内部の仕上工事は、一般的に 床 → 開口部 → 壁 → 天井 の順に進められる。

床は仕上材にもよるが、下地板を張る場合が多い。

仕上げ後の床には、幅木などの取付けに支障のないように、養生シートや合板などを敷き詰めて養生を行う。

フローリング張りの板の割付けは,木目のバランスを確認し、室の中心から行い、壁ぎわで寸法調整をする。

床のシート張り施工は、下地面をじゅうぶんに乾燥させてから、シートを室の寸法に合わせ、長さ・ 幅に余裕を見込んで切断したものを、シートと下地に適した接着剤で張る。

フローリングの張付けは、たたいて密着させ、長さ 45mm以上の釘で根太に隠し釘打ちする。

シート類の張付けは完成直前の工程となり、通常、壁の仕上げが終わってから行う。

シート張り張付けは、下地を清掃のうえ、接着剤を平均に塗布してべた張りとする。

天井下地の取付けは、吊木受 → 吊木 → 野縁受 → 野縁 の順に行われる。

化粧合板の切断・孔あけの加工は、化粧加工してある面を保護するため裏面から行う。

板張り天井は、フローリング張りと同様に天井板を野縁に隠し釘打ちとする。

天井板の厚さは、一般的に、床材より厚いものが用いられる。

ボード類の打付け用下地は、間隔を 450mm 以内に配置する。ただし、薄い化粧合板などを張る場合は、300~360mm 程度の間隔とするか、合板などを下地として張り付ける。

下地のボードの取付けは、胴縁・かい木の上で継ぎ、周囲 100mm 内外に、その他中間部150mm 内外の間隔で留め付ける。

クロス張りの施工では、壁紙を張るまえに、せっこうボードの下地処理を行い、ビス頭のくぼみや継目部分をパテ埋めし、硬化後に研磨紙で表面を平らにする。

木構造の骨組では、湿度変化などによって下地が動き、せっこうボードの継目にずれや割れが生じやすいので、グラスファイバーテープなどで補強しておく。

ドロマイトプラスターは、仕上がり面は石膏プラスターに劣るが、可塑性に富み、のりを混入しなくても施工が容易で、塗りやすく割安である。

石膏プラスターは、仕上がりがきれいで、硬化速度が速く、ひび割れは少ないが粘性に欠ける。

石膏プラスターは空気中で硬化(気硬性)し、急激に乾燥させるとひび割れが発生するおそれがあるため、乾燥は徐々に行う。

プラスタ―塗の仕上厚さは、天井では 15mm 以下、壁は 12mm 程度とする。

階段の施工は各階の床を張ってから設置する場合が多い。また、その場で組み立てる場合は、側桁を加工後踏板を取り付け、け込み板を固定し壁面完成前に手すりを取付けることが多い。

木工事の仕上げを造作といい、材料を下ごしらえし、現場で取り付けて完成させる。

天井回り縁の取付けは、天井と壁を張り終えてから取り付けるのが一般的で、天井回り縁にできる隠し釘打ちによる凹みなどはパテで埋める。

一般的に、額縁の角は 45°の留めに加工し取り付ける。