意犯は成立しない。
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90
(初)問題44. 故意に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 3. 構成要件に該当する事実の認識があったというためには、特定の客体に結果が発生することの認識が必要であるから、どの客体に結果が発生するかを具体的に特定しないまま行為に出たときは、故意を認めることができず、故意犯は成立しない。
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91
(初)問題44. 故意に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 2. 構成要件に該当する事実を認識しながら、同時に、正当防衛にあたる事実がないのにあると誤信していたときは、通説によれば、故意を認めることができないので、故意犯は成立しない。
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92
(初)問題44. 故意に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 4. 構成要件に該当する事実を認識していたとしても、違法性の意識がなく、かつ違法性を認識することができなかったときは、通説によれば、故意犯は成立しない。
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93
(初)問題45. 故意について、結果発生の可能性を認識し、かつこれを認容したときに故意が成立するという見解(認容説)を採用した場合、以下の記述のうち、Bの死亡について殺人罪が成立しない場合を1つ選びなさい。 1. XがAを殺害する意図で拳銃でねらいをつけたところ、Aが隣にやってきたBと話を始めた。Xは、このままでは弾丸がBに当たるかもしれないが、それならそれでもよいと考えて引き金を引いた。その結果、弾丸はBに命中してBは死亡した。
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(初)問題45. 故意について、結果発生の可能性を認識し、かつこれを認容したときに故意が成立するという見解(認容説)を採用した場合、以下の記述のうち、Bの死亡について殺人罪が成立しない場合を1つ選びなさい。 2. Xは、群衆の中にAを発見し、Aを殺害する意図で群衆に向けて拳銃を乱射したが、どれくらいの人が死ぬかはわからなかった。その結果、付近にいたBが死亡したほか多数の死傷者が出た。
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(初)問題45. 故意について、結果発生の可能性を認識し、かつこれを認容したときに故意が成立するという見解(認容説)を採用した場合、以下の記述のうち、Bの死亡について殺人罪が成立しない場合を1つ選びなさい。 3. Xは、対立する暴力団の組員A、Bがいるのを発見し、どちらかには命中するだろうと考えて拳銃を発射した。その結果、Bに弾丸が命中し死亡した。
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(初)問題45. 故意について、結果発生の可能性を認識し、かつこれを認容したときに故意が成立するという見解(認容説)を採用した場合、以下の記述のうち、Bの死亡について殺人罪が成立しない場合を1つ選びなさい。 4. Xは、拳銃でAが大切にしている壺を壊そうとしたところ、Bがやってきて壺の横に座ってしまった。このままではBに当たるかもしれないとも思ったが、自分の技術であればBに当たることはないだろうと考えて、壺を狙って拳銃を発射した。その結果、弾丸はBに命中してBは死亡した。
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97
(初)問題46. 錯誤に関する以下の文中のカッコbに入る語として、正しいものを1つ選びなさい。 行為者が犯罪Aにあたる事実を実現しようとして行為し、しかも同じ犯罪Aにあたる事実が実現したが、しかし犯罪事実の具体的内容に関し錯誤がある場合を(a)とよぶ。これに対し、行為者が犯罪Aにあたる事実を実現しようとて行為し、現実には犯罪Bにあたる事実が実現した場合を(b)とよぶ。 1. 客体の錯誤 2. 方法の錯誤 3. 具体的事実の錯誤 4. 抽象的事実の錯誤
4. a = 具体的事実の錯誤 b = 抽象的事実の錯誤
98
(初)問題47. 以下の文中のカッコ内に入る語の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 具体的事実の錯誤(同一構成要件内の錯誤)のケースで、(a)の場合と異なり(b)の場合、学説中の(c)によれば発生結果については故意が否定されるが、(d)によれば故意が肯定される。 1. a = 客体の錯誤 b = 方法の錯誤 c = 具体的符号説 d = 法定的符号説 2. a = 方法の錯誤 b = 客体の錯誤 c = 具体的符号説 d = 法定的符号説 3. a = 客体の錯誤 b = 方法の錯誤 c = 法定的符号説 d = 具体的符号説 4. a = 方法の錯誤 b = 客体の錯誤 c = 法定的符号説 d = 具体的符号説
1. a = 客体の錯誤 b = 方法の錯誤 c = 具体的符号説 d = 法定的符合説
99
(初)問題48. 以下の文中のカッコ内にそれぞれ適切な語をあてはめたとき、dに入る語として、正しいものを1つ選びなさい。 事実の錯誤について、主観的認識と客観的事実とが同一の構成要件の範囲内で一致ないし符合すれば生じた結果に対する故意の成立を認める見解を(a)という。この説は、たとえばAを殺そうとして発砲したところ実はBでありBが死亡したという客体の錯誤の場合にも、Aを殺そうとして発砲したところ弾丸が隣にいたBに当たりBが死亡したという方法の錯誤の場合にも、生じた結果についての故意を認め、Bに対する殺人罪を成立させる。ただし、複数の客体に結果が発生したときには、判例のように、すべての客体との関係で故意犯の成立を認める(b)と、行為者の意図に対応した重い結果の発生した客体についてのみ故意犯の成立を認める(c)が主張されている。これに対し、(d)はAを殺そうとして発砲したところ実はBでありBが死亡したという客体の錯誤の場合には、「その人を殺そうと思ってその人を殺した」という理由でBに対する殺人罪を認めるが、Aを殺そうとして発砲したところ弾丸が隣にいたBに当たりBが死亡したという方法の錯誤の場合には、「その人を殺そうと思ったがあの人を死亡させてしまった」ということになるから、Aに対する殺人未遂罪とBに対する過失致死罪が成立するにすぎないとする。 1. 法定的符合説 2. 具体的符合説 3. 一故意犯説 4. 数故意犯説
2. a = 法定的符合説 b = 数故意犯説 c = 一故意犯説 d = 具体的符合説
100
(初)問題49. 以下の文中のカッコ内に入る語の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 (a)事実の錯誤とは、行為者が主観的に認識した事実と客観的に実現した事実とが異なる構成要件に該当することをいう。このような錯誤の場合、どのような範囲において、故意犯が成立するかについて、通説は、行為者が主観的に認識した事実の該当する構成要件と客観的に実現した事実の該当する構成要件が(b)に符合する限度において、故意犯が成立すると解する。したがって、業務上横領罪(刑法253条)にあたる行為をしたのに、横領罪(刑法252条1項)にあたる事実を認識していた場合は、両罪の構成要件が(b)に符合する限度において、(c)が成立する。 1. a = 具体的 b = 具体的 c = 業務上横領罪 2. a = 抽象的 b = 法定的 c = 業務上横領罪 3. a = 抽象的 b = 具体的 c = 横領罪 4. a = 抽象的 b = 法定的 c = 横領罪
4. a = 抽象的 b = 法定的 c = 横領罪
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第412条1項〜3項:履行期と履行遅滞
第415条1項・2項:債務不履行による損害賠償
第424条:詐害行為取消請求
第423条1項〜3項:債権者代位権の要件
第424条:詐害行為取消請求
★行政手続法に関する判例・・・
第25条1項〜7項:執行停止
第1条:公務員の不法行為と賠償責任、求償権
第1節:総則<第4款:契約の解除(第540条〜第548条)>
第3節:売買(第555条〜第585条)
第11節:寄託(第657条〜第666条)
⑵ 間違えた問題
(初)1-1. 法・法体系の基礎
(初)4-1. 刑法の基礎
(初)1-2. 条文・判例の読み方の基礎
(初)1-3. 法解釈の基礎
(初)1-4. 法制度の基礎
(中)1-1. 法と法体系