活発な土砂の堆積作用によって、砂浜が発達する海岸の総称。一般に遠浅で、砂州、砂嘴、砂丘などの地形が見られる砂浜海岸
岩盤などへの活発な侵食作用によって、基盤の岩石が露出した海岸の総称。岩石海岸
干潮時に現れる遠浅の海岸。豊かな生態系を形成している。干潟
沿岸流によって運ばれた土砂が、湾口をふさぐように延びながら推積した地形。天橋立(京都府)が有名。砂州
湾口や岬の先端などに堆積した砂礫が、沿岸流によって鳥のくちばしのように内湾側に湾曲したもの。砂嘴
沖合の島と海岸を結びつけるように延びた砂州。つながった島を陸繫島と呼ぶ。陸繋砂州 トンボロ
砂州などによって湾口をふさがれ、外海と隔てられて形成された湖潟湖 ラグーン
土地の隆起や海面の低下によって、海底が干上がることで形成された海岸地形の総称。離水海岸
平坦で遠浅の海底が離し、陸化してできた平野。起伏は小さく、直線的な海岸線を特徴とする。日本では九十九里平野、世界ではアメリカ合衆国の大西洋海岸平野が代表例。海岸平野
海底でつくられた平坦面が,海岸に沿って階段状に配列する地形。
平坦な海底が順に離水することで形成され、一般に高い段丘面ほど離水時期は古いと考えられる。海岸段丘
土地の沈降や海面の上昇によって、土地が海面下に沈むことで形成された海岸地形の総称。起伏の大きい土地が沈水すると、複雑な海岸線を形成する。沈水海岸
起伏の大きい山地が海面下に沈んで形成された、鋸状の複雑な海岸線を特徴とする地形。沈酔した谷をおぼれ谷という。水深が深く、山地に囲まれるため天然の良港となるが、津波被害を受けやすい。リアス海岸
多くの島が点在する海。土地の沈降や海面の上昇により、連続していた陸地が分離して形成される。多島海
氷河が形成した深い谷(U字谷)が沈水して形成された、細長く深い入江。高緯度地域の大陸や半島、島の西側に主に分布する。フィヨルド
河口付近の低地が沈水して形成された、ラッパ状の入り江。広大な平野を流れ、運搬される土砂の量の少ない河川の河口にみられる。
湾奥の平野と広い河口を利用し、港湾都市が発達することが多い。
イギリスのテムズ川とロンドンがその代表例。エスチュアリ 三角江
地球表面にある流動する氷体。河川などと比較して侵食力や運搬力が非常に大きく、特徴的な地形を形成する。氷河
山地にみられる氷河。ホーンやカール、U字谷などの地形をつくる。山岳氷河
大陸の広い範囲にわたって地表を覆う大規模な氷河。現在はグリーンランドと南極大陸のみに分布するが、最終氷期には北ヨーロッパにスカンディナヴィア氷床,北アメリカにローレンタイド氷床が広がっていた。大陸氷河 氷床
山頂部が氷食作用によって鋭利となった地形。アルプス山脈のマッターホルンが代表例。ホーン ホルン 尖峰
山岳氷河の大きな侵食力によって谷底や谷壁がえぐり取られ、谷壁が急崖となつまた、断面がU字型の谷U字谷
氷河が形成した深い谷(U字谷)が沈水して形成された。細長く深い入り江。おもに高緯度地域の大陸や半島・島の西岸に分布する。フィヨルド
氷河に削られた土砂が運搬され、氷河の末端部に堤防状に堆積した微高地。その位置から氷河の消長を知ることができ、過去の気候変動を知る手がかりとなる。また,溶けた水をせき止めて氷河湖を形成することもある。モレーン
氷河によってえぐられた凹地に水がたまった氷食湖や、モレーンによる塩止湖を総じて、氷河によって形成された湖を指す。北アメリカの五大湖などが代表例。氷河湖
氷河の顕著な発達がみられる、気候が寒冷化した期間。約7万年前~1万5千年前の第四紀更新世の最後の氷期を最終氷期といい、最も寒冷化した約2万年前には海面が現在よりも約120m低下していたと考えられている。氷期
氷期と氷期の間に挟まれた、気候が比較的温暖な期間。氷河は後退し、海面は上昇する。現在は最終氷期後の間氷期にあたり、完新世とよばれる。間氷期
基盤岩石が地表に露出した砂漠。礫砂漠と合わせて、世界の砂漠面積全体では大部分を占める。岩石砂漠
強風のために細かな砂が吹き飛ばされ、おもに礫が地表を覆う砂漠。
岩石砂漠と区別しない場合もある。礫砂漠
砂に覆われた砂漠。タクラマカン砂漠や、サハラ砂漠にも一部みられるが、世界の砂漠面積に占める割合は小さい。砂砂漠
大量の降水がある時以外は流水のない川。流水のない時期には交通路として利用されるが、豪雨の時には鉄砲水が発生することもある。ワジ 涸れ川
侵食に強い硬層が天板のような役割を果たし、テーブル状に取り残された地形。侵食が進み、搭状になったものはビュートと呼ばれる。メサ
中国の黄士に代表される、風によって運ばれる細粒土壌。ホワンツー(黄土)高原は、北西のゴビ砂漠から運ばれたレスが堆積して形成された。レス
湿潤地域に源流をもち,砂漠地帯を貫流する河川。乾燥地域の貴重な水源として利用される。ナイル川やティグリス川、ユーフラテス川が代表例。外来河川
外来河川の岸辺や地下水の湧水池など、砂漠で植物が生育し、人間が生活できるだけの淡水が得られる場所。シルクロード沿いには、古来よりオアシス都市が発達し交易がさかんに行われた。オアシス
塩分濃度のひときわ高い湖。流出する河川のない湖(内湖)に多く、激しい蒸発によって湖水の塩分が濃縮されて生じる。死海やカスピ海、アラル海などが代表例。塩湖
おもに石灰岩を主成分とする大地が、二酸化炭素を含む地下水や雨水によって溶食をうけることで形成される地形。名前はスロヴェニアのクラス地方に由来する。カルスト地形
炭酸カルシウム(CaCO3)を主成分とする堆積岩。その多くは、古生代~中生代にサンゴやフズリナなどの生物の死骸が堆積して生成されたもの。セメントの原料や、大理石として用いられる。石灰岩
山口県中部に位置する、日本で最もカルスト地形が発達した石灰岩台地。大鍾乳洞として知られる秋芳洞も有名。秋吉台
岩石が雨水や地下水によって溶かされ,侵食されること。一般には炭酸カルシウムを主成分とする石灰岩類が、二酸化炭素を含む雨水や地下水によって溶解・侵食される作用をさす。溶食
石灰岩の溶食によってつくられた円形。斗状の凹地ドリーネ
溶食の進行や鍾乳洞の落盤などによって、複数のドリーネが結合・拡大してできた凹地形。ウバーレ
ウバーレの溶食がさらに進行し、巨大化して盆地状となったもの。
面積は数㎢から数百㎢に達し、広大な農地や集落が形成されるものもみられる。ポリエ 溶食盆地
凹地の溶食が進行し、凸地が溶食から取り残されることで形成される、塔状や円錐状の形をもつ岩塔や小山。高温多湿の気候下で発達しやすく、中国南部の桂林(コイリン)が有名である。タワーカルスト
石灰岩が地下水に溶食されてできた地下の洞窟。水滴が落下する天井には鍾乳石ができる。山口県の秋芳洞,高知県の龍河洞,またスロヴェニアのシュコツィアン洞窟群などが有名。鍾乳洞
一年を通してほぼ同じ方向に吹く風。大気大循環による気圧帯と、地球の自転によって発生する。貿易風、偏西風、極偏東風が含まれ、低緯度地域と高緯度地域の熱交換に重要な役割を果たす。恒常風
亜熱帯高圧帯から熱帯収束帯に向かって吹く恒常風。北半球では北東貿易風、南半球では南東貿易風となる。風向・風速の変動が少ないので、古くから帆船の航海に利用された。貿易風
亜熱帯高圧帯から亜寒帯低圧帯に吹く恒常風。両半球とも西寄りの
風となる。季節変化に伴って南北に移動するが、地上では平均的には30~65°の緯度帯にある。また、気団の配置によって偏西風は大きく蛇行する。上空にみられる、特に風速が大きいものをジェット気流とよび、風速の大きい冬には100m/秒に達するものもある。これにより、航空機による東西方向の移動は強い影響を受ける。偏西風
極高圧帯から亜寒帯低圧帯に向かって吹く恒常風。両半球とも東寄りの風となる。極偏東風
地球などの回転座標系上で移動した際に、移動方向と垂直な方向に生じる慣性力(見かけ上の力)の一種。地球表面上では緯度が高くなるほど強くはたらく。これにより、地球上において風や海流は北半球で向かって右向きに、南半球では向かって左向きに曲げられる。
したがって、北半球では低気圧に向かって反時計回りに風が吹き込み,高気圧からは時計回りに風が吹き出す。コリオリの力 転向力
季節ごとに風向きが変化する風。比熱の異なる大陸と海洋で、季節ごとに高気圧と体気圧が入れ替わることによって発生する。よって大陸の沿岸地域では、夏には海から陸へ湿った風が、冬には陸から海へ乾燥した風が吹く。季節風 モンスーン
季節風(モンスーン)の影響を特に大きく受ける東アジア,東南アジア,南アジア地域をまとめて指す語。夏の季節風のため年降水量は1,000mmを超える地域がほとんどで,古くから稲作が行われ、米食文化が育まれてきた。モンスーンアジア
湿った空気が山を越える際に、山の風下側の山麓で高温・乾燥の風が吹き下ろす現象。湿潤な大気と乾燥した大気では高度による気温の変化率が異なることが原因。日本では、日本海側で春から夏にかけて生じやすく、火災や雪崩のほか、熱中症の件数も増加する。もとは、アルプス山脈北麓に吹き下ろす局地風に由来する。フェーン現象
特定の地域に限って吹く風。地方風とも。アルプス山脈北達に吹くフェーンや、北アフリカから地中海に向かうシロッコ、東北地方の「やませ」や、各地の「〇〇おろし」と呼ばれる風が該当する。局地風
一定の水温と方向をもつ海水の流動。特に、おもに恒常風の影響を受けて生じる海洋の表層部の流れを選流(表層流)とよび、北半球では時計回り、南半球では反時計回りの大きな流れをつくる。また,低緯度から高緯度に向かって流れる水温の高い海流を暖流、反対に高緯度から低緯度に向かって流れる海流を寒流といい。気温や降水に大きな影響を及ぼしている。海流
深海から表層部に向かって湧き上がる垂直的な海水の流れ。冷たい水とともに栄養塩類が運ばれてくるため、プランクトンが多く発生し,好漁場となる。湧昇流
南アメリカのペルー、エクアドルの浴岸から太平洋東部の赤道海域にかけて、平年より海水温が高くなる現象。世界的な異常気象の一因となり、日本でも冷夏・暖冬などが生じる。その逆、同海域の水温が平年より低くなる現象はラニーニャ現象(La Nina phenomenon)
と呼ばれる。エルニーニョ現象
大陸西岸にみられる気候。中・高緯度地域では、偏西風が年間を通して海洋の大気を運んでくるため、頭著な海洋性気候となり年較差が小さい。西岸気候
一般に、中・高緯度の大陸東岸にみられる気候。西岸気候の対語。季風の影響が大きいために気温の年較差が大きく、四季の変化が明瞭であることが特徴。東岸気候
砂漠の成因の1つで、年間を通して亜熱帯高圧帯の影響下となる地域に発達するもの。回帰線砂漠
砂漠の成因の1つで、海からの距離が遠い(隔海度が大きい)ことや、周囲を山に囲まれていることによって水蒸気が十分に供給されない地域に発達するもの。内陸砂漠
砂漠の成因の1つで、沖合を寒流が流れていることによって大気が安定しやすく、上昇気流が生じにくくなることによって発達するもの。おもに大陸西岸にみられ、アフリカ大陸のナミブ砂漠や、南アメリカ大陸のアタカマ砂漠などが代表例である。海岸砂漠
砂漠の成因の1つで、大気が山を越える際に、山脈の風下側に乾燥した大気が吹き降りることで発達するもの。恒常風帯で発達しやすく、アルゼンチン南部のパタゴニア地方が代表例である。雨陰砂漠
気温・気圧などで示される大気の状態や、風・雨などの大気現象。気象
気候を構成する気温、降水,湿度、気圧、風などの要素。気候要素
気候要素を変化させる原因となるもの。緯度、海抜高度、隔海度、海流、地形など。気候因子
陸上のある地点の,海洋からの隔たりの度合い。隔海度が大きいのは大陸内部で、隔海度が小さいのは海岸に近い地域となる。隔海度
1日の最高気温と最低気温の差。一般に大陸性気候の地域で大きく、海洋性気候の地域で小さい。特に砂漠や高山地域で大きくなる。日較差
気温や水温のなどの年最高値と年最低値の差。気温の場合は、一般に最暖月平均気温と最寒月平均気温の差を指す年較差
高度が上がるにしたがって気温が変化する割合。海抜100mごとに平して 0.65°C変化するが、その割合は大気の湿度によって異なる気温の逓減率 気温減率
それぞれの経度上で平均気温が最も高い地点を結んだ線。年平均気温の熱赤道が一部を除いて北緯10°付近に位置するのは、比熱の小さい大陸が北半球に偏って分布しているためである。熱赤道
1gあたりの物質の温度を1°C上げるのに必要な熱量(J)比熱
隔海度の大きい大陸内部の気候。気温の年較差や日較差が大きく,降水量は少ない。大陸性気候
大陸性気候の対語で,気温の年較差や日較差が小さく、降水量や湿度、雲量などが多い。特に、偏西風帯にある中緯度の大陸西岸で頭
著。海洋性気候
雨,雪など、大気中の水蒸気が疑結して地上に落下したものすべてを水に換算した量。降水量
地表付近の空気が温められ、上昇気流となることによって発生する降雨。積乱雲をつくり、短時間に強い雨が降る。熱帯地方のスコールや、日本の学などがその例である。対流成降雨
暖気と寒気の衝突によってできる前線の影響が大きい降水。降水域は帯状に分布する。寒気が暖気の方向に進むものを寒冷前線、逆の場合を温暖前線という。前線性降雨
山地の風上側において、湿った大気が山地斜面に沿って上昇気流となることによって発生する降雨。風下側では、山麓にに乾燥した風が吹く。地形性降雨
年降水量が年蒸発量(計算によって求められた乾燥限界(r))を上回る気候。湿潤気候
年蒸発量(計算によって求められた乾燥限界(r))が年降水量を上回る気候。ケッペンの気候区分における乾燥帯(B)となる。乾燥気候
地表が受ける大気の圧力。1気圧は 1013.25hPa(ヘクトパスカル)で、周囲よりも相対的に気圧が高い区域を高気圧、低い区域を低気圧とよぶ。高気圧は下降気流の場にあたるため雲は発達しにくく、反対に低気圧では周囲から風が吹き込み,上昇気流となるため雲や降水を発生させやすくなる。気圧
地球上の大規模な大気の循環現象。低緯度の熱を高緯度に輸送するように働き、大気全体の熱の不均衡を小さくする。低圧帯や高圧帯がつくられ、高圧帯から低圧帯へ向かう大規模な風の流れも生じる。大気大循環
赤道付近に形成される低圧帯。地表に注ぐ太陽のエネルギー量が多く、上昇気流がさかんに発生するために影響下では多量の降水がみられる。赤道低圧帯と同義。この低圧帯に向かって、南北両半球の亜熱帯高圧帯から貿易風が吹き込む。熱帯収束帯
南北両半球の回帰線や緯度 30°付近に形成される高圧帯。赤道付近で上昇した大気が上空を移動して集積し、下降気流となって発生する。影響下では晴天が多く,乾燥が著しい。中緯度高圧帯と同義。この気圧帯から貿易風と偏西風が吹き出す。亜熱帯高圧帯
北緯60°付近に形成される低圧帯。極側の冷たい空気と、低緯度側の暖かい空気が衝突することで前線がつくられ、降水が多くなる。
気団の配置や勢力によって前線の位置は変わってくるため、一年中常に低圧部となっているわけではなく、年間平均でみるとあらわれてくるものである。高線度低圧帯と同義。亜寒帯低圧帯
両極地方に形成される高圧帯。低温のため下降気流を生じ、安定し
た高圧帯を形成して亜帯は圧帯に向かって極偏東風を吹き出す極高圧帯
活発な土砂の堆積作用によって、砂浜が発達する海岸の総称。一般に遠浅で、砂州、砂嘴、砂丘などの地形が見られる砂浜海岸
岩盤などへの活発な侵食作用によって、基盤の岩石が露出した海岸の総称。岩石海岸
干潮時に現れる遠浅の海岸。豊かな生態系を形成している。干潟
沿岸流によって運ばれた土砂が、湾口をふさぐように延びながら推積した地形。天橋立(京都府)が有名。砂州
湾口や岬の先端などに堆積した砂礫が、沿岸流によって鳥のくちばしのように内湾側に湾曲したもの。砂嘴
沖合の島と海岸を結びつけるように延びた砂州。つながった島を陸繫島と呼ぶ。陸繋砂州 トンボロ
砂州などによって湾口をふさがれ、外海と隔てられて形成された湖潟湖 ラグーン
土地の隆起や海面の低下によって、海底が干上がることで形成された海岸地形の総称。離水海岸
平坦で遠浅の海底が離し、陸化してできた平野。起伏は小さく、直線的な海岸線を特徴とする。日本では九十九里平野、世界ではアメリカ合衆国の大西洋海岸平野が代表例。海岸平野
海底でつくられた平坦面が,海岸に沿って階段状に配列する地形。
平坦な海底が順に離水することで形成され、一般に高い段丘面ほど離水時期は古いと考えられる。海岸段丘
土地の沈降や海面の上昇によって、土地が海面下に沈むことで形成された海岸地形の総称。起伏の大きい土地が沈水すると、複雑な海岸線を形成する。沈水海岸
起伏の大きい山地が海面下に沈んで形成された、鋸状の複雑な海岸線を特徴とする地形。沈酔した谷をおぼれ谷という。水深が深く、山地に囲まれるため天然の良港となるが、津波被害を受けやすい。リアス海岸
多くの島が点在する海。土地の沈降や海面の上昇により、連続していた陸地が分離して形成される。多島海
氷河が形成した深い谷(U字谷)が沈水して形成された、細長く深い入江。高緯度地域の大陸や半島、島の西側に主に分布する。フィヨルド
河口付近の低地が沈水して形成された、ラッパ状の入り江。広大な平野を流れ、運搬される土砂の量の少ない河川の河口にみられる。
湾奥の平野と広い河口を利用し、港湾都市が発達することが多い。
イギリスのテムズ川とロンドンがその代表例。エスチュアリ 三角江
地球表面にある流動する氷体。河川などと比較して侵食力や運搬力が非常に大きく、特徴的な地形を形成する。氷河
山地にみられる氷河。ホーンやカール、U字谷などの地形をつくる。山岳氷河
大陸の広い範囲にわたって地表を覆う大規模な氷河。現在はグリーンランドと南極大陸のみに分布するが、最終氷期には北ヨーロッパにスカンディナヴィア氷床,北アメリカにローレンタイド氷床が広がっていた。大陸氷河 氷床
山頂部が氷食作用によって鋭利となった地形。アルプス山脈のマッターホルンが代表例。ホーン ホルン 尖峰
山岳氷河の大きな侵食力によって谷底や谷壁がえぐり取られ、谷壁が急崖となつまた、断面がU字型の谷U字谷
氷河が形成した深い谷(U字谷)が沈水して形成された。細長く深い入り江。おもに高緯度地域の大陸や半島・島の西岸に分布する。フィヨルド
氷河に削られた土砂が運搬され、氷河の末端部に堤防状に堆積した微高地。その位置から氷河の消長を知ることができ、過去の気候変動を知る手がかりとなる。また,溶けた水をせき止めて氷河湖を形成することもある。モレーン
氷河によってえぐられた凹地に水がたまった氷食湖や、モレーンによる塩止湖を総じて、氷河によって形成された湖を指す。北アメリカの五大湖などが代表例。氷河湖
氷河の顕著な発達がみられる、気候が寒冷化した期間。約7万年前~1万5千年前の第四紀更新世の最後の氷期を最終氷期といい、最も寒冷化した約2万年前には海面が現在よりも約120m低下していたと考えられている。氷期
氷期と氷期の間に挟まれた、気候が比較的温暖な期間。氷河は後退し、海面は上昇する。現在は最終氷期後の間氷期にあたり、完新世とよばれる。間氷期
基盤岩石が地表に露出した砂漠。礫砂漠と合わせて、世界の砂漠面積全体では大部分を占める。岩石砂漠
強風のために細かな砂が吹き飛ばされ、おもに礫が地表を覆う砂漠。
岩石砂漠と区別しない場合もある。礫砂漠
砂に覆われた砂漠。タクラマカン砂漠や、サハラ砂漠にも一部みられるが、世界の砂漠面積に占める割合は小さい。砂砂漠
大量の降水がある時以外は流水のない川。流水のない時期には交通路として利用されるが、豪雨の時には鉄砲水が発生することもある。ワジ 涸れ川
侵食に強い硬層が天板のような役割を果たし、テーブル状に取り残された地形。侵食が進み、搭状になったものはビュートと呼ばれる。メサ
中国の黄士に代表される、風によって運ばれる細粒土壌。ホワンツー(黄土)高原は、北西のゴビ砂漠から運ばれたレスが堆積して形成された。レス
湿潤地域に源流をもち,砂漠地帯を貫流する河川。乾燥地域の貴重な水源として利用される。ナイル川やティグリス川、ユーフラテス川が代表例。外来河川
外来河川の岸辺や地下水の湧水池など、砂漠で植物が生育し、人間が生活できるだけの淡水が得られる場所。シルクロード沿いには、古来よりオアシス都市が発達し交易がさかんに行われた。オアシス
塩分濃度のひときわ高い湖。流出する河川のない湖(内湖)に多く、激しい蒸発によって湖水の塩分が濃縮されて生じる。死海やカスピ海、アラル海などが代表例。塩湖
おもに石灰岩を主成分とする大地が、二酸化炭素を含む地下水や雨水によって溶食をうけることで形成される地形。名前はスロヴェニアのクラス地方に由来する。カルスト地形
炭酸カルシウム(CaCO3)を主成分とする堆積岩。その多くは、古生代~中生代にサンゴやフズリナなどの生物の死骸が堆積して生成されたもの。セメントの原料や、大理石として用いられる。石灰岩
山口県中部に位置する、日本で最もカルスト地形が発達した石灰岩台地。大鍾乳洞として知られる秋芳洞も有名。秋吉台
岩石が雨水や地下水によって溶かされ,侵食されること。一般には炭酸カルシウムを主成分とする石灰岩類が、二酸化炭素を含む雨水や地下水によって溶解・侵食される作用をさす。溶食
石灰岩の溶食によってつくられた円形。斗状の凹地ドリーネ
溶食の進行や鍾乳洞の落盤などによって、複数のドリーネが結合・拡大してできた凹地形。ウバーレ
ウバーレの溶食がさらに進行し、巨大化して盆地状となったもの。
面積は数㎢から数百㎢に達し、広大な農地や集落が形成されるものもみられる。ポリエ 溶食盆地
凹地の溶食が進行し、凸地が溶食から取り残されることで形成される、塔状や円錐状の形をもつ岩塔や小山。高温多湿の気候下で発達しやすく、中国南部の桂林(コイリン)が有名である。タワーカルスト
石灰岩が地下水に溶食されてできた地下の洞窟。水滴が落下する天井には鍾乳石ができる。山口県の秋芳洞,高知県の龍河洞,またスロヴェニアのシュコツィアン洞窟群などが有名。鍾乳洞
一年を通してほぼ同じ方向に吹く風。大気大循環による気圧帯と、地球の自転によって発生する。貿易風、偏西風、極偏東風が含まれ、低緯度地域と高緯度地域の熱交換に重要な役割を果たす。恒常風
亜熱帯高圧帯から熱帯収束帯に向かって吹く恒常風。北半球では北東貿易風、南半球では南東貿易風となる。風向・風速の変動が少ないので、古くから帆船の航海に利用された。貿易風
亜熱帯高圧帯から亜寒帯低圧帯に吹く恒常風。両半球とも西寄りの
風となる。季節変化に伴って南北に移動するが、地上では平均的には30~65°の緯度帯にある。また、気団の配置によって偏西風は大きく蛇行する。上空にみられる、特に風速が大きいものをジェット気流とよび、風速の大きい冬には100m/秒に達するものもある。これにより、航空機による東西方向の移動は強い影響を受ける。偏西風
極高圧帯から亜寒帯低圧帯に向かって吹く恒常風。両半球とも東寄りの風となる。極偏東風
地球などの回転座標系上で移動した際に、移動方向と垂直な方向に生じる慣性力(見かけ上の力)の一種。地球表面上では緯度が高くなるほど強くはたらく。これにより、地球上において風や海流は北半球で向かって右向きに、南半球では向かって左向きに曲げられる。
したがって、北半球では低気圧に向かって反時計回りに風が吹き込み,高気圧からは時計回りに風が吹き出す。コリオリの力 転向力
季節ごとに風向きが変化する風。比熱の異なる大陸と海洋で、季節ごとに高気圧と体気圧が入れ替わることによって発生する。よって大陸の沿岸地域では、夏には海から陸へ湿った風が、冬には陸から海へ乾燥した風が吹く。季節風 モンスーン
季節風(モンスーン)の影響を特に大きく受ける東アジア,東南アジア,南アジア地域をまとめて指す語。夏の季節風のため年降水量は1,000mmを超える地域がほとんどで,古くから稲作が行われ、米食文化が育まれてきた。モンスーンアジア
湿った空気が山を越える際に、山の風下側の山麓で高温・乾燥の風が吹き下ろす現象。湿潤な大気と乾燥した大気では高度による気温の変化率が異なることが原因。日本では、日本海側で春から夏にかけて生じやすく、火災や雪崩のほか、熱中症の件数も増加する。もとは、アルプス山脈北麓に吹き下ろす局地風に由来する。フェーン現象
特定の地域に限って吹く風。地方風とも。アルプス山脈北達に吹くフェーンや、北アフリカから地中海に向かうシロッコ、東北地方の「やませ」や、各地の「〇〇おろし」と呼ばれる風が該当する。局地風
一定の水温と方向をもつ海水の流動。特に、おもに恒常風の影響を受けて生じる海洋の表層部の流れを選流(表層流)とよび、北半球では時計回り、南半球では反時計回りの大きな流れをつくる。また,低緯度から高緯度に向かって流れる水温の高い海流を暖流、反対に高緯度から低緯度に向かって流れる海流を寒流といい。気温や降水に大きな影響を及ぼしている。海流
深海から表層部に向かって湧き上がる垂直的な海水の流れ。冷たい水とともに栄養塩類が運ばれてくるため、プランクトンが多く発生し,好漁場となる。湧昇流
南アメリカのペルー、エクアドルの浴岸から太平洋東部の赤道海域にかけて、平年より海水温が高くなる現象。世界的な異常気象の一因となり、日本でも冷夏・暖冬などが生じる。その逆、同海域の水温が平年より低くなる現象はラニーニャ現象(La Nina phenomenon)
と呼ばれる。エルニーニョ現象
大陸西岸にみられる気候。中・高緯度地域では、偏西風が年間を通して海洋の大気を運んでくるため、頭著な海洋性気候となり年較差が小さい。西岸気候
一般に、中・高緯度の大陸東岸にみられる気候。西岸気候の対語。季風の影響が大きいために気温の年較差が大きく、四季の変化が明瞭であることが特徴。東岸気候
砂漠の成因の1つで、年間を通して亜熱帯高圧帯の影響下となる地域に発達するもの。回帰線砂漠
砂漠の成因の1つで、海からの距離が遠い(隔海度が大きい)ことや、周囲を山に囲まれていることによって水蒸気が十分に供給されない地域に発達するもの。内陸砂漠
砂漠の成因の1つで、沖合を寒流が流れていることによって大気が安定しやすく、上昇気流が生じにくくなることによって発達するもの。おもに大陸西岸にみられ、アフリカ大陸のナミブ砂漠や、南アメリカ大陸のアタカマ砂漠などが代表例である。海岸砂漠
砂漠の成因の1つで、大気が山を越える際に、山脈の風下側に乾燥した大気が吹き降りることで発達するもの。恒常風帯で発達しやすく、アルゼンチン南部のパタゴニア地方が代表例である。雨陰砂漠
気温・気圧などで示される大気の状態や、風・雨などの大気現象。気象
気候を構成する気温、降水,湿度、気圧、風などの要素。気候要素
気候要素を変化させる原因となるもの。緯度、海抜高度、隔海度、海流、地形など。気候因子
陸上のある地点の,海洋からの隔たりの度合い。隔海度が大きいのは大陸内部で、隔海度が小さいのは海岸に近い地域となる。隔海度
1日の最高気温と最低気温の差。一般に大陸性気候の地域で大きく、海洋性気候の地域で小さい。特に砂漠や高山地域で大きくなる。日較差
気温や水温のなどの年最高値と年最低値の差。気温の場合は、一般に最暖月平均気温と最寒月平均気温の差を指す年較差
高度が上がるにしたがって気温が変化する割合。海抜100mごとに平して 0.65°C変化するが、その割合は大気の湿度によって異なる気温の逓減率 気温減率
それぞれの経度上で平均気温が最も高い地点を結んだ線。年平均気温の熱赤道が一部を除いて北緯10°付近に位置するのは、比熱の小さい大陸が北半球に偏って分布しているためである。熱赤道
1gあたりの物質の温度を1°C上げるのに必要な熱量(J)比熱
隔海度の大きい大陸内部の気候。気温の年較差や日較差が大きく,降水量は少ない。大陸性気候
大陸性気候の対語で,気温の年較差や日較差が小さく、降水量や湿度、雲量などが多い。特に、偏西風帯にある中緯度の大陸西岸で頭
著。海洋性気候
雨,雪など、大気中の水蒸気が疑結して地上に落下したものすべてを水に換算した量。降水量
地表付近の空気が温められ、上昇気流となることによって発生する降雨。積乱雲をつくり、短時間に強い雨が降る。熱帯地方のスコールや、日本の学などがその例である。対流成降雨
暖気と寒気の衝突によってできる前線の影響が大きい降水。降水域は帯状に分布する。寒気が暖気の方向に進むものを寒冷前線、逆の場合を温暖前線という。前線性降雨
山地の風上側において、湿った大気が山地斜面に沿って上昇気流となることによって発生する降雨。風下側では、山麓にに乾燥した風が吹く。地形性降雨
年降水量が年蒸発量(計算によって求められた乾燥限界(r))を上回る気候。湿潤気候
年蒸発量(計算によって求められた乾燥限界(r))が年降水量を上回る気候。ケッペンの気候区分における乾燥帯(B)となる。乾燥気候
地表が受ける大気の圧力。1気圧は 1013.25hPa(ヘクトパスカル)で、周囲よりも相対的に気圧が高い区域を高気圧、低い区域を低気圧とよぶ。高気圧は下降気流の場にあたるため雲は発達しにくく、反対に低気圧では周囲から風が吹き込み,上昇気流となるため雲や降水を発生させやすくなる。気圧
地球上の大規模な大気の循環現象。低緯度の熱を高緯度に輸送するように働き、大気全体の熱の不均衡を小さくする。低圧帯や高圧帯がつくられ、高圧帯から低圧帯へ向かう大規模な風の流れも生じる。大気大循環
赤道付近に形成される低圧帯。地表に注ぐ太陽のエネルギー量が多く、上昇気流がさかんに発生するために影響下では多量の降水がみられる。赤道低圧帯と同義。この低圧帯に向かって、南北両半球の亜熱帯高圧帯から貿易風が吹き込む。熱帯収束帯
南北両半球の回帰線や緯度 30°付近に形成される高圧帯。赤道付近で上昇した大気が上空を移動して集積し、下降気流となって発生する。影響下では晴天が多く,乾燥が著しい。中緯度高圧帯と同義。この気圧帯から貿易風と偏西風が吹き出す。亜熱帯高圧帯
北緯60°付近に形成される低圧帯。極側の冷たい空気と、低緯度側の暖かい空気が衝突することで前線がつくられ、降水が多くなる。
気団の配置や勢力によって前線の位置は変わってくるため、一年中常に低圧部となっているわけではなく、年間平均でみるとあらわれてくるものである。高線度低圧帯と同義。亜寒帯低圧帯
両極地方に形成される高圧帯。低温のため下降気流を生じ、安定し
た高圧帯を形成して亜帯は圧帯に向かって極偏東風を吹き出す極高圧帯