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1
X線管及びX線の発生に関する問で、誤っているものは? (1)X線管の内部は、効率的にX線を発生させるため、高濃度の真空になっている。 (2)陰極で発生する熱電子の数は、フィラメント電流を変えることで制御される。 (3)陰極のターゲットはX線管の軸に対して斜めになっており、X線が発生する領域である実焦点より、これをX線束の利用方向からみた実行焦点の方が小さくなるようにしてある。 (4)連続X線の発生効率は、ターゲット元素の原子番号と管電圧の2乗との積に比例する。 (5)管電圧がターゲット元素に固有の励起電圧を超える場合、発生するX線は、制動放射による連続X線と線スペクトルを示す特性X線が混在したものになる。
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2
X線に関して、誤っているものは? (1)X線は、間接電離放射線である。 (2)特性X線は原子核のエネルギー順位の推移に伴い、原子核から放出される。 (3)特性X線を発生させるために必要な管電圧の最小値を、励起電圧という。 (4)特性X線は、ターゲット元素に特有な波長を持つ。 (5)K系列の特性X線は、管電圧を上げると強度が増大するが、その波長は変わらない。
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図は、あるX線装置から発生するX線エネルギー分布を示したもので、①の曲線は、通常照射時のエネルギー分布を示したものである。 このX線装置の照射条件を変化させた場合に、曲線②及び曲線③となる条件の組合せはどれか? A 管電圧は一定にし、管電流を増加させる。 B 管電圧は一定にし、管電流を減少させる。 C 管電圧を上げ、管電流は一定にする。 D 管電圧を上げ、管電流も増加させる。 E 管電圧を下げ、管電流は一定にする。 ② ③ (1) A B (2) A E (3) B D (4) C D (5) C E
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あるX線装置のX線管の焦点から1m離れた点における1cm線量当量率は8mSv/minであった。 このX線装置を用い、厚さ24mmの鋼板及び厚さ40mmのアルミ板にそれぞれ別々に照射したところ、浸透したX線の1cm線量当量率はいずれも2mSv/minであった。 厚さ15 mm の鋼板と厚さ15 mm のアルミニウム板を重ね合わせ30 mm とした板に照射した場合、透過後の1 cm 線量当量率は次のうちどれか。 ただし、エックス線は細い線束とし、測定点はいずれもエックス線管の焦点から1 m 離れた点とする。 また、鋼板及びアルミニウム板を透過した後の実効エネルギーは、透過前と 変わらないものとし、散乱線による影響は無いものとする。 (1)0.1mSv/min (2)0.5mSv/min (3)1.0mSv/min (4)1.5mSv/min (5)2.0mSv/min
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X線の散乱に関して、各記号に当てはまる組み合わせは? X線装置を用い、管電圧200kVで、厚さ20mmの鋼板及びアルミ板のそれぞれにX線ビームを垂直に照射し、散乱角135°方向の散乱線の空気カーマ率を、照射野の中心から2mの位置で測定し、その大きさを比較したところ、(A)の後方散乱線の方が小さかった。 次に、同じ照射条件で、鋼板について、散乱角120°及び135°の方向の後方散乱線の空気カーマ率を、照射野の中心から2mの位置で測定し、その大きさを比較したところ、(B)の方向の方が小さかった。 また、同じ照射条件で、鋼板について、散乱角30°及び60°の方向の前方散乱線の空気カーマ率を、照射野の中心から2mの位置で測定し、その大きさを比較したところ、(C)の方向の方が小さかった。 (A) (B)(C) (1)アルミ板 120° 60° (2)アルミ板 135° 30° (3)アルミ板 135° 60° (4)鋼板 120° 60° (5)鋼板 135° 30°
4
6
X線と物質との相互作用で、誤っているものは? (1)入射X線のエネルギーが中性子1個の静止質量に相当するエネルギー以上になると、電子及び陽電子を生じる電子対生成が起こるようになる。 (2)コンプトン効果とは、X線光子と原子の軌道電子とが衝突し、電子が原子の外に飛び出し、光子が運動の方向を変える現象である。 (3)コンプトン効果による散乱X線は、入射X線のエネルギーがたかくなるほど前方に散乱されやすくなる。 (4)光電効果とは、原子の軌道電子がX線光子のエネルギーを吸収して原子の外に飛出し、光子が消滅する現象である。 (5)光電効果が起こる確率は、X線のエネルギーが高くなるほど低下する。
1
7
X線束が物体を透過するときの減弱に関する記述で、正しいものは? (1)半価層の値は、1MeV程度以下のエネルギー範囲では、X線のエネルギーが高くなるほど小さくなる。 (2)軟X線の場合は、硬X線の場合より半価層の値は、大きくなる。 (3)鉄の半価層は、鉛の半価層より小さい。 (4)半価層h(cm)は、減弱係数μ(cm-¹)に反比例する。 (5)半価層の10倍の厚さでは、X線の強度は20の1になる。
4
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X線装置を用いて透過写真撮影を行う場合のX線の遮へい及び散乱線の低減に関する記述で、誤っているものは? (1)遮へい体には、原子番号が大きく、密度の高い物質を用いるのが良い。 (2)コンクリートの遮へい体は、同程度の遮へい効果を得るために2倍の厚さが必要であるが、施工が容易で安価であるため広く用いられる。 (3)照射筒は、照射口に取り付けるラッパ状の遮へい体で、X線束及び散乱線が外部へ漏洩しないようにするために用いられる。 (4)絞りは、X線束の広がりを制限し、X線を必要な部分にだけ照射するために用いる。 (5)ろ過板は、被写体からの後方散乱線の低減に効果がある。
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X線を利用した各種試験装置の記述で、誤っているものは? (1)蛍光X線分析装置は、試料にしたX線を照射して特性X線(蛍光X線)の波長を分析し、またはエネルギーを測定することによって、元素分析を行う装置である。 (2)X線マイクロアナライザーは、細く絞った電子線束を試料の微小部分に照射し、発生する特性X線を分光することによって、微小部分の元素を分析する装置である。 (3)X線回折装置は、結晶質の物質にX線を照射すると特有の回折像が得られることを利用して、物質の結晶構造を解析し、物質の性質を調べる装置である。 (4)X線応力測定装置は、応力による結晶の面間隔の変化をX線の回折を利用して調べることにより、物質内の残留応力の大きさを測定する装置である。 (5)散乱型厚さ計は、X線を照射したときに発生する前方散乱線が、被検査物体の厚さに応じて変化することを利用した装置である。
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11
管理区域に関する記述で、正しいものは? (1)管理区域は、外部放射線による等価線量が3ヶ月間に1.3mSvを超える恐れのある区域である。 (2)管理区域には、放射線業務従事者以外の者が立入ることを禁止し、その旨を明示しなければならない。 (3)放射線管理室内で放射線業務を行う場合、その室の入口に放射線装置室である旨の標識を掲げたときは、管理区域を標識により明示する必要はない。 (4)管理区域内の労働者の見やすい場所に、放射線業務従事者が受けた外部被ばくによる線量の測定結果の一定期間ごとの記録を掲示しなければならない。 (5)管理区域に立入る労働者は、放射線測定器を用いて外部被ばくによる線量を測定することが著しく困難な場合を除き、管理区域内において、放射線測定器を装着しなければならない。
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管理区域内で受ける外部被ばくによる線量を測定するとき、測定器の装着部位が、「胸部」及び「腹部」の計2箇所になる組み合わせは? A 最も多く放射線にさらされるおそれがある部位が腹・大腿部であり、次に多い部位が頭・頸部である男性 B 最も多く放射線にさらされるおそれがある部位が胸部であり、次に多い部位が腹・大腿部である男性 C 最も多く放射線にさらされるおそれがある部位が手指であり、次に多い部位が腹・大腿部である男性 D 最も多く放射線にさらされるおそれがある部位が胸・上腕部であり、次に多い部位が手指である女性 E 最も多く放射線にさらされるおそれがある部位が腹・大腿部であり、次に多い部位が胸・上腕部である女性 (1)A,C (2)A,D (3)B,D (4)B,E (5)C,E
2
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電離放射線障害防止規則において、X線作業主任者の職務として規定されているものの全ての組み合わせはどれか? A 管理区域における外部放射線による線量当量について、作業環境測定を行うこと。 B 外部放射線を測定するための放射線測定器について、1年以内ごとに校正すること。 C 照射開始前及び照射中に、労働者が立入禁止区域に立入っていないことを確認すること。 D 作業環境測定の結果を、見やすい場所に掲示する等の方法によって、管理区域に立入る労働者に周知させること。 E 管理区域の標識が法令の規定に適合して設けられるように措置すること。 (1)A,B (2)A,D (3)B,C,E (4)C,D,E (5)C,E
5
14
放射線業務従事者の被ばく限度との値の組み合わせとして、正しいものは? (1)男性の放射線業務従事者が受ける実効線量の限度・・・5年間に250mSv及び1年間に100mSv (2)男性の放射線業務従事者が眼の水晶体に受ける等価線量の限度・・・5年間に100mSv及び1年間に50mSv (3)男性の放射線業務従事者が皮膚に受ける等価線量の限度・・・1年間に300mSv (4)女性の放射線業務従事者(妊娠する可能性がないと判断されたもの、及び妊婦と診断されたものを除く)が受ける実効線量の限度 ・・・1ヶ月間に5mSv (5)妊娠と診断された女性の放射線業務従事者が腹部表面に受ける等価線量の限度・・・妊娠中につき5mSv
2
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外部放射線の防護に関する措置のうち、電離放射線障害防止規則に違反しているものは? (1)放射線装置室について、遮へい壁等を設け、労働者が常時立入る場所における外部放射線による実効線量が、1週間につき5mSvを超えないよう管理しており、平均4mSv程度となっている。 (2)装置の外側における外部放射線による1cm線量当量が20μSv/hを超えないように遮へいされた構造のX線装置を、放射線装置室以外の室に設置して使用している。 (3)特性X線装置を用いて作業を行うとき、照射筒又は絞りを用いると装置の使用目的が妨げられるので、どちらも使用していない。 (4)管電圧130kVのX線装置を放射線装置室に設置して使用するとき、装置に電力が供給されている旨を関係者に周知させる装置として、手動の表示灯を用いている。 (5)特定X線装置を用いて透視を行うとき、定格管電流の2倍以上の電流がX線管に通じると、直ちに、X線管回路が開放位になる自動装置を設けている。
1
16
作業場の作業環境測定に関する記述のうち、労働安全衛生法令上、正しいものは? (1)管理区域内のX線装置を固定して使用する場合において、被照射体の位置が一定しているときは、6ヶ月以内ごとに1回、定期に、測定を行わなければならない。 (2)測定は、1cm線量当量率又は1cm線量当量について行うが、70μm線量当量率が1cm線量当量率を超える恐れがある場所又は70μm線量当量が、1cm線量当量を超える恐れのある場所においては、それぞれ70μ線量当量率又は70μ線量当量について、行わなければならない。 (3)測定の結果は、見やすい場所に掲示する等の方法により、管理区域に立入る労働者に周知させなければならない。 (4)測定を行ったときは、遅滞なく、その結果を所轄労働基準監督署長に提出しなければならない。 (5)測定を行ったときは、測定日時、測定方法、測定結果等法定の事項を記録し、30年間保存しなければならない。
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健康診断に関する記述で誤っているものは? (1)管理区域に一時的に立入るが、放射線業務に常時従事していない労働者に対しては、健康診断を行う必要はない。 (2)放射線業務履歴のない者を雇い入れて放射線業務に就かせるときに行う健康診断において、医師が必要でないと認めるときは「白血球数及び白血球百分率の検査」を除く他の検査項目の全部又は一部について省略することが出来る。 (3)定期の健康診断において、医師が必要でないと認めるときは、「被ばく歴の有無の調査及びその評価」を除く他の検査項目の全部又は一部について省略することが出来る。 (4)事業場において実施した定期の健康診断の結果、健康診断の項目に異常の所見があると診断された労働者については、健康を保持するために必要な措置について、健康診断が行われた日から3ヶ月以内に、医師に意見を聴かなければならない。 (5)定期の健康診断を行ったときは、遅滞なく、電離放射線健康診断結果報告書を所轄労働基準監督署長に提出しなければならない。
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18
X線作業主任者免許に関して、誤っているものは? (1)満18歳に満たない者は、免許を受けることは出来ない。 (2)免許証の交付を受けた者で、免許に係る業務に就こうとするものは、氏名を変更したときは、免許証の書換を受けなければならない。 (2)免許証の交付を受けた者で、免許に係る業務に就こうとするものは、住所を変更したときは、免許証の書換を受けなければならない。 (4)免許証の交付を受けた者で、免許に係る業務に就こうとするものは、免許証を滅失し、又は損傷したときは、免許証の再交付を受けなければならない。 (5)免許を取消され、その取消の日から起算して1年を経過しない者は、免許を受けることができない。
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次のうち、所轄労働基準監督署長にその旨、又はその結果を報告しなければならないものの組み合わせはどれか? A 労働者数が常時50人以上での事業場で、電離放射線障害防止規則に基づく雇い入れ時の電離放射線健康診断を行ったとき。 B 衛生管理者を選任したとき。 C 放射線装置室の使用を廃止したとき。 D 労働者数が常時50人以上の事業場で、労働安全衛生規則に基づく定期健康診断を行ったとき。 (1)A,B (2)A,C (3)A,C,D (4)B,C,D (5)B,D
5
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X線装置による非破壊検査業務に従事する労働者10人を含めて250人の労働者を常時使用する製造業の事業場の安全管理体制として、労働安全衛生関係法令に違反しているものは? (1)選任している衛生管理者は1人である。 (2)選任している衛生管理者は、その事業場に専属の労働衛生コンサルタントであるが、第一種衛生管理者免許又は衛生工学衛生管理者免許のいずれも有していない。 (3)総括安全衛生管理者を選任していない。 (4)安全衛生推進者を選任していない。 (5)選任している産業医は、事業所に専属の者ではない。
1
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X線の量に関する記述で、誤っているものは? (1)放射線に関する量は、その目的に応じて異なった量が定義されており、物理量、防護量及び実用量の3つの量に大別される。 (2)カーマは、物理量である。 (3)等価線量は、防護量である。 (4)実効線量は、実用量である。 (5)X線の放射線加重係数は、「1」である。
4
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放射線検出器とそれに関係の深い事項との組合せで、誤っているものは? (1)電離箱・・・飽和領域 (2)比例計数管・・・ガス増幅 (3)GM計数管・・・消滅ガス (4)半導体検出器・・・空乏層 (5)シンチレーション検出器・・・グロー曲線
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被ばく量を測定するための放射線測定器に関する記述で、誤っているものは? (1)電離箱式PD型ポケット線量計は、充電により先端がY字状に開いた石英繊維が放射線の入射により閉じてくることを利用した線量計である。 (2)蛍光ガラス線量計は、放射線により生成された蛍光中心に緑色のレーザー光を当て、発生する蛍光を測定することにより、線量を読取る。 (3)光刺激ルミネセンス(OSL)線量計は、輝尽性蛍光を利用した線量計で、素子には炭素添加酸化アルミニウムなどが用いられる。 (4)半導体式ポケット線量計は、個体内での放射線の電離作用を利用した線量計で、検出器にはPN接合型シリコン半導体が用いられる。 (5)電荷蓄積式(DIS)線量計は、電荷の蓄積する不揮発性メモリ素子(MOSFETトランジスタ)を電離箱の構成要素の一部とした線量計で、線量の読取りは専用のリーダーを用いて行う。
2
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シンチレーション検出器に関する記述で、誤っているものは? (1)シンチレータに混入される微量のタリウムは、発光波長の調整や発光量増加の役割を果たす活性剤である。 (2)シンチレータにX線が入射すると、紫外領域の減衰時間の長い光が照射される。 (3)シンチレータから放射された光は、光電子増倍管の光電面で光電子に変換され、増倍された後、電流パルスとして出力される。 (4)1つの光子の発生に必要な平均エネルギーは、約30eVである。 (5)光電子増倍管の増倍率は印加電圧に依存するので、光電子増倍管の高圧電源は安定化する必要がある。
2
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GM計数管に関する次の文中の 内に入れるAからCの語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。 「GM計数管が入射放射線を検出し一度放電した後、次の放射線が入射してもパルス信号が検出できない時間を A といい、パルス信号が弁別レベルまで回復するまでの時間を B という。GM計数管の B は、 C 程度である。」 A B C (1)分解時間 不感時間 10~ 20 µs (2)分解時間 回復時間 10~ 20 µs (3)不感時間 分解時間 100~200 µs (4)不感時間 回復時間 100~200 µs (5)回復時間 不感時間 100~200 µs
3
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計数管を用いたサーベイメータによる測定に関する次の文中の 内に入れるAからCの語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。 「計数管の積分回路の時定数の値を大きくすると、指針のゆらぎが A なり、指示値の相対標準偏差は B なるが、応答は C なる。」 A B C (1)小さく 小さく 遅く (2)小さく 小さく 速く (3)小さく 大きく 速く (4)大きく 小さく 遅く (5)大きく 大きく 速く
1
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蛍光ガラス線量計に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)測定可能な線量の範囲は、熱ルミネセンス線量計より広く、0.1 µSv ~100 Sv 程度である。 (2)線量計の素子間の感度のばらつきが少なく、また、フェーディングは極めて小さい。 (3)読み取り装置で線量を読み取ることによって蛍光中心が消えてしまうため、再度読み取ることはできない。 (4)素子は、光学的アニーリングを行うことにより、再度使用することができる。 (5)素子には、フッ化リチウム、硫酸カルシウムなどの蛍光物質が用いられており、湿度の影響を受けやすい。
2
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放射線の測定などの用語に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)気体に放射線を照射したとき、1個のイオン対を作るのに必要な平均エネルギーをW値といい、放射線の種類やエネルギーにあまり依存せず、気体の種類に応じてほぼ一定の値をとる。 (2)半導体検出器において、荷電粒子が半導体中で1個の電子・正孔対を作るのに必要な平均エネルギーを ε 値といい、シリコンの場合は約3.6 eV である。 (3)GM計数管の特性曲線において、印加電圧の変動が計数率にほとんど影響を与えない領域をプラトーといい、GM計数管の定格使用電圧は、プラトー領域の中央部より高い電圧に設定されている。 (4)入射放射線によって気体中に作られたイオン対のうち、電子が電界で強く加速され、さらに多くのイオン対を発生させることを気体(ガス)増幅という。 (5)放射線測定器によって一定時間放射線を測定したときの計数値のばらつき(分布)は、ポアソン分布となる。
3
29
ある放射線測定器を用いてt秒間放射線を測定し、計数値Nを得たとき、計数値の標準偏差を表すものは、次のうちどれか。
3
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男性の放射線業務従事者が、エックス線装置を用い、肩から大腿部までを覆たいう防護衣を着用して放射線業務を行った。 労働安全衛生関係法令に基づき、胸部(防護衣の下)及び頭・頸部の2か所にけい放射線測定器を装着して、被ばく線量を測定した結果は、次の表のとおりであった。 (下表を参照) この業務に従事した間に受けた外部被ばくによる実効線量の算定値に最も近いものは、(1)~(5)のうちどれか。 ただし、防護衣の中は均等被ばくとみなし、外部被ばくによる実効線量は、その評価に用いる線量当量についての測定値から次の式により算出するものとする。 HEE = 0.08Ha+0.44Hb+0.45Hc+0.03Hm HEE : 外部被ばくによる実効線量 Ha : 頭・頸部における線量当量 Hb : 胸・上腕部における線量当量 Hc : 腹・大腿部における線量当量 Hm : 「頭・頸部」「胸・上腕部」「腹・大腿部」のうち被ばくが最大となる部位における線量当量 (1)0.25 mSv (2)0.30 mSv (3)0.40 mSv (4)0.50 mSv (5)0.60 mSv
4
31
細胞の放射線感受性に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)細胞周期の中で、S期(DNA合成期)後期は、M期(分裂期)より放射線感受性が高い。 (2)細胞周期の中で、S期初期は、S期後期より放射線感受性が高い。 (3)細胞周期の中で、G1期(DNA合成準備期)初期は、G2期(分裂準備期)後期より放射線感受性が高い。 (4)皮膚の角質層の細胞は、基底細胞より放射線感受性が高い。 (5)精巣では、精原細胞から精子へ分化する精子形成過程の進行順に、細胞死に至る放射線感受性が高くなる。
2
32
次のAからCの人体の組織・器官について、放射線感受性の高いものから順に並べたものは(1)~(5)のうちどれか。 A 皮脂腺 B 甲状腺 C リンパ組織 (1)A, B,C (2)A,C, B (3)B, C, A (4)C, A,B (5)C,B, A
4
33
放射線によるDNAの損傷と修復に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)放射線によるDNA損傷には、塩基損傷とDNA鎖切断があるが、間接電離放射線では、塩基損傷は生じない。 (2)DNA鎖切断のうち、二重らせんの片方だけが切れる1本鎖切断は、細胞死などの重篤な細胞障害の直接の原因にはならないと考えられている。 (3)細胞には、DNA鎖切断を修復する機能があり、修復が誤りなく行われれば、細胞は回復し、正常に増殖を続けるが、塩基損傷を修復する機能はない。 (4)DNA鎖切断のうち、2本鎖切断はDNA鎖の組換え現象が利用されるため、1本鎖切断に比べて容易に修復される。 (5)DNA鎖切断の修復方式のうち、非相同末端結合修復は、DNA切断端どうしを直接結合する方式であるため、修復時の誤りが少ない。
2
34
組織加重係数に関する次のAからDの記述のうち、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 組織加重係数は、各臓器・組織の確率的影響に対する相対的な放射線感受性を表す係数である。 B 全ての組織・臓器の組織加重係数の合計は、1である。 C 組織加重係数が最も大きい組織・臓器は、脳である。 D 被ばくした組織・臓器の平均吸収線量に組織加重係数を乗ずることにより、等価線量を得ることができる。 (1)A,B (2)A,C (3)A,D (4)B,D (5)C,D
1
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放射線の生体影響などに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)酸素増感比(OER)は、酸素が存在しない状態と存在する状態とを比較し、同じ生物学的効果を与える線量の比で、OERの値は1より小さい。 (2)平均致死線量は、被ばくした集団のうち50%の個体が一定の期間内に死亡する線量である。 (3) 半致死線量は、被ばくした集団の全ての個体が一定の期間内に死亡する最小線量の50%に相当する線量である。 (4)LET(線エネルギー付与)とは、物質中を放射線が通過するとき、荷電粒子の飛跡に沿って単位長さ当たりに物質に与えられるエネルギーをいい、低LET放射線の放射線加重係数は1である。 (5)生物学的効果比(RBE)は、基準となる放射線と問題にしている放射線について、各々の同一線量を被ばくしたときの集団の生存率の比により、線質の異なる放射線の生物学的効果の大きさを比較したものである。
4
36
ヒトが一時に全身にエックス線の照射を受けた場合の早期影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)2 Gy 以下の被ばくでは、放射線宿酔の症状が現れることはない。 (2)被ばくから死亡までの期間は、一般に、造血器官の障害による場合の方が、消化器官の障害による場合よりも短い。 (3)被ばくした全てのヒトが60日以内に死亡する線量の最小値は、約4 Gy である。 (4)消化器官の障害による死亡の場合、被ばくから死亡までの平均生存日数は、線量にあまり依存せず、ほぼ一定である。 (5)5~10 Gy 程度の被ばくによる死亡は、主に中枢神経系の障害によるものである。
4
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放射線による身体的影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)身体的影響には、その重篤度が、被ばく線量に依存するものとしないものがある。 (2)放射線により眼の角膜上皮細胞に障害を受けると、白内障が発生する。 (3)放射線による不妊は、早期影響に分類される。 (4)白血病以外の放射線による発がんは、一般に、がん好発年齢に達したころから増加するので、被ばく時の年齢が若いほど潜伏期が長くなる。 (5)放射線による白血病は、被ばく線量が大きくなるほど潜伏期が短くなる。
2
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エックス線被ばくによる造血器官及び血液に対する影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (1)骨髄のうち、白血球の造血機能をもつものを白色骨髄という。 (2)末梢血液中のリンパ球を除く白血球は、被ばく直後は一時的に増加が認めしよう られることがある。 (3)末梢血液中の有形成分の減少は、0.25 Gy 程度の被ばくから認められる。 (4)末梢血液中の有形成分のうち、被ばく後減少が現れるのが最も遅いものは赤血球である。 (5)末梢血液中の赤血球の減少は貧血を招き、白血球の減少は感染に対する抵抗力を弱める原因となる。
1
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放射線の被ばくによる確率的影響及び確定的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (1)確率的影響では、被ばく線量と影響の発生確率の関係がS字状曲線で示される。 (2)確定的影響では、被ばく線量の増加とともに影響の発生確率は増加するが、障害の重篤度は変わらない。 (3)遺伝的影響は、確定的影響に分類される。 (4)実効線量は、確率的影響を評価するための量である。 (5)確率的影響の発生を完全に防止することは、放射線防護の目的の一つである。
4
40
放射線による生体への影響について、その発症にしきい線量が存在するもののみの組合せは次のうちどれか。
1
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X線作業主任者 過去問(計算問題)