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X線作業主任者 過去問2020上期
  • やもやも

  • 問題数 10 • 2/10/2024

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  • 1

    放射線の細胞に対する影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)細胞分裂の周期の M 期(分裂期)の細胞は、S 期(DNA 合成期)後期の細胞より放射線感受性が高い。 (2)細胞分裂の周期の G1 期(DNA 合成準備期)後期の細胞は、G2 期(分裂準備期)初期の細胞より放射線感受性が高い。 (3)皮膚の基底細胞は、角質層の細胞より放射線感受性が高い。 (4)小腸の絨毛先端部の細胞は、腺窩か細胞(クリプト細胞)より放射線感受性が高い。 (5)将来の細胞分裂の回数が多い細胞ほど、放射線感受性は一般に高い。

    4

  • 2

    放射線による DNA の損傷と修復に関する次の A から D の記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 放射線による DNA 損傷には、塩基損傷と DNA鎖切断があるが、エックス線のような間接電離放射線では、塩基損傷は生じない。 B DNA 鎖切断のうち、二重らせんの片方だけが切れる 1 本鎖切断の発生頻度は、両方が切れる 2 本鎖切断の発生頻度より高い。 C 細胞には、DNA 損傷を修復する機能があり、修復が誤りなく行われれば、細胞は回復する。 D DNA 鎖切断のうち、2 本鎖切断は DNA 鎖の相同組換え修復により、1 本鎖切断に比べて容易に修復される。 (1)A,B (2)A,C (3)B,C (4)B,D (5)C,D

    3

  • 3

    エックス線被ばくによる末梢血液中の血球の変化に関する次の記述のうち、誤っている ものはどれか。 (1)被ばくにより骨髄中の幹細胞が障害を受けると、末梢血液中の血球数は減少していく。 (2)末梢血液中の血球数の変化は、250μGy 程度の被ばくから認められる。 (3)末梢血液中の白血球のうち、リンパ球は他の成分より放射線感受性が高く、被ばく直後から減少が現れる。 (4)末梢血液中のリンパ球以外の白血球は、被ばく直後一時的に増加することがある。 (5)末梢血液中の血球のうち、被ばく後減少が現れるのが最も遅いものは赤血球である。

    2

  • 4

    放射線の被ばくによる確率的影響と確定的影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)確率的影響では、被ばく線量が増加すると影響の発生確率も増加する。 (2)確定的影響では、被ばく線量と影響の発生確率との関係が、シグモイド曲線で示される。 (3)遺伝的影響は、確率的影響に分類される。 (4)確定的影響は、実効線量により評価される。 (5)胎内被ばくによる胎児の奇形は、確定的影響に分類される。

    4

  • 5

    ヒトが一時に全身にエックス線の照射を受けた場合の早期影響に関する次の A から D の記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 1~2Gy 程度の被ばくで、放射線宿酔の症状が現れることはない。 B 3~5Gy 程度の被ばくによる死亡は、主に造血器官の障害によるものである。 C 被ばくした全員が 60 日以内に死亡する線量の最小値は、約 4Gy であると推定されている。 D 被ばくから死亡までの期間は、一般に消化器官の障害による場合の方が、造血器官の障害による場合より短い。 (1)A,B (2)A,D (3)B,C (4)B,D (5)C,D

    4

  • 6

    次の A から D の放射線による身体的影響について、その発症にしきい線量が存在するものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 白血病 B 永久不妊 C 放射線宿酔 D 再生不良性貧血 (1)A,B,D (2)A,C (3)A,D (4)B,C (5)B,C,D

    5

  • 7

    放射線の生物学的効果に関する次の AからD の記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A LET(線エネルギー付与)とは、物質中を放射線が通過するとき、荷電粒子の飛跡に沿って単位長さ当たりに物質に与えられるエネルギーで、放射線の線質を表す指標である。 B 半致死線量は、被ばくした集団中の全個体が一定期間内に死亡する最小線量の 50%に相当する線量である。 C OER(酸素増感比)とは、細胞内に酸素が存在しない状態と存在する状態とを比較し、同じ生物学的効果を与える線量の比で、酸素効果の大きさを表すものである。 D 倍加線量は、放射線による遺伝的影響を推定するための指標であり、その値が大きいほど遺伝的影響は起こりやすい。 (1)A,B (2)A,C (3)B,C (4)B,D (5)C,D

    2

  • 8

    次の A から C の人体の組織・器官について、放射線感受性の高いものから順に並べたものは(1)~(5)のうちどれか。 A 毛のう B 小腸粘膜 C 甲状腺 (1)A,B,C (2)A,C,B (3)B,A,C (4)B,C,A (5)C,A,B

    3

  • 9

    放射線による身体的影響に関する次の Aから D の記述について、正しいものの組合せは (1)~(5)のうちどれか。 A 眼の水晶体上皮細胞が損傷を受けて発生する白内障は、早期影響に分類される。 B 白内障の潜伏期は、被ばく線量が多いほど短い傾向にある。 C 晩発影響である白血病の潜伏期は、その他のがんに比べて一般に短い。 D 放射線による皮膚障害のうち、脱毛は、潜伏期が1~3 か月程度で、晩発影響に分類される。 (1)A,B (2)A,C (3)B,C (4)B,D (5)C,D

    3

  • 10

    放射線による生物学的効果に関する次の現象のうち、放射線の間接作用によって説明することができないものはどれか。 (1)生体中に存在する酸素の分圧が高くなると放射線の生物学的効果は増大する。 (2)温度が低下すると放射線の生物学的効果は減少する。 (3)生体中にシステイン、システアミンなどの SH基をもつ化合物が存在すると放射線の生物学的効果が軽減される。 (4)溶液中の酵素の濃度を変えて一定線量の放射線を照射するとき、不活性化される酵素の分子数は酵素の濃度に比例する。 (5)溶液中の酵素の濃度を変えて一定線量の放射線を照射するとき、酵素の濃度が減少するに従って、酵素の全分子数のうち、不活性化される分子の占める割合は増大する。

    4

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