BIMCIM10章

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  • 1

    情報共有と情報マネジメント 10.1 BS1192とPAS1192について  BIMが2000年頃から欧米で利用され始めた当初は、3次元モデルを作成し利用することに主眼が置かれていたが、徐々に発注者、設計者、施工者がどうしたら3次元モデル、情報を共有しながら、効率的でミスのない建設プロジェクトのライフサイクルを構築できるかに移行していった。すなわち、情報マネジメントのありかたに、より強い関心が向いて行ったのである。  英国政府は、とりわけ早い段階で○○の重要性に気づき、土木建設分野におけるプロジェクトの情報・データの管理・運用のあり方に関するルールや標準をまとめ、2007年12月に○○を発行した。BSはBritish Standardの略で、英国の主に工業分野の標準、規格であり、日本でいえば○○に相当する。BS1192:2007のタイトルはCollaborative production of architectural,engineering and construction information-Code of Practiceであり、「○○」が日本語の意味である。この規格では、主にデータや情報を建設プロジェクトでどのように扱うべきかといった精神的な条項が多く、具体的なルールなどはあまり見当たらなかった。  2013年2月に英国は、BS1192:2007に基づいて、○○を発行した。PASとは、Publicly Available Specificationの略で、直訳すると「○○」となるが、「公開仕様書」と訳されている。単に英国内だけで規格を流通させるのではなく、世界に公開することによって、国際標準ISOにする戦術として用いられる。この規格のタイトルは、Specification for information management for the capital/delivery phase of construction projects Using building information modellingであり、日本語に訳すと「○○」となる。  次いで2014年3月に英国は、PAS1192-3:2014を発行した。この規格のタイトルは、Specification for information management for the Operational phase of assets using building information modelling であり、「○○」を意味する。  PAS1192シリーズは、2番が設計・施工フェーズが対象で、3番が運用・維持管理(Q$M:Operation and Maintenance)フェーズが対象となっている。このように、建築物やインフラの情報マネジメントにおいては、完成し発注者に引き渡すまでと後にわけて論じるのが英国流である。費用支出についても同様に分けて論じている。すなわち、○○と○○である。CAPEXはCapital Expenditureの略で、資本的支出と訳され、調査測量、設計、施工などの設備投資や初期費用を意味する。PAS1192-2:2013のタイトルの中にある、capital/delivery Phaseという語句のcapitalは、まさにこの「資本的な」という意味であるが、日本語になりにくいので「設計施工」と本書では訳した。一方、OPEXはOperational Expenditureの略で、運用維持費と訳され、運用・維持管理にかかるコストを意味する。  話が少しそれたが、元に戻して、2014年9月に英国はBS1192-4:2014を発行した。タイトルはCollaboretive production of information Part4:Fulfilling employers information exchange requirements Using Cobie-Code of practiceであり、意味は「○○」となる。Cobieについては、第15章で記す。  2015年5月に英国はPAS1192-5:2015を発行した。タイトルは、Specification for security-minded building information modelling,digital built environments And smart asset managementであり、「○○」を意味する。  英国はこのように2010年代半ばに、5つの情報マネジメントに関するBSとPASの規格を発表し、相次いでISO化していった。その結果生まれたのが○○シリーズである。

    情報マネジメント, BS1192:2007, JIS(日本工業規格), AEC(建築設計、構造・設備工学と施工)に関する情報の協調的な作成ー実務指針, PAS1192-2:2013, 一般公開され誰でも入手可能な仕様書, BIMを用いた建設プロジェクトの設計施工/引き渡しフェーズのための情報マネジメントの仕様書, BIMを用いたアセット(ビルやインフラ)の運用・維持管理フェーズのための情報マネジメントの仕様書, CAPEX, OPEX, 情報の協調的な作成(第4部):Cobieを用いた発注者の情報交換要件の実現-実務指針, セキュリティ志向のBIM、デジタル建造環境及びスマートアセット(ビルやインフラ)管理のための仕様書, ISO19650

  • 2

    10.2 ISO19650について  ISO19650は、建設物資産のライフサイクル全体を通じて情報を管理するための規格としての国際標準である。プロジェクトの発注者(施主)にとって情報を明確に定義しており、〇〇や〇〇、〇〇などのメンバー間で効率的かつ効果的に情報をやり取りするための方法やプロセス、期限などについて詳細に定義している。  ISO19650としてISOが発行している規格は次のとおりである。   ①ISO19650-1:2018     タイトルはOrganization and digitization of information about buildings and civil engineering works, including building information modelling (BIM) -- Information management using building information modelling -- Part 1: Concepts and principlesであり、日本語には「ビルディング情報モデリング(BIM)を含む建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化-ビルディング情報モデリングを使用する情報マネジメント第1部:〇〇」と訳されている。   ②ISO19650-2:2018      タイトルは、Organization and digitization of information about buildings and civil engineering works, including building information modelling (BIM) -- Information management using building information modelling -- Part 2: Delivery phase of the assetsであり、日本語には「ビルディング情報モデリング(BIM)を含む建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化-ビルディング情報モデリングを使用する情報マネジメント第2部:〇〇」と訳されている。         ③ISO19650-3:2020      タイトルは、Organization and digitization of information about buildings and civil engineering works, including building information modelling (BIM) -- Information management using building information modelling -- Part 3: Operational phase of the assetsであり、日本語には「ビルディング情報モデリング(BIM)を含む建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化-ビルディング情報モデリングを使用する情報マネジメント第3部:〇〇」と訳されている。    ④ISO19650-4:2020      タイトルは、Organization and digitization of information about buildings and civil engineering works, including building information modelling (BIM). Information management using building information modelling - Part 4: Information exchangeであり、日本語には「ビルディング情報モデリング(BIM)を含む建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化-ビルディング情報モデリングを使用する情報マネジメント第4部:〇〇」と訳されている。    ⑤ISO19650-5:2020      タイトルは、Organization and digitization of information about buildings and civil engineering works, including building information modelling (BIM) -- Information management using building information modelling -- Part 5: Security-minded approach to information managementであり、日本語にはビルディング情報モデリング(BIM)を含む建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化-ビルディング情報モデリングを使用する情報マネジメント第5部:〇〇」と訳されている。

    設計者, 施工者, 施設運用管理者, 概念及び原則, 資産のデリバリーフェーズ, 資産の運用フェーズ, 情報交換, 情報マネジメントに対するセキュリティ志向のアプローチ

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    10.3 ISO19650による情報の要件とモデル  ISO19650では、プロジェクトのライフサイクルを通じた情報要件と情報モデルを複数個規定しており、それらはアルファベット3文字の短縮系で記される。表10.1に情報要件と情報モデルの関係を示し、以下、列挙する。  表10.1 ISO19650で規定されている情報要件と情報モデルの関係  ・OIR:Organisation Internationale de Radiodiffusion(○○)OIRは、発注者や設計者や施工者のようなオペレータ(遂行者)が各組織の目的を達成するために必要な情報要件の仕様を規定するものである。  ・PIR:project information requirements(○○)PIRは、特定の建設プロジェクトについて、関係する組織のハイレベルの戦略的な目的に答えることを支援するものである。  ・AIR:Asset Information Requirements(○○)AIRは、プロジェクトが完成して引き渡す際に、設計・施工プロジェクトチームが発注者に納品しなければならない情報(発注者が維持管理(O&M)のために必要とする)の要件である。  ・EIR:Exchange Information Requirements(○○)EIRは、特に情報やデータの交換に関する要件である。  ・PIM:Project Information Model(○○)PIMは、建設物の引き渡しの際に必要とするプロジェクトに関する情報モデルで、AIMへの重要な入力資源(ソース)である。  ・AIM:Asset Information Model(○○)AIMは、プロジェクトの運用・維持管理(O&M)でモデルベースの各種作業のために利用されるモデル。AIMは、施設と機器類の属性情報を持つAs-Builtの3次元モデルである。    各種要件がプロジェクトのライフサイクルにおけるどのフェーズに対応するものかを表10.2に示す。

    組織の目的に関連した情報要件, アセットの引き渡しに関する情報要件, アセットの運用・維持に関する情報要件, 発注者が受注者に対して規定する情報やデータの要件, アセットの引き渡しフェーズに関する情報モデル, アセットの運用・維持管理に関する情報モデル

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    10.4 CDE(共通データ環境)  10.4.1 CDEとは  ○○は、ISO19650で規定されたもので、きちんと管理されたプロセスを通じて情報コンテナを収集、管理及び配布するための、特定のプロジェクトまたはアセットについての合意された電子的な情報環境である。ここで、○○とは、ファイル、システム又はアプリケーションの記憶域における階層から抽出可能な名前のついた永続的な情報一式と定義される。例を挙げると、○○、○○、○○、○○、○○の部分集合などである。  なぜCDEのような一般の技術者にはわかりにくい事柄が必要なのかを簡単に説明する。従来のようなデジタルになったとはいっても、ほとんどアナログに近い図面や文書のファイルを電子メールでやり取りし、ウォーターモデル方で順番に仕事をしているうちは、CDEやISO19650で規定しているような、ある意味、面倒な取り決めをしなくても、何とかやっていけた。しかし、BIMで関係者が3次元モデルデータや属性情報などを共有しながらプロジェクトを進めていくようになると、きちんとした規定によって管理されたプロセスを経ずに今まで通りに実行すれば、ファイルが読めないとか、指示を電話でした、していないとか、などといったことが、多発することはあきらかである。そこで、発注者や受注者ら全員が合意して、作業できる共通のデータ環境が必要になったのである。  CDEでは、管理される情報はすべて関係者が理解できるようにするべきであり、○○、○○、○○、○○、○○などを明確にすることが望ましい。また、いつ、どういう指示をどのような方法で誰に対してしたのかといった○○をきちんと残せることもCDEでは必要とされる。

    CDE, 情報コンテナ(information Container), サブディレクトリ, 情報ファイル(モデル、ドキュメント、表、スケジュールなど), チャプター(章), セクション(節), レイヤやシンボルなどの情報ファイル, 情報フォーマット, 配信フォーマット, 情報モデルの構造, 情報を構造化し分類する方法, メタデータの属性の名称, 情報交換の履歴

  • 5

    10.4.2 CDEにおける情報のステータス管理  CDEでは、情報は、以下の4つのステータス(状態)に分類される。   ①○○   ②○○   ③○○   ④○○  「作業中」のデータは、発注者または受注者が作業を実施しているもので、他者には見せず、○○な環境で作業する。BIM/CIMモデルあるいは図面などが出来たと判断し、他者に見せて、意見を貰おうというのが「共有」の状態である。国土交通省では「協議中」という。共有の状態のうちは、関係者が意見をやり取りし、情報の修正を行う。発注者がこれでよしと承認すると、「パブリッシュト」つまり、発行された状態となる。これを国土交通省では「承認済」と言っている。この状態になったらば、双方とも勝手に情報を変更してはならない、いわば「固定化」された状態になる。もし、何らかの理由で変更を加えなければならなくなれば、その理由、経緯などを記して、その情報に変更を加える作業に入るので、新たなバージョンの「作業中」となり、次に共有、パブリッシュトへと進行していく。こうした履歴管理とオープンな情報変更によって、透明性や説明責任が向上し、様々なリスクを軽減することにつながる。  プロジェクト竣工し、引き渡しが終了したときに、運用・維持管理フェーズであまり見ることはない情報については、「アーカイブ」状態にする。運用・維持管理フェーズで頻繁に利用する可能性がある情報については、「パブリッシュト」の状態のまま利用する。

    作業中(Work in progress), 共有(Shared)または協議中, パブリッシュト(Published)または承認済, アーカイブ(Archived), クローズド(Closed)

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    情報共有と情報マネジメント 10.1 BS1192とPAS1192について  BIMが2000年頃から欧米で利用され始めた当初は、3次元モデルを作成し利用することに主眼が置かれていたが、徐々に発注者、設計者、施工者がどうしたら3次元モデル、情報を共有しながら、効率的でミスのない建設プロジェクトのライフサイクルを構築できるかに移行していった。すなわち、情報マネジメントのありかたに、より強い関心が向いて行ったのである。  英国政府は、とりわけ早い段階で○○の重要性に気づき、土木建設分野におけるプロジェクトの情報・データの管理・運用のあり方に関するルールや標準をまとめ、2007年12月に○○を発行した。BSはBritish Standardの略で、英国の主に工業分野の標準、規格であり、日本でいえば○○に相当する。BS1192:2007のタイトルはCollaborative production of architectural,engineering and construction information-Code of Practiceであり、「○○」が日本語の意味である。この規格では、主にデータや情報を建設プロジェクトでどのように扱うべきかといった精神的な条項が多く、具体的なルールなどはあまり見当たらなかった。  2013年2月に英国は、BS1192:2007に基づいて、○○を発行した。PASとは、Publicly Available Specificationの略で、直訳すると「○○」となるが、「公開仕様書」と訳されている。単に英国内だけで規格を流通させるのではなく、世界に公開することによって、国際標準ISOにする戦術として用いられる。この規格のタイトルは、Specification for information management for the capital/delivery phase of construction projects Using building information modellingであり、日本語に訳すと「○○」となる。  次いで2014年3月に英国は、PAS1192-3:2014を発行した。この規格のタイトルは、Specification for information management for the Operational phase of assets using building information modelling であり、「○○」を意味する。  PAS1192シリーズは、2番が設計・施工フェーズが対象で、3番が運用・維持管理(Q$M:Operation and Maintenance)フェーズが対象となっている。このように、建築物やインフラの情報マネジメントにおいては、完成し発注者に引き渡すまでと後にわけて論じるのが英国流である。費用支出についても同様に分けて論じている。すなわち、○○と○○である。CAPEXはCapital Expenditureの略で、資本的支出と訳され、調査測量、設計、施工などの設備投資や初期費用を意味する。PAS1192-2:2013のタイトルの中にある、capital/delivery Phaseという語句のcapitalは、まさにこの「資本的な」という意味であるが、日本語になりにくいので「設計施工」と本書では訳した。一方、OPEXはOperational Expenditureの略で、運用維持費と訳され、運用・維持管理にかかるコストを意味する。  話が少しそれたが、元に戻して、2014年9月に英国はBS1192-4:2014を発行した。タイトルはCollaboretive production of information Part4:Fulfilling employers information exchange requirements Using Cobie-Code of practiceであり、意味は「○○」となる。Cobieについては、第15章で記す。  2015年5月に英国はPAS1192-5:2015を発行した。タイトルは、Specification for security-minded building information modelling,digital built environments And smart asset managementであり、「○○」を意味する。  英国はこのように2010年代半ばに、5つの情報マネジメントに関するBSとPASの規格を発表し、相次いでISO化していった。その結果生まれたのが○○シリーズである。

    情報マネジメント, BS1192:2007, JIS(日本工業規格), AEC(建築設計、構造・設備工学と施工)に関する情報の協調的な作成ー実務指針, PAS1192-2:2013, 一般公開され誰でも入手可能な仕様書, BIMを用いた建設プロジェクトの設計施工/引き渡しフェーズのための情報マネジメントの仕様書, BIMを用いたアセット(ビルやインフラ)の運用・維持管理フェーズのための情報マネジメントの仕様書, CAPEX, OPEX, 情報の協調的な作成(第4部):Cobieを用いた発注者の情報交換要件の実現-実務指針, セキュリティ志向のBIM、デジタル建造環境及びスマートアセット(ビルやインフラ)管理のための仕様書, ISO19650

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    10.2 ISO19650について  ISO19650は、建設物資産のライフサイクル全体を通じて情報を管理するための規格としての国際標準である。プロジェクトの発注者(施主)にとって情報を明確に定義しており、〇〇や〇〇、〇〇などのメンバー間で効率的かつ効果的に情報をやり取りするための方法やプロセス、期限などについて詳細に定義している。  ISO19650としてISOが発行している規格は次のとおりである。   ①ISO19650-1:2018     タイトルはOrganization and digitization of information about buildings and civil engineering works, including building information modelling (BIM) -- Information management using building information modelling -- Part 1: Concepts and principlesであり、日本語には「ビルディング情報モデリング(BIM)を含む建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化-ビルディング情報モデリングを使用する情報マネジメント第1部:〇〇」と訳されている。   ②ISO19650-2:2018      タイトルは、Organization and digitization of information about buildings and civil engineering works, including building information modelling (BIM) -- Information management using building information modelling -- Part 2: Delivery phase of the assetsであり、日本語には「ビルディング情報モデリング(BIM)を含む建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化-ビルディング情報モデリングを使用する情報マネジメント第2部:〇〇」と訳されている。         ③ISO19650-3:2020      タイトルは、Organization and digitization of information about buildings and civil engineering works, including building information modelling (BIM) -- Information management using building information modelling -- Part 3: Operational phase of the assetsであり、日本語には「ビルディング情報モデリング(BIM)を含む建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化-ビルディング情報モデリングを使用する情報マネジメント第3部:〇〇」と訳されている。    ④ISO19650-4:2020      タイトルは、Organization and digitization of information about buildings and civil engineering works, including building information modelling (BIM). Information management using building information modelling - Part 4: Information exchangeであり、日本語には「ビルディング情報モデリング(BIM)を含む建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化-ビルディング情報モデリングを使用する情報マネジメント第4部:〇〇」と訳されている。    ⑤ISO19650-5:2020      タイトルは、Organization and digitization of information about buildings and civil engineering works, including building information modelling (BIM) -- Information management using building information modelling -- Part 5: Security-minded approach to information managementであり、日本語にはビルディング情報モデリング(BIM)を含む建築及び土木工事に関する情報の統合及びデジタル化-ビルディング情報モデリングを使用する情報マネジメント第5部:〇〇」と訳されている。

    設計者, 施工者, 施設運用管理者, 概念及び原則, 資産のデリバリーフェーズ, 資産の運用フェーズ, 情報交換, 情報マネジメントに対するセキュリティ志向のアプローチ

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    10.3 ISO19650による情報の要件とモデル  ISO19650では、プロジェクトのライフサイクルを通じた情報要件と情報モデルを複数個規定しており、それらはアルファベット3文字の短縮系で記される。表10.1に情報要件と情報モデルの関係を示し、以下、列挙する。  表10.1 ISO19650で規定されている情報要件と情報モデルの関係  ・OIR:Organisation Internationale de Radiodiffusion(○○)OIRは、発注者や設計者や施工者のようなオペレータ(遂行者)が各組織の目的を達成するために必要な情報要件の仕様を規定するものである。  ・PIR:project information requirements(○○)PIRは、特定の建設プロジェクトについて、関係する組織のハイレベルの戦略的な目的に答えることを支援するものである。  ・AIR:Asset Information Requirements(○○)AIRは、プロジェクトが完成して引き渡す際に、設計・施工プロジェクトチームが発注者に納品しなければならない情報(発注者が維持管理(O&M)のために必要とする)の要件である。  ・EIR:Exchange Information Requirements(○○)EIRは、特に情報やデータの交換に関する要件である。  ・PIM:Project Information Model(○○)PIMは、建設物の引き渡しの際に必要とするプロジェクトに関する情報モデルで、AIMへの重要な入力資源(ソース)である。  ・AIM:Asset Information Model(○○)AIMは、プロジェクトの運用・維持管理(O&M)でモデルベースの各種作業のために利用されるモデル。AIMは、施設と機器類の属性情報を持つAs-Builtの3次元モデルである。    各種要件がプロジェクトのライフサイクルにおけるどのフェーズに対応するものかを表10.2に示す。

    組織の目的に関連した情報要件, アセットの引き渡しに関する情報要件, アセットの運用・維持に関する情報要件, 発注者が受注者に対して規定する情報やデータの要件, アセットの引き渡しフェーズに関する情報モデル, アセットの運用・維持管理に関する情報モデル

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    10.4 CDE(共通データ環境)  10.4.1 CDEとは  ○○は、ISO19650で規定されたもので、きちんと管理されたプロセスを通じて情報コンテナを収集、管理及び配布するための、特定のプロジェクトまたはアセットについての合意された電子的な情報環境である。ここで、○○とは、ファイル、システム又はアプリケーションの記憶域における階層から抽出可能な名前のついた永続的な情報一式と定義される。例を挙げると、○○、○○、○○、○○、○○の部分集合などである。  なぜCDEのような一般の技術者にはわかりにくい事柄が必要なのかを簡単に説明する。従来のようなデジタルになったとはいっても、ほとんどアナログに近い図面や文書のファイルを電子メールでやり取りし、ウォーターモデル方で順番に仕事をしているうちは、CDEやISO19650で規定しているような、ある意味、面倒な取り決めをしなくても、何とかやっていけた。しかし、BIMで関係者が3次元モデルデータや属性情報などを共有しながらプロジェクトを進めていくようになると、きちんとした規定によって管理されたプロセスを経ずに今まで通りに実行すれば、ファイルが読めないとか、指示を電話でした、していないとか、などといったことが、多発することはあきらかである。そこで、発注者や受注者ら全員が合意して、作業できる共通のデータ環境が必要になったのである。  CDEでは、管理される情報はすべて関係者が理解できるようにするべきであり、○○、○○、○○、○○、○○などを明確にすることが望ましい。また、いつ、どういう指示をどのような方法で誰に対してしたのかといった○○をきちんと残せることもCDEでは必要とされる。

    CDE, 情報コンテナ(information Container), サブディレクトリ, 情報ファイル(モデル、ドキュメント、表、スケジュールなど), チャプター(章), セクション(節), レイヤやシンボルなどの情報ファイル, 情報フォーマット, 配信フォーマット, 情報モデルの構造, 情報を構造化し分類する方法, メタデータの属性の名称, 情報交換の履歴

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    10.4.2 CDEにおける情報のステータス管理  CDEでは、情報は、以下の4つのステータス(状態)に分類される。   ①○○   ②○○   ③○○   ④○○  「作業中」のデータは、発注者または受注者が作業を実施しているもので、他者には見せず、○○な環境で作業する。BIM/CIMモデルあるいは図面などが出来たと判断し、他者に見せて、意見を貰おうというのが「共有」の状態である。国土交通省では「協議中」という。共有の状態のうちは、関係者が意見をやり取りし、情報の修正を行う。発注者がこれでよしと承認すると、「パブリッシュト」つまり、発行された状態となる。これを国土交通省では「承認済」と言っている。この状態になったらば、双方とも勝手に情報を変更してはならない、いわば「固定化」された状態になる。もし、何らかの理由で変更を加えなければならなくなれば、その理由、経緯などを記して、その情報に変更を加える作業に入るので、新たなバージョンの「作業中」となり、次に共有、パブリッシュトへと進行していく。こうした履歴管理とオープンな情報変更によって、透明性や説明責任が向上し、様々なリスクを軽減することにつながる。  プロジェクト竣工し、引き渡しが終了したときに、運用・維持管理フェーズであまり見ることはない情報については、「アーカイブ」状態にする。運用・維持管理フェーズで頻繁に利用する可能性がある情報については、「パブリッシュト」の状態のまま利用する。

    作業中(Work in progress), 共有(Shared)または協議中, パブリッシュト(Published)または承認済, アーカイブ(Archived), クローズド(Closed)