問題一覧
1
【解答例】 電離放射線には電離作用(物体を構成する原子から電子を分離する作用)があるが、非電離放射線には電離作用がない。 電離放射線は、発がん性などの重篤な健康影響を与える。非電離放射線は、比較的、有害性が低い。
2
【解答例】 β線は、自然崩壊した原子核から放出される高速の電子の流れであり粒子線である。これに対し、γ線は原子核から放出される電磁波である。 β線は、アルミの薄い板で遮蔽することが可能である。これに対しγ線は、鉛や熱い鉄の板で遮蔽する
3
【解答例】 実効線量は、人体の各組織・臓器が受けた等価線量に、当該組織・臓器の組織加重係数を乗じ、これらを合計したもので、単位としてはSv (シーベルト)が用いられる。 等価線量は、人体の特定の組織・臓器が受けた吸収線量に、放射線の種類及びエネルギーに応じて定められた放射線加重係数を乗じたもので、単位としてはSv(シーベルト)が用いられる。
4
【解答例】 内部被ばくとは、体内に入った放射性物質からの放射線に被ばくすることである。 体内に入る経路としては、①空気中の放射性物質を経気道で吸入、②放射性物質を皮膚を通して(経皮)侵入、③食品中の放射性物質を経口で摂取、④傷口からの放射性物質の取り込み(創傷侵入)、⑤診療のために放射性医薬品を体内に投与等があり得る。 放射性物質の種類によって、ストロンチウムやセシウムのように体内で全身に分布して全身に被ばくする場合と、放射性ヨウ素が甲状腺に蓄積するなどにより局所的に被ばくする場合とがある。 体内に放射性物質を取り入れると、排泄又は放射能が減衰するまで被ばくは続く。このため、半減期の長い物質や、排泄されにくい物質は影響が大きくなる
5
【解答例】 内部被ばく線量評価の方法には、次のものがある。 ○ 吸入または経口摂取した放射性物質の放射能量を、体の外から測って評価する体外計測法(個人モニタリング) ○ 尿等の排泄物中の放射能量を測って評価するバイオアッセイ法 このうち、内部被ばく線量を測定する個人モニタリングは、大きく以下の2つに分かれる。 ○ 放射性セシウムや放射性ストロンチウムは全身に分布するため、ホールボディ・カウンタと呼ばれる装置で、全身から放射されるガンマ線を測定する。 ○ 放射性ヨウ素のように甲状腺に蓄積される放射性物質の場合は、甲状腺モニタと呼ばれる装置で、頸部の甲状腺から放射されるガンマ線を測する。
6
【解答例】 電離放射線による健康への影響は、確定的影響と確率的影響に分けられる。確率的影響では、線量が大きいほど障害に罹患する確率が高くなり、しきい値がないと考えられている。 また、被爆から発症までが数週間までのものを急性影響と呼び、数か月以上のものを晩発性影響と呼ぶ。電離放射線による確率的影響は、晩発性影響である。
7
【解答例】 1グレイ以上の放射線を短時間に受けた場合、嘔吐、下痢等の前駆症状が現れる。その後、0~3週間程度の潜伏期を経て、受けた放射線の強さにより、被ばくした器官や組織の細胞死・細胞変性が起きる。 これによって、造血器障害(骨髄症候群)、消化管障害(胃・腸管症候群)、中枢神経(中枢神経系症候群)が現れる。 皮膚障害は、被ばく量が大きいと被ばく初期に皮膚紅斑が現れることもある。一般には、角質層から基底層までの細胞が表面に現れる2~3週間後に発症することが多い。
8
【解答例】 放射線による眼の健康障害には、放射線白内障、放射線緑内障等がある。
9
【解答例】 眼の水晶体に受ける等価線量は、5年間につき100ミリシーベルト及び1年間につき50ミリシーベルトを限度とする。
10
【解答例】 放射線防護の基本原則は、次の3点となる。 遮蔽をする。 放射線源から距離を取る。 作業時間を短くする。 とくに局所的に眼の水晶体への被ばくが高くなるおそれのある作業については、放射線防護用のめがね等の保護具、医療向け可動式の防護アクリルガラス等を使用することにより、適切な被ばく防護策を講じる。また、その使用に当たっては、適切な使用方法に係る教育を行う。
11
【解答例】 放射線防護における ALARA(AS Low As Reasonably Achievable)の原則とは、個人の被ばく線量や人数を、経済的及び社会的要因を考慮に入れた上、合理的に達成できる限り低く保つことである。 この原則に従えば、放射線を伴う行為のメリットが放射線のリスクを上回る場合は、合理的に達成可能な限り被ばく量を減らして、放射線を利用することとなる。社会・経済的なバランスも考慮しつつ、できるだけ被ばくを少なくするよう努力するということで、必ずしも被ばくを最小化するということではない。
12
【解答例】 照射条件を工夫することにより、できる限り放射線のエネルギーを小さくし、また散乱線を抑えるようにする。 ● エネルギーを小さくする工夫 ◦ 画像検出器と患者を可能な限り近づける。 ◦ 診療が可能レベルが確保できる最低限の画質になるように、出力(管電圧、管電流)を小さく、パルスレートを小さく、フレームレート(1秒間の撮影枚数)を少なく、1フレーム当たりの撮影時間を短くする。 ◦ 適切な付加フィルターを用いて、画質に影響しない低エネルギー成分のエックス線をろ過する。 ● 散乱線を抑える工夫 ◦ 照射機をできる限り患者から離す。
13
【解答例】 散乱線とは、患者に照射された放射線が、体内で吸収されずに、散乱して体外へ放出されるものをいう。医療従事者が散乱線に被ばくしないためには、これを遮蔽する必要がある。 血管系の透視装置、術中透視、消化器、呼吸器の内視鏡手技との併用時、CT透視等において、それぞれについて適切なも遮蔽板の設置が有効である。 また、患者の体調が許せば、患者の身体の照射範囲外の部分に、放射線防護用掛布又は防護衣をかけることも効果的である。
14
【解答例】 被ばく防止対策の基本は、遮蔽する、時間を短くする、距離を離すの3点である。この観点から以下のことに留意する。 ● できるだけ撮影時間を短くする。 ● 透視する場面を限定する(透視をしなくてもできる場面では短時間であってもこまめに照射を止める。)。 ● 撮影時は、できるだけ線量の低いところで行う。CT撮影時にバックバルブマスクを使用するときは、バックバルブマスクの延長チューブを使用することも有効である。 ● 絞りを必要な範囲に絞って、照射野を狭くすることで、散乱線を抑える(極端に絞ると患者の皮膚線量を増加させるので注意)。 ● 検査時には、できるだけ患者対応を避ける。 ● 個人線量計を必ず着用する。
15
【解答例】 放射線を防護するため、必要に応じて以下の個人用防護具を使用する。 ● 防護めがね(軽量タイプから重量タイプのものがあり、鉛当量が異なる。) ● 防護手袋 ● 防護衣(防護エプロン(背面が開いており腰への負担が少ない。)、防護コートなど) ● 防護クロス
労働衛生コンサルタント(令和6年度 労働衛生一般試験問題)
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ユーザ名非公開 · 30問 · 11ヶ月前労働衛生コンサルタント(令和6年度 労働衛生一般試験問題)
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30問 • 11ヶ月前労働衛生コンサルタント(令和6年度 労働衛生関係法令試験問題)
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ユーザ名非公開 · 15問 · 11ヶ月前労働衛生コンサルタント(令和6年度 労働衛生関係法令試験問題)
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15問 • 11ヶ月前労働衛生コンサルタント(令和6年度 健康管理(問1 化学物質管理 記述式))
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ユーザ名非公開 · 8問 · 11ヶ月前労働衛生コンサルタント(令和6年度 健康管理(問1 化学物質管理 記述式))
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8問 • 11ヶ月前労働衛生コンサルタント(令和6年度 健康管理(問2 非電離放射線 記述式))
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ユーザ名非公開 · 11問 · 11ヶ月前労働衛生コンサルタント(令和6年度 健康管理(問2 非電離放射線 記述式))
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11問 • 11ヶ月前労働衛生コンサルタント(令和6年度 健康管理(問3 騒音とその健康障害 記述式))
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11問 • 11ヶ月前労働衛生コンサルタント(令和6年度 健康管理(問4 メンタルヘルス対策 記述式))
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11問 • 11ヶ月前労働衛生コンサルタント(令和5年度 労働衛生一般試験問題)
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ユーザ名非公開 · 30問 · 1年前労働衛生コンサルタント(令和5年度 労働衛生一般試験問題)
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30問 • 1年前労働衛生コンサルタント(令和5年度 労働衛生関係法令試験問題)
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15問 • 1年前労働衛生コンサルタント(令和5年度 健康管理(問1 化学物質管理 記述式))
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10問 • 1年前労働衛生コンサルタント(令和5年度 健康管理(問2 作業態様等に起因の疾病 記述式))
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9問 • 1年前労働衛生コンサルタント(令和5年度 健康管理(問3 高年齢労働者の労働災害の特徴と予防 記述式))
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ユーザ名非公開 · 13問 · 1年前労働衛生コンサルタント(令和5年度 健康管理(問3 高年齢労働者の労働災害の特徴と予防 記述式))
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13問 • 1年前労働衛生コンサルタント(令和5年度 健康管理(問4 過重労働による健康影響の予防 記述式))
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13問 • 1年前労働衛生コンサルタント(令和4年度 労働衛生一般試験問題)
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ユーザ名非公開 · 30問 · 1年前労働衛生コンサルタント(令和4年度 労働衛生一般試験問題)
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30問 • 1年前労働衛生コンサルタント(令和4年度 労働衛生関係法令試験問題)
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ユーザ名非公開 · 15問 · 1年前労働衛生コンサルタント(令和4年度 労働衛生関係法令試験問題)
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15問 • 1年前労働衛生コンサルタント(令和4年度 健康管理(問2 インジウム・スズ酸化物 記述式))
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ユーザ名非公開 · 12問 · 11ヶ月前労働衛生コンサルタント(令和4年度 健康管理(問2 インジウム・スズ酸化物 記述式))
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12問 • 11ヶ月前労働衛生コンサルタント(令和4年度 健康管理(問3 メンタルヘルス対策 記述式))
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ユーザ名非公開 · 9問 · 11ヶ月前労働衛生コンサルタント(令和4年度 健康管理(問3 メンタルヘルス対策 記述式))
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9問 • 11ヶ月前労働衛生コンサルタント(令和4年度 健康管理(問4 労働者に行う健康診断 記述式))
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11問 • 11ヶ月前問題一覧
1
【解答例】 電離放射線には電離作用(物体を構成する原子から電子を分離する作用)があるが、非電離放射線には電離作用がない。 電離放射線は、発がん性などの重篤な健康影響を与える。非電離放射線は、比較的、有害性が低い。
2
【解答例】 β線は、自然崩壊した原子核から放出される高速の電子の流れであり粒子線である。これに対し、γ線は原子核から放出される電磁波である。 β線は、アルミの薄い板で遮蔽することが可能である。これに対しγ線は、鉛や熱い鉄の板で遮蔽する
3
【解答例】 実効線量は、人体の各組織・臓器が受けた等価線量に、当該組織・臓器の組織加重係数を乗じ、これらを合計したもので、単位としてはSv (シーベルト)が用いられる。 等価線量は、人体の特定の組織・臓器が受けた吸収線量に、放射線の種類及びエネルギーに応じて定められた放射線加重係数を乗じたもので、単位としてはSv(シーベルト)が用いられる。
4
【解答例】 内部被ばくとは、体内に入った放射性物質からの放射線に被ばくすることである。 体内に入る経路としては、①空気中の放射性物質を経気道で吸入、②放射性物質を皮膚を通して(経皮)侵入、③食品中の放射性物質を経口で摂取、④傷口からの放射性物質の取り込み(創傷侵入)、⑤診療のために放射性医薬品を体内に投与等があり得る。 放射性物質の種類によって、ストロンチウムやセシウムのように体内で全身に分布して全身に被ばくする場合と、放射性ヨウ素が甲状腺に蓄積するなどにより局所的に被ばくする場合とがある。 体内に放射性物質を取り入れると、排泄又は放射能が減衰するまで被ばくは続く。このため、半減期の長い物質や、排泄されにくい物質は影響が大きくなる
5
【解答例】 内部被ばく線量評価の方法には、次のものがある。 ○ 吸入または経口摂取した放射性物質の放射能量を、体の外から測って評価する体外計測法(個人モニタリング) ○ 尿等の排泄物中の放射能量を測って評価するバイオアッセイ法 このうち、内部被ばく線量を測定する個人モニタリングは、大きく以下の2つに分かれる。 ○ 放射性セシウムや放射性ストロンチウムは全身に分布するため、ホールボディ・カウンタと呼ばれる装置で、全身から放射されるガンマ線を測定する。 ○ 放射性ヨウ素のように甲状腺に蓄積される放射性物質の場合は、甲状腺モニタと呼ばれる装置で、頸部の甲状腺から放射されるガンマ線を測する。
6
【解答例】 電離放射線による健康への影響は、確定的影響と確率的影響に分けられる。確率的影響では、線量が大きいほど障害に罹患する確率が高くなり、しきい値がないと考えられている。 また、被爆から発症までが数週間までのものを急性影響と呼び、数か月以上のものを晩発性影響と呼ぶ。電離放射線による確率的影響は、晩発性影響である。
7
【解答例】 1グレイ以上の放射線を短時間に受けた場合、嘔吐、下痢等の前駆症状が現れる。その後、0~3週間程度の潜伏期を経て、受けた放射線の強さにより、被ばくした器官や組織の細胞死・細胞変性が起きる。 これによって、造血器障害(骨髄症候群)、消化管障害(胃・腸管症候群)、中枢神経(中枢神経系症候群)が現れる。 皮膚障害は、被ばく量が大きいと被ばく初期に皮膚紅斑が現れることもある。一般には、角質層から基底層までの細胞が表面に現れる2~3週間後に発症することが多い。
8
【解答例】 放射線による眼の健康障害には、放射線白内障、放射線緑内障等がある。
9
【解答例】 眼の水晶体に受ける等価線量は、5年間につき100ミリシーベルト及び1年間につき50ミリシーベルトを限度とする。
10
【解答例】 放射線防護の基本原則は、次の3点となる。 遮蔽をする。 放射線源から距離を取る。 作業時間を短くする。 とくに局所的に眼の水晶体への被ばくが高くなるおそれのある作業については、放射線防護用のめがね等の保護具、医療向け可動式の防護アクリルガラス等を使用することにより、適切な被ばく防護策を講じる。また、その使用に当たっては、適切な使用方法に係る教育を行う。
11
【解答例】 放射線防護における ALARA(AS Low As Reasonably Achievable)の原則とは、個人の被ばく線量や人数を、経済的及び社会的要因を考慮に入れた上、合理的に達成できる限り低く保つことである。 この原則に従えば、放射線を伴う行為のメリットが放射線のリスクを上回る場合は、合理的に達成可能な限り被ばく量を減らして、放射線を利用することとなる。社会・経済的なバランスも考慮しつつ、できるだけ被ばくを少なくするよう努力するということで、必ずしも被ばくを最小化するということではない。
12
【解答例】 照射条件を工夫することにより、できる限り放射線のエネルギーを小さくし、また散乱線を抑えるようにする。 ● エネルギーを小さくする工夫 ◦ 画像検出器と患者を可能な限り近づける。 ◦ 診療が可能レベルが確保できる最低限の画質になるように、出力(管電圧、管電流)を小さく、パルスレートを小さく、フレームレート(1秒間の撮影枚数)を少なく、1フレーム当たりの撮影時間を短くする。 ◦ 適切な付加フィルターを用いて、画質に影響しない低エネルギー成分のエックス線をろ過する。 ● 散乱線を抑える工夫 ◦ 照射機をできる限り患者から離す。
13
【解答例】 散乱線とは、患者に照射された放射線が、体内で吸収されずに、散乱して体外へ放出されるものをいう。医療従事者が散乱線に被ばくしないためには、これを遮蔽する必要がある。 血管系の透視装置、術中透視、消化器、呼吸器の内視鏡手技との併用時、CT透視等において、それぞれについて適切なも遮蔽板の設置が有効である。 また、患者の体調が許せば、患者の身体の照射範囲外の部分に、放射線防護用掛布又は防護衣をかけることも効果的である。
14
【解答例】 被ばく防止対策の基本は、遮蔽する、時間を短くする、距離を離すの3点である。この観点から以下のことに留意する。 ● できるだけ撮影時間を短くする。 ● 透視する場面を限定する(透視をしなくてもできる場面では短時間であってもこまめに照射を止める。)。 ● 撮影時は、できるだけ線量の低いところで行う。CT撮影時にバックバルブマスクを使用するときは、バックバルブマスクの延長チューブを使用することも有効である。 ● 絞りを必要な範囲に絞って、照射野を狭くすることで、散乱線を抑える(極端に絞ると患者の皮膚線量を増加させるので注意)。 ● 検査時には、できるだけ患者対応を避ける。 ● 個人線量計を必ず着用する。
15
【解答例】 放射線を防護するため、必要に応じて以下の個人用防護具を使用する。 ● 防護めがね(軽量タイプから重量タイプのものがあり、鉛当量が異なる。) ● 防護手袋 ● 防護衣(防護エプロン(背面が開いており腰への負担が少ない。)、防護コートなど) ● 防護クロス