問題一覧
1
源義経の愛人静御前は源頼朝の前で歌 [次はその一部]を 歌った。昔を今になす(よし)もがな
手立て
2
この歌の故にやと、時の人(沙汰)しけるとぞ。
噂
3
いかで琵琶の音のおほゆる(かぎり)弾きて聞かせむ
すべて
4
光源氏、名のみことごとしう、いひけたれ給ふ(咎)多かなるに
欠点
5
世治まらずして、凍餒の苦しみあらば、(とが)の者絶ゆべからず。
罪
6
前の世にも御(契り)や深かりけむ、世になく清らなる玉の男皇子さへ生まれたまひぬ
宿縁
7
[桐壺の更衣と]同じ(ほど)、それより下臈の更衣たちは、まして安からず。
身分
8
夢か(うつつ)か寝てかさめてか
現実
9
いつはとは時はわかねど秋の夜ぞもの思ふことの(かぎり)なりける
極致
10
母上に申したまひける(やう)、「おのれ死にべりぬとも、
ことには
11
髪は風に吹きまよはされて、すこしうちふくだみたるが、 肩にかかれる(ほど)、まことにめでたし。
様子
12
とねりただ人も、舎人など賜る(きは)はゆゆしと見ゆ。
身分
13
鹿児の崎といふ所に 守の(はらから)また異人これかれ、 酒なにと持 て追ひ来て、 磯に下りるて 別れ難きことをいふ。
兄弟
14
古う作りなせる前水、木立、(よし)あるさまの所なり。
風情
15
絵にかける楊貴妃のかたちは、いみじき絵師といへども、筆(限り)ありければ、いとにほひ少なし。
限界
16
世の憂き目見えぬ山路へ入らむには思ふハこそ(ほだし)なりけれ
障害となるもの
17
参るまじくは、その(やう)を申せ。
理由
18
世鎮まりさうらひなば、勅撰の御(沙汰)さうらはんずらむ。
命令
19
方違へに行きたるに、(あるじ)せぬ所。
もてなし
20
[紫の上は]消えゆく露の心地して(限り)に見え給へば、
臨終
21
いとあやしき子なり。生ひ立たむ(やう)を見む。
様子
22
五年六年のうちに、千年や過ぎにけむ、 [庭の松の] (かたへ)はなくなりにけり。
半分
23
ふみ [帝は]御文、不死の薬の壺ならべて、火をつけて燃やすべき(よし)仰せ給ふ。
こと
24
ある荒夷の恐ろしげなるが、(かたへ)にあひて、 「御子はおはすや」と問ひしに、
仲間
25
この人の家、 喜べるやうにて(あるじ)したり。
もてなし
26
その山見るに、さらに登るべき(やう)なし。
方法
27
「風発りたり」と云ひて、(沙汰)の庭に出でさりければ、
裁き
28
見どころもなき(ふるさと)の木立を見るにも、 ものむつかしう思ひみだれて
わが家
29
郭公鳴くや五月のあやめ草(あやめ)も知らぬ恋もするかな
道理
30
[部屋の] (ほど)せばしといへども、 夜臥す床あり
広さ
31
「皇后宮の御かたに火の」といふ。あさましともおろかなり。あまり(うつつ)ともなくて、
正気
32
在中将の東に行きたりける(け)にやあらむ、この子どもも、人の国に通ひをなむときどきしける。
ため
33
仮の庵もやや(ふるさと)となりて、軒に朽ち葉深く、
なじみの土地
34
母北の方なむ、いにしへの人の(よし)あるにて、
由緒
35
いかがせんと(沙汰)ありけるに、
評議
36
またの日、山の端に日のかかる(ほど)、住吉の浦を過ぐすみよし
ころ
37
心の限り行く先の(契り)をのみし給ふ。
約束