問題一覧
1
B細胞表面の補助刺激分子で抗体クラススイッチの誘導に深く関わる分子
CD40
2
細菌などの殺菌に関わる食細胞が活性酸素を産生する際に用いる酵素
NADPHオキシダーゼ
3
血管内皮細胞と接着する際の好中球の接着分子
LFA-1(CD11a/CD18)またはCR3(CD11b/CD18)
4
肥満細胞のFcεRに結合しやすい抗体クラス
IgE
5
肥満細胞の脱顆粒で放出される脂質メディエーター
LTC4
6
好酸球を活性化する作用が強いサイトカイン
IL-5
7
Ⅰ型アレルギーの即時型反応に関わる分子を産生する細胞
マスト細胞
8
Ⅰ型アレルギーの遅延型炎症反応に直接関与する細胞
好酸球
9
食物アレルギーに関する記述で正しいもの1つ
乳幼児期の即時型アレルギー患者の多くは成長と共に自然耐性を獲得する。
10
エピペンに関する記述で正しいもの
アナフィラキシーショックの初期症状が現れたら、ショック症状が発現する前に投与する。
11
アレルギー性鼻炎に関する記述で正しいもの
アレルギー性鼻炎の3主徴はくしゃみ、鼻漏、鼻閉である。
12
好中球のNADPHオキシダーゼにより生成される分子
スーパーオキシドアニオン
13
パターン認識受容体とそのリガンドに関する記述のうち正しいもの
マクロファージに発現するTLR4はリポ多糖を認識する。
14
感染症における獲得免疫の役割に関する記述のうち正しいもの
感染時に誘導された抗体は、オプソニン作用の他に毒素の中和などの役割を持つ。
15
樹状細胞の免疫応答における役割
タンパク質抗原を細胞内に取り込み、T細胞に抗原提示する。
16
ウイルス抗原に特異的な細胞傷害活性を示す細胞
細胞傷害性T細胞
17
新型コロナウイルス感染に対するmRNAワクチンが誘導する免疫機構に当てはまらないのはどれか
受動免疫
18
IL-2受容体はどれか
CD25
19
プリン骨格からなる核酸塩基2つ
ATP, GTP
20
T細胞の転写因子
NFAT
21
抗原提示細胞とT細胞との相互作用において、ヘルパーT細胞を活性化する抗原提示細胞のタンパク質分子
CD80
22
ヒトのMHCクラスⅡに関する記述のうち正しい2つ
HLA-DR,DQ,DPなどの分子がある。, α鎖とβ鎖のヘテロダイマーである。
23
T細胞の成熟・分化に関する記述のうち正しいもの
レパトアセレクションは自己MHCと自己抗原ペプチドとの反応性によって行われる。
24
胸腺の役割に関する記述のうち、正しいもの2つ
T細胞前駆細胞は骨髄で作られた後、胸腺に移動して分化・成熟する。, 胸腺において、T細胞抗原受容体の遺伝子の再構成が起こる。
25
移植臓器に対する拒絶反応及びその制御に関する記述のうち、正しいもの2つ
ドナーとレシピエントのヒト白血球抗原(HLA)の不適合は、拒絶反応の要因となる。, タクロリムスは、細胞内の特定のタンパク質と複合体を形成し、転写因子の活性化に関わるフォスファターゼを阻害する。
26
主要組織適合複合体(MHC)に関する記述のうち、正しいもの2つ
クラスⅡは、マクロファージ、樹状細胞、B細胞などで発現している。, ヒトのMHCは、HLAとも呼ばれ、その遺伝子は多型性を示す。
27
免疫学的監視機構に関する記述のうち、正しいもの
MAGEはがん特異的細胞傷害性T細胞を誘導する腫瘍関連抗原である。
28
腫瘍細胞の逃避相に関する記述のうち、誤っているもの
MHC分子の発現上昇によって、T細胞による認識から逃れている。
29
免疫チェックポイント分子に関する記述のうち、正しいもの
活性化ヘルパーT細胞上に発現したCTLA-4(細胞傷害性Tリンパ球抗原-4)分子は、その細胞自身に抑制性シグナルを伝える受容体として働く。
30
古典経路で抗体に直接結合する補体成分
C1q
31
細胞表面抗原に結合した抗体が細胞傷害作用を示すアレルギー反応機序
Ⅱ型
32
胎盤を通過できる免疫グロブリン
IgG
33
破骨細胞の活性化を誘導するサイトカイン2つ
IL-1, TNF-α
34
血液中の抗原物質に対してIgGなどの抗体が結合し、免疫複合体が形成された。この免疫複合体が微小血管に付着して補体や食細胞を活性化して炎症反応が増悪した。この免疫反応はCoombsとGellの分類でいうアレルギー反応では何型にあたるか。
Ⅲ型
35
主要組織適合性遺伝子複合体(MHC)に関する記述のうち正しいもの
HLA-DRは、ヘルパーT細胞に抗原ペプチドを提示する。
36
自己免疫疾患と主に関連する自己抗原について、正しい組み合わせはどれか。
グッドパスチャー症候群--肺胞基底膜
37
アレルギー及び自己免疫疾患に関する記述のうち、誤っているもの
胎児の赤血球抗原により母体が感作され生成する抗体はIgMクラスであるため、胎盤を通過しやすく新生児溶血性貧血の原因となる。
38
自己抗体に関する記述のうち正しいもの
潰瘍性大腸炎ではANCA陽性率が高い。
39
好中球の特徴に関する記述のうち正しいもの
Fc受容体を持ち、免疫複合体に反応して活性酸素を産生する。
40
ミエロペルオキシダーゼ(MPO)の働きに関する記述のうち正しいもの
過酸化水素と塩素から次亜塩素酸を産生する。
41
アロ抗原は、MHCの異なる細胞に発現する。
◯
42
同種異系動物間のMHCはクラスⅠのみ異なる。
×
43
血縁関係のないヒトの間での移植はゼノ移植(ゼノジェニックな関係)となる。
×
44
近交系マウスの間での臓器移植は、シンジェニック(同種同系)移植である。
◯
45
混合リンパ球反応でドナー細胞に対するレシピエント細胞の細胞増殖活性が高く認められる場合は、両者間の移植成功率は高くなる。
×
46
以下のドナーとレシピエントのHLAの組み合わせの中で、移植臓器(腎臓)が生着・生存するのはどれか。
ドナー(A)、レシピエント(A×B), ドナー(A)、レシピエント(A×C)
47
超急性拒絶反応は、移植直後に頻発する。
◯
48
急性拒絶反応は、移植の翌日に頻発する。
×
49
慢性拒絶反応は、移植後1週間程度で頻発する。
×
50
慢性拒絶反応は、移植後数ヶ月経って現れることがある。
◯
51
超急性拒絶反応に、抗体や補体が主に関与する。
◯
52
ドナーの臓器組織や細胞のMHC分子がGVHDの標的抗原となる。
×
53
レシピエントの骨髄細胞を予め放射線照射することでGVHDを予防しながら移植を成立させることができる。
×
54
GVHDのリスクを低下させるために、ドナーの免疫細胞からT細胞を除去しておくと良い。
◯
55
急性GVHDではレシピエントの皮膚、肝臓、消化管が主たる標的臓器となる。
◯
56
ABO血液型:A型の抗原物質は糖タンパク質である。
×
57
ABO血液型:細菌等の糖鎖に対する抗体がA型やB型と交差反応する。
◯
58
ABO血液型:O型の人に血清には、A型及びB型の抗原に結合する抗体が存在する。
◯
59
ABO血液型:AB型の人の血清とO型の人の赤血球を混合すると血球凝集が観察される。
×
60
Rh血液型:Rh型はアカゲザルの血液型の研究から見出された。
◯
61
Rh血液型:D遺伝子を有する人は、Rh陽性になる。
◯
62
Rh血液型:c型の対立遺伝子を2つ持つ人はRh陰性になる。
×
63
Rh血液型:Rh型は糖鎖抗原である。
×
64
直接クームス試験は、被験者赤血球にクームス血清を作用させてから行う。
◯
65
Rh不適合性検査において、間接クームス試験はRh陰性の血球に被験者血清を反応させてから行う。
×
66
ヒト血清を動物に免疫して得られた血清は、クームス血清として利用できる。
◯
67
関節クームス試験で観察される抗体反応メカニズムは不完全抗体の反応機構と類似する。
◯
68
Rh不適合妊娠:Rh陰性の父親の遺伝子を持つ胎児をRh陽性の母親が妊娠したときに生じる。
×
69
Rh不適合妊娠:Rh抗原に対するIgM抗体が、母体内の胎児の赤血球に結合して溶血を起こす。
×
70
Rh不適合妊娠:第1子の妊娠時にRh不適合の問題が顕在化する。
×
71
Rh不適合妊娠:分娩後すぐにRh抗原に対する抗体を母体に投与することで予防可能である。
◯
72
無ガンマグロブリン血症:Btk高活性型B細胞の出現により発症する。
×
73
無ガンマグロブリン血症:Bruton型無ガンマグロブリン血症の患者は男性に多い。
◯
74
無ガンマグロブリン血症:非受容体型チロシンキナーゼの異常に基づく。
◯
75
無ガンマグロブリン血症:未熟B細胞から成熟B細胞に分化する段階で異常をきたす。
×
76
高IgM血症(XLHM):T細胞とB細胞の細胞間相互作用の異常が主な原因である。
◯
77
高IgM血症(XLHM):抗原提示を受けたT細胞のTCRシグナル伝達異常が主な原因である。
×
78
高IgM血症:(XLHM):T細胞により過剰に産生されたIL-6がB細胞のIgM抗体産生を高める。
×
79
高IgM血症(XLHM):抗原提示時における補助刺激分子(CD40L)の機能不全が原因である。
◯
80
重症免疫不全症候群:ADA(アデノシンデアミナーゼ)欠損症では、リンパ球内のdATP濃度低下が原因で発症する。
×
81
重症免疫不全症候群:γc鎖欠損症では、IL-2、IL-4、IL-7、IL-9、IL-15の作用が伝達されない。
◯
82
重症免疫不全症候群:RAG1/RAG2欠損症では、T細胞だけでなくB細胞の成熟分化も異常をきたす。
◯
83
重症免疫不全症候群:IL-7αR欠損症はNK細胞の活性低下が主な原因で発症する。
×
84
食細胞の免疫不全:慢性肉芽腫症はNADPHオキシダーゼのサブユニットタンパク質に異常が見られる。
◯
85
食細胞の免疫不全:慢性肉芽腫症の食細胞は感染部位に集積しても細菌などの病原体を貪食することができない。
×
86
食細胞の免疫不全:白血球粘着異常症(LAD)では、白血球表面のCD35(CR1)の発現が認められない。
×
87
食細胞の免疫不全:白血球粘着異常症(LAD)患者の白血球がICAM-1に結合しないのはLFA-1(CD11a/18)及びMac-1(CD11b/18)の発現が低いからである。
◯
88
弱毒生ワクチンは細胞性免疫も誘導できる。
◯
89
不活化ワクチンは病原性は失われているが、自己複製能を有する。
×
90
ポリオワクチンはトキソイドワクチンの1種類である。
×
91
効率良く免疫を獲得するために、複数のトキソイドを混合したワクチンが実用化されている。
◯
92
トキソイド投与による、抗毒素抗体産生は能動免疫である。
◯
93
ガンマグロブリン製剤投与による感染症予防は能動免疫である。
×
94
ガンマグロブリン製剤投与による感染症予防は受動免疫である。
◯
95
BCG投与による結核予防は能動免疫である。
◯
96
マムシ毒素血清投与は能動免疫である。
×
97
生ワクチンの接種で誘導される免疫応答は、細胞傷害性T細胞の活性化である。
◯
98
生ワクチンの接種で主に誘導される免疫応答は、活性化マクロファージの誘導である。
◯
99
生ワクチンの接種で主に誘導される免疫応答は、免疫寛容の誘導である。
×
100
生ワクチンに接種で主に誘導される免疫応答は、受動免疫反応である。
×