骨粗鬆症

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  • 1

    原発性骨粗鬆症の成因について説明しなさい。

    原発性骨粗鬆症は閉経後骨粗鬆症と老人性骨粗鬆症に分類される。閉経後骨粗鬆症は、閉経後の女性ホルモン低下によって破骨細胞が活性化され、骨吸収が骨形成よりも促進するために骨密度が減少する。老人性骨粗鬆症は、生理機能の低下によって骨吸収と骨形成がともに低下するが、Ca2+の欠乏とそれに伴う副甲状腺ホルモン(パラトルモン)の増加によって骨形成が骨吸収よりも低下するために骨密度が減少する。

  • 2

    続発性骨粗鬆症を誘発する原疾患等について列挙しなさい。

    甲状腺機能亢進症、重度の副甲状腺機能亢進症、クッシング症候群などの内分泌疾患, 慢性腎不全, 関節リウマチ, 糖尿病

  • 3

    骨粗鬆症の症状について説明しなさい。

    骨強度の低下によって椎体の圧漬や骨折が生じやすくなるが、これは椎体における多数の微小な骨折が段階的に生じるため、初期は無症状であることが多い。症状が進行すると腰や背中の痛み(腰背痛)、脊椎骨の微細骨折によって身長が短縮し、背中が曲がる(円背)症状があらわれる。

  • 4

    原発性骨粗鬆症の薬物療法について説明しなさい。

    椎体骨折、非椎体骨折および大腿骨近位部骨折のリスクが高い患者にはビスホスホネート製剤を第一選択薬とし、閉経後の女性で椎体骨折のリスクが高い患者には選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)を第一選択薬とする。若年女性は無月経や早期閉経によってエストロゲンが欠乏するため、エストロゲン製剤が使用される。強い背中腰痛を訴える場合は中枢性の鎮痛作用を有するカルシトニン製剤を使用し、ビタミンK不足にはビタミンK2製剤を使用する。

  • 5

    ビスホスホネート製剤の薬学的管理について説明しなさい。

    副作用として食道・口腔内障害を起こすことがあり、嚥下困難や嚥下痛、胸痛などの初期症状を示す。そのため、食道狭窄やアカラシア等の食道通過の遅延障害を有する患者のほか、30分以上状態を起こすことや立っていることが不可能な患者、低下Ca血症の患者への投与は禁忌である。また抜歯などの侵襲的歯科治療を行う場合は、顎壊死顎骨骨髄炎の発症を防ぐため、休薬や投与中止を検討する。多価の陽イオン(Ca2+、Mg2+など)とキレートを形成するして吸収が低下するため、ミネラルを多く含む食品や牛乳との同時服用は避け、起床時にコップ1杯の水(180mL)で服用する。ただし硬度の高いミネラルウォーターは不適。食道粘膜を刺激しないように服薬後は少なくとも30分経ってから食事を摂り、食事を終えるまで横になることを避ける。

  • 6

    エストロゲン製剤の薬学管理について説明しなさい。

    骨代謝が亢進している閉経後骨粗鬆症にエストロゲンを補充することによって、亢進した骨代謝回転を抑制し、骨量減量を抑制する。乳腺・子宮にも作用し、乳がん・子宮内膜がんのリスクが高くなる。また静脈血栓塞栓症、脳卒中のリスクも高まる。

  • 7

    高齢で腎機能が低下している骨粗鬆症患者において、1位と25位が水酸化されたビタミンD3製剤が使用しやすいのか説明しなさい。

    ビタミンDは肝臓で25位の水酸化、腎臓で1α位の水酸化を受けて活性型ビタミンD3となる。腎機能が低下している高齢者は体内でビタミンDを活性型ビタミンDにするのが難しい可能性があるので、あらかじめ水酸化されたものを投与することで治療効果が上がる。

  • 8

    デノスマブの薬学管理について説明しなさい。

    投与は皮下注射により行い、投与部位は上腕、大腿、腹部が適している。デノスマブ投与に伴う低Ca血症を予防するために、沈降炭酸Ca、コルカルシフェロール(天然型ビタミンD)、炭酸Mg配合錠を投与し、血清Ca濃度を定期的に確認する。低Ca血症の患者および妊婦、妊娠している可能性のある婦人には禁忌。

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  • 1

    原発性骨粗鬆症の成因について説明しなさい。

    原発性骨粗鬆症は閉経後骨粗鬆症と老人性骨粗鬆症に分類される。閉経後骨粗鬆症は、閉経後の女性ホルモン低下によって破骨細胞が活性化され、骨吸収が骨形成よりも促進するために骨密度が減少する。老人性骨粗鬆症は、生理機能の低下によって骨吸収と骨形成がともに低下するが、Ca2+の欠乏とそれに伴う副甲状腺ホルモン(パラトルモン)の増加によって骨形成が骨吸収よりも低下するために骨密度が減少する。

  • 2

    続発性骨粗鬆症を誘発する原疾患等について列挙しなさい。

    甲状腺機能亢進症、重度の副甲状腺機能亢進症、クッシング症候群などの内分泌疾患, 慢性腎不全, 関節リウマチ, 糖尿病

  • 3

    骨粗鬆症の症状について説明しなさい。

    骨強度の低下によって椎体の圧漬や骨折が生じやすくなるが、これは椎体における多数の微小な骨折が段階的に生じるため、初期は無症状であることが多い。症状が進行すると腰や背中の痛み(腰背痛)、脊椎骨の微細骨折によって身長が短縮し、背中が曲がる(円背)症状があらわれる。

  • 4

    原発性骨粗鬆症の薬物療法について説明しなさい。

    椎体骨折、非椎体骨折および大腿骨近位部骨折のリスクが高い患者にはビスホスホネート製剤を第一選択薬とし、閉経後の女性で椎体骨折のリスクが高い患者には選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)を第一選択薬とする。若年女性は無月経や早期閉経によってエストロゲンが欠乏するため、エストロゲン製剤が使用される。強い背中腰痛を訴える場合は中枢性の鎮痛作用を有するカルシトニン製剤を使用し、ビタミンK不足にはビタミンK2製剤を使用する。

  • 5

    ビスホスホネート製剤の薬学的管理について説明しなさい。

    副作用として食道・口腔内障害を起こすことがあり、嚥下困難や嚥下痛、胸痛などの初期症状を示す。そのため、食道狭窄やアカラシア等の食道通過の遅延障害を有する患者のほか、30分以上状態を起こすことや立っていることが不可能な患者、低下Ca血症の患者への投与は禁忌である。また抜歯などの侵襲的歯科治療を行う場合は、顎壊死顎骨骨髄炎の発症を防ぐため、休薬や投与中止を検討する。多価の陽イオン(Ca2+、Mg2+など)とキレートを形成するして吸収が低下するため、ミネラルを多く含む食品や牛乳との同時服用は避け、起床時にコップ1杯の水(180mL)で服用する。ただし硬度の高いミネラルウォーターは不適。食道粘膜を刺激しないように服薬後は少なくとも30分経ってから食事を摂り、食事を終えるまで横になることを避ける。

  • 6

    エストロゲン製剤の薬学管理について説明しなさい。

    骨代謝が亢進している閉経後骨粗鬆症にエストロゲンを補充することによって、亢進した骨代謝回転を抑制し、骨量減量を抑制する。乳腺・子宮にも作用し、乳がん・子宮内膜がんのリスクが高くなる。また静脈血栓塞栓症、脳卒中のリスクも高まる。

  • 7

    高齢で腎機能が低下している骨粗鬆症患者において、1位と25位が水酸化されたビタミンD3製剤が使用しやすいのか説明しなさい。

    ビタミンDは肝臓で25位の水酸化、腎臓で1α位の水酸化を受けて活性型ビタミンD3となる。腎機能が低下している高齢者は体内でビタミンDを活性型ビタミンDにするのが難しい可能性があるので、あらかじめ水酸化されたものを投与することで治療効果が上がる。

  • 8

    デノスマブの薬学管理について説明しなさい。

    投与は皮下注射により行い、投与部位は上腕、大腿、腹部が適している。デノスマブ投与に伴う低Ca血症を予防するために、沈降炭酸Ca、コルカルシフェロール(天然型ビタミンD)、炭酸Mg配合錠を投与し、血清Ca濃度を定期的に確認する。低Ca血症の患者および妊婦、妊娠している可能性のある婦人には禁忌。