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倫理(2023年)
25問 • 4ヶ月前
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    問題一覧

  • 1

    ビーチャムらが提示した4つの原則は現在、医療職の守るべき倫理原則として標準的なものと見られている。それらを正しく挙げよ。

    患者への無危害, 患者の利益(健康と幸福)の促進, 患者の公平な扱い, 患者の自律自己決定の尊重

  • 2

    患者の自律(自己決定)のための具体的な手立てがインフォームド・コンセントである。インフォームド・コンセントについて正しく述べたものを選べ。

    自分の状態や可能な選択肢について十分に説明を受けたうえで、医療者の提示した方針に同意した場合にのみ医療措置が施されること。

  • 3

    インフォームド・コンセントを正面から否定する論はほとんどないが、これが適応されない場合もある。それに当てはまらないものはどれか。

    情報を開示しない方が医療効果があると思われる場合

  • 4

    患者の自律(自己決定)よりも患者の利益(健康と幸福)を重視する考えがパターナリズムである。パターナリズムについて正しく述べたものを選べ。

    それが患者の利益のためになるのなら、専門家である医療者が患者の意思決定に干渉したとしても不当ではないという考えのこと。

  • 5

    パターナリズムの分類について正しく述べたものを選べ。

    患者の意思に医療者が干渉するのが強いパターナリズムで、患者が意思を持たない場合に医療者が選ぶのが弱いパターナリズムである。

  • 6

    パターナリズムの分類について正しく述べたものを選べ。

    患者に厳しい言い方をして医療上の適切な選択肢を押し付けるものが強制的パターナリズムで、不適切な選択肢を示さなかったり、穏健な言い方をして乱暴な印象がないのが非強制的パターナリズムである。

  • 7

    AIDやAIHなどのように高い技術を駆使した生殖補助医療医療を高度生殖補助医療技術というが、こういう技術を用いない穏健な生殖補助医療にはどんなものがあるか。

    オギノ式の基礎体温によるタイミング法

  • 8

    AIDやAIHとの違いを正しく述べたものを選べ。

    どちらも人工授精だが、夫の精子に問題はないが性交によっては妊娠しにくい場合に夫の精子を用いるのがAIHで、夫に精子がない、もしくは問題がある場合に第三者の精子を用いるのがAIDである。

  • 9

    AIDはすでにかなり広まっているが、今後検討すべき問題も指摘されている。このうち特に注目されている問題はどれか。

    生まれた子が自分の出を知る権利が定められていないままで良いのか議論がある。個人情報の保護と知る権利とのどちらが大事かである。

  • 10

    体外受精のうち代理母によるものは、代理母の卵子提供の有無によって区別されることがある。この点について正しく述べているものを以下から選べ。

    卵子も子宮も提供する代理母は口ゲート・マザー、卵子は提供せずに子宮のみ提供する代理母はホスト・マザーと呼ぶことが多い。

  • 11

    生殖補助医療にかかわる最近の制度上の変更について正しく述べているものを以下から選べ。

    2022年4月から高度な技術を用いるものも含めていちぶ保険適用となり、生殖補助医療を望む者の経済的負担が減った。

  • 12

    人工妊娠中絶について誤っているものを以下から選べ。

    アメリカ合国では宗教的背景もあり人工妊娠中絶は良くないが仕方ない場合もあると善悪をはっきりさせない考えが強い。それに対して日本では女子の自己決定の権利を認めて人工妊娠中絶は悪くないとする考えが強いが、この女子の自由より胎児の生命を重視して人工妊娠中絶は許しがたい悪だとする意見も強くなり、国論を二分している。

  • 13

    QOL(Quality of Life)はふたつの意味合いに応じてたつの訳語を持つ。この語が多く遣われるのは、病気やけがや障碍のある者がそのことで強いられる生活の不便を少しでも減らして満足のいく生活を送れる度合いという意味でだが、この場合には何と訳されるか(小間A)。また、QOLのもうひとつの意味は自分の生きている状態が当人から見て生きる価値があるかないかをあらわす指標ということだが、この場合には何と訳されるか。

    生活の質, 生命の質

  • 14

    QOLの2番目の意味(生命の質)で、生きる意味がないと当人自身が判断したとき、安楽死や尊厳死が考えられることになる。このうち安楽死については、積極的安楽死と消極的安楽死という区別が設けられている。この相違について正しく述べているものを以下から選べ。

    患者を死に至らしめる処置を積極的に取るのが積極的安楽死、治療の停止によって患者を死に至らしめるのが消極的安楽死である。

  • 15

    安楽死について、日本の司法判断では三つの条件を満たす必要がある。この三つの条件を正しく示しているものを以下から選べ。

    いずれにしても死期が近いこと、耐え難い苦痛があって取り除けないこと、当人がそれ(安楽死)を希望していること。

  • 16

    尊厳死とは安楽死(特に消極的安楽死)とに明確な区別があるとはいいにくい。この点について正しいものを以下から選べ。

    安楽死も尊厳死も当人が望まない状態から解放されるための死で、大きな違いは認めにくい。ただ、安楽死という語には社会の抵抗も強いので(特に消極的)安楽死を尊厳死と呼ぶことにしているだけである。

  • 17

    安楽死や尊厳死は法的にはほぼ認められないが、事実上(消極的)安楽死はなされているともいえる。これについて正しく述べているものを選べ。

    明確な死の選択が許されるのは設問 15で問うた条件が満たされ場合だけだが、治療法の選択として延命治療を拒否することはかなりある。

  • 18

    ここまで安楽死(や尊厳死)のことを問うてきた。それは基本的には身体の状態が非常に悪化したときに当人の希望によって選ばれる死のことだが、しかし当人が希望したからといって簡単にその人が死ぬことを受け容れてはいけない。それはなぜか。この点について正しく述べているものを選べ。

    予想外の病気やけがをした人が死にたいといったとき、それが本当に死の希望だとはかぎらない。いままでと同じ条件で生きられなくなったときの新しい生き方が判らないだけかもしれない。まずは死の希望を受け容れるのではなく周囲が新しい生き方を指し示すべきである。

  • 19

    自己意識がない者は生きることが選べなくて仕方ない(つまり場合によっては殺されても仕方がない)と主張するパーソン論はきわめてショッキングな考えに聞こえる。だがこれが事実上認められる場合がありうる。そのひとつが家族が延命治療を選ばないことである。これについて正しく述べているものを選べ。

    延命治療を選ぶかどうかを判断しなくはならないといけないときには当人にはもう意識がない場合が多い。したがって実質的には当人ではなく家族が、当人が生きるかどうかを選んでいることになる。

  • 20

    生死の観点による植物状態(選延性意識障害)と脳死状態との異同について、以下から正しいものを選べ。

    植物状態は意識は失われていても間違いなく生きている。脳死状態は個体の死だと見るべきだという意見が多数派だが、異論もある。

  • 21

    脳死を個体死だと見る方が醸器移植に有利である。その理由を選べ。

    脳死状態の者が生きているとすると重要な臓器を取り出すことは殺人になるが、すでに死体なら殺人をせずに臓器を取り出せるから。

  • 22

    1997年の旧臓器移植法では、脳死状態の人から臓器を取り出すのには三つの条件をつけていた。その三つの条件をすべて選べ。

    当人が自分が脳死状態になったら臓器提供すると文書で明示している。, 当人が臓器提供することを当人の家族も同意している。, 当人が15歳以上である。

  • 23

    2009年公布(2010年施行)の改訂臓器移植法で、脳死状態の人から臓器を取り出すのに条件として必要とされていないことを2つ選べ。

    当人が自分が脳死状態になったら臓器提供すると文書で明示している。, 当人が15歳以上である。

  • 24

    脳死状態の者からの様香移植を増やしたという点で成功したのはどちらか。

    2009年の改正験器移植法

  • 25

    1997年の旧談器移植法から 2009年の改正議器移植法へと変わったことには利点も問題点もある。これについて誤っているものを3つ選べ。

    死の判定は医師がする。その基準は1997年の旧法では三徴候説による心臓死だったが 2009年の新法では脳死へと変わった。これは人間が生きるということの意味を大きく変えることで、問題視されている。, 当人の意思による場合のみ脳死段階でもその人の死と認めるとして、その「当人の意思」を1997の旧法ではオプトアウト方式で確認することにしていたが2009年の新法ではオブトイン方式で確認すると基準を厳しくしたので脳死体からの臓器移植が難しく、問題視されている。, 1997 年の旧法では臓器提供の意思表示に年齢制限はなかったが、犯罪を誘発しかねないので 2009年の新法では満15歳以上とした。そのため子ども同士の脳死体移植が不可能になり問題視されている。

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    患者への無危害, 患者の利益(健康と幸福)の促進, 患者の公平な扱い, 患者の自律自己決定の尊重

  • 2

    患者の自律(自己決定)のための具体的な手立てがインフォームド・コンセントである。インフォームド・コンセントについて正しく述べたものを選べ。

    自分の状態や可能な選択肢について十分に説明を受けたうえで、医療者の提示した方針に同意した場合にのみ医療措置が施されること。

  • 3

    インフォームド・コンセントを正面から否定する論はほとんどないが、これが適応されない場合もある。それに当てはまらないものはどれか。

    情報を開示しない方が医療効果があると思われる場合

  • 4

    患者の自律(自己決定)よりも患者の利益(健康と幸福)を重視する考えがパターナリズムである。パターナリズムについて正しく述べたものを選べ。

    それが患者の利益のためになるのなら、専門家である医療者が患者の意思決定に干渉したとしても不当ではないという考えのこと。

  • 5

    パターナリズムの分類について正しく述べたものを選べ。

    患者の意思に医療者が干渉するのが強いパターナリズムで、患者が意思を持たない場合に医療者が選ぶのが弱いパターナリズムである。

  • 6

    パターナリズムの分類について正しく述べたものを選べ。

    患者に厳しい言い方をして医療上の適切な選択肢を押し付けるものが強制的パターナリズムで、不適切な選択肢を示さなかったり、穏健な言い方をして乱暴な印象がないのが非強制的パターナリズムである。

  • 7

    AIDやAIHなどのように高い技術を駆使した生殖補助医療医療を高度生殖補助医療技術というが、こういう技術を用いない穏健な生殖補助医療にはどんなものがあるか。

    オギノ式の基礎体温によるタイミング法

  • 8

    AIDやAIHとの違いを正しく述べたものを選べ。

    どちらも人工授精だが、夫の精子に問題はないが性交によっては妊娠しにくい場合に夫の精子を用いるのがAIHで、夫に精子がない、もしくは問題がある場合に第三者の精子を用いるのがAIDである。

  • 9

    AIDはすでにかなり広まっているが、今後検討すべき問題も指摘されている。このうち特に注目されている問題はどれか。

    生まれた子が自分の出を知る権利が定められていないままで良いのか議論がある。個人情報の保護と知る権利とのどちらが大事かである。

  • 10

    体外受精のうち代理母によるものは、代理母の卵子提供の有無によって区別されることがある。この点について正しく述べているものを以下から選べ。

    卵子も子宮も提供する代理母は口ゲート・マザー、卵子は提供せずに子宮のみ提供する代理母はホスト・マザーと呼ぶことが多い。

  • 11

    生殖補助医療にかかわる最近の制度上の変更について正しく述べているものを以下から選べ。

    2022年4月から高度な技術を用いるものも含めていちぶ保険適用となり、生殖補助医療を望む者の経済的負担が減った。

  • 12

    人工妊娠中絶について誤っているものを以下から選べ。

    アメリカ合国では宗教的背景もあり人工妊娠中絶は良くないが仕方ない場合もあると善悪をはっきりさせない考えが強い。それに対して日本では女子の自己決定の権利を認めて人工妊娠中絶は悪くないとする考えが強いが、この女子の自由より胎児の生命を重視して人工妊娠中絶は許しがたい悪だとする意見も強くなり、国論を二分している。

  • 13

    QOL(Quality of Life)はふたつの意味合いに応じてたつの訳語を持つ。この語が多く遣われるのは、病気やけがや障碍のある者がそのことで強いられる生活の不便を少しでも減らして満足のいく生活を送れる度合いという意味でだが、この場合には何と訳されるか(小間A)。また、QOLのもうひとつの意味は自分の生きている状態が当人から見て生きる価値があるかないかをあらわす指標ということだが、この場合には何と訳されるか。

    生活の質, 生命の質

  • 14

    QOLの2番目の意味(生命の質)で、生きる意味がないと当人自身が判断したとき、安楽死や尊厳死が考えられることになる。このうち安楽死については、積極的安楽死と消極的安楽死という区別が設けられている。この相違について正しく述べているものを以下から選べ。

    患者を死に至らしめる処置を積極的に取るのが積極的安楽死、治療の停止によって患者を死に至らしめるのが消極的安楽死である。

  • 15

    安楽死について、日本の司法判断では三つの条件を満たす必要がある。この三つの条件を正しく示しているものを以下から選べ。

    いずれにしても死期が近いこと、耐え難い苦痛があって取り除けないこと、当人がそれ(安楽死)を希望していること。

  • 16

    尊厳死とは安楽死(特に消極的安楽死)とに明確な区別があるとはいいにくい。この点について正しいものを以下から選べ。

    安楽死も尊厳死も当人が望まない状態から解放されるための死で、大きな違いは認めにくい。ただ、安楽死という語には社会の抵抗も強いので(特に消極的)安楽死を尊厳死と呼ぶことにしているだけである。

  • 17

    安楽死や尊厳死は法的にはほぼ認められないが、事実上(消極的)安楽死はなされているともいえる。これについて正しく述べているものを選べ。

    明確な死の選択が許されるのは設問 15で問うた条件が満たされ場合だけだが、治療法の選択として延命治療を拒否することはかなりある。

  • 18

    ここまで安楽死(や尊厳死)のことを問うてきた。それは基本的には身体の状態が非常に悪化したときに当人の希望によって選ばれる死のことだが、しかし当人が希望したからといって簡単にその人が死ぬことを受け容れてはいけない。それはなぜか。この点について正しく述べているものを選べ。

    予想外の病気やけがをした人が死にたいといったとき、それが本当に死の希望だとはかぎらない。いままでと同じ条件で生きられなくなったときの新しい生き方が判らないだけかもしれない。まずは死の希望を受け容れるのではなく周囲が新しい生き方を指し示すべきである。

  • 19

    自己意識がない者は生きることが選べなくて仕方ない(つまり場合によっては殺されても仕方がない)と主張するパーソン論はきわめてショッキングな考えに聞こえる。だがこれが事実上認められる場合がありうる。そのひとつが家族が延命治療を選ばないことである。これについて正しく述べているものを選べ。

    延命治療を選ぶかどうかを判断しなくはならないといけないときには当人にはもう意識がない場合が多い。したがって実質的には当人ではなく家族が、当人が生きるかどうかを選んでいることになる。

  • 20

    生死の観点による植物状態(選延性意識障害)と脳死状態との異同について、以下から正しいものを選べ。

    植物状態は意識は失われていても間違いなく生きている。脳死状態は個体の死だと見るべきだという意見が多数派だが、異論もある。

  • 21

    脳死を個体死だと見る方が醸器移植に有利である。その理由を選べ。

    脳死状態の者が生きているとすると重要な臓器を取り出すことは殺人になるが、すでに死体なら殺人をせずに臓器を取り出せるから。

  • 22

    1997年の旧臓器移植法では、脳死状態の人から臓器を取り出すのには三つの条件をつけていた。その三つの条件をすべて選べ。

    当人が自分が脳死状態になったら臓器提供すると文書で明示している。, 当人が臓器提供することを当人の家族も同意している。, 当人が15歳以上である。

  • 23

    2009年公布(2010年施行)の改訂臓器移植法で、脳死状態の人から臓器を取り出すのに条件として必要とされていないことを2つ選べ。

    当人が自分が脳死状態になったら臓器提供すると文書で明示している。, 当人が15歳以上である。

  • 24

    脳死状態の者からの様香移植を増やしたという点で成功したのはどちらか。

    2009年の改正験器移植法

  • 25

    1997年の旧談器移植法から 2009年の改正議器移植法へと変わったことには利点も問題点もある。これについて誤っているものを3つ選べ。

    死の判定は医師がする。その基準は1997年の旧法では三徴候説による心臓死だったが 2009年の新法では脳死へと変わった。これは人間が生きるということの意味を大きく変えることで、問題視されている。, 当人の意思による場合のみ脳死段階でもその人の死と認めるとして、その「当人の意思」を1997の旧法ではオプトアウト方式で確認することにしていたが2009年の新法ではオブトイン方式で確認すると基準を厳しくしたので脳死体からの臓器移植が難しく、問題視されている。, 1997 年の旧法では臓器提供の意思表示に年齢制限はなかったが、犯罪を誘発しかねないので 2009年の新法では満15歳以上とした。そのため子ども同士の脳死体移植が不可能になり問題視されている。