問題一覧
1
次の文は,浸透探傷試験の適用対象について述べたものである.正しいものを選べ.
金属以外の材料にも適用出来る.
2
次の文は,浸透探傷試験の対象となるきずについて述べたものである.正しいものを選べ.
きずの大小に関わらず,表面の近傍であっても内部のきずは検出出来ない.
3
次の文のうち,浸透探傷試験で最も検出し難いきずはどのような形状をもったものか.正しいものを選べ.
表面開口幅が広く,深さの浅いきず
4
次の文は,浸透探傷試験について述べたものである.正しいものを選べ.
浸透探傷試験は,製品の製造条件が正しく守られて製造されたものであるか,或いは使用中に健全性が維持されていたかどうかを検出されるきずを指標として評価することが出来る.
5
次の文は,浸透探傷試験について述べたものである.正しいものを選べ.
浸透探傷試験に使用される探傷剤はそれぞれの能力を最高に発揮させるように,適用方法,適用条件を正しく守って試験を実施しないときず検出能力が著しく低下する試験方法である.
6
次の文は,浸透探傷試験について述べたものである.正しいものを選べ.
浸透探傷試験は表面開口きずを検出する事を目的とする.
7
次の文は,きずの一般性質いついて述べたものである.正しいものを選べ.
表面に存在するきずは内部に存在するきずよりも有害である
8
次の文は,不連続部と言う用語について述べたものである.正しいものを選べ.
不連続部とは,表面の連続性を中断している状態を示した用語であり,有害なものと無害なものが混在したきずの総称である.
9
次の文は,磁粉探傷試験と比べて浸透探傷試験の方が有利であると考えられる場合について述べたものである.正しいものを選べ.
鋳造品に発生する円形状のきずが検出対象となる場合
10
他の試験方法に比べて,表面きずの検出性について浸透探傷試験が最も有利なことは次のうちどれか.正しいものを選べ.
材質が磁性体,非磁性体に関係なく円形状のきずの検出に最も優れた方法である
11
次の文は,浸透探傷試験を実施する目的について述べたものである.正しいものを選べ.
浸透探傷試験を定期検査で実施する目的は,使用中に材料が成長しているか,形を変えていないかを知ることも含まれる
12
次の文は,割れの状態による有害性について述べたものである.正しいものを選べ.
割れが進展するかどうかは加えられた応力の種類と大きさ,材質,割れの存在する位置,先端の形状,大きさなどにより決まる
13
次の文は,界面化学に関する基礎理論について述べたものである.正しいものを選べ.
液体の表面積を最小に使用とする力は表面張力である
14
次の文は,浸透液のぬれについて述べたものである.正しいものを選べ.
浸透液のぬれは,固/気界面が固/液界面に置き換わることである
15
物質は置かれている環境の温度,圧力等で気相,液相,固相の何かの相を呈している.次の界面のうち,表面と呼ばれているのはどれか.正しいものを選べ.
気相/液相の境界を表面と呼ぶ
16
一般に物質はその置かれている環境の温度,圧力等の相違によって気相,液相,固相の何かの相を呈していてその界面は5種類ある.その中から界面の存在する組み合わせとして正しいものを選べ.
液/液界面,気/液界面,固/液界面
17
次のうち,ぬれの現象について正しいものを選べ.
気/固界面を液/固界面に置き換える現象
18
毛細管を浸透液の中に立てた時,Aの液面の高さは20㎜で接触角が15°であった.接触角と表面張力がそれぞれ2倍になると,Bの液面高さはAの何倍になるか.正しいものを選べ.
1.8倍
19
次の文は,浸透液の粘性と浸透現象の関係を述べたものである.正しいものを選べ.
粘性が小さくなるときずの中へ浸透する浸透速度は速くなる
20
次の文は,乳化現象について述べたものである.正しいものを選べ.
乳化現象とは,例えば互いに溶け合う性質のない2つの液体のうち,一方の液体が微粒子となって他の液体の中に分散することを言う
21
次の文は,乳化及び乳化現象について述べたものである.正しいものを選べ.
水洗性浸透液の洗浄は乳化現象を利用している
22
次の文は,油ベース乳化剤を使った乳化剤並びに乳化現象について述べたものである.正しいものを選べ.
乳化時間,試験体表面の粗さ,検出すべききずの種類と大きさ,乳化剤の種類等によって決定する.
23
次のうち,正しいものを選べ.
水洗性浸透探傷試験は,浸透液の浸透現象と水滴によって浸透液が起こす乳化現象を利用した探傷法である
24
次の文は,知覚について述べたものである.正しいものを選べ.
明るい所で色相の差を知覚する能力より,暗い所で明暗の差を知覚する能力の方が高い
25
次の文は,観察時の機能について述べたものである.誤っているものを選べ.
色相を感知するし神経細胞は,明視野より暗視野の方が強く働く
26
視知覚について述べたものである.正しいものを選べ.
見分けやすい色の順序は,赤→緑→黄→白
27
次は,遠く距離が離れていても認知しやすい性質が強い色を左から順に並べたものである.正しいものを選べ.
赤→緑→黄→白
28
注目性に優れている順に並べたものである.正しいものを選べ.
赤・赤橙・黄・黄緑
29
次の文は,紫外線や傾向について述べたものである.正しいものを選べ.
蛍光浸透探傷試験で使用されるブラックライトからは315nm〜400nmの紫外線が放射されている
30
次の文は,前処理剤について述べたものである.正しいものを選べ.
水に溶けるものに対して水は前処理剤として使用出来る
31
次の文は,浸透液について述べたものである.正しいものを選べ.
溶剤除去性浸透液の成分は,基本的には後乳化性浸透液と同じであるため,乳化剤を用いて乳化処理を行えば水洗浄は可能となる
32
次の文は,乳化剤について述べたものである.正しいものを選べ.
乳化剤は,後乳化性浸透液を水洗浄出来るようにする探傷剤である
33
次に文は,現像剤に要求される性能について述べたものである.正しいものを選べ.
速乾式現像剤,湿式現像剤は,分散性が良いと同時に懸濁性が良いこと
34
次は,製造時にのみ発生するきずの名称について述べたものである.正しいものを選べ.
引け巣・白点・アンダーカット・ブローホール・砂かみ
35
保守検査において検出されるきずで,その製品の使用開始後に発生するきずの組み合わせはどれか.正しいものを選べ.
応力腐食割れ・疲労割れ・引っ掻ききず
36
次のうち,溶接部のきずに該当しないものはどれか.正しいものを選べ.
偏析きず
37
次の文は,浸透探傷試験で検出可能なきずについて述べたものである.正しいものを選べ.
全ての材料の表面に開口しているきずでも検出出来ない場合もある
38
次の文は,溶接時に発生するきずの組み合わせについて述べたものである.正しいものを選べ.
割れ・オーバーラップ・アンダーカット・スラグ巻込み
39
次の文は,溶接部の浸透探傷試験について述べたものである.正しいものを選べ.
溶接部では,溶接後ある時間を経過してから割れが発生することがあるので検査の時期を考慮すべきである
40
明視の距離は通常どのくらいか.正しいものを選べ.
25㎝
41
次の文は,ブラックライトから照射される紫外線の波長範囲について述べたものである.正しいものを選べ.
315〜400nm
42
探傷剤の性質について述べたものである.正しいものを選べ.
後乳化性蛍光の浸透液は,水だけでは完全に洗い流すことは出来ない
43
次の文は,浸透探傷試験に使用される乾燥装置について述べたものである.正しいものを選べ.
乾燥器内の温度は一定が良く,温度制御機能が必要である
44
次の文は,ブラックライトについて述べたものである.正しいものを選べ.
照射される紫外線の強度は試験面で最低でも1000μW/㎠必要である
45
次の文は,対比試験片について述べたものである.正しいものを選べ
タイプ3対比試験片は割れの寸法を調整することは困難であるが,タイプ1対比試験片はめっき層の厚さを調整することによって割れの深さを調整することができる
46
次の文は,対比試験片の内容で不適切なことについて述べたものである.正しいものを選べ.
対比試験片を使用すれば試験条件を決定することが出来る
47
次の文は,アルミ焼き割れ試験片について述べたものである.誤っているものを選べ.
割れの深さがほとんど一定である
48
次の文は,対比試験片の使用目的について不適切な内容を述べたものである.正しいものを選べ.
対比試験片のきずが検出出来れば,対比試験片に表示されているきずの幅と深さと同じきずが実際の試験体にあれば全て検出されるのでその目的のために使用出来る
49
次の文は,対比試験片について述べたものである.正しいものを選べ.
連続して使用している探傷剤の性能が低下していないことを点検するために用いられる
50
次のうち,誰がやっても同じ結果が得られるように具体的に分かりやすく作業の内容を示したり作業手順に従って,順を追って作業を進める際の注意事項を示したりする文書はどれか.正しいものを選べ.
指示書
51
次の文は,浸透探傷試験方法について述べたものである.正しいものを選べ.
ボルトやナットのようなねじ部を持つ試験体の検査には,水洗性蛍光浸透探傷試験が適している
52
次に示す浸透探傷試験の基本選択として正しいものを選べ.
試験体に着目した場合,小型量産部品及びねじやキー溝など鋭角な隅部の探傷に水洗性蛍光浸透探傷試験を選択した
53
次の項目は,浸透探傷試験の適用対象について記したものである.正しいものを選べ.
水洗性染色浸透探傷試験ー粗い面の試験品
54
次の文は,疲労割れを検出するために大型部品や構造物を部分的に探傷する場合に最も適切な探傷方法を示したものである.正しいものを選べ.
溶剤除去性蛍光浸透探傷試験
55
次の文は,浸透探傷試験の適用対象について述べたものである.正しいものを選べ.
小型量産部品やねじ,キー溝など鋭角な隅部の探傷には水洗性蛍光浸透探傷試験が適する
56
次の探傷方法において,乾燥処理を必要としない試験方法はどれか.正しいものを選べ.
溶剤除去性蛍光浸透探傷試験ー速乾式現像法
57
次は,小型鋳造品(複雑形状)の保守検査を行う場合に最も適した探傷方法を示したものである.正しいものを選べ.
水洗性蛍光浸透探傷試験ー乾式現像法
58
次の項目は,水洗性蛍光浸透探傷試験ー速乾式現像法の操作手順を示したものである.正しいものを選べ.
前処理ー浸透処理ー洗浄処理ー乾燥処理ー現像処理ー観察ー後処理
59
次の項目は,各浸透探傷試験の操作手順を示したものである.正しいものを選べ.
溶剤除去性蛍光浸透探傷試験ー湿式現像法 前処理ー浸透処理ー除去処理ー現像処理ー乾燥処理ー観察ー後処理
60
次の文は,後乳化性蛍光浸透探傷試験の適用対象について述べたものである.正しいものを選べ. 1:微細な割れ・幅が広く浅い割れに適用出来る 2:小型の量産部品・ねじやキー溝等鋭角な隅部を持つ試験体に適用出来る 3:大型部品や構造物を部分的に探傷する場合に適用出来る 4:疲労割れ・研削割れ等は幅が非常に狭い割れに適用出来る 5:水道及び電気設備のない場合に適用出来る
1と4
61
次の文は,浸透探傷試験の操作手順を示したものである.水洗性蛍光浸透探傷試験ー湿式現像法を適用する場合の操作手順について正しいものを選べ.
前処理ー浸透処理ー洗浄処理ー現像処理ー乾燥処理ー観察ー後処理
62
次の文は,浸透探傷試験の処理方法について述べたものである.正しいものを選べ.
微細なきずに対し溶剤除去性蛍光浸透探傷試験を適用した
63
次の文は,前処理について述べたものである.正しいものを選べ.
化学的な処理方法として酸洗い,アルカリ洗浄等を行った場合は中和,水洗いを行う必要がある
64
次の文は,前処理について述べたものである.誤っているものを選べ.
有機溶剤により油脂類を除去する場合は溶解に必要な量の溶剤を使用し,溶解後,溶剤が揮発すると同時に油脂類を揮発させて除去させるのが一般的である
65
次の文は,前処理について述べたものである.正しいものを選べ.
泥・粘土類を除去するには水溶性界面活性剤を添加した温水で洗浄すると良い
66
次の文は,目処理について述べたものである.正しいものを選べ.
高粘度の油脂類の汚れは,有機溶剤の蒸気脱脂や界面活性剤を入れた水蒸気洗浄が有効である
67
次は,浸透処理について述べたものである.正しいものを選べ.
浸透処理を浸漬法で行った場合の排液処理は余剰浸透液を予め少なくするために行う操作である.
68
次の文は,浸透液の排液について述べたものである.正しいものを選べ.
排液は次工程の処理がより容易に確実に実施できるために行う
69
次の文は,浸透処理について述べたものである.正しいものを選べ.
浸透処理には浸漬,スプレー,刷毛塗り等の方法があるが,いずれも排液時間は浸透時間に含める
70
次は,浸透液の適用方法と試験対象物との組み合わせを示したものである.最も正しい組み合わせを選べ.
スプレー法ー大型構造物の部分探傷
71
次は,梅雨時等の湿度が高い場合の浸透探傷試験について述べたものである.正しいものを選べ.
前処理の後,自然乾燥では十分に乾燥出来ない場合はドライヤーを使用して乾燥させる
72
次の文は,乳化処理について述べたものである.正しいものを選べ.
乳化処理のポイントは試験体表面の余剰浸透液にのみ乳化剤が混ざるようにし,きずの中に浸透している浸透液には乳化剤が混ざらないようにすることである
73
次の文は,洗浄処理について述べたものである.正しいものを選べ.
水洗性浸透探傷試験の洗浄処理では,一般的に水圧は147〜275kpa(1.5〜2.8kgf/㎠)位である
74
次の文は,洗浄処理について述べたものである.正しいものを選べ.
複雑な形状の試験体を洗浄するときは,一般に洗浄のしにくい所から始め,洗浄の容易な部分は出来るだけ後で素早く行う
75
次の文は,溶剤除去性蛍光浸透探傷試験における適正な除去処理の程度を確認する方法について述べたものである.正しいものを選べ.
ブラックライトで試験面に紫外線を照射して確認する
76
次の文は,溶剤除去性蛍光浸透探傷試験におれる適正な除去処理の程度を確認する方法について述べたものである.正しいものを選べ.
ブラックライトで試験面に紫外線を照射して確認する
77
次の文は各種現像法について述べたものである.正しいものを選べ.
乾式現像法における現像剤の適用方法にはエアーフライング法,浸漬法,ふりかけ法等がある
78
次の文は染色浸透探傷試験の指示模様の知覚について述べたものである.正しいものを選べ.
知覚しやすいかし難いかは指示模様の大きさと浸透液とバックグラウンドの色で決まる
79
次の文はきずの指示模様の観察について述べたものである.正しいものを選べ
染色浸透探傷試験の場合の試験面の明るさは通常500lx以上必要である
80
次の文は,再試験について述べたものである.正しいものを選べ.
再試験は,指示模様がきずによるものか疑似指示によるものかの判断が困難な場合にも行うもので,再試験が必要な箇所の現像剤を取り除き再度前処理から行う
81
次の文は,後処理について述べたものである.正しいものを選べ.
試験面上の現像剤は吸湿性が強く錆の発生原因になるので除去する
82
次は,微細な割れ及び幅が広く浅い割れの検出に最も適している探傷法を示したものである.正しいものを選べ.
後乳化性蛍光浸透探傷試験
83
次の文は,水エアゾール洗浄剤を用いた水洗性浸透探傷試験について述べたものである.正しいものを選べ.
キー溝・ねじ部形状の複雑なものや表面の粗いものに適している
84
次の文は,水エアゾールを用いた水洗性浸透探傷試験について述べたものである.正しいものを選べ.
水エアゾールは,浸透処理後まず乾いたウエスで余剰浸透液を除去した後残った余剰浸透液に洗浄水を一定の距離から吹き付けて洗浄する
85
次の文は,低温下に於ける浸透探傷試験の問題点について述べたものである.正しいものを選べ.
速乾式現像剤の溶剤の揮発性の低下による乾燥時間の増加
86
小型航空機の前脚を上下させるアクチェーターの部(材質はアルミニウムとチタン合金と銅合金)を保守検査しなければならない.次の条件が提示されている場合最も適した試験方法を選べ. 1:検査対象物は組み立て品が多い 2:鍛造品・鋳造品を機械加工した部品が使用されており鋳肌面が残っている 3:応力の繰り返しで生じる微細な割れが存在する
水洗性蛍光浸透探傷試験ー乾式現像法
87
次のうち,キー溝やねじ部の様に形状が複雑な試験体や表面粗さの粗いものに適用出来,比較的検出感度も高い探傷方法はどれか.正しいものを選べ.
水洗性蛍光浸透探傷試験
88
次の文は,現像面を観察するのに必要な環境条件を述べたものである.正しいものを選べ.
光源と目の配置で光源の光が直接目に入らないようにする
89
浸透探傷試験において浸透指示模様の観察時の周辺部の明るさ(又は暗さ)として次のうち正しいものを選べ.
明所視の場合は明るくとも10000lx程度・暗所視の場合は20lx以下の暗さが望ましい
90
次の文は,探傷剤の疲労のうちゲル化という疲労を起こす探傷剤について述べたものである.正しいものを選べ.
湿式現像剤
91
湿式現像剤20Lの比重を測定した所,濃度は62g/Lであった.この濃度を60g/Lにするためには何Lの水を追加すれば良いか.正しいものを選べ.
670mL
92
次の文は,エアゾールタイプの探傷剤の管理いついて述べたものである.正しいものを選べ.
浸透液についてはガス圧が低下していても液がノズルから出て,性能に変化がなければそのまま使用して構わない
93
湿式現像液の比重を測定した結果,濃度は63g/Lであった.この濃度が高すぎるため0.5Lの水道水を加えて濃度調整を行った.水道水を加えた後の濃度はおおよそどの位になるか正しいものを選べ.但し濃度調整前の現像液は10Lあるものとする
60g/L
94
次の文は,現像剤粉末の体内取り込みを防止する手段を述べたものである.誤っているものを選べ.
作業場の空気の流れを調べ風下で作業を行う
95
次の文は,安全管理について述べたものである.正しいものを選べ.
エアゾール製品の探傷剤には,引火性ガス充填したものと不燃性ガスを充填したものがある
96
次の文は,探傷剤のエアゾール製品について述べたものである.正しいものを選べ.
エアゾール製品の内圧は,一般的に25℃で290〜490kpaである