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X線作業主任者 過去問2020下期
  • やもやも

  • 問題数 40 • 1/26/2024

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  • 1

    エックス線管及びエックス線の発生に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)エックス線管の内部は、効率的にエックス線を発生させるため、高度の真空になっている。 (2)陰極で発生する熱電子の数は、フィラメント電流を変えることで制御される。 (3)陽極のターゲットはエックス線管の軸に対して斜めになっており、加速された熱電子が衝突しエックス線が発生する領域である実焦点は、これをエックス線束の利用方向から見た実効焦点よりも小さくなる。 (4)連続エックス線の発生効率は、ターゲット元素の原子番号と管電圧の積に比例する。 (5)管電圧がターゲット元素に固有の励起電圧を超える場合、発生するエックス線は、制動放射による連続エックス線と特性エックス線が混在したものになる。

    3

  • 2

    あるエックス線装置のエックス線管の焦点から 1m 離れた点における 1cm 線量当量率は12mSv/min であった。 このエックス線装置を用い、厚さ 8mm の鋼板及び厚さ 40mm のアルミニウム板にそれぞ れ別々に照射したところ、透過したエックス線の 1cm 線量当量率はいずれも 3mSv/min であった。 厚さ 10mm の鋼板と厚さ 30mm のアルミニウム板を重ね合わせ 40mm とした板に照射した場合、透過後の 1cm 線量当量率の値として、最も近いものは(1)~(5)のうちどれか。 ただし、エックス線は細い線束とし、測定点はいずれもエックス線管の焦点から 1m 離れた点とする。 また、鋼板及びアルミニウム板を透過した後の実効エネルギーは、透過前と変わらないものとし、散乱線による影響は無いものとする。 (1)0.1mSv/min (2)0.4mSv/min (3)0.8mSv/min (4)1.2mSv/min (5)1.6mSv/min

    3

  • 3

    エックス線装置の管電流を一定にして、管電圧を増加させた場合に、発生する連続エックス線に認められる変化として、誤っているものは次のうちどれか。 (1)最大エネルギーは、高くなる。 (2)最高強度を示す波長は、短くなる。 (3)線質は、硬くなる。 (4)最短波長は、管電圧に反比例して短くなる。 (5)全強度は、管電圧に比例して大きくなる。

    5

  • 4

    エックス線を利用した各種試験装置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)蛍光エックス線分析装置は、蛍光体を塗布した板の上に、物質を透過したエックス線を当てたときにできる蛍光像を観察することによって、物質の欠陥の程度などを識別する装置である。 (2)エックス線マイクロアナライザーは、細く絞った電子線束を試料の微小部分に照射し、発生する特性エックス線を分光することによって、微小部分の元素を分析する装置である。 (3)エックス線回折装置は、結晶質の物質にエックス線を照射すると特有の回折像が得られることを利用して、物質の結晶構造を解析し、物質の性質を調べる装置である。 (4)エックス線応力測定装置は、応力による結晶の面間隔の変化をエックス線の回折を利用して調べることにより、物質内の残留応力の大きさを測定する装置である。 (5)エックス線透過試験装置は、エックス線が物質を透過する性質を利用して透過試験を行う装置で、フィルムを使って透過写真を撮影するものなどがある。

    1

  • 5

    単一エネルギーで太い線束のエックス線が物質を透過するときの減弱及び再生係数(ビルドアップ係数)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)再生係数は、入射エックス線の線量率が高くなるほど小さくなる。 (2)再生係数は、物質への照射面積が大きいほど大きくなる。 (3)再生係数は、物質の厚さが薄くなるほど小さくなる。 (4)再生係数は、透過後、物質から離れるほど小さくなり、その値は 1 に近づく。 (5)太い線束のエックス線では、散乱線が加わるため、細い線束のエックス線より減弱曲線の勾配は緩やかになり、見かけ上、減弱係数が小さくなる。

    1

  • 6

    エックス線と物質との相互作用に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)入射エックス線のエネルギーが中性子 1 個の静止質量に相当するエネルギー以上になると、電子及び陽電子を生じる電子対生成が起こるようになる。 (2)コンプトン効果とは、エックス線光子と原子の軌道電子とが衝突し、電子が原子の外に飛び出し、光子が運動の方向を変える現象である。 (3)コンプトン効果による散乱エックス線は、入射エックス線のエネルギーが高くなるほど前方に散乱されやすくなる。 (4)光電効果とは、原子の軌道電子がエックス線光子のエネルギーを吸収して原子の外に飛び出し、光子が消滅する現象である。 (5)光電効果が起こる確率は、エックス線のエネルギーが高くなるほど低下する。

    1

  • 7

    図のように、エックス線装置を用い、厚さ 20mm の鋼板に管電圧 100kV でエックス線を垂直に照射したとき、照射野の中心から 2m の距離にある図の A 点から D 点における散乱線の空気カーマ率の大きさに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 ただし、鋼板からの散乱線以外の影響は考えないものとし、また、照射条件は一定とする。 (1)A 点における空気カーマ率は、鋼板の厚さを 30mm に替えると減少する。 (2)D 点における空気カーマ率は、鋼板の厚さを 30mm に替えても、ほとんど変化しない。 (3)A 点における空気カーマ率は、B 点における空気カーマ率より小さい。 (4)B 点における空気カーマ率は、鋼板を同じ厚さのアルミニウム板に替えると減少する。 (5)C 点における空気カーマ率は、D 点における空気カーマ率より小さい。

    5

  • 8

    3

  • 9

    エックス線装置を用いて透過写真撮影を行う場合のエックス線の遮へい及び散乱線の低減に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)遮へい体には、原子番号が大きく、密度の高い物質を用いるのがよい。 (2)コンクリートの遮へい体は、同程度の遮へい効果を得るために鉛の約 2 倍の厚さが必要であるが、後方散乱線を低減する効果が鉛より大きいため広く用いられている。 (3)照射筒は、照射口に取り付けるラッパ状の遮へい体で、エックス線束及び散乱線が外部へ漏えいしないようにするために用いる。 (4)ろ過板は、被写体からの後方散乱線の低減に効果がある。 (5)絞りは、エックス線束の広がりを制限し、エックス線を必要な部分にだけ照射するために用いる。

    2

  • 10

    下図のようにエックス線装置を用いて鋼板の透過写真撮影を行うとき、エックス線管の焦点から 4m の距離にある P 点における写真撮影中の 1cm 線量当量率は 160μSv/h である。 この装置を使って、露出時間が 1 枚につき 2 分の写真を週 300 枚撮影するとき、P 点の後方に遮へい体を設けることにより、エックス線管の焦点から P 点の方向に 8m の距離にある Q 点が管理区域の境界線上にあるようにすることができる遮へい体の厚さは次のうちどれか。 ただし、遮へい体の半価層は 25mm とし、3 か月は 13 週とする。 (1)10mm (2)20mm (3)30mm (4)40mm (5)50mm

    5

  • 11

    エックス線装置を用いて放射線業務を行う場合の管理区域に関する次の記述のうち、労働安全衛生関係法令上、正しいものはどれか。 (1)管理区域は、外部放射線による実効線量が 3 か月間につき 3mSv を超えるおそれのある区域である。 (2)管理区域には、放射線業務従事者以外の者が立ち入ることを禁止し、その旨を明示しなければならない。 (3)放射線装置室内で放射線業務を行う場合、その室の入口に放射線装置室である旨の標識を掲げたときは、管理区域を標識により明示する必要はない。 (4)管理区域内の労働者の見やすい場所に、放射線業務従事者が受けた外部被ばくによる線量の測定結果の一定期間ごとの記録を掲示しなければならない。 (5)管理区域に一時的に立ち入る労働者についても、管理区域内において受ける外部被ばくによる線量を測定しなければならない。

    5

  • 12

    4

  • 13

    エックス線装置を用いて放射線業務を行う場合の外部放射線の防護に関する次の措置のうち、電離放射線障害防止規則に違反していないものはどれか。 (1)エックス線装置は、その外側における外部放射線による 1cm 線量当量率が 30μSv/h を超えないように遮へいされた構造のものを除き、放射線装置室に設置している。 (2)工業用のエックス線装置を設置した放射線装置室内で、磁気探傷法や超音波探傷法による非破壊検査も行っている。 (3)工業用のエックス線装置を放射線装置室以外の場所で使用するとき、そのエックス線管の焦点及び被照射体から 5m 以内の場所で、外部放射線による実効線量が 1 週間につき 1mSv を超える場所に、必要な作業を行うときを除き労働者が立ち入ることを禁止しているが、その場所を標識により明示していない。 (4)エックス線装置を放射線装置室に設置して使用するとき、エックス線装置に電力が供給されている旨を関係者に周知させる方法として、管電圧が 150kV 以下である場合を除き、自動警報装置によるものとしている。 (5)照射中に労働者の身体の一部がその内部に入るおそれのある工業用の特定エックス線装置を用いて透視を行うときは、エックス線管に流れる電流が定格管電流の 2.5 倍に達したときに、直ちに、エックス線回路を開放位にする自動装置を設けている。

    4

  • 14

    エックス線装置構造規格に基づき、特定エックス線装置の見やすい箇所に表示しなければならない事項に該当しないものは次のうちどれか。 (1)型式 (2)定格出力 (3)製造者名 (4)製造番号 (5)製造年月

    4

  • 15

    次の A から E の事項について、電離放射線障害防止規則において、エックス線作業主任 者の職務として規定されているものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 管理区域における外部放射線による線量当量について、作業環境測定を行うこと。 B 外部放射線を測定するための放射線測定器について、1 年以内ごとに校正すること。 C 照射開始前及び照射中に、労働者が立入禁止区域に立ち入っていないことを確認すること。 D 作業環境測定の結果を、見やすい場所に掲示する等の方法によって、管理区域に立ち入る労働者に周知させること。 E 管理区域の標識が法令の規定に適合して設けられるように措置すること。 (1)A,B (2)A,D (3)B,C,E (4)C,D,E (5)C,E

    5

  • 16

    エックス線装置を取り扱う次の A から D の放射線業務従事者のうち、管理区域内で受ける外部被ばくによる線量を測定するとき、労働安全衛生関係法令に基づく放射線測定器の装着部位を、胸部及び腹・大腿たい部の計 2 箇所としなければならないものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 最も多く放射線にさらされるおそれのある部位が胸・上腕部であり、次に多い部位が腹・大腿部である男性 B 最も多く放射線にさらされるおそれのある部位が腹・大腿部であり、次に多い部位が頭・頸けい部である男性 C 最も多く放射線にさらされるおそれのある部位が腹・大腿部であり、次に多い部位が手指である男性 D 最も多く放射線にさらされるおそれのある部位が腹・大腿部であり、次に多い部位が胸・上腕部である女性(妊娠する可能性がないと診断されたものを除く。) (1)A,B (2)A,C (3)B,C (4)B,D (5)C,D

    3

  • 17

    放射線業務従事者の被ばく限度とその値の組合せとして、労働安全衛生関係法令上、誤っているものは次のうちどれか。 (1)男性の放射線業務従事者が受ける実効線量の限度 …………… 5 年間に 100mSv、かつ、1 年間に 50mSv (2)女性の放射線業務従事者(妊娠する可能性がないと診断されたもの及び妊娠と診断されたものを除く。)が受ける実効線量の限度 …………… 3 か月間に 5mSv (3)妊娠と診断された女性の放射線業務従事者が腹部表面に受ける等価線量の限度 …………… 妊娠と診断されたときから出産までの間に 2mSv (4)男性の放射線業務従事者が皮膚に受ける等価線量の限度 …………… 1 年間に 500mSv (5)男性の放射線業務従事者が眼の水晶体に受ける等価線量の限度 …………… 1 年間に 300mSv

    5

  • 18

    エックス線装置を用いる放射線業務に常時従事する労働者で管理区域に立ち入るものに 対して行う電離放射線健康診断(以下「健康診断」という。)について、電離放射線障害防止規則に違反していないものは次のうちどれか。 (1)放射線業務に配置替えの際に行う健康診断において、被ばく歴のない労働者に対し、「皮膚の検査」を省略している。 (2)定期の健康診断において、その実施日の前 6 か月間に受けた実効線量が 5mSv を超えず、かつ、その後 6 か月間に受ける実効線量が 5mSv を超えるおそれのない労働者に対し、「白内障に関する眼の検査」を除く他の全ての項目を省略している。 (3)事業場において行った健康診断の項目に異常の所見があると診断された労働者について、その結果に基づき、健康を保持するために必要な措置について、健康診断実施日から 6 か月後に、医師の意見を聴いている。 (4)定期の健康診断を行ったときは、遅滞なく、電離放射線健康診断結果報告書を所轄労働基準監督署長に提出しているが、雇入れ又は放射線業務に配置替えの際に行った健康診断については提出していない。 (5)健康診断の結果に基づき、電離放射線健康診断個人票を作成し、3 年間保存した後、厚生労働大臣が指定する機関に引き渡している。

    4

  • 19

    次の A から D の場合について、所轄労働基準監督署長にその旨又はその結果を報告しなければならないものの全ての組合せは、(1)~(5)のうちどれか。 A エックス線作業主任者を選任したとき。 B 放射線装置室に設けた遮へい物が放射線の照射中に破損し、かつ、その照射を直ちに停止することが困難な事故が発生したとき。 C 放射線装置室を設置しようとするとき。 D 常時 50 人以上の労働者を使用する事業場で、労働安全衛生規則に基づく定期健康診断を行ったとき。 (1)A,B (2)A,C (3)A,C,D (4)B,C,D (5)B,D

    5

  • 20

    常時 600 人の労働者を使用する製造業の事業場における衛生管理体制に関する(1)~(5)の記述のうち、労働安全衛生関係法令上、誤っているものはどれか。 ただし、600 人中には、屋内作業場の製造工程において次の業務に常時従事する者が含まれているが、その他の有害業務はなく、衛生管理者及び産業医の選任の特例はないものとする。 深夜業を含む業務 …… 500 人 エックス線照射装置を用いて行う透過写真撮影の業務 …… 40 人 (1)衛生管理者は、3 人以上選任しなければならない。 (2)衛生管理者のうち少なくとも 1 人を専任の衛生管理者として選任しなければならない。 (3)衛生管理者のうち 1 人を衛生工学衛生管理者免許を受けた者のうちから選任しなければならない。 (4)産業医は、この事業場に専属でない者を選任することができる。 (5)総括安全衛生管理者を選任しなければならない。

    4

  • 21

    放射線の量とその単位に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)吸収線量は、電離放射線の照射により、単位質量の物質に付与されたエネルギーをいい、単位は J/kg で、その特別な名称として Gy が用いられる。 (2)カーマは、エックス線などの間接電離放射線の照射により、単位質量の物質中に生じた二次荷電粒子の初期運動エネルギーの総和であり、単位は J/kg で、その特別な名称として Gy が用いられる。 (3)等価線量の単位は吸収線量と同じ J/kg であるが、吸収線量と区別するため、その特別な名称として Sv が用いられる。 (4)実効線量は、放射線防護の観点から定められた量であり、単位は C/kg で、その特別な名称として Sv が用いられる。 (5)eV(電子ボルト)は、放射線のエネルギーの単位として用いられ、1eV は約 1.6×10-19J に相当する。

    4

  • 22

    放射線防護のための被ばく線量の算定に関する次の A から D の記述について、正しいものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 外部被ばくによる実効線量は、法令に基づき放射線測定器を装着した各部位の 1cm 線量当量及び 70μm 線量当量を用いて算定する。 B 皮膚の等価線量は、エックス線については 1cm 線量当量により算定する。 C 眼の水晶体の等価線量は、放射線の種類及びエネルギーに応じて、1cm 線量当量、3mm線量当量又は 70μm 線量当量のうちいずれか適切なものにより算定する。 D 妊娠と診断された女性の腹部表面の等価線量は、腹・大腿たい部における 1cm 線量当量により算定する。 (1)A,B,C (2)A,B,D (3)A,C (4)B,D (5)C,D

    5

  • 23

    放射線の測定の用語に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)放射線が気体中で 1 個のイオン対を作るのに必要な平均エネルギーを W 値といい、放射線の種類やエネルギーにあまり依存せず、気体の種類に応じてほぼ一定の値をとる。 (2)放射線が半導体中で 1 個の電子・正孔対を作るのに必要なエネルギーを G 値といい、シリコンの結晶では 100eV 程度である。 (3)放射線計測において、測定しようとする放射線以外の、自然又は人工線源からの放射線を、バックグラウンド放射線という。 (4)入射放射線によって気体中に作られたイオン対のうち、電子が電界で強く加速され、更に多くのイオン対を発生させることを気体(ガス)増幅という。 (5)計測器がより高位の標準器又は基準器によって次々と校正され、国家標準につながる経路が確立されていることをトレーサビリティといい、放射線測定器の校正は、トレーサビリティが明確な基準測定器又は基準線源を用いて行う必要がある。

    2

  • 24

    GM 計数管に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)GM 計数管の内部には電離気体として用いられる空気のほか、放射線によって生じる放電を短時間で消滅させるための消滅(クエンチング)ガスとしてアルゴンなどの希ガスが混入されている。 (2)回復時間は、入射放射線により一度放電し、一時的に検出能力が失われた後、パルス波高が弁別レベルまで回復するまでの時間で、GM 計数管が測定できる最大計数率に関係する。 (3)プラトーが長く、その傾斜が小さいプラトー特性の GM 計数管は、一般に性能が劣る。 (4)GM 計数管は、プラトー部分の中心部より高い印加電圧で使用する。 (5)GM 計数管では、入射放射線のエネルギーを分析することができない。

    5

  • 25

    次のエックス線とその測定に用いるサーベイメータの組合せのうち、適切でないものはどれか。 (1)散乱線を多く含むエックス線 ………………………………… 電離箱式サーベイメータ (2)0.1μSv/h 程度の低線量率のエックス線 ……………… シンチレーション式サーベイメータ (3)200mSv/h 程度の高線量率のエックス線 …………………… 電離箱式サーベイメータ (4)湿度の高い場所における 100μSv/h 程度のエックス線 …… GM 計数管式サーベイメータ (5)10keV 程度の低エネルギーのエックス線 …………………… 半導体式サーベイメータ

    5

  • 26

    次の A から D の放射線検出器について、放射線のエネルギー分析が可能なものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 電離箱 B 比例計数管 C 半導体検出器 D シンチレーション検出器 (1)A,B (2)A,B,D (3)A,C (4)B,C,D (5)C,D

    4

  • 27

    男性の放射線業務従事者が、エックス線装置を用い、肩から大腿たい部までを覆う防護衣を着用して放射線業務を行った。 法令に基づき、胸部(防護衣の下)及び頭・頸けい部の 2 か所に放射線測定器を装着して、被ばく線量を測定した結果は、次の表のとおりであった。 この業務に従事した間に受けた外部被ばくによる実効線量の算定値に最も近いものは、(1)~(5)のうちどれか。 ただし、防護衣の中は均等被ばくとみなし、外部被ばくによる実効線量(HEE)は、次式により算出するものとする。 HEE = 0.08Ha+0.44Hb+0.45Hc+0.03Hm Ha:頭・頸部における線量当量 Hb:胸・上腕部における線量当量 Hc:腹・大腿部における線量当量 Hm:「頭・頸部」「胸・上腕部」「腹・大腿部」のうち被ばくが最大となる部位における線量当量 (1)0.2mSv (2)0.4mSv (3)0.6mSv (4)0.8mSv (5)1.0mSv

    2

  • 28

    熱ルミネセンス線量計(TLD)と光刺激ルミネセンス線量計(OSLD)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)TLD では素子としてフッ化リチウム、フッ化カルシウムなどが、OSLD では炭素を添加した酸化アルミニウムなどが用いられている。 (2)TLD 及び OSLD の素子は高感度であるが、TLD の素子は感度に若干のばらつきがある。 (3)線量読み取りのための発光は、TLD では加熱により、OSLD では緑色のレーザー光などの照射により行われる。 (4)OSLD では線量の読み取りを繰り返し行うことができるが、TLD では線量を読み取ると素子から情報が消失してしまうため、1 回しか行うことができない。 (5)TLD では加熱によるアニーリング処理を行うことにより素子を再使用することができるが、OSLD では素子は 1 回しか使用することができない。

    5

  • 29

    あるサーベイメータを用いて 60 秒間エックス線を測定し、1,600cps の計数率を得た。 この計数率の標準偏差(cps)に最も近い値は、次のうちどれか。 ただし、バックグラウンドは無視するものとする。 (1)0.7 (2)5 (3)27 (4)40 (5)310

    2

  • 30

    蛍光ガラス線量計に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)測定可能な線量の範囲は、熱ルミネセンス線量計より広く、0.1μSv~100Sv 程度である。 (2)放射線により生成された蛍光中心に緑色のレーザー光を当て、発生する蛍光を測定することにより、線量を読み取る。 (3)発光量を一度読み取った後も蛍光中心は消滅しないので、再度読み取ることができる。 (4)素子は、光学的アニーリングを行うことにより、再度使用することができる。 (5)素子には、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウムなどの蛍光物質が用いられており、湿度の影響を受けやすい。

    3

  • 31

    放射線感受性に関する次の記述のうち、ベルゴニー・トリボンドーの法則に従っていないものはどれか。 (1)リンパ球は、骨髄中だけでなく、末梢血液中においても感受性が高い。 (2)皮膚の基底細胞層は、角質層より感受性が高い。 (3)小腸の腺窩細胞(クリプト細胞)は、絨毛先端部の細胞より感受性が高い。 (4)骨組織は、一般に放射線感受性が低いが、小児では比較的高い。 (5)脳の神経組織の放射線感受性は、成人では低いが、胎児では高い時期がある。

    1

  • 32

    組織加重係数に関する次の A から D の記述のうち、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 組織加重係数は、各臓器・組織の確率的影響に対する相対的な放射線感受性を表す係数である。 B 組織加重係数が最も大きい組織・臓器は、脳である。 C 組織加重係数は、どの組織・臓器においても1より小さい。 D 被ばくした組織・臓器の平均吸収線量に組織加重係数を乗ずることにより、等価線量を得ることができる。 (1)A,B (2)A,C (3)B,C (4)B,D (5)C,D

    2

  • 33

    放射線の被ばくによる確率的影響及び確定的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)確率的影響では、被ばく線量と影響の発生確率の関係が S 字状曲線で示される。 (2)確定的影響では、被ばく線量の増加とともに影響の発生確率は増加するが、障害の重篤度は変わらない。 (3)胎内被ばくにより胎児に生じる奇形は、確率的影響に分類される。 (4)実効線量は、確率的影響を評価するための量である。 (5)確率的影響の発生を完全に防止することは、放射線防護の目的の一つである。

    4

  • 34

    放射線被ばくによる造血器官及び血液に対する影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)末 梢しょう血液中の、リンパ球以外の白血球は、被ばく直後一時的に増加することがある。 (2)造血器官である骨髄のうち、脊椎の中にあり、造血幹細胞の分裂頻度が極めて高いものは脊髄である。 (3)人の末梢血液中の血球数の変化は、被ばく量が 1Gy 程度までは認められない。 (4)末梢血液中の血球のうち、被ばく後減少が現れるのが最も遅いものは血小板である。 (5)末梢血液中の赤血球の減少は貧血を招き、血小板の減少は感染に対する抵抗力を弱める原因となる。

    1

  • 35

    ヒトが一時に全身にエックス線の照射を受けた場合の早期影響に関する次の A から D の記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 1~2Gy 程度の被ばくで、放射線宿酔の症状が現れることはない。 B 被ばくから死亡までの期間は、一般に消化器官の障害による場合の方が、造血器官の障害による場合より短い。 C 3~5Gy 程度の被ばくによる死亡は、主に造血器官の障害によるものである。 D 半致死線量(LD50/60)に相当する線量の被ばくによる死亡は、主に消化器官の障害によるものである。 (1)A,B (2)A,C (3)B,C (4)B,D (5)C,D

    3

  • 36

    放射線による DNA の損傷と修復に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)DNA 損傷には、塩基損傷と DNA 鎖切断があるが、エックス線のような間接電離放射線では、塩基損傷は生じない。 (2)DNA 鎖切断のうち、二重らせんの両方が切れる 2 本鎖切断の発生頻度は、片方だけが切れる 1 本鎖切断の発生頻度より高い。 (3)細胞には、DNA 鎖切断を修復する機能があり、修復が誤りなく行われれば細胞は回復し、正常に増殖を続けるが、塩基損傷を修復する機能はない。 (4)DNA2 本鎖切断の修復方式のうち、非相同末端結合修復は、DNA 切断端どうしを直接結合する方式であるため、誤りなく行われる。 (5)DNA 鎖切断のうち、1 本鎖切断は 2 本鎖切断に比べて修復されやすい。

    5

  • 37

    次の A から C の人体の組織・器官について、放射線感受性の高いものから順に並べたものは(1)~(5)のうちどれか。 A リンパ組織 B 腎臓 C 毛のう (1)A,B,C (2)A,C,B (3)B,A,C (4)B,C,A (5)C,A,B

    2

  • 38

    放射線による遺伝的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)生殖腺が被ばくしたときに生じる障害は、全て遺伝的影響である。 (2)親の体細胞に突然変異が生じると、子孫に遺伝的影響が生じる。 (3)胎児期に被ばくし、成長した子供には、その後に遺伝的影響を起こすことはない。 (4)遺伝的影響は、確定的影響に分類される。 (5)倍加線量は、放射線による遺伝的影響を推定する指標とされ、その値が大きいほど遺伝的影響は起こりにくい。

    5

  • 39

    放射線による生物学的効果に関する次の現象のうち、放射線の間接作用によって説明することができないものはどれか。 (1)生体中に存在する酸素の分圧が高くなると放射線の生物学的効果は増大する。 (2)温度が低下すると放射線の生物学的効果は減少する。 (3)生体中にシステイン、システアミンなどの SH 基をもつ化合物は、放射線の生物学的効果を軽減させる。 (4)溶液中の酵素の濃度を変えて一定線量の放射線を照射するとき、不活性化される酵素の分子数は、酵素の濃度が高くなると増加する。 (5)溶液中の酵素の濃度を変えて一定線量の放射線を照射するとき、酵素の濃度が減少するに従って、酵素の全分子数のうち、不活性化される分子の占める割合は増大する。

    4

  • 40

    次の A から D の放射線による身体的影響について、その発症にしきい線量が存在するものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 白血病 B 永久不妊 C 放射線宿酔 D 再生不良性貧血 (1)A,B,D (2)A,C (3)A,D (4)B,C (5)B,C,D

    5

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