二学期 期末テスト 地理 一問一答
99問 • 2年前二澤太雅
ある地域をおおっている植物の集まり。植物の種類や景観を含む状態を指す語で、地形や気候、土壌のほか、人間を含む動物などとの関係によって形成される。植生
各地の気候を類型化して区分すること。区分された地域を気候区という。植生に基づいたケッペンの気候区分や、気団や前線に基づいたアリソフの気候区分など。気候区分
ドイツの気候学者ケッペン(1846-1940)によって考案・作成された気候区分。植生の分布を基準に、気温と降水量を指標として5つの気候帯,さらに各気候帯をいくつかの気候区に区分した。農業や林業など、植物と関係が深い人間活動の理解において非常に有用である。ケッペンの気候区分
幹や枝に一年を通じて葉がついていて、年中、緑の葉を見ることができる木。落葉に対する。季節的な全落葉を行わないもので、各葉は1年から数年単位で生え変わる。常緑樹
乾季や低温期の生育不適期に全ての葉を落葉させて越年する木。広葉ではモミジやイチョウ,ブナ,針葉街ではカラマツやセコイアなど。落葉樹
葉が広く平たいサクラやケヤキ、ブナなどの被子植物に属す木。針薬樹に対する。温帯から熱帯を中心に多く分布する。硬木で、針葉街に比べると種が豊富である広葉樹
スギ・マツなど針状の葉やヒノキなどの小さな鮮片状の葉をもつ掛木。広葉に対する。温帯北部から亜寒帯にかけて広く分布し、高緯度地帯にタイガとよばれる林帯を発達させている。良質のパルプがつくられるが、消費の増大に伴い,自然林が減少し人工林化が進んでいる。針葉樹
ある地域の1年の中で,およそ1ヶ月以上にわたって降水の多い時期・季節。逆に、降水の少ない時期・季節。雨季 乾季
緯度が低く,年中温暖な地域。ケッペンの区分においては、ヤシの生育を基準として、樹林気候のうち最寒月平均気温18°C以上と定義される。緯度による定義では、2つの回帰線に挟まれた帯状の地域を意味する。熱帯
南米原産のイモ類。マニオクともよばれる。タピオカと呼ばれるでんぷん質の粉が得られ、食用に加工するほか、織物の糊の原料ともなる。ブラジル,東南アジア,熱帯アフリカが主産地。キャッサバ
熱帯と亜熱帯の海岸や河口の葡間帯(潮の干満により水面下となったり水面上となったりする場所)に分布する森林。ヒルギ科の木が中心で、これらの材木は海水を吸い上げても枯れることのない特殊な生態をもつ。波の侵食から海岸を守り,様々な生物の住処となるなど生態系の保全に果たす役割は大きい。マングローブ
熱帯・亜熱帯地域に分布する赤色のやせた土壌。多量の降水によって有機物や塩類が流出し、鉄分やアルミニウム分が表面に集積して形成される。ラトソル
湿気や害虫・害獣の被害を避けるために床を高くした家屋。湿潤な東南アジアに多くみられる。なお、高緯度の凍土地帯では、建物内の暖房熱が凍土に伝わり地盤をとかすことを防ぐために、高床式家屋が建てられている。高床式住居
赤道に最も近い地域に分布する高温多湿の気候。アマゾン川・コンゴ川流域や東南アジアなど。季節変化はほとんどなく、ケッペンの区分においては最少雨月降水量が60mm以上と定義され、記号はAf。午後にはスコールが降り、熱帯雨林とよばれる密林が形成される。熱帯雨林気候
熱帯雨林気候とサバナ気候の間に分布し、1年は雨季と弱い乾季に分かれる。アジアではモンスーンの影響が強い地域に分布するため、熱帯モンスーン気候ともいうが、記号Amのmは「中間」を意味する独語(mittel,英語でmiddle)からとられている。最少雨月の降水量は 60mmに達しないが、年降水量は熱帯雨林気候を超える地域もある。乾季には熱帯雨林の一部に落葉するものがみられ、下草や雑草が繁茂する。弱い乾季のある熱帯雨林気候 熱帯モンスーン気候
赤道周辺の熱帯雨林気候地域に分布する常緑広葉の密林。植物種が非常に豊富である。何層もの高木が密生し、地面まで光が届かないものも多い。チーク,マホガニー,ラワンなど有用材の伐採や、大規模な焼畑などのために森林面積が減少している。アマゾン川流域のものはセルバと呼ばれ、弱い乾季のある地域にみられる一部落葉榭の混じった密林を、東南アジアやアフリカではジャングルとよぶ。熱帯雨林
赤道に近い地域で昼過ぎから夕方にかけておこる、積乱雲の発達による強風を伴う激しい降雨(対流性降雨)。スコール
材林地や原野に火を入れ、焼いた灰を肥料として利用する種放的な農業。アジアやアフリカ、ラテンアメリカの熱帯地域を中心に伝統的に行われおり、キャッサバやヤムいもなどのイモ類、もろこし(ソルガム)やひえなどの雑穀類をおもに栽培する。数年間の耕作を行った後は10年以上放置して植生の回復を待つが、近年はこの休耕期間の短期化による地力の消耗などが問題となっている。焼畑農業
熱帯や亜熱帯にみられる大規模な企業的経営の農園。現地の安価な労働力を用いて、カカオやコーヒー、茶。バナナ、天然ゴムなど輸出向けの商品作物を大量に生産する。各国のプランテーション農業は、欧米による植民地支配の時代に始められた例が多いが、独立後に大農園を国有化したり、分割して自作農を育成したりした国もある。プランテーション
高温多雨の気候を好む、熱帯アメリカの低地を原産地とする作物。チョコレートやココアの原料として利用される。コートジボワールやガーナなど西アフリカのギニア湾岸が主産地である。カカオ
熱帯雨林気候に適する,アマゾン盆地を原産地とする木作物。幹に傷をつけ、その傷口から分泌する乳状駅を利用する。自動車工業の発達とともにプランテーションでの栽培が増加した。天然ゴム
高温多湿の気候を好む西アフリカを原産地とするヤシの一種。搾油したパーム油は、食用油やマーガリンのほか、洗剤やロウソクなどの原料にもなる。インドネシア,マレーシアなどの東南アジアと、ナイジェリアなどのギニア湾岸地域が主産地。油やし
雨季と乾季の区別が明瞭な熱帯気候。記号は Aw。熱帯雨林気候と中緯度の乾燥気候の間に分布する。熱帯収東帯や亜熱帯高圧帯の季節移動,また東南アジアではモンスーンによって明瞭な雨季と乾季がつくられ、乾季に木の多くは落葉する。味と丈の長い草原がひろがり、サトウキビ,コーヒーなどの栽培が行われる。サバナ気候
厳しい乾季がある熱帯地域に分布し、長草草原にアカシアなどの米などが疎らに生えた森林(林)が点在する植生。乾季には草原が枯れ,大部分の掛木も落葉する。熱帯草原をさす北アフリカの先住民の呼称に由来する。サバナ
ベネズエラ,コロンビアのオリノコ川流域に広がる熱帯草原(サバナ)。リャノ
パラグアイ西部からボリビア,アルゼンチンにまたがって南北に広がる熱帯草原地域(サバナ)。牧場として利用されているほか、雑橘類やさとうきびの栽培も行われる。グランチャコ
砂糖をとる目的で栽培されるイネ科の作物。生育期は高温多雨、収穫期は乾燥する気候が適するため、サバナ気候やモンスーンの影響の大きい地域で栽培される。ブラジルとインドが二大生産国である。さとうきび
生育期に高温多雨、結実期に乾燥する気候を適地とする嗜好作物。原産地はエチオピアのカッファ地方で、語源となっている。ブラジル,ベトナム、インドネシア,コロンビアなどが主要生産国。コーヒー
生育期は高温多雨、開花後は乾燥する気候が適するアオイ科の植物。種子を包む白色の綿毛が繊維の原料として利用され、種子は採油原料となる。綿花
年蒸発量が年降水量を上回り、乾燥が原因で無林気候となる地域。大陸内部を中心に全陸地面積の4分の1を占める。降水量と蒸発量の関係から砂漠気候とステップ気候に分けられる。乾燥帯
地表面から熱が放出されて気温が低下する現象。特に晴れて風のない夜は、冷えた空気が周りの空気と混ざりにくく、雲によって放射がさえぎられることもないため、冷え込みやすい。放射冷却
外来河川の岸辺や地下水の湧水池など、砂漠で植物が生育し、人間が生活できるだけの淡水が得られる場所。シルクロード沿いには古来よりオアシス都市が発達し、交易がさかんに行われた。オアシス
湿地域に源流をもち,砂漠地帯を貫流する河川。乾燥地域の貴重な水源として利用される。ナイル川やティグリス川, ユーフラテス川が代表例。外来河川
大量の降水がある時以外は流水のない川。流水のない時期には交通路として利用されるが,豪雨の場合には鉄砲水が発生することも。ワジ 涸れ川
自然の草と水を求めて、家畜とともに一定の地域を移動する牧畜。乳,肉。毛,皮など家畜の生産物に依存した自給的生活を営む。遊牧
古くから乾燥地域で用いられる建築材料。粘土や土に黄を加えたものを練り、型に入れて1~2週間日に干して形成する。水に濡れると崩れやすく、地麗には弱い。スペイン語でアドべという。日干しレンガ
極めて降水量が少なく、砂漠がひろがる気候。ケッペンの定義では降水量が乾燥限界の半分未満の地域とされる。記号はBWで、Wは独語の「砂漠」(Wiste)による。年間を通して亜熱帯高圧帯の影響を受ける地域や大陸内部、寒流の沿岸部、卓越風が山脈を越えた風下側を中心に分布する。砂漠気候
乾燥気候と温潤気候の境界,つまり自然植生として都水が発達できる限界を指す。年降水量と年蒸発量が同じところと定義でき、ケッペンは年平均気温と降水の型によってこの境界を求める式を考案した。年降水量が乾燥限界を下回ると、乾燥帯と判定される。乾燥限界
乾燥地域に分布する土類。土換中の塩類が地下水に溶け込み、毛細管現象により地下から吸い上げられて表層近くに集積することで、地表に岩塩や岩着などの硬い層をつくる。植生はきわめて貧弱。塩性土壌 アルカリ土壌
農作物の栽培に必要な水を人工的に耕地に供給すること。河川水、湖沼水,ため油,地下水が用いられる。水田地域のほか、乾燥帯や地中海性気候の畑作地域に多くみられる。灌漑
乾燥地域にみられる地下用水路。山麓の地下水を水源とし,蒸発を防ぐため地下に水路を設けたもの。途中には施工・修理・通風のためのたて穴が掘られている。イランにおいてカナートと呼ばれ、同様のものはアフガニスタンでカレーズ、北アフリカでフォガラ,ウイグル自治区ではカンアルチンと呼ばれる。カナート
乾燥気候を好むヤシの一種で、実をデーツという。実は食用のほか。ヤシ油やジャムの原料となる。西アジアから北アフリカの乾燥地方が主産地。なつめやし
砂漠周辺に分布する乾燥気候。砂漠気候よりは湿潤で、木は生育できないもののステップとよばれる草丈の短い草原が広がる。年降水量が乾燥限界未満であるがその2分の1以上の地域と定義され、記号はBS。Sはステップ(Steppe)による。伝統的な遊のほか、ウクライナや北アメリカのプレーリーなどの比較的な地域は、世界的な穀倉地帯となっている。ステップ気候
乾燥のために掛木は生育できないが、草丈の短い草原の広がる地域。砂漠を取り巻くように分布する。乾季には草が枯れ、比較的湿な地域ではこれが分解されて厚い腐食層となり、黒士を形成する。ステップ
湿潤ステップや温帯の長草草原に分布する土壌。分解されたイネ科の草本が厚い腐食層を形成する。ウクライナからロシア南西部に分布するチェルノーゼムや、北アメリカのプレーリー上などがその例。いずれも小麦やとうもろこしなどの大規模栽培(企業的農業)が行われ、世界的な殺合地帯となっている。黒土 黒色土
ウクライナからロシア南西部にかけて分布する黒士。小麦やひまわりの大規模栽培を支えている。チェルノーゼム
北アメリカの温帯長草草原であるプレーリーを中心に分布する黒土。小麦やとうもろこしの世界的な生産地となっている。プレーリー土
おもにモンゴル高原の遊牧民が使用している伝統的な移動式住居。円筒形の壁にドーム状の屋根を組み合わせたテントで、移動に便利なように組み立て式になっている。同様のものを中国ではパオ(色),中央アジアではユルトという。ゲル
サハラ砂漠の南縁に沿って帯状に広がる半乾燥地域。年降水量は200~800mm程度であるが、年による変動が激しい。気候変動による干ばつと人口増加による過放牧・過耕作および新炭の採取などによって砂漠化が拡大し、死者や難民が発生している。サヘル
乾燥地域で植生が失われて土壌侵食が進み、不毛の土地が拡大していくこと。土地と植生の劣化が進む状態を指す語で、砂や岩に覆われた,いわゆる砂漠になることではない。気候変動による降水量の減少だけでなく、過耕作、過放牧,過採などの人間活動もおもな原因である。灌漑農業地域で土壌の塩性化が進行していることも原因の1つである。砂漠化
熱帯と亜寒帯の間に位置し、温和で適度な降水に恵まれた気候帯。ケッペンの区分においては、林気候のうち最寒月平均気温が-3C以上~18°C未満の地域と定義される。安定した気候で四季の変化に富み、動植物の種類が豊富で農業にも適した地域である。温帯
中緯度で暖かい空気の塊と冷たい空気の塊の境目に発生し,寒冷前線や温暖前線などの前線を伴う低気圧のこと。偏西風に流されて西から東へ移動する。温帯低気圧
おもに中緯度の大陸西岸に分布する気候で,夏は亜熱帯高圧帯,冬は亜寒帯低圧帯の影響によって降水が夏季乾燥型となることが特徴。記号はCs。夏に乾燥する特価を生かして、ブドウやオリーブ、柑橘類などの果材栽培がさかんである。温帯の中では降水は少なく、近年,砂漠化の進行によって乾燥帯に変わりつつある地域もみられる。地中海性気候
常緑で硬い革質の細かい毛のある葉をもつ掛種。おもに地中海性気候地域にみられ、夏の乾季に適応したものと考えられる。代表的なものにオリーブ,コルクガシ、ユーカリなど。硬葉樹
地中海性気候を利用した農業。高温乾燥の夏はオリーブ、ブドウ、柑橘類などの掛木作物を栽培し、温暖湿潤な冬は小麦など主に自給用の穀物を栽培する。また、羊やヤギなどの移牧も営まれ、灌漑が普及している。地中海式農業
地中海原産のモクセイ科の木。古くから栽培され、実からつくられる油は、地中海地域をはじめ西洋の食生活に欠かせない存在となっている。聖書にもその油に関する多くの記述がみられ、国際連合旗にも平和の象徴である木の葉が用いられている。オリーブ
大陸東岸の内陸部やサバナ気候区の高緯度側に分布する気候で、夏季の多雨と冬季の乾燥によって特徴づけられる。記号はCw。モンスーンや熱帯低気圧の影響の大きい地域と,低緯度の標高の高い地域に大別できる。アジアでは稲作や茶の栽培がさかんに行われる。温暖冬季小雨気候
表面にクチクラ層が発達した照りのある厚い葉をもち、雨の多い暖温帯にみられる常緑広葉材。日本に分布する常緑広葉機は、その大半が照葉樹である。代表的なものにシイ・カシ類やクスノキ・ツバキなど。照葉樹
1年の間に同じ農作物を同一耕地に2回栽培すること。一般に水稲栽培で行われ、東南アジアや華南などにみられる。また、3回栽培することを三期作という。二期作
東アジアを原産地とするツバキ科の常緑替。若葉を加工し、嗜好飲料として利用する。高温多雨で排水良好な土地に適し、その収穫には多量の労働力を必要とする。インドやスリランカにプランテーションがみられる。茶
中緯度の大陸東岸に分布する気候で,ケッペンは温帯の乾季のない気候(型)のうち,最暖月平均気温が22°C以上の地域と定義した。記号は Cfa。気温の年較差が比較的大きく、特に四季の変化が明瞭である。熱帯低気圧や梅雨前線などの影響を強く受けるため年降水量が多く、夏は暖流の流れる海から季節風が吹くために熱帯並の高温多湿となる。温暖湿潤気候
熱帯や亜熱帯で発生する低気圧のなかで、暖気だけで構成されて前線をもたず、等圧線が同心円を描くなどの特徴をもつもの。コリオリの力が働かない赤道周辺では発生しない。
東南アジアや東アジアで呼ばれる熱帯低気圧
カリブ海や北アメリカで発達した熱帯低気圧
南アジアや南西太平洋で発達した熱帯低気圧熱帯低気圧 台風 ハリケーン サイクロン
晩春から初夏にかけて日本やチャンチアン(長江)流域でみられる、雨や無りの日が多く現れる気象現象、またその期間をさす。北のオホーツク海気団と南の小笠原気団の間に停滞性の梅雨前線ができ、その上を低気圧が東進することで雨天が続く。梅雨
広葉と針葉街が混じり合った森林。温帯のブナなどの落葉広薬街林と,亜寒帯のマツなどの針葉林が接する地域にみられる。混合林 混交林
温暖湿潤気候や西岸海洋性気候に分布する土壌。表層部は腐食層が厚く暗色で、下層部は酸化鉄が多く色または黄褐色である。黒土ほどではないが肥沃度は高く、良質の耕地となる。褐色森林土
小麦やライ麦などの穀物と、かぶ・てんさいなどの根菜類、エン麦,大麦、牧草などの飼料作物を輪作するとともに,畜舎を用いて肉牛,豚、鶏などの飼育を組み合わせる農業。中世ヨーロッパの三面式農業から発達した農業形態で、産業革命の進展による都市人口の増大などからより集約的・合理的な農業が求められるようになったことを要因として発展した。混合農業
北アメリカ大陸中央部,ロッキー山脈とアパラチア山脈の間に広がる卓状地の総称。一般的にはプレーリーの東側,ミシシッピ川流域を南北に広がる広大な平野の名称として用いられる。大農牧業地域で、小麦やとうもろこし、食肉や乳製品などの生産がさかん。中央平原
アルゼンチンのブエノスアイレスを中心に広がる温帯草原地帯。東部の湿潤パンパと西部の乾燥パンパに分けられる。肥沃な土壌に恵まれ,小麦・とうもろこしの栽培や牛・羊の飼育がさかん。アルゼンチンとウルグアイの農業の中心地パンパ
熱帯と温帯の中間地帯のこと。ケッペンの区分では定義されておらず、地理的な範囲は明確でないが、緯度にしておおよそ20~30度の間に含まれる。亜熱帯
中~高緯度の大陸西岸に分布し,西ヨーロッパの大部分のほか、オーストラリア南東部やニュージランド全域などが属する。乾季のない£型のうち最暖月平均気温が22°C未満と定義され、記号はCfb。比較的緯度の高い地域であるが暖流と偏西風の影響で冬でも温暖で、年較差が小さいのが特徴である。降水量も年間を通して安定している。落葉広葉様のブナ林が広がるため、ブナ気候ともよばれる。西岸海洋性気候
飼料作物を栽培して乳牛を飼育し、生乳やバター、チーズなどの酪製品の生産・販売を目的として行われる農業。冷涼・湿潤な気候で消費地に近い地域に発達し,西ヨーロッパの北海沿岸やアメリカ合衆国の五大湖沿岸などが一大産地となっている。酪農
温帯と寒帯の間の気候帯で、ケッペンの区分においては最寒月平均気温が-3°C未満かつ最暖月平均気温 10°C以上の地域と定義される。
北半球の二大陸北部に分布し、南半球には分布しない。冬は長く寒冷であるが、緯度が高いため気温の年較差が大きく、短い夏には暑くなる。亜寒帯 冷帯
ユーラシア大陸と北米大陸の北部で広大な面積を占める針葉林の総称。トウヒ、モミ、マツなどで構成され、樹種の非常に少ない森林のため、開発が容易で大規模な林業地域となっている。一般に低温で自然の厳しい環境ほど生育種が限定され、純林を形成しやすいタイガ
亜寒帯のタイガに多く分布する土壌。低温のために有機物の分解が進まず、下方に移動する水分が鉄分や塩類を溶脱するため皆者となる。強酸性土壌のため、農業には向かない。ポトゾル
複数年にわたって連続して凍結した状態の土壌。暑さは数百mに及ぶ所もあり、北半球における陸地の約20%に広がる。夏には表層が融解して湿地となる。近年の地球温暖化や森林破壊によって各地で融解が進み、凍土中のメタンガスが大量に放出されることが温暖化のさらなる原因となっている。氷久凍土
年間を通して降水があり、とくに冬に多雪となる亜寒帯気候。記号はDf。南部には針葉掛と広葉材の混合林,北部には針葉材のタイガが広がる。亜寒帯湿潤気候 冷帯湿潤気候
春に種をまき、夏から秋にかけて収穫する小麦。世界の小麦生産の大半を占めるのは冬に審種して初夏から夏にかけて収穫する冬小麦であるが、寒冷なため冬小麦が栽培できない高緯度地方では春小麦がみられる。春小麦
耐寒性が強く,砂質土壌を好む麦の一種。小麦より不利な条件の下でも栽培でき、ドイツ、ポーランド、ロシアなどの北部ヨーロッパが主要生産国である。黒パン、ウイスキーの原料のほか、家畜の飼料にもなる。ライ麦
冷涼湿潤な気候に適する麦の一種。カラス麦やオート麦ともいう。栄養分に富み、オートミールとして利用されるほか、家畜の飼料ともなる。ロシア、カナダなどが主要生産国。エン麦
ューラシア大陸北東部にのみ分布し、モンスーンの影響を強く受けて形成される気候。記号はDw。特に冬はシベリア高気圧の影響で降水量は著しく少なく、酷寒となる。北半球および人間の定住地における寒極もこの地域となる。落葉針葉樹のカラマツを中心とする樹林がひろがる。亜寒帯冬季小雨気候 冷帯冬季小雨気候
南北両極の周辺に広がる寒冷な気候帯。ケッペンの区分では最暖月平均気温が10°Cに満たない地域と定義され、低温のため樹林はみられない。永久凍土が広がり、農耕を行うことはできないため、狩猟や漁業,トナカイの遊牧などによって生活が営まれる。寒帯
寒帯のうち短い夏の間だけ月平均気温が0°Cをこえる気候で、この時期だけは永久凍土の表層が融け、草や低木、コク類や衣類が育つ。
北アメリカのイヌイットやスカンディナヴィア半島北部のサーミなど,北方少数民族が生活している。北極海沿岸部のほか、高山地域にも分布する。ツンドラ気候
低温のために木の育たない植生、またその植生地域。「木のない平原」を意味する北ヨーロッパのサーミの言語に由来。短い夏の間だけ氷が融け,草や低木,コケ類や地衣類が生育するツンドラ
ツンドラ地帯に分布する土類。夏に繁茂するコケ類や地衣類などが、低温のために十分に分解せず泥炭となって堆積しており、腐食層の発達は悪い。短い夏には永久凍土が融けて過湿状態となる。ツンドラ土
地表や岩の上を覆うように成長する植物の総称。原始的な陸上植物の1つで、温暖で湿潤な環境を好む種が多いが、乾燥地域や寒冷な地域にも広く分布する。コケ類
歯類と藻類とが一種の共同体をつくっている植物群。寒冷地域や乾燥地域など、ほかの植物が生育しえない自然条件の厳しい場所にも分布する。ツンドラにも生育しトナカイの餌となる。地衣類
北極地方にすむシカ科の草食動物。寒さに強く、コケや地本類を主な食料とする。サーミなどが行う遊牧の主要な家畜で、そり引きの使役のほか、肉や乳は食料、皮は衣服やテント、骨や角は道具などに用いられる。その動物はアイヌ語で,北米では( )と呼ばれる。トナカイ カリブー
シベリア東部,アラスカ、カナダやグリーンランドの北極海沿岸に居住しているアジア系の民族。狩猟や漁労を生業とする、北アメリカの先住民の1つ。定住化が進み,生活や文化の変容が進む。イヌイット エスキモー
スカンディナヴィア半島北部に居住する先住少数民族。漁労・狩猟・採集やトナカイの遊牧を行ってきたが、今日では観光業やサービス業に従事する人が多数を占める。サーミ
イヌイットの冬の住居。切り出した雪と氷のブロックをドーム状に積み重ねてつくった半地下式の家。定住化が進み、現在はつくることのできる人も少なくなっている。イグルー
全ての月平均気温が0°Cを下回り、1年中氷や雪に覆われる気候。南極大陸とグリーンランド内部にのみ分布し、大陸氷河(氷床)に覆われ人の定住はされていない。氷雪気候
吹雪を伴う低温の強風。地吹雪。アメリカ合国の気象用語では、風速14m/s以上、低温で視程が500フィート(約152m)以下の状態をいう。もとはアメリカ合栄国北部やカナダ、南極の局地風の名称。ブリザード
低緯度では標高 3000m以上,中緯度では 2000m以上の地域の高原や高山地域にみられる気候。本来のケッペンの気候区分にはない気候区であるため、他の気候区と重複する。標高が高いため全体的な気温は低いが、日射量は多く気温の日較差は大きい。熱帯では高温多湿の低地よりも生活しやすいので、多くの高山都市がみられる。高山気候
高地に位置する都市。特に任緯度地域では、高温多湿やマラリアなどの風土病を避けることができるため、多くの高山都市がみられる。
アンデス地域に多く、ボリビアの首都ラバス(3690m),エクアドルの首都キト(2850m),コロンビアの首都ボゴタ(2610m)は全て高山都市である。高山都市
主として毛を得ることを目的として、アンデス山地で飼育されるラクダ科の家畜。毛は絹糸状で光沢があり、耐久性もあるので高級獣毛として流通している。体格はリャマよりやや小型である。アルパカ
アンデス地で飼育されるラクダ料の家畜。主として荷役のほか、毛や皮は衣類に用いられ,糞は燃料として利用される。体色は変化に富み、自色,黒褐色。褐色などがみられる。リャマ ラマ
チベットや中国西部の高原に分布するウシ科の家畜。力が強く、主に荷役や農耕に用いられるほか、豊かな体毛も利用される。ヤク
アンデス山地の伝統的な外衣で、おもに長方形をした布の中央に頭の通る穴を開けただけの賞頭衣である。ポンチョ
ある地域をおおっている植物の集まり。植物の種類や景観を含む状態を指す語で、地形や気候、土壌のほか、人間を含む動物などとの関係によって形成される。植生
各地の気候を類型化して区分すること。区分された地域を気候区という。植生に基づいたケッペンの気候区分や、気団や前線に基づいたアリソフの気候区分など。気候区分
ドイツの気候学者ケッペン(1846-1940)によって考案・作成された気候区分。植生の分布を基準に、気温と降水量を指標として5つの気候帯,さらに各気候帯をいくつかの気候区に区分した。農業や林業など、植物と関係が深い人間活動の理解において非常に有用である。ケッペンの気候区分
幹や枝に一年を通じて葉がついていて、年中、緑の葉を見ることができる木。落葉に対する。季節的な全落葉を行わないもので、各葉は1年から数年単位で生え変わる。常緑樹
乾季や低温期の生育不適期に全ての葉を落葉させて越年する木。広葉ではモミジやイチョウ,ブナ,針葉街ではカラマツやセコイアなど。落葉樹
葉が広く平たいサクラやケヤキ、ブナなどの被子植物に属す木。針薬樹に対する。温帯から熱帯を中心に多く分布する。硬木で、針葉街に比べると種が豊富である広葉樹
スギ・マツなど針状の葉やヒノキなどの小さな鮮片状の葉をもつ掛木。広葉に対する。温帯北部から亜寒帯にかけて広く分布し、高緯度地帯にタイガとよばれる林帯を発達させている。良質のパルプがつくられるが、消費の増大に伴い,自然林が減少し人工林化が進んでいる。針葉樹
ある地域の1年の中で,およそ1ヶ月以上にわたって降水の多い時期・季節。逆に、降水の少ない時期・季節。雨季 乾季
緯度が低く,年中温暖な地域。ケッペンの区分においては、ヤシの生育を基準として、樹林気候のうち最寒月平均気温18°C以上と定義される。緯度による定義では、2つの回帰線に挟まれた帯状の地域を意味する。熱帯
南米原産のイモ類。マニオクともよばれる。タピオカと呼ばれるでんぷん質の粉が得られ、食用に加工するほか、織物の糊の原料ともなる。ブラジル,東南アジア,熱帯アフリカが主産地。キャッサバ
熱帯と亜熱帯の海岸や河口の葡間帯(潮の干満により水面下となったり水面上となったりする場所)に分布する森林。ヒルギ科の木が中心で、これらの材木は海水を吸い上げても枯れることのない特殊な生態をもつ。波の侵食から海岸を守り,様々な生物の住処となるなど生態系の保全に果たす役割は大きい。マングローブ
熱帯・亜熱帯地域に分布する赤色のやせた土壌。多量の降水によって有機物や塩類が流出し、鉄分やアルミニウム分が表面に集積して形成される。ラトソル
湿気や害虫・害獣の被害を避けるために床を高くした家屋。湿潤な東南アジアに多くみられる。なお、高緯度の凍土地帯では、建物内の暖房熱が凍土に伝わり地盤をとかすことを防ぐために、高床式家屋が建てられている。高床式住居
赤道に最も近い地域に分布する高温多湿の気候。アマゾン川・コンゴ川流域や東南アジアなど。季節変化はほとんどなく、ケッペンの区分においては最少雨月降水量が60mm以上と定義され、記号はAf。午後にはスコールが降り、熱帯雨林とよばれる密林が形成される。熱帯雨林気候
熱帯雨林気候とサバナ気候の間に分布し、1年は雨季と弱い乾季に分かれる。アジアではモンスーンの影響が強い地域に分布するため、熱帯モンスーン気候ともいうが、記号Amのmは「中間」を意味する独語(mittel,英語でmiddle)からとられている。最少雨月の降水量は 60mmに達しないが、年降水量は熱帯雨林気候を超える地域もある。乾季には熱帯雨林の一部に落葉するものがみられ、下草や雑草が繁茂する。弱い乾季のある熱帯雨林気候 熱帯モンスーン気候
赤道周辺の熱帯雨林気候地域に分布する常緑広葉の密林。植物種が非常に豊富である。何層もの高木が密生し、地面まで光が届かないものも多い。チーク,マホガニー,ラワンなど有用材の伐採や、大規模な焼畑などのために森林面積が減少している。アマゾン川流域のものはセルバと呼ばれ、弱い乾季のある地域にみられる一部落葉榭の混じった密林を、東南アジアやアフリカではジャングルとよぶ。熱帯雨林
赤道に近い地域で昼過ぎから夕方にかけておこる、積乱雲の発達による強風を伴う激しい降雨(対流性降雨)。スコール
材林地や原野に火を入れ、焼いた灰を肥料として利用する種放的な農業。アジアやアフリカ、ラテンアメリカの熱帯地域を中心に伝統的に行われおり、キャッサバやヤムいもなどのイモ類、もろこし(ソルガム)やひえなどの雑穀類をおもに栽培する。数年間の耕作を行った後は10年以上放置して植生の回復を待つが、近年はこの休耕期間の短期化による地力の消耗などが問題となっている。焼畑農業
熱帯や亜熱帯にみられる大規模な企業的経営の農園。現地の安価な労働力を用いて、カカオやコーヒー、茶。バナナ、天然ゴムなど輸出向けの商品作物を大量に生産する。各国のプランテーション農業は、欧米による植民地支配の時代に始められた例が多いが、独立後に大農園を国有化したり、分割して自作農を育成したりした国もある。プランテーション
高温多雨の気候を好む、熱帯アメリカの低地を原産地とする作物。チョコレートやココアの原料として利用される。コートジボワールやガーナなど西アフリカのギニア湾岸が主産地である。カカオ
熱帯雨林気候に適する,アマゾン盆地を原産地とする木作物。幹に傷をつけ、その傷口から分泌する乳状駅を利用する。自動車工業の発達とともにプランテーションでの栽培が増加した。天然ゴム
高温多湿の気候を好む西アフリカを原産地とするヤシの一種。搾油したパーム油は、食用油やマーガリンのほか、洗剤やロウソクなどの原料にもなる。インドネシア,マレーシアなどの東南アジアと、ナイジェリアなどのギニア湾岸地域が主産地。油やし
雨季と乾季の区別が明瞭な熱帯気候。記号は Aw。熱帯雨林気候と中緯度の乾燥気候の間に分布する。熱帯収東帯や亜熱帯高圧帯の季節移動,また東南アジアではモンスーンによって明瞭な雨季と乾季がつくられ、乾季に木の多くは落葉する。味と丈の長い草原がひろがり、サトウキビ,コーヒーなどの栽培が行われる。サバナ気候
厳しい乾季がある熱帯地域に分布し、長草草原にアカシアなどの米などが疎らに生えた森林(林)が点在する植生。乾季には草原が枯れ,大部分の掛木も落葉する。熱帯草原をさす北アフリカの先住民の呼称に由来する。サバナ
ベネズエラ,コロンビアのオリノコ川流域に広がる熱帯草原(サバナ)。リャノ
パラグアイ西部からボリビア,アルゼンチンにまたがって南北に広がる熱帯草原地域(サバナ)。牧場として利用されているほか、雑橘類やさとうきびの栽培も行われる。グランチャコ
砂糖をとる目的で栽培されるイネ科の作物。生育期は高温多雨、収穫期は乾燥する気候が適するため、サバナ気候やモンスーンの影響の大きい地域で栽培される。ブラジルとインドが二大生産国である。さとうきび
生育期に高温多雨、結実期に乾燥する気候を適地とする嗜好作物。原産地はエチオピアのカッファ地方で、語源となっている。ブラジル,ベトナム、インドネシア,コロンビアなどが主要生産国。コーヒー
生育期は高温多雨、開花後は乾燥する気候が適するアオイ科の植物。種子を包む白色の綿毛が繊維の原料として利用され、種子は採油原料となる。綿花
年蒸発量が年降水量を上回り、乾燥が原因で無林気候となる地域。大陸内部を中心に全陸地面積の4分の1を占める。降水量と蒸発量の関係から砂漠気候とステップ気候に分けられる。乾燥帯
地表面から熱が放出されて気温が低下する現象。特に晴れて風のない夜は、冷えた空気が周りの空気と混ざりにくく、雲によって放射がさえぎられることもないため、冷え込みやすい。放射冷却
外来河川の岸辺や地下水の湧水池など、砂漠で植物が生育し、人間が生活できるだけの淡水が得られる場所。シルクロード沿いには古来よりオアシス都市が発達し、交易がさかんに行われた。オアシス
湿地域に源流をもち,砂漠地帯を貫流する河川。乾燥地域の貴重な水源として利用される。ナイル川やティグリス川, ユーフラテス川が代表例。外来河川
大量の降水がある時以外は流水のない川。流水のない時期には交通路として利用されるが,豪雨の場合には鉄砲水が発生することも。ワジ 涸れ川
自然の草と水を求めて、家畜とともに一定の地域を移動する牧畜。乳,肉。毛,皮など家畜の生産物に依存した自給的生活を営む。遊牧
古くから乾燥地域で用いられる建築材料。粘土や土に黄を加えたものを練り、型に入れて1~2週間日に干して形成する。水に濡れると崩れやすく、地麗には弱い。スペイン語でアドべという。日干しレンガ
極めて降水量が少なく、砂漠がひろがる気候。ケッペンの定義では降水量が乾燥限界の半分未満の地域とされる。記号はBWで、Wは独語の「砂漠」(Wiste)による。年間を通して亜熱帯高圧帯の影響を受ける地域や大陸内部、寒流の沿岸部、卓越風が山脈を越えた風下側を中心に分布する。砂漠気候
乾燥気候と温潤気候の境界,つまり自然植生として都水が発達できる限界を指す。年降水量と年蒸発量が同じところと定義でき、ケッペンは年平均気温と降水の型によってこの境界を求める式を考案した。年降水量が乾燥限界を下回ると、乾燥帯と判定される。乾燥限界
乾燥地域に分布する土類。土換中の塩類が地下水に溶け込み、毛細管現象により地下から吸い上げられて表層近くに集積することで、地表に岩塩や岩着などの硬い層をつくる。植生はきわめて貧弱。塩性土壌 アルカリ土壌
農作物の栽培に必要な水を人工的に耕地に供給すること。河川水、湖沼水,ため油,地下水が用いられる。水田地域のほか、乾燥帯や地中海性気候の畑作地域に多くみられる。灌漑
乾燥地域にみられる地下用水路。山麓の地下水を水源とし,蒸発を防ぐため地下に水路を設けたもの。途中には施工・修理・通風のためのたて穴が掘られている。イランにおいてカナートと呼ばれ、同様のものはアフガニスタンでカレーズ、北アフリカでフォガラ,ウイグル自治区ではカンアルチンと呼ばれる。カナート
乾燥気候を好むヤシの一種で、実をデーツという。実は食用のほか。ヤシ油やジャムの原料となる。西アジアから北アフリカの乾燥地方が主産地。なつめやし
砂漠周辺に分布する乾燥気候。砂漠気候よりは湿潤で、木は生育できないもののステップとよばれる草丈の短い草原が広がる。年降水量が乾燥限界未満であるがその2分の1以上の地域と定義され、記号はBS。Sはステップ(Steppe)による。伝統的な遊のほか、ウクライナや北アメリカのプレーリーなどの比較的な地域は、世界的な穀倉地帯となっている。ステップ気候
乾燥のために掛木は生育できないが、草丈の短い草原の広がる地域。砂漠を取り巻くように分布する。乾季には草が枯れ、比較的湿な地域ではこれが分解されて厚い腐食層となり、黒士を形成する。ステップ
湿潤ステップや温帯の長草草原に分布する土壌。分解されたイネ科の草本が厚い腐食層を形成する。ウクライナからロシア南西部に分布するチェルノーゼムや、北アメリカのプレーリー上などがその例。いずれも小麦やとうもろこしなどの大規模栽培(企業的農業)が行われ、世界的な殺合地帯となっている。黒土 黒色土
ウクライナからロシア南西部にかけて分布する黒士。小麦やひまわりの大規模栽培を支えている。チェルノーゼム
北アメリカの温帯長草草原であるプレーリーを中心に分布する黒土。小麦やとうもろこしの世界的な生産地となっている。プレーリー土
おもにモンゴル高原の遊牧民が使用している伝統的な移動式住居。円筒形の壁にドーム状の屋根を組み合わせたテントで、移動に便利なように組み立て式になっている。同様のものを中国ではパオ(色),中央アジアではユルトという。ゲル
サハラ砂漠の南縁に沿って帯状に広がる半乾燥地域。年降水量は200~800mm程度であるが、年による変動が激しい。気候変動による干ばつと人口増加による過放牧・過耕作および新炭の採取などによって砂漠化が拡大し、死者や難民が発生している。サヘル
乾燥地域で植生が失われて土壌侵食が進み、不毛の土地が拡大していくこと。土地と植生の劣化が進む状態を指す語で、砂や岩に覆われた,いわゆる砂漠になることではない。気候変動による降水量の減少だけでなく、過耕作、過放牧,過採などの人間活動もおもな原因である。灌漑農業地域で土壌の塩性化が進行していることも原因の1つである。砂漠化
熱帯と亜寒帯の間に位置し、温和で適度な降水に恵まれた気候帯。ケッペンの区分においては、林気候のうち最寒月平均気温が-3C以上~18°C未満の地域と定義される。安定した気候で四季の変化に富み、動植物の種類が豊富で農業にも適した地域である。温帯
中緯度で暖かい空気の塊と冷たい空気の塊の境目に発生し,寒冷前線や温暖前線などの前線を伴う低気圧のこと。偏西風に流されて西から東へ移動する。温帯低気圧
おもに中緯度の大陸西岸に分布する気候で,夏は亜熱帯高圧帯,冬は亜寒帯低圧帯の影響によって降水が夏季乾燥型となることが特徴。記号はCs。夏に乾燥する特価を生かして、ブドウやオリーブ、柑橘類などの果材栽培がさかんである。温帯の中では降水は少なく、近年,砂漠化の進行によって乾燥帯に変わりつつある地域もみられる。地中海性気候
常緑で硬い革質の細かい毛のある葉をもつ掛種。おもに地中海性気候地域にみられ、夏の乾季に適応したものと考えられる。代表的なものにオリーブ,コルクガシ、ユーカリなど。硬葉樹
地中海性気候を利用した農業。高温乾燥の夏はオリーブ、ブドウ、柑橘類などの掛木作物を栽培し、温暖湿潤な冬は小麦など主に自給用の穀物を栽培する。また、羊やヤギなどの移牧も営まれ、灌漑が普及している。地中海式農業
地中海原産のモクセイ科の木。古くから栽培され、実からつくられる油は、地中海地域をはじめ西洋の食生活に欠かせない存在となっている。聖書にもその油に関する多くの記述がみられ、国際連合旗にも平和の象徴である木の葉が用いられている。オリーブ
大陸東岸の内陸部やサバナ気候区の高緯度側に分布する気候で、夏季の多雨と冬季の乾燥によって特徴づけられる。記号はCw。モンスーンや熱帯低気圧の影響の大きい地域と,低緯度の標高の高い地域に大別できる。アジアでは稲作や茶の栽培がさかんに行われる。温暖冬季小雨気候
表面にクチクラ層が発達した照りのある厚い葉をもち、雨の多い暖温帯にみられる常緑広葉材。日本に分布する常緑広葉機は、その大半が照葉樹である。代表的なものにシイ・カシ類やクスノキ・ツバキなど。照葉樹
1年の間に同じ農作物を同一耕地に2回栽培すること。一般に水稲栽培で行われ、東南アジアや華南などにみられる。また、3回栽培することを三期作という。二期作
東アジアを原産地とするツバキ科の常緑替。若葉を加工し、嗜好飲料として利用する。高温多雨で排水良好な土地に適し、その収穫には多量の労働力を必要とする。インドやスリランカにプランテーションがみられる。茶
中緯度の大陸東岸に分布する気候で,ケッペンは温帯の乾季のない気候(型)のうち,最暖月平均気温が22°C以上の地域と定義した。記号は Cfa。気温の年較差が比較的大きく、特に四季の変化が明瞭である。熱帯低気圧や梅雨前線などの影響を強く受けるため年降水量が多く、夏は暖流の流れる海から季節風が吹くために熱帯並の高温多湿となる。温暖湿潤気候
熱帯や亜熱帯で発生する低気圧のなかで、暖気だけで構成されて前線をもたず、等圧線が同心円を描くなどの特徴をもつもの。コリオリの力が働かない赤道周辺では発生しない。
東南アジアや東アジアで呼ばれる熱帯低気圧
カリブ海や北アメリカで発達した熱帯低気圧
南アジアや南西太平洋で発達した熱帯低気圧熱帯低気圧 台風 ハリケーン サイクロン
晩春から初夏にかけて日本やチャンチアン(長江)流域でみられる、雨や無りの日が多く現れる気象現象、またその期間をさす。北のオホーツク海気団と南の小笠原気団の間に停滞性の梅雨前線ができ、その上を低気圧が東進することで雨天が続く。梅雨
広葉と針葉街が混じり合った森林。温帯のブナなどの落葉広薬街林と,亜寒帯のマツなどの針葉林が接する地域にみられる。混合林 混交林
温暖湿潤気候や西岸海洋性気候に分布する土壌。表層部は腐食層が厚く暗色で、下層部は酸化鉄が多く色または黄褐色である。黒土ほどではないが肥沃度は高く、良質の耕地となる。褐色森林土
小麦やライ麦などの穀物と、かぶ・てんさいなどの根菜類、エン麦,大麦、牧草などの飼料作物を輪作するとともに,畜舎を用いて肉牛,豚、鶏などの飼育を組み合わせる農業。中世ヨーロッパの三面式農業から発達した農業形態で、産業革命の進展による都市人口の増大などからより集約的・合理的な農業が求められるようになったことを要因として発展した。混合農業
北アメリカ大陸中央部,ロッキー山脈とアパラチア山脈の間に広がる卓状地の総称。一般的にはプレーリーの東側,ミシシッピ川流域を南北に広がる広大な平野の名称として用いられる。大農牧業地域で、小麦やとうもろこし、食肉や乳製品などの生産がさかん。中央平原
アルゼンチンのブエノスアイレスを中心に広がる温帯草原地帯。東部の湿潤パンパと西部の乾燥パンパに分けられる。肥沃な土壌に恵まれ,小麦・とうもろこしの栽培や牛・羊の飼育がさかん。アルゼンチンとウルグアイの農業の中心地パンパ
熱帯と温帯の中間地帯のこと。ケッペンの区分では定義されておらず、地理的な範囲は明確でないが、緯度にしておおよそ20~30度の間に含まれる。亜熱帯
中~高緯度の大陸西岸に分布し,西ヨーロッパの大部分のほか、オーストラリア南東部やニュージランド全域などが属する。乾季のない£型のうち最暖月平均気温が22°C未満と定義され、記号はCfb。比較的緯度の高い地域であるが暖流と偏西風の影響で冬でも温暖で、年較差が小さいのが特徴である。降水量も年間を通して安定している。落葉広葉様のブナ林が広がるため、ブナ気候ともよばれる。西岸海洋性気候
飼料作物を栽培して乳牛を飼育し、生乳やバター、チーズなどの酪製品の生産・販売を目的として行われる農業。冷涼・湿潤な気候で消費地に近い地域に発達し,西ヨーロッパの北海沿岸やアメリカ合衆国の五大湖沿岸などが一大産地となっている。酪農
温帯と寒帯の間の気候帯で、ケッペンの区分においては最寒月平均気温が-3°C未満かつ最暖月平均気温 10°C以上の地域と定義される。
北半球の二大陸北部に分布し、南半球には分布しない。冬は長く寒冷であるが、緯度が高いため気温の年較差が大きく、短い夏には暑くなる。亜寒帯 冷帯
ユーラシア大陸と北米大陸の北部で広大な面積を占める針葉林の総称。トウヒ、モミ、マツなどで構成され、樹種の非常に少ない森林のため、開発が容易で大規模な林業地域となっている。一般に低温で自然の厳しい環境ほど生育種が限定され、純林を形成しやすいタイガ
亜寒帯のタイガに多く分布する土壌。低温のために有機物の分解が進まず、下方に移動する水分が鉄分や塩類を溶脱するため皆者となる。強酸性土壌のため、農業には向かない。ポトゾル
複数年にわたって連続して凍結した状態の土壌。暑さは数百mに及ぶ所もあり、北半球における陸地の約20%に広がる。夏には表層が融解して湿地となる。近年の地球温暖化や森林破壊によって各地で融解が進み、凍土中のメタンガスが大量に放出されることが温暖化のさらなる原因となっている。氷久凍土
年間を通して降水があり、とくに冬に多雪となる亜寒帯気候。記号はDf。南部には針葉掛と広葉材の混合林,北部には針葉材のタイガが広がる。亜寒帯湿潤気候 冷帯湿潤気候
春に種をまき、夏から秋にかけて収穫する小麦。世界の小麦生産の大半を占めるのは冬に審種して初夏から夏にかけて収穫する冬小麦であるが、寒冷なため冬小麦が栽培できない高緯度地方では春小麦がみられる。春小麦
耐寒性が強く,砂質土壌を好む麦の一種。小麦より不利な条件の下でも栽培でき、ドイツ、ポーランド、ロシアなどの北部ヨーロッパが主要生産国である。黒パン、ウイスキーの原料のほか、家畜の飼料にもなる。ライ麦
冷涼湿潤な気候に適する麦の一種。カラス麦やオート麦ともいう。栄養分に富み、オートミールとして利用されるほか、家畜の飼料ともなる。ロシア、カナダなどが主要生産国。エン麦
ューラシア大陸北東部にのみ分布し、モンスーンの影響を強く受けて形成される気候。記号はDw。特に冬はシベリア高気圧の影響で降水量は著しく少なく、酷寒となる。北半球および人間の定住地における寒極もこの地域となる。落葉針葉樹のカラマツを中心とする樹林がひろがる。亜寒帯冬季小雨気候 冷帯冬季小雨気候
南北両極の周辺に広がる寒冷な気候帯。ケッペンの区分では最暖月平均気温が10°Cに満たない地域と定義され、低温のため樹林はみられない。永久凍土が広がり、農耕を行うことはできないため、狩猟や漁業,トナカイの遊牧などによって生活が営まれる。寒帯
寒帯のうち短い夏の間だけ月平均気温が0°Cをこえる気候で、この時期だけは永久凍土の表層が融け、草や低木、コク類や衣類が育つ。
北アメリカのイヌイットやスカンディナヴィア半島北部のサーミなど,北方少数民族が生活している。北極海沿岸部のほか、高山地域にも分布する。ツンドラ気候
低温のために木の育たない植生、またその植生地域。「木のない平原」を意味する北ヨーロッパのサーミの言語に由来。短い夏の間だけ氷が融け,草や低木,コケ類や地衣類が生育するツンドラ
ツンドラ地帯に分布する土類。夏に繁茂するコケ類や地衣類などが、低温のために十分に分解せず泥炭となって堆積しており、腐食層の発達は悪い。短い夏には永久凍土が融けて過湿状態となる。ツンドラ土
地表や岩の上を覆うように成長する植物の総称。原始的な陸上植物の1つで、温暖で湿潤な環境を好む種が多いが、乾燥地域や寒冷な地域にも広く分布する。コケ類
歯類と藻類とが一種の共同体をつくっている植物群。寒冷地域や乾燥地域など、ほかの植物が生育しえない自然条件の厳しい場所にも分布する。ツンドラにも生育しトナカイの餌となる。地衣類
北極地方にすむシカ科の草食動物。寒さに強く、コケや地本類を主な食料とする。サーミなどが行う遊牧の主要な家畜で、そり引きの使役のほか、肉や乳は食料、皮は衣服やテント、骨や角は道具などに用いられる。その動物はアイヌ語で,北米では( )と呼ばれる。トナカイ カリブー
シベリア東部,アラスカ、カナダやグリーンランドの北極海沿岸に居住しているアジア系の民族。狩猟や漁労を生業とする、北アメリカの先住民の1つ。定住化が進み,生活や文化の変容が進む。イヌイット エスキモー
スカンディナヴィア半島北部に居住する先住少数民族。漁労・狩猟・採集やトナカイの遊牧を行ってきたが、今日では観光業やサービス業に従事する人が多数を占める。サーミ
イヌイットの冬の住居。切り出した雪と氷のブロックをドーム状に積み重ねてつくった半地下式の家。定住化が進み、現在はつくることのできる人も少なくなっている。イグルー
全ての月平均気温が0°Cを下回り、1年中氷や雪に覆われる気候。南極大陸とグリーンランド内部にのみ分布し、大陸氷河(氷床)に覆われ人の定住はされていない。氷雪気候
吹雪を伴う低温の強風。地吹雪。アメリカ合国の気象用語では、風速14m/s以上、低温で視程が500フィート(約152m)以下の状態をいう。もとはアメリカ合栄国北部やカナダ、南極の局地風の名称。ブリザード
低緯度では標高 3000m以上,中緯度では 2000m以上の地域の高原や高山地域にみられる気候。本来のケッペンの気候区分にはない気候区であるため、他の気候区と重複する。標高が高いため全体的な気温は低いが、日射量は多く気温の日較差は大きい。熱帯では高温多湿の低地よりも生活しやすいので、多くの高山都市がみられる。高山気候
高地に位置する都市。特に任緯度地域では、高温多湿やマラリアなどの風土病を避けることができるため、多くの高山都市がみられる。
アンデス地域に多く、ボリビアの首都ラバス(3690m),エクアドルの首都キト(2850m),コロンビアの首都ボゴタ(2610m)は全て高山都市である。高山都市
主として毛を得ることを目的として、アンデス山地で飼育されるラクダ科の家畜。毛は絹糸状で光沢があり、耐久性もあるので高級獣毛として流通している。体格はリャマよりやや小型である。アルパカ
アンデス地で飼育されるラクダ料の家畜。主として荷役のほか、毛や皮は衣類に用いられ,糞は燃料として利用される。体色は変化に富み、自色,黒褐色。褐色などがみられる。リャマ ラマ
チベットや中国西部の高原に分布するウシ科の家畜。力が強く、主に荷役や農耕に用いられるほか、豊かな体毛も利用される。ヤク
アンデス山地の伝統的な外衣で、おもに長方形をした布の中央に頭の通る穴を開けただけの賞頭衣である。ポンチョ