コンクリートスラブの型枠の機能を持つ鋼板

骨組と鉄筋コンクリートのスラブを一体化させる部材。梁のフランジ上に溶接で取り付ける

ボルトや丸棒を板状の母材に溶融・接合する方法で、点状に融着させる溶接方法

鋼構造の骨組を、火災の熱から防ぐため耐火性・断熱性の高い材料で骨組(柱・梁)を被覆すること

鋼構造の床には、耐火性の優れる鉄筋コンクリートと ALC パネルのスラブが用いられる。

デッキプレートは、大梁や小梁に密着させるように敷き込む。

デッキプレートと梁のかかり代は、長さ方向 40mm 以上、幅方向 20mm 以上とする。

フランジ上部の高力ボルトや添え板が突出した部分は、厚さ 6mm 以上の鋼製の受材を溶接しておき、突出部を避けるようにデッキプレートを切り欠き、敷き込む。

敷き込んだデッキプレートは、アークスポット溶接 または 隅肉溶接 で梁に固定する。

骨組と鉄筋コンクリートのスラブを一体化させるために頭付きスタッドを、梁のフランジ上に溶接で取り付ける。

アークスタッド溶接は、雨天時、および、気温が 0 °C以下のときは行わない。

スラブの配筋は、鉄筋コンクリート構造と同様に、スラブの上端と下端に鉄筋を配置する。

デッキプレートと鉄筋の間には、バーサポートなどを配置して鉄筋の位置を保持する。

デッキプレートは、コンクリート打設後、硬化したら取りはずす。

デッキプレートに打ち込んだコンクリートは、水分の蒸発が上面にかぎられるので、余剰水分の発散が遅い。

ALC パネルの長さ方向は、大梁や小梁の中心を起点に割り付け、3点支持になるようにする。

ALC パネルの幅方向は、長さ方向と同様に梁の中心を起点に割り付ける。

ALC パネルは標準幅が 600mm で、端数が出る場合には幅の小さなパネルを用い 300mm 未満になる場合もある。

大梁のフランジの上は、高力ボルトや添え板が突出しているので、かさ上げ鋼材としてリップ溝形鋼などをフランジの上に溶接して、平らな下地面を確保する。

ALC パネルの敷込みは、所定の位置に敷き込んだ後、長さ 1m 程度の鉄筋をスラブプレートやマルカンに通し、目地の溝に配置し、目地にモルタルを充てんする。

鋼材は火災などにより高温にさらされると強度が低下し、骨組が崩壊することがある。

主要構造部には規定された時間以上、部位の耐力を保つように耐火被覆を施す。

耐火被覆の吹付け工事には、半乾式工法が最も多く用いられる。

吹付け工法では、吹付け厚さが耐火性能に影響するので、厚さを確認しながら工事を進める。

小規模な耐火被覆の吹付け工事では、湿式工法が用いられる。

耐火被覆の張付け工事は、繊維混入けい酸カルシウム板・せっこうボード・ALC パネルなど、耐火性能をもつ成形板を鋼材の形状に合わせて張り付ける。

耐火被覆の張付け工法には、箱張り工法と、直張り工法があるが、加工が少なく速く施工できる直張り工法が多く用いられる。