症例

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7問 • 1年前
  • 瀧本帆貴
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  • 1

    【症例】55 歳男性 【主訴】全身倦怠感、頭痛。 【現病歴】3 ヵ月前から咳が出現した。1か月前から全身倦怠感があり、徐々に増悪してきた。最近、喀痰に 鮮血が混じることがある。食欲は良好。下痢と嘔吐とはない。ビール大瓶 2 本/日、喫煙 40 本/日を 35 年 間。 【身体所見】身長 162 cm、体重 58 kg、体温 36.1 °C。血圧 126/80 mmHg、脈拍 72/分・整。意識は清明。 心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。 ※肺の画像あり (10) 検査データからは何が起こっていると考えられるか? (11) 何が原因で(10)の病態が起こったと考えられるか? (12) この患者にはどのような治療が必要か

    (10)SIADHにより低Na血症をきたしている。その原因は肺小細胞がんが疑われる。 肺がんによる慢性炎症により正球性貧血をきたしている。 (11)肺小細胞がんによる抗利尿ホルモン不適合分泌症候群 (12)1.肺小細胞がんに対する治療 進行度を精査したうえで、 【限局型】癌進展が片側胸腔にとどまる場合 化学療法[プラチナ製剤(シスプラチン、カルボプラチン)+エトポシド(PE療法)]+放射線療法 【進展型】癌進展が片側胸腔を超える場合 化学療法[プラチナ製剤+イリノテカン(PI療法、IP療法ともいう)、PE療法+PD-L1阻害薬など] 2.SIADHに対する治療 頭痛あるが意識障害をきたすほどでない。水制限+トルバプ タンでよいと思われる。

  • 2

    【症例】80 歳男性 【主訴】筋力低下、歩行困難 【現病歴】高血圧・糖尿病の診断を受けている。2 ヶ月前から背部貨幣状湿疹の発症により、グリチルリチン 75 mg/日を経口投与と、強力ネオミノファーゲン C 20 mL(グリチルリチン酸 40 mg 含有)の静注(2 回/週)が 開始された。投与後から 2 ヶ月後、下肢の筋力低下・口渴、上肢挙上困難、起立・歩行の困難を訴え入院し た。 【身体所見】身長 165 cm、体重 70 kg、血圧 164/78 mmHg、脈拍 68/分・整、両下肢に軽度浮腫、四肢に左 右差の無い近位優位の筋力低下(近位とは体幹部に近いということ。太ももや上腕の筋力低下が強いという意味)。 (11) 検査データからは何が起こっていると考えられるか? (12) 何が原因で(11)の病態が起こったと考えられるか? (13) この患者にはどのような治療が必要か?

    (11)偽アルドステロン症による低K血症による筋力低下と代謝性アルカローシス 以前からある糖尿病、脂質異常症 加齢による軽症正球性貧血 (12)グリチルリチン製剤による偽アルドステロン症 (13)1. グリチルリチン製剤中止 2. 抗アルドステロン薬(スピロノラクトン)投与 3. カリウム製剤投与 単独で投与してもすぐに排泄されてしまうであまり効果 がない。

  • 3

    【症例】75歳女性 【主訴】全身倦怠感、食欲不振 【現病歴】2カ月前より徐々に全身倦怠感、食欲不振が出現し、憎悪してきたため受診した。 【身体所見】身長 150 cm、体重 50 kg、血圧 147/64 mmHg、脈拍 60/分・整。眼瞼結膜蒼白。 ※画像付き

    (10)多発性骨髄腫細胞が骨髄を占拠し、汎血球減少と高Ca血症をきたしていると考えられる。腎不全原因、高Ca血症による脱水による腎前性急性腎不全か、アミロイドーシスによる腎障害が考えられる。 (11)多発性骨髄腫による汎血球減少、高カルシウム血症、腎不全 (12)1.高Ca血症に対して 急性期治療 ・生理的食塩水点滴 ・ループ利尿薬(カルシウムを排泄させる)投与 ・カルシトニン製剤、静注ビスホスホネート製剤(慎重投与) 慢性期治療 ・ビスホスホネート*(静注、経口) 2.多発性骨髄腫に対して 75歳なで骨髄移植非適応である。 D-MPB療法(メルファラン+プレドニン+ボルテゾミブ+ダラツムマブ) D-Ld療法(レナリドミド水和物+デキサメタゾン+ダラツムマブ) など 3.腎不全に対して 輸液で改善すれよいが、改善しない場合、血液透析が必要になるかも。

  • 4

    【症例】70 歳男性。 【主訴】咳、息切れ 【現病歴】1991 年から洞不全症候群、心房細動のため加療されていた。発作性心房細動をおこすたびに心 不全が悪化し入退院を繰り返すため、2003 年 3 月より難治性の発作性心房細動に対してアミオダロン 1 日 200 mg の内服を開始し、不整脈が減少していた。2004 年 3 月頃より乾性咳漱が出現し、鎮咳薬の内服を開 始されたが、咳漱は持続し、同年 9 月には労作時息切れも出現し、12 月下旬にはさらに増悪したため入院 した。日本酒 2 合/日、タバコ 20 本/日。 喫煙歴:30~60 歳まで 1 日 20 本×30 年。 【身体所見】:身長 169 cm、体重 66 kg、体温 37.1°C、脈拍 80/分・整、呼吸数 25/分・整、血圧 136/86 mmHg、 SpO2 93%(room air)、意識清明、貧血黄疸なし。胸部;心音異常なし。呼吸音:両側下肺野に捻髪音聴取。 【胸部X線写真】 CTR56%、入院11ヶ月前のレントゲンに比し、両中下肺野にスリガラス状陰影を認める。 【胸部 CT】(右) 両下肺野背側に蜂巣状変化とその周囲に濃度上昇あり、 両肺野気腫性変化著明。 (11)検査データからは何が起こっていると考えられるか? (12)何が原因で(11)の病態が起こったと考えられるか? (13)この患者にはどのような治療が必要か?

    (11)間質性肺炎による拡散障害による呼吸不全。LDHは肺の逸脱酵素であり、間質性肺炎で上昇することあり。腎不全は慢性腎臓病と考えられる。高尿酸血症は腎不全に伴うものか、飲酒か? (12)アミオダロンによる薬剤性間質性肺炎 (13)ステロイド治療

  • 5

    【症例】23 歳女性。 【主訴】四肢の脱力。 【現病歴】1週間前から全身の脱力感を自覚し、本日階段の昇降が困難となったため来院した。家人による と、足が太いことを気にして、ネット販売で何か薬を買っていたようだという。その薬を確認するとフロセミドで あった。 【身体所見】身長 155 cm、体重 55 kg。血圧 78/44 mmHg、脈拍 68/分・整。眼瞼結膜に貧血を認めない。眼 球結膜に黄染を認めない。筋萎縮を認めない。徒手筋力テストは両側上下肢ともに 3 [筋力は 0-5 までの 6 段階で評価する。3 は運動範囲全体に渡って動かすことができるが、徒手抵抗(他人が運動を押さえつける 力)には抗することができない]である。 (11) 検査データからは何が起こっていると考えられるか? (12) 何が原因で(11)の病態が起こったと考えられるか? (13) この患者にはどのような治療が必要か?

    (11)レニン分泌亢進とそれに伴うアルドステロン上昇⇒二次性アルドステロン症 おそらくフロセミド投与とそれに伴う利尿、体液量減少、血圧低下によるもの (12)フロセミド乱用 (13)1.フロセミド中止 2.カリウム補充 • 高K血症が怖い⇒症状ない場合経口投与で補正 重症例(筋力低下、不整脈)⇒点滴による早期補正

  • 6

    【症例】15 歳男性。 【主訴】意識低下 【現病歴】2 ヵ月前から全身倦怠感があり1ヵ月から多飲と多尿とが出現した。2 週前から悪心と嘔吐とを繰り 返し、今朝から意識混濁を来たし救急車で搬送されてきた。 【身体所見】身長 170cm、体重 55 kg、血圧 90/60 mmHg、脈拍 96/分、呼吸数 28/分、整。 (11) 検査データからは何が起こっていると考えられるか? (12) 何が原因で(11)の病態が起こったと考えられるか? (13) この患者にはどのような治療が必要か?

    (11)著しい高血糖があり、抗GAD抗体陽性から、1型糖尿病と考えられる。アニオンギャップ増加を伴う代謝性アシドーシス糖尿病性ケトアシドーシスと考える。 (12)1型糖尿病による糖尿病性ケトアシドーシス (13)• 生理的食塩水点滴とインスリン注射を行う。 • 糖尿病性ケトアシドーシスで体重5-10%水分欠乏量 があると推測されるで、最初2-3時間1,000mL/時間で 投与する。 • インスリン通常5-10単位/時間で開始する。そ後、血糖 値、血清Na濃度や血清K、P(グルコース細胞内へ流入 に伴いKやP細胞内に移行するで血清濃度低下する) を見ながら輸液内容を変更していく。

  • 7

    【症例】22 歳男性。 【主訴】意識障害 【現病歴】意識障害で救急搬送された。家族によると、2 週間前に微熱と下痢とがあり 3 日で回復した。5 日 前に両手指尖部にしびれ感が出現した。3 日前には握力が低下し、下肢脱力感を覚えた。2 日前から起床 時に布団から立ち上がることが出来なくなった。救急室では、発語は無く、痛み刺激にも反応はない。呼吸 回数は 6 回/分で、経皮酸素飽和度(SpO2)は 75%であった。 (11) 検査データからは何が起こっていると考えられるか? (12) 何が原因で(11)の病態が起こったと考えられるか? (13) この患者にはどのような治療が必要か?

    (11)換気不全により低O2血症、高CO2血症をきたし、呼吸性アシドーシスをきたしている。 軽度脱水があるかもしれない。 (12)ギラン・バレー症候群 (13)次1もしく2 1.経静脈的免疫グロブリン療法 献血ベニロン-I®注* 1回 0.4 g/kg 1日1回 6時間以上かけて点滴 静注 5日間連続 *乾燥スルホ化人免疫グロブリン商品名 2.血漿浄化療法 単純血漿交換法 1回40 mL/kg 隔日で4回(免疫吸着法場合に 隔日で5回) 3.対症療法 (1) 気管切開・人工呼吸 (2) 肺塞栓症予防:ヘパリンCa皮下注 1回5,000単位 1日2回 皮 下注 12時間ごと

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  • 1

    【症例】55 歳男性 【主訴】全身倦怠感、頭痛。 【現病歴】3 ヵ月前から咳が出現した。1か月前から全身倦怠感があり、徐々に増悪してきた。最近、喀痰に 鮮血が混じることがある。食欲は良好。下痢と嘔吐とはない。ビール大瓶 2 本/日、喫煙 40 本/日を 35 年 間。 【身体所見】身長 162 cm、体重 58 kg、体温 36.1 °C。血圧 126/80 mmHg、脈拍 72/分・整。意識は清明。 心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。 ※肺の画像あり (10) 検査データからは何が起こっていると考えられるか? (11) 何が原因で(10)の病態が起こったと考えられるか? (12) この患者にはどのような治療が必要か

    (10)SIADHにより低Na血症をきたしている。その原因は肺小細胞がんが疑われる。 肺がんによる慢性炎症により正球性貧血をきたしている。 (11)肺小細胞がんによる抗利尿ホルモン不適合分泌症候群 (12)1.肺小細胞がんに対する治療 進行度を精査したうえで、 【限局型】癌進展が片側胸腔にとどまる場合 化学療法[プラチナ製剤(シスプラチン、カルボプラチン)+エトポシド(PE療法)]+放射線療法 【進展型】癌進展が片側胸腔を超える場合 化学療法[プラチナ製剤+イリノテカン(PI療法、IP療法ともいう)、PE療法+PD-L1阻害薬など] 2.SIADHに対する治療 頭痛あるが意識障害をきたすほどでない。水制限+トルバプ タンでよいと思われる。

  • 2

    【症例】80 歳男性 【主訴】筋力低下、歩行困難 【現病歴】高血圧・糖尿病の診断を受けている。2 ヶ月前から背部貨幣状湿疹の発症により、グリチルリチン 75 mg/日を経口投与と、強力ネオミノファーゲン C 20 mL(グリチルリチン酸 40 mg 含有)の静注(2 回/週)が 開始された。投与後から 2 ヶ月後、下肢の筋力低下・口渴、上肢挙上困難、起立・歩行の困難を訴え入院し た。 【身体所見】身長 165 cm、体重 70 kg、血圧 164/78 mmHg、脈拍 68/分・整、両下肢に軽度浮腫、四肢に左 右差の無い近位優位の筋力低下(近位とは体幹部に近いということ。太ももや上腕の筋力低下が強いという意味)。 (11) 検査データからは何が起こっていると考えられるか? (12) 何が原因で(11)の病態が起こったと考えられるか? (13) この患者にはどのような治療が必要か?

    (11)偽アルドステロン症による低K血症による筋力低下と代謝性アルカローシス 以前からある糖尿病、脂質異常症 加齢による軽症正球性貧血 (12)グリチルリチン製剤による偽アルドステロン症 (13)1. グリチルリチン製剤中止 2. 抗アルドステロン薬(スピロノラクトン)投与 3. カリウム製剤投与 単独で投与してもすぐに排泄されてしまうであまり効果 がない。

  • 3

    【症例】75歳女性 【主訴】全身倦怠感、食欲不振 【現病歴】2カ月前より徐々に全身倦怠感、食欲不振が出現し、憎悪してきたため受診した。 【身体所見】身長 150 cm、体重 50 kg、血圧 147/64 mmHg、脈拍 60/分・整。眼瞼結膜蒼白。 ※画像付き

    (10)多発性骨髄腫細胞が骨髄を占拠し、汎血球減少と高Ca血症をきたしていると考えられる。腎不全原因、高Ca血症による脱水による腎前性急性腎不全か、アミロイドーシスによる腎障害が考えられる。 (11)多発性骨髄腫による汎血球減少、高カルシウム血症、腎不全 (12)1.高Ca血症に対して 急性期治療 ・生理的食塩水点滴 ・ループ利尿薬(カルシウムを排泄させる)投与 ・カルシトニン製剤、静注ビスホスホネート製剤(慎重投与) 慢性期治療 ・ビスホスホネート*(静注、経口) 2.多発性骨髄腫に対して 75歳なで骨髄移植非適応である。 D-MPB療法(メルファラン+プレドニン+ボルテゾミブ+ダラツムマブ) D-Ld療法(レナリドミド水和物+デキサメタゾン+ダラツムマブ) など 3.腎不全に対して 輸液で改善すれよいが、改善しない場合、血液透析が必要になるかも。

  • 4

    【症例】70 歳男性。 【主訴】咳、息切れ 【現病歴】1991 年から洞不全症候群、心房細動のため加療されていた。発作性心房細動をおこすたびに心 不全が悪化し入退院を繰り返すため、2003 年 3 月より難治性の発作性心房細動に対してアミオダロン 1 日 200 mg の内服を開始し、不整脈が減少していた。2004 年 3 月頃より乾性咳漱が出現し、鎮咳薬の内服を開 始されたが、咳漱は持続し、同年 9 月には労作時息切れも出現し、12 月下旬にはさらに増悪したため入院 した。日本酒 2 合/日、タバコ 20 本/日。 喫煙歴:30~60 歳まで 1 日 20 本×30 年。 【身体所見】:身長 169 cm、体重 66 kg、体温 37.1°C、脈拍 80/分・整、呼吸数 25/分・整、血圧 136/86 mmHg、 SpO2 93%(room air)、意識清明、貧血黄疸なし。胸部;心音異常なし。呼吸音:両側下肺野に捻髪音聴取。 【胸部X線写真】 CTR56%、入院11ヶ月前のレントゲンに比し、両中下肺野にスリガラス状陰影を認める。 【胸部 CT】(右) 両下肺野背側に蜂巣状変化とその周囲に濃度上昇あり、 両肺野気腫性変化著明。 (11)検査データからは何が起こっていると考えられるか? (12)何が原因で(11)の病態が起こったと考えられるか? (13)この患者にはどのような治療が必要か?

    (11)間質性肺炎による拡散障害による呼吸不全。LDHは肺の逸脱酵素であり、間質性肺炎で上昇することあり。腎不全は慢性腎臓病と考えられる。高尿酸血症は腎不全に伴うものか、飲酒か? (12)アミオダロンによる薬剤性間質性肺炎 (13)ステロイド治療

  • 5

    【症例】23 歳女性。 【主訴】四肢の脱力。 【現病歴】1週間前から全身の脱力感を自覚し、本日階段の昇降が困難となったため来院した。家人による と、足が太いことを気にして、ネット販売で何か薬を買っていたようだという。その薬を確認するとフロセミドで あった。 【身体所見】身長 155 cm、体重 55 kg。血圧 78/44 mmHg、脈拍 68/分・整。眼瞼結膜に貧血を認めない。眼 球結膜に黄染を認めない。筋萎縮を認めない。徒手筋力テストは両側上下肢ともに 3 [筋力は 0-5 までの 6 段階で評価する。3 は運動範囲全体に渡って動かすことができるが、徒手抵抗(他人が運動を押さえつける 力)には抗することができない]である。 (11) 検査データからは何が起こっていると考えられるか? (12) 何が原因で(11)の病態が起こったと考えられるか? (13) この患者にはどのような治療が必要か?

    (11)レニン分泌亢進とそれに伴うアルドステロン上昇⇒二次性アルドステロン症 おそらくフロセミド投与とそれに伴う利尿、体液量減少、血圧低下によるもの (12)フロセミド乱用 (13)1.フロセミド中止 2.カリウム補充 • 高K血症が怖い⇒症状ない場合経口投与で補正 重症例(筋力低下、不整脈)⇒点滴による早期補正

  • 6

    【症例】15 歳男性。 【主訴】意識低下 【現病歴】2 ヵ月前から全身倦怠感があり1ヵ月から多飲と多尿とが出現した。2 週前から悪心と嘔吐とを繰り 返し、今朝から意識混濁を来たし救急車で搬送されてきた。 【身体所見】身長 170cm、体重 55 kg、血圧 90/60 mmHg、脈拍 96/分、呼吸数 28/分、整。 (11) 検査データからは何が起こっていると考えられるか? (12) 何が原因で(11)の病態が起こったと考えられるか? (13) この患者にはどのような治療が必要か?

    (11)著しい高血糖があり、抗GAD抗体陽性から、1型糖尿病と考えられる。アニオンギャップ増加を伴う代謝性アシドーシス糖尿病性ケトアシドーシスと考える。 (12)1型糖尿病による糖尿病性ケトアシドーシス (13)• 生理的食塩水点滴とインスリン注射を行う。 • 糖尿病性ケトアシドーシスで体重5-10%水分欠乏量 があると推測されるで、最初2-3時間1,000mL/時間で 投与する。 • インスリン通常5-10単位/時間で開始する。そ後、血糖 値、血清Na濃度や血清K、P(グルコース細胞内へ流入 に伴いKやP細胞内に移行するで血清濃度低下する) を見ながら輸液内容を変更していく。

  • 7

    【症例】22 歳男性。 【主訴】意識障害 【現病歴】意識障害で救急搬送された。家族によると、2 週間前に微熱と下痢とがあり 3 日で回復した。5 日 前に両手指尖部にしびれ感が出現した。3 日前には握力が低下し、下肢脱力感を覚えた。2 日前から起床 時に布団から立ち上がることが出来なくなった。救急室では、発語は無く、痛み刺激にも反応はない。呼吸 回数は 6 回/分で、経皮酸素飽和度(SpO2)は 75%であった。 (11) 検査データからは何が起こっていると考えられるか? (12) 何が原因で(11)の病態が起こったと考えられるか? (13) この患者にはどのような治療が必要か?

    (11)換気不全により低O2血症、高CO2血症をきたし、呼吸性アシドーシスをきたしている。 軽度脱水があるかもしれない。 (12)ギラン・バレー症候群 (13)次1もしく2 1.経静脈的免疫グロブリン療法 献血ベニロン-I®注* 1回 0.4 g/kg 1日1回 6時間以上かけて点滴 静注 5日間連続 *乾燥スルホ化人免疫グロブリン商品名 2.血漿浄化療法 単純血漿交換法 1回40 mL/kg 隔日で4回(免疫吸着法場合に 隔日で5回) 3.対症療法 (1) 気管切開・人工呼吸 (2) 肺塞栓症予防:ヘパリンCa皮下注 1回5,000単位 1日2回 皮 下注 12時間ごと