X線作業主任者 過去問2022上期
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エックス線に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)エックス線は、エックス線管の陰極と陽極の間に高電圧をかけて発生させる高エネルギーの荷電粒子の流れである。
(2)制動エックス線は、原子のエネルギー準位の遷移に伴って発生する。
(3)エックス線は、直接電離放射線である。
(4)連続エックス線は、高エネルギー電子が原子核近傍の強い電場を通過するとき急に減速され、運動エネルギーの一部を電磁波の形で放出するものである。
(5)エックス線管の管電圧を高くすると、特性エックス線の波長は短くなるが、その強さは変わらない。4
工業用エックス線装置のエックス線管及びエックス線の発生に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)陰極のフィラメントには、融点が高く抵抗の小さいタングステンが用いられ、陽極のターゲットには、熱伝導性の良い銅が用いられる。
(2)陽極のターゲットはエックス線管の軸に対して斜めになっており、エックス線が発生する領域である実焦点より、これをエックス線束の利用方向から見た実効焦点の方が大きくなるようにしてある。
(3)エックス線管の管電流は、陰極から陽極に向かって流れる。
(4)陽極のターゲットに衝突する直前の電子の運動エネルギーは、管電圧の 2 乗に比例する。
(5)陰極のフィラメント端子間の電圧は、フィラメント加熱用の降圧変圧器を用いて 10~20V 程度にされている。5
エックス線管の管電流又は管電圧の変化に対応したエックス線の発生に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)管電流を一定にして管電圧を上げると、エックス線の全強度は管電圧に比例して増加する。
(2)管電圧を一定にして管電流を上げると、エックス線の全強度は管電流に比例して増加する。
(3)管電圧を一定にして管電流を上げても、エックス線の最大エネルギーは変わらない。
(4)管電流を一定にして管電圧を上げると、エックス線の最大エネルギーは高くなる。
(5)管電流を一定にして管電圧を上げると、エックス線の最短波長は管電圧に反比例して短くなる。1
エックス線と物質との相互作用に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)光電効果とは、原子の軌道電子がエックス線光子のエネルギーを吸収して原子の外に飛び出し、光子が消滅する現象である。
(2)光電効果が起こる確率は、エックス線のエネルギーが高くなるほど低下する。
(3)光電効果により原子から放出される電子を反跳電子という。
(4)コンプトン効果とは、エックス線光子と原子の軌道電子とが衝突し、電子が原子の外に飛び出し、光子が運動の方向を変える現象である。
(5)コンプトン効果による散乱エックス線は、入射エックス線のエネルギーが低い場合は、横方向より前方と後方に散乱されやすい。3
単一エネルギーの細いエックス線束が物体を透過するときの減弱に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)半価層 h(cm)は、減弱係数 µ(cm-1)に反比例する。
(2)半価層は、エックス線のエネルギーが変わっても変化しない。
(3)半価層は、エックス線の線量率が高くなると厚くなる。
(4)軟エックス線の場合は、硬エックス線の場合より、半価層が厚い。
(5)1/10 価層 H(cm)と半価層 h(cm)との間には、H= loge2/loge10×h の関係がある。1
あるエネルギーのエックス線に対する半価層が 5mm の遮へい板 P、10mm の遮へい板 Q、15mm の遮へい板 R があり、板厚はともに 10mm である。
これらを用いた次の A から D の遮へい体により、このエックス線を遮へいするとき、遮へい効果の高いものから順に並べたものは(1)~(5)のうちどれか。
A 遮へい板 P を 2 枚重ねた遮へい体
B 遮へい板 Q を 3 枚重ねた遮へい体
C 遮へい板 P1 枚と遮へい板 Q1 枚と遮へい板 R1 枚を重ねた遮へい体
D 遮へい板 P1 枚と遮へい板 R2 枚を重ねた遮へい体
(1)A > C > D > B
(2)A > D > C > B
(3)B > A > D > C
(4)B > D > C > A
(5)C > D > A > B 1
エックス線装置を使用する放射線業務従事者が管理区域内において外部被ばくを受けるとき、算定し記録しなければならない線量として、労働安全衛生関係法令上、正しいものは次のうちどれか。
ただし、いずれの場合においても、放射線業務従事者は、緊急作業には従事しないものとする。
(1)5 年間において、実効線量が 1 年間につき 20mSv を超えたことのある男性の放射線業務従事者の実効線量については、6 か月ごと及び 5 年ごとの合計
(2)5 年間において、実効線量が 1 年間につき 20mSv を超えたことのない男性の放射線業務従事者の実効線量については、1 年ごと及び 5 年ごとの合計
(3)1 か月間に受ける実効線量が 1.7mSv を超えるおそれのある女性の放射線業務従事者(妊娠する可能性がないと診断されたものを除く。)の実効線量については、3 か月ごと及び 1 年ごとの合計
(4)放射線業務従事者の皮膚に受けた等価線量については、3 か月ごと及び 1 年ごとの合計
(5)妊娠中の女性の放射線業務従事者の腹部表面に受ける等価線量については、3 か月ごと及び妊娠中の合計4
外部放射線の防護に関する次の措置のうち、電離放射線障害防止規則に違反しているものはどれか。
(1)装置の外側における外部放射線による 1cm 線量当量率が 20µSv/h を超えないように遮へいされた構造のエックス線装置を、放射線装置室以外の室に設置して使用している。
(2)放射線装置室については、遮へい壁等の遮へい物を設け、労働者が常時立ち入る場所における外部放射線による実効線量が、1 週間につき 5mSv を超えないように管理しており、平均4mSv 程度となっている。
(3)特定エックス線装置を使用して作業を行うとき、作業の性質上軟線を利用しなければならないので、ろ過板を用いていない。
(4)管電圧 250kV のエックス線装置を放射線装置室以外の場所で使用するとき、装置に電力が供給されている旨を関係者に周知させる措置として、手動の表示灯を用いている。
(5)特定エックス線装置を用いて透視を行うとき、定格管電流の 2 倍以上の電流がエックス線管に通じると、直ちに、エックス線管回路が開放位になる自動装置を設けている。2
次の A から E の事項について、電離放射線障害防止規則において、エックス線作業主任者の職務として規定されているものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A エックス線装置を用いて行う透過写真撮影の業務に従事する労働者に対し、特別の教育を行うこと。
B 外部放射線を測定するための放射線測定器について、1 年以内ごとに校正すること。
C 放射線業務従事者の受ける線量ができるだけ少なくなるように照射条件等を調整すること。
D 作業環境測定の結果を、見やすい場所に掲示する等の方法によって、管理区域に立ち入る労働者に周知させること。
E 外部被ばく線量を測定するための放射線測定器が法令の規定に適合して装着されているかどうかについて点検すること。
(1)A,B
(2)A,D
(3)B,D,E
(4)C,D,E
(5)C,E 5
放射線装置室内でエックス線の照射中に、遮へい物が破損し、かつ、直ちに照射を停止することが困難である事故が発生し、事故によって受ける実効線量が 15mSv を超えるおそれのある区域が生じた。
このとき講じた次の A から D の措置について、労働安全衛生関係法令上、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 当該区域を標識によって明示した。
B 放射線業務従事者を除き、労働者の当該区域への立入りを禁止した。
C 事故が発生したとき、速やかに、その旨を所轄労働基準監督署長に報告した。
D 事故が発生したとき当該区域内にいた労働者については、事故によって受ける実効線量が15mSv を超えるおそれのない者を除き、速やかに、医師の診察又は処置を受けさせた。
(1)A,B
(2)A,C
(3)B,C
(4)B,D
(5)C,D2
エックス線装置を用いて放射線業務を行う作業場の作業環境測定に関する次の記述のうち、労働安全衛生関係法令上、正しいものはどれか。
(1)測定は、1cm 線量当量率又は 1cm 線量当量について行うものとするが、70µm 線量当量率が 1cm 線量当量率の 10 倍を超えるおそれがある場所又は 70µm 線量当量が 1cm 線量当量の 10 倍を超えるおそれのある場所においては、それぞれ 70µm 線量当量率又は 70µm 線量当量について、行わなければならない。
(2)線量当量率又は線量当量は、いかなる場合も、放射線測定器を用いて測定することが必要であり、計算によって算出してはならない。
(3)測定を行ったときは、測定日時、測定方法及び測定結果のほか、測定を実施した者の氏名及びその有する資格について、記録しなければならない。
(4)測定を行ったときは、測定日時、測定方法、測定結果等法定の事項を記録し、30 年間保存しなければならない。
(5)測定を行ったときは、その結果を所轄労働基準監督署長に報告しなければならない。1
電離放射線健康診断(以下「健康診断」という。)の実施について、労働安全衛生関係法令に違反しているものは次のうちどれか。
(1)雇入れの際の健康診断において、使用する線源の種類等に応じて「白内障に関する眼の検査」を省略している。
(2)放射線業務に配置替えの際に行う健康診断において、被ばく歴のない労働者に対し、医師が必要と認めなかったので、「赤血球数の検査及び血色素量又はヘマトクリット値の検査」を省略している。
(3)定期の健康診断において、医師が必要でないと認めた労働者に対し、「被ばく歴の有無の調査及びその評価」を除く他の全ての項目を省略している。
(4)健康診断の結果、健康診断の項目に異常の所見があると診断された労働者以外の労働者については、健康を保持するために必要な措置について、医師の意見を聴いていない。
(5)定期の健康診断を行ったときは、遅滞なく、電離放射線健康診断結果報告書を所轄労働基準監督署長に提出しているが、雇入れ又は放射線業務に配置替えの際に行った健康診断については提出していない。2
次の A から D の場合について、労働安全衛生関係法令上、所轄労働基準監督署長にその旨又はその結果を報告しなければならないものに該当しないものの全ての組合せは、(1)~(5)のうちどれか。
A 放射線装置室の使用を廃止したとき。
B エックス線装置を用いて行う透過写真の撮影の業務に関する特別の教育を行ったとき。
C 衛生管理者を選任したとき。
D 眼の水晶体に受ける等価線量が 1 年間に 50mSv を超える労働者がいたとき。
(1)A,B
(2)A,B,C
(3)A,C,D
(4)B,D
(5)C,D 1
エックス線照射装置を用いて行う透過写真撮影の業務に常時従事する労働者 20 人を含めて 1,200 人の労働者を常時使用する製造業の事業場の安全衛生管理体制として、法令上、選任しなければならないものに該当しないものは次のうちどれか。
ただし、当該業務以外の有害業務に従事する者はいないものとする。
(1)総括安全衛生管理者
(2)専属の産業医
(3)4 人以上の衛生管理者
(4)専任の衛生管理者
(5)衛生工学衛生管理者免許を有する衛生管理者5
エックス線の量に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)放射線に関する量は、その目的に応じて異なった量が定義されており、物理量、防護量及び実用量の三つの量に大別される。
(2)カーマは、物理量である。
(3)等価線量は、防護量である。
(4)実効線量は、実用量である。
(5)エックス線の放射線加重係数は、1 である。4
放射線に関連した量とその単位の組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
(1)吸収線量 ……………… Gy
(2)カーマ ………………… Gy
(3)LET …………………… eV・m
(4)線減弱係数…………… m-1
(5)粒子フルエンス……… m-23
放射線検出器とそれに関係の深い事項との組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
(1)電離箱…………………………… ガス増幅
(2)比例計数管……………………… グロー曲線
(3)化学線量計……………………… G 値
(4)シンチレーション検出器……… 緑色レーザー光
(5)半導体検出器…………………… 電子増倍率3
GM 計数管に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)GM 計数管の電離気体としては、通常、アルゴンなどの希ガスが用いられる。
(2)GM 計数管には、放射線によって生じる放電を短時間で消滅させるため、消滅ガスとして、少量のアルコール又はハロゲンガスが混入される。
(3)回復時間は、入射放射線により一度放電し、一時的に検出能力が失われた後、パルス波高が通常の波高になるまでの時間である。
(4)分解時間は、入射放射線により一度放電し、一時的に検出能力が失われた後、パルス波高が弁別レベルまで回復するまでの時間で、GM 計数管が測定できる最大計数率に関係する。
(5)出力されたパルス波高は、入射放射線のエネルギーに比例する。5
蛍光ガラス線量計(RPLD)と光刺激ルミネセンス線量計(OSLD)に関する次の A から Dの記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 素子として、RPLD では銀活性リン酸塩ガラスが、OSLD では炭素添加酸化アルミニウムなどが用いられている。
B 線量読み取りのための発光は、RPLD では紫外線照射により、OSLD では緑色レーザー光の照射により行われる。
C 線量の読み取りは、OSLD では繰り返し行うことができるが、RPLD では 1 回しか行うことができない。
D RPLD の素子は、使用後、高温下でのアニーリングにより再度使用することができるが、OSLDの素子は 1 回しか使用することができない。
(1)A,B
(2)A,C
(3)A,D
(4)B,C
(5)B,D 1
放射線の測定の用語に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)放射線が気体中で 1 対のイオン対を作るのに必要な平均エネルギーを W 値といい、放射線の種類やエネルギーにあまり依存せず、気体の種類によりほぼ一定の値をとる。
(2)入射放射線によって気体中に作られたイオン対のうち、電子が電界で強く加速され、更に多くのイオン対を発生させることを気体(ガス)増幅という。
(3)GM 計数管の特性曲線において、印加電圧の変動が計数率に影響を与えない領域をプラトーといい、プラトー領域の印加電圧では、入射放射線による一次電離量に比例した大きさの出力パルスが得られる。
(4)出力パルスの計数を計測する放射線測定器を用いて低線量率の放射線を測定するときは、時定数を長く設定して測定する。
(5)線量率計の検出感度が、放射線のエネルギーによって異なる性質をエネルギー依存性という。3
GM 計数管式サーベイメータによりエックス線を測定し、1,000cps の計数率を得た。
GM 計数管の分解時間が 200µs であるとき、数え落としの値(cps)は次のうちどれか。
(1) 20
(2) 50
(3)170
(4)200
(5)250 5
サーベイメータに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)電離箱式サーベイメータは、エネルギー依存性及び方向依存性が小さいので、散乱線の多い区域の測定に適している。
(2)電離箱式サーベイメータは、一般に、湿度の影響により零点の移動が起こりやすいので、測定に当たり留意する必要がある。
(3)半導体式サーベイメータは、20keV 程度のエネルギーのエックス線の測定には適していない。
(4)シンチレーション式サーベイメータは、30keV 程度のエネルギーのエックス線の測定には適していない。
(5)NaI(Tl)シンチレーション式サーベイメータは、入射エックス線のエネルギー分析における分解能が半導体式サーベイメータに比べて優れている。5
放射線による DNA の損傷と修復に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)放射線による DNA 損傷には、塩基損傷と DNA 鎖切断があるが、エックス線のような間接電離放射線では、塩基損傷は生じない。
(2)DNA 鎖切断のうち、二重らせんの片方だけが切れる 1 本鎖切断は、細胞死などの重篤な細胞障害に関連が深い。
(3)細胞には、DNA 鎖切断を修復する機能があり、修復が誤りなく行われれば、細胞は回復し、正常に増殖を続けるが、塩基損傷を修復する機能はない。
(4)DNA 鎖切断のうち、2 本鎖切断は DNA 鎖の組換え現象が利用されるため、1 本鎖切断に比べて容易に修復される。
(5)DNA 鎖切断の修復方式のうち、相同組換えは、相同 DNA 配列を鋳型にして正しい DNA 配列を合成する修復であるため、修復時の誤りが少ない。5
次の A から C の人体の組織・器官について、放射線感受性の高いものから順に並べたものは(1)~(5)のうちどれか。
A 肺
B 汗腺
C 神経線維
(1)A,B,C
(2)A,C,B
(3)B,A,C
(4)B,C,A
(5)C,A,B 3
放射線の生体影響などに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)LET(線エネルギー付与)とは、物質中を放射線が通過するとき、荷電粒子の飛跡に沿って物質に与えられるエネルギーをいい、エックス線は高 LET 放射線に分類される。
(2)全致死線量は、半致死線量の 2 倍に相当する線量であり、この線量を被ばくした個体は数時間~数日のうちに死亡してしまう。
(3)半致死線量は、被ばくした集団の全ての個体が一定の期間内に死亡する最小線量の 50%に相当する線量である。
(4)システイン、システアミンなどの SH 基をもつ化学物質は、放射線の生物効果を増大する効果を示す。
(5)線量率効果とは、同じ線量を照射する場合に、線量率を低くすると、放射線の生物効果が小さくなることをいう。5
ヒトが一時に全身にエックス線の照射を受けた場合の早期影響に関する次の A から D の記述について、誤っているものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 1~2Gy 程度の被ばくで、放射線宿酔の症状が現れることがある。
B 被ばくから死亡までの期間は、一般に消化器官の障害による場合の方が、造血器官の障害による場合より長い。
C 3~5Gy 程度の被ばくによる死亡は、主に造血器官の障害によるものである。
D 10~15Gy 程度の被ばくによる死亡は、主に中枢神経系の障害によるものである。
(1)A,B
(2)A,C
(3)B,C
(4)B,D
(5)C,D 4
生物学的効果比(RBE)に関する次の A から D の記述について、正しいものの組合せは
(1)~(5)のうちどれか。
A RBE は、基準放射線と問題にしている放射線について、各々の同一線量を被ばくしたときの集団の生存率の比である。
B RBE を求めるときの基準放射線としては、通常、エックス線やガンマ線が用いられる。
C RBE は、一般に、放射線の線エネルギー付与(LET)が高くなるにつれて増大し、最大値に達した後はほぼ一定の値となる。
D RBE の値は、同じ線質の放射線であっても、着目する生物学的効果、線量率などの条件によって異なる。
(1)A,B
(2)A,C
(3)B,C
(4)B,D
(5)C,D 4
放射線による身体的影響に関する次の A から D の記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 眼の被ばくで起こる白内障は、早期影響に分類され、その潜伏期は 3~10 週間であるが、被ばく線量が多いほど短い傾向にある。
B 再生不良性貧血は、2Gy 程度の被ばくにより、末 梢しょう血液中の全ての血球が著しく減少し回復不可能になった状態をいい、潜伏期は 1 週間以内で、早期影響に分類される。
C 晩発影響である白血病の潜伏期は、その他のがんに比べて一般に短い。
D 晩発影響には、その重篤度が、被ばく線量に依存するものとしないものがある。
(1)A,B
(2)A,C
(3)B,C
(4)B,D
(5)C,D 5
次の A から D の放射線影響について、その発症にしきい線量が存在するものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 白血球減少
B 永久不妊
C 甲状腺がん
D 脱毛
(1)A,B,D
(2)A,C
(3)A,C,D
(4)B,C
(5)B,D 1
放射線の被ばくによる確率的影響及び確定的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)確定的影響では、被ばく線量と障害の発生率との関係は二次曲線グラフで示される。
(2)確率的影響の発生を完全に防止することは、放射線防護の目的の一つである。
(3)確定的影響では、被ばく線量が増加すると、障害の重篤度が大きくなる。
(4)確定的影響の程度は、実効線量により評価される。
(5)遺伝的影響には、確率的影響に分類されるものと確定的影響に分類されるものがある。3
放射線による遺伝的影響等に関する次の A から D の記述について、正しいものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 生殖細胞の突然変異には、遺伝子突然変異と染色体異常がある。
B 染色体異常は、正常な染色体の配列の一部が逆になることなどにより生じる。
C 胎内被ばくを受け出生した子供にみられる発育遅延は、遺伝的影響である。
D 放射線照射により、突然変異率を自然における値の 2 倍にする線量を倍加線量といい、ヒトでは約 0.05Gy である。
(1)A,B
(2)A,B,C
(3)A,C
(4)A,D
(5)B,C,D 1
胎内被ばくに関する次の A から D の記述について、正しいものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 着床前期の被ばくでは胚はいの死亡が起こるが、被ばくしても生き残り、発育を続けて出生した子供には、被ばくによる影響はみられない。
B 胎内被ばくを受け出生した子供にみられる発育遅延は、確率的影響に分類される。
C 器官形成期の被ばくでは、奇形が発生するおそれがある。
D 胎内被ばくによる奇形の発生のしきい線量は、ヒトでは 5Gy 程度である。
(1)A,B
(2)A,B,C
(3)A,C
(4)B,C,D
(5)C,D 3
エックス線に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)エックス線は、エックス線管の陰極と陽極の間に高電圧をかけて発生させる高エネルギーの荷電粒子の流れである。
(2)制動エックス線は、原子のエネルギー準位の遷移に伴って発生する。
(3)エックス線は、直接電離放射線である。
(4)連続エックス線は、高エネルギー電子が原子核近傍の強い電場を通過するとき急に減速され、運動エネルギーの一部を電磁波の形で放出するものである。
(5)エックス線管の管電圧を高くすると、特性エックス線の波長は短くなるが、その強さは変わらない。4
工業用エックス線装置のエックス線管及びエックス線の発生に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)陰極のフィラメントには、融点が高く抵抗の小さいタングステンが用いられ、陽極のターゲットには、熱伝導性の良い銅が用いられる。
(2)陽極のターゲットはエックス線管の軸に対して斜めになっており、エックス線が発生する領域である実焦点より、これをエックス線束の利用方向から見た実効焦点の方が大きくなるようにしてある。
(3)エックス線管の管電流は、陰極から陽極に向かって流れる。
(4)陽極のターゲットに衝突する直前の電子の運動エネルギーは、管電圧の 2 乗に比例する。
(5)陰極のフィラメント端子間の電圧は、フィラメント加熱用の降圧変圧器を用いて 10~20V 程度にされている。5
エックス線管の管電流又は管電圧の変化に対応したエックス線の発生に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)管電流を一定にして管電圧を上げると、エックス線の全強度は管電圧に比例して増加する。
(2)管電圧を一定にして管電流を上げると、エックス線の全強度は管電流に比例して増加する。
(3)管電圧を一定にして管電流を上げても、エックス線の最大エネルギーは変わらない。
(4)管電流を一定にして管電圧を上げると、エックス線の最大エネルギーは高くなる。
(5)管電流を一定にして管電圧を上げると、エックス線の最短波長は管電圧に反比例して短くなる。1
エックス線と物質との相互作用に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)光電効果とは、原子の軌道電子がエックス線光子のエネルギーを吸収して原子の外に飛び出し、光子が消滅する現象である。
(2)光電効果が起こる確率は、エックス線のエネルギーが高くなるほど低下する。
(3)光電効果により原子から放出される電子を反跳電子という。
(4)コンプトン効果とは、エックス線光子と原子の軌道電子とが衝突し、電子が原子の外に飛び出し、光子が運動の方向を変える現象である。
(5)コンプトン効果による散乱エックス線は、入射エックス線のエネルギーが低い場合は、横方向より前方と後方に散乱されやすい。3
単一エネルギーの細いエックス線束が物体を透過するときの減弱に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)半価層 h(cm)は、減弱係数 µ(cm-1)に反比例する。
(2)半価層は、エックス線のエネルギーが変わっても変化しない。
(3)半価層は、エックス線の線量率が高くなると厚くなる。
(4)軟エックス線の場合は、硬エックス線の場合より、半価層が厚い。
(5)1/10 価層 H(cm)と半価層 h(cm)との間には、H= loge2/loge10×h の関係がある。1
あるエネルギーのエックス線に対する半価層が 5mm の遮へい板 P、10mm の遮へい板 Q、15mm の遮へい板 R があり、板厚はともに 10mm である。
これらを用いた次の A から D の遮へい体により、このエックス線を遮へいするとき、遮へい効果の高いものから順に並べたものは(1)~(5)のうちどれか。
A 遮へい板 P を 2 枚重ねた遮へい体
B 遮へい板 Q を 3 枚重ねた遮へい体
C 遮へい板 P1 枚と遮へい板 Q1 枚と遮へい板 R1 枚を重ねた遮へい体
D 遮へい板 P1 枚と遮へい板 R2 枚を重ねた遮へい体
(1)A > C > D > B
(2)A > D > C > B
(3)B > A > D > C
(4)B > D > C > A
(5)C > D > A > B 1
エックス線装置を使用する放射線業務従事者が管理区域内において外部被ばくを受けるとき、算定し記録しなければならない線量として、労働安全衛生関係法令上、正しいものは次のうちどれか。
ただし、いずれの場合においても、放射線業務従事者は、緊急作業には従事しないものとする。
(1)5 年間において、実効線量が 1 年間につき 20mSv を超えたことのある男性の放射線業務従事者の実効線量については、6 か月ごと及び 5 年ごとの合計
(2)5 年間において、実効線量が 1 年間につき 20mSv を超えたことのない男性の放射線業務従事者の実効線量については、1 年ごと及び 5 年ごとの合計
(3)1 か月間に受ける実効線量が 1.7mSv を超えるおそれのある女性の放射線業務従事者(妊娠する可能性がないと診断されたものを除く。)の実効線量については、3 か月ごと及び 1 年ごとの合計
(4)放射線業務従事者の皮膚に受けた等価線量については、3 か月ごと及び 1 年ごとの合計
(5)妊娠中の女性の放射線業務従事者の腹部表面に受ける等価線量については、3 か月ごと及び妊娠中の合計4
外部放射線の防護に関する次の措置のうち、電離放射線障害防止規則に違反しているものはどれか。
(1)装置の外側における外部放射線による 1cm 線量当量率が 20µSv/h を超えないように遮へいされた構造のエックス線装置を、放射線装置室以外の室に設置して使用している。
(2)放射線装置室については、遮へい壁等の遮へい物を設け、労働者が常時立ち入る場所における外部放射線による実効線量が、1 週間につき 5mSv を超えないように管理しており、平均4mSv 程度となっている。
(3)特定エックス線装置を使用して作業を行うとき、作業の性質上軟線を利用しなければならないので、ろ過板を用いていない。
(4)管電圧 250kV のエックス線装置を放射線装置室以外の場所で使用するとき、装置に電力が供給されている旨を関係者に周知させる措置として、手動の表示灯を用いている。
(5)特定エックス線装置を用いて透視を行うとき、定格管電流の 2 倍以上の電流がエックス線管に通じると、直ちに、エックス線管回路が開放位になる自動装置を設けている。2
次の A から E の事項について、電離放射線障害防止規則において、エックス線作業主任者の職務として規定されているものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A エックス線装置を用いて行う透過写真撮影の業務に従事する労働者に対し、特別の教育を行うこと。
B 外部放射線を測定するための放射線測定器について、1 年以内ごとに校正すること。
C 放射線業務従事者の受ける線量ができるだけ少なくなるように照射条件等を調整すること。
D 作業環境測定の結果を、見やすい場所に掲示する等の方法によって、管理区域に立ち入る労働者に周知させること。
E 外部被ばく線量を測定するための放射線測定器が法令の規定に適合して装着されているかどうかについて点検すること。
(1)A,B
(2)A,D
(3)B,D,E
(4)C,D,E
(5)C,E 5
放射線装置室内でエックス線の照射中に、遮へい物が破損し、かつ、直ちに照射を停止することが困難である事故が発生し、事故によって受ける実効線量が 15mSv を超えるおそれのある区域が生じた。
このとき講じた次の A から D の措置について、労働安全衛生関係法令上、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 当該区域を標識によって明示した。
B 放射線業務従事者を除き、労働者の当該区域への立入りを禁止した。
C 事故が発生したとき、速やかに、その旨を所轄労働基準監督署長に報告した。
D 事故が発生したとき当該区域内にいた労働者については、事故によって受ける実効線量が15mSv を超えるおそれのない者を除き、速やかに、医師の診察又は処置を受けさせた。
(1)A,B
(2)A,C
(3)B,C
(4)B,D
(5)C,D2
エックス線装置を用いて放射線業務を行う作業場の作業環境測定に関する次の記述のうち、労働安全衛生関係法令上、正しいものはどれか。
(1)測定は、1cm 線量当量率又は 1cm 線量当量について行うものとするが、70µm 線量当量率が 1cm 線量当量率の 10 倍を超えるおそれがある場所又は 70µm 線量当量が 1cm 線量当量の 10 倍を超えるおそれのある場所においては、それぞれ 70µm 線量当量率又は 70µm 線量当量について、行わなければならない。
(2)線量当量率又は線量当量は、いかなる場合も、放射線測定器を用いて測定することが必要であり、計算によって算出してはならない。
(3)測定を行ったときは、測定日時、測定方法及び測定結果のほか、測定を実施した者の氏名及びその有する資格について、記録しなければならない。
(4)測定を行ったときは、測定日時、測定方法、測定結果等法定の事項を記録し、30 年間保存しなければならない。
(5)測定を行ったときは、その結果を所轄労働基準監督署長に報告しなければならない。1
電離放射線健康診断(以下「健康診断」という。)の実施について、労働安全衛生関係法令に違反しているものは次のうちどれか。
(1)雇入れの際の健康診断において、使用する線源の種類等に応じて「白内障に関する眼の検査」を省略している。
(2)放射線業務に配置替えの際に行う健康診断において、被ばく歴のない労働者に対し、医師が必要と認めなかったので、「赤血球数の検査及び血色素量又はヘマトクリット値の検査」を省略している。
(3)定期の健康診断において、医師が必要でないと認めた労働者に対し、「被ばく歴の有無の調査及びその評価」を除く他の全ての項目を省略している。
(4)健康診断の結果、健康診断の項目に異常の所見があると診断された労働者以外の労働者については、健康を保持するために必要な措置について、医師の意見を聴いていない。
(5)定期の健康診断を行ったときは、遅滞なく、電離放射線健康診断結果報告書を所轄労働基準監督署長に提出しているが、雇入れ又は放射線業務に配置替えの際に行った健康診断については提出していない。2
次の A から D の場合について、労働安全衛生関係法令上、所轄労働基準監督署長にその旨又はその結果を報告しなければならないものに該当しないものの全ての組合せは、(1)~(5)のうちどれか。
A 放射線装置室の使用を廃止したとき。
B エックス線装置を用いて行う透過写真の撮影の業務に関する特別の教育を行ったとき。
C 衛生管理者を選任したとき。
D 眼の水晶体に受ける等価線量が 1 年間に 50mSv を超える労働者がいたとき。
(1)A,B
(2)A,B,C
(3)A,C,D
(4)B,D
(5)C,D 1
エックス線照射装置を用いて行う透過写真撮影の業務に常時従事する労働者 20 人を含めて 1,200 人の労働者を常時使用する製造業の事業場の安全衛生管理体制として、法令上、選任しなければならないものに該当しないものは次のうちどれか。
ただし、当該業務以外の有害業務に従事する者はいないものとする。
(1)総括安全衛生管理者
(2)専属の産業医
(3)4 人以上の衛生管理者
(4)専任の衛生管理者
(5)衛生工学衛生管理者免許を有する衛生管理者5
エックス線の量に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)放射線に関する量は、その目的に応じて異なった量が定義されており、物理量、防護量及び実用量の三つの量に大別される。
(2)カーマは、物理量である。
(3)等価線量は、防護量である。
(4)実効線量は、実用量である。
(5)エックス線の放射線加重係数は、1 である。4
放射線に関連した量とその単位の組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
(1)吸収線量 ……………… Gy
(2)カーマ ………………… Gy
(3)LET …………………… eV・m
(4)線減弱係数…………… m-1
(5)粒子フルエンス……… m-23
放射線検出器とそれに関係の深い事項との組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
(1)電離箱…………………………… ガス増幅
(2)比例計数管……………………… グロー曲線
(3)化学線量計……………………… G 値
(4)シンチレーション検出器……… 緑色レーザー光
(5)半導体検出器…………………… 電子増倍率3
GM 計数管に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)GM 計数管の電離気体としては、通常、アルゴンなどの希ガスが用いられる。
(2)GM 計数管には、放射線によって生じる放電を短時間で消滅させるため、消滅ガスとして、少量のアルコール又はハロゲンガスが混入される。
(3)回復時間は、入射放射線により一度放電し、一時的に検出能力が失われた後、パルス波高が通常の波高になるまでの時間である。
(4)分解時間は、入射放射線により一度放電し、一時的に検出能力が失われた後、パルス波高が弁別レベルまで回復するまでの時間で、GM 計数管が測定できる最大計数率に関係する。
(5)出力されたパルス波高は、入射放射線のエネルギーに比例する。5
蛍光ガラス線量計(RPLD)と光刺激ルミネセンス線量計(OSLD)に関する次の A から Dの記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 素子として、RPLD では銀活性リン酸塩ガラスが、OSLD では炭素添加酸化アルミニウムなどが用いられている。
B 線量読み取りのための発光は、RPLD では紫外線照射により、OSLD では緑色レーザー光の照射により行われる。
C 線量の読み取りは、OSLD では繰り返し行うことができるが、RPLD では 1 回しか行うことができない。
D RPLD の素子は、使用後、高温下でのアニーリングにより再度使用することができるが、OSLDの素子は 1 回しか使用することができない。
(1)A,B
(2)A,C
(3)A,D
(4)B,C
(5)B,D 1
放射線の測定の用語に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)放射線が気体中で 1 対のイオン対を作るのに必要な平均エネルギーを W 値といい、放射線の種類やエネルギーにあまり依存せず、気体の種類によりほぼ一定の値をとる。
(2)入射放射線によって気体中に作られたイオン対のうち、電子が電界で強く加速され、更に多くのイオン対を発生させることを気体(ガス)増幅という。
(3)GM 計数管の特性曲線において、印加電圧の変動が計数率に影響を与えない領域をプラトーといい、プラトー領域の印加電圧では、入射放射線による一次電離量に比例した大きさの出力パルスが得られる。
(4)出力パルスの計数を計測する放射線測定器を用いて低線量率の放射線を測定するときは、時定数を長く設定して測定する。
(5)線量率計の検出感度が、放射線のエネルギーによって異なる性質をエネルギー依存性という。3
GM 計数管式サーベイメータによりエックス線を測定し、1,000cps の計数率を得た。
GM 計数管の分解時間が 200µs であるとき、数え落としの値(cps)は次のうちどれか。
(1) 20
(2) 50
(3)170
(4)200
(5)250 5
サーベイメータに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)電離箱式サーベイメータは、エネルギー依存性及び方向依存性が小さいので、散乱線の多い区域の測定に適している。
(2)電離箱式サーベイメータは、一般に、湿度の影響により零点の移動が起こりやすいので、測定に当たり留意する必要がある。
(3)半導体式サーベイメータは、20keV 程度のエネルギーのエックス線の測定には適していない。
(4)シンチレーション式サーベイメータは、30keV 程度のエネルギーのエックス線の測定には適していない。
(5)NaI(Tl)シンチレーション式サーベイメータは、入射エックス線のエネルギー分析における分解能が半導体式サーベイメータに比べて優れている。5
放射線による DNA の損傷と修復に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)放射線による DNA 損傷には、塩基損傷と DNA 鎖切断があるが、エックス線のような間接電離放射線では、塩基損傷は生じない。
(2)DNA 鎖切断のうち、二重らせんの片方だけが切れる 1 本鎖切断は、細胞死などの重篤な細胞障害に関連が深い。
(3)細胞には、DNA 鎖切断を修復する機能があり、修復が誤りなく行われれば、細胞は回復し、正常に増殖を続けるが、塩基損傷を修復する機能はない。
(4)DNA 鎖切断のうち、2 本鎖切断は DNA 鎖の組換え現象が利用されるため、1 本鎖切断に比べて容易に修復される。
(5)DNA 鎖切断の修復方式のうち、相同組換えは、相同 DNA 配列を鋳型にして正しい DNA 配列を合成する修復であるため、修復時の誤りが少ない。5
次の A から C の人体の組織・器官について、放射線感受性の高いものから順に並べたものは(1)~(5)のうちどれか。
A 肺
B 汗腺
C 神経線維
(1)A,B,C
(2)A,C,B
(3)B,A,C
(4)B,C,A
(5)C,A,B 3
放射線の生体影響などに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)LET(線エネルギー付与)とは、物質中を放射線が通過するとき、荷電粒子の飛跡に沿って物質に与えられるエネルギーをいい、エックス線は高 LET 放射線に分類される。
(2)全致死線量は、半致死線量の 2 倍に相当する線量であり、この線量を被ばくした個体は数時間~数日のうちに死亡してしまう。
(3)半致死線量は、被ばくした集団の全ての個体が一定の期間内に死亡する最小線量の 50%に相当する線量である。
(4)システイン、システアミンなどの SH 基をもつ化学物質は、放射線の生物効果を増大する効果を示す。
(5)線量率効果とは、同じ線量を照射する場合に、線量率を低くすると、放射線の生物効果が小さくなることをいう。5
ヒトが一時に全身にエックス線の照射を受けた場合の早期影響に関する次の A から D の記述について、誤っているものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 1~2Gy 程度の被ばくで、放射線宿酔の症状が現れることがある。
B 被ばくから死亡までの期間は、一般に消化器官の障害による場合の方が、造血器官の障害による場合より長い。
C 3~5Gy 程度の被ばくによる死亡は、主に造血器官の障害によるものである。
D 10~15Gy 程度の被ばくによる死亡は、主に中枢神経系の障害によるものである。
(1)A,B
(2)A,C
(3)B,C
(4)B,D
(5)C,D 4
生物学的効果比(RBE)に関する次の A から D の記述について、正しいものの組合せは
(1)~(5)のうちどれか。
A RBE は、基準放射線と問題にしている放射線について、各々の同一線量を被ばくしたときの集団の生存率の比である。
B RBE を求めるときの基準放射線としては、通常、エックス線やガンマ線が用いられる。
C RBE は、一般に、放射線の線エネルギー付与(LET)が高くなるにつれて増大し、最大値に達した後はほぼ一定の値となる。
D RBE の値は、同じ線質の放射線であっても、着目する生物学的効果、線量率などの条件によって異なる。
(1)A,B
(2)A,C
(3)B,C
(4)B,D
(5)C,D 4
放射線による身体的影響に関する次の A から D の記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 眼の被ばくで起こる白内障は、早期影響に分類され、その潜伏期は 3~10 週間であるが、被ばく線量が多いほど短い傾向にある。
B 再生不良性貧血は、2Gy 程度の被ばくにより、末 梢しょう血液中の全ての血球が著しく減少し回復不可能になった状態をいい、潜伏期は 1 週間以内で、早期影響に分類される。
C 晩発影響である白血病の潜伏期は、その他のがんに比べて一般に短い。
D 晩発影響には、その重篤度が、被ばく線量に依存するものとしないものがある。
(1)A,B
(2)A,C
(3)B,C
(4)B,D
(5)C,D 5
次の A から D の放射線影響について、その発症にしきい線量が存在するものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 白血球減少
B 永久不妊
C 甲状腺がん
D 脱毛
(1)A,B,D
(2)A,C
(3)A,C,D
(4)B,C
(5)B,D 1
放射線の被ばくによる確率的影響及び確定的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)確定的影響では、被ばく線量と障害の発生率との関係は二次曲線グラフで示される。
(2)確率的影響の発生を完全に防止することは、放射線防護の目的の一つである。
(3)確定的影響では、被ばく線量が増加すると、障害の重篤度が大きくなる。
(4)確定的影響の程度は、実効線量により評価される。
(5)遺伝的影響には、確率的影響に分類されるものと確定的影響に分類されるものがある。3
放射線による遺伝的影響等に関する次の A から D の記述について、正しいものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 生殖細胞の突然変異には、遺伝子突然変異と染色体異常がある。
B 染色体異常は、正常な染色体の配列の一部が逆になることなどにより生じる。
C 胎内被ばくを受け出生した子供にみられる発育遅延は、遺伝的影響である。
D 放射線照射により、突然変異率を自然における値の 2 倍にする線量を倍加線量といい、ヒトでは約 0.05Gy である。
(1)A,B
(2)A,B,C
(3)A,C
(4)A,D
(5)B,C,D 1
胎内被ばくに関する次の A から D の記述について、正しいものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 着床前期の被ばくでは胚はいの死亡が起こるが、被ばくしても生き残り、発育を続けて出生した子供には、被ばくによる影響はみられない。
B 胎内被ばくを受け出生した子供にみられる発育遅延は、確率的影響に分類される。
C 器官形成期の被ばくでは、奇形が発生するおそれがある。
D 胎内被ばくによる奇形の発生のしきい線量は、ヒトでは 5Gy 程度である。
(1)A,B
(2)A,B,C
(3)A,C
(4)B,C,D
(5)C,D 3