基礎ができあがったあと、柱を基礎の上にすえつけ、アンカーボルトで固定する形式の柱脚

露出形式柱脚の工法で、基礎の中央部にモルタルをもり、天端の高さをそろえた上に柱を建て込み、仮締めし建方を進める方法。建方終了後に、ベースプレート下のベースモルタルがない部分にグラウトを充てんする

鋼材を加工するために細部の寸法や納まりが把握できるよう、詳細を示した図面。伏図や軸組図、詳細図などがあり1/200~1/20の縮尺で必要に応じて作図する

加工に直接、必要な情報を得るため、1/1の縮尺でかく図。これにより細部の納まりや、施工上の問題の有無を検討する

鋼構造には、独立基礎・べた基礎が用いられる。

コンクリート打設の衝撃や圧力で、アンカーボルトが移動しないように、固定金物は捨コンクリートにしっかり取り付け、それにアンカーボルトを緊結する。

アンカーボルトの上部には型板を取り付け、ボルトの位置やボルト相互の間隔が正確になるようにする。

コンクリートを打ち込む際、アンカーボルトのねじ部分には布やテープを巻き、コンクリートの付着を防いだり、ねじを傷めないように養生しておく。

後詰中心塗工法は塗り仕上げる面積が大きくなり、すべてを同一の高さで平滑に仕上げるのが難しいので、全面塗仕上工法が多く用いられる。

後詰中心塗工法では、グラウトを充てんしたら、ただちに、アンカーボルトのナットを所定の強さで締め、戻止めのため二重にする。

ラーメン構造の骨組を構成する部材は、製作工場でつくられ、できあがった部材は、製作工場から運搬され、工事現場で組み立てられ骨組となる。

部材の修正作業は、工事現場ではほとんどできないので、製作工場における部材の製作には、高い精度が求められる。

骨組の部材製作工場はこれまで関わった工事の実績やグレードなどをめやすに選定する。

工作図は、部材制作・建方において、設計図書に代わり指示書的役割を果たすものである。

現寸では、工場製作に必要な定規(シナイ)・型板(フィルム)、あるいは NC(数値制御)情報を正確にこれらに変換する。

NC 加工装置を用いてけがき・切断・孔あけを行う場合は、定規・型板に代わって、加工データが作成される。

ガス切断は、切断面の精度がよく、厚い鋼材も切断できるので最も多く用いられている。

せん断は、加工速度が速いので、薄い鋼板の切断に用いられるが、切断面が粗く、反りやばりが生じるので、厚さが 35mm 以下の鋼材に用いるように使用が制限されている。

ボルトや高力ボルト用の孔あけは、原則としてパンチングマシンを用いる。

曲げ加工には、常温および加熱して行う方法があるが、ふつう常温で行う。

部材の組立および溶接の順序は、溶接変形が溶接変形が最小となるように施工する。

溶接の姿勢は、横向きが最も無理がなく確実な施工ができるので、大きな部材でも、ジグを使ってできるだけ横向きになるようにする。

溶接部は、外部は目視検査、内部は超音波探傷試験を行い、欠陥がみつかったら補修する。