第114回看護国家試験(午前②)
20問 • 9ヶ月前小方隼
101.術後1日。午前中に看護師がAさんのバイタルサインを測定しているときは眠っていた。昼食後に看護師が訪室すると、Aさんは多弁で、落ち着かない様子がみられた。
看護師のAさんへの対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
1.医師に抗不安薬の処方を依頼する。
2.ベッド上で安静に過ごしてもらう。
3.膀胱留置カテーテルを抜去する。
4.ベッド周囲をカーテンで囲む。
5.補聴器の装着を確認する。3.5
102.術後2週。Aさんは杖歩行の練習をしている。見守りをする看護師に「早く家に帰りたいけど、また転びそうで怖いし、元のように歩ける自信がない」と話した。
Aさんへの声かけで最も適切なのはどれか。
1.「リハビリテーションの回数をもっと増やしましょう」
2.「カルシウムを多く含んだ食品を摂りましょう」
3.「少しずつ歩けるようになってきていますよ」
4.「退院先は介護老人保健施設にしましょう」3
次の文を読み103~105の問いに答えよ。
Aさん(76歳、男性)は妻(72歳)と2人で暮らしている。ベッドからトイレに起きようとしたところ右上下肢にしびれと脱力感があり、動けなくなったため救急車で来院した。頭部CTで左中大脳動脈領域のラクナ梗塞と診断され、緊急入院し血栓溶解療法が施行された。
既往歴:53歳で高血圧症と診断され内服治療を継続している。
生活歴:60歳まで食品会社に勤務していた。
入院時の身体所見:身長168cm、体重65kg、体温37.2℃、呼吸数20/分、脈拍78/分、整、血圧210/88mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>97%(room air)、右上下肢麻痺を認めた。
入院時の検査所見:白血球3600/μL、赤血球420万/μL、Hb11.2g/dL、総蛋白6.2g/dL、アルブミン3.6g/dL、空腹時血糖108mg/dL、CRP0.1mg/dL。
103.入院2日、Aさんは全身状態が落ち着いてきたため、主治医から離床開始の指示があった。
Aさんの離床開始時の観察項目で優先度が高いのはどれか。
1.血圧
2.見当識障害
3.下肢の知覚障害
4.夜間の睡眠状況1
104.入院5日。Aさんは座位訓練の後、車椅子に座って食事を摂取することになった。食事動作は自助具を使用すれば少しずつ自分で摂取できるようになったが、時間が経過すると上体が右側に傾くため、体幹の右側にクッションを入れて食事をしている。
Aさんが安定して食事ができるための援助で適切なのはどれか。
1.座位時間を徐々に短縮する。
2.テーブルの高さを高くする。
3.背部にタオルを入れ軽く前傾姿勢にする。
4.Aさん自身で左側に重心を傾けるよう指導する。3
105.入院2週、Aさんは自宅への退院を目指し、回復期リハビリテーション病棟へ転棟することになった。Aさんは、座位姿勢での右側への傾きが徐々に改善され、食事や作業療法の時間は車椅子での座位保持が可能になってきた。Aさんは看護師の介助で車椅子に移乗が可能となり、車椅子でトイレに移動できるようになった。看護師はAさんのADLの拡大を目標に、看護計画を修正することにした。
障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準における評価で、Aさんの生活状況はどれか。
1.ランクJ
2.ランクA
3.ランクB
4.ランクC3
次の文を読み106~108の問いに答えよ。
Aちゃん(1歳4か月、女児)は、午前9時ころ、ポータブル型のゲーム機用の直径10mmのボタン型電池を誤飲し、午前10時に両親に付き添われ外来を受診した。看護師がAちゃんを観察すると、機嫌は良くバイタルサインも安定していた。Aちゃんに成長や発達の遅れはない。
待合室にはAちゃんの他に3人の患児が診察を待っていた。それぞれは以下のとおりである。
B君(1歳3か月、男児):今朝、カーペットの敷かれたフロアで歩行中に転倒。バイタルサインは正常、顔色良好。母親に抱っこされて遊んでいる。
Cちゃん(3歳、女児):体温39.5℃、呼吸数23/分、脈拍100/分、鼻汁多量、機嫌良好、顔色良好。
D君(9か月、男児):自宅で痙攣したため受診。初めての痙攣で、5分間継続したが、受診時には止まっている。待合室にて3回の嘔吐。体温38.7℃。声かけで開眼するが、すぐにうとうとする。
106.このときの看護師のトリアージで診察を受ける優先度が高いのはどれか。
1.Aちゃん
2.B君
3.Cちゃん
4.D君1
107.Aちゃんは、腹部エックス線撮影で胃内にボタン型電池が認められ、全身麻酔下での内視鏡でボタン型電池を摘出し、消化管粘膜に大きな問題はなかった。摘出後、小児病棟に1泊入院した。小児病棟に入院1時間後、看護師が訪室するとAちゃんは覚醒しており、下図のように「ママー、ママー」と言いながら大声で泣き、ベッドから両親の方に手を伸ばしている。両親は戸惑った様子で、ベッドの傍に立っている。
このときの看護師による安全な療養環境の整備で適切なのはどれか。2つ選べ。
1.ぬいぐるみを取り除く。
2.毛布をベッド柵にかける。
3.柵を半分の高さまで降ろす。
4.点滴ルートの長さを延長する。
5.点滴スタンドをAちゃんの手が届くところまで近づける。1.4
108.翌日、Aちゃんは退院することになった。看護師は、Aちゃんの誤飲予防のための教育的支援を両親に行うことにした。
両親に伝える内容で最も適切なのはどれか。
1.Aちゃんから目を離さないこと
2.Aちゃんにやってはいけないことを教えること
3.家の中でのAちゃんの行動範囲を柵で区切ること
4.大きさが4cmよりも小さいものはAちゃんの手が届かないところに置くこと。4
次の文を読み109~111の問いに答えよ。
Aさん(41歳、初妊婦、会社員)は夫(42歳、会社員)と2人で暮らしている。身長は158cm、非妊時体重55kgである。Aさんは妊娠16週3日に妊婦健康診査を受診し順調な経過と診断された。妊婦健康診査後「夫から、高齢妊娠だから安静にするよう言われ、夫が家事をしてくれています。妊娠前はバスケットボールを週に3回、毎日夕方に夫とウォーキングをしていました。今は仕事に行く以外は、家でなるべく動かないようにしています」とAさんが看護師に話した。
109.Aさんへの活動に関する助言で適切なのはどれか。
1.「仕事は辞めましょう」
2.「ウォーキングを再開しましょう」
3.「週に1回バスケットボールをやりましょう」
4.「ご家族の言うように安静にしていましょう」2
110.Aさんは妊娠24週0日に妊婦健康診査を受けた。体重60kg(妊娠20週の体重は58kg)。血圧138/88mmHg、Hb10.1g/dL、Ht31%、尿蛋白(-)、尿糖(±)であった。Aさんは「足が重い気がします」と話すが、脛骨上の圧痕は認めなかった。
このときのアセスメントで適切なのはどれか。
1.体重増加が過剰である。
2.妊娠性貧血である。
3.高血圧である。
4.浮腫がある。2
111.Aさんは夫に付き添われ、妊娠35週4日に妊婦健康診査を受けた。妊婦健康診査では、体重65kg、血圧126/76mmHg、尿蛋白(-)、尿糖(-)。浮腫(±)。子宮底長30cm、腹囲88cmで異常を認めなかった。その後、Aさんは看護師に「夕方になると足がだるくなり、膝の裏を見たら、血管が膨らんで、青く浮き出ていました」と言う。
Aさんへの指導で適切なのはどれか。
1.「体重を減らしましょう」
2.「腹帯を強く巻きましょう」
3.「できるだけ立っていましょう」
4.「弾性ストッキングを着用しましょう」4
次の文を読み112~114の問いに答えよ。
Aさん(36歳、経産婦)は、夫(35歳)、男児(3歳)と3人で暮らしている。妊娠、分娩経過は順調で、妊娠39週5日で3200gの女児を経腟分娩で出産した。1分後のApgar<アプガー>スコア9点、5分後のApgar<アプガー>スコア10点であった。
産褥1日、Aさんの子宮底は臍下2横指、硬度良好、悪露は赤色であった。「1人目の出産後よりもお腹が痛くて眠れませんでした」と看護師に話す。
112.このときのAさんへの説明で適切なのはどれか。2つ選べ。
1.「痛み止めは使用できません」
2.「授乳をすると痛みが和らぎます」
3.「経産婦のほうが痛みを強く感じます」
4.「産後5日くらいまで痛みは続きます」
5.「子宮が元の大きさに戻るための痛みです」3.5
113.産褥3日、乳房は緊満、乳管開通は左右とも5,6本、射乳がある。1日8回授乳をしている。児の体重は3080gで前日よりも20g減少している。「母乳で育てたいと思っていたけど、乳房が張って授乳がうまくできないです」と話す。
このときのAさんへの説明で適切なのはどれか。
1.「水分を多めに摂りましょう」
2.「時間を決めて授乳をしましょう」
3.「乳房の張りは2週間程度続きます」
4.「授乳の前に乳輪部のマッサージをしましょう」4
114.日齢4、Aさんの児の体重は3100g。体温37.1℃、呼吸数48/分、心拍数130/分。経皮ビリルビン10.0mg/dL。排尿9回/日、排便8回/日。
児のアセスメントで正しいのはどれか。
1.経皮ビリルビン値は光線療法が必要な値である。
2.生理的体重減少の範囲を超えている。
3.バイタルサインは正常である。
4.排尿回数が少ない。3
次の文を読み115~117の問いに答えよ。
Aさん(30歳、男性)は統合失調症で内服治療をしていた。最近、部屋にこもり、精神科受診以外は外出しなくなった。ある日、母親がAさんの部屋で大量の薬を見つけ、確認すると「薬は飲みたくない」と話した。受診に付き添った母親は「Aは昼間に寝ていて、夜に窓を開けて、隣の家に向かって『悪口を言うな』『監視するな』と大声で怒鳴る」と主治医に話した。Aさんと母親の強い希望があり、精神科病棟に入院することになり、薬物療法が開始された。
入院3日、夜間の巡視のたびにAさんは起きていて「隣の人が自分を監視している」「皆が悪口を言っている」と小さな声で看護師に話した。日中はホールで眠そうにしていることもあり、レクリエーションには「疲れた」と言って参加しない。他の患者と話すことはあるがトラブルはない。歯磨きや身だしなみは、声をかけると行う。
115.Aさんのセルフケアの観察項目で優先度が高いのはどれか。
1.孤独と付き合いのバランス
2.活動と休息のバランス
3.安全を保つ能力
4.個人衛生2
116.入院14日、Aさんは他の患者や看護師と話をする機会が増えた。「B看護師に私の悪口を言うのをやめるように言ってほしい」と訴え、受け持ち看護師が話を聞いていると興奮して声が大きくなることがあった。
受け持ち看護師のAさんへの対応で適切なのはどれか。
1.「悪口を言うのはB看護師ですか」
2.「悪いことは考えないほうがいいですよ」
3.「B看護師はAさんの悪口は言っていません」
4.「悪口を言われるとAさんはどんな気持ちになりますか」4
117.入院1か月、Aさんは夜間、眠れるようになり、妄想や幻聴の症状が軽減した。看護師がAさんに薬を自己中断した理由を尋ねたところ「いろいろとストレスが溜まると何もしたくなくなり、薬を飲むことも面倒でした。今回の入院で飲み続けたら嫌な症状もなくなってきました。薬は飲んだほうがよいですね。これからはストレスを感じても乗り越えていけそうです」と話した。
Aさんの考えに当てはまる概念はどれか。
1.カタルシス
2.レジリエンス
3.コンコーダンス
4.コンプライアンス2
次の文を読み118~120の問いに答えよ。
Aさん(64歳、男性、外国籍)は、1年前に日本に移住し、娘(36歳、会社員)と娘の夫(42歳、会社員、日本人)と3人家族である。娘の夫は海外に長期出張中で、娘は日本語での簡単な日常会話はできるが、Aさんはほとんど日本語が理解できない。
Aさんは、2か月前から時々腰痛があり、市販薬で様子を見ていたが、徐々に腰痛が強くなり、娘に付き添われて受診した。検査の結果、肺癌と診断され、胸膜と腰椎への転移が見つかり、疼痛コントロールの目的で入院した。
118.病状について医師から説明を受けることになったが、娘から「夫はしばらく帰ってこないし、私は難しいことは分からないのでどうしたらいいですか」と質問を受けた。
看護師の助言で適切なのはどれか。
1.「ご主人に帰国してもらいましょう」
2.「医療通訳の方に同席してもらいましょう」
3.「娘さんからAさんにお話しされてはいかがですか」
4.「通訳できる知人を探して、同席してもらいましょう」2
119.入院後、医療従事者との日常会話は、電子端末による翻訳を活用している。疼痛に対しては、モルヒネ徐放製剤の内服が開始され、レスキュードーズとして、モルヒネ速放製剤の内服が指示されている。激しい腰痛が1日に数回あるが、レスキュードーズを使いたくないと話し痛みを我慢している。
看護師の対応で優先度が高いのはどれか。
1.レスキュードーズを無理に使う必要はないことを伝える。
2.レスキュードーズを使いたくない理由を確認する。
3.レスキュードーズの使い方を説明する。
4.疼痛スケールの記載を勧める。2
120.入院8日、疼痛がコントロールされてきたAさんは「家に帰りたい」と希望しているが、娘は「仕事もあるし、もう少し病院にいてほしい」と話している。そこで、看護師の提案によりAさんのアドバンス・ケア・プランニングが行われることになった。
Aさんのアドバンス・ケア・プランニングで適切なのはどれか。
1.退院調整看護師に退院の手続きを進めてもらう。
2.Aさんの発言内容の記録は施設外の人には提供しない。
3.娘の思いや不安に思っていることの解決が優先される。
4.Aさんが大切にしていることや生きがいについて話してもらう。4
101.術後1日。午前中に看護師がAさんのバイタルサインを測定しているときは眠っていた。昼食後に看護師が訪室すると、Aさんは多弁で、落ち着かない様子がみられた。
看護師のAさんへの対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
1.医師に抗不安薬の処方を依頼する。
2.ベッド上で安静に過ごしてもらう。
3.膀胱留置カテーテルを抜去する。
4.ベッド周囲をカーテンで囲む。
5.補聴器の装着を確認する。3.5
102.術後2週。Aさんは杖歩行の練習をしている。見守りをする看護師に「早く家に帰りたいけど、また転びそうで怖いし、元のように歩ける自信がない」と話した。
Aさんへの声かけで最も適切なのはどれか。
1.「リハビリテーションの回数をもっと増やしましょう」
2.「カルシウムを多く含んだ食品を摂りましょう」
3.「少しずつ歩けるようになってきていますよ」
4.「退院先は介護老人保健施設にしましょう」3
次の文を読み103~105の問いに答えよ。
Aさん(76歳、男性)は妻(72歳)と2人で暮らしている。ベッドからトイレに起きようとしたところ右上下肢にしびれと脱力感があり、動けなくなったため救急車で来院した。頭部CTで左中大脳動脈領域のラクナ梗塞と診断され、緊急入院し血栓溶解療法が施行された。
既往歴:53歳で高血圧症と診断され内服治療を継続している。
生活歴:60歳まで食品会社に勤務していた。
入院時の身体所見:身長168cm、体重65kg、体温37.2℃、呼吸数20/分、脈拍78/分、整、血圧210/88mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>97%(room air)、右上下肢麻痺を認めた。
入院時の検査所見:白血球3600/μL、赤血球420万/μL、Hb11.2g/dL、総蛋白6.2g/dL、アルブミン3.6g/dL、空腹時血糖108mg/dL、CRP0.1mg/dL。
103.入院2日、Aさんは全身状態が落ち着いてきたため、主治医から離床開始の指示があった。
Aさんの離床開始時の観察項目で優先度が高いのはどれか。
1.血圧
2.見当識障害
3.下肢の知覚障害
4.夜間の睡眠状況1
104.入院5日。Aさんは座位訓練の後、車椅子に座って食事を摂取することになった。食事動作は自助具を使用すれば少しずつ自分で摂取できるようになったが、時間が経過すると上体が右側に傾くため、体幹の右側にクッションを入れて食事をしている。
Aさんが安定して食事ができるための援助で適切なのはどれか。
1.座位時間を徐々に短縮する。
2.テーブルの高さを高くする。
3.背部にタオルを入れ軽く前傾姿勢にする。
4.Aさん自身で左側に重心を傾けるよう指導する。3
105.入院2週、Aさんは自宅への退院を目指し、回復期リハビリテーション病棟へ転棟することになった。Aさんは、座位姿勢での右側への傾きが徐々に改善され、食事や作業療法の時間は車椅子での座位保持が可能になってきた。Aさんは看護師の介助で車椅子に移乗が可能となり、車椅子でトイレに移動できるようになった。看護師はAさんのADLの拡大を目標に、看護計画を修正することにした。
障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準における評価で、Aさんの生活状況はどれか。
1.ランクJ
2.ランクA
3.ランクB
4.ランクC3
次の文を読み106~108の問いに答えよ。
Aちゃん(1歳4か月、女児)は、午前9時ころ、ポータブル型のゲーム機用の直径10mmのボタン型電池を誤飲し、午前10時に両親に付き添われ外来を受診した。看護師がAちゃんを観察すると、機嫌は良くバイタルサインも安定していた。Aちゃんに成長や発達の遅れはない。
待合室にはAちゃんの他に3人の患児が診察を待っていた。それぞれは以下のとおりである。
B君(1歳3か月、男児):今朝、カーペットの敷かれたフロアで歩行中に転倒。バイタルサインは正常、顔色良好。母親に抱っこされて遊んでいる。
Cちゃん(3歳、女児):体温39.5℃、呼吸数23/分、脈拍100/分、鼻汁多量、機嫌良好、顔色良好。
D君(9か月、男児):自宅で痙攣したため受診。初めての痙攣で、5分間継続したが、受診時には止まっている。待合室にて3回の嘔吐。体温38.7℃。声かけで開眼するが、すぐにうとうとする。
106.このときの看護師のトリアージで診察を受ける優先度が高いのはどれか。
1.Aちゃん
2.B君
3.Cちゃん
4.D君1
107.Aちゃんは、腹部エックス線撮影で胃内にボタン型電池が認められ、全身麻酔下での内視鏡でボタン型電池を摘出し、消化管粘膜に大きな問題はなかった。摘出後、小児病棟に1泊入院した。小児病棟に入院1時間後、看護師が訪室するとAちゃんは覚醒しており、下図のように「ママー、ママー」と言いながら大声で泣き、ベッドから両親の方に手を伸ばしている。両親は戸惑った様子で、ベッドの傍に立っている。
このときの看護師による安全な療養環境の整備で適切なのはどれか。2つ選べ。
1.ぬいぐるみを取り除く。
2.毛布をベッド柵にかける。
3.柵を半分の高さまで降ろす。
4.点滴ルートの長さを延長する。
5.点滴スタンドをAちゃんの手が届くところまで近づける。1.4
108.翌日、Aちゃんは退院することになった。看護師は、Aちゃんの誤飲予防のための教育的支援を両親に行うことにした。
両親に伝える内容で最も適切なのはどれか。
1.Aちゃんから目を離さないこと
2.Aちゃんにやってはいけないことを教えること
3.家の中でのAちゃんの行動範囲を柵で区切ること
4.大きさが4cmよりも小さいものはAちゃんの手が届かないところに置くこと。4
次の文を読み109~111の問いに答えよ。
Aさん(41歳、初妊婦、会社員)は夫(42歳、会社員)と2人で暮らしている。身長は158cm、非妊時体重55kgである。Aさんは妊娠16週3日に妊婦健康診査を受診し順調な経過と診断された。妊婦健康診査後「夫から、高齢妊娠だから安静にするよう言われ、夫が家事をしてくれています。妊娠前はバスケットボールを週に3回、毎日夕方に夫とウォーキングをしていました。今は仕事に行く以外は、家でなるべく動かないようにしています」とAさんが看護師に話した。
109.Aさんへの活動に関する助言で適切なのはどれか。
1.「仕事は辞めましょう」
2.「ウォーキングを再開しましょう」
3.「週に1回バスケットボールをやりましょう」
4.「ご家族の言うように安静にしていましょう」2
110.Aさんは妊娠24週0日に妊婦健康診査を受けた。体重60kg(妊娠20週の体重は58kg)。血圧138/88mmHg、Hb10.1g/dL、Ht31%、尿蛋白(-)、尿糖(±)であった。Aさんは「足が重い気がします」と話すが、脛骨上の圧痕は認めなかった。
このときのアセスメントで適切なのはどれか。
1.体重増加が過剰である。
2.妊娠性貧血である。
3.高血圧である。
4.浮腫がある。2
111.Aさんは夫に付き添われ、妊娠35週4日に妊婦健康診査を受けた。妊婦健康診査では、体重65kg、血圧126/76mmHg、尿蛋白(-)、尿糖(-)。浮腫(±)。子宮底長30cm、腹囲88cmで異常を認めなかった。その後、Aさんは看護師に「夕方になると足がだるくなり、膝の裏を見たら、血管が膨らんで、青く浮き出ていました」と言う。
Aさんへの指導で適切なのはどれか。
1.「体重を減らしましょう」
2.「腹帯を強く巻きましょう」
3.「できるだけ立っていましょう」
4.「弾性ストッキングを着用しましょう」4
次の文を読み112~114の問いに答えよ。
Aさん(36歳、経産婦)は、夫(35歳)、男児(3歳)と3人で暮らしている。妊娠、分娩経過は順調で、妊娠39週5日で3200gの女児を経腟分娩で出産した。1分後のApgar<アプガー>スコア9点、5分後のApgar<アプガー>スコア10点であった。
産褥1日、Aさんの子宮底は臍下2横指、硬度良好、悪露は赤色であった。「1人目の出産後よりもお腹が痛くて眠れませんでした」と看護師に話す。
112.このときのAさんへの説明で適切なのはどれか。2つ選べ。
1.「痛み止めは使用できません」
2.「授乳をすると痛みが和らぎます」
3.「経産婦のほうが痛みを強く感じます」
4.「産後5日くらいまで痛みは続きます」
5.「子宮が元の大きさに戻るための痛みです」3.5
113.産褥3日、乳房は緊満、乳管開通は左右とも5,6本、射乳がある。1日8回授乳をしている。児の体重は3080gで前日よりも20g減少している。「母乳で育てたいと思っていたけど、乳房が張って授乳がうまくできないです」と話す。
このときのAさんへの説明で適切なのはどれか。
1.「水分を多めに摂りましょう」
2.「時間を決めて授乳をしましょう」
3.「乳房の張りは2週間程度続きます」
4.「授乳の前に乳輪部のマッサージをしましょう」4
114.日齢4、Aさんの児の体重は3100g。体温37.1℃、呼吸数48/分、心拍数130/分。経皮ビリルビン10.0mg/dL。排尿9回/日、排便8回/日。
児のアセスメントで正しいのはどれか。
1.経皮ビリルビン値は光線療法が必要な値である。
2.生理的体重減少の範囲を超えている。
3.バイタルサインは正常である。
4.排尿回数が少ない。3
次の文を読み115~117の問いに答えよ。
Aさん(30歳、男性)は統合失調症で内服治療をしていた。最近、部屋にこもり、精神科受診以外は外出しなくなった。ある日、母親がAさんの部屋で大量の薬を見つけ、確認すると「薬は飲みたくない」と話した。受診に付き添った母親は「Aは昼間に寝ていて、夜に窓を開けて、隣の家に向かって『悪口を言うな』『監視するな』と大声で怒鳴る」と主治医に話した。Aさんと母親の強い希望があり、精神科病棟に入院することになり、薬物療法が開始された。
入院3日、夜間の巡視のたびにAさんは起きていて「隣の人が自分を監視している」「皆が悪口を言っている」と小さな声で看護師に話した。日中はホールで眠そうにしていることもあり、レクリエーションには「疲れた」と言って参加しない。他の患者と話すことはあるがトラブルはない。歯磨きや身だしなみは、声をかけると行う。
115.Aさんのセルフケアの観察項目で優先度が高いのはどれか。
1.孤独と付き合いのバランス
2.活動と休息のバランス
3.安全を保つ能力
4.個人衛生2
116.入院14日、Aさんは他の患者や看護師と話をする機会が増えた。「B看護師に私の悪口を言うのをやめるように言ってほしい」と訴え、受け持ち看護師が話を聞いていると興奮して声が大きくなることがあった。
受け持ち看護師のAさんへの対応で適切なのはどれか。
1.「悪口を言うのはB看護師ですか」
2.「悪いことは考えないほうがいいですよ」
3.「B看護師はAさんの悪口は言っていません」
4.「悪口を言われるとAさんはどんな気持ちになりますか」4
117.入院1か月、Aさんは夜間、眠れるようになり、妄想や幻聴の症状が軽減した。看護師がAさんに薬を自己中断した理由を尋ねたところ「いろいろとストレスが溜まると何もしたくなくなり、薬を飲むことも面倒でした。今回の入院で飲み続けたら嫌な症状もなくなってきました。薬は飲んだほうがよいですね。これからはストレスを感じても乗り越えていけそうです」と話した。
Aさんの考えに当てはまる概念はどれか。
1.カタルシス
2.レジリエンス
3.コンコーダンス
4.コンプライアンス2
次の文を読み118~120の問いに答えよ。
Aさん(64歳、男性、外国籍)は、1年前に日本に移住し、娘(36歳、会社員)と娘の夫(42歳、会社員、日本人)と3人家族である。娘の夫は海外に長期出張中で、娘は日本語での簡単な日常会話はできるが、Aさんはほとんど日本語が理解できない。
Aさんは、2か月前から時々腰痛があり、市販薬で様子を見ていたが、徐々に腰痛が強くなり、娘に付き添われて受診した。検査の結果、肺癌と診断され、胸膜と腰椎への転移が見つかり、疼痛コントロールの目的で入院した。
118.病状について医師から説明を受けることになったが、娘から「夫はしばらく帰ってこないし、私は難しいことは分からないのでどうしたらいいですか」と質問を受けた。
看護師の助言で適切なのはどれか。
1.「ご主人に帰国してもらいましょう」
2.「医療通訳の方に同席してもらいましょう」
3.「娘さんからAさんにお話しされてはいかがですか」
4.「通訳できる知人を探して、同席してもらいましょう」2
119.入院後、医療従事者との日常会話は、電子端末による翻訳を活用している。疼痛に対しては、モルヒネ徐放製剤の内服が開始され、レスキュードーズとして、モルヒネ速放製剤の内服が指示されている。激しい腰痛が1日に数回あるが、レスキュードーズを使いたくないと話し痛みを我慢している。
看護師の対応で優先度が高いのはどれか。
1.レスキュードーズを無理に使う必要はないことを伝える。
2.レスキュードーズを使いたくない理由を確認する。
3.レスキュードーズの使い方を説明する。
4.疼痛スケールの記載を勧める。2
120.入院8日、疼痛がコントロールされてきたAさんは「家に帰りたい」と希望しているが、娘は「仕事もあるし、もう少し病院にいてほしい」と話している。そこで、看護師の提案によりAさんのアドバンス・ケア・プランニングが行われることになった。
Aさんのアドバンス・ケア・プランニングで適切なのはどれか。
1.退院調整看護師に退院の手続きを進めてもらう。
2.Aさんの発言内容の記録は施設外の人には提供しない。
3.娘の思いや不安に思っていることの解決が優先される。
4.Aさんが大切にしていることや生きがいについて話してもらう。4