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自己免疫性疾患・感染後の神経障害
69問 • 3ヶ月前
  • 渋谷守栄
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    問題一覧

  • 1

    多発性硬化症(MS)が主に侵す中枢神経系の部位をすべて選んでください。

    脳, 脊髄, 視神経

  • 2

    MSの主要な免疫学的関与細胞として正しいものを選んでください(複数可)。

    自己反応性CD4陽性T細胞(Th系), B細胞系(最近関与が注目されている)

  • 3

    脳・脊髄のMRI所見で多発性硬化症に特徴的な所見はどれですか(複数可)。

    T2/FLAIRで高信号を示す脱髄斑の多発, 側脳室周囲や脳梁の病変がみられることが特徴的, ガドリニウム造影で急性病変は増強(造影効果)を示す, T1で等信号に対して低信号(ブラックホール)は軸索障害を示唆する

  • 4

    小児においてMSと急性散在性脳脊髄炎(ADEM)を鑑別する際、MSを示唆する所見はどれですか(複数可)。

    脳梁や側脳室周囲の病変がみられること, 髄液でオリゴクローナルバンド(IgG)が陽性になることが多い, 再発と寛解を繰り返す(時間的多発性)があること

  • 5

    多発性硬化症の急性増悪期に適切な治療はどれですか(複数可)。

    メチルプレドニゾロン(mPSL)パルス療法, ステロイドが禁忌または不応の場合の大量免疫グロブリン療法(IVIG)の検討, ステロイド不応や重症例での血漿交換療法

  • 6

    視神経脊髄炎(NMO)の概念について正しいものはどれか。

    視神経と脊髄を主座とする炎症性疾患で、抗AQP4抗体の発見により多発性硬化症(MS)とは独立した疾患概念となった

  • 7

    NMOで約80%に陽性とされる自己抗体はどれか。

    抗アクアポリン-4(抗AQP4)抗体

  • 8

    NMOの初発症状や典型的な臨床症状として正しいものをすべて選べ。

    視神経炎による視覚障害(失明に至る例もある), 脊髄炎による感覚障害・麻痺・膀胱直腸障害(排尿排便障害), 延髄背側や第3・第4脳室周囲の病変に伴う難治性のしゃっくり(横隔膜痙攣)・嘔吐・過眠

  • 9

    NMOの脊髄MRIで特徴的に認められる所見はどれか。

    3椎体以上にわたる長い(longitudinally extensive)脊髄病変(長大脊髄病変)

  • 10

    NMOの診断に有用な検査・所見として正しい組み合わせはどれか。

    特徴的な病変分布を示すMRI所見と血清の抗AQP4抗体検査による確認

  • 11

    clinically isolated syndrome(CIS)について正しい説明はどれか。

    多発性硬化症(MS)の前駆段階を想定した概念で、炎症性脱髄が原因と推測される単巣性または多巣性の中枢神経症状を示し、MSの診断基準は満たさないもの

  • 12

    CISからMSへの移行リスクについて、初発時の頭部MRI所見が示すことはどれか。

    初発時に頭部MRIに異常を認めない場合は、MSへ移行するリスクが比較的低い

  • 13

    急性散在性脳脊髄炎(ADEM)に先行しやすい要因として正しいものはどれか。

    ウイルス感染(麻疹・風疹・インフルエンザ・EBウイルス・HHV‑6など)やマイコプラズマ・溶連菌・カンピロバクターなどの感染、またワクチン接種後に発症することがある

  • 14

    ADEMの検査所見として当てはまるものをすべて選べ(複数回答可)。

    血液検査で軽度の炎症反応を認めることがある, 髄液で軽度の細胞増多および蛋白上昇を認める, 髄液中のMBP(ミエリン塩基性タンパク)上昇を認めることがある, オリゴクローナルバンドは陰性であることが多い, 脳波で高振幅の徐波を呈することがある, 頭部MRIのT2強調/FLAIRで辺縁不明瞭な高信号域を呈する

  • 15

    ADEM(急性散在性脳脊髄炎)の第一選択治療は何か?

    高用量メチルプレドニゾロン(mPSL)パルス療法

  • 16

    ADEMと鑑別が最も重要とされる疾患はどれか?

    多発性硬化症(MS), 視神経脊髄炎(NMO)

  • 17

    急性出血性白質脳炎は何を契機に発症することが多いか?

    感染症や予防接種を契機に発症することが多い

  • 18

    Rasmussen症候群の臨床的特徴として正しいものはどれか?

    自己免疫性機序による慢性限局性脳炎で、難治性の局所発作(epilepsia partialis continua)や進行性の片麻痺、知的障害を来す

  • 19

    Rasmussen症候群の頭部MRIで典型的にみられる所見はどれか?

    急性期に片側の皮質・皮下白質の高信号(T2/FLAIR)を示し、経過で側方半球の萎縮を生じる(Sylvian裂周囲が好発)

  • 20

    本文で示されている、脳幹炎の直接の起炎菌(初発原因)として含まれるものをすべて選べ。

    ヘルペスウイルス, 日本脳炎ウイルス, エンテロウイルス, 結核(結核菌)

  • 21

    Bickerstaff型脳幹炎で血清から検出されることがある抗体はどれか。

    抗GQ1b抗体

  • 22

    急性小脳失調症(急性小昭失調症)は先行感染やワクチン接種のどのくらいの期間内に発症することが多いか?

    1か月以内

  • 23

    急性小脳失調症の先行感染として報告されている病原体・原因はどれか(当該文献に挙げられているものをすべて選べ)

    水痘帯状疱疹ウイルス, ムンプスウイルス(おたふく), エコーウイルス/コクサッキーウイルス/エンテロウイルス, マイコプラズマ, A群溶血性連鎖球菌

  • 24

    急性小脳失調症の検査所見について正しい組合せはどれか?

    頭部MRIやCTは正常であることが多い, 髄液で軽度の細胞数増多や蛋白上昇、ミエリン塩基性タンパクやオリゴクローナルバンドを認めることがある(非特異的)

  • 25

    急性小脳失調症の治療方針として適切なのはどれか?

    軽症例は経過観察が基本, 重症例や症状が遷延する場合はステロイド療法や免疫グロブリン療法を検討する

  • 26

    急性横断性脊髄炎(急性模断性脊義炎)の典型的なMRIおよび髄液所見はどれか?

    急性期は脊髄病変部の腫脹を呈し、T1で低~等信号、T2/FLAIRで高信号を示すことが多い, 造影MRIで造影効果を示すことがある, 髄液で細胞数増多・蛋白上昇、IgG index上昇やオリゴクローナルバンドを認めることがある

  • 27

    opsoclonus-myoclonus症候群(OMS)の3主徴はどれか?

    オプソクローヌス, ミオクローヌス, 小脳失調

  • 28

    小児のOMSで高率に合併する腫瘍はどれか?

    神経芽腫

  • 29

    OMSの検査所見として正しいものをすべて選べ。

    頭部MRIは通常異常を示さない, 脳血流SPECTで小脳の血流低下がみられることがある, 尿中HVA・VMA測定やMIBGシンチグラフィで神経芽腫検索を行う

  • 30

    Sydenham舞踏病に関して正しいものをすべて選べ。

    A群溶血性連鎖球菌感染後の自己免疫が原因と考えられている, 好発年齢は5~15歳で、感染後数週間~数か月で発症する, 治療としてはペニシリンによる除菌・予防とドパミン受容体拮抗薬やベンゾジアゼピン等の対症療法が用いられる

  • 31

    PANDAS(小児におけるGAS感染に関連する神経精神症状)の特徴として正しいものを選んでください。

    GAS(A群β溶血性連鎖球菌)感染後に突発的な強迫性障害やチックの出現または急激な増悪がみられることがある

  • 32

    PANDASの診断基準として含まれる項目をすべて選んでください(複数回答)。

    発症年齢がおおむね3歳から思春期までであること, 強迫性障害またはチック障害が突然発症または急激に増悪すること, GAS感染との時間的関連性が認められること

  • 33

    PANDASの治療に関する記述で正しいものを選んでください。

    GAS感染自体にはペニシリン系などの抗生物質が有効であるが、PANDASの神経精神症状の病態に直接影響するとは限らない, 強迫性障害やチックに対してはドパミン受容体遮断薬や選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が用いられる, 重症例では血漿交換や免疫グロブリン療法が有効であった報告がある

  • 34

    Guillain-Barré症候群(GBS)の主要な分類とそれぞれの病態の組み合わせとして正しいものを選んでください。

    急性炎症性脱髄性多発ニューロパチー(AIDP):髄鞘(脱髄)障害, 急性運動性軸索型ニューロパチー(AMAN):軸索障害(運動性), 急性運動感覚性軸索型ニューロパチー(AMSAN):軸索障害で感覚障害を伴う

  • 35

    Guillain-Barré症候群の先行感染として報告されている病原体をすべて選んでください(複数回答)。

    Campylobacter jejuni, Epstein–Barr virus(EBV), Cytomegalovirus(CMV), Mycoplasma pneumoniae

  • 36

    次のうち、AMAN(急性運動軸索ニューロパチー)と関連し、前駆感染としてCampylobacter jejuniが多い抗糖脂質抗体をすべて選びなさい。

    抗GM1抗体, 抗GM1b抗体, 抗GD1a抗体, 抗GalNAc-GD1a抗体

  • 37

    Fisher症候群(ミラー・フィッシャー症候群)やBickerstaff型脳幹脳炎と関連する主要な抗糖脂質抗体はどれか。

    抗GQ1b抗体

  • 38

    咽頭–頚部–上腕型GBS(pharyngeal–cervical–brachial variant)と関連する抗糖脂質抗体はどれか。

    抗GT1a抗体

  • 39

    AIDP(急性炎症性脱髄性多発ニューロパチー)と関連すると表に示されている抗糖脂質抗体はどれか。

    抗GalC抗体

  • 40

    Hughesの機能グレード尺度(FG)に関して、FG5はどれを意味するか?

    補助換気を要する(人工換気が必要)

  • 41

    脱髄型ギラン・バレー症候群の神経伝導検査で典型的に認められる所見をすべて選んでください(複数回答)。

    遠位潜時の延長, 時間的分散の増大, 神経伝導速度の低下

  • 42

    GBSの急性治療で「静脈内免疫グロブリン(IVIG)400mg/kg/日×5日」と「血漿交換療法」について正しい記述はどれか?

    両者は同等の効果があるとされ、臨床ではIVIGが選択されることが多い。

  • 43

    Miller Fisher症候群(MFS)の古典的な三徴(triad)はどれか?(複数回答)

    外眼筋麻痺(眼球運動障害), 運動失調(小脳性または感覚性の失調), 腱反射消失(深部腱反射の消失)

  • 44

    Miller Fisher症候群とBickerstaff型脳幹脳炎の関係について正しいものはどれか?

    どちらも抗GQ1b抗体が検出されることがあり、共通の免疫学的機序に基づく類縁疾患と考えられている。

  • 45

    Miller Fisher症候群の臨床経過として正しいのはどれか?

    一般に意識障害はなく歩行可能で、単相性に1〜2週で進行した後自然改善に向かうことが多い。

  • 46

    Miller Fisher症候群で深部腱反射消失を反映して電気生理検査でしばしば消失するのはどれか?

    ヒラメ筋H波(H-reflex)の消失

  • 47

    CIDPの臨床経過の特徴として正しいものはどれか?

    四肢の運動・感覚障害が2か月以上にわたり緩徐に進行する

  • 48

    CIDPで脳神経が障害される場合に起こり得る症状はどれか?

    外眼筋麻痺, 顔面神経麻痺, 球麻痺(嚥下・発声障害)

  • 49

    CIDPの非典型的病型として知られているものを選びなさい(複数回答可)。

    多発単ニューロパチー型(multifocal motor neuropathy: MMN / MADSAM), 遠位取得性脱髄性対称ニューロパチー(distal acquired demyelinating symmetric neuropathy: DADS)

  • 50

    神経伝導検査でCIDPを示唆する所見として正しいものをすべて選びなさい(複数回答可)。

    運動神経伝導速度の低下, 複合筋活動電位の時間的分散の増大(temporal dispersion), 伝導ブロック(conduction block), 遠位潜時の延長, F波の潜時延長または消失, 感覚神経伝導速度の低下または感覚神経活動電位振幅の低下

  • 51

    神経生検でCIDPに特徴的な病理所見として認められるものをすべて選びなさい(複数回答可)。

    マクロファージによる髄鞘貪食像(マクロファージ性脱髄), オニオンバルブ形成, 脱髄と再髄鞘化の所見, 神経内浮腫, 単核球浸潤などの炎症所見, 進行例では二次的な軸索変性

  • 52

    次のうち「髄膜炎・血管炎」を引き起こすことが知られている病原体を2つ選べ。

    結核菌, クリプトコッカス

  • 53

    有鉤条虫(嚢虫症、脳内嚢虫)が脳血管や髄膜に及ぼす影響として正しいものをすべて選べ。

    くも膜炎, 小血管炎, 嚢胞による血管の圧排

  • 54

    顔面神経麻痺の治療について、記述として正しいものはどれか(最も適切なものを1つ選べ)。

    中等度以上の症例では副腎皮質ステロイド薬と抗ヘルペスウイルス薬の併用が推奨される

  • 55

    閉眼障害(眼が閉じにくい・閉じられない)が強い顔面神経麻痺患者に対して行うべき処置はどれか。

    人工涙液などによる角膜保護を行う

  • 56

    水痘(VZV)感染後の脳血管炎では、水痘発症後どのくらいの期間で脳梗塞を発症することが多いか。

    平均2〜4か月

  • 57

    VZV感染後の脳血管炎に関して、正しい項目をすべて選べ。

    MRAで内頸動脈末端や中大脳動脈M1領域に狭窄や狭窄後の拡張がみられることがある, 高分解能MRIは血管の狭窄・壁肥厚・造影効果の検出に有用である, 髄液細胞数の増加が約2/3の症例でみられる, アシクロビル静注が有効とされるが投与量や投与期間は確立していない

  • 58

    神経・精神障害を伴うSLE(NPSLE)は、SLE患者のどの程度に認められるか?

    約半数(約50%)

  • 59

    NPSLEの病態形成に関与すると本文で示されている要因を全て選びなさい。

    脳血管障害, 自己抗体や炎症性サイトカインによる神経系の炎症, 血液脳関門の破綻

  • 60

    NPSLEにおける脳血管障害に関与すると本文で挙げられている抗リン脂質抗体を全て選びなさい。

    抗カルジオリピン抗体, ループスアンチコアグラント(lupus anticoagulant), 抗β2-グリコプロテインI抗体

  • 61

    次のうち、表3「神経障害を生じる主な全身性自己免疫性疾患」に含まれる疾患をすべて選びなさい。(複数選択可)

    Behcet 病, Sjégren症候群, サルコイドーシス, 川崎病

  • 62

    表3に挙げられている血管炎性疾患(vasculitis)をすべて選びなさい。

    Henoch-Schónlein 紫斑病, 川崎病, 結節性多発動脈炎, Wegener肉芽腫症, 顕微鏡的多発血管炎, Churg-Strauss 症候群

  • 63

    次の説明に当てはまる疾患はどれか。――若年に発症し、関節炎を主症状とするが、神経障害を生じうる全身性自己免疫性疾患。

    若年性特発性関節炎

  • 64

    慢性疲労症候群(CFS)の特徴として正しいものを1つ選んでください。

    これまで健康に生活していた人が感染症などを契機に著しい全身倦怠感などの多彩な症状が6か月以上続き、健全な社会生活を送れなくなる病態である

  • 65

    慢性疲労症候群(CFS)は他にどのような病名で呼ばれることがあるか。正しいものを1つ選んでください。

    筋痛性脳脊髄炎(myalgic encephalomyelitis)

  • 66

    次のうち、本文でCFSとの関連や報告が示されているものをすべて選んでください(複数選択)。

    EBウイルス(エプスタイン・バーウイルス)との関連が報告されている, 単純ヘルペスウイルスとの関連が報告されている, ヒトヘルペスウイルス6型との関連が報告されている, ライム病(ボレリア感染)との関連が報告されている, ナチュラルキラー(NK)細胞の活性低下が報告されている, 脳内のミクログリアが活性化し神経炎症が存在することが示されている

  • 67

    1993年にMMRワクチンの定期接種が中止された主な理由は何か?

    おたふくかぜワクチン成分による無菌性髄膜炎の多発

  • 68

    2005年に日本で日本脳炎ワクチンの積極的勧奨が差し控えられた契機となった副反応はどれか?

    マウス脳由来ワクチン接種後の急性散在性脳脊髄炎(ADEM)の重症例発症

  • 69

    2012年に日本の定期接種がOPV(経口弱毒生ポリオワクチン)からIPV(不活化ポリオワクチン)へ変更された主な理由は何か?

    OPVではまれに発生するワクチン株由来のポリオ麻痺(VAPP)の懸念があるため

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  • 1

    多発性硬化症(MS)が主に侵す中枢神経系の部位をすべて選んでください。

    脳, 脊髄, 視神経

  • 2

    MSの主要な免疫学的関与細胞として正しいものを選んでください(複数可)。

    自己反応性CD4陽性T細胞(Th系), B細胞系(最近関与が注目されている)

  • 3

    脳・脊髄のMRI所見で多発性硬化症に特徴的な所見はどれですか(複数可)。

    T2/FLAIRで高信号を示す脱髄斑の多発, 側脳室周囲や脳梁の病変がみられることが特徴的, ガドリニウム造影で急性病変は増強(造影効果)を示す, T1で等信号に対して低信号(ブラックホール)は軸索障害を示唆する

  • 4

    小児においてMSと急性散在性脳脊髄炎(ADEM)を鑑別する際、MSを示唆する所見はどれですか(複数可)。

    脳梁や側脳室周囲の病変がみられること, 髄液でオリゴクローナルバンド(IgG)が陽性になることが多い, 再発と寛解を繰り返す(時間的多発性)があること

  • 5

    多発性硬化症の急性増悪期に適切な治療はどれですか(複数可)。

    メチルプレドニゾロン(mPSL)パルス療法, ステロイドが禁忌または不応の場合の大量免疫グロブリン療法(IVIG)の検討, ステロイド不応や重症例での血漿交換療法

  • 6

    視神経脊髄炎(NMO)の概念について正しいものはどれか。

    視神経と脊髄を主座とする炎症性疾患で、抗AQP4抗体の発見により多発性硬化症(MS)とは独立した疾患概念となった

  • 7

    NMOで約80%に陽性とされる自己抗体はどれか。

    抗アクアポリン-4(抗AQP4)抗体

  • 8

    NMOの初発症状や典型的な臨床症状として正しいものをすべて選べ。

    視神経炎による視覚障害(失明に至る例もある), 脊髄炎による感覚障害・麻痺・膀胱直腸障害(排尿排便障害), 延髄背側や第3・第4脳室周囲の病変に伴う難治性のしゃっくり(横隔膜痙攣)・嘔吐・過眠

  • 9

    NMOの脊髄MRIで特徴的に認められる所見はどれか。

    3椎体以上にわたる長い(longitudinally extensive)脊髄病変(長大脊髄病変)

  • 10

    NMOの診断に有用な検査・所見として正しい組み合わせはどれか。

    特徴的な病変分布を示すMRI所見と血清の抗AQP4抗体検査による確認

  • 11

    clinically isolated syndrome(CIS)について正しい説明はどれか。

    多発性硬化症(MS)の前駆段階を想定した概念で、炎症性脱髄が原因と推測される単巣性または多巣性の中枢神経症状を示し、MSの診断基準は満たさないもの

  • 12

    CISからMSへの移行リスクについて、初発時の頭部MRI所見が示すことはどれか。

    初発時に頭部MRIに異常を認めない場合は、MSへ移行するリスクが比較的低い

  • 13

    急性散在性脳脊髄炎(ADEM)に先行しやすい要因として正しいものはどれか。

    ウイルス感染(麻疹・風疹・インフルエンザ・EBウイルス・HHV‑6など)やマイコプラズマ・溶連菌・カンピロバクターなどの感染、またワクチン接種後に発症することがある

  • 14

    ADEMの検査所見として当てはまるものをすべて選べ(複数回答可)。

    血液検査で軽度の炎症反応を認めることがある, 髄液で軽度の細胞増多および蛋白上昇を認める, 髄液中のMBP(ミエリン塩基性タンパク)上昇を認めることがある, オリゴクローナルバンドは陰性であることが多い, 脳波で高振幅の徐波を呈することがある, 頭部MRIのT2強調/FLAIRで辺縁不明瞭な高信号域を呈する

  • 15

    ADEM(急性散在性脳脊髄炎)の第一選択治療は何か?

    高用量メチルプレドニゾロン(mPSL)パルス療法

  • 16

    ADEMと鑑別が最も重要とされる疾患はどれか?

    多発性硬化症(MS), 視神経脊髄炎(NMO)

  • 17

    急性出血性白質脳炎は何を契機に発症することが多いか?

    感染症や予防接種を契機に発症することが多い

  • 18

    Rasmussen症候群の臨床的特徴として正しいものはどれか?

    自己免疫性機序による慢性限局性脳炎で、難治性の局所発作(epilepsia partialis continua)や進行性の片麻痺、知的障害を来す

  • 19

    Rasmussen症候群の頭部MRIで典型的にみられる所見はどれか?

    急性期に片側の皮質・皮下白質の高信号(T2/FLAIR)を示し、経過で側方半球の萎縮を生じる(Sylvian裂周囲が好発)

  • 20

    本文で示されている、脳幹炎の直接の起炎菌(初発原因)として含まれるものをすべて選べ。

    ヘルペスウイルス, 日本脳炎ウイルス, エンテロウイルス, 結核(結核菌)

  • 21

    Bickerstaff型脳幹炎で血清から検出されることがある抗体はどれか。

    抗GQ1b抗体

  • 22

    急性小脳失調症(急性小昭失調症)は先行感染やワクチン接種のどのくらいの期間内に発症することが多いか?

    1か月以内

  • 23

    急性小脳失調症の先行感染として報告されている病原体・原因はどれか(当該文献に挙げられているものをすべて選べ)

    水痘帯状疱疹ウイルス, ムンプスウイルス(おたふく), エコーウイルス/コクサッキーウイルス/エンテロウイルス, マイコプラズマ, A群溶血性連鎖球菌

  • 24

    急性小脳失調症の検査所見について正しい組合せはどれか?

    頭部MRIやCTは正常であることが多い, 髄液で軽度の細胞数増多や蛋白上昇、ミエリン塩基性タンパクやオリゴクローナルバンドを認めることがある(非特異的)

  • 25

    急性小脳失調症の治療方針として適切なのはどれか?

    軽症例は経過観察が基本, 重症例や症状が遷延する場合はステロイド療法や免疫グロブリン療法を検討する

  • 26

    急性横断性脊髄炎(急性模断性脊義炎)の典型的なMRIおよび髄液所見はどれか?

    急性期は脊髄病変部の腫脹を呈し、T1で低~等信号、T2/FLAIRで高信号を示すことが多い, 造影MRIで造影効果を示すことがある, 髄液で細胞数増多・蛋白上昇、IgG index上昇やオリゴクローナルバンドを認めることがある

  • 27

    opsoclonus-myoclonus症候群(OMS)の3主徴はどれか?

    オプソクローヌス, ミオクローヌス, 小脳失調

  • 28

    小児のOMSで高率に合併する腫瘍はどれか?

    神経芽腫

  • 29

    OMSの検査所見として正しいものをすべて選べ。

    頭部MRIは通常異常を示さない, 脳血流SPECTで小脳の血流低下がみられることがある, 尿中HVA・VMA測定やMIBGシンチグラフィで神経芽腫検索を行う

  • 30

    Sydenham舞踏病に関して正しいものをすべて選べ。

    A群溶血性連鎖球菌感染後の自己免疫が原因と考えられている, 好発年齢は5~15歳で、感染後数週間~数か月で発症する, 治療としてはペニシリンによる除菌・予防とドパミン受容体拮抗薬やベンゾジアゼピン等の対症療法が用いられる

  • 31

    PANDAS(小児におけるGAS感染に関連する神経精神症状)の特徴として正しいものを選んでください。

    GAS(A群β溶血性連鎖球菌)感染後に突発的な強迫性障害やチックの出現または急激な増悪がみられることがある

  • 32

    PANDASの診断基準として含まれる項目をすべて選んでください(複数回答)。

    発症年齢がおおむね3歳から思春期までであること, 強迫性障害またはチック障害が突然発症または急激に増悪すること, GAS感染との時間的関連性が認められること

  • 33

    PANDASの治療に関する記述で正しいものを選んでください。

    GAS感染自体にはペニシリン系などの抗生物質が有効であるが、PANDASの神経精神症状の病態に直接影響するとは限らない, 強迫性障害やチックに対してはドパミン受容体遮断薬や選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が用いられる, 重症例では血漿交換や免疫グロブリン療法が有効であった報告がある

  • 34

    Guillain-Barré症候群(GBS)の主要な分類とそれぞれの病態の組み合わせとして正しいものを選んでください。

    急性炎症性脱髄性多発ニューロパチー(AIDP):髄鞘(脱髄)障害, 急性運動性軸索型ニューロパチー(AMAN):軸索障害(運動性), 急性運動感覚性軸索型ニューロパチー(AMSAN):軸索障害で感覚障害を伴う

  • 35

    Guillain-Barré症候群の先行感染として報告されている病原体をすべて選んでください(複数回答)。

    Campylobacter jejuni, Epstein–Barr virus(EBV), Cytomegalovirus(CMV), Mycoplasma pneumoniae

  • 36

    次のうち、AMAN(急性運動軸索ニューロパチー)と関連し、前駆感染としてCampylobacter jejuniが多い抗糖脂質抗体をすべて選びなさい。

    抗GM1抗体, 抗GM1b抗体, 抗GD1a抗体, 抗GalNAc-GD1a抗体

  • 37

    Fisher症候群(ミラー・フィッシャー症候群)やBickerstaff型脳幹脳炎と関連する主要な抗糖脂質抗体はどれか。

    抗GQ1b抗体

  • 38

    咽頭–頚部–上腕型GBS(pharyngeal–cervical–brachial variant)と関連する抗糖脂質抗体はどれか。

    抗GT1a抗体

  • 39

    AIDP(急性炎症性脱髄性多発ニューロパチー)と関連すると表に示されている抗糖脂質抗体はどれか。

    抗GalC抗体

  • 40

    Hughesの機能グレード尺度(FG)に関して、FG5はどれを意味するか?

    補助換気を要する(人工換気が必要)

  • 41

    脱髄型ギラン・バレー症候群の神経伝導検査で典型的に認められる所見をすべて選んでください(複数回答)。

    遠位潜時の延長, 時間的分散の増大, 神経伝導速度の低下

  • 42

    GBSの急性治療で「静脈内免疫グロブリン(IVIG)400mg/kg/日×5日」と「血漿交換療法」について正しい記述はどれか?

    両者は同等の効果があるとされ、臨床ではIVIGが選択されることが多い。

  • 43

    Miller Fisher症候群(MFS)の古典的な三徴(triad)はどれか?(複数回答)

    外眼筋麻痺(眼球運動障害), 運動失調(小脳性または感覚性の失調), 腱反射消失(深部腱反射の消失)

  • 44

    Miller Fisher症候群とBickerstaff型脳幹脳炎の関係について正しいものはどれか?

    どちらも抗GQ1b抗体が検出されることがあり、共通の免疫学的機序に基づく類縁疾患と考えられている。

  • 45

    Miller Fisher症候群の臨床経過として正しいのはどれか?

    一般に意識障害はなく歩行可能で、単相性に1〜2週で進行した後自然改善に向かうことが多い。

  • 46

    Miller Fisher症候群で深部腱反射消失を反映して電気生理検査でしばしば消失するのはどれか?

    ヒラメ筋H波(H-reflex)の消失

  • 47

    CIDPの臨床経過の特徴として正しいものはどれか?

    四肢の運動・感覚障害が2か月以上にわたり緩徐に進行する

  • 48

    CIDPで脳神経が障害される場合に起こり得る症状はどれか?

    外眼筋麻痺, 顔面神経麻痺, 球麻痺(嚥下・発声障害)

  • 49

    CIDPの非典型的病型として知られているものを選びなさい(複数回答可)。

    多発単ニューロパチー型(multifocal motor neuropathy: MMN / MADSAM), 遠位取得性脱髄性対称ニューロパチー(distal acquired demyelinating symmetric neuropathy: DADS)

  • 50

    神経伝導検査でCIDPを示唆する所見として正しいものをすべて選びなさい(複数回答可)。

    運動神経伝導速度の低下, 複合筋活動電位の時間的分散の増大(temporal dispersion), 伝導ブロック(conduction block), 遠位潜時の延長, F波の潜時延長または消失, 感覚神経伝導速度の低下または感覚神経活動電位振幅の低下

  • 51

    神経生検でCIDPに特徴的な病理所見として認められるものをすべて選びなさい(複数回答可)。

    マクロファージによる髄鞘貪食像(マクロファージ性脱髄), オニオンバルブ形成, 脱髄と再髄鞘化の所見, 神経内浮腫, 単核球浸潤などの炎症所見, 進行例では二次的な軸索変性

  • 52

    次のうち「髄膜炎・血管炎」を引き起こすことが知られている病原体を2つ選べ。

    結核菌, クリプトコッカス

  • 53

    有鉤条虫(嚢虫症、脳内嚢虫)が脳血管や髄膜に及ぼす影響として正しいものをすべて選べ。

    くも膜炎, 小血管炎, 嚢胞による血管の圧排

  • 54

    顔面神経麻痺の治療について、記述として正しいものはどれか(最も適切なものを1つ選べ)。

    中等度以上の症例では副腎皮質ステロイド薬と抗ヘルペスウイルス薬の併用が推奨される

  • 55

    閉眼障害(眼が閉じにくい・閉じられない)が強い顔面神経麻痺患者に対して行うべき処置はどれか。

    人工涙液などによる角膜保護を行う

  • 56

    水痘(VZV)感染後の脳血管炎では、水痘発症後どのくらいの期間で脳梗塞を発症することが多いか。

    平均2〜4か月

  • 57

    VZV感染後の脳血管炎に関して、正しい項目をすべて選べ。

    MRAで内頸動脈末端や中大脳動脈M1領域に狭窄や狭窄後の拡張がみられることがある, 高分解能MRIは血管の狭窄・壁肥厚・造影効果の検出に有用である, 髄液細胞数の増加が約2/3の症例でみられる, アシクロビル静注が有効とされるが投与量や投与期間は確立していない

  • 58

    神経・精神障害を伴うSLE(NPSLE)は、SLE患者のどの程度に認められるか?

    約半数(約50%)

  • 59

    NPSLEの病態形成に関与すると本文で示されている要因を全て選びなさい。

    脳血管障害, 自己抗体や炎症性サイトカインによる神経系の炎症, 血液脳関門の破綻

  • 60

    NPSLEにおける脳血管障害に関与すると本文で挙げられている抗リン脂質抗体を全て選びなさい。

    抗カルジオリピン抗体, ループスアンチコアグラント(lupus anticoagulant), 抗β2-グリコプロテインI抗体

  • 61

    次のうち、表3「神経障害を生じる主な全身性自己免疫性疾患」に含まれる疾患をすべて選びなさい。(複数選択可)

    Behcet 病, Sjégren症候群, サルコイドーシス, 川崎病

  • 62

    表3に挙げられている血管炎性疾患(vasculitis)をすべて選びなさい。

    Henoch-Schónlein 紫斑病, 川崎病, 結節性多発動脈炎, Wegener肉芽腫症, 顕微鏡的多発血管炎, Churg-Strauss 症候群

  • 63

    次の説明に当てはまる疾患はどれか。――若年に発症し、関節炎を主症状とするが、神経障害を生じうる全身性自己免疫性疾患。

    若年性特発性関節炎

  • 64

    慢性疲労症候群(CFS)の特徴として正しいものを1つ選んでください。

    これまで健康に生活していた人が感染症などを契機に著しい全身倦怠感などの多彩な症状が6か月以上続き、健全な社会生活を送れなくなる病態である

  • 65

    慢性疲労症候群(CFS)は他にどのような病名で呼ばれることがあるか。正しいものを1つ選んでください。

    筋痛性脳脊髄炎(myalgic encephalomyelitis)

  • 66

    次のうち、本文でCFSとの関連や報告が示されているものをすべて選んでください(複数選択)。

    EBウイルス(エプスタイン・バーウイルス)との関連が報告されている, 単純ヘルペスウイルスとの関連が報告されている, ヒトヘルペスウイルス6型との関連が報告されている, ライム病(ボレリア感染)との関連が報告されている, ナチュラルキラー(NK)細胞の活性低下が報告されている, 脳内のミクログリアが活性化し神経炎症が存在することが示されている

  • 67

    1993年にMMRワクチンの定期接種が中止された主な理由は何か?

    おたふくかぜワクチン成分による無菌性髄膜炎の多発

  • 68

    2005年に日本で日本脳炎ワクチンの積極的勧奨が差し控えられた契機となった副反応はどれか?

    マウス脳由来ワクチン接種後の急性散在性脳脊髄炎(ADEM)の重症例発症

  • 69

    2012年に日本の定期接種がOPV(経口弱毒生ポリオワクチン)からIPV(不活化ポリオワクチン)へ変更された主な理由は何か?

    OPVではまれに発生するワクチン株由来のポリオ麻痺(VAPP)の懸念があるため