照射線量の単位は，Ckg-1ｓ-1である

照射線量は，非荷電粒子線に対して定義される

照射線量は，媒質が水の場合に適用される

照射線量には，オージェ電子により生成した電荷を含む

吸収線量の単位はGyである

１Gyとは、物質１グラム当たり１ジュールのエネルギーが吸収される量である

吸収線量は，非荷電粒子線には適用されない

ある体積に入射したエネルギーと射出するエネルギーの差を付与エネルギーという

非荷電粒子によって生成されたすべての荷電粒子の初期運動エネルギーの総和をカーマという

カーマの単位はGyである

相対的荷電粒子平衡が成り立つ場合，カーマは吸収線量に等しい

二次荷電粒子の初期運動エネルギーから制動放射によって失われる成分を放射カーマという

衝突カーマとは、二次荷電粒子の初期運動エネルギーのうち弾性衝突により失われる成分である

放射カーマと衝突カーマを合計した値を全カーマという

制動放射が無視できる場合，空気カーマは照射線量に変換可能である

シーマは，荷電粒子による単位質量あたりの制動放射によるエネルギー損失である

シーマの単位は吸収線量と同じである

単位面積の円を通過する粒子数を粒子フルエンスという

フルエンス率（フラックス）の単位は，ｍ-3ｓ-1である

単一エネルギー光子線では，フルエンスに光子エネルギーを乗じるとエネルギーフルエンスになる

エネルギーフルエンスに質量エネルギー転移係数を乗じると衝突カーマになる

線エネルギー転移係数は，線減弱係数に制動放射の割合を乗じることで得られる

線エネルギー吸収係数の単位は，線エネルギー減弱係数の単位と同じである

質量エネルギー吸収係数と質量エネルギー転移係数の比は，光子エネルギーに依存しない

線減弱係数と距離の積の単位は質量と同じになる

質量エネルギー転移係数は線エネルギー減弱係数に密度を乗じたものである

質量エネルギー吸収係数は陽子線に対しても適用される

断面積は荷電粒子線の物質との相互作用係数である

阻止能は中性子と物質との相互作用係数である

質量阻止能の単位は質量減弱係数の単位と同じである

全阻止能は衝突阻止能と放射阻止能の積で定義される

放射能は、１kgの放射性物質が1秒間に壊変する原子数で定義する

壊変定数の単位はs-1である

空気カーマ率定数の単位は，カーマの単位を時間の単位で除した単位である

ICRU球の密度は1ｇ･cm-3である

ICRUスラブの組成はICRU球と同一である

周辺線量当量は，ICRU球の表面から二次電子の飛程だけ深部の吸収線量である

角度が0の方向性線量当量は，周辺線量当量である

深さ0.07mmの個人線量当量は強透過性放射線による実効線量に対応する

線量当量の単位はカーマと同一である

等価線量は，組織・臓器により異なるが放射線の種類には依存しない

中性子線の放射線加重係数はエネルギーが高いほど大きい

実効線量は人体の臓器・組織ごとに算定される

中性子線は直接電離放射線である

アルファ粒子は構造的にはヘリウム原子核と同じである

ベータ線粒子は構造的には陽子と同じである

ガンマ線とエックス線は，その発生場所により区分するのが一般的である

すべてのエックス線は連続スペクトルである

相対的電子平衡は一次線の減弱よりもエネルギー転移係数とエネルギー吸収係数の差に起因する

ブラッグ・グレイの空洞理論は物質中の空洞における照射線量から吸収線量を算出する理論である

異なる物質の吸収線量の比は，それぞれの物質の電子に対する阻止能比に等しい

ブラッグ・グレイの空洞理論は相対的電子平衡で成立する

放射線治療領域における吸収線量測定では絶対電子平衡は成立しない

ファノの定理は，電子フルエンスが変わらないことを保証する

関係図