コンクリートの形をつくる板

堰板をフォームタイで固定するための締め付け材。 コンクリート表面が打放し仕上げの場合に用いる。

堰板を両面から締め付けるための部材

堰板を押さえる部材。木製の角材や金属製の角パイプ・単管が用いられる。

スラブなどの型枠を支持するための柱。

堰板を所定の間隔に保つために用いる金物。型枠の変形や破壊を防ぐ。

鉄筋コンクリート工事は、工事現場で型枠工事、鉄筋工事、コンクリート工事がそれぞれ独立して進められる。

工事の実施にさいしては、作成した施工計画と施工図に基づき、工程ごとに確実な確認・検査の実施と検査記録の保存などの工事管理や監理が重要である。

型枠は、コンクリート打込み時に掛かる施工荷重によって、変形・損傷などが生じないようにしなければならない。

型枠は,コンクリートが直接触れる堰板,つなぎとめる締付け金物,およびそれらを支える支保工からなる。

木製の堰板には、コンクリートの硬化不良を防ぐために、長期間、直射日光で乾燥させたものを使用した。

型枠は、作業荷重、コンクリートの自重及び側圧、打込み時の振動及び衝撃、水平荷重等の外力に耐えられるように設計し、組み立てた。

せき板として用いる合板は、特記がなかったので、合板の日本農林規格(JAS)で規定されている厚さ 9mm のコンクリート型枠用のものを用いた。

使用後の型枠については、コンクリートに接する面をよく清掃し、締付けボルトなどの貫通孔や破損箇所を修理のうえ、剝離剤を塗布して再使用した。

転用と仕上面の平滑さを得ることを目的とし、鋼製やアルミニウム合金製の堰板が用いられることがある。

デッキプレート型枠は、支柱を大幅に減らすことができ、施工の省力化が可能である。

柱と壁は、型枠の鉛直部分にかかるコンクリートの側圧に耐え、堰板相互の段差をなくして通りよくできるよう、縦ばたと横ばたを用いて縦横二重にあてる。

コンクリートの表面が打放し仕上げであったので、セパレーターにコーンを使用した。

型枠の計画にあたっては、所要材料が少なく、運搬や加工、組立・取はずしが容易にでき、反復使用ができるよう考慮する。

支柱は、コンクリート施工時の水平荷重による倒壊、浮き上がり、ねじれなどが生じないよう、水平つなぎ材、筋かい材・法づえなどにより補強した。

型枠は、垂直せき板を取り外した後に、水平せき板を取り外せるように組み立てた。

型枠に合板を用いる場合は、定尺合板の切断や欠込みを多くして合板の運搬をしやすくする。