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    問題一覧

  • 1

    世の覚え、時のきら、めでたかりき。 世の( )も、時の華やかさも、すばらしかった。

    評判

  • 2

    母后いといみじう時めき、皇子の御覚えも優れて、 母后はとても格別に(帝に)寵愛され、皇子が(帝に)( )もぬきんでていて、

    寵愛されること

  • 3

    右大臣の御覚えことのほかにおはしましたるに、左大臣安からずおぼしたるほどに、 右大臣(菅原道真)への(帝の)( )は格別でいらっしゃったので、左大臣(藤原時平)は不快にお思いになっていたが、

    寵愛

  • 4

    妻戸のあきたるひまを何心もなく見入れたまへるに、 妻戸が開いている( )を何気なく覗き込みなさったところ、

    隙間

  • 5

    僧ども念仏のひまに物語するを聞けば、 僧たちが念仏の( )に話をするのを聞くと、

    合間

  • 6

    名利に使はれて、しづかなるいとまなく、 名誉と利益に追い立てられて、落ち着いた( )もなく、

    ひま

  • 7

    御休所、はかなき心地にわづらいて、まかでなむとし給ふを、いとまさらに許させ給はず。 御休所は、ちょっとした病にかかって、(養生のために宮中を)退出しようとなさるが、(帝は)( )をまったくお許しにならない。

    休むこと

  • 8

    この御族は、女も皆才のおはしたるなり。 この御一族は、女性も皆( )がおありになったのである。

    漢詩文の教養

  • 9

    琴弾かせ給ふことなむ一の才にて、 琴の琴をお弾きになることが第一の( )で、

    才能

  • 10

    よろこび奏するこそをかしけれ。 (任官や昇進の)( )を帝に申し上げる姿はいいものである。

    お礼

  • 11

    右の大臣、大宮の御もとによろこび申しに参り給へり。 右大臣は、大宮の所に( )に参上なさった。

    お礼を申し上げ

  • 12

    御容貌、心ばへ、ありがたくめづらしきまで見え給ふを、 お顔立ちも、( )も、たぐいなくすばらしいまでに見えなさるので、

    気だて

  • 13

    そのほどの心ばへはしも、ねんごろなるやうなりけり。 (私が道綱を生んだ)そのころの(夫の)( ) はさすがに、心がこもっているようであった。

    心づかい

  • 14

    春は心ばへある歌奉らせ給ふ。 (歌を詠む人々を集めて)春の( )のある歌を差し出させなさる。

  • 15

    木の間よりもりくる月の影見れば心づくしの秋は来にけり。 木の枝の間から漏れてくる月の光を見ると、( )が多い秋が来たことだなあ。

    もの思いすること

  • 16

    皇子たちあまたあれど、そこをのみなむかかるほどより明け暮れ見し。 皇子たちはたくさんいるけれども、ただ( )だけをこのような(幼い)ときから朝晩見てきた。

    あなた

  • 17

    ここをば捨てさせ給ひつるか。 ( )をお見捨てになったのか。

    このわたし

  • 18

    「かれが申さむこと、院に奏せよ。」と仰せたまうければ、 「( )が申すことを、私に申し上げよ。」とおっしゃったので、

    あの女

  • 19

    これはたびたび参つて候ふ間、案内は存知して候ふ。 ( )は度々参っておりますので、様子はわかっております。

    このわたし

  • 20

    山崎のあなたに、水無瀬といふ所に宮ありけり。 山崎の( )の、水無瀬という所に離宮があった。

    向こう

  • 21

    こなたをもそなたをも、さまざま人の聞こえ悩まさむ、 ( )のことも( )のことも、いろいろ人が(噂を)申し上げて悩ますでしょう、

    このわたし あなた

  • 22

    そのかみを思ひやりて、ある人の詠める歌。 (阿倍仲麻呂が中国に留学した)( )を思いやって、ある人が詠んだ歌。

    その当時

  • 23

    かの人のせうとなる和泉前守を召し寄せて、 あの女の( )である前の和泉守を呼び寄せなさって、

  • 24

    妻のおとうとを持て侍りける人に、うへのきぬを贈る。 (わたしの)妻の( )を持っていました人に、束帯の上着を贈る。

  • 25

    をかしかりつる人のさまかな。女御の御おとうとたちにこそはあらめ。 美しい人だったなあ。女御の( )たち(の1人)であろう。

  • 26

    筒井つの井筒にかけしまろがたけ過ぎにけらしな妹見ざるまに 筒井を囲むその筒と背比べをした私の背丈はんその筒の高さを)越えてしまったようだなあ。( )を見ないでいるうちに。

    いとしいあなた

  • 27

    武蔵野は今日はな焼きそ若草のつまもこもれり我もこもれり 武蔵野を今日は焼かないでください。( )も(草の中に)隠れています。わたしも隠れています。

  • 28

    鹿児の崎といふ所に、守のはらから、また異人これかれ、酒なにと持て追ひ来て、磯に下りて、別れ難きことをいふ。 鹿児の崎というところで、国守の( )、またそのほかの誰かれが、酒などを持って追って来て、磯に下りて座り、惜別の言葉を述べる。

    兄弟

  • 29

    五年六年のうちに、千年や過ぎにけむ、(庭の松の)かたへはなくなりにけり。 (留守をした)五、六年のうちに、千年も過ぎてしまったのだろうか、(庭の松の)( )はなくなってしまったよ。

    半分

  • 30

    ある荒夷のおそろしげなるが、かたへにあひて、「御子はおはすや」と問ひしに、 ある荒々しい東国の武士で恐ろしい様子の者が、( )(傍らの人)に向かって、「お子さんはいらっしゃるか」と尋ねた所、

    仲間

  • 31

    またの日、山の端に日のかかるほど、住吉の浦を過ぐ。 次の日、山の稜線に太陽がかかる( )、住吉の浦を通り過ぎる。

    ころ

  • 32

    (部屋の)ほどせばしといへども、夜臥す床あり。 (部屋の)( )は狭いとはいっても、夜、横になる床はある。

    広さ

  • 33

    (桐壺の更衣室と)同じほど、それより下臈の更衣たちは、まして安からず。 (桐壺の更衣と)同じ( )か、彼女より身分の低い更衣たちは、まして心穏やかではない。

    身分

  • 34

    髪は風邪にふきまよはされて、すこしうちふくだみたるが、肩にかかれるほど、まことにめでたし。 髪が風邪に吹き乱されて、少しそそけ立っているのが、肩にかかっている( )は、ほんとうに魅力的だ。

    様子

  • 35

    絵にかける楊貴妃のかたちは、いみじき絵師といへども、筆限りありければ、いとにほひ少なし。 絵に描いた楊貴妃の容貌は、優れた絵師であっても、筆の力には( )があったので、まことにつやのある美しさはない。

    限界

  • 36

    いつはとは時はわかねど秋の夜ぞもの思ふことのかぎりなりける (物思うということは)いつとは季節に区別はないけれでも、秋の夜こそもの思いすることの( )であるよ。

    極到

  • 37

    (紫の上は)消えゆく露の心地して限りに見へ給へば、 (紫の上は)消えゆく露の様子で( )だと見えなさるので、

    臨終

  • 38

    いかで琵琶の音のおぼゆるかぎり弾きてきかせむ。 ぜひとも琵琶の音の(私が)思い出される(=知っている)( )の曲をあの方に弾いて聞かせよう。

    全て

  • 39

    ただ人も、舎人など賜るきははゆゆしと見ゆ。 普通の貴族でも、舎人(=警衛にあたる近衛府の官人)などを(朝廷から)いただく( )の人はたいしたものだと思われる。

    身分

  • 40

    多くのついでを越してこそ大臣のくらいにはなしつれ。 多くの(官位の)( )を超えて大臣の位に就かせたのだ。

    序列

  • 41

    京に出でたるついでに(冷泉院に)参りて、 (僧は)京に出た( )に(冷泉院のもとに)参上して、

    機会

  • 42

    (小督の失踪後、帝は)夜は南殿に出御なつて、月の光を御覧じてぞなぐさませ給いける。 (小督の失踪後、帝は)夜は紫宸殿にお出ましになり、月の光を( )てお心を慰めなさった。

    ご覧になっ

  • 43

    右大将にあまぞかりける藤原の常行と申す、いまそがりて、 右大将で( )た藤原の常行と申し上げる方が、( )て、

    いらっしゃっ

  • 44

    昔、惟喬の新王と申す親王おはしましけり。 昔、惟喬の親王と申し上げる親王が( )た。

    いらっしゃっ

  • 45

    門をたたきて、「庫持ちの皇子おはしたり」と告ぐ。 門をたたいて、「庫持ちの皇子が( )た」と告げる。

    いらっしゃっ

  • 46

    上も聞こめして、興ぜさおはしましつ。 帝もお聞きになって、おもしろがっ( )た。

    ていらっしゃっ

  • 47

    (光源氏が)世に知らず聡うかしこくおはすれば、 (光源氏が)世に例がないほど聡明で優れ( )ので、

    ていらっしゃる

  • 48

    御心にはしろしめしてや、知らず顔を作らせ給ひけむ。 お心の中では( )て、知らないふりをなさっているのだろうか。

    知っていらっしゃっ

  • 49

    天皇の、天の下しろしめすこと、 (醍醐)天皇が、天下を( )ことは、

    お治めになる

  • 50

    笑ひののしるを、上にも聞こしめして渡りおはしましたり。 (女房たちが)笑って大騒ぎするのを、帝も( )て、そちらへお越しになった。

    お聞きになっ

  • 51

    夜昼(尼君を)恋ひ聞こえ給ふに、(姫君は)はかなき物もきこしめさず。 夜も昼も(尼君を)恋しく思い申し上げなさるので、ちょっとした食べ物も( )ない。

    召し上がら

  • 52

    堀河の左大臣殿は、御社まで(中宮に)つかまつらせ給ひて、 堀河の左大臣殿は、神社まで(中宮に)( )なさって、

    お仕え申し上げ

  • 53

    京極の御休所、亭子院の御賀仕うまつり給ふとて、 京極の御休所が、亭子院(宇多法皇)の(60歳の)お祝いを( )なさるということで、

    し申し上げ

  • 54

    筝の琴つかうまつり給ふ。 (光源氏は)筝の琴を( )なさる。

    お弾き申し上げ

  • 55

    「和歌一つづつ仕うまれ。さらば許さむ」とのたまはす。 「和歌を一首ずつ( )。そうしたら許そう」と道長公がおっしゃる。

    お詠み申し上げよ

  • 56

    御格子あげさせて、御琵琶あそばされけるところに、 格子を上げさせて、琵琶を( )ていたところに、

    弾きなさっ

  • 57

    まかでなむとし給ふを、暇さらに許させ給わず。 (御休所は)( )ようとなさるがわ(帝は)休むことをまったくお許しにならない。

    退出し

  • 58

    人のもとにまかれりける夜、 ある人のもとに( )たその夜、

    出かけまし

  • 59

    親王に馬の頭、大御酒まゐる。 親王に馬の頭(=在原業平)は、お酒を(ついで)( )。

    差し上げる

  • 60

    泉の大将、外にて酒などまゐり、酔ひて、 泉の大将は、よそで酒など( )、酔って、

    召し上がり

  • 61

    宮に初めて参りたるころ、 中宮様のもとに初めて( )たころ、

    参上し

  • 62

    泉の大将、故左の大殿にまうで給へりけり。 泉の大将は、今は亡き左大臣邸に( )なさった。

    参上

  • 63

    (光源氏は女房に)とく御格子参らせ給ひて、朝霧をながめ給ふ。 (光源氏は女房に朝)早く( )させなさって、朝霧(の立ちこめた庭)を御覧になる。

    格子をお上げ

  • 64

    夕さりまで(帝の側に)はべりてまかり出でける折に、 夕方まで(帝の側に)( )て退出したときに、

    お仕え申し上げ

  • 65

    おのがもとにめでたき琴はべり。 わたしのところに素晴らしい琴の琴が( )。

    あります

  • 66

    かの撫子のらうたく侍りしかば、 あの愛し子がかわいく( )たので、

    ございまし

  • 67

    その北の方なむ、なにがしが妹にはべる。 その(大納言の)北の方(=夫人)は、わたしの妹で( )。

    ございます

  • 68

    (わたしは)宮の御前近くさぶらひて、もの啓しなど、 (わたしは)中宮様のお側に( )て、何か申し上げたりなど、

    お仕え申し上げ

  • 69

    (都には)物語の多くさぶらふなる、ある限り見せたまへ。 (都には)物語がたくさん( )とかいう、それらをすべて見せてください。

    あります

  • 70

    西国にて左の中将殿失せさせ給ひさうらひぬ。 西国で左中将殿はお亡くなりになり( )た。

    まし

  • 71

    さやうのことに心得たる者に候ふ。 そのようなことは得意な者で( )。

    ございます

  • 72

    夜いたく更けて、御前にも大御許ごもり、人々みな寝ぬるのち、 夜もたいそう更けて、中宮も( )、女房たちもみな寝てしまったあとで、

    おやすみになり

  • 73

    ほど経るままに、せむ方なう悲しうおぼさるるに、 時が経つにつれて、どうしようもなく悲しく( )が、

    お思いになる

  • 74

    院も聞こし召しつけていかに思し召さむと、 院も聞きつけなさってどのように( )だろうかと、

    お思いになる

  • 75

    御興に召して、福原へ入らせおはします。 (高倉上皇は)輿に( )て、福原へお入りになる。

    お乗りになっ

  • 76

    青色の御唐衣、蝶をいろいろに織たりし召したりし、いふかひなくめでたく、 萌葱色の唐衣に、蝶をさまざまに織り出したのを( )ていたのは、言いようもなくすばらしく、

    お召しになっ

  • 77

    (柏木は)紙燭召して、御返り見給へば、 (柏木は)紙燭(=照明器具)を( )て、(女三宮からの)ご返事を御覧になると、

    お取り寄せになっ

  • 78

    (宮は)右近の尉なる人を召して、「忍びて物へゆかむ」とのたまはすれば、 (帥の宮は)右近の尉である人を( )て、「ひそかに例の所へ行こう」とおっしゃるので、

    お呼びになっ

  • 79

    親王たち上達部連ねて、(帝から)禄ども品々に賜はり給ふ。 親王たちや上級貴族は立ち並んで、(帝から)ほうびなどを身分に応じて( )なさる。

    いただき

  • 80

    (源頼朝は)備前児島を佐々木に賜はりける。 (源頼朝は)備前児島を佐々木に(ほうびとして)( )た。

    お与えになっ

  • 81

    (帝は)中納言に琵琶、兵衛督に筝の琴、宰相中将和琴、源中将横笛、中務宮の小将笙の笛などたまはす。 (帝は)権中納言に琵琶を、兵衛の督に筝の琴を、宰相中将に和琴を、源中将に横笛を、中務の宮の少将に笙の笛を( )。

    お与えになる

  • 82

    大御酒給ひ、禄給はむとて、遣はざりけり。 (親王は)お酒を( )、ほうびを( )うとして、(翁を家に)お帰しにならなかった。

    下さり お与えになろ

  • 83

    人目も今はつつみ給はず泣き給ふ。 (かぐや姫は)人目も今は気がね( )ないで泣き( )。

    なさら なさる

  • 84

    内々に、思ひ給ふるさまを奏し給へ。 内々に、(わたしの)思っ( )ことを帝に申し上げてください。

    ております

  • 85

    (帝の)かしこき仰せ言をたびたびうけたまはりながら、みづからはえなむ思ひたまへ立つまじき。 (帝の)おそれ多いお言葉を何度も( )ながら、わたし自身はとても(参内など)思いもよりません。

    お受けし

  • 86

    御前に参りて、ありつるやう啓すれば、 (中宮の)御前に参上して、さきほどの様子を( )と、

    申し上げる

  • 87

    東宮に参り給ひて、「真にさぶらひけり」とて、したまひつるありさまを啓させ給へれば、 (藤原道長は)東宮御所に参上なさって、「事実でございました」と言ってご自分がなさった振る舞いを( )なさったところ、

    申し上げ

  • 88

    内侍帰り参りて、この由を奏す。みかど聞こし召して、 内侍は(宮中に)帰参して、このことを( )。帝はそれをお聞きになって、

    申し上げる

  • 89

    参るまじくは、そのやうを申せ。 参上しないつもりならば、その理由を( )。

    申し上げよ

  • 90

    あはれにうれしくも会い申したるかな。 感慨深くうれしいことにも(あなたに)お会い( )たことよ。

    申し上げ

  • 91

    いかがせんと沙汰ありけるに、 どうしたものだろうかと( )があったところ、

    評議

  • 92

    「風発りたり」と云ひて、沙汰の庭に出でざりければ、 「風病が起こった」と言って、( )の場に出なかったのだ、

    裁き

  • 93

    世鎮まりさうらひかば、勅撰の御沙汰さうらはんずらむ。 世の中が落ち着きましたならば、勅撰のご( )がございましょう。

    命令

  • 94

    この歌の故にやと、時の人沙汰しけるとぞ。 この和歌のためであろうかと、当時の人は( )したということだ。

  • 95

    光源氏、名のみことごとしう、いひたれ給ふ咎多かなるに、 「光源氏」と、名前だけは仰々しく(立派だが)、(人から)けなされる( )が多いようだが、

    欠点

  • 96

    世治まらずして、凍餒の苦しみあらば、とがの者絶ゆべからず。 世が治まらないので、飢え凍える苦しみがあるならば、( )を犯す者が絶えるはずがない。

  • 97

    在中将の東に行きたりけるけにやあらむ、この子どもも、人の国に通ひをなむとどきしける。 在中将(=在原業平)が東国に行った( )であろうか、このこどもたちも、よその国に旅をときどきしたのだった。

    ため

  • 98

    古う作りなせる前水、木立、よしあるさまの所なり。 古風に造ってある庭前の池や、木立が、( )のある様子の所である。

    風情

  • 99

    母北の方なむ、いにしへの人のよしあるにて、 (桐壺の更衣の)母である奥方は、昔の人で(=古い家の出で)( )ある方で、

    由緒

  • 100

    昔を今になすよしもがな (義経様がときめいていた)昔を今実現する( )があったらなあ。

    手立て

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  • 1

    世の覚え、時のきら、めでたかりき。 世の( )も、時の華やかさも、すばらしかった。

    評判

  • 2

    母后いといみじう時めき、皇子の御覚えも優れて、 母后はとても格別に(帝に)寵愛され、皇子が(帝に)( )もぬきんでていて、

    寵愛されること

  • 3

    右大臣の御覚えことのほかにおはしましたるに、左大臣安からずおぼしたるほどに、 右大臣(菅原道真)への(帝の)( )は格別でいらっしゃったので、左大臣(藤原時平)は不快にお思いになっていたが、

    寵愛

  • 4

    妻戸のあきたるひまを何心もなく見入れたまへるに、 妻戸が開いている( )を何気なく覗き込みなさったところ、

    隙間

  • 5

    僧ども念仏のひまに物語するを聞けば、 僧たちが念仏の( )に話をするのを聞くと、

    合間

  • 6

    名利に使はれて、しづかなるいとまなく、 名誉と利益に追い立てられて、落ち着いた( )もなく、

    ひま

  • 7

    御休所、はかなき心地にわづらいて、まかでなむとし給ふを、いとまさらに許させ給はず。 御休所は、ちょっとした病にかかって、(養生のために宮中を)退出しようとなさるが、(帝は)( )をまったくお許しにならない。

    休むこと

  • 8

    この御族は、女も皆才のおはしたるなり。 この御一族は、女性も皆( )がおありになったのである。

    漢詩文の教養

  • 9

    琴弾かせ給ふことなむ一の才にて、 琴の琴をお弾きになることが第一の( )で、

    才能

  • 10

    よろこび奏するこそをかしけれ。 (任官や昇進の)( )を帝に申し上げる姿はいいものである。

    お礼

  • 11

    右の大臣、大宮の御もとによろこび申しに参り給へり。 右大臣は、大宮の所に( )に参上なさった。

    お礼を申し上げ

  • 12

    御容貌、心ばへ、ありがたくめづらしきまで見え給ふを、 お顔立ちも、( )も、たぐいなくすばらしいまでに見えなさるので、

    気だて

  • 13

    そのほどの心ばへはしも、ねんごろなるやうなりけり。 (私が道綱を生んだ)そのころの(夫の)( ) はさすがに、心がこもっているようであった。

    心づかい

  • 14

    春は心ばへある歌奉らせ給ふ。 (歌を詠む人々を集めて)春の( )のある歌を差し出させなさる。

  • 15

    木の間よりもりくる月の影見れば心づくしの秋は来にけり。 木の枝の間から漏れてくる月の光を見ると、( )が多い秋が来たことだなあ。

    もの思いすること

  • 16

    皇子たちあまたあれど、そこをのみなむかかるほどより明け暮れ見し。 皇子たちはたくさんいるけれども、ただ( )だけをこのような(幼い)ときから朝晩見てきた。

    あなた

  • 17

    ここをば捨てさせ給ひつるか。 ( )をお見捨てになったのか。

    このわたし

  • 18

    「かれが申さむこと、院に奏せよ。」と仰せたまうければ、 「( )が申すことを、私に申し上げよ。」とおっしゃったので、

    あの女

  • 19

    これはたびたび参つて候ふ間、案内は存知して候ふ。 ( )は度々参っておりますので、様子はわかっております。

    このわたし

  • 20

    山崎のあなたに、水無瀬といふ所に宮ありけり。 山崎の( )の、水無瀬という所に離宮があった。

    向こう

  • 21

    こなたをもそなたをも、さまざま人の聞こえ悩まさむ、 ( )のことも( )のことも、いろいろ人が(噂を)申し上げて悩ますでしょう、

    このわたし あなた

  • 22

    そのかみを思ひやりて、ある人の詠める歌。 (阿倍仲麻呂が中国に留学した)( )を思いやって、ある人が詠んだ歌。

    その当時

  • 23

    かの人のせうとなる和泉前守を召し寄せて、 あの女の( )である前の和泉守を呼び寄せなさって、

  • 24

    妻のおとうとを持て侍りける人に、うへのきぬを贈る。 (わたしの)妻の( )を持っていました人に、束帯の上着を贈る。

  • 25

    をかしかりつる人のさまかな。女御の御おとうとたちにこそはあらめ。 美しい人だったなあ。女御の( )たち(の1人)であろう。

  • 26

    筒井つの井筒にかけしまろがたけ過ぎにけらしな妹見ざるまに 筒井を囲むその筒と背比べをした私の背丈はんその筒の高さを)越えてしまったようだなあ。( )を見ないでいるうちに。

    いとしいあなた

  • 27

    武蔵野は今日はな焼きそ若草のつまもこもれり我もこもれり 武蔵野を今日は焼かないでください。( )も(草の中に)隠れています。わたしも隠れています。

  • 28

    鹿児の崎といふ所に、守のはらから、また異人これかれ、酒なにと持て追ひ来て、磯に下りて、別れ難きことをいふ。 鹿児の崎というところで、国守の( )、またそのほかの誰かれが、酒などを持って追って来て、磯に下りて座り、惜別の言葉を述べる。

    兄弟

  • 29

    五年六年のうちに、千年や過ぎにけむ、(庭の松の)かたへはなくなりにけり。 (留守をした)五、六年のうちに、千年も過ぎてしまったのだろうか、(庭の松の)( )はなくなってしまったよ。

    半分

  • 30

    ある荒夷のおそろしげなるが、かたへにあひて、「御子はおはすや」と問ひしに、 ある荒々しい東国の武士で恐ろしい様子の者が、( )(傍らの人)に向かって、「お子さんはいらっしゃるか」と尋ねた所、

    仲間

  • 31

    またの日、山の端に日のかかるほど、住吉の浦を過ぐ。 次の日、山の稜線に太陽がかかる( )、住吉の浦を通り過ぎる。

    ころ

  • 32

    (部屋の)ほどせばしといへども、夜臥す床あり。 (部屋の)( )は狭いとはいっても、夜、横になる床はある。

    広さ

  • 33

    (桐壺の更衣室と)同じほど、それより下臈の更衣たちは、まして安からず。 (桐壺の更衣と)同じ( )か、彼女より身分の低い更衣たちは、まして心穏やかではない。

    身分

  • 34

    髪は風邪にふきまよはされて、すこしうちふくだみたるが、肩にかかれるほど、まことにめでたし。 髪が風邪に吹き乱されて、少しそそけ立っているのが、肩にかかっている( )は、ほんとうに魅力的だ。

    様子

  • 35

    絵にかける楊貴妃のかたちは、いみじき絵師といへども、筆限りありければ、いとにほひ少なし。 絵に描いた楊貴妃の容貌は、優れた絵師であっても、筆の力には( )があったので、まことにつやのある美しさはない。

    限界

  • 36

    いつはとは時はわかねど秋の夜ぞもの思ふことのかぎりなりける (物思うということは)いつとは季節に区別はないけれでも、秋の夜こそもの思いすることの( )であるよ。

    極到

  • 37

    (紫の上は)消えゆく露の心地して限りに見へ給へば、 (紫の上は)消えゆく露の様子で( )だと見えなさるので、

    臨終

  • 38

    いかで琵琶の音のおぼゆるかぎり弾きてきかせむ。 ぜひとも琵琶の音の(私が)思い出される(=知っている)( )の曲をあの方に弾いて聞かせよう。

    全て

  • 39

    ただ人も、舎人など賜るきははゆゆしと見ゆ。 普通の貴族でも、舎人(=警衛にあたる近衛府の官人)などを(朝廷から)いただく( )の人はたいしたものだと思われる。

    身分

  • 40

    多くのついでを越してこそ大臣のくらいにはなしつれ。 多くの(官位の)( )を超えて大臣の位に就かせたのだ。

    序列

  • 41

    京に出でたるついでに(冷泉院に)参りて、 (僧は)京に出た( )に(冷泉院のもとに)参上して、

    機会

  • 42

    (小督の失踪後、帝は)夜は南殿に出御なつて、月の光を御覧じてぞなぐさませ給いける。 (小督の失踪後、帝は)夜は紫宸殿にお出ましになり、月の光を( )てお心を慰めなさった。

    ご覧になっ

  • 43

    右大将にあまぞかりける藤原の常行と申す、いまそがりて、 右大将で( )た藤原の常行と申し上げる方が、( )て、

    いらっしゃっ

  • 44

    昔、惟喬の新王と申す親王おはしましけり。 昔、惟喬の親王と申し上げる親王が( )た。

    いらっしゃっ

  • 45

    門をたたきて、「庫持ちの皇子おはしたり」と告ぐ。 門をたたいて、「庫持ちの皇子が( )た」と告げる。

    いらっしゃっ

  • 46

    上も聞こめして、興ぜさおはしましつ。 帝もお聞きになって、おもしろがっ( )た。

    ていらっしゃっ

  • 47

    (光源氏が)世に知らず聡うかしこくおはすれば、 (光源氏が)世に例がないほど聡明で優れ( )ので、

    ていらっしゃる

  • 48

    御心にはしろしめしてや、知らず顔を作らせ給ひけむ。 お心の中では( )て、知らないふりをなさっているのだろうか。

    知っていらっしゃっ

  • 49

    天皇の、天の下しろしめすこと、 (醍醐)天皇が、天下を( )ことは、

    お治めになる

  • 50

    笑ひののしるを、上にも聞こしめして渡りおはしましたり。 (女房たちが)笑って大騒ぎするのを、帝も( )て、そちらへお越しになった。

    お聞きになっ

  • 51

    夜昼(尼君を)恋ひ聞こえ給ふに、(姫君は)はかなき物もきこしめさず。 夜も昼も(尼君を)恋しく思い申し上げなさるので、ちょっとした食べ物も( )ない。

    召し上がら

  • 52

    堀河の左大臣殿は、御社まで(中宮に)つかまつらせ給ひて、 堀河の左大臣殿は、神社まで(中宮に)( )なさって、

    お仕え申し上げ

  • 53

    京極の御休所、亭子院の御賀仕うまつり給ふとて、 京極の御休所が、亭子院(宇多法皇)の(60歳の)お祝いを( )なさるということで、

    し申し上げ

  • 54

    筝の琴つかうまつり給ふ。 (光源氏は)筝の琴を( )なさる。

    お弾き申し上げ

  • 55

    「和歌一つづつ仕うまれ。さらば許さむ」とのたまはす。 「和歌を一首ずつ( )。そうしたら許そう」と道長公がおっしゃる。

    お詠み申し上げよ

  • 56

    御格子あげさせて、御琵琶あそばされけるところに、 格子を上げさせて、琵琶を( )ていたところに、

    弾きなさっ

  • 57

    まかでなむとし給ふを、暇さらに許させ給わず。 (御休所は)( )ようとなさるがわ(帝は)休むことをまったくお許しにならない。

    退出し

  • 58

    人のもとにまかれりける夜、 ある人のもとに( )たその夜、

    出かけまし

  • 59

    親王に馬の頭、大御酒まゐる。 親王に馬の頭(=在原業平)は、お酒を(ついで)( )。

    差し上げる

  • 60

    泉の大将、外にて酒などまゐり、酔ひて、 泉の大将は、よそで酒など( )、酔って、

    召し上がり

  • 61

    宮に初めて参りたるころ、 中宮様のもとに初めて( )たころ、

    参上し

  • 62

    泉の大将、故左の大殿にまうで給へりけり。 泉の大将は、今は亡き左大臣邸に( )なさった。

    参上

  • 63

    (光源氏は女房に)とく御格子参らせ給ひて、朝霧をながめ給ふ。 (光源氏は女房に朝)早く( )させなさって、朝霧(の立ちこめた庭)を御覧になる。

    格子をお上げ

  • 64

    夕さりまで(帝の側に)はべりてまかり出でける折に、 夕方まで(帝の側に)( )て退出したときに、

    お仕え申し上げ

  • 65

    おのがもとにめでたき琴はべり。 わたしのところに素晴らしい琴の琴が( )。

    あります

  • 66

    かの撫子のらうたく侍りしかば、 あの愛し子がかわいく( )たので、

    ございまし

  • 67

    その北の方なむ、なにがしが妹にはべる。 その(大納言の)北の方(=夫人)は、わたしの妹で( )。

    ございます

  • 68

    (わたしは)宮の御前近くさぶらひて、もの啓しなど、 (わたしは)中宮様のお側に( )て、何か申し上げたりなど、

    お仕え申し上げ

  • 69

    (都には)物語の多くさぶらふなる、ある限り見せたまへ。 (都には)物語がたくさん( )とかいう、それらをすべて見せてください。

    あります

  • 70

    西国にて左の中将殿失せさせ給ひさうらひぬ。 西国で左中将殿はお亡くなりになり( )た。

    まし

  • 71

    さやうのことに心得たる者に候ふ。 そのようなことは得意な者で( )。

    ございます

  • 72

    夜いたく更けて、御前にも大御許ごもり、人々みな寝ぬるのち、 夜もたいそう更けて、中宮も( )、女房たちもみな寝てしまったあとで、

    おやすみになり

  • 73

    ほど経るままに、せむ方なう悲しうおぼさるるに、 時が経つにつれて、どうしようもなく悲しく( )が、

    お思いになる

  • 74

    院も聞こし召しつけていかに思し召さむと、 院も聞きつけなさってどのように( )だろうかと、

    お思いになる

  • 75

    御興に召して、福原へ入らせおはします。 (高倉上皇は)輿に( )て、福原へお入りになる。

    お乗りになっ

  • 76

    青色の御唐衣、蝶をいろいろに織たりし召したりし、いふかひなくめでたく、 萌葱色の唐衣に、蝶をさまざまに織り出したのを( )ていたのは、言いようもなくすばらしく、

    お召しになっ

  • 77

    (柏木は)紙燭召して、御返り見給へば、 (柏木は)紙燭(=照明器具)を( )て、(女三宮からの)ご返事を御覧になると、

    お取り寄せになっ

  • 78

    (宮は)右近の尉なる人を召して、「忍びて物へゆかむ」とのたまはすれば、 (帥の宮は)右近の尉である人を( )て、「ひそかに例の所へ行こう」とおっしゃるので、

    お呼びになっ

  • 79

    親王たち上達部連ねて、(帝から)禄ども品々に賜はり給ふ。 親王たちや上級貴族は立ち並んで、(帝から)ほうびなどを身分に応じて( )なさる。

    いただき

  • 80

    (源頼朝は)備前児島を佐々木に賜はりける。 (源頼朝は)備前児島を佐々木に(ほうびとして)( )た。

    お与えになっ

  • 81

    (帝は)中納言に琵琶、兵衛督に筝の琴、宰相中将和琴、源中将横笛、中務宮の小将笙の笛などたまはす。 (帝は)権中納言に琵琶を、兵衛の督に筝の琴を、宰相中将に和琴を、源中将に横笛を、中務の宮の少将に笙の笛を( )。

    お与えになる

  • 82

    大御酒給ひ、禄給はむとて、遣はざりけり。 (親王は)お酒を( )、ほうびを( )うとして、(翁を家に)お帰しにならなかった。

    下さり お与えになろ

  • 83

    人目も今はつつみ給はず泣き給ふ。 (かぐや姫は)人目も今は気がね( )ないで泣き( )。

    なさら なさる

  • 84

    内々に、思ひ給ふるさまを奏し給へ。 内々に、(わたしの)思っ( )ことを帝に申し上げてください。

    ております

  • 85

    (帝の)かしこき仰せ言をたびたびうけたまはりながら、みづからはえなむ思ひたまへ立つまじき。 (帝の)おそれ多いお言葉を何度も( )ながら、わたし自身はとても(参内など)思いもよりません。

    お受けし

  • 86

    御前に参りて、ありつるやう啓すれば、 (中宮の)御前に参上して、さきほどの様子を( )と、

    申し上げる

  • 87

    東宮に参り給ひて、「真にさぶらひけり」とて、したまひつるありさまを啓させ給へれば、 (藤原道長は)東宮御所に参上なさって、「事実でございました」と言ってご自分がなさった振る舞いを( )なさったところ、

    申し上げ

  • 88

    内侍帰り参りて、この由を奏す。みかど聞こし召して、 内侍は(宮中に)帰参して、このことを( )。帝はそれをお聞きになって、

    申し上げる

  • 89

    参るまじくは、そのやうを申せ。 参上しないつもりならば、その理由を( )。

    申し上げよ

  • 90

    あはれにうれしくも会い申したるかな。 感慨深くうれしいことにも(あなたに)お会い( )たことよ。

    申し上げ

  • 91

    いかがせんと沙汰ありけるに、 どうしたものだろうかと( )があったところ、

    評議

  • 92

    「風発りたり」と云ひて、沙汰の庭に出でざりければ、 「風病が起こった」と言って、( )の場に出なかったのだ、

    裁き

  • 93

    世鎮まりさうらひかば、勅撰の御沙汰さうらはんずらむ。 世の中が落ち着きましたならば、勅撰のご( )がございましょう。

    命令

  • 94

    この歌の故にやと、時の人沙汰しけるとぞ。 この和歌のためであろうかと、当時の人は( )したということだ。

  • 95

    光源氏、名のみことごとしう、いひたれ給ふ咎多かなるに、 「光源氏」と、名前だけは仰々しく(立派だが)、(人から)けなされる( )が多いようだが、

    欠点

  • 96

    世治まらずして、凍餒の苦しみあらば、とがの者絶ゆべからず。 世が治まらないので、飢え凍える苦しみがあるならば、( )を犯す者が絶えるはずがない。

  • 97

    在中将の東に行きたりけるけにやあらむ、この子どもも、人の国に通ひをなむとどきしける。 在中将(=在原業平)が東国に行った( )であろうか、このこどもたちも、よその国に旅をときどきしたのだった。

    ため

  • 98

    古う作りなせる前水、木立、よしあるさまの所なり。 古風に造ってある庭前の池や、木立が、( )のある様子の所である。

    風情

  • 99

    母北の方なむ、いにしへの人のよしあるにて、 (桐壺の更衣の)母である奥方は、昔の人で(=古い家の出で)( )ある方で、

    由緒

  • 100

    昔を今になすよしもがな (義経様がときめいていた)昔を今実現する( )があったらなあ。

    手立て