高温多湿な環境下において、体内の水分及び塩分のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称です。

暑熱環境による熱ストレスの評価を行う暑さ指数です。

気温、湿度、輻射熱、気流です。

屋外直射日光下ではWBGT＝0.7×自然湿球温度＋0.2×黒球温度＋0.1×乾球温度です。直射日光の当たらない屋外および屋内では0.7×自然湿球温度＋0.3×黒球温度であらわされます。

大きくI度、Ⅱ度、Ⅲ度に分類されます。症状としてⅠ度が熱痙攣や熱失神、Ⅱ度が熱疲労、Ⅲ度が熱射病に相当すると言われています。

作業環境管理としてはWBGT値の低減を図るために屋根を設置する、通風・冷房・除湿の設備を設置することが考えられます。また休憩場所の整備を進めることも必要です。作業管理としては作業時間の短縮、熱順化、水分及び塩分の摂取、服装への注意、作業中の監視が有用です。健康管理としては健康診断の結果に基づき就業上の措置を講ずること、日常の健康管理を行うこと、労働者の健康状態を確認すること等があります。