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エックス線管及びエックス線の発生に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)エックス線管の内部は、効率的にエックス線を発生させるため、高度の真空になっている。 (2)陰極で発生する熱電子の数は、フィラメント電流を変えることで制御される。 (3)陽極のターゲットはエックス線管の軸に対して斜めになっており、加速された熱電子が衝突しエックス線が発生する領域である実焦点は、これをエックス線束の利用方向から見た実効焦点よりも小さくなる。 (4)連続エックス線の発生効率は、ターゲット元素の原子番号と管電圧の積に比例する。 (5)管電圧がターゲット元素に固有の励起電圧を超える場合、発生するエックス線は、制動放射による連続エックス線と特性エックス線が混在したものになる。
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あるエックス線装置のエックス線管の焦点から 1m 離れた点における 1cm 線量当量率は12mSv/min であった。 このエックス線装置を用い、厚さ 8mm の鋼板及び厚さ 40mm のアルミニウム板にそれぞ れ別々に照射したところ、透過したエックス線の 1cm 線量当量率はいずれも 3mSv/min であった。 厚さ 10mm の鋼板と厚さ 30mm のアルミニウム板を重ね合わせ 40mm とした板に照射した場合、透過後の 1cm 線量当量率の値として、最も近いものは(1)~(5)のうちどれか。 ただし、エックス線は細い線束とし、測定点はいずれもエックス線管の焦点から 1m 離れた点とする。 また、鋼板及びアルミニウム板を透過した後の実効エネルギーは、透過前と変わらないものとし、散乱線による影響は無いものとする。 (1)0.1mSv/min (2)0.4mSv/min (3)0.8mSv/min (4)1.2mSv/min (5)1.6mSv/min
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エックス線装置の管電流を一定にして、管電圧を増加させた場合に、発生する連続エックス線に認められる変化として、誤っているものは次のうちどれか。 (1)最大エネルギーは、高くなる。 (2)最高強度を示す波長は、短くなる。 (3)線質は、硬くなる。 (4)最短波長は、管電圧に反比例して短くなる。 (5)全強度は、管電圧に比例して大きくなる。
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エックス線を利用した各種試験装置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)蛍光エックス線分析装置は、蛍光体を塗布した板の上に、物質を透過したエックス線を当てたときにできる蛍光像を観察することによって、物質の欠陥の程度などを識別する装置である。 (2)エックス線マイクロアナライザーは、細く絞った電子線束を試料の微小部分に照射し、発生する特性エックス線を分光することによって、微小部分の元素を分析する装置である。 (3)エックス線回折装置は、結晶質の物質にエックス線を照射すると特有の回折像が得られることを利用して、物質の結晶構造を解析し、物質の性質を調べる装置である。 (4)エックス線応力測定装置は、応力による結晶の面間隔の変化をエックス線の回折を利用して調べることにより、物質内の残留応力の大きさを測定する装置である。 (5)エックス線透過試験装置は、エックス線が物質を透過する性質を利用して透過試験を行う装置で、フィルムを使って透過写真を撮影するものなどがある。
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単一エネルギーで太い線束のエックス線が物質を透過するときの減弱及び再生係数(ビルドアップ係数)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)再生係数は、入射エックス線の線量率が高くなるほど小さくなる。 (2)再生係数は、物質への照射面積が大きいほど大きくなる。 (3)再生係数は、物質の厚さが薄くなるほど小さくなる。 (4)再生係数は、透過後、物質から離れるほど小さくなり、その値は 1 に近づく。 (5)太い線束のエックス線では、散乱線が加わるため、細い線束のエックス線より減弱曲線の勾配は緩やかになり、見かけ上、減弱係数が小さくなる。
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エックス線と物質との相互作用に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)入射エックス線のエネルギーが中性子 1 個の静止質量に相当するエネルギー以上になると、電子及び陽電子を生じる電子対生成が起こるようになる。 (2)コンプトン効果とは、エックス線光子と原子の軌道電子とが衝突し、電子が原子の外に飛び出し、光子が運動の方向を変える現象である。 (3)コンプトン効果による散乱エックス線は、入射エックス線のエネルギーが高くなるほど前方に散乱されやすくなる。 (4)光電効果とは、原子の軌道電子がエックス線光子のエネルギーを吸収して原子の外に飛び出し、光子が消滅する現象である。 (5)光電効果が起こる確率は、エックス線のエネルギーが高くなるほど低下する。
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図のように、エックス線装置を用い、厚さ 20mm の鋼板に管電圧 100kV でエックス線を垂直に照射したとき、照射野の中心から 2m の距離にある図の A 点から D 点における散乱線の空気カーマ率の大きさに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 ただし、鋼板からの散乱線以外の影響は考えないものとし、また、照射条件は一定とする。 (1)A 点における空気カーマ率は、鋼板の厚さを 30mm に替えると減少する。 (2)D 点における空気カーマ率は、鋼板の厚さを 30mm に替えても、ほとんど変化しない。 (3)A 点における空気カーマ率は、B 点における空気カーマ率より小さい。 (4)B 点における空気カーマ率は、鋼板を同じ厚さのアルミニウム板に替えると減少する。 (5)C 点における空気カーマ率は、D 点における空気カーマ率より小さい。
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エックス線装置を用いて透過写真撮影を行う場合のエックス線の遮へい及び散乱線の低減に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)遮へい体には、原子番号が大きく、密度の高い物質を用いるのがよい。 (2)コンクリートの遮へい体は、同程度の遮へい効果を得るために鉛の約 2 倍の厚さが必要であるが、後方散乱線を低減する効果が鉛より大きいため広く用いられている。 (3)照射筒は、照射口に取り付けるラッパ状の遮へい体で、エックス線束及び散乱線が外部へ漏えいしないようにするために用いる。 (4)ろ過板は、被写体からの後方散乱線の低減に効果がある。 (5)絞りは、エックス線束の広がりを制限し、エックス線を必要な部分にだけ照射するために用いる。
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下図のようにエックス線装置を用いて鋼板の透過写真撮影を行うとき、エックス線管の焦点から 4m の距離にある P 点における写真撮影中の 1cm 線量当量率は 160μSv/h である。 この装置を使って、露出時間が 1 枚につき 2 分の写真を週 300 枚撮影するとき、P 点の後方に遮へい体を設けることにより、エックス線管の焦点から P 点の方向に 8m の距離にある Q 点が管理区域の境界線上にあるようにすることができる遮へい体の厚さは次のうちどれか。 ただし、遮へい体の半価層は 25mm とし、3 か月は 13 週とする。 (1)10mm (2)20mm (3)30mm (4)40mm (5)50mm
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