石綿とは天然に存在する微細な繊維状鉱物です。耐熱性、耐張性、断熱性があり安価であったため建築材料等に使用されていました。しかしながら発がん性があることがわかり現在は規制されています。

石綿肺、肺がん、悪性中皮種、両性石綿胸水、びまん性胸膜肥厚があります。

作業環境管理としては作業場の隔離措置を行うこと、ろ過集じん方式の集じん・排気装置を設けること、前室、洗身室、更衣室を設けること、作業場及び前室を負圧に保つこと、関係者以外の立ち入りを禁ずること等があります。作業管理としては石綿等を除去するときは湿潤化すること、電動ファン付き呼吸用保護具以上の保護具を着用させること、保護衣を着用させること、石綿に暴露しないような作業基準を定めること等があります。

がん等の重度な健康障害を生ずるおそれのある業務で一定の条件を満たしたに都道府県労働局長から発行されます。

直接業務又は周辺業務に関して両肺野に石綿による不整形陰影があり、又は石綿による胸膜肥厚があること。石綿の製造作業、石綿が使用されている保温材、耐火被覆材等の張付け、補修もしくは除去の作業、石綿の吹付けの作業又は石綿が吹き付けられた建築物、工作物等の解体、破砕等の作業に１年以上従事していた方。ただし、初めて石綿の粉じんにばく露した日から１０年以上経過していること。（直接業務のみが該当）。前述の作業以外の石綿を取り扱う作業に１０年以上従事していた方。（直接業務のみが該当）