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1
蛍光ガラス線量計に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)測定可能な線量の範囲は、熱ルミネセンス線量計より広く、0.1μSv~100Sv 程度である。 (2)放射線により生成された蛍光中心に緑色のレーザー光を当て、発生する蛍光を測定することにより、線量を読み取る。 (3)発光量を一度読み取った後も蛍光中心は消滅しないので、再度読み取ることができる。 (4)素子は、光学的アニーリングを行うことにより、再度使用することができる。 (5)素子には、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウムなどの蛍光物質が用いられており、湿度の影響を受けやすい。
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あるサーベイメータを用いて 60 秒間エックス線を測定し、1,600cps の計数率を得た。 この計数率の標準偏差(cps)に最も近い値は、次のうちどれか。 ただし、バックグラウンドは無視するものとする。 (1)0.7 (2)5 (3)27 (4)40 (5)310
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熱ルミネセンス線量計(TLD)と光刺激ルミネセンス線量計(OSLD)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)TLD では素子としてフッ化リチウム、フッ化カルシウムなどが、OSLD では炭素を添加した酸化アルミニウムなどが用いられている。 (2)TLD 及び OSLD の素子は高感度であるが、TLD の素子は感度に若干のばらつきがある。 (3)線量読み取りのための発光は、TLD では加熱により、OSLD では緑色のレーザー光などの照射により行われる。 (4)OSLD では線量の読み取りを繰り返し行うことができるが、TLD では線量を読み取ると素子から情報が消失してしまうため、1 回しか行うことができない。 (5)TLD では加熱によるアニーリング処理を行うことにより素子を再使用することができるが、OSLD では素子は 1 回しか使用することができない。
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男性の放射線業務従事者が、エックス線装置を用い、肩から大腿たい部までを覆う防護衣を着用して放射線業務を行った。 法令に基づき、胸部(防護衣の下)及び頭・頸けい部の 2 か所に放射線測定器を装着して、被ばく線量を測定した結果は、次の表のとおりであった。 この業務に従事した間に受けた外部被ばくによる実効線量の算定値に最も近いものは、(1)~(5)のうちどれか。 ただし、防護衣の中は均等被ばくとみなし、外部被ばくによる実効線量(HEE)は、次式により算出するものとする。 HEE = 0.08Ha+0.44Hb+0.45Hc+0.03Hm Ha:頭・頸部における線量当量 Hb:胸・上腕部における線量当量 Hc:腹・大腿部における線量当量 Hm:「頭・頸部」「胸・上腕部」「腹・大腿部」のうち被ばくが最大となる部位における線量当量 (1)0.2mSv (2)0.4mSv (3)0.6mSv (4)0.8mSv (5)1.0mSv
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5
次の A から D の放射線検出器について、放射線のエネルギー分析が可能なものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 電離箱 B 比例計数管 C 半導体検出器 D シンチレーション検出器 (1)A,B (2)A,B,D (3)A,C (4)B,C,D (5)C,D
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6
次のエックス線とその測定に用いるサーベイメータの組合せのうち、適切でないものはどれか。 (1)散乱線を多く含むエックス線 ………………………………… 電離箱式サーベイメータ (2)0.1μSv/h 程度の低線量率のエックス線 ……………… シンチレーション式サーベイメータ (3)200mSv/h 程度の高線量率のエックス線 …………………… 電離箱式サーベイメータ (4)湿度の高い場所における 100μSv/h 程度のエックス線 …… GM 計数管式サーベイメータ (5)10keV 程度の低エネルギーのエックス線 …………………… 半導体式サーベイメータ
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7
GM 計数管に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)GM 計数管の内部には電離気体として用いられる空気のほか、放射線によって生じる放電を短時間で消滅させるための消滅(クエンチング)ガスとしてアルゴンなどの希ガスが混入されている。 (2)回復時間は、入射放射線により一度放電し、一時的に検出能力が失われた後、パルス波高が弁別レベルまで回復するまでの時間で、GM 計数管が測定できる最大計数率に関係する。 (3)プラトーが長く、その傾斜が小さいプラトー特性の GM 計数管は、一般に性能が劣る。 (4)GM 計数管は、プラトー部分の中心部より高い印加電圧で使用する。 (5)GM 計数管では、入射放射線のエネルギーを分析することができない。
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8
放射線の測定の用語に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)放射線が気体中で 1 個のイオン対を作るのに必要な平均エネルギーを W 値といい、放射線の種類やエネルギーにあまり依存せず、気体の種類に応じてほぼ一定の値をとる。 (2)放射線が半導体中で 1 個の電子・正孔対を作るのに必要なエネルギーを G 値といい、シリコンの結晶では 100eV 程度である。 (3)放射線計測において、測定しようとする放射線以外の、自然又は人工線源からの放射線を、バックグラウンド放射線という。 (4)入射放射線によって気体中に作られたイオン対のうち、電子が電界で強く加速され、更に多くのイオン対を発生させることを気体(ガス)増幅という。 (5)計測器がより高位の標準器又は基準器によって次々と校正され、国家標準につながる経路が確立されていることをトレーサビリティといい、放射線測定器の校正は、トレーサビリティが明確な基準測定器又は基準線源を用いて行う必要がある。
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9
放射線防護のための被ばく線量の算定に関する次の A から D の記述について、正しいものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 外部被ばくによる実効線量は、法令に基づき放射線測定器を装着した各部位の 1cm 線量当量及び 70μm 線量当量を用いて算定する。 B 皮膚の等価線量は、エックス線については 1cm 線量当量により算定する。 C 眼の水晶体の等価線量は、放射線の種類及びエネルギーに応じて、1cm 線量当量、3mm線量当量又は 70μm 線量当量のうちいずれか適切なものにより算定する。 D 妊娠と診断された女性の腹部表面の等価線量は、腹・大腿たい部における 1cm 線量当量により算定する。 (1)A,B,C (2)A,B,D (3)A,C (4)B,D (5)C,D
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10
放射線の量とその単位に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)吸収線量は、電離放射線の照射により、単位質量の物質に付与されたエネルギーをいい、単位は J/kg で、その特別な名称として Gy が用いられる。 (2)カーマは、エックス線などの間接電離放射線の照射により、単位質量の物質中に生じた二次荷電粒子の初期運動エネルギーの総和であり、単位は J/kg で、その特別な名称として Gy が用いられる。 (3)等価線量の単位は吸収線量と同じ J/kg であるが、吸収線量と区別するため、その特別な名称として Sv が用いられる。 (4)実効線量は、放射線防護の観点から定められた量であり、単位は C/kg で、その特別な名称として Sv が用いられる。 (5)eV(電子ボルト)は、放射線のエネルギーの単位として用いられ、1eV は約 1.6×10-19J に相当する。
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