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細胞の放射線感受性に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)細胞分裂の周期の中で、S 期(DNA 合成期)初期は、S 期後期より放射線感受性が高い。 (2)細胞分裂の周期の中で、S 期後期は、M 期(分裂期)より放射線感受性が高い。 (3)細胞分裂の周期の中で、G1 期(DNA 合成準備期)初期は、G2 期(分裂準備期)後期より放射線感受性が高い。 (4)細胞に放射線を照射したときの線量を横軸に、細胞の生存率を縦軸にとってグラフにすると、ほとんどの哺乳動物細胞では指数関数型となる。 (5)平均致死線量は、細胞の放射線感受性を表す指標として用いられ、その値が大きいほど、細胞の放射線感受性は高い。
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放射線の生体影響などに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)酸素増感比(OER)は、酸素が存在しない状態と存在する状態とを比較し、同じ生物学的効果を与える線量の比で、酸素効果の大きさを表すものである。 (2)平均致死線量は、被ばくした集団のうち 50%の個体が一定の期間内に死亡する線量である。 (3)半致死線量は、被ばくした集団の全ての個体が一定の期間内に死亡する最小線量の 50%に相当する線量である。 (4)全致死線量は、半致死線量の 2 倍に相当する線量であり、この線量を被ばくした個体は数時間~数日のうちに死亡する。 (5)生物学的効果比(RBE)は、基準となる放射線と問題にしている放射線について、各々の同一線量を被ばくしたときの集団の生存率の比により、線質の異なる放射線の生物学的効果の大きさを比較したものである。
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エックス線の直接作用と間接作用に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)エックス線光子と生体内の水分子を構成する原子との相互作用の結果生成されたラジカルが、直接、生体高分子に損傷を与える作用が直接作用である。 (2)エックス線光子によって生じた二次電子が、生体高分子の電離又は励起を行うことによって、生体高分子に損傷を与える作用が間接作用である。 (3)エックス線のような低 LET 放射線が生体に与える影響は、直接作用によるものより間接作用によるものの方が大きい。 (4)生体中にシステイン、システアミンなどの SH 基を有する化合物が存在すると放射線効果が軽減されることは、主に直接作用により説明される。 (5)溶液中の酵素の濃度を変えて一定線量のエックス線を照射するとき、酵素の濃度が減少するに従って酵素の全分子数のうち不活性化されたものの占める割合が増加することは、直接作用により説明される。
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エックス線被ばくによる末梢血液中の血球の変化に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)被ばくにより骨髄中の幹細胞が障害を受けると、末梢血液中の血球数は減少していく。 (2)末梢血液中の血球数の変化は、250μGy 程度の被ばくから認められる。 (3)末梢血液中の白血球のうち、リンパ球は他の成分より放射線感受性が高く、被ばく直後から減少が現れる。 (4)末梢血液中の血球のうち、被ばく後減少が現れるのが最も遅いものは赤血球である。 (5)末梢血液中の赤血球の減少は貧血を招き、血小板の減少は出血傾向を示す原因となる。
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5
放射線による身体的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)白内障は、眼の水晶体上皮の被ばくによる障害で、早期影響に分類される。 (2)放射線による皮膚障害のうち、脱毛は、潜伏期が 6 か月程度で、晩発影響に分類される。 (3)晩発影響の一つである白血病の潜伏期は、その他のがんに比べて長い。 (4)晩発影響には、その重篤度が、被ばく線量に依存するものとしないものがある。 (5)晩発影響に共通する特徴は、影響を発生させる被ばく線量に、しきい値が無いことである。
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6
放射線による遺伝的影響等に関する次の A から D の記述について、正しいものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 生殖細胞の突然変異には、遺伝子突然変異と染色体異常がある。 B 染色体異常は、正常な染色体の配列の一部が逆になることなどにより生じる。 C 胎内被ばくを受け、出生した子供にみられる発育遅滞は、遺伝的影響である。 D 放射線照射により、突然変異率を自然における値の 2 倍にする線量を倍加線量といい、ヒトでは約 0.05Gy である。 (1)A,B (2)A,B,C (3)A,C (4)A,D (5)B,C,D
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7
ヒトが一時に全身にエックス線の照射を受けた場合の早期影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)2Gy 以下の被ばくでは、放射線宿酔の症状が現れることはない。 (2)被ばくから死亡までの期間は、一般に、造血器官の障害による場合の方が、消化器官の障害による場合よりも長い。 (3)被ばくした全てのヒトが 60 日以内に死亡する線量の最小値は、約 4Gy である。 (4)3~5Gy 程度の被ばくによる死亡は、主に消化器官の障害によるものである。 (5)5~10Gy 程度の被ばくによる死亡は、主に中枢神経系の障害によるものである。
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8
次の A から C の人体の組織・器官について、放射線感受性の高いものから順に並べたものは(1)~(5)のうちどれか。 A リンパ組織 B 腎臓 C 毛のう (1)A,B,C (2)A,C,B (3)B,A,C (4)B,C,A (5)C,A,B
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9
組織加重係数に関する次の A から D の記述のうち、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 組織加重係数は、各臓器・組織の確率的影響に対する相対的な放射線感受性を表す係数である。 B 組織加重係数が最も大きい組織・臓器は、脳である。 C 組織加重係数は、どの組織・臓器においても 1 より小さい。 D 被ばくした組織・臓器の平均吸収線量に組織加重係数を乗ずることにより、等価線量を得ることができる。 (1)A,B (2)A,C (3)B,C (4)B,D (5)C,D
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10
胎内被ばくに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)着床前期の被ばくでは、胚(はい)の死亡が起こることがあるが、被ばくしても生き残り、発育を続けて出生した子供には、被ばくによる影響はみられない。 (2)胎内被ばくのうち、奇形の発生するおそれが最も大きいのは、器官形成期の被ばくである。 (3)胎内被ばくのうち、出生後、精神発達遅滞を起こしやすいのは、胎児期の被ばくである。 (4)胎内被ばくにより胎児に生じる奇形は、確定的影響に分類される。 (5)胎内被ばくを受け出生した子供にみられる精神発達遅滞は、確率的影響に分類される。
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