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3年各論 婦人科疾患

3年各論 婦人科疾患
51問 • 2年前
  • 稲木美夏
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    問題一覧

  • 1

    月経異常とは?

    1開始時期 ①早発月経:初経発来が10歳未満 ②遅発月経:初経発来が15歳以上 ※内分泌の問題 ※10〜12歳が通常 2閉止時期 ①早発閉経:閉経が40歳未満 ②遅発閉経:閉経が55歳以上(エストロゲンが多い→癌のリスク高) 3無月経 原発性と続発性がある 4月経周期 ①希発月経:月経周期が39日以上3ヶ月以内(希にしかこない) ②頻発月経:月経周期が24日以内(貧血になりやすい) 5月経量 ①過少月経:月経血量が20ml以下 ②過多月経:月経血量が140ml以上 ※通常50mlくらい 6持続月経 ①過短月経:月経持続日数が2日以下 ②過長月経:月経持続日数が8日以上 7随伴症状 月経困難症と月経前症候群

  • 2

    月経異常 無月経(病的無月経)とは?

    ①原発性無月経 ・満18歳になっても初経が起こらない ・代表的疾患→ターナー症候群 ②続発性無月経 ・これまであった月経が3カ月以上停止したもの ア、視床下部性:体重減少性、摂食障害 【視床下部性が大半を占める】 イ、下垂体性:シーハン症候群、下垂体腺腫 ウ、卵巣性:早発卵巣不全、卵巣摘出

  • 3

    無月経(病的無月経)の重症度による分類とは?

    ①第1度無月経:エストロゲン(卵胞ホルモン)は出てる 黄体ホルモンを投与 ②第2度無月経:エストロゲン出てない

  • 4

    無月経(病的無月経)の原因は?

    ①高プロラクチン血症 ・下垂体腺腫などが原因 ・乳汁漏出性無月経となる ②体重減少性無月経、神経性やせ症(摂食障害):排卵と月経にかけるエネルギー不足 ③肥満 ・BMI35以上の高度肥満 ④シーハン症候群 ・分娩・産褥期の大量出血により起こる【下垂体機能障害】 ➄運動性無月経 ・スポーツ選手の無月経 エネルギー不足 ・低エストロゲン状態が持続すると骨量が減少し、骨粗鬆症におなる

  • 5

    月経異常 月経困難症とは?

    【月経期間中】に月経に随伴していおこる病的症状 ・下腹部痛 ・腰痛 ・頭痛 など

  • 6

    月経困難症の分類は?

    ①機能性月経困難症 ・出血量の多い時に強い ・痛みは痙攣性で周期的 ・子宮頸管の狭小やプロスタグランジンの過剰産生による子宮筋の過収縮が原因 ・治療はNSAIDsを痛みを我慢せず、早めに服用 ②器質性月経困難症 ・子宮内膜症、子宮筋腫など ・持続性の鈍痛

  • 7

    月経異常 月経前症候群(PMS)とは?

    ・月経前3〜10日の黄体期にみられる【精神的】あるいは身体的症状 ・月経発来とともに急速に消失 ・精神症状(イライラ、抑うつ、不安感、易興奮性など)と【乳房症状(乳房痛・緊満感)】が多い ・治療はNSAIsなど

  • 8

    月経異常 不正性器出血とは?

    通常の月経以外の異常な性器出血 ・不正出血ともいわれる 機能性子宮出血(器質的疾患に伴う出血を除外したもの) →内分泌異常による性器出血 ・無排卵出血 ・ホルモン分泌様式からみれば【破綻出血】

  • 9

    更年期障害とは?

    閉経周辺期に生じる卵巣機能の低下、すなわちエストロゲン欠乏を原因とする身体精神症状 ※日常生活に支障がないもの→更年期症状

  • 10

    更年期障害の原因・病態は?

    卵巣機能低下による【エストロゲンの急激な低下】 ↓ 下垂体からのLH、FSHの過剰分泌(高ゴナドトロピン状態) ↓ 自律神経系に影響 ※個人差が大きい

  • 11

    更年期障害の症状は?

    (1)自律神経症状 ①ホットフラッシュ(顔面紅潮[ほてり]、のぼせ) ②発汗、【手足の冷え】、動悸・息切れ (2)精神・神経症状 易怒性、焦燥感、憂鬱感、不眠、頭痛、めまい、悪心など (3)その他 易疲労感、肩こり、腰痛、関節痛、食欲不振、排尿障害など

  • 12

    更年期障害の検査は?

    簡略更年期指数(SMI) が最もよく利用されている

  • 13

    更年期障害の治療は?

    薬物療法:ホルモン補充療法 その他:心理療法、運動療法、サプリ

  • 14

    類腫瘍・腫瘍性疾患 子宮内膜症

    子宮内宮に存在するはずの内膜組織が、異所性に【増殖・浸潤】することから類腫瘍性病変の疾患 【エストロゲン依存性疾患】 ※炎症はない、悪性でもない、癌化もしない

  • 15

    子宮内膜症の発症機序は?

    ①子宮内膜移植説 ②体腔上皮化生説 ※説なのでわからない

  • 16

    子宮内膜症の疫学・病態は?

    ①発症年齢 ・20〜40歳代(性成熟期)に好発 (エストロゲン依存性疾患のため) ・閉経により軽快・消失 ②月経・妊娠歴との関係 早い初経、月経周期の短縮、過長・過多月経、経妊・経分娩回数が少ない ↓ 月経回数・エストロゲン作用・腹腔内へ逆流する月経血量の増加をもたらうため発生リスク増加 ③発生部位 ・ダグラス窩が最多 ・卵巣に生じると【卵巣チョコレート嚢胞(腫)】

  • 17

    子宮内膜症の症状・所見は?

    疼痛と不妊(ニ゙大症状) ①疼痛 ア、月経痛(月経困難症):月経を重ねるごとに【次第に強くなる月経痛】が特徴 イ、慢性骨盤痛:月経時以外にも腰痛、下腹痛を訴える ウ、性交痛、排便痛 ②不妊:20〜40%が不妊

  • 18

    子宮内膜症の検査・診断は?

    腹腔鏡検査(確定診断) 実際は問診、血液検査、MRI、超音波などで総合的に判断し、「臨床的子宮内膜症」として取り扱うことが多い ①血液検査:腫瘍マーカーではCA125が陽性になることが多い ②画像検査:ダグラス窩の閉塞や卵巣チョコレート嚢胞などを確認

  • 19

    子宮内膜症の治療は?

    疼痛の緩和、妊孕性の改善

  • 20

    類腫瘍・腫瘍性疾患  子宮筋腫とは?

    子宮の筋層(平滑筋)に発生する【良性の腫瘍】 ・婦人科腫瘍で最多 ・エストロゲン依存性

  • 21

    子宮筋腫の病態・分類は? ※ふ〜んって感じで。

    大きさは様々、60〜70%は多発性 発育方向によって3つに分類 ①粘膜下層 子宮の内腔に向かって発育。最も症状が強い ②筋層内筋腫 子宮筋層内で発育。最も多く、多発しやすい ③漿膜下筋腫 子宮の外側に向かって発育。無症状のことが多い

  • 22

    子宮筋腫の症状は?

    無症状が多い ①三主徴:過多月経、月経痛、不妊 ②鉄欠乏性貧血:過多月経、不正性器出血に伴って起こる ③圧迫症状:周辺臓器を圧迫し、頻尿、便秘など ④その他:筋腫分娩

  • 23

    子宮筋腫の検査は?

    超音波検査(婦人科でよく使う)、MRI、CT、子宮鏡検査(ヒステロスコピー) ※子宮肉腫(珍しい・予後不良)と子宮筋腫の鑑別が重要

  • 24

    子宮筋腫の治療は?

    ①薬物療法(ホルモン療法) GnRHアゴニスト(性腺刺激ホルモン放出ホルモン) ②手術:筋腫核摘手術または子宮全摘術(昔は全摘)

  • 25

    類腫瘍・腫瘍性疾患  子宮頸癌とは? ※国試、よく出る

    ・子宮頸部に発生する悪性腫瘍 ・女性生殖器腫瘍の中で最多 ・扁平上皮癌 疫学:若年層に増加 ・20歳代から徐々に増え40歳代でピーク ※子宮体癌は50歳代以上

  • 26

    子宮頸癌の原因は?

    ヒトパピローマウイルス(HPV) ※ワクチンある

  • 27

    子宮頸癌の症状は?

    病期によって違いがある ①異形成〜上皮内癌〜微小浸潤癌 ・【無症状】 ・【検診が重要】 ・治癒や妊孕性温存が可能 ②早期浸潤癌:癌が増殖して血管を巻き込むことで症状が出現 ・不正性器出血 ・接触(性交時)出血 ・腟分泌物異常 ③局所進行癌 ・下腹部痛、性交痛 ・尿路狭窄 ・膀胱浸潤に伴う血尿 ・直腸浸潤に伴う血便 ④遠隔転移癌 ・頸部や鼠径部のリンパ腫大や痛み ・【肺転移】に伴う呼吸器症状 ・【骨転移】に伴う骨痛(腰椎・骨盤)

  • 28

    子宮筋腫の検査は?

    ・子宮頸部細胞診→膣拡大鏡→頸部組織診 ・腫瘍マーカー【SCC抗原】

  • 29

    子宮頸癌の治療は?

    他の癌と同じ ・手術 ・化学療法 ・放射線治療 を組み合わせる

  • 30

    子宮頸癌の予防は?

    HPVワクチン ・推奨接種年齢(初交前)の10〜14歳 ・接種後も持続期間が不明確なため、検診が必要

  • 31

    類腫瘍・腫瘍生疾患  子宮体癌(子宮内膜癌)とは?

    子宮の体部、子宮内膜上皮から発生する悪性腫瘍 腺癌が95% 疫学 ・40〜60歳代で好発 ・【50歳代】がピーク

  • 32

    子宮体癌(子宮内膜癌)の発症機序は?

    エストロゲン依存性(Ⅰ型) (非依存性はⅡ型)

  • 33

    子宮体癌(子宮内膜癌)の危険因子は?

    ①肥満:エストロゲン産生が盛んになる ②エストロゲン製剤(ピル)・エストロゲン産生腫瘍:エストロゲン・黄体ホルモン併用投与→子宮体癌のリスク回避 ③排卵障害:プロゲステロンが分泌されないとエストロゲン優位となる ④不妊・未経産:エストロゲン刺激期間が長い ➄糖尿病・高血圧症

  • 34

    子宮体癌(子宮内膜癌)の症状は?

    ①初期 ア、閉経後不正出血 イ、水様性の帯下 ②進行期 癌が子宮体癌を超え、骨盤内組織に浸潤するようになると下腹部痛、腹部膨満など出現

  • 35

    子宮体癌(子宮内膜癌)の検査は?

    スクリーニング→内膜細胞診 確定診断→内膜組織診 腫瘍マーカーは特異的はなし →進行するとCA125 、CA19−9

  • 36

    子宮体癌(子宮内膜癌)の治療は?

    基本は全摘

  • 37

    乳房の疾患 乳腺症とは?

    母乳のうっ滞や細菌感染などが原因 多くは授乳期に起こる乳腺の炎症 炎症性乳癌との鑑別に重要な疾患

  • 38

    乳腺炎の分類は?

    ①授乳期乳腺炎(=乳腺炎) ア、【うっ滞性乳腺炎】 ・母乳が溜まってパンパンに腫れる (感染ではない) ・原因は母乳の出過ぎ、乳管内で母乳がつまってる、吸啜力が弱いなど イ、急性化膿性乳腺炎・乳腺腫瘍 (感染してる) 起炎菌は【黄色ブドウ球菌】が最多 ②非授乳期乳腺炎(覚えなくてOK)

  • 39

    乳腺炎の検査は?

    血液検査、超音波 炎症性乳癌との鑑別のため、マンモグラフィ、MRI、生検

  • 40

    乳房の疾患 乳腺症とは?

    乳腺組織の増生、化生、退行など種々の【変化】が混在し、硬結や嚢胞を形成し、時に圧痛をみる状態の総称 疾病ではないとする概念が一般的 (ほっといていい)

  • 41

    乳腺症の原因・病態は?

    発症機序は不明 エストロゲン過剰やプロゲステロンの分泌亢進と考えられている 疫学 30歳代後半〜閉経前後に好発 40歳代にピーク(閉経後に減少)

  • 42

    乳腺症の症状は?

    片側または両側の乳房にみられる疼痛、腫瘤、硬結が多い

  • 43

    乳腺症の検査・診断は?

    乳癌との鑑別が重要 超音波、マンモグラフィ

  • 44

    乳腺症の治療は?

    多くは閉経後に消失するため、経過観察 乳房痛が強い場合は鎮痛剤 乳癌との鑑別が難しいため、定期的なフォローが必要

  • 45

    乳房の疾患 乳癌とは?

    乳腺の乳管上皮や小葉上皮から発生する悪性腫瘍 発生母地 乳管上皮→乳管癌 小葉上皮→小葉癌

  • 46

    乳癌の疫学は?

    罹患率は30歳代から増加傾向 40歳代にピーク

  • 47

    乳癌の危険因子は?

    高エストロゲン状態 ・肥満 ・早い初経 ・遅い閉経 ・高齢初産 ・未経産 ・未授乳 ※家族歴は明確な危険因子

  • 48

    乳癌の分類・病態は?

    ①非浸潤癌 ②浸潤癌:乳管癌が最も多い ③【パジェット病】 乳管や乳輪の表皮に乳管癌が進展したもの(外側に浸潤)

  • 49

    乳癌の症状は?

    ①乳房のしこり ・乳房の外上部から腋窩にかけて発生するものが大半 ・腫瘤は【無痛性】 ・【表面は凸凹不整】 ・弾性硬 ・周囲との境界【明瞭(乳癌だけ)】 ②えくぼ徴候(ディンプリングサイン) ③その他乳房部の症状 ア、乳頭陥没 イ、乳頭分泌:血性分泌 ウ、皮膚の橙皮様変化:炎症性乳癌 エ、乳頭消失:パジェット病 ④転移 【微小転移】→タンポポの綿毛のように全身に散布されやすい 遠隔転移【肺や骨】

  • 50

    乳癌の検査は?

    視・触診、マンモグラフィ、超音波が基本

  • 51

    乳癌の治療は?

    ①手術療法 ア、乳房温存術か乳房切除術 イ、【腋窩リンパ節を郭清するかどうか】→【センチネルリンパ節生検】を行い、リンパ節の癌の有無を調べ、癌があればリンパ郭清を行う ②放射線療法 ③薬物療法 ア、化学療法(抗癌剤) イ、分子標的治療薬(化学療法より副作用が少ない ウ、ホルモン療法(エストロゲンの作用を抑制する目的で用いる。5年は続ける)

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  • 1

    月経異常とは?

    1開始時期 ①早発月経:初経発来が10歳未満 ②遅発月経:初経発来が15歳以上 ※内分泌の問題 ※10〜12歳が通常 2閉止時期 ①早発閉経:閉経が40歳未満 ②遅発閉経:閉経が55歳以上(エストロゲンが多い→癌のリスク高) 3無月経 原発性と続発性がある 4月経周期 ①希発月経:月経周期が39日以上3ヶ月以内(希にしかこない) ②頻発月経:月経周期が24日以内(貧血になりやすい) 5月経量 ①過少月経:月経血量が20ml以下 ②過多月経:月経血量が140ml以上 ※通常50mlくらい 6持続月経 ①過短月経:月経持続日数が2日以下 ②過長月経:月経持続日数が8日以上 7随伴症状 月経困難症と月経前症候群

  • 2

    月経異常 無月経(病的無月経)とは?

    ①原発性無月経 ・満18歳になっても初経が起こらない ・代表的疾患→ターナー症候群 ②続発性無月経 ・これまであった月経が3カ月以上停止したもの ア、視床下部性:体重減少性、摂食障害 【視床下部性が大半を占める】 イ、下垂体性:シーハン症候群、下垂体腺腫 ウ、卵巣性:早発卵巣不全、卵巣摘出

  • 3

    無月経(病的無月経)の重症度による分類とは?

    ①第1度無月経:エストロゲン(卵胞ホルモン)は出てる 黄体ホルモンを投与 ②第2度無月経:エストロゲン出てない

  • 4

    無月経(病的無月経)の原因は?

    ①高プロラクチン血症 ・下垂体腺腫などが原因 ・乳汁漏出性無月経となる ②体重減少性無月経、神経性やせ症(摂食障害):排卵と月経にかけるエネルギー不足 ③肥満 ・BMI35以上の高度肥満 ④シーハン症候群 ・分娩・産褥期の大量出血により起こる【下垂体機能障害】 ➄運動性無月経 ・スポーツ選手の無月経 エネルギー不足 ・低エストロゲン状態が持続すると骨量が減少し、骨粗鬆症におなる

  • 5

    月経異常 月経困難症とは?

    【月経期間中】に月経に随伴していおこる病的症状 ・下腹部痛 ・腰痛 ・頭痛 など

  • 6

    月経困難症の分類は?

    ①機能性月経困難症 ・出血量の多い時に強い ・痛みは痙攣性で周期的 ・子宮頸管の狭小やプロスタグランジンの過剰産生による子宮筋の過収縮が原因 ・治療はNSAIDsを痛みを我慢せず、早めに服用 ②器質性月経困難症 ・子宮内膜症、子宮筋腫など ・持続性の鈍痛

  • 7

    月経異常 月経前症候群(PMS)とは?

    ・月経前3〜10日の黄体期にみられる【精神的】あるいは身体的症状 ・月経発来とともに急速に消失 ・精神症状(イライラ、抑うつ、不安感、易興奮性など)と【乳房症状(乳房痛・緊満感)】が多い ・治療はNSAIsなど

  • 8

    月経異常 不正性器出血とは?

    通常の月経以外の異常な性器出血 ・不正出血ともいわれる 機能性子宮出血(器質的疾患に伴う出血を除外したもの) →内分泌異常による性器出血 ・無排卵出血 ・ホルモン分泌様式からみれば【破綻出血】

  • 9

    更年期障害とは?

    閉経周辺期に生じる卵巣機能の低下、すなわちエストロゲン欠乏を原因とする身体精神症状 ※日常生活に支障がないもの→更年期症状

  • 10

    更年期障害の原因・病態は?

    卵巣機能低下による【エストロゲンの急激な低下】 ↓ 下垂体からのLH、FSHの過剰分泌(高ゴナドトロピン状態) ↓ 自律神経系に影響 ※個人差が大きい

  • 11

    更年期障害の症状は?

    (1)自律神経症状 ①ホットフラッシュ(顔面紅潮[ほてり]、のぼせ) ②発汗、【手足の冷え】、動悸・息切れ (2)精神・神経症状 易怒性、焦燥感、憂鬱感、不眠、頭痛、めまい、悪心など (3)その他 易疲労感、肩こり、腰痛、関節痛、食欲不振、排尿障害など

  • 12

    更年期障害の検査は?

    簡略更年期指数(SMI) が最もよく利用されている

  • 13

    更年期障害の治療は?

    薬物療法:ホルモン補充療法 その他:心理療法、運動療法、サプリ

  • 14

    類腫瘍・腫瘍性疾患 子宮内膜症

    子宮内宮に存在するはずの内膜組織が、異所性に【増殖・浸潤】することから類腫瘍性病変の疾患 【エストロゲン依存性疾患】 ※炎症はない、悪性でもない、癌化もしない

  • 15

    子宮内膜症の発症機序は?

    ①子宮内膜移植説 ②体腔上皮化生説 ※説なのでわからない

  • 16

    子宮内膜症の疫学・病態は?

    ①発症年齢 ・20〜40歳代(性成熟期)に好発 (エストロゲン依存性疾患のため) ・閉経により軽快・消失 ②月経・妊娠歴との関係 早い初経、月経周期の短縮、過長・過多月経、経妊・経分娩回数が少ない ↓ 月経回数・エストロゲン作用・腹腔内へ逆流する月経血量の増加をもたらうため発生リスク増加 ③発生部位 ・ダグラス窩が最多 ・卵巣に生じると【卵巣チョコレート嚢胞(腫)】

  • 17

    子宮内膜症の症状・所見は?

    疼痛と不妊(ニ゙大症状) ①疼痛 ア、月経痛(月経困難症):月経を重ねるごとに【次第に強くなる月経痛】が特徴 イ、慢性骨盤痛:月経時以外にも腰痛、下腹痛を訴える ウ、性交痛、排便痛 ②不妊:20〜40%が不妊

  • 18

    子宮内膜症の検査・診断は?

    腹腔鏡検査(確定診断) 実際は問診、血液検査、MRI、超音波などで総合的に判断し、「臨床的子宮内膜症」として取り扱うことが多い ①血液検査:腫瘍マーカーではCA125が陽性になることが多い ②画像検査:ダグラス窩の閉塞や卵巣チョコレート嚢胞などを確認

  • 19

    子宮内膜症の治療は?

    疼痛の緩和、妊孕性の改善

  • 20

    類腫瘍・腫瘍性疾患  子宮筋腫とは?

    子宮の筋層(平滑筋)に発生する【良性の腫瘍】 ・婦人科腫瘍で最多 ・エストロゲン依存性

  • 21

    子宮筋腫の病態・分類は? ※ふ〜んって感じで。

    大きさは様々、60〜70%は多発性 発育方向によって3つに分類 ①粘膜下層 子宮の内腔に向かって発育。最も症状が強い ②筋層内筋腫 子宮筋層内で発育。最も多く、多発しやすい ③漿膜下筋腫 子宮の外側に向かって発育。無症状のことが多い

  • 22

    子宮筋腫の症状は?

    無症状が多い ①三主徴:過多月経、月経痛、不妊 ②鉄欠乏性貧血:過多月経、不正性器出血に伴って起こる ③圧迫症状:周辺臓器を圧迫し、頻尿、便秘など ④その他:筋腫分娩

  • 23

    子宮筋腫の検査は?

    超音波検査(婦人科でよく使う)、MRI、CT、子宮鏡検査(ヒステロスコピー) ※子宮肉腫(珍しい・予後不良)と子宮筋腫の鑑別が重要

  • 24

    子宮筋腫の治療は?

    ①薬物療法(ホルモン療法) GnRHアゴニスト(性腺刺激ホルモン放出ホルモン) ②手術:筋腫核摘手術または子宮全摘術(昔は全摘)

  • 25

    類腫瘍・腫瘍性疾患  子宮頸癌とは? ※国試、よく出る

    ・子宮頸部に発生する悪性腫瘍 ・女性生殖器腫瘍の中で最多 ・扁平上皮癌 疫学:若年層に増加 ・20歳代から徐々に増え40歳代でピーク ※子宮体癌は50歳代以上

  • 26

    子宮頸癌の原因は?

    ヒトパピローマウイルス(HPV) ※ワクチンある

  • 27

    子宮頸癌の症状は?

    病期によって違いがある ①異形成〜上皮内癌〜微小浸潤癌 ・【無症状】 ・【検診が重要】 ・治癒や妊孕性温存が可能 ②早期浸潤癌:癌が増殖して血管を巻き込むことで症状が出現 ・不正性器出血 ・接触(性交時)出血 ・腟分泌物異常 ③局所進行癌 ・下腹部痛、性交痛 ・尿路狭窄 ・膀胱浸潤に伴う血尿 ・直腸浸潤に伴う血便 ④遠隔転移癌 ・頸部や鼠径部のリンパ腫大や痛み ・【肺転移】に伴う呼吸器症状 ・【骨転移】に伴う骨痛(腰椎・骨盤)

  • 28

    子宮筋腫の検査は?

    ・子宮頸部細胞診→膣拡大鏡→頸部組織診 ・腫瘍マーカー【SCC抗原】

  • 29

    子宮頸癌の治療は?

    他の癌と同じ ・手術 ・化学療法 ・放射線治療 を組み合わせる

  • 30

    子宮頸癌の予防は?

    HPVワクチン ・推奨接種年齢(初交前)の10〜14歳 ・接種後も持続期間が不明確なため、検診が必要

  • 31

    類腫瘍・腫瘍生疾患  子宮体癌(子宮内膜癌)とは?

    子宮の体部、子宮内膜上皮から発生する悪性腫瘍 腺癌が95% 疫学 ・40〜60歳代で好発 ・【50歳代】がピーク

  • 32

    子宮体癌(子宮内膜癌)の発症機序は?

    エストロゲン依存性(Ⅰ型) (非依存性はⅡ型)

  • 33

    子宮体癌(子宮内膜癌)の危険因子は?

    ①肥満:エストロゲン産生が盛んになる ②エストロゲン製剤(ピル)・エストロゲン産生腫瘍:エストロゲン・黄体ホルモン併用投与→子宮体癌のリスク回避 ③排卵障害:プロゲステロンが分泌されないとエストロゲン優位となる ④不妊・未経産:エストロゲン刺激期間が長い ➄糖尿病・高血圧症

  • 34

    子宮体癌(子宮内膜癌)の症状は?

    ①初期 ア、閉経後不正出血 イ、水様性の帯下 ②進行期 癌が子宮体癌を超え、骨盤内組織に浸潤するようになると下腹部痛、腹部膨満など出現

  • 35

    子宮体癌(子宮内膜癌)の検査は?

    スクリーニング→内膜細胞診 確定診断→内膜組織診 腫瘍マーカーは特異的はなし →進行するとCA125 、CA19−9

  • 36

    子宮体癌(子宮内膜癌)の治療は?

    基本は全摘

  • 37

    乳房の疾患 乳腺症とは?

    母乳のうっ滞や細菌感染などが原因 多くは授乳期に起こる乳腺の炎症 炎症性乳癌との鑑別に重要な疾患

  • 38

    乳腺炎の分類は?

    ①授乳期乳腺炎(=乳腺炎) ア、【うっ滞性乳腺炎】 ・母乳が溜まってパンパンに腫れる (感染ではない) ・原因は母乳の出過ぎ、乳管内で母乳がつまってる、吸啜力が弱いなど イ、急性化膿性乳腺炎・乳腺腫瘍 (感染してる) 起炎菌は【黄色ブドウ球菌】が最多 ②非授乳期乳腺炎(覚えなくてOK)

  • 39

    乳腺炎の検査は?

    血液検査、超音波 炎症性乳癌との鑑別のため、マンモグラフィ、MRI、生検

  • 40

    乳房の疾患 乳腺症とは?

    乳腺組織の増生、化生、退行など種々の【変化】が混在し、硬結や嚢胞を形成し、時に圧痛をみる状態の総称 疾病ではないとする概念が一般的 (ほっといていい)

  • 41

    乳腺症の原因・病態は?

    発症機序は不明 エストロゲン過剰やプロゲステロンの分泌亢進と考えられている 疫学 30歳代後半〜閉経前後に好発 40歳代にピーク(閉経後に減少)

  • 42

    乳腺症の症状は?

    片側または両側の乳房にみられる疼痛、腫瘤、硬結が多い

  • 43

    乳腺症の検査・診断は?

    乳癌との鑑別が重要 超音波、マンモグラフィ

  • 44

    乳腺症の治療は?

    多くは閉経後に消失するため、経過観察 乳房痛が強い場合は鎮痛剤 乳癌との鑑別が難しいため、定期的なフォローが必要

  • 45

    乳房の疾患 乳癌とは?

    乳腺の乳管上皮や小葉上皮から発生する悪性腫瘍 発生母地 乳管上皮→乳管癌 小葉上皮→小葉癌

  • 46

    乳癌の疫学は?

    罹患率は30歳代から増加傾向 40歳代にピーク

  • 47

    乳癌の危険因子は?

    高エストロゲン状態 ・肥満 ・早い初経 ・遅い閉経 ・高齢初産 ・未経産 ・未授乳 ※家族歴は明確な危険因子

  • 48

    乳癌の分類・病態は?

    ①非浸潤癌 ②浸潤癌:乳管癌が最も多い ③【パジェット病】 乳管や乳輪の表皮に乳管癌が進展したもの(外側に浸潤)

  • 49

    乳癌の症状は?

    ①乳房のしこり ・乳房の外上部から腋窩にかけて発生するものが大半 ・腫瘤は【無痛性】 ・【表面は凸凹不整】 ・弾性硬 ・周囲との境界【明瞭(乳癌だけ)】 ②えくぼ徴候(ディンプリングサイン) ③その他乳房部の症状 ア、乳頭陥没 イ、乳頭分泌:血性分泌 ウ、皮膚の橙皮様変化:炎症性乳癌 エ、乳頭消失:パジェット病 ④転移 【微小転移】→タンポポの綿毛のように全身に散布されやすい 遠隔転移【肺や骨】

  • 50

    乳癌の検査は?

    視・触診、マンモグラフィ、超音波が基本

  • 51

    乳癌の治療は?

    ①手術療法 ア、乳房温存術か乳房切除術 イ、【腋窩リンパ節を郭清するかどうか】→【センチネルリンパ節生検】を行い、リンパ節の癌の有無を調べ、癌があればリンパ郭清を行う ②放射線療法 ③薬物療法 ア、化学療法(抗癌剤) イ、分子標的治療薬(化学療法より副作用が少ない ウ、ホルモン療法(エストロゲンの作用を抑制する目的で用いる。5年は続ける)