相談援助の理論と方法 精選 事例

相談援助の理論と方法 精選 事例
67問 • 2年前
  • 髙橋直希
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    問題一覧

  • 1

    事例を読んで,家族システムの視点に基づいたA社会福祉士の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Bさん(48 歳,男性)は,専業主婦の妻(46 歳),息子(17 歳),娘(14 歳)と4人暮らしである。 Bさんは,優秀な会社員であり,家族関係も良好であった。ところがBさんは,半年くらい前から物忘れが増え,仕事のミスが目立ち,病院で検査をした結果,若年性の認知症であると告げられた。Bさんは自暴自葉になり,妻や2人の子どもに対して当たり散らすなど,家族関係は悪化した。妻から相談を受けた医療ソーシャルワーカーのA社会福祉士は,Bさんとその家族に対応した。

    家族の規範に配慮しつつ,Bさんの状態に対応して,それぞれの役割を見直すよう家族で話し合うことを促した。

  • 2

    事例を読んで,この場面におけるBスクールソーシャルワーカー(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Bスクールソーシャルワーカーは,小学校4年生のC君の母親から初めて相談を受けた。C君は低学年の時には学校から大きな問題を指摘されたことはなかったが,4年生になってからは授業に集中できず,落ち着かないところが目立つようになり,周りの友達とのトラブルが多くなった。また,この1か月の間,不登校気味となっている。さらに,C君自身も学校でのストレスから,自宅では2歳年下の弟との喧嘩が激しくなり,弟も非常に混乱しているようである。また,夫に相談しても話を聞こうとせず,どうしたら良いのか分からないと訴えた。

    「ご家庭でのお子さんの様子をもう少し詳しく聞かせていただけますか」

  • 3

    事例を読んで,J 相談員が介入したレベルとして,適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 大学で障害のある学生の修学支援を担当する J 相談員(社会福祉士)は,重度の身体障害のある学生Kさん(18 歳,女性)の学内支援を調整している。Kさんから多目的トイレ内に手すりを増設してほしいという希望が出された。そこで J 相談員は,所属する部署の上司と相談しKさんが属する学部からの要請を依頼するとともに,関係部署と交渉した。その結果,工事についての了承を得ることができた。

    メゾレベル

  • 4

    事例を読んで,C社会福祉士による生活モデルに基づいた対応に関する次の記述のうち,この段階で最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Dさん(59 歳)は刑務所での生活が長かった。独身で身寄りはない。出所後のDさんの地域生活の支援は,相談支援事業所のC社会福祉士が担当している。療育手帳の発給を受けた後,Dさんは,現在,中学校時代の同級生が経営する会社で,廃品回収の職に就いている。社長は,Dさんのために,社長命令で若手社員をサポート役として付けた。しかし,Dさんは廃品回収の仕事をなかなか覚えることができず,知らない土地での寮暮らしのため精神的にも不安定になってしまった。DさんとC社会福祉士との信頼関係は構築されており,定期的な面接のなかではDさんからの不満も聞いている。そして,最近では,頑固なDさんとサポート役の若手社員との関係も悪くなってきており,社長自身も困惑している。

    社長にDさんへの協力を再度求め,関係者による話合いへの同席を依頼する。

  • 5

    地域包括支援センターに勤務するJ社会福祉士は,地区の民生委員から,「近所に住むKさんのことなのですが,70 代後半の女性で一人暮らしをしています。最近,どうも様子がおかしく,季節にそぐわない服装で出歩き,足元もおぼつかなくなっています。少し痩せてきているようにも見えます。また,家の周りにはごみが散乱して悪臭が漂い,近隣住民からの苦情が増えています。私も何度か訪ねているのですが,いつもすごい剣幕で『用はない,帰れ!』の一点張りです。何か良い方法がないものでしょうか」と相談を受けた。民生委員から相談を受けた後,すぐさま,J社会福祉士はKさん宅を訪問したが,その日はKさんに拒否されて会うことができなかった。 次のうち,この時点でのJ社会福祉士の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

    玄関に名刺やKさん宛のメモを置いて,Kさん宅への訪問を継続する。

  • 6

    事例を読んで,病院の医療福祉相談室に勤めるC医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)のストレングス視点に基づく対応として,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 Dさん(30 歳,男性)は,パートナーとの性交渉によって体調に異変を感じながらも悪い検査結果が出るのを恐れ,医療機関を受診していなかった。しかし気になっていたため,悩みを打ち明けた友人に強く勧められて半年を過ぎてようやく受診に至った。その結果,HIV感染症と診断され,初めて医療福祉相談室に紹介されてきた。Dさんは「この歳でアルバイトだけで一人暮らしをしている。実家の両親には話していない。自分はダメな人間だ」と自分を強く卑下する心情を吐露した。C医療ソーシャルワーカーは,その深刻な気持ちを受け止めて対応した。

    「親身になって受診を勧めてくれる友人がいるではないですか」と言う。, 「こうして受診にこぎ着けられたのは大きな一歩だと思いますよ」と言う。

  • 7

    事例を読んで,NPO法人の職員(社会福祉士)によるストレングス視点に基づくボランティアへの発言として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 T 町の基幹産業は農業であったが,従事者の高齢化や人口減少により担い手の確保に困っていた。そこで,地元農家が農福連携で障害者雇用機会の拡大を目的としてNPO法人を立ち上げた。今日は,障害者支援施設から軽度の知的障害のある十数名の利用者が,初めて農作業体験に来ており,地元の大学生ボランティアに作業に付き添ってもらうことにした。

    「行った農作業以外に関心を示していた作業があれば,報告してください」

  • 8

    事例を読んで,C相談支援専門員(社会福祉士)によるストレングス視点に基づいた対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 X 指定特定相談支援事業所のC相談支援専門員は,軽度の知的障害があるDさん(18 歳)の,特別支援学校高等部卒業後のサービス利用に関する会議を開催することとなった。会議では,Dさん自身からサービス利用について話をしたいとの希望があったので,発言の機会を持つことにしていた。しかし,直前になって,「みんなの前に出るのが不安なので,発言できるか分からない」と言った。

    自分から発言しようとしたことを尊重し,会議で発言する内容や方法を一緒に考える。

  • 9

    事例を読んで,E相談支援専門員(社会福祉士)によるFさんの支援に関する次の記述のうち,課題中心アプローチに基づく支援として,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 U市基幹相談支援センターのE相談支援専門員は,U市地域福祉課担当者からの連絡で,Fさん(30 歳,男性)に対する相談支援の依頼を受けた。自宅を訪問して,Fさんが父親との関係に困って地域福祉課に連絡したこと,10 年前の交通事故によって身体障害があり,電動車いすで近所には行けること,父親と二人暮らしで食事や掃除は近所の親威に手伝ってもらっていること,毎日パチンコ店に行って父親と口論になることなどを聴いた。

    父親とどんなときに口論になるかについて具体的に尋ねる。, 困っている問題の優先順位について尋ねる。

  • 10

    事例を読んで,解決志向アプローチに基づくP相談員(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 P相談員は総合病院の医療相談室で働いている。Qさん(40 歳代,男性)は難病で入院3か月目を迎えても退院のめどが立たず,うつ状態にある。P相談員がQさんと5日目の面接に臨んだところ,Qさんは「夜は,なかなか眠れません。このまま職を失って,家族を路頭に迷わせるのではないかと考えたり,職場のみんなにも負担をかけるばかりで…。いっそ死んでしまったほうが楽になるのかもしれません。そのほうが誰にも迷惑をかけないような気がして」と消え入りそうな声で言葉をつないだ。

    死にたくなるつらさを受け止め,「Qさんがこれまでやってこれたのはなぜでしょうか」と問いかけた。

  • 11

    事例を読んで,この場面における解決志向アプローチに基づくFスクールソーシャルワーカー(社会福祉士)の対応方法として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Gちゃん(9歳,女児)には,1年ほど前から不登校の傾向が見られる。Fスクールソーシャルワーカーは,Gちゃん宅を訪問し,Gちゃんやその母親と2週間に1回程度の定期的な面接を行っていた。しかし,登校できる日数が徐々に減ってきた。Gちゃんは学校に行きたいと思っているが,朝起きると身体が動かず,登校することができないとのことであった。

    Gちゃんが学校に行くことのできた日の状況や行動に焦点を当てた。

  • 12

    事例を読んで,母親の発言へのA家庭相談員(社会福祉士)の応答に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 W家庭児童相談室に,2歳の子どもを連れた母親(30 歳)が来所した。A家庭相談員は,子どもを別室で遊ばせながら,母親とのインテーク面接を開始した。母親はいすに座ったとたん,堰を切ったように,「子どもが言うことを聞かないと,思わず叩いてしまうのです。我慢しようと思ってもできなくて,もうどうしたらいいのか分からなくて・・・」と話した。

    子育てのことで悩んでおられるのですね。気持ちを抑えきれずに,お子さんを叩いてしまうのですね。

  • 13

    事例を読んで,J指導員(社会福祉士)によるK子へのこの面接時の対応として,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 K子(11 歳)の両親は昨年離婚した。K子は,現在アパートで父親(37 歳)と2人で生活をしている。 K子は軽度の知的障害があるため,父親が昼間働いている間,生活能力の向上を目指して放課後等デイサービスを週4~5回利用している。最近K子は無表情で,帰宅をしぶることが多くなったため,心配した放課後等デイサービスのJ指導員がK子と相談室で面接をしたところ,父親の性的虐待が疑われるような話が出てきた。

    あなたが悪いのではない,我慢しなくていいとK子に伝える。, 児童相談所へ通告をする。

  • 14

    事例を読んで,この段階におけるA児童福祉司(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Ⅴ県の児童相談所に勤務するA児童福祉司は,U市の児童家庭相談窓口の担当者から送致を受けて,児童虐待の疑いのある一母親のBさん(36 歳)と面接を行うことになった。Bさんは現在,3 歳の子どもと夫との 3 人で暮らしている。数日後,児童相談所を訪ねてきたBさんは,A 児童福祉司に会うや否や,夫の不就労,過度の飲酒,女性問題等,夫への不満について話し出した。児童虐待の疑いについては,「私は夫のせいでストレスがたまっている。そのせいか,子どもには多少つらくあたっているかもしれない」と話した。

    Bさんに詳しく状況を話してもらうとともに,近々,家庭訪問させてほしいと提案する。

  • 15

    事例を読んで,この場面におけるJ社会福祉士の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Kさん(85 歳,男性)は,このところ物忘れが目立つ認知症の妻(82 歳)を自宅で介護している。Kさんは当初,「自分ひとりで介護する」と言い,他県に住む一人息子に頼ることや,デイサービスなどを利用することを拒否していた。しかし最近は疲れを感じるようになり地域包括支援センターに相談に来た。 J社会福祉士は,Kさんへの初回面接を行った。

    Kさんの気持ちを受け止めながら話を聴き,総合的な状況把握を行う。

  • 16

    事例を読んで,NPO法人のC相談員(社会福祉士)の今後の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Dさん(30 歳,女性)は半年前に,夫の転動によりN国から夫と二人の子どもと一緒に来日し,現在も四人で暮らしている。最近,長男のE君(10 歳,小学生)が,弟(5 歳)のおもちゃを取り上げたり,たたいたりするなどの行為を家庭内で行うようになった。Dさんは,E君から,「学校の同級生にからかわれている」と聞いた。E君の日本での生活について心配になったDさんは支援を求めてNPO法人を訪れ,C相談員の面接を受けた。

    E君から,現在の学校や家庭での生活の様子や思いを聞く。

  • 17

    事例を読んで,H相談支援専門員(社会福祉士)による支援計画の作成に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 脳性麻痺により重度の身体障害があるJさん(27 歳,女性)は,母親(58 歳)と二人暮らしで,母親による介護を頼って生活していた。しかし,Jさんは将来は就労や一人暮らしをすることを希望していた。ある日,母親の持病が急に悪化して,入院治療が必要ということになった。Jさんから電話連絡を受けた相談支援事業所のH相談支援専門員は,Jさん宅を訪問し,母親入院中のJさんの介護をどうするかという相談 を受けた。Jさんは急なことで動揺しており,母親が入院中の自分の介護を誰に頼んだらいいかを心配している。H相談支援専門負は緊急のアセスメントを行って,母親が入院している間のJさんの支援計画の作成に取り掛かった。

    Jさんにも計画作成に参加してもらい,起こり得るリスクへの対応を踏まえた支援計画を作成する。

  • 18

    事例を読んで,B社会福祉士がモニタリングの後に行うべきこととして,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 C君(7歳)は,軽度の発達障害がある。友達とうまくコミュニケーションをとることができず,他の児童との良好な関係を構築することが難しい状態である。両親は,このまま小学校に通学させることに対して不安を持つようになり,Y児童発達支援センターの放課後等デイサービス事業を利用することとした。児童発達支援管理責任者のB社会福祉士が,C君とともに作成した支援計画で「友達に対して挨拶ができる」を短期目標とした。今月,この計画作成時に定めた期間を迎えたので,定期モニタリングを実施したところ,挨拶ができていないことが分かった。その理由をC君に尋ねたところ,「あいさつはいや」と答えた。

    「あいさつはいや」と答えたC君の真意を尋ねるとともに,必要に応じて支援計画の再検討を行う。, 挨拶はできていないが,それを失敗とするのではなく,引き続きC君を見守るよう両親に働きかける。

  • 19

    事例を読んで,Q 市社会福祉協議会のA社会福祉士の用いた面接技法を示すものとして,正しいものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Q 市社会福祉協議会に,一人暮らしのBさん(42 歳,男性)が生活が苦しいと相談に訪れた。Bさんは20 代後半まで正規就労していたが,体調不良により離職した。それ以来,不安定な就労が続いている。「親には迷惑を掛けたくないし,行政のお世話になるのも気が引ける…」と黙り込むBさんに,A社会福祉士は,「どうにもならなくて,おつらいのですね」と伝えた。

    感情の反映

  • 20

    事例を読んで,この場合に適したケースマネジメントのモデルとして,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 高校生のときに統合失調症を発症したHさんは,10 年以上の入院生活が続いており,退院して地域で生活することを望んでいる。両親はすでに他界し兄弟は遠隔地在住で,Hさんの退院後の生活を支援してくれる人はいない。Hさんの症状は不安定で,日常的に服薬管理などの医療サービスや生活全般の見守り・助言,リハビリテーション,就労支援など,様々な支援が必要である。

    ACT(包括型地域生活支援プログラム)モデル

  • 21

    事例を読んで,ソーシャルサポートネットワークを活用したJ支援員(社会福祉士)の支援として,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 R市の高齢福祉課はNPO法人に委託して,団地内で「コミュニティカフェ」を開始した。委託を受けたNPO法人に所属するJ支援員は,地域包括支援センターや社会福祉協議会の協力を得て,地域住民ボランティアと共に,月に2回,団地内の集会所において主に高齢者を対象としてカフェを開催している。しかし,団地内では一人暮らし高齢者が増えており,カフェに参加していない人も多い。

    身体機能に不安を感じる参加者に,地域包括支援センターの利用を勧める。, 団地自治会に見守り活動を提案する。

  • 22

    事例を読んで,L社会福祉士が,個別支援を地域支援に展開していくための対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 社会福祉協議会に勤務するL社会福祉士は,民生委員からMさん(72 歳,男性)のことが気になると相談を受けた。Mさんは1年ほど前に妻を亡くし,それ以降,自宅に閉じ籠もっているという。その後,民生委員とMさん宅を訪問するうちに,「慣れない家事に苦労し,悩みを打ち明けられる人もいない」という思いを聞くことができた。民生委員によると,この地域には一人暮らしの男性高齢者が他にもいるということだった。

    住民に呼び掛け,Mさんと同じような状況にある高齢者が参加しやすい居場所づくりを進める。

  • 23

    事例を読んで,グループワークの場面でのR児童指導員(社会福祉士)の発言に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 X児童養護施設では,入所している高校生7人を対象として,「親との関係を考える」というテーマでグループワークを実施している。月に1回の頻度(全6回)で開催し,R児童指導員が担当している。2回目のセッションにおいて,S君が,「みんなの話を聞いていると,親といい関係を保ちたいとか取り戻したいみたいな発言が多いけど,僕は親のことは嫌いだし,顔も見たくないんだよ」と発言した。

    そうなんだね。ここで,もう少し話してくれないかな。

  • 24

    事例を読んで,グループワークにおけるMソーシャルワーカー(社会福祉士・精神保健福祉士)の対応について,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 総合病院の精神科病棟でMソーシャルワーカーは,退院支援の一環としてグループワークを活用した社会生活技能訓練(SST)を行っている。退院後に症状が再発したときに備えて,どんなときに体調不良になるのかをグループで話し合っていたとき,メンバーのAさんが,唐突に「どうせ,そんなこと考えてもしょうがない。悪くなるときは悪くなるんだから」とぶっきらぼうに言った。それを聞いたメンバーのBさんは,「お前みたいなやる気がない奴は居ても仕方ない。出て行けよ」と冷たく言った。Aさんは怒りの表情でBさんをにらみつけた。

    「お二人それぞれ思いがあるんですよね」

  • 25

    事例を読んで,グループワークでのG社会福祉士の対応に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 G社会福祉士は,子どもをがんで亡くした親の集まりの会を開くことにした。最初の集まりで,自己紹介を行った後,メンバーは自分自身が現在気になっていることについて話し始めた。Hさんの順番になったところ,Hさんは涙を浮かべて何か言おうとするが言葉に詰まる様子であった。

    Hさんの気持ちを受け止め,できる範囲で話をするよう伝える。, Hさんの思いをメンバーが共有できるように,グループ全体に働き掛ける。

  • 26

    事例を読んで,グループワークの終結段階におけるソーシャルワーカーの対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Ⅹ総合病院では,医療相談室の主催で,発達障害のある子どもをもつ家族を対象に6回連続の「子育て教室」を隔週で実施している。各回の前半では,医師や臨床心理士による講義と質疑応答を中心に,障害や子どもへの対応の仕方などについての理解を深めた。後半には,不安や悩みなどを家族同士が話し合うプログラムを提供した。グループのメンバーからは,今後も悩みを話し合えるような場を持ちたいとの声も聞かれた。 そこで,このグループのセルフヘルプグループへの移行も視野に入れ,「子育て教室」の最終回の計画を立てた。

    地域の家族の会から会員を招いて,活動内容を紹介してもらう。

  • 27

    事例を読んで,児童館の F 職員(社会福祉士)によるグループワークの終結期における対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 昨年7月に,児童館で行っている子育て講座をきっかけにメンバー8人の子育てサークルができあがった。 児童館は,その後の活動拠点ともなっている。F職員は,サークルの運営について相談に乗るとともに,様々な子育て支援情報の提供を行い,グループワーカーとしてグループ活動に関与してきた。この結果,グループ内での相互作用が高まり,多様な働きかけのなかで得た成果にメンバーは満足し,グループワークは成功したように思えた。しかし,子どもたちの幼稚園入園とともにサークル活動も終了する段階になると,メンバーの何人かが,F職員に子どもの養育などについての不安を個別に表明してきた。

    メンバー自身が活動を振り返り,個々の不安をメンバーで共有できる機会を設定する。

  • 28

    事例を読んで,就労継続支援事業所のN生活支援員(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 N生活支援員は,18 歳から 20 歳代前半の知的障害のある利用者6人(いずれも男性)によるグループを新たに形成して,メンバーの自己表現力や生活意欲の向上を目的とするグループワークを実施してきた。 彼らは,この事業所に通所するようになって,まだ日が浅いメンバーたちであった。また,共通して自己表現力が乏しい上に,親や援助者への依存的な傾向が強く,生活意欲も低い傾向がみられた。N 生活支援員は,週に1度の余暇活動の時間を利用してグループ活動を行うことにして,1時間程度のメンバーによる話合いを中心としたプログラムを実施してきた。

    メンバー間の言い争いが生じた場面で,メンバー同士がお互いに話し合って解決していくことを促した。

  • 29

    事例を読んで,E社会福祉士によるFさんへの援助に関する次の記述のうち,社会生活技能訓練に基づく支援として最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 障害者就労支援事業所のE社会福祉士は,就労後の職場での適応・定着を図るために,共通の課題をもつ知的障害のある若い利用者のグループで社会生活技能訓練を行っている。参加者のFさん(30 歳,男性)は清掃作業を行う会社に就職し,3 か月が過ぎたところである。派遣されたビルでの清掃の手順等も覚えて慣れてきたが,同僚や上司,派遣先の人とどう接していいのか分からず,疎外感をもち大変悩んでいた。このままでは人間関係が苦痛で仕事に行けなくなるという不安や,挨拶が大変苦手でありそれを克服したいという気持ちをもち,社会生活技能訓練を行うこのグループに参加している。

    挨拶が実際の場面でうまくできるよう,目標を設定して,練習に取り組む。

  • 30

    〔事 例〕 M子(5歳)は,ネグレクトによって児童養護施設に入所措置となった。K家庭支援専門相談員は小学校入学に合わせた家族再統合の計画を立てている。M子は家庭に帰ることを強く望んでおり,母親(27 歳)も強い引取りの意思をもっていた。しかし,最近予定していた面会がキャンセルになることが多い。そして先日,K相談員は単身赴任している父親から引取りについての不安を伝えられた。対応に困ったK相談員は,L主任に対してスーバービジョンを求めてきた。

    K相談員がどのようなことに困難を感じているか話し合う。, M子家族の状況を再アセスメントするようにK相談員に促す。

  • 31

    事例を読んで,スーパーバイザーが対処するに当たって,優先すべき機能として,より適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 Mさんは,難病の症状悪化のため入院中である。早期の退院を望んでいるが,主治医は入院治療を継続する予定だという。担当のAソーシャルワーカー(社会福祉士)は,家に残してきた幼い子どもが心配でたまらないというMさんの気持ちに共感し,自宅療養の可能性を探ることを院内カンファレンスで提案した。ところが,医療スタッフと激しく対立したままカンファレンスは終わり,Aソーシャルワーカーはオフィスに戻ってきて医療スタッフを感情的に批判している。また,スーパーバイザーの元には,Mさんの主治医からAソーシャルワーカーに対するクレームが寄せられた。

    教育的機能, 管理的機能

  • 32

    事例を読んで,相談援助におけるコンサルテーションの機能に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 医療機関に入職して2年目のT医療相談室員(社会福祉士)は,治療について,患者と家族の意向が食い違う事例を担当していたが,板挟みの状態に陥って打開策が得られなくなった。T相談室員は,相談室長からこの事例についてコンサルテーションを受けるよう勧められた。

    コンサルタントは,相談室員同士で事例を検討するための時間を定期的に確保するように相談室に提案した。

  • 33

    事例を読んで,L家庭支援専門相談員が活用するアセスメントツールとして,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Mさん(28 歳)は,2年前に離婚し,実家とも絶縁状態となった。また,Mさんは,長期の入院治療が必要となったことから,娘(4歳)を児童養護施設に入所させた,1年後,Mさんは退院し職場に復帰した。その後,実家との関係も改善し,同僚や同世代の近隣住民との付き合いも増えてきた。Mさんは娘を引き取りたいと,数日前,L家庭支援専門相談員に相談に来た。 L家庭支援専門相談員は,Mさんを支援するためには,離婚した夫,近隣住民,施設などの社会資源との関係を把握することが必要と考えた。

    エコマップ

  • 34

    事例を読んで,記録に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 地域包括支援センターのC社会福祉士は,D民生委員から連絡を受けて,一人暮らしのEさん宅を訪れた。 Eさんは,隣人がお金や大切なものを盗んでいってしまうので困ると訴えた。家の中は,片付けができておらず,食事も十分にできていない様子がうかがわれた。なお,D民生委員によると,Eさんは認知症と診断されており,以前は通所介護(デイサービス)を利用していたが,他の利用者との関係が悪く利用を中断した。1年前に妻を亡くしてからは,近隣とのトラブルが増し周囲の人が困っているのだという。

    近隣住民との関係をエコマップに書いた。, Eさんの多面的なニーズを総合的に理解し,アセスメントシートに記入した。

  • 35

    事例を読んで,エコマップの活用に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Jさん(32 歳)は,5年前夫と離婚した。実家の父親からも勘当同然の扱いを受けていた。その頃,Jさんが長期に入院療養が必要になったことから,息子(6歳)は児童養護施設に入所した。Jさんはその1年後に退院し,職場に復帰した。実家との関係も改善し,同僚や近隣との付き合いも増えてきたことから,最近は息子を引き取りたいと施設に申し出ている。息子を引き取ることについて支援することになり,K家庭支援専門相談員(ファミリーソーシャルワーカー)は,アセスメントツールとしてエコマップを活用することにした。

    Jさんと家族,離婚した夫,友人,関係機関等の関係を把握する。

  • 36

    病院のUソーシャルワーカー(社会福祉士)は,事故により車いすが必要となったVさん(50歳代,男性)との間で,信頼関係が形成できずにいたため,スーパービジョンを受けることとし,以下の記録(一部抜粋)を作成した。 〇月×日Vさんの部屋に入ったが,ベッドに横たわるVさんは,固く目を閉じたままであった。「おはようございます」と声をかけたときには,一瞬表情が動いたようにも見えたが,返事はなかった。付き添っていた妻が「Uさんがお見えですよ」と声をかけたが,やはり反応はなかった。少し待った後,妻に「最近の具合はいかがですか」と尋ねた。「私とは少しずつ話すようになってきたんですけどね」とうつむき加減に答えた。(後略) 次のうち,この記録の文体を表すものとして,適切なものを1つ選びなさい。

    この記録は,クライエントの言動などが時間経過にそって記述されている。

  • 37

    大企業の企業内ソーシャルワーカーであるG相談員(社会福祉士)のもとに,うつ状態となったHさんが来室した。G相談員は,主治医と連携してHさんの生活状態の改善を目指した援助を始めることとなった。そして,援助の効果を判断するために,標準化されたスケールを用いて,援助開始前と援助中の効果を定期的に測定することにした。 次のうち,この場合の効果測定の方法を表すものとして,適切なものを1つ選びなさい。

    単一事例実験計画法

  • 38

    事例を読んで,Mソーシャルワーカー(社会福祉士)の効果測定に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 エイズ治療拠点病院に勤めるMソーシャルワーカーは,日常的にHIV感染者やエイズ患者にかかわることが多い。HIV感染を告知された人の多くは,ショックを受け,絶望感を感じ,不安にさいなまれる。Mソーシャルワーカーは,これまで,そのようなクライエントヘの支援として危機介入を行ってきた。Mソーシャルワーカーは,自分の危機介入のあり方が本当に役立っているのか確認するために,消院の倫理審査委員会に諮った上で,効果測定を行うことにした。

    患者の不安に焦点を当てて,介入の前後でどのように変化したかをケースごとにモニターし,複数ケースの傾向をみる。

  • 39

    事例を読んで,B社会福祉士の助言として,適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 病院の医療相談室の主任を務めるB社会福祉士は,後輩のC社会福祉士から実践事例を研究会で発表するためのアドバイスを求められた。C社会福祉士は,退院後の独居生活に強い不安を抱く入院患者のDさんと一緒に,エコマップを描くことで,Dさんの不安を軽減させ,Dさん自身が退院後の生活を前向きにとらえることができるようになった実践事例をまとめようとしていた。

    この質的研究では,不安がなぜ,どのように軽減したのか,そのプロセスを丁寧に考察する。

  • 40

    事例を読んで,事例検討会のあり方をめぐるT社会福祉士の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 U地域包括支援センターでは,支援困難事例への対応方法の検討と地域におけるネットワークづくりを目的として,地域における複数の機関に所属する多職種の専門職をメンバーとした事例検討会を 2 か月に1回のペースで定期的に開催している。 センターのT社会福祉士がこの検討会の事務局を担当している。この日の検討会では,居宅介護支援事業所のA介護支援専門員が現在担当している事例を提供した。

    A介護支援専門員が提供した事例に対する援助方針に加えて,この地域に必要な社会資源を確認することも検討内容に含まれる。

  • 41

    事例を読んで,医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)の家族への対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Dさん(44 歳,男性)は,1年くらい前から会社で自分の物忘れに気付いていた。会社の部下に渡し忘れたと思った書類について,部下から「昨日もいただいたので同じものが2枚あります」と言われ,ショックを受けたが,周りからは「大丈夫ですよ」と励まされた。その後半年で,ミスが多くなり,努力したのに物忘れが増えてきたDさんは,病院を受診し,アルツハイマー型認知症の初期であると言われた。医師から医療ソーシャルワーカーに対し,今後Dさんの対応について家族の理解が必要であるので説明するようにとの依頼があり,医療ソーシャルワーカーは家族と面接した。

    Dさんは話のつじつまが合わないことに気付いており,周りから「大丈夫」と言われることに悩んでいるので理解してあげてほしいと伝える。

  • 42

    事例を読んで,Aさんの発言に対する G 相談員(社会福祉士)のこの段階における対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 R総合病院の相談室に,妻(51 歳)と息子(17 歳)の三人で暮らしているAさん(56 歳)が,妻の主治医から紹介されて来所した。Aさんは,妻がこのたび若年性認知症と診断され,初めて相談室を訪れた。 G相談員が面接を開始するとAさんは,「妻の調子がおかしくなって家族の生活が一変した。妻は家事もまともにできなくなり,私が仕事から帰ってきても部屋は散らかっているし,食事の準備もできていない。私も疲れているのでつい怒鳴ってしまう。このたび若年性認知症と診断され,これから通院を続ける必要もあるが,息子の受験も近いので困っている。どうしたらいいか」と話した。

    具体的なサービスに関する情報提供を行い,継続しての面接をAさんに提案する。

  • 43

    事例を読んで,Kソーシャルワーカー(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 病院に勤務するKソーシャルワーカーは,交通事故による外傷で左半身が麻痺したLさん(43 歳男性)を主治医より紹介され,退院援助を行うことになった。Lさんはこの事故によって失業し,退院後の就職の見通しもなく,また,そのことが原因で家族との関係がうまくいっていない状況にあった。Kソーシャルワーカーは,同室者がいない時間にLさんの病室を訪れ,Lさんからの了解を得て面接を始めた。 最初は順調に話をしていたLさんであったが,Kソーシャルワーカーが家族との関係について質問を始めると,徐々に表情が険しくなり,「家族のことは話したくありません。もう結構です。出て行ってください」と言った。

    Lさんの気分を害したことをおわびし,間を少し空けて改めて面接を行うことにする。

  • 44

    事例を読んで,C医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)の対応として,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 C医療ソーシャルワーカーは,X病院に一人だけの医療ソーシャルワーカーとして採用された1年目のワーカーである。末期がんの告知を受けて入院している身寄りのないDさん(70 歳,男性)の相談に入院当初から親身になって応じ,休日にも様子を見に来るなどしていた。このたび,長期の休暇を取得しようと考えているが,休暇中にDさんの病状が急変した場合のことが気になり,休暇を取りやめるべきかどうかと考え始めた。

    Dさんの病状急変時のワーカー業務について,あらかじめ看護師長らと相談する。, 個人的熱意でかかわり過ぎる自分の行動傾向を内省し,Dさんとの関係を見直す。

  • 45

    事例を読んで,この場面でのF医療ソーシャルワーカーの面接の在り方として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Gさん(45 歳,男性)は,一人暮らしをしていた。糖尿病があり,通院しているが,主治医や看護師の指示にもかかわらず,服薬や栄養,運動などの生活に問題があった。 病状が進行し腎障害と糖尿病性網膜症があり,人工透析が必要となった。失明の可能性もあることから,入院・治療を行うこととなり,1週間前に入院した。 入院当初から,同室の他の入院患者との折り合いが悪く,また,先日,見舞いに来た職場の上司に対して大声で苛立った話し方をするなどの状況が見られたため,F医療ソーシャルワーカーが面接を行うこととなった。

    Gさんの病気と現在の状況に共感し今の課題について話し合う。

  • 46

    事例を読んで,D医療ソーシャルワーカーのEさんへの対応として,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 Eさん(78 歳,女性)は,訪問診療と介護サービスを受けながら一人暮らしをしてきた。数日前の検査で胃がんが見つかり,医師からは可能な治療法に関する詳細な説明を受けたあとで,現状での有益な治療法として手術が勧められた。Eさんは「医師の説明は理解できたが,手術や入院にかかる費用が心配なので,訪問診療は続けるが手術はしない。また,胃がんが見つかったことは隣県に住む一人息子のFには伝えないでほしい」とD医療ソーシャルワーカーに訴えてきた。

    想定される医療費と費用負担に関する制度について説明した。, 了解なくFさんに胃がんのことを言わないと伝えた。

  • 47

    事例を読んで,H医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)による対応に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 病院に勤務するH医療ソーシャルワーカーは,入院患者のJさん(45 歳,男性)から相談を受けた。Jさんは直腸がんの手術後,ストーマ造設手術を受けたばかりである。Jさんは,見舞いに来た職場の同僚から,上司がJさんの職場復帰は難しいと言っていると聞いた。そのため退職を考えているという。しかし話が進むと,本心は職場復帰して今の仕事を続けていきたいが,できるかどうか心配で仕方がないと語った。元々,今の上司とは折り合いが悪いとも話した。

    主治医同席で,職場の人事担当者と話合いの場を持つことを提案する。, 今後の方向性を一緒に考えましょうと言う。

  • 48

    事例を読んで,特別養護老人ホームで働くL生活相談員(社会福祉士)による利用者Mさんへの対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 ある日の夕食時,一週間前に入所したばかりのMさんが,「こんな食事には,もう耐えられない」といって,食事への不満を訴えた。その場にいた介護職員がいくら勧めても,Mさんは食べようとしなかった。どうも食事のことだけではなさそうだと感じたL生活相談員は,すぐに担当の介護職員とともに,Mさんと個別面談の機会を持った。その席でMさんは,「本当は施設になんか来たくなかった。家族と一緒に暮らしたかった」と話した。

    施設での生活に対する気持ちや家族への思いを,Mさんに率直に話してもらう。

  • 49

    事例を読んで,K生活相談員(社会福祉士)によるグリーフケアに関する次の記述のうち,この段階で最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Lさん(85 歳,女性)は,3年前に脳梗塞を患ってから半身麻痺となり,自宅での生活を断念してP特別養護老人ホームに入所している。現在,要介護4の判定を受けており,ほぼ寝たきりの状態であるが,認知機能は比較的保たれており,日常的な会話は行うことができる。最近,長男夫婦から病院に入院していた夫が亡くなったことを聞き,ため息をついては「夫を弔いたい」と訴えている。K生活相談員は,ケアワーカーから様子を見てほしいという依頼を受け,ベッドサイドでLさんの手を軽く握りながら,「おつらいですね・・・」と話しかけた。Lさんは涙をうかべながら,「夫の最期のときに何もしてあげられなかった。私がこうして生きているのが申し訳ない」と語り始めた。

    夫との生活を思い出しながら,悲しみや後悔を十分に語れるよう促す。

  • 50

    事例を読んで,D社会福祉士の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 地域包括支援センターのD社会福祉士のところに市役所高齢福祉課職員から対応を依頼する電話がかかってきた。今日,Eさん宅(夫 86 歳,妻 83 歳)でボヤがあり,それに気づいた人の通報で消防車が来て大事には至らなかったが,以前からEさん宅では鍋を焦がすなど火の不始末が何度か起こっている。周辺の住民や関係者が心配してEさん夫妻に声をかけても,夫妻は聞く耳をもたず,ついに今日のボヤ騷ぎの後,住民から苦情が出て,以前からかかわってきたF民生委員が心配して市役所に電話してきたのだという。

    F民生委員に連絡して,訪問に同行してもらいEさん夫妻の話を聴く。

  • 51

    事例を読んで,D社会福祉士の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Eさん(75 歳,女性)は,息子の転勤に伴い1年前に当地に転居してきた。近隣に知人がおらず,日中は独居の状態であり,強い孤独感をもっているようだと,民生委員から相談を受けた地域包括支援センターのD社会福祉士が時々訪問していた。 また,このD社会福祉士の紹介を受けて,Eさんは近くの高齢者サロンに定期的に通うようになり,そこで友人もできた。Eさん自身もD社会福祉士に「近頃は,一人で居ても淋しくなくなった」と話した。

    「今後は状況を見て,お訪ねする回数を少なくしようと思いますが,どのようにお考えになりますか」と伝える。

  • 52

    事例を読んで,地域包括支援センターのF社会福祉士の対応に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 地域包括支援センターに勤務するF社会福祉士は,G民生委員よりHさん(85 歳,男性)について相談を受けた。Hさんは妻(78 歳)と二人で暮らしている。Hさんは近所付き合いもせず,G民生委員が訪ねても,自分たちで何とかやっているから大丈夫だという。しかし,先日,妻が脳梗塞で入院したので改めて様子を見に行くと,Hさんは疲れ切った様子だったので,福祉サービスの利用を勧めたが拒否されたとのことであった。

    市の担当課と連絡を取って,情報を共有する。, Hさん宅を訪問し状況を把握する。

  • 53

    事例を読んで,G社会福祉士と民生委員が行った活動が果たした機能として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 地域包括支援センターのG社会福祉士は,「足腰が弱ってきて買い物にも行きづらいけれど,他人に助けてもらうのは気が進まない」とサービス利用を拒否する一人暮らしのHさん(83 歳)に対して,何度も訪問し,Hさんのことを心配しているという姿勢を示し続けた。その結果,Hさんは要介護認定を受け,訪問介護サービスの利用に至った。この体験から地域の民生委員と協力して,地域にはHさんのような人がまだいるのではないかと調べた。その過程で,似たような思いからサービスを利用していない人がたくさんいることが分かった。

    ニーズの掘り起こし

  • 54

    事例を読んで,G介護支援専門員(社会福祉士)のこの時点における対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Hさん(79 歳,女性)は,息子(40 歳)との二人暮らしである。息子は,建設関係の仕事をしていたが,3か月前に持病の腰痛の悪化を理由に退職し,現在はHさんの年金を頼りに生活している。また,Hさんは要介護 1 の認定を受けており,通所介護を利用している。ある日,居宅介護支援事業所のG介護支援専門員が定期的なモニタリングのために自宅を訪問すると,息子が「母親が最近,夜に失禁したり,つじつまの合わない話をする。自分の手には負えないのですぐに施設に入所させてほしい」と言った。G介護支援専門員は,別室でHさんに話を聴こうとしたが,Hさんは暗い表情でうつむいたまま多くを語ろうとしない。

    通所介護事業所の相談員に連絡を取り,Hさんの様子を確認する。

  • 55

    事例を読んで,B相談員(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 婦人相談所の配偶者暴力相談支援センターのB相談員は,約3か月前からCさん(30 歳,女性)と定期的に面接を重ねてきた。Cさんは,27 歳で結婚して以来,夫からの暴力で悩んできた。最近の面接でCさんは,「私への暴力が少し減ったとはいえ,やっぱりこのまま彼と生活していくことに耐えられません。いよいよ離婚を決断しなきゃという感じです。でも,子どものことや,離婚後の生活のこと,お世話になった人のことを考えると,なかなか踏み切れなくて」と話した。

    離婚がもたらす環境の変化や得られる支援の実際について整理し,Cさん自身が意思決定できるように支援する。

  • 56

    事例を読んで,E母子支援員(社会福祉士)の対応として,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 母子生活支援施設のE母子支援員は,夫からの暴力(DV)の被害を受けていたFさんと子ども(4歳)の支援に当たっている。Fさんの離婚が成立し,仕事も安定して続けられる状況になったため,退所の時期が検討されることになった。ある日,Fさんは退所後の安全や自立への不安をE母子支援員に訴えた。Fさんは,夫に対する恐怖や葛藤から孤独な思いを抱えていたが,これまで言い出せないでいたということであった。E母子支援員は,このFさんの訴えを踏まえ,退所に向けて社会資源利用の支援を行うこととした。

    DV被害者の自助グループを紹介して,一緒に見学に行く。, 配偶者暴力相談支援センターや地域の警察に協力を求める。

  • 57

    事例を読んで,Dさんに対するE家庭支援専門相談員(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 小学1年のC子(7歳,女児)は,父親の死亡後,母親のDさん(33 歳)から身体的虐待とネグレクトを受けていた。5歳のときから児童養護施設で生活している。Dさんはアルコール依存症で入退院を繰り返し,生活が不安定であった。1か月ほど前から,自宅療養中のDさんが「C子を返してくれ」と言い出した。E専門相談員が訪問すると,家の中はごみが散乱し,Dさん自身も食事が十分とれていない状態であった。Dさんは「お酒はやめている。一人暮らしをしているとさみしくて,誰かにそばにいてほしい。子どもと一緒に暮らしたい」と強く訴えた。

    「お母さんのお気持ちはよく分かります。これから話し合っていきましょう」と伝える。

  • 58

    事例を読んで,E児童福祉司(社会福祉士)による個別性を重視した対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 F子(10 歳)は,児童相談所で一時保護を受け,三日後に児童養護施設への入所を控えている。E児童福祉司が,本人の準備状況を確認するために面接をしたところ,「転校はしたくない。だから施設には行きたくない」と言われた。

    「転校は初めてだったね。今の気持ちを詳しく聞かせてくれるかな」と率直な気持ちを尋ねる。

  • 59

    事例を読んで,この場面におけるM福祉活動専門員(社会福祉士)によるAさんへの初回訪問時の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Aさん(73 歳,女性)は,自宅で一人暮らしをしている。6年前に夫を亡くし,一人息子とは疎遠になっている。Aさんは,数年前から食べ残しの物などを自宅に溜め込むようになり,庭までゴミが山積みとなって,悪臭を放っている。近隣住民は,Aさんに片付けるように何度も申し入れたが,Aさんは一向に片付けようとはしない。役所も,勝手に片付けることはできないでいる。そこで,社会福祉協議会のM福祉活動専門員がAさん宅を訪問した。

    何かお困りのことはありませんかと問いかける。

  • 60

    事例を読んで,A相談支援員がとるべき支援として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 N市の基幹相談支援センターのA相談支援員(社会福祉士)は,知的障害のあるBさん(50 歳,女性)の支援を1年前から担当している。母親(78 歳)が認知症のために指定介護老人福祉施設に入所することになったため,Bさんは一人暮らしとなった。これがきっかけで不安感が強くなり,叔父に頻繁に電話をかけている。最近A相談支援員は,市内にあるグループホームが新たに入居者を募集すると聞いたので,Bさんと叔父にこの情報を提供した。叔父は入居を勧めているが,Bさんは不安を感じている。

    Bさんの状況を再度アセスメントしてニーズを確認する。

  • 61

    事例を読んで,G相談支援専門員(社会福祉士)のアプローチにより引き出された利用者の心理的特性を表すものとして,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 軽度の知的障害のあるHさんは,高校を卒業後,知り合いの観光旅館で雑用係として勤めていたが,同僚から度々ミスを厳しく指摘されて辞めてしまい,無気力になって自宅に籠ってしまった。心配した母親が相談支援事業所に相談に来た。G相談支援専門員はHさんと何度か面談し本人の気持ちを確認した上で,近隣のNPO法人が運営する高齢者向けの喫茶ルームのボランティアを紹介した。それから3か月が経過したが,G相談支援専門員はHさんの小さな成功体験を共有することで支援している。

    自己効力感, 自尊感情

  • 62

    事例を読んで,就労継続支援B型事業所に勤めるL生活支援員(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 下肢機能障害と軽度の知的障害のある利用者Mさん(20 歳,女性)は,休憩時間に他の利用者も周りにいる作業場で深刻な表情を浮かべ,L生活支援員に小声で次のように打ち明けてきた。「ここでもらった工賃を使いたいと言ったのに,父親が貯金しておくからと言って1円もくれない。」

    家庭内の事情を詳しく聴く必要があると判断し,相談室に場所を移して話すことにする。

  • 63

    事例を読んで,Lソーシャルワーカーの対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 特定非営利活動法人の運営する国際サポートセンターに勤務しているLソーシャルワーカーは,Mさん(28 歳,女性)から相談を受けた。Mさんは,フィリピンから5年前に来日し,日本人男性と結婚して3年になる。子どもはいない。結婚当初から夫は気に入らないことがあるとMさんに暴力を振るっていた。Mさんは結婚後しばらく専業主婦であったが,夫からはフィリピンの家族に送金するためのお金ももらってきた。 しかし,言葉や文化の違いから,意思疎通がうまくいかなくなった。 最近は,夫が家に全くお金を入れてくれなくなったので,再び飲食店で働き始めた。夫からの暴言や暴力はあるが,Mさんはフィリピンに仕送りを続けるためにも夫と別れたくないという。

    関係機関への通報を含め,利用可能な社会資源を紹介する。

  • 64

    事例を読んで,L相談員(社会福祉士)のMさんへの初回面接における対応として,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 帰国した中国残留孤児とその家族を支援する特定非営利活動法人に勤務するL相談員は,大学院生N氏(28 歳)から母親である中国人のMさん(65 歳,女性)のことで相談依頼を受けた。翌週,N氏はMさんと一緒に来所した。Mさん一家は 15 年前に中国より帰国,昨年,Mさんの夫が死去した。N氏は中学校から日本で教育を受けたため日本語に不自由はないが,Mさんは日本語がほとんど話せない。Mさんは最近家に閉じこもりがちで,大学から帰宅したN氏に当たり散らすことも少なくないという。

    Mさんに中国語であいさつし,最近の生活状況について尋ねる。, 月に2回開かれている中国帰国者たちが集うサロン活動を紹介する。

  • 65

    事例を読んで,この時点での社会福祉士によるM君への対応として適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 M君(15 歳)は,難民として来日したAさんの息子であり,Aさんに呼び寄せられて,10 年前に来日した。M君はここ数年,放課後などに多文化共生活動を行っているNPO法人のWセンターに通っている。ここで日本語を学んだため,日常生活で日本語に不自由することはほとんどなくなった。M君からWセンターのL社会福祉士に「進路のことで悩んでいる,相談に乗って欲しい」との要望が出されたので,M君と面接をした。

    「将来の夢は何か」と言う。, 「日本に来て,何に関心をもったか」と言う。

  • 66

    B社会福祉士は,地域生活定着支援センターに勤務している。刑務所から出所してきたばかりのCさん(42 歳,男性)の支援について,Cさんとともに,支援を始めた地域活動支援センター,グループホーム,就労支援施設の職員と遠方に住む姉を交えて第1 回目の話合いの機会をもった。Cさんは知的障害があり,数度,軽微な犯罪で刑務所に収容されたことがある。B社会福祉士は会議の席上で,Cさんに会議内容を分かりやすく説明し直したり,Cさんが言いづらいところは代わって発言した。そして,Cさんのこれからの生活の中で予想される困難を参加者全員で検討した。その上で再び罪を犯さずこれから送りたいとCさんが思う生活を,みんなで支えていくための方法を話し合い,相互の役割を確認した。 次のうち,B社会福祉士が行った援助内容を表すものとして,適切なものを2つ選びなさい。

    ソーシャルサポートネットワークの構築, リスクマネジメントの実施

  • 67

    地域活動支援センターのJ社会福祉士は,地域で暮らす障害者の自助グループを支援している。東日本大震災が起きて以来,災害時の不安を感じていた自助グループのメンバーは,災害時の障害者の生活について学習会を開くことになった。J社会福祉士は震災時に支援活動をしていた障害者団体を紹介した。メンバーはその代表を招き,このテーマで学習会を開催することとした。その席でメンバーの「自分たちは災害弱者かも知れないが,自分たちにもできることがあるはずだ」との発言から,学習会では継続してこのテーマについて意見交換をしていくことにした。J社会福祉士は議論の進展に合わせて,自治会長や民生委員児童委員協議会会長などとの懇談を提案し,グループのメンバーと地域の関係が育まれていった。 次のうち,J社会福祉士が果たしたソーシャルワークの機能として,最も適切なものを1つ選びなさい。

    媒介的機能

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    問題一覧

  • 1

    事例を読んで,家族システムの視点に基づいたA社会福祉士の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Bさん(48 歳,男性)は,専業主婦の妻(46 歳),息子(17 歳),娘(14 歳)と4人暮らしである。 Bさんは,優秀な会社員であり,家族関係も良好であった。ところがBさんは,半年くらい前から物忘れが増え,仕事のミスが目立ち,病院で検査をした結果,若年性の認知症であると告げられた。Bさんは自暴自葉になり,妻や2人の子どもに対して当たり散らすなど,家族関係は悪化した。妻から相談を受けた医療ソーシャルワーカーのA社会福祉士は,Bさんとその家族に対応した。

    家族の規範に配慮しつつ,Bさんの状態に対応して,それぞれの役割を見直すよう家族で話し合うことを促した。

  • 2

    事例を読んで,この場面におけるBスクールソーシャルワーカー(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Bスクールソーシャルワーカーは,小学校4年生のC君の母親から初めて相談を受けた。C君は低学年の時には学校から大きな問題を指摘されたことはなかったが,4年生になってからは授業に集中できず,落ち着かないところが目立つようになり,周りの友達とのトラブルが多くなった。また,この1か月の間,不登校気味となっている。さらに,C君自身も学校でのストレスから,自宅では2歳年下の弟との喧嘩が激しくなり,弟も非常に混乱しているようである。また,夫に相談しても話を聞こうとせず,どうしたら良いのか分からないと訴えた。

    「ご家庭でのお子さんの様子をもう少し詳しく聞かせていただけますか」

  • 3

    事例を読んで,J 相談員が介入したレベルとして,適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 大学で障害のある学生の修学支援を担当する J 相談員(社会福祉士)は,重度の身体障害のある学生Kさん(18 歳,女性)の学内支援を調整している。Kさんから多目的トイレ内に手すりを増設してほしいという希望が出された。そこで J 相談員は,所属する部署の上司と相談しKさんが属する学部からの要請を依頼するとともに,関係部署と交渉した。その結果,工事についての了承を得ることができた。

    メゾレベル

  • 4

    事例を読んで,C社会福祉士による生活モデルに基づいた対応に関する次の記述のうち,この段階で最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Dさん(59 歳)は刑務所での生活が長かった。独身で身寄りはない。出所後のDさんの地域生活の支援は,相談支援事業所のC社会福祉士が担当している。療育手帳の発給を受けた後,Dさんは,現在,中学校時代の同級生が経営する会社で,廃品回収の職に就いている。社長は,Dさんのために,社長命令で若手社員をサポート役として付けた。しかし,Dさんは廃品回収の仕事をなかなか覚えることができず,知らない土地での寮暮らしのため精神的にも不安定になってしまった。DさんとC社会福祉士との信頼関係は構築されており,定期的な面接のなかではDさんからの不満も聞いている。そして,最近では,頑固なDさんとサポート役の若手社員との関係も悪くなってきており,社長自身も困惑している。

    社長にDさんへの協力を再度求め,関係者による話合いへの同席を依頼する。

  • 5

    地域包括支援センターに勤務するJ社会福祉士は,地区の民生委員から,「近所に住むKさんのことなのですが,70 代後半の女性で一人暮らしをしています。最近,どうも様子がおかしく,季節にそぐわない服装で出歩き,足元もおぼつかなくなっています。少し痩せてきているようにも見えます。また,家の周りにはごみが散乱して悪臭が漂い,近隣住民からの苦情が増えています。私も何度か訪ねているのですが,いつもすごい剣幕で『用はない,帰れ!』の一点張りです。何か良い方法がないものでしょうか」と相談を受けた。民生委員から相談を受けた後,すぐさま,J社会福祉士はKさん宅を訪問したが,その日はKさんに拒否されて会うことができなかった。 次のうち,この時点でのJ社会福祉士の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

    玄関に名刺やKさん宛のメモを置いて,Kさん宅への訪問を継続する。

  • 6

    事例を読んで,病院の医療福祉相談室に勤めるC医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)のストレングス視点に基づく対応として,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 Dさん(30 歳,男性)は,パートナーとの性交渉によって体調に異変を感じながらも悪い検査結果が出るのを恐れ,医療機関を受診していなかった。しかし気になっていたため,悩みを打ち明けた友人に強く勧められて半年を過ぎてようやく受診に至った。その結果,HIV感染症と診断され,初めて医療福祉相談室に紹介されてきた。Dさんは「この歳でアルバイトだけで一人暮らしをしている。実家の両親には話していない。自分はダメな人間だ」と自分を強く卑下する心情を吐露した。C医療ソーシャルワーカーは,その深刻な気持ちを受け止めて対応した。

    「親身になって受診を勧めてくれる友人がいるではないですか」と言う。, 「こうして受診にこぎ着けられたのは大きな一歩だと思いますよ」と言う。

  • 7

    事例を読んで,NPO法人の職員(社会福祉士)によるストレングス視点に基づくボランティアへの発言として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 T 町の基幹産業は農業であったが,従事者の高齢化や人口減少により担い手の確保に困っていた。そこで,地元農家が農福連携で障害者雇用機会の拡大を目的としてNPO法人を立ち上げた。今日は,障害者支援施設から軽度の知的障害のある十数名の利用者が,初めて農作業体験に来ており,地元の大学生ボランティアに作業に付き添ってもらうことにした。

    「行った農作業以外に関心を示していた作業があれば,報告してください」

  • 8

    事例を読んで,C相談支援専門員(社会福祉士)によるストレングス視点に基づいた対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 X 指定特定相談支援事業所のC相談支援専門員は,軽度の知的障害があるDさん(18 歳)の,特別支援学校高等部卒業後のサービス利用に関する会議を開催することとなった。会議では,Dさん自身からサービス利用について話をしたいとの希望があったので,発言の機会を持つことにしていた。しかし,直前になって,「みんなの前に出るのが不安なので,発言できるか分からない」と言った。

    自分から発言しようとしたことを尊重し,会議で発言する内容や方法を一緒に考える。

  • 9

    事例を読んで,E相談支援専門員(社会福祉士)によるFさんの支援に関する次の記述のうち,課題中心アプローチに基づく支援として,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 U市基幹相談支援センターのE相談支援専門員は,U市地域福祉課担当者からの連絡で,Fさん(30 歳,男性)に対する相談支援の依頼を受けた。自宅を訪問して,Fさんが父親との関係に困って地域福祉課に連絡したこと,10 年前の交通事故によって身体障害があり,電動車いすで近所には行けること,父親と二人暮らしで食事や掃除は近所の親威に手伝ってもらっていること,毎日パチンコ店に行って父親と口論になることなどを聴いた。

    父親とどんなときに口論になるかについて具体的に尋ねる。, 困っている問題の優先順位について尋ねる。

  • 10

    事例を読んで,解決志向アプローチに基づくP相談員(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 P相談員は総合病院の医療相談室で働いている。Qさん(40 歳代,男性)は難病で入院3か月目を迎えても退院のめどが立たず,うつ状態にある。P相談員がQさんと5日目の面接に臨んだところ,Qさんは「夜は,なかなか眠れません。このまま職を失って,家族を路頭に迷わせるのではないかと考えたり,職場のみんなにも負担をかけるばかりで…。いっそ死んでしまったほうが楽になるのかもしれません。そのほうが誰にも迷惑をかけないような気がして」と消え入りそうな声で言葉をつないだ。

    死にたくなるつらさを受け止め,「Qさんがこれまでやってこれたのはなぜでしょうか」と問いかけた。

  • 11

    事例を読んで,この場面における解決志向アプローチに基づくFスクールソーシャルワーカー(社会福祉士)の対応方法として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Gちゃん(9歳,女児)には,1年ほど前から不登校の傾向が見られる。Fスクールソーシャルワーカーは,Gちゃん宅を訪問し,Gちゃんやその母親と2週間に1回程度の定期的な面接を行っていた。しかし,登校できる日数が徐々に減ってきた。Gちゃんは学校に行きたいと思っているが,朝起きると身体が動かず,登校することができないとのことであった。

    Gちゃんが学校に行くことのできた日の状況や行動に焦点を当てた。

  • 12

    事例を読んで,母親の発言へのA家庭相談員(社会福祉士)の応答に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 W家庭児童相談室に,2歳の子どもを連れた母親(30 歳)が来所した。A家庭相談員は,子どもを別室で遊ばせながら,母親とのインテーク面接を開始した。母親はいすに座ったとたん,堰を切ったように,「子どもが言うことを聞かないと,思わず叩いてしまうのです。我慢しようと思ってもできなくて,もうどうしたらいいのか分からなくて・・・」と話した。

    子育てのことで悩んでおられるのですね。気持ちを抑えきれずに,お子さんを叩いてしまうのですね。

  • 13

    事例を読んで,J指導員(社会福祉士)によるK子へのこの面接時の対応として,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 K子(11 歳)の両親は昨年離婚した。K子は,現在アパートで父親(37 歳)と2人で生活をしている。 K子は軽度の知的障害があるため,父親が昼間働いている間,生活能力の向上を目指して放課後等デイサービスを週4~5回利用している。最近K子は無表情で,帰宅をしぶることが多くなったため,心配した放課後等デイサービスのJ指導員がK子と相談室で面接をしたところ,父親の性的虐待が疑われるような話が出てきた。

    あなたが悪いのではない,我慢しなくていいとK子に伝える。, 児童相談所へ通告をする。

  • 14

    事例を読んで,この段階におけるA児童福祉司(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Ⅴ県の児童相談所に勤務するA児童福祉司は,U市の児童家庭相談窓口の担当者から送致を受けて,児童虐待の疑いのある一母親のBさん(36 歳)と面接を行うことになった。Bさんは現在,3 歳の子どもと夫との 3 人で暮らしている。数日後,児童相談所を訪ねてきたBさんは,A 児童福祉司に会うや否や,夫の不就労,過度の飲酒,女性問題等,夫への不満について話し出した。児童虐待の疑いについては,「私は夫のせいでストレスがたまっている。そのせいか,子どもには多少つらくあたっているかもしれない」と話した。

    Bさんに詳しく状況を話してもらうとともに,近々,家庭訪問させてほしいと提案する。

  • 15

    事例を読んで,この場面におけるJ社会福祉士の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Kさん(85 歳,男性)は,このところ物忘れが目立つ認知症の妻(82 歳)を自宅で介護している。Kさんは当初,「自分ひとりで介護する」と言い,他県に住む一人息子に頼ることや,デイサービスなどを利用することを拒否していた。しかし最近は疲れを感じるようになり地域包括支援センターに相談に来た。 J社会福祉士は,Kさんへの初回面接を行った。

    Kさんの気持ちを受け止めながら話を聴き,総合的な状況把握を行う。

  • 16

    事例を読んで,NPO法人のC相談員(社会福祉士)の今後の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Dさん(30 歳,女性)は半年前に,夫の転動によりN国から夫と二人の子どもと一緒に来日し,現在も四人で暮らしている。最近,長男のE君(10 歳,小学生)が,弟(5 歳)のおもちゃを取り上げたり,たたいたりするなどの行為を家庭内で行うようになった。Dさんは,E君から,「学校の同級生にからかわれている」と聞いた。E君の日本での生活について心配になったDさんは支援を求めてNPO法人を訪れ,C相談員の面接を受けた。

    E君から,現在の学校や家庭での生活の様子や思いを聞く。

  • 17

    事例を読んで,H相談支援専門員(社会福祉士)による支援計画の作成に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 脳性麻痺により重度の身体障害があるJさん(27 歳,女性)は,母親(58 歳)と二人暮らしで,母親による介護を頼って生活していた。しかし,Jさんは将来は就労や一人暮らしをすることを希望していた。ある日,母親の持病が急に悪化して,入院治療が必要ということになった。Jさんから電話連絡を受けた相談支援事業所のH相談支援専門員は,Jさん宅を訪問し,母親入院中のJさんの介護をどうするかという相談 を受けた。Jさんは急なことで動揺しており,母親が入院中の自分の介護を誰に頼んだらいいかを心配している。H相談支援専門負は緊急のアセスメントを行って,母親が入院している間のJさんの支援計画の作成に取り掛かった。

    Jさんにも計画作成に参加してもらい,起こり得るリスクへの対応を踏まえた支援計画を作成する。

  • 18

    事例を読んで,B社会福祉士がモニタリングの後に行うべきこととして,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 C君(7歳)は,軽度の発達障害がある。友達とうまくコミュニケーションをとることができず,他の児童との良好な関係を構築することが難しい状態である。両親は,このまま小学校に通学させることに対して不安を持つようになり,Y児童発達支援センターの放課後等デイサービス事業を利用することとした。児童発達支援管理責任者のB社会福祉士が,C君とともに作成した支援計画で「友達に対して挨拶ができる」を短期目標とした。今月,この計画作成時に定めた期間を迎えたので,定期モニタリングを実施したところ,挨拶ができていないことが分かった。その理由をC君に尋ねたところ,「あいさつはいや」と答えた。

    「あいさつはいや」と答えたC君の真意を尋ねるとともに,必要に応じて支援計画の再検討を行う。, 挨拶はできていないが,それを失敗とするのではなく,引き続きC君を見守るよう両親に働きかける。

  • 19

    事例を読んで,Q 市社会福祉協議会のA社会福祉士の用いた面接技法を示すものとして,正しいものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Q 市社会福祉協議会に,一人暮らしのBさん(42 歳,男性)が生活が苦しいと相談に訪れた。Bさんは20 代後半まで正規就労していたが,体調不良により離職した。それ以来,不安定な就労が続いている。「親には迷惑を掛けたくないし,行政のお世話になるのも気が引ける…」と黙り込むBさんに,A社会福祉士は,「どうにもならなくて,おつらいのですね」と伝えた。

    感情の反映

  • 20

    事例を読んで,この場合に適したケースマネジメントのモデルとして,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 高校生のときに統合失調症を発症したHさんは,10 年以上の入院生活が続いており,退院して地域で生活することを望んでいる。両親はすでに他界し兄弟は遠隔地在住で,Hさんの退院後の生活を支援してくれる人はいない。Hさんの症状は不安定で,日常的に服薬管理などの医療サービスや生活全般の見守り・助言,リハビリテーション,就労支援など,様々な支援が必要である。

    ACT(包括型地域生活支援プログラム)モデル

  • 21

    事例を読んで,ソーシャルサポートネットワークを活用したJ支援員(社会福祉士)の支援として,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 R市の高齢福祉課はNPO法人に委託して,団地内で「コミュニティカフェ」を開始した。委託を受けたNPO法人に所属するJ支援員は,地域包括支援センターや社会福祉協議会の協力を得て,地域住民ボランティアと共に,月に2回,団地内の集会所において主に高齢者を対象としてカフェを開催している。しかし,団地内では一人暮らし高齢者が増えており,カフェに参加していない人も多い。

    身体機能に不安を感じる参加者に,地域包括支援センターの利用を勧める。, 団地自治会に見守り活動を提案する。

  • 22

    事例を読んで,L社会福祉士が,個別支援を地域支援に展開していくための対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 社会福祉協議会に勤務するL社会福祉士は,民生委員からMさん(72 歳,男性)のことが気になると相談を受けた。Mさんは1年ほど前に妻を亡くし,それ以降,自宅に閉じ籠もっているという。その後,民生委員とMさん宅を訪問するうちに,「慣れない家事に苦労し,悩みを打ち明けられる人もいない」という思いを聞くことができた。民生委員によると,この地域には一人暮らしの男性高齢者が他にもいるということだった。

    住民に呼び掛け,Mさんと同じような状況にある高齢者が参加しやすい居場所づくりを進める。

  • 23

    事例を読んで,グループワークの場面でのR児童指導員(社会福祉士)の発言に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 X児童養護施設では,入所している高校生7人を対象として,「親との関係を考える」というテーマでグループワークを実施している。月に1回の頻度(全6回)で開催し,R児童指導員が担当している。2回目のセッションにおいて,S君が,「みんなの話を聞いていると,親といい関係を保ちたいとか取り戻したいみたいな発言が多いけど,僕は親のことは嫌いだし,顔も見たくないんだよ」と発言した。

    そうなんだね。ここで,もう少し話してくれないかな。

  • 24

    事例を読んで,グループワークにおけるMソーシャルワーカー(社会福祉士・精神保健福祉士)の対応について,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 総合病院の精神科病棟でMソーシャルワーカーは,退院支援の一環としてグループワークを活用した社会生活技能訓練(SST)を行っている。退院後に症状が再発したときに備えて,どんなときに体調不良になるのかをグループで話し合っていたとき,メンバーのAさんが,唐突に「どうせ,そんなこと考えてもしょうがない。悪くなるときは悪くなるんだから」とぶっきらぼうに言った。それを聞いたメンバーのBさんは,「お前みたいなやる気がない奴は居ても仕方ない。出て行けよ」と冷たく言った。Aさんは怒りの表情でBさんをにらみつけた。

    「お二人それぞれ思いがあるんですよね」

  • 25

    事例を読んで,グループワークでのG社会福祉士の対応に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 G社会福祉士は,子どもをがんで亡くした親の集まりの会を開くことにした。最初の集まりで,自己紹介を行った後,メンバーは自分自身が現在気になっていることについて話し始めた。Hさんの順番になったところ,Hさんは涙を浮かべて何か言おうとするが言葉に詰まる様子であった。

    Hさんの気持ちを受け止め,できる範囲で話をするよう伝える。, Hさんの思いをメンバーが共有できるように,グループ全体に働き掛ける。

  • 26

    事例を読んで,グループワークの終結段階におけるソーシャルワーカーの対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Ⅹ総合病院では,医療相談室の主催で,発達障害のある子どもをもつ家族を対象に6回連続の「子育て教室」を隔週で実施している。各回の前半では,医師や臨床心理士による講義と質疑応答を中心に,障害や子どもへの対応の仕方などについての理解を深めた。後半には,不安や悩みなどを家族同士が話し合うプログラムを提供した。グループのメンバーからは,今後も悩みを話し合えるような場を持ちたいとの声も聞かれた。 そこで,このグループのセルフヘルプグループへの移行も視野に入れ,「子育て教室」の最終回の計画を立てた。

    地域の家族の会から会員を招いて,活動内容を紹介してもらう。

  • 27

    事例を読んで,児童館の F 職員(社会福祉士)によるグループワークの終結期における対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 昨年7月に,児童館で行っている子育て講座をきっかけにメンバー8人の子育てサークルができあがった。 児童館は,その後の活動拠点ともなっている。F職員は,サークルの運営について相談に乗るとともに,様々な子育て支援情報の提供を行い,グループワーカーとしてグループ活動に関与してきた。この結果,グループ内での相互作用が高まり,多様な働きかけのなかで得た成果にメンバーは満足し,グループワークは成功したように思えた。しかし,子どもたちの幼稚園入園とともにサークル活動も終了する段階になると,メンバーの何人かが,F職員に子どもの養育などについての不安を個別に表明してきた。

    メンバー自身が活動を振り返り,個々の不安をメンバーで共有できる機会を設定する。

  • 28

    事例を読んで,就労継続支援事業所のN生活支援員(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 N生活支援員は,18 歳から 20 歳代前半の知的障害のある利用者6人(いずれも男性)によるグループを新たに形成して,メンバーの自己表現力や生活意欲の向上を目的とするグループワークを実施してきた。 彼らは,この事業所に通所するようになって,まだ日が浅いメンバーたちであった。また,共通して自己表現力が乏しい上に,親や援助者への依存的な傾向が強く,生活意欲も低い傾向がみられた。N 生活支援員は,週に1度の余暇活動の時間を利用してグループ活動を行うことにして,1時間程度のメンバーによる話合いを中心としたプログラムを実施してきた。

    メンバー間の言い争いが生じた場面で,メンバー同士がお互いに話し合って解決していくことを促した。

  • 29

    事例を読んで,E社会福祉士によるFさんへの援助に関する次の記述のうち,社会生活技能訓練に基づく支援として最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 障害者就労支援事業所のE社会福祉士は,就労後の職場での適応・定着を図るために,共通の課題をもつ知的障害のある若い利用者のグループで社会生活技能訓練を行っている。参加者のFさん(30 歳,男性)は清掃作業を行う会社に就職し,3 か月が過ぎたところである。派遣されたビルでの清掃の手順等も覚えて慣れてきたが,同僚や上司,派遣先の人とどう接していいのか分からず,疎外感をもち大変悩んでいた。このままでは人間関係が苦痛で仕事に行けなくなるという不安や,挨拶が大変苦手でありそれを克服したいという気持ちをもち,社会生活技能訓練を行うこのグループに参加している。

    挨拶が実際の場面でうまくできるよう,目標を設定して,練習に取り組む。

  • 30

    〔事 例〕 M子(5歳)は,ネグレクトによって児童養護施設に入所措置となった。K家庭支援専門相談員は小学校入学に合わせた家族再統合の計画を立てている。M子は家庭に帰ることを強く望んでおり,母親(27 歳)も強い引取りの意思をもっていた。しかし,最近予定していた面会がキャンセルになることが多い。そして先日,K相談員は単身赴任している父親から引取りについての不安を伝えられた。対応に困ったK相談員は,L主任に対してスーバービジョンを求めてきた。

    K相談員がどのようなことに困難を感じているか話し合う。, M子家族の状況を再アセスメントするようにK相談員に促す。

  • 31

    事例を読んで,スーパーバイザーが対処するに当たって,優先すべき機能として,より適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 Mさんは,難病の症状悪化のため入院中である。早期の退院を望んでいるが,主治医は入院治療を継続する予定だという。担当のAソーシャルワーカー(社会福祉士)は,家に残してきた幼い子どもが心配でたまらないというMさんの気持ちに共感し,自宅療養の可能性を探ることを院内カンファレンスで提案した。ところが,医療スタッフと激しく対立したままカンファレンスは終わり,Aソーシャルワーカーはオフィスに戻ってきて医療スタッフを感情的に批判している。また,スーパーバイザーの元には,Mさんの主治医からAソーシャルワーカーに対するクレームが寄せられた。

    教育的機能, 管理的機能

  • 32

    事例を読んで,相談援助におけるコンサルテーションの機能に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 医療機関に入職して2年目のT医療相談室員(社会福祉士)は,治療について,患者と家族の意向が食い違う事例を担当していたが,板挟みの状態に陥って打開策が得られなくなった。T相談室員は,相談室長からこの事例についてコンサルテーションを受けるよう勧められた。

    コンサルタントは,相談室員同士で事例を検討するための時間を定期的に確保するように相談室に提案した。

  • 33

    事例を読んで,L家庭支援専門相談員が活用するアセスメントツールとして,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Mさん(28 歳)は,2年前に離婚し,実家とも絶縁状態となった。また,Mさんは,長期の入院治療が必要となったことから,娘(4歳)を児童養護施設に入所させた,1年後,Mさんは退院し職場に復帰した。その後,実家との関係も改善し,同僚や同世代の近隣住民との付き合いも増えてきた。Mさんは娘を引き取りたいと,数日前,L家庭支援専門相談員に相談に来た。 L家庭支援専門相談員は,Mさんを支援するためには,離婚した夫,近隣住民,施設などの社会資源との関係を把握することが必要と考えた。

    エコマップ

  • 34

    事例を読んで,記録に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 地域包括支援センターのC社会福祉士は,D民生委員から連絡を受けて,一人暮らしのEさん宅を訪れた。 Eさんは,隣人がお金や大切なものを盗んでいってしまうので困ると訴えた。家の中は,片付けができておらず,食事も十分にできていない様子がうかがわれた。なお,D民生委員によると,Eさんは認知症と診断されており,以前は通所介護(デイサービス)を利用していたが,他の利用者との関係が悪く利用を中断した。1年前に妻を亡くしてからは,近隣とのトラブルが増し周囲の人が困っているのだという。

    近隣住民との関係をエコマップに書いた。, Eさんの多面的なニーズを総合的に理解し,アセスメントシートに記入した。

  • 35

    事例を読んで,エコマップの活用に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Jさん(32 歳)は,5年前夫と離婚した。実家の父親からも勘当同然の扱いを受けていた。その頃,Jさんが長期に入院療養が必要になったことから,息子(6歳)は児童養護施設に入所した。Jさんはその1年後に退院し,職場に復帰した。実家との関係も改善し,同僚や近隣との付き合いも増えてきたことから,最近は息子を引き取りたいと施設に申し出ている。息子を引き取ることについて支援することになり,K家庭支援専門相談員(ファミリーソーシャルワーカー)は,アセスメントツールとしてエコマップを活用することにした。

    Jさんと家族,離婚した夫,友人,関係機関等の関係を把握する。

  • 36

    病院のUソーシャルワーカー(社会福祉士)は,事故により車いすが必要となったVさん(50歳代,男性)との間で,信頼関係が形成できずにいたため,スーパービジョンを受けることとし,以下の記録(一部抜粋)を作成した。 〇月×日Vさんの部屋に入ったが,ベッドに横たわるVさんは,固く目を閉じたままであった。「おはようございます」と声をかけたときには,一瞬表情が動いたようにも見えたが,返事はなかった。付き添っていた妻が「Uさんがお見えですよ」と声をかけたが,やはり反応はなかった。少し待った後,妻に「最近の具合はいかがですか」と尋ねた。「私とは少しずつ話すようになってきたんですけどね」とうつむき加減に答えた。(後略) 次のうち,この記録の文体を表すものとして,適切なものを1つ選びなさい。

    この記録は,クライエントの言動などが時間経過にそって記述されている。

  • 37

    大企業の企業内ソーシャルワーカーであるG相談員(社会福祉士)のもとに,うつ状態となったHさんが来室した。G相談員は,主治医と連携してHさんの生活状態の改善を目指した援助を始めることとなった。そして,援助の効果を判断するために,標準化されたスケールを用いて,援助開始前と援助中の効果を定期的に測定することにした。 次のうち,この場合の効果測定の方法を表すものとして,適切なものを1つ選びなさい。

    単一事例実験計画法

  • 38

    事例を読んで,Mソーシャルワーカー(社会福祉士)の効果測定に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 エイズ治療拠点病院に勤めるMソーシャルワーカーは,日常的にHIV感染者やエイズ患者にかかわることが多い。HIV感染を告知された人の多くは,ショックを受け,絶望感を感じ,不安にさいなまれる。Mソーシャルワーカーは,これまで,そのようなクライエントヘの支援として危機介入を行ってきた。Mソーシャルワーカーは,自分の危機介入のあり方が本当に役立っているのか確認するために,消院の倫理審査委員会に諮った上で,効果測定を行うことにした。

    患者の不安に焦点を当てて,介入の前後でどのように変化したかをケースごとにモニターし,複数ケースの傾向をみる。

  • 39

    事例を読んで,B社会福祉士の助言として,適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 病院の医療相談室の主任を務めるB社会福祉士は,後輩のC社会福祉士から実践事例を研究会で発表するためのアドバイスを求められた。C社会福祉士は,退院後の独居生活に強い不安を抱く入院患者のDさんと一緒に,エコマップを描くことで,Dさんの不安を軽減させ,Dさん自身が退院後の生活を前向きにとらえることができるようになった実践事例をまとめようとしていた。

    この質的研究では,不安がなぜ,どのように軽減したのか,そのプロセスを丁寧に考察する。

  • 40

    事例を読んで,事例検討会のあり方をめぐるT社会福祉士の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 U地域包括支援センターでは,支援困難事例への対応方法の検討と地域におけるネットワークづくりを目的として,地域における複数の機関に所属する多職種の専門職をメンバーとした事例検討会を 2 か月に1回のペースで定期的に開催している。 センターのT社会福祉士がこの検討会の事務局を担当している。この日の検討会では,居宅介護支援事業所のA介護支援専門員が現在担当している事例を提供した。

    A介護支援専門員が提供した事例に対する援助方針に加えて,この地域に必要な社会資源を確認することも検討内容に含まれる。

  • 41

    事例を読んで,医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)の家族への対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Dさん(44 歳,男性)は,1年くらい前から会社で自分の物忘れに気付いていた。会社の部下に渡し忘れたと思った書類について,部下から「昨日もいただいたので同じものが2枚あります」と言われ,ショックを受けたが,周りからは「大丈夫ですよ」と励まされた。その後半年で,ミスが多くなり,努力したのに物忘れが増えてきたDさんは,病院を受診し,アルツハイマー型認知症の初期であると言われた。医師から医療ソーシャルワーカーに対し,今後Dさんの対応について家族の理解が必要であるので説明するようにとの依頼があり,医療ソーシャルワーカーは家族と面接した。

    Dさんは話のつじつまが合わないことに気付いており,周りから「大丈夫」と言われることに悩んでいるので理解してあげてほしいと伝える。

  • 42

    事例を読んで,Aさんの発言に対する G 相談員(社会福祉士)のこの段階における対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 R総合病院の相談室に,妻(51 歳)と息子(17 歳)の三人で暮らしているAさん(56 歳)が,妻の主治医から紹介されて来所した。Aさんは,妻がこのたび若年性認知症と診断され,初めて相談室を訪れた。 G相談員が面接を開始するとAさんは,「妻の調子がおかしくなって家族の生活が一変した。妻は家事もまともにできなくなり,私が仕事から帰ってきても部屋は散らかっているし,食事の準備もできていない。私も疲れているのでつい怒鳴ってしまう。このたび若年性認知症と診断され,これから通院を続ける必要もあるが,息子の受験も近いので困っている。どうしたらいいか」と話した。

    具体的なサービスに関する情報提供を行い,継続しての面接をAさんに提案する。

  • 43

    事例を読んで,Kソーシャルワーカー(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 病院に勤務するKソーシャルワーカーは,交通事故による外傷で左半身が麻痺したLさん(43 歳男性)を主治医より紹介され,退院援助を行うことになった。Lさんはこの事故によって失業し,退院後の就職の見通しもなく,また,そのことが原因で家族との関係がうまくいっていない状況にあった。Kソーシャルワーカーは,同室者がいない時間にLさんの病室を訪れ,Lさんからの了解を得て面接を始めた。 最初は順調に話をしていたLさんであったが,Kソーシャルワーカーが家族との関係について質問を始めると,徐々に表情が険しくなり,「家族のことは話したくありません。もう結構です。出て行ってください」と言った。

    Lさんの気分を害したことをおわびし,間を少し空けて改めて面接を行うことにする。

  • 44

    事例を読んで,C医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)の対応として,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 C医療ソーシャルワーカーは,X病院に一人だけの医療ソーシャルワーカーとして採用された1年目のワーカーである。末期がんの告知を受けて入院している身寄りのないDさん(70 歳,男性)の相談に入院当初から親身になって応じ,休日にも様子を見に来るなどしていた。このたび,長期の休暇を取得しようと考えているが,休暇中にDさんの病状が急変した場合のことが気になり,休暇を取りやめるべきかどうかと考え始めた。

    Dさんの病状急変時のワーカー業務について,あらかじめ看護師長らと相談する。, 個人的熱意でかかわり過ぎる自分の行動傾向を内省し,Dさんとの関係を見直す。

  • 45

    事例を読んで,この場面でのF医療ソーシャルワーカーの面接の在り方として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Gさん(45 歳,男性)は,一人暮らしをしていた。糖尿病があり,通院しているが,主治医や看護師の指示にもかかわらず,服薬や栄養,運動などの生活に問題があった。 病状が進行し腎障害と糖尿病性網膜症があり,人工透析が必要となった。失明の可能性もあることから,入院・治療を行うこととなり,1週間前に入院した。 入院当初から,同室の他の入院患者との折り合いが悪く,また,先日,見舞いに来た職場の上司に対して大声で苛立った話し方をするなどの状況が見られたため,F医療ソーシャルワーカーが面接を行うこととなった。

    Gさんの病気と現在の状況に共感し今の課題について話し合う。

  • 46

    事例を読んで,D医療ソーシャルワーカーのEさんへの対応として,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 Eさん(78 歳,女性)は,訪問診療と介護サービスを受けながら一人暮らしをしてきた。数日前の検査で胃がんが見つかり,医師からは可能な治療法に関する詳細な説明を受けたあとで,現状での有益な治療法として手術が勧められた。Eさんは「医師の説明は理解できたが,手術や入院にかかる費用が心配なので,訪問診療は続けるが手術はしない。また,胃がんが見つかったことは隣県に住む一人息子のFには伝えないでほしい」とD医療ソーシャルワーカーに訴えてきた。

    想定される医療費と費用負担に関する制度について説明した。, 了解なくFさんに胃がんのことを言わないと伝えた。

  • 47

    事例を読んで,H医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)による対応に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 病院に勤務するH医療ソーシャルワーカーは,入院患者のJさん(45 歳,男性)から相談を受けた。Jさんは直腸がんの手術後,ストーマ造設手術を受けたばかりである。Jさんは,見舞いに来た職場の同僚から,上司がJさんの職場復帰は難しいと言っていると聞いた。そのため退職を考えているという。しかし話が進むと,本心は職場復帰して今の仕事を続けていきたいが,できるかどうか心配で仕方がないと語った。元々,今の上司とは折り合いが悪いとも話した。

    主治医同席で,職場の人事担当者と話合いの場を持つことを提案する。, 今後の方向性を一緒に考えましょうと言う。

  • 48

    事例を読んで,特別養護老人ホームで働くL生活相談員(社会福祉士)による利用者Mさんへの対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 ある日の夕食時,一週間前に入所したばかりのMさんが,「こんな食事には,もう耐えられない」といって,食事への不満を訴えた。その場にいた介護職員がいくら勧めても,Mさんは食べようとしなかった。どうも食事のことだけではなさそうだと感じたL生活相談員は,すぐに担当の介護職員とともに,Mさんと個別面談の機会を持った。その席でMさんは,「本当は施設になんか来たくなかった。家族と一緒に暮らしたかった」と話した。

    施設での生活に対する気持ちや家族への思いを,Mさんに率直に話してもらう。

  • 49

    事例を読んで,K生活相談員(社会福祉士)によるグリーフケアに関する次の記述のうち,この段階で最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Lさん(85 歳,女性)は,3年前に脳梗塞を患ってから半身麻痺となり,自宅での生活を断念してP特別養護老人ホームに入所している。現在,要介護4の判定を受けており,ほぼ寝たきりの状態であるが,認知機能は比較的保たれており,日常的な会話は行うことができる。最近,長男夫婦から病院に入院していた夫が亡くなったことを聞き,ため息をついては「夫を弔いたい」と訴えている。K生活相談員は,ケアワーカーから様子を見てほしいという依頼を受け,ベッドサイドでLさんの手を軽く握りながら,「おつらいですね・・・」と話しかけた。Lさんは涙をうかべながら,「夫の最期のときに何もしてあげられなかった。私がこうして生きているのが申し訳ない」と語り始めた。

    夫との生活を思い出しながら,悲しみや後悔を十分に語れるよう促す。

  • 50

    事例を読んで,D社会福祉士の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 地域包括支援センターのD社会福祉士のところに市役所高齢福祉課職員から対応を依頼する電話がかかってきた。今日,Eさん宅(夫 86 歳,妻 83 歳)でボヤがあり,それに気づいた人の通報で消防車が来て大事には至らなかったが,以前からEさん宅では鍋を焦がすなど火の不始末が何度か起こっている。周辺の住民や関係者が心配してEさん夫妻に声をかけても,夫妻は聞く耳をもたず,ついに今日のボヤ騷ぎの後,住民から苦情が出て,以前からかかわってきたF民生委員が心配して市役所に電話してきたのだという。

    F民生委員に連絡して,訪問に同行してもらいEさん夫妻の話を聴く。

  • 51

    事例を読んで,D社会福祉士の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Eさん(75 歳,女性)は,息子の転勤に伴い1年前に当地に転居してきた。近隣に知人がおらず,日中は独居の状態であり,強い孤独感をもっているようだと,民生委員から相談を受けた地域包括支援センターのD社会福祉士が時々訪問していた。 また,このD社会福祉士の紹介を受けて,Eさんは近くの高齢者サロンに定期的に通うようになり,そこで友人もできた。Eさん自身もD社会福祉士に「近頃は,一人で居ても淋しくなくなった」と話した。

    「今後は状況を見て,お訪ねする回数を少なくしようと思いますが,どのようにお考えになりますか」と伝える。

  • 52

    事例を読んで,地域包括支援センターのF社会福祉士の対応に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 地域包括支援センターに勤務するF社会福祉士は,G民生委員よりHさん(85 歳,男性)について相談を受けた。Hさんは妻(78 歳)と二人で暮らしている。Hさんは近所付き合いもせず,G民生委員が訪ねても,自分たちで何とかやっているから大丈夫だという。しかし,先日,妻が脳梗塞で入院したので改めて様子を見に行くと,Hさんは疲れ切った様子だったので,福祉サービスの利用を勧めたが拒否されたとのことであった。

    市の担当課と連絡を取って,情報を共有する。, Hさん宅を訪問し状況を把握する。

  • 53

    事例を読んで,G社会福祉士と民生委員が行った活動が果たした機能として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 地域包括支援センターのG社会福祉士は,「足腰が弱ってきて買い物にも行きづらいけれど,他人に助けてもらうのは気が進まない」とサービス利用を拒否する一人暮らしのHさん(83 歳)に対して,何度も訪問し,Hさんのことを心配しているという姿勢を示し続けた。その結果,Hさんは要介護認定を受け,訪問介護サービスの利用に至った。この体験から地域の民生委員と協力して,地域にはHさんのような人がまだいるのではないかと調べた。その過程で,似たような思いからサービスを利用していない人がたくさんいることが分かった。

    ニーズの掘り起こし

  • 54

    事例を読んで,G介護支援専門員(社会福祉士)のこの時点における対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Hさん(79 歳,女性)は,息子(40 歳)との二人暮らしである。息子は,建設関係の仕事をしていたが,3か月前に持病の腰痛の悪化を理由に退職し,現在はHさんの年金を頼りに生活している。また,Hさんは要介護 1 の認定を受けており,通所介護を利用している。ある日,居宅介護支援事業所のG介護支援専門員が定期的なモニタリングのために自宅を訪問すると,息子が「母親が最近,夜に失禁したり,つじつまの合わない話をする。自分の手には負えないのですぐに施設に入所させてほしい」と言った。G介護支援専門員は,別室でHさんに話を聴こうとしたが,Hさんは暗い表情でうつむいたまま多くを語ろうとしない。

    通所介護事業所の相談員に連絡を取り,Hさんの様子を確認する。

  • 55

    事例を読んで,B相談員(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 婦人相談所の配偶者暴力相談支援センターのB相談員は,約3か月前からCさん(30 歳,女性)と定期的に面接を重ねてきた。Cさんは,27 歳で結婚して以来,夫からの暴力で悩んできた。最近の面接でCさんは,「私への暴力が少し減ったとはいえ,やっぱりこのまま彼と生活していくことに耐えられません。いよいよ離婚を決断しなきゃという感じです。でも,子どものことや,離婚後の生活のこと,お世話になった人のことを考えると,なかなか踏み切れなくて」と話した。

    離婚がもたらす環境の変化や得られる支援の実際について整理し,Cさん自身が意思決定できるように支援する。

  • 56

    事例を読んで,E母子支援員(社会福祉士)の対応として,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 母子生活支援施設のE母子支援員は,夫からの暴力(DV)の被害を受けていたFさんと子ども(4歳)の支援に当たっている。Fさんの離婚が成立し,仕事も安定して続けられる状況になったため,退所の時期が検討されることになった。ある日,Fさんは退所後の安全や自立への不安をE母子支援員に訴えた。Fさんは,夫に対する恐怖や葛藤から孤独な思いを抱えていたが,これまで言い出せないでいたということであった。E母子支援員は,このFさんの訴えを踏まえ,退所に向けて社会資源利用の支援を行うこととした。

    DV被害者の自助グループを紹介して,一緒に見学に行く。, 配偶者暴力相談支援センターや地域の警察に協力を求める。

  • 57

    事例を読んで,Dさんに対するE家庭支援専門相談員(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 小学1年のC子(7歳,女児)は,父親の死亡後,母親のDさん(33 歳)から身体的虐待とネグレクトを受けていた。5歳のときから児童養護施設で生活している。Dさんはアルコール依存症で入退院を繰り返し,生活が不安定であった。1か月ほど前から,自宅療養中のDさんが「C子を返してくれ」と言い出した。E専門相談員が訪問すると,家の中はごみが散乱し,Dさん自身も食事が十分とれていない状態であった。Dさんは「お酒はやめている。一人暮らしをしているとさみしくて,誰かにそばにいてほしい。子どもと一緒に暮らしたい」と強く訴えた。

    「お母さんのお気持ちはよく分かります。これから話し合っていきましょう」と伝える。

  • 58

    事例を読んで,E児童福祉司(社会福祉士)による個別性を重視した対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 F子(10 歳)は,児童相談所で一時保護を受け,三日後に児童養護施設への入所を控えている。E児童福祉司が,本人の準備状況を確認するために面接をしたところ,「転校はしたくない。だから施設には行きたくない」と言われた。

    「転校は初めてだったね。今の気持ちを詳しく聞かせてくれるかな」と率直な気持ちを尋ねる。

  • 59

    事例を読んで,この場面におけるM福祉活動専門員(社会福祉士)によるAさんへの初回訪問時の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Aさん(73 歳,女性)は,自宅で一人暮らしをしている。6年前に夫を亡くし,一人息子とは疎遠になっている。Aさんは,数年前から食べ残しの物などを自宅に溜め込むようになり,庭までゴミが山積みとなって,悪臭を放っている。近隣住民は,Aさんに片付けるように何度も申し入れたが,Aさんは一向に片付けようとはしない。役所も,勝手に片付けることはできないでいる。そこで,社会福祉協議会のM福祉活動専門員がAさん宅を訪問した。

    何かお困りのことはありませんかと問いかける。

  • 60

    事例を読んで,A相談支援員がとるべき支援として,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 N市の基幹相談支援センターのA相談支援員(社会福祉士)は,知的障害のあるBさん(50 歳,女性)の支援を1年前から担当している。母親(78 歳)が認知症のために指定介護老人福祉施設に入所することになったため,Bさんは一人暮らしとなった。これがきっかけで不安感が強くなり,叔父に頻繁に電話をかけている。最近A相談支援員は,市内にあるグループホームが新たに入居者を募集すると聞いたので,Bさんと叔父にこの情報を提供した。叔父は入居を勧めているが,Bさんは不安を感じている。

    Bさんの状況を再度アセスメントしてニーズを確認する。

  • 61

    事例を読んで,G相談支援専門員(社会福祉士)のアプローチにより引き出された利用者の心理的特性を表すものとして,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 軽度の知的障害のあるHさんは,高校を卒業後,知り合いの観光旅館で雑用係として勤めていたが,同僚から度々ミスを厳しく指摘されて辞めてしまい,無気力になって自宅に籠ってしまった。心配した母親が相談支援事業所に相談に来た。G相談支援専門員はHさんと何度か面談し本人の気持ちを確認した上で,近隣のNPO法人が運営する高齢者向けの喫茶ルームのボランティアを紹介した。それから3か月が経過したが,G相談支援専門員はHさんの小さな成功体験を共有することで支援している。

    自己効力感, 自尊感情

  • 62

    事例を読んで,就労継続支援B型事業所に勤めるL生活支援員(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 下肢機能障害と軽度の知的障害のある利用者Mさん(20 歳,女性)は,休憩時間に他の利用者も周りにいる作業場で深刻な表情を浮かべ,L生活支援員に小声で次のように打ち明けてきた。「ここでもらった工賃を使いたいと言ったのに,父親が貯金しておくからと言って1円もくれない。」

    家庭内の事情を詳しく聴く必要があると判断し,相談室に場所を移して話すことにする。

  • 63

    事例を読んで,Lソーシャルワーカーの対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 特定非営利活動法人の運営する国際サポートセンターに勤務しているLソーシャルワーカーは,Mさん(28 歳,女性)から相談を受けた。Mさんは,フィリピンから5年前に来日し,日本人男性と結婚して3年になる。子どもはいない。結婚当初から夫は気に入らないことがあるとMさんに暴力を振るっていた。Mさんは結婚後しばらく専業主婦であったが,夫からはフィリピンの家族に送金するためのお金ももらってきた。 しかし,言葉や文化の違いから,意思疎通がうまくいかなくなった。 最近は,夫が家に全くお金を入れてくれなくなったので,再び飲食店で働き始めた。夫からの暴言や暴力はあるが,Mさんはフィリピンに仕送りを続けるためにも夫と別れたくないという。

    関係機関への通報を含め,利用可能な社会資源を紹介する。

  • 64

    事例を読んで,L相談員(社会福祉士)のMさんへの初回面接における対応として,適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 帰国した中国残留孤児とその家族を支援する特定非営利活動法人に勤務するL相談員は,大学院生N氏(28 歳)から母親である中国人のMさん(65 歳,女性)のことで相談依頼を受けた。翌週,N氏はMさんと一緒に来所した。Mさん一家は 15 年前に中国より帰国,昨年,Mさんの夫が死去した。N氏は中学校から日本で教育を受けたため日本語に不自由はないが,Mさんは日本語がほとんど話せない。Mさんは最近家に閉じこもりがちで,大学から帰宅したN氏に当たり散らすことも少なくないという。

    Mさんに中国語であいさつし,最近の生活状況について尋ねる。, 月に2回開かれている中国帰国者たちが集うサロン活動を紹介する。

  • 65

    事例を読んで,この時点での社会福祉士によるM君への対応として適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 M君(15 歳)は,難民として来日したAさんの息子であり,Aさんに呼び寄せられて,10 年前に来日した。M君はここ数年,放課後などに多文化共生活動を行っているNPO法人のWセンターに通っている。ここで日本語を学んだため,日常生活で日本語に不自由することはほとんどなくなった。M君からWセンターのL社会福祉士に「進路のことで悩んでいる,相談に乗って欲しい」との要望が出されたので,M君と面接をした。

    「将来の夢は何か」と言う。, 「日本に来て,何に関心をもったか」と言う。

  • 66

    B社会福祉士は,地域生活定着支援センターに勤務している。刑務所から出所してきたばかりのCさん(42 歳,男性)の支援について,Cさんとともに,支援を始めた地域活動支援センター,グループホーム,就労支援施設の職員と遠方に住む姉を交えて第1 回目の話合いの機会をもった。Cさんは知的障害があり,数度,軽微な犯罪で刑務所に収容されたことがある。B社会福祉士は会議の席上で,Cさんに会議内容を分かりやすく説明し直したり,Cさんが言いづらいところは代わって発言した。そして,Cさんのこれからの生活の中で予想される困難を参加者全員で検討した。その上で再び罪を犯さずこれから送りたいとCさんが思う生活を,みんなで支えていくための方法を話し合い,相互の役割を確認した。 次のうち,B社会福祉士が行った援助内容を表すものとして,適切なものを2つ選びなさい。

    ソーシャルサポートネットワークの構築, リスクマネジメントの実施

  • 67

    地域活動支援センターのJ社会福祉士は,地域で暮らす障害者の自助グループを支援している。東日本大震災が起きて以来,災害時の不安を感じていた自助グループのメンバーは,災害時の障害者の生活について学習会を開くことになった。J社会福祉士は震災時に支援活動をしていた障害者団体を紹介した。メンバーはその代表を招き,このテーマで学習会を開催することとした。その席でメンバーの「自分たちは災害弱者かも知れないが,自分たちにもできることがあるはずだ」との発言から,学習会では継続してこのテーマについて意見交換をしていくことにした。J社会福祉士は議論の進展に合わせて,自治会長や民生委員児童委員協議会会長などとの懇談を提案し,グループのメンバーと地域の関係が育まれていった。 次のうち,J社会福祉士が果たしたソーシャルワークの機能として,最も適切なものを1つ選びなさい。

    媒介的機能