問題一覧
1
下腿の介達牽引を受けている患者が足背のしびれを訴えている。 看護師が確認すべき項目で優先度が高いのはどれか。
下肢の肢位
2
70歳の女性。歩行時に膝関節の疼痛と熱感とが出現したため受診し,膝関節症と診断された。 疼痛緩和に対する外来看護師の指導で適切なのはどれか。
「痛みを我慢しないで早めに薬を飲みましょう」
3
A君(小学6年生)は病院に併設された院内学級に通いながら骨肉腫osteosarcomaの治療を続けていた。現在,肺転移があり終末期にある。呼吸障害のため鼻腔カニューレで酸素(2L/分)を吸入中である。A君の食事摂取量は減っているが意識は清明である。1週後に院内で卒業式が予定されている。A君は「卒業式に出席したい」と話している。 看護師のA君への対応として適切なのはどれか。
出席できるように準備しようと話す。
4
(続き) Aさんは腰痛が激しくなり,娘と一緒に受診した。 痛みを起こさないための指導で適切なのはどれか。
「しゃがむときは,腰を曲げずに膝を曲げましょう」
5
重症筋無力症myasthenia gravisについて正しいのはどれか。
特徴的な症状は眼瞼下垂である。
6
変形性膝関節症について正しいのはどれか。
経時的に進行して10年で半数が悪化する。
7
A君(7歳,男児)は,サッカークラブに所属している。本日,練習中に転倒して右腕を地面についた後,肘周囲に腫れと強い痛みが生じたため,父親と救急外来を受診した。エックス線撮影の結果,右側の上腕骨顆上骨折supracondylar fracture of humerusと診断され,非観血的整復とギプス固定が行われることになった。A君は不安な表情で父親と処置室の前で待っている。 A君は,整復術後の経過観察のため1泊入院することになった。 整復術後の合併症の観察方法で適切なのはどれか。
感覚鈍麻の有無は患肢の手指を触れて観察する。
8
長期投与すると骨粗鬆症を発症するリスクが高まるのはどれか
副腎皮質ステロイド
9
廃用症候群disuse syndromeを予防する方法で正しいのはどれか。
ギプス固定後からの等尺性運動
10
重症筋無力症について正しいのはどれか。
自己免疫疾患である。
11
廃用症候群disuse syndromeの説明で適切なのはどれか。
二次的に起立性低血圧を発症する。
12
ギラン・バレー症候群Guillain-Barré syndromeで正しいのはどれか。
抗ガングリオシド抗体が出現する。
13
痙攣発作をおこして入院してきたAちゃん(2歳)は,てんかんepilepsyと診断され,抗痙攣薬が処方された。抗痙攣薬によってAちゃんのてんかん発作がおさまったため,近日中に退院の予定である。Aちゃんの親への退院指導について根拠を含めて適切なのはどれか。
睡眠不足や疲労はてんかん発作を誘発しやすいため,Aちゃんが早寝早起きの規則正しい生活リズムを整えられるよう説明する。
14
第2~第4腰髄の障害を確認する方法で適切なのはどれか。
膝蓋腱反射
15
Aさん(35歳,男性)。身長175cm,体重74kgである。1か月前から腰痛と右下肢のしびれが続くため受診した。腰椎椎間板ヘルニアlumbar disc herniationと診断され,保存的療法で経過をみることになった。 Aさんへの生活指導として適切なのはどれか。
「前かがみの姿勢を控えましょう」
16
術中の仰臥位の保持によって発生することがある腕神経叢麻痺brachial plexus palsyの原因はどれか。
上肢の90度以上の外転
17
A君(8歳,男児)は,携帯型電子ゲームやサッカーが好きである。A君は宿題をしているときに,突然意識を失い,10数秒持続する四肢の屈曲を伴うけいれんを起こした。その後,全身の筋肉の収縮と弛緩を繰り返すけいれんが10秒程度続き,A君の呼吸は停止しチアノーゼが認められた。けいれんが終了し呼吸は回復したが,意識障害が持続していたため病院に救急搬送された。 A君の意識は徐々に回復したが,健忘が認められる。頭部CT検査で頭部外傷は認められなかった。A君は,てんかんepilepsyの疑いで入院した。 A君に対する検査で優先度が高いのはどれか。
脳波検査
18
Aさん(63歳,女性)は,右変形性股関節症osteoarthritis of the hipで人工股関節置換術を受けた。 脱臼の予防のために行う指導で適切なのはどれか。
床に落ちた物を拾うときは右膝をつく。
19
腰椎椎間板ヘルニアlumber disc herniationで正しいのはどれか
診断にはMRIが有用である。
20
Aちゃん(7歳,女児,小学1年生)は,3歳ころから夜間就寝中や保育所の昼寝の時に時々いびきがあり,保育所の友達に「Aちゃんがうるさくて眠れない」と言われた。母親が心配してAちゃんを小児科外来に連れて行った。その後,Aちゃんは外来で経過観察されてきたが,今年の4月から7月までの間に,急性扁桃炎acute tonsillitisを3回起こしていることや,睡眠時無呼吸がみられるようになったことから,8月中に扁桃腺摘出術を受けることになった。 手術後1日。Aちゃんはベッド上で,静かにぬり絵をして遊んでいたが,昼食時には黙って涙ぐみ,食事や水分も摂ろうとしない。付き添っている母親は「痛くて食べられないようです」と看護師に言った。Aちゃんのバイタルサインは,体温37.6℃,血圧100/60mmHg。 看護師がAちゃんの痛みを把握するのに最も適切な方法はどれか。
Aちゃんに痛みスケールを使って示してもらう。
21
前立腺癌prostate cancerについて正しいのはどれか。
血清PSA値が高値となる。
22
勃起不全治療薬の併用禁忌はどれか。
ニトログリセリン
23
Aさん(64歳,男性)は,2年前に前立腺癌prostate cancerと診断され,内分泌療法を受けていた。1か月前から体動時に強い痛みが腰部に生じるようになり,外来を受診したところ腰椎転移と診断された。 Aさんに生じている痛みで最も考えられるのはどれか。
体性痛
24
運動神経の刺激の伝達経路を図に示す。 Guillain-Barré〈ギラン・バレー〉症候群Guillain-Barré syndromeで主に障害される部位はどれか。
イ
25
胸腺腫thymomaに合併する疾患で多くみられるのはどれか。
重症筋無力症
26
Aさん(25歳,男性)は,オートバイの単独事故による交通外傷で救急病院に入院した。外傷部位は左上下肢で,左脛骨骨折left tibial fractureに対しては長下肢ギプス固定をした。左前腕部は不全切断で,再接着術が行われた。 入院後3日,左足趾のしびれと足背の疼痛を訴えた。 看護師の観察で適切なのはどれか。2つ選べ。
足趾の屈伸運動が可能か確認する。, 足背の皮膚色を観察する。
27
Aちゃん(6歳,女児)は,左上腕骨顆上骨折left supracondylar fracture of humerusと診断され,牽引治療のために入院した。医師からAちゃんと家族に対し,牽引と安静臥床の必要性を説明した後,弾性包帯を用いて左上肢の介達牽引を開始した。 Aちゃんに対する看護で適切なのはどれか。
1日1回は弾性包帯を巻き直す。
28
前立腺癌prostate cancerの治療薬はどれか。
抗アンドロゲン薬
29
前立腺癌で前立腺全摘出術後に起こりやすいのはどれか
尿失禁
30
勃起障害を起こすのはどれか
糖尿病
31
上腕骨顆上骨折の早期合併症supracondylar fracture of the humerusで注意が必要なのはどれか。
フォルクマン拘縮
32
Aちゃん(5歳,男児)は,両親と2歳の妹と4人で暮らしている。Aちゃんは,1歳のときにてんかんepilepsyと診断され,抗てんかん薬を服用していた。数日前から,失禁を伴う意識消失発作がみられるようになったため,検査と治療の目的で入院した。母親によると,抗てんかん薬を飲ませるのを忘れてしまうことがあったという。Aちゃんは,幼稚園に通っており,外で遊んだり絵本を見たりすることが好きである。知的発達の遅れはみられない。 Aちゃんは,入院後,突然意識が消失して動作が止まる10秒程度の発作が1日に数回みられているが,その他は元気に過ごしている。 Aちゃんへの看護で正しいのはどれか。
排泄時には付き添う。
33
Aさんは右側の人工股関節全置換術(後方アプローチ)を受けた。 Aさんへの脱臼予防の生活指導で適切なのはどれか。
「右側に身体をねじらないでください」
34
てんかんepilepsyについて正しいのはどれか。2つ選べ。
脳の神経細胞の発作性電気的興奮によって起こる。, 症候性てんかんsymptomatic epilepsyは脳内病変を伴う。
35
関節や神経叢の周辺に限局して起こる感覚障害の原因はどれか。
物理的圧迫
36
Aさん(38歳,男性)は,性交時に有効な陰茎の勃起が得られないため受診をした。Aさんは,朝6時に出勤し,深夜12時前に帰宅する生活パターンをとっている。土日は休日だが疲れて家でゴロゴロしていることが多い。夜間勃起現象はみとめられており,機能性の勃起障害と診断された。 次のうち,Aさんに行われる治療法はどれか。
シルデナフィルの内服
37
安静臥床による廃用症候群disuse syndromeで生じるのはどれか。
骨吸収の亢進
38
砕石位による手術で起こりやすい合併症はどれか。
尖足
39
Aさん(48歳,女性)は,重症筋無力症myasthenia gravisを5年前に発症し,初期から副腎皮質ステロイドの内服治療を受けて自宅で生活している。現在は,眼瞼下垂,複視および上下肢の筋力低下がある。日中は,時間をかければ身の回りのことはできている。月1回の外来受診は強い疲労を伴う。夫とは離婚し,高校生の長女と2人で暮らしている。また,訪問サービスは訪問看護のみを利用している。 Aさんは「最近,口の中が痛いし,食事もおいしくない」と言う。口角に発赤があり,舌,上口蓋および頰粘膜に白色のものが付着して,その一部に出血がみられる。 Aさんの症状の原因として最も可能性が高いのはどれか。
鵞口瘡(口腔カンジダ症)
40
大腿骨頸部骨折femoral neck fractureに対する人工骨頭置換術の術後1週以内における看護で適切なのはどれか。
臥床時は患肢を外転中間位に保持する
41
糖尿病神経障害diabetic neuropathyについて正しいのはどれか。
自律神経に障害を認める。
42
A君(8歳,男児)。公園から自転車で帰宅途中に転倒し,利き腕である右肘を強打した。疼痛と腫脹とがあり受診した。単純エックス線撮影の結果,右上腕骨顆上骨折supracondylar fracture of the humerusと診断され,治療のために入院した。 A君の上腕から手関節までシーネ固定を行った。 患肢の観察項目で最も優先度が高いのはどれか。
知覚
43
開放骨折で正しいのはどれか
骨折部が外界と交通している。
44
小児の骨折の特徴で正しいのはどれか。
不全骨折しやすい。
45
糖尿病末梢神経障害による感覚障害のある患者へのフットケア指導で適切なのはどれか。2つ選べ。
両足部を観察する。, 靴ずれしない靴を選ぶ。
46
男性生殖器について正しいのはどれか。
前立腺は直腸の前面に位置する。
47
大腿骨転子部骨折trochanteric fractureのため人工骨頭置換術を行った。 術後の腓骨神経麻痺予防のための看護で適切なのはどれか。
患側下肢の母趾と第2趾間の知覚異常の有無を観察する。
48
糖尿病性神経障害diabetic neuropathyで正しいのはどれか。
自律神経の障害を伴う。
49
人工股関節全置換術を受けた患者で麻痺をきたす危険性が高いのはどれか。
腓骨神経
50
骨肉腫で正しいのはどれか。
肺転移が多い。
51
下腿の介達牽引を受けている患者が足背のしびれを訴えている。 看護師が確認すべき項目で優先度が高いのはどれか。
下肢の肢位
52
Duchenne〈デュシェンヌ〉型筋ジストロフィーDuchenne muscular dystrophyで正しいのはどれか。
腓腹部に仮性肥大を認める。
53
Aさん(80歳,女性)。大腿骨頸部骨折femoral neck fractureのため人工骨頭置換術を受けた。手術後14日,Aさんの経過は順調で歩行訓練を行っている。歩行による疼痛の訴えはない。 現在のAさんの状態で最も注意すべきなのはどれか。
股関節脱臼
54
他動運動による関節可動域〈ROM〉訓練を行うときの注意点で適切なのはどれか
近位の関節を支持して行う
55
糖尿病神経障害diabetic neuropathyで正しいのはどれか。
自律神経障害は無自覚性低血糖に関与する。
56
手術体位の図を示す。 麻痺が最も起こりやすいのはどれか。
上腕神経叢
57
Aさん(80歳,女性)は,数年前から腰痛に悩まされ,腰部脊柱管狭窄症lumbar spinal canal stenosisと診断されている。他に疾患はない。ADLは自立しているが,歩くと腰が痛むため活動は控えがちである。Aさんは夫と死別して1人で暮らしている。娘が1人いるが子育てのため,娘は毎日は手伝いに来られない。 Aさんにみられるその他の症状として可能性が高いのはどれか。
間欠跛行
58
自力で動けない人の他動運動の目的で適切なのはどれか。
関節の拘縮予防
59
(続き) 入院後1週。A君は同じ病室に入院している他の患児と話したり,漫画を読んだりしてベッド上で過ごしている。入院後は抗てんかん薬を服用し,発作はみられていない。 このときのA君への指導内容で最も適切なのはどれか。
病棟レクリエーションへ参加する。
60
骨折で正しいのはどれか。
骨盤骨折pelvic fractureでは出血性ショックに注意する。
61
A君(8歳,男児)は,先天性内反足congenital clubfootの手術後,両下腿のギプス固定を行う予定である。手術前にA君に対してギプス固定後の日常生活に関する説明をすることになった。 A君に対する看護師の説明で適切なのはどれか。
ギプスの部分を高くしておきましょう
62
入院中の患者が強直間代発作tonic-clonic seizure(大発作)におそわれた。 適切なのはどれか。
痙攣発作の重積状態は救急治療の適応となる。
63
骨粗鬆症で正しいのはどれか。
喫煙習慣はリスク因子である。
64
Aさん(60歳,女性)は,身長155cm,体重70kgである。エレベーターがあるマンションの4階に住んでいる。左膝の痛みが徐々に増強し,趣味の茶道での正座や和式トイレの使用が困難になった。Aさんは,変形性膝関節症osteoarthritis of the kneeと診断され入院した。左膝の人工膝関節全置換術を受け,術後経過は順調である。 Aさんの退院後の生活の指導で適切なのはどれか
「正座は避けてください」
65
疾患とその原因の組合せで正しいのはどれか。
末梢性顔面神経麻痺――――帯状疱疹ウイルス
66
廃用症候群disuse syndromeを示すのはどれか
歩かないと下肢筋力が低下する。
67
意識障害を伴わないてんかん発作はどれか。
単純部分発作
68
Aさん(68歳,女性)は,人間ドックで骨量がやや減少していると指摘され,骨粗鬆症の予防のための指導を受けた。 指導内容で適切なのはどれか
適度な運動の継続を勧める。
69
高齢者の転倒による骨折が最も多い部位はどれか。
大腿骨