運動器とは、身体運動に関わる骨、筋肉、関節、神経などの総称である, 跛行には、負重性跛行と非負重性跛行がある, ROM(ロム)、とは関節可動域のことである, 整形外科学的検査には、姿勢の観察および歩様の検査も含まれる

骨折とは、骨または軟骨の連続性が完全に又は不完全に絶たれた状態を意味する, 骨折は、周囲の軟部組織または運動器官を傷害する, 全骨折の 75％から 80％は交通事故が原因である, 開放性骨折とは、外界と連絡している骨折を意味する

画像診断（X線・CT・MRI・超音波）, 整形外科的検査（起立位での触診・横臥位での触診）, 関節液検査

骨折は、骨または軟骨の連続性が完全にまたは不完全に絶たれた状態を意味する。, 骨折は、周囲の軟部組織または運動器官を様々な程度で障害する, 骨は、骨の疾患により骨折することがある, 骨にかかる反復的なストレスによって、疲労骨折が起こる

外界との連絡性がある骨折を、開放性骨折という, 開放性骨折では、汚染や感染の危険性が高くなり、治癒が遅れる可能性がある, 骨折線の方向によって、横骨折や斜骨折などに分類される, 完全骨折とは、皮質骨の連続性が全周性に断たれている骨折のことである

若木骨折は、不完全骨折に分類される, 螺旋骨折は、長斜骨折に含まれる, 関節骨折とは、関節内に骨折線がある骨折のことである, 剥離骨折は、筋や腱の付着部に生じる

成長板の骨折ではSalter-HarrisⅢ型またはⅣ型の骨折が多い

Ⅱ型：Ⅰ型+一部骨幹端を含む骨折：関節内骨折

整復後に安定する骨折には、横骨折や若木骨折が含まれる, 整復後に不安定な骨折には、斜骨折や粉砕骨折が含まれる, 非観血的な整復は、血管新生をほとんど阻害しない, 骨癒合の型には、間接的癒合と直接的癒合がある

亀裂骨折や若木骨折は、不安定な骨折、に分類される。

閉鎖性の整復法は、肘関節および膝関節より遠位の長管骨に対して行う, 開放性の整復法は、てこの原理を使用する方法もある, 閉鎖性の整復法は。小型犬で適用されることが多い, 骨折の整復法には、徒手による整復法がある, 理想的な整復法は、軟部組織への障害が最小限であることである

直接的癒合では、仮骨はあまり形成されない, 間接的癒合では、仮骨が形成される, 骨折は、ほとんどの場合、ヒストリーや臨床徴候から、診断することが可能である, X 線検査は、骨折の状態を知るために（分類するために）、重要な検査である

骨折に罹患した患者を診察する際には、まず全身状態を評価する, 骨折が生じている場所の、軟部組織の状態を確認する, 明らかに骨折している部位以外に、骨折や関節の不安定性がないか確認する, 骨折をできるだけ正確に評価する（分類する）

骨折に罹患した患者の評価スコアは、スコアが低いほど、慎重な治療管理が必要である。, 骨折を診断し、評価するために X 線検査を行う, 四肢の骨折の場合、患肢だけでなく、反対の肢の X 線写真を撮影する, X 線写真は、二方向（前後方向と側方向）から撮影する, 評価する際には、力学的、生物学的、臨床的視点からスコアリングを行う

骨折に罹患した患者の評価スコアの力学的評価には、患者の大きさや骨折の型、が含まれる, 横骨折や若木骨折は、力学的に安定した骨折と評価され、スコアは高くなる, 整復不可能な粉砕骨折は、力学的に不安定化骨折と評価され、スコアは低くなる, 力学的スコア3から直すのが大変になる, トイ種は力学的にスコアは高く治しやすい

トイ犬種は軟部組織の量が少なく、骨の血管の密度が少なく骨が小さいので生物学的スコアとしては低い, 非観血的であると生物学的スコアは高い, 皮質骨であると生物学的スコアは低い, 海綿骨であると生物学的スコアは高い

飼い主が協力的である場合、臨床的評価スコアは高くなる, 患者が協力的である場合、臨床的評価スコアは高くなる, 骨折の治療の目的のひとつは、患肢機能の完全な回復である, 骨折に罹患した患者の評価スコアは、骨折へのアプローチによっても変動する

不動化とは骨折片同士を静止した状態に維持するように、 固定すること, 理想的な固定方法は、初回の手術で破綻しない方法である, 理想的な固定方法は、術後早期に歩行が可能となる方法である, 骨折の内固定法とは、骨プレートや髄内ピンのように皮膚の内側で骨折片同士を直接固定することである, 固定法には外部接合固定、内固定、創外固定が含まれる, 理想的な固定方法は、癒合期間中できるだけ多くの関節が使用可能であること, 不動化とは変位・角度変形・回旋変形を回避することも含まれる

正しい

インプラントを除去する際に全身麻酔が必要である, 費用が高く金銭的負担

骨プレート固定は、適用範囲が広く、強固な固定が得られるものの、患者の快適度が 非常に低い。

骨に対する回転負荷に抵抗できない, 骨に対する長軸方向の負荷に抵抗できない, 髄内ピン単独では、十分な固定強度が得られづらい

先天性または後天性の関節の緩みによって、骨関節炎が発症することはない。

獣医療で多く用いられる整復法である, 骨折片を直視下で整復する方法のことである, 絶対的な適用の 1 つは、骨折後数日から数週間経過している骨折である, 絶対的な適用の 1 つは、関節内の骨折である, 不安定・複雑な骨折に適用する

伸延・圧縮

変形癒合, 癒合遅延, 癒合不全, 骨髄炎