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成人看護学Ⅱ(肝胆膵)
  • 小方隼

  • 問題数 32 • 3/12/2025

    問題一覧

  • 1

    重度の肝硬変で基準値よりも低い値を示す血液検査項目はどれか。 1. 血清アルブミン〈Alb〉 2. 血清ビリルビン〈Bil〉 3. 血中アンモニア〈NH3〉 4. プロトロンビン時間〈PT〉

    1

  • 2

    Aさん(57歳、男性、無職)は妻(55歳、会社員)と2人で暮らしている。Aさんは、飲酒が原因で仕事での遅刻や無断欠勤が続いたため1年前に職場を解雇された。その後も朝から自宅で飲酒する生活が続き、体調が悪化したため受診し、アルコール性肝硬変とアルコール依存症と診断された。医師から断酒を指導されていたが実行できず通院していなかった。 Aさんは最近、倦怠感が強く食欲がなく、1週前から飲酒もできなくなった。妻に付き添われて受診した際、外来のトイレで吐血し倒れ食道静脈瘤破裂と診断され入院した。 身体所見:呼びかけに応じるが反応が遅い。腹水や浮腫はない。手指の振戦はない。体温37.0℃、呼吸数22/分、脈拍98/分、整、血圧92/50mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉98%(room air)。 問題1 入院時、Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。 1. 上半身を挙上する。 2. 身体を側臥位にする。 3. 頭部の冷罨法を行う。 4. 酸素療法の準備をする。

    2

  • 3

    問題2 入院当日、Aさんは緊急に内視鏡的治療を受けた。入院7日、Aさんは食道静脈瘤の治療のため、食道静脈瘤硬化療法を受けることになった。治療前のバイタルサインは、体温36.7℃、呼吸数16/分、脈拍72/分、整、血圧126/70mmHgである。検査所見は、血小板15万/μL、プロトロンビン時間〈PT〉10秒85%である。入院後は吐血していない。 Aさんが食道静脈瘤硬化療法を受けた直後に注意すべき症状はどれか。 1. 下 血 2. 胸部痛 3. 皮下出血 4. 手指の振戦

    2

  • 4

    問題3 Aさんは食道静脈瘤硬化療法を終えて、アルコール依存症の治療を受けるために精神科病院に転院した。 転院して2か月、病棟ではAさんの退院に向けた話し合いが進められている。Aさんは「退院した後にお酒をやめられるか自信がない。体力が落ちており、何もしていないとお酒を飲んでしまいそうです」と悩みを打ち明けた。 Aさんへの看護師の声かけで適切なのはどれか。 1. 「断酒をする意思を強く持ちましょう」 2. 「肝硬変があるので、今は安静が必要です」 3. 「入院中も飲酒をやめられているので大丈夫です」 4. 「アルコールの問題で悩んでいる人たちとの話し合いに参加してみましょう」

    4

  • 5

    Aさん(43歳、男性)は、胆道狭窄のため内視鏡的逆行性胆管膵管造影〈ERCP〉検査を受けた。検査後に心窩部痛が出現したため、禁食、抗菌薬および蛋白質分解酵素阻害薬による治療が行われている。翌日実施した血液検査の項目でAさんに生じている合併症を判断できるのはどれか。 1. アミラーゼ 2. アルブミン 3. クレアチニン 4. クレアチンキナーゼ

    1

  • 6

    黄疸のある成人患者にみられる随伴症状はどれか。 1. 動 悸 2. 難 聴 3. 関節痛 4. 瘙痒感

    4

  • 7

    慢性膵炎患者の食事療法で制限が必要なのはどれか。 1. 蛋白質 2. カリウム 3. 食物繊維 4. アルコール

    4

  • 8

    急性組管炎の代表的な症状を示すシャルコーの3徴に含まれるのはどれか、2つ選べ 1. 黄 疸 2. 嘔 吐 3. 下 痢 4. 発 熱 5. 意識障害

    1.4

  • 9

    生体内でタンパク質が分解され、アミノ酸の代謝が進んで生じたアンモニアは肝臓で( )に変換される。 ( )に入るのはどれか。 1. 尿 酸 2. 尿 素 3. 亜硝酸 4. 一酸化窒素

    2

  • 10

    肝性脳症の直接的原因はどれか。 1. 尿 酸 2. アンモニア 3. グルコース 4. ビリルビン

    2

  • 11

    Aさん(50歳、男性)は肝硬変と診断され、腹水貯留と黄疸がみられる。 Aさんに指導する食事内容で適切なのはどれか。 1. 塩分の少ない食事 2. 脂肪分の多い食事 3. 蛋白質の多い食事 4. 食物繊維の少ない食事

    1

  • 12

    血液中のビリルビンの由来はどれか。 1. 核 酸 2. メラニン 3. アルブミン 4. グリコゲン 5. ヘモグロビン

    5

  • 13

    肝動脈塞栓術〈TAE〉の適応となる疾患はどれか。 1. 脂肪肝 2. 急性A型肝炎 3. 肝細胞癌〈HCC〉 4. アメーバ性肝膿瘍

    3

  • 14

    急性膵炎で正しいのはどれか。2つ選べ。 1. 男性の成因はアルコール性より胆石性が多い。 2. 重症度判定には造影CTが重要である。 3. 血中アミラーゼ値が低下する。 4. 鎮痛薬の投与は禁忌である。 5. 初発症状は上腹部痛である。

    2.5

  • 15

    健常な成人において、血液中のグルコース濃度が低下した時に、グルカゴンの働きでグリコゲンを分解してグルコースを生成し、血液中に放出するのはどれか。 1. 肝 臓 2. 骨格筋 3. 脂肪組織 4. 心 臓 5. 膵 臓

    1

  • 16

    Aさん(56歳、女性、会社員)は、夕食の1時間後から腹痛・嘔吐が出現し救急外来を受診した。2か月前から自然に消失する右季肋部痛を繰り返していた。 身体所見:身長155cm、体重82kg。体温38.2℃、呼吸数16/分、脈拍110/分、血圧126/70mmHg。眼球結膜に黄染あり。右季肋部に圧痛あり。意識清明。 検査所見:白血球14,960/μL、Hb12.8g/dL。総ビリルビン8.7mg/dL、直接ビリルビン7.2mg/dL、アミラーゼ121IU/L、リパーゼ45IU/L、尿素窒素18.9mg/dL、血清クレアチニン0.98mg/dL。CRP9.2mg/dL。 腹部超音波検査所見:胆囊壁の肥厚、胆囊の腫大、総胆管の拡張、総胆管結石を認めた。 問題3 Aさんには、緊急内視鏡的逆行性胆管膵管造影〈ERCP〉に続いて内視鏡的経鼻胆管ドレナージ〈ENBD〉が留置された。入院時に採取した血液培養からは大腸菌〈E.coli〉が検出されたが、抗菌薬治療とENBDにより解熱している。 入院後2日、Aさんは右季肋部の違和感を訴えた。バイタルサインは正常である。 この時の看護師の対応で正しいのはどれか。2つ選べ。 1. ドレナージチューブをクランプする。 2. ドレナージチューブから空気を注入する。 3. ドレナージチューブの固定位置を確認する。 4. ドレナージチューブからの排液量を確認する。 5. ドレナージチューブをアルコール綿で消毒する。

    3.4

  • 17

    肝硬変による肝性脳症で生じるのはどれか。2つ選べ。 1. 浮 腫 2. 異常行動 3. くも状血管腫 4. 羽ばたき振戦 5. メドゥーサの頭

    2.4

  • 18

    術後の創傷治癒が遅延する因子となる検査値はどれか。 1. アルブミン2.2g/dL 2. 推算糸球体濾過量〈eGFR〉62mL/分/1.73m2 3. 動脈血酸素分圧〈PaO2〉88Torr(room air) 4. ヘモグロビンA1c〈HbA1c〉5.5%

    1

  • 19

    肝硬変で女性化乳房が起こるのは(①)の分解が行えなくなるためである。

    アルコール

  • 20

    肝臓に運ばれた間接ビリルビンは(①)抱合を受け、直接ビリルビンになり胆汁色素の主成分として排出される。

    グルクロン酸

  • 21

    肝臓ではアミノ酸が利用される際にアミノ基を除去する反応、脱アミノ基が起こる。これにより人体に有害な(①)が生成される。その後、尿素回路によって人体に無害な尿素に変換される。蓄積すると中枢神経を傷害し、(②)が起こる。アルコールや薬物も肝臓で分解される。

    ①アンモニア ②肝性脳症

  • 22

    (①)が血中に多くなり脳内の物質に影響し意識障害を起こす。これを肝性脳症という。

    アンモニア

  • 23

    食道静脈瘤、腹壁静脈怒張、メドゥーサの頭、痔静脈怒張などは(①)に由来する。

    側副血行路形成

  • 24

    クモ状血管腫、手掌紅斑、女性化乳房などは(①)に由来する。

    エストロゲン分解低下

  • 25

    胆嚢結石があるが無症状の場合は(①)する。そのため、計画的に手術療法を検討。

    無治療で経過観察

  • 26

    胆嚢内に結石があり腹部症状がある場合、(①)を行う。

    腹腔鏡下胆のう摘出術

  • 27

    急性胆管炎は、適切な処置が行われないと急速に重篤化し胆汁の肝臓への逆流により細菌やエンドトキシンが血中へ流入し発熱や黄疸、右上腹部痛に加えショックや意識障害を起こす。できるだけ早く(①)を行う。

    胆道ドレナージ

  • 28

    A型肝炎は(①)や流行性の生水で感染する。(②)はあるが(③)しない

    ①生の貝 ②劇症化 ③慢性化

  • 29

    ワクチンがあるのは(①)型と(②)型肝炎ウイルスである

    ①A ②B

  • 30

    (①)ヶ月以上たっても肝機能検査値が改善しない、あるいは増悪を繰り返す場合は慢性化したと判断する

    6

  • 31

    肝疾患で高度の黄疸がある場合は(①)を制限し蛋白質を補給する。

    脂質

  • 32

    膵頭十二指腸切除術で最も頻度が高く注意する合併症は(①)である

    膵液漏