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放射線の量とその単位に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)吸収線量は、電離放射線の照射により単位質量の物質に付与されたエネルギーであり、単位は Gy が用いられる。 (2)カーマは、電離放射線の照射により、単位質量の物質中に生成された荷電粒子の電荷の総和であり、単位は Gy が用いられる。 (3)等価線量は、人体の特定の組織・臓器当たりの吸収線量に、放射線の種類とエネルギーに応じて定められた放射線加重係数を乗じたもので、単位は Sv が用いられる。 (4)実効線量は、人体の各組織・臓器が受けた等価線量に、各組織・臓器の相対的な放射線感受性を示す組織加重係数を乗じ、これらを合計したもので、単位は Sv が用いられる。 (5)eV(電子ボルト)は、放射線のエネルギーの単位として用いられ、1eV は約 1.6×10-19Jに相当する。
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GM 計数管に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)GM 計数管の内部には電離気体として用いられる空気のほか、放射線によって生じる放電を短時間で消滅させるための消滅(クエンチング)ガスとしてアルゴンなどの希ガスが混入されている。 (2)回復時間は、入射放射線により一度放電し、一時的に検出能力が失われた後、パルス波高が弁別レベルまで回復するまでの時間で、GM 計数管が測定できる最大計数率に関係する。 (3)プラトーが長く、その傾斜が小さいプラトー特性の GM 計数管は、一般に性能が劣る。 (4)GM 計数管は、プラトー部分の中心部より高い印加電圧で使用する。 (5)GM 計数管では、入射放射線のエネルギーを分析することができない。
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サーベイメータに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)電離箱式サーベイメータは、エネルギー依存性及び方向依存性が小さいので、散乱線の多い区域の測定に適している。 (2)電離箱式サーベイメータは、一般に、湿度の影響により零点の移動が起こりやすいので、測定に当たり留意する必要がある。 (3)NaI(Tl)シンチレーション式サーベイメータは、感度が良く、自然放射線レベルの低線量率の放射線も検出することができるので、施設周辺の微弱な漏えい線の有無を調べるのに適している。 (4)シンチレーション式サーベイメータは、30keV程度のエネルギーのエックス線の測定に適している。 (5)半導体式サーベイメータは、20keV 程度のエネルギーのエックス線の測定には適していない。
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男性の放射線業務従事者が、エックス線装置を用い、肩から大腿たい部までを覆う防護衣を着用して放射線業務を行った。 労働安全衛生関係法令に基づき、胸部(防護衣の下)、頭・頸けい部及び手指の計 3 箇所に、放射線測定器を装着して、被ばく線量を測定した結果は、次の表のとおりであった。 この業務に従事した間に受けた外部被ばくによる実効線量の算定値に最も近いものは、(1)~(5)のうちどれか。 ただし、防護衣の中は均等被ばくとみなし、外部被ばくによる実効線量(HEE)は、次式により算出するものとする。 HEE=0.08Ha+0.44Hb+0.45Hc+0.03Hm Ha:頭・頸部における線量当量 Hb:胸・上腕部における線量当量 Hc:腹・大腿部における線量当量 Hm:「頭・頸部」「胸・上腕部」「腹・大腿部」のうち被ばくが最大となる部位における線量当量 (1)0.2mSv (2)0.3mSv (3)0.4mSv (4)0.5mSv (5)0.6mSv
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GM 計数管式サーベイメータによる測定に関する次の文中の()内に入れる A から C の 語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。 「検出器の積分回路の時定数の値を小さくすると、指針のゆらぎが (A) なり、指示値の相対標準偏差は (B) なるが、応答は (C) なる。」 A B C (1)小さく 小さく 遅く (2)小さく 小さく 速く (3)小さく 大きく 速く (4)大きく 小さく 遅く (5)大きく 大きく 速く
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気体の電離を利用する放射線検出器の印加電圧と生じる電離電流の特性に対応した次の Aから D の領域について、出力電流の大きさが入射放射線による一次電離量に比例し、放射線の検出に利用される領域の組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 再結合領域 B 電離箱領域 C 比例計数管領域 D GM 計数管領域 (1)A,B (2)A,C (3)B,C (4)B,D (5)C,D
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被ばく線量測定のための放射線測定器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)フィルムバッジは、写真乳剤を塗付したフィルムを現像したときの黒化度により被ばく線量を評価する測定器で、各フィルタを通したフィルム濃度の変化から、放射線の実効エネルギーを推定することができる。 (2)電離箱式 PD 型ポケット線量計は、充電により先端が Y 字状に開いた石英繊維が、放射線の入射により閉じてくることを利用した線量計で、線量の読み取りは随時行うことができる。 (3)半導体式ポケット線量計は、放射線の固体内での電離作用を利用した線量計で、検出器に高圧電源を必要とせず小型軽量で、1cm 線量当量がデジタル表示され、作業中の線量確認が容易である。 (4)光刺激ルミネセンス(OSL)線量計は、ラジオフォトルミネセンスを利用した線量計で、検出素子にはフッ化リチウム、フッ化カルシウムなどが用いられている。 (5)電荷蓄積式(DIS)線量計は、電荷を蓄積する不揮発性メモリ素子(MOSFET トランジスタ)を電離箱の構成要素の一部とした線量計 で、線量の読み取りは専用のリーダを用いて行う。
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放射線の測定などの用語に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)気体中で 1 個のイオン対を生成するのに必要な放射線のエネルギーを G 値といい、気体の電離作用を利用した計測における重要な値である。 (2)入射放射線によって気体中に作られたイオン対のうち、電子が電界によって強く加速され、更に多くのイオン対を発生させることを気体(ガス)増幅といい、比例計数管や GM 計数管による測定に利用される。 (3)放射線計測において、測定しようとする放射線以外の、自然又は人工線源からの放射線を、バックグラウンド放射線という。 (4)GM 計数管で放射線を計数するとき、分解時間内に入射した放射線は計数されないため、その分、計測値が減少することを数え落としという。 (5)半導体検出器において、放射線が半導体中で1 個の電子・正孔対を作るのに必要な平均エネルギーを ε 値といい、シリコン結晶の場合は、約 3.6eV である。
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放射線検出器とそれに関係の深い事項との組合せとして、正しいものは次のうちどれか。 (1)電離箱…………………………… 窒息現象 (2)比例計数管……………………… グロー曲線 (3)GM 計数管……………………… 電子なだれ (4)シンチレーション検出器……… W 値 (5)フリッケ線量計………………… 充電
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蛍光ガラス線量計に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)測定可能な線量の範囲は、熱ルミネセンス線量計より広く、0.1μSv~100Sv程度である。 (2)放射線により生成された蛍光中心に緑色のレーザー光を当て、発生する蛍光を測定することにより、線量を読み取る。 (3)発光量を一度読み取った後も蛍光中心は消滅しないので、再度読み取ることができる。 (4)素子は、光学的アニーリングを行うことにより、再度使用することができる。 (5)素子には、硫酸マグネシウムなどの蛍光物質が用いられており、湿度の影響を受けやすい。
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