問題一覧
1
(あはれなり)つる心のほどなむ忘れむ世あるまじき。
心に深く感じられ
2
(あはれなる)人を見つるかな。
かわいい
3
日もいと長きに、(つれづれなれば)、(光源氏は) 夕暮れのいたう遊みたるに紛れて、かの小柴垣のもとに立ち出で結ふ。
退屈である
4
そこはかとなく、(つれづれに)心細うのみ覚ゆるを、
ものさびしく
5
昔、男、(すずろに)陸奥の風までまどひいにけり。
なんというわけもなく
6
もの心細く、(すずるなる)目を見ることと思ふに、
思いがけない
7
(すずろに)言ひ散らすは、さばかりの才にはあらぬにや。
むやみやたらに
8
大方の人がら(まめやかに)、あだめきたる所なく、
まじめで
9
小舎人董を走らせて、すなはち、車にて(まめなる)物、さまざまにもて来たり。
実用的な
10
命をば(あだなる)ものと聞きしかどつらきがためは長くもあるかな
はかない
11
(あだなる)男の心とて置きたる物どもを見て、
浮気な
12
(水車を) とかく直しけれどつひに回らで(いたづらに)立てりけり。
役にも立たず
13
かく漏れ溢れ参りて、(いたづらに)帰らむ愁へを、姫君の御方に聞こえ て、
むなしく
14
(花山院が) 遊ばしたる和歌はいづれも人の口に乗らぬなく、(優に)こそ承れな
優れている
15
内侍所の御鈴の音は、めでたく(優なる)ものなり。
優雅な
16
世界の男、(貴なる)も良しきも、いかでこのかぐや姫を得てしがな見てしがなと、音に聞きめでてまどふ。
高貴な
17
四十余ばかりにて、いと白う(あてに)、やせたれど、
上品で
18
「んらせ結はぬさきに雪降らなむ。この御前の有様、いかにをかしからむ」と思ふに、 (あからさまに)まかでたるほど、二日ばかりありてし も雪は降るものか。
ほんのちょっと
19
団六月二十二日の夜、あさましくさぶらひしことは、(花山院は) 人にも知らせたまはで、 (みそかに)花山寺におはしまして、御出家天道せさ せたまへりしこそ、
ひそかに
20
帝の御使ひをばいかでか(おろかに)せむ。
いい加減に
21
年頃は(おろかなら)ず頼みて過ぐしつるに、
並ひととおりで
22
恐ろしなんども(おろかなり)。
言い尽くせない
23
をこなり
愚かだ
24
賤しの田舎人なれども、みなさやうのこと知りたるものを。かの郡可は(無下なり)ける奴がな。
ひどかっ
25
(むげに)思ひしをれて、心細かりければ、
ひどく
26
七日が程の御有様、書きつづくるも(なかなかなれ)ば、えもまねばず。
中途半端である
27
さる言には、何のいらへをかせむ。(なかなかなら)む。
かえってしないほうがよい
28
若宮の参らせ結へりしこそ、「御忘れ形見も(なかなかなる)御もの思ひの催しぐさなりや」と、おぼしめすらむかし。
かえってないほうがましな