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1部3章 中心静脈 感染症〜I-system
  • Masa

  • 問題数 35 • 7/3/2024

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  • 1

    中心静脈での感染症対策は重要だとされている。その理由は、発症した場合に(①  )する可能性も高く、対処としては中心静脈カテーテルの(②  )と早期の(③  )が必要となるため負担も大きいことがあげられる。

    死亡, 抜去, 再留置

  • 2

    中心静脈カテーテルでの感染症は (①  )と略称されており、重要な事柄とされている

    CRBSI

  • 3

    CRBSI の起炎菌としては(①  )、(②  )、(③  )、(④  )などがある

    黄色ブドウ球菌, 表皮ブドウ球菌, 緑膿菌, メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA)

  • 4

    CRBSIが発症した場合には全身の血液感染症に発展し、死亡に至る場合もある。軽度でも(①  )に至り失明することもあるため,特に注意が必要となる。カテーテル留置患者に(②  )した場合に、まずCRBSIの可能性が疑われる

    真菌性眼内炎, 発熱

  • 5

    CRBSIの対処としては、カテーテルの抜去が行われる。特に中心静脈栄養では発生の頻度が高い。その理由は下記の通りである。 中心静脈栄養では ・投与される(①  )は菌が増殖しやすい。 ・患者自体の(②  )が低下しているケースが多い。 ・1ヶ月以上、あるいは(③  )にわたって行うケースもあり、日常的な管理の負担が大きい。

    栄養剤, 免疫, 生涯

  • 6

    CRBSIの発生原因を全て選択せよ。

    カテーテル外周への細菌の定着, ハブやカテーテル内腔への細菌の定着, 輸注液の汚染, 別のカテーテルから混入した細菌が血行性に飛んできて付着

  • 7

    カテーテル外周への細菌の定着に対する対策 ・カテーテル挿入時に(①  )を行う。 ・カテーテル留置後に挿入箇所を消毒し、(②  )によってカバーする。

    高度バリアプリコーション, ドレッシング材

  • 8

    ハブ(コネクタ)やカテーテル内腔への細菌の定着に対する対策 ※この箇所でのハブ(コネクタ)は輸液ライン中の混注部も含まれる。 ・閉鎖式輸液システムの(①  )でカテーテルのハブを密閉し、接続時には消毒を行う。 ・(②  )や側注する時にはハブや混注部の消毒を行う。 ・側注する薬剤もできるだけ(③  )を通して投与する。 ※物理的に(③  )を通せない薬剤には注意する。

    プラグ, カテーテルロック, フィルタ

  • 9

    輸液の汚染に対する対策 ・輸液の混合調整が必要な場合には薬剤部の(①  )で無菌的に行う。 ・中心静脈栄養では(②  )を使用する。 ・無菌的な混合が保証されない場合には(③  )を使用する。

    無菌調剤室, キット製剤, インラインフィルタ

  • 10

    キット製剤とは? 用時溶解して用いる注射剤等に関し、医療機関での投薬調製時の(①  )、(②  )、(③  )の防止等を目的として、医薬品と医療用具(容器を含む)又は二以上の医薬品を一つの投与体系として組み合わせた製品をキット製剤という(厚生省薬務局審査第一・審査第二・生物製剤課長連名通知より)。 特に、中心静脈栄養で使用されるキット製剤は、中心静脈栄養に必要な電解質、ブドウ糖、アミノ酸、ビタミン、微量元素が1つのバッグに設置された複数の小室に充填されているもの。

    負担軽減, 細菌汚染, 異物混入

  • 11

    キット製剤とは? 用時溶解して用いる注射剤等に関し、医療機関での投薬調製時の負担軽減、細菌汚染、異物混入の防止等を目的として、医薬品と医療用具(容器を含む)又は二以上の医薬品を一つの投与体系として組み合わせた製品をキット製剤という(厚生省薬務局審査第一・審査第二・生物製剤課長連名通知より)。 特に、中心静脈栄養で使用されるキット製剤は、中心静脈栄養に必要な(①  )、(②  )、(③  )、(④  )(⑤  ) が1つのバッグに設置された複数の小室に充填されているもの。

    電解質, ブドウ糖, アミノ酸, ビタミン, 微粒元素

  • 12

    キット製剤を代表する薬剤を答えよ 大塚製

    エルネオパNF1号輸液, エルネオパNF2号輸液

  • 13

    キット製剤を代表する薬剤を答えよ テルモ製

    フルカリック3号輸液, フルカリック2号輸液, フルカリック1号輸液

  • 14

    一般的に投与日の(①  )に連通、混合されて投与される。製剤によっては薬剤の追加は不要とされているものもあるが、品種によって含まれる成分の種類、小室の数が異なる。特に一般的に必要とされる(②  )が元々含まれていないものもあるため、薬剤の調製が行われる。 この場合、(③  )が無菌的に混合する必要があるとされている。しかし、(③  )が少ない施設などでは(④  )がナースステーションで調製を行う場合もある。キット製剤を使用せずに中心静脈栄養を行う 場合には(⑤  )などに必要な製剤を調製する。

    朝, 微粒元素製剤, 薬剤師, 看護師, アリメバッグα

  • 15

    中心静脈カテーテルの留置は(①  )な処置を行う。 特にCVポートでは皮膚切開をして留置を行うことから感染のリスクが(②  )。感染症が発症した場合には抜去、再留置が必要となり、負担が大きい。このため、留置時に(③  )を発症させないための対策が重要となる。

    外科的, 高い, 感染症

  • 16

    CV ポートの留置は(①  )で行い、厳重に感染対策が行われる。 これに対し非トンネル型 CV カテーテルやPICCの留置は件数も多いため、一般的には(①  )で行われていない。 施設によっては一般病棟や専用のカテーテル室などの様々な場所で行われている。 このような場合には、通常の治療、看護で行う感染対策では不十分とされており(②  )が必要となる

    手術室, マキシマルバリアプリコーション

  • 17

    カテーテル挿入後数日のうちに発熱した場合には留置中の感染症発生が強く疑われ、 (①  )(②  )(③  ) が行われる場合が多い。

    カテーテル抜去, 感染症の治療, カテーテル再留置

  • 18

    非トンネル型 CV カテーテルや PICC においては、カテーテルが皮膚から(①  )に露出しているため、露出箇所から感染する可能性がある。このため、挿入・留置直後に留置部を消毒して(②  )によって密閉して菌の侵入を防止する。また、コネクタ部分には (③  )などのニードルレスあるいは閉鎖式輸液システムのプラグを付け密閉し、菌の侵入を防止する。CVポートの場合には、留置直後に(②  )で覆うが、切開部分が安定するまで保護し、その後は特に保護をしなくても生活ができる。

    体外, ドレッシングフィルム, セーフタッチプラグ

  • 19

    カテーテル挿入後は 1 ヶ月以上も留置したまま毎日輸液を行うケースもある。このため挿入後の日常的な管理は重要となる。 ・ドレッシングの管理 非トンネル型CVカテーテルならびにPICCと、 CVポートではドレッシングの管理が(①  )。

    異なる

  • 20

    ドレッシング材について非トンネル型CV カテーテルならびに PICCの場合 カテーテルの挿入時に貼り付けたフィルム型ドレッシングは定期的(①  )に交換し、内部を清潔に保つ。交換時にはカテーテル挿入部を消毒し、新しいドレッシングを貼り付ける。ドレッシングは定期的に観察し、剥がれ、(②  )の有無などを確認し、異常があった場合には適時交換をする。

    1回/週, 出血

  • 21

    CVポート CV ポートの場合には、(①  )ドレッシングを行う。 ヒューバー針の(②  )に穿刺箇所を消毒し、(③  )にはヒューバー針ごとドレッシングフィルムで被覆する。 (④  )にはドレッシングフィルム、ヒューバー針を外し、ガーゼなどでしばらく被覆する。

    輸液時のみ, 穿刺前, 穿刺後, 輸液終了後

  • 22

    休薬時の管理 全てのCVカテーテルに共通して休薬時には(①  )による保存が推奨されている。※静脈経腸栄養ガイドライン(②  ) また、カテーテル挿入時に必要となった治療が終了した場合には速やかに抜去することが望ましいとされているが、CVポートの場合には長期間留置したままになっている患者も多いと言われている。 (③  )のカテーテルでは長期間使わないルーメンが感染の原因となると言われている。 このため、必要がなくなれば(④  )のCVカテーテルに極力、入れ替える。

    ヘパリンロック, 第三版, マルチルーメン, シングルルーメン

  • 23

    輸液ラインの接続部の管理 CVカテーテルの普及当時、フィルタ付きの輸液セットが一般的でなかったころは、(①  )、延長チューブ型の(②  )、側注用の(③  )を組み立てて使用していた。接続部が多いことで、菌の侵入リスクが高くなるとして、(④  )の輸液ラインが推奨されている。※静脈経腸栄養ガイドライン第3版 また、輸液ラインの交換や側注する時の菌の侵入防止が重要とされており、当社販売の(⑤  )が開発された。

    輸液セット, フィルタ, 三方活栓, 一体型, I-system

  • 24

    I-systemの開発経緯 1970年代、CVカテーテルの留置患者では感染症が頻発し、大きな問題となっていたが、当時、先進的にTPNに取り組んでいた(①  )外科においても大きな問題となり所属されていた医師(②  )が対策の検討をされた。

    大阪大学医学部附属病院, 井上先生

  • 25

    I-system開発の経緯を順番に答えよ

    ヘパリンロックをする時、CV カテーテルに直接シリンジを接続して注入していたが、ヘパリンロックをする毎に発熱を起こした。 ※当時、プレフィルド製剤は存在せず、シリンジにヘパリンを吸引して注入。, たまたま病院にあった海外製のゴム栓キャップを CVカテーテルに付け、針付きシリンジでヘパリンロックを行うと感染が起こらなくなった。そこで、ルアーロックのまま接続を行うことに大きな問題があると気付いた。, 同じ仕様の製品を開発しようと医療機器メーカーを探したが、上司の医師から「外科にニプロの人間が来ているから相談してみろ。」との指示をうけ、ニプロに依頼した。 ※当時、当社より研究員を派遣していた。

  • 26

    このことから、(①  )年に日本初の閉鎖式輸液システムとしてI-systemの販売を開始した。

    1989

  • 27

    販売開始時点のI-systemのコネクタ概要 ・オスルアーロックの内部に(①  )をもつ。(針はルアーロックよりも突き出ている。) ・ゴム栓に(①  )を刺してから押し込み、その後にネジでロックする。

    金属針

  • 28

    I-systemについてフィルタ付きの仕様については既に販売開始をしていたニプロフィルターセットの(①  )として販売を開始し、フィルタ付き以外の製品群を(②  )として販売を開始した。

    一部, ニプロアイセット

  • 29

    I-systemの構造とメカニズム インジェクションプラグや側注するY字管や三連混注管に(①  )ゴム栓を使用してい る。 セーフタッチ輸液システムなどのニードルレスシステムの(②  )構造とはこの点で異なる。(①  )ゴム栓をアクセスするために金属針(フード針)を使用している。 このため、特長としては(③  )に特化したものとなっている。

    スリットの無い, スリットのある, 感染防止

  • 30

    I-systemはスリットの(①  )ゴム栓を使っているため、ニードルレスコネクタのスリット部分よりも消毒が確実に行える。

    無い

  • 31

    この内容の文献はどちらのものか? 販売開始時に臨床での実使用における感染率の比較ルアーロックと比較して効果が発揮されている。 日本で唯一、輸液システムにおいて大規模解析による臨床的な感染率の比較試験。

    「カテーテル敗血症予防のための新しい輸液ライン接続システムの開発」

  • 32

    この内容の文献はどちらのものか? 非臨床での他社ニードルレス輸液システムとの比較文献。 オス側コネクタが汚染された場合、接続の回数を増加させてニードルレスコネクターの ゴム部劣化を起こした場合などで比較し、I-systemⓇが最も性能が高いとの結果

    ニードルレスコネクターおよび I-systemⓇにおける微生物侵入の可能性に関する実験的検討

  • 33

    プラグの交換頻度 カテーテルに付けたプラグは定期的に交換する必要は無い。しかし、金属針で接続するため、接続を繰り返すと耐久性が低下する。フード針では 70回の穿刺が可能。 つまり何ヶ月交換の必要がないと言えるか?

    8

  • 34

    手術後の短期的な中心静脈栄養では(①  )ヶ月程度で CVカテーテルの抜去を行うため、この場合は留置期間中にプラグを交換する必要は無い。

    1

  • 35

    接続解除時の逆流 細い金属針による接続のため、接続解除時にほぼ逆流が発生しない。 ※約(①  )μLの逆流が発生する。このため、採用施設では(②  )の操作を考慮せずに運用されているケースが多いが、逆血によるトラブルは発生していない。 しかし、現在、I-systemは販売数が大きく低下している。大きな要因は金属針を使用していることから(③  )に対する指摘である。特にシリンジによるワンショット注入では(④  )を使う必要があり、ニードルレス輸液システムの普及によって切り替えられている。

    3, 陽圧ロック, 針刺し切創, 注射針

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