造血機能障害と免疫機能障害(病態治療学Ⅲ)④
造血機能障害と免疫機能障害(病態治療学Ⅲ)④
100問 • 2年前優志
リウマチ性多発性筋痛症は自己免疫疾患の血管炎症候群の一つであり側頭動脈炎をしばしば合併する。◯
リウマチ性多発性筋痛症は全身倦怠感、微熱、食欲低下、体重減少などがみられた後、4週間ほどして筋肉痛が出てくる。✕
リウマチ性多発性筋痛症の血沈やCRPは軽度亢進する。✕
リウマチ性多発性筋痛症は大量のステロイド薬が必要である。✕
抗リン脂質抗体症候群は、血中に抗リン質抗体が証明され、動脈血栓、静脈血栓や血小板減少、習慣性流産をきたす疾患である。◯
抗リン脂質抗体症候群では、抗リン脂質抗体が血管内皮細胞を活性化して、凝固因子である細胞因子の発現を促進し、凝固系が活性化するために血栓症が生じると考えられる。✕
抗リン脂質抗体症候群では血栓症が起きる場所によっていろいろな症状が起こる。脳、心臓、腎臓、肺、網膜、副腎、肝の動脈や静脈に血栓症を起こす。 また、胎盤の循環不全による習慣性流産もみられる。◯
抗リン脂質抗体症候群の検査は梅毒血清反応偽陽性、抗カルジオリピンβグリコプロテインⅠ抗体陽性、 リウマチ抗凝固因子陽性、ホスファチジルセリン依存性抗プロトロンビン抗体陽性を示す。✕
抗リン脂質抗体症候群では凝固が起こりやすいため活性化部分トロンボプラスチン時間などが短縮する。✕
抗リン脂質抗体症候群の治療は血栓予防と急性期の血栓溶解が主となる。血栓予防は動脈系にワルファリンが使用される。✕
低用量アスピリンの効果判定にはPT-INR (プロトロンビン時間国際標準化比)が用いられる。✕
アレルギーとは免疫反応が過少に起こった状態で生体に害を及ぼす。 ✕
免疫には自然免疫と後天的に獲得する二次免疫とがある。✕
アレルギーのほとんどはIgE抗体が過剰に産生されるI型アレルギーである。◯
免疫反応が過少に起こる状態が免疫不全であり感染症などにかかりやすくなる。◯
抗原が体内に侵入すると抗原提示細胞 (APC) が抗原を貪食、処理し、 抗原の一部をT細胞に提示する。APCには星状細胞やマクロファージがある。✕
抗原提示を受けたT細胞は活性化しインターロイキンと呼ばれるプラズマカインを産生する。 ✕
T細胞からの刺激により、B細胞は抗体を産生するが、これは液性免疫と呼ばれる。◯
提示された抗原がアレルゲンの場合は、B細胞はIgG抗体を産生する。✕
提示された抗原が細菌、ウイルスの場合、B細胞はIgE抗体を産生する。✕
IgE抗体は好酸球の表面に付着する。この時点では準備段階でアレルギー反応はまだ起こらない (感作状態)。✕
次に感作された状態で同じアレルゲンが侵入すると肥満細胞に付着している IgE 抗体をアレルゲンが架橋し、肥満細胞はヒスタミン、 ロイコトリエンなどの化学伝達物質を放出する。この時激しい炎症反応が起こる。これがアレルギー反応である。◯
獲得免疫をもう少し詳細にみると、抗原提示細胞 (APC) はナイーブT細胞(Th0) を刺激し抑制T細胞 (Treg) に分化させる。✕
抗原が細菌、ウイルスなどの病原体であるとナイーブT細胞はヘルパーT1細胞 (Th1) 優位に分化し、アレルゲンが抗原だとヘルパーT細胞はヘルパーT2細胞 (Th2) 優位に分化する。Th1が液性免疫を促進しIgE 産生を促す。✕
Th1は細胞障害性T細胞やマクロファージを活性化し、細胞障害性T細胞はウイ ルスなどに感染した細胞を破壊する。これが細胞性免疫である。 また、 Th1 は液性免疫で産生される抗体を IgEから IgGへのクラススイッチを促す。◯
アレルギー体質の場合はThlとTh2の割合がTh1過剰となった状態である。✕
Ⅰ型アレルギーは肥満細胞、IgG抗体、化学伝達物質が関与する炎症反応である。✕
肥満細胞が放出する化学伝達物質はヒスタミン、ロイコトリエン、トロンボキサン、プロスタグランジンなどがある。ヒスタミン、ロイコトリエンは血管拡張、 血管透過性亢進、知覚神経刺激、気管支平滑筋収縮などを引き起こす。◯
I型アレルギーが関与する疾患にはアナフィラキシー、 気管支喘息、 花粉症、蕁麻疹、接触性皮膚炎などがある。 ✕
II型アレルギーにはIgE抗体、 補体が関係する。✕
II型アレルギーの機序は傷害される細胞表面にIgG抗体が結合し、この抗体に補
体が結合、補体が活性化され細胞膜の傷害が起きる。◯
Ⅱ型アレルギーでおきる疾患には不適合輸血、 自己免疫性溶血性貧血、 特発性血小板減少性紫斑病などがある。◯
Ⅲ型アレルギーで起きる疾患にSLE、関節リウマチなどがある。◯
Ⅲ型アレルギーはまず血液中で抗原と補体が結合した免疫複合体が形成される。✕
次いで免疫複合体は血管壁や組織に沈着し、沈着した免疫複合体は補体を活性化し、遊走してきたマクロファージや白血球、結合した補体によって細胞傷害がおきる。◯
IV型アレルギーには、接触性皮膚炎、移植拒反応、梅毒反応などがある。✕
Ⅳ型アレルギーは、抗原提示細胞が提示した抗原によってB細胞が感作される。✕
感作T細胞はサイトカインを放出し好酸球やマクロファージなどを遊走させ、これらの細胞が抗原を攻撃する。◯
アレルギーの治療薬には抗ケミカルメディエーター薬、抗Th2サイトカイン阻害薬、 副腎皮質ホルモン製剤(ステロイド薬) などがある。 ◯
花粉症の3主徴は咳、鼻水、鼻閉であり、眼のかゆみも伴うことがある。✕
通年性のものはアレルギー性鼻炎と呼ばれ、アレルゲンにはハウスダスト、ダニが多い。◯
花粉症やアレルギー性鼻炎の治療は抗原回避・除去、 抗アレルギー薬、一般的免疫療法がある。✕
特異的免疫療法ではアジュバントの少ない状態でアレルゲンに接触すると抗原提示細胞はTh2ではなく、制御性T細胞に分化させ、制御性T細胞はIL-10を分泌 してB細胞がIgEではなくIgG抗体を産生するようになることを利用している。◯
気管支喘息はアレルギーや細菌、ウイルス感染による気管支の炎症が慢性化し、気道の過敏性が亢進し、非可逆性の気道狭窄を生じるものをいう。✕
気管支喘息には小児期に発症するアトピー型と40歳以上の成人に発症する非アトピー型がある。◯
アトピー型気管支喘息の誘因は細菌・ウイルスの気道感染、過労、ハウスダスト、花粉、ほこり、カビ、 食物、 薬剤などのアレルゲンである。◯
気管支喘息の発症機序はI型アレルギーであり、肥満細胞からのサイトカインによる即時反応と好酸球、 抗塩基球、好中球、リンパ球などの細胞浸潤による遅発反応による炎症である。✕
気管支喘息の診断は喘鳴、咳、気管支拡張剤で改善する気管支狭窄、気道過敏性の亢進、好塩基球の増加で診断する。✕
気管支喘息の治療は発作時と非発作時に分けられるが、発作予防が大事で吸入ステロイドに気管支拡張剤、抗アレルギー薬が追加される。◯
アトピー性皮膚炎は「増悪と寛解を繰り返すかゆみのある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因をもつ」と定義されている。◯
アトピー性皮膚炎の発病機序はⅠ型とⅢ型アレルギーが関係している。✕
バリアー機能の低下した表皮に侵入した黄色ぶどう球菌はウルトラ抗原という毒素を産生し、T細胞が急激に増殖する。✕
アトピー性皮膚炎の治療はステロイド内服が中心となる。✕
蕁麻疹とは、皮膚の毛細血管の透過性亢進による一過性の紅斑を伴う限局性の膨疹である。◯
蕁麻疹の治療には抗ヒスタミン剤の内服や外用、ステロイド薬が使用される。◯
蕁麻疹がアナフィラキシーの一症状である事があるので注意する。◯
接触性皮膚炎はかぶれと呼ばれるもので、Ⅰ型アレルギーによるものと接触物質による直接的な炎症刺激によるもとがあるが、 アレルギー性のものが多い。✕
接触性皮膚炎の治療の第一は、原因の除去や回避である。◯
アナフィラキシーとは急性・全身性・重症のⅢ型アレルギーである。✕
アナフィラキシーの症状は気道、呼吸、 循環器系、消化器系、皮膚などにみられるが、具体的には喉頭浮腫、喘鳴、血圧上昇、下痢腹痛、 蕁麻疹などでありこれらのいずれかがアレルゲン接触後に急速に発症した場合は、アナフィラキシーと判断する。✕
アナフィラキシーショックはアナフィラキシーのうち血圧低下、呼吸不全が著明となりショック状態となったもので生命の危機があるため迅速な対応が必要である。◯
アナフィラキシーを起こす頻度が高い原因物質は食物、薬物に多く、具体的にはハチ毒、そば、ピーナッツ、ペニシリンなどの薬物、造影剤が多い。◯
アナフィラキシーショックを起こした場合はショックの治療より原因であるアレルギーの治療が優先する。✕
アナフィラキシーショックの治療は循環器系と呼吸器系が主となるが、循環器系では血管拡張による血圧上昇には血管収縮薬、循環血漿量低下と心拍出量低下には大量の補液と強心剤投与、呼吸器系の気道狭窄、肺水腫には気道確保、気管支拡張剤投与、酸素投与、最終的には人工呼吸が必要となることがある。✕
学校、職場などでアナフィラキシーショックが起きた時は、血管収縮作用、強心作用、血圧上昇作用、ケミカルメディエーター放出抑制作用のあるノボペンの緊急使用可能である。✕
アナフィラキシーショック時の緊急対処の手順はA-air way 確保、B-breathing 呼 吸確保、C-circulation 循環確保で覚える。◯
食物アレルギーは「食物摂取後に免疫機序を介して生体にとって不利益な症状が起こる現象」と定義され、IV型アレルギーが主な機序である。✕
食物アレルギーの原因食物は乳幼児期では鶏卵や牛乳、成人では甲殻類、魚介類、 果物、小麦が多い。そばやピーナツではアナフィラキシーショックを起こし死亡する例もある。◯
食物アレルギーの治療は原因食物の除去・回避が原則であるが、抗アレルギーの薬の使用や経口免疫療法(特異的免疫療法)などがある。◯
薬物アレルギーとは薬物が原因となり免疫機序を介して起こるアレルギー反応のことでありⅠ型がほとんどである。✕
薬剤自体は低分子でそれ自体では抗原性がないことが多いが、生体内でたんぱく質と結合し完全抗原となりアレルギーを起こす。薬物のような不完全抗原をハプテンと呼ぶ。◯
薬剤アレルギーで重篤な皮膚眼症状を呈する中毒性表皮壊死症やスティーヴン ス・ケネディー症候群がある。✕
免疫には自然免疫と獲得免疫とがある。そのうち、自然免疫は抗原に対して特異的に働く免疫系である。✕
獲得免疫は細胞性と液性免疫に分かれ、樹状細胞、T・B細胞が主役である。◯
自然免疫は生来もっている免疫系でリンパ球系白血球、単球、マクロファージ、 NK細胞、補体、インターフェロンなどが担っている。✕
免疫不全とは自然免疫や獲得免疫が破たんした状態であり、原発性(先天性)と後発性(後天性)免疫不全症がある。◯
後天性免疫不全の原因の代表的なものにヒト免疫不全ウイルス (HIV) や薬剤性 によるものがある。HIVによるものはヘルペスと呼ばれている。✕
薬剤性免疫不全症の原因は抗菌薬治療、移植治療に伴うものが多い。✕
エイズはヒト免疫不全ウイルス (HIV) 感染症で性交渉、汚染血液への暴露、周産期での垂直伝播で感染する。◯
HIV感染後は急性感染期、慢性期、エイズ発症期の3期を経過する。✕
急性感染期はインフルエンザ様症状を呈し、これを急性レトロウイルス (RNAウ イルス)症候群といい2、3週間で治癒する。◯
ヒト免疫不全ウイルス感染症は無症候期に入るが、年月とともに次第にCD8陽性T細胞が減少し、10年以上後に23個のエイズ指標疾患のうち一つでも発症するとエイズ発症と診断す る。 ✕
エイズ23指標疾患の中に肺炎球菌肺炎やトキソプラズム脳炎、カポジー肉腫などが含まれている。これらは免疫不全状態で発症する疾患である。✕
エイズの治療は日進月歩で抗HIV薬の多剤療法が用いられHIV感染症をコント
ロールできるようになったが、現時点では治癒までは至っていない。◯
エイズの治療は服薬の徹底が重要である。これを服薬アドヒアランスという。◯
ニューモシスチス肺炎の治療にはST合剤の経口投与やペンタミジンイセチオン酸塩を用いる。◯
抗がん剤治療では骨髄抑制が起こりやすく、特に赤血球減少は感染症を引き起こしやすいので注意が必要である。✕
リウマチ性多発性筋痛症は自己免疫疾患の血管炎症候群の一つであり側頭動脈炎をしばしば合併する。◯
リウマチ性多発性筋痛症は全身倦怠感、微熱、食欲低下、体重減少などがみられた後、4週間ほどして筋肉痛が出てくる。✕
リウマチ性多発性筋痛症の血沈やCRPは軽度亢進する。✕
リウマチ性多発性筋痛症は大量のステロイド薬が必要である。✕
抗リン脂質抗体症候群は、血中に抗リン質抗体が証明され、動脈血栓、静脈血栓や血小板減少、習慣性流産をきたす疾患である。◯
抗リン脂質抗体症候群では、抗リン脂質抗体が血管内皮細胞を活性化して、凝固因子である細胞因子の発現を促進し、凝固系が活性化するために血栓症が生じると考えられる。✕
抗リン脂質抗体症候群では血栓症が起きる場所によっていろいろな症状が起こる。脳、心臓、腎臓、肺、網膜、副腎、肝の動脈や静脈に血栓症を起こす。 また、胎盤の循環不全による習慣性流産もみられる。◯
抗リン脂質抗体症候群の検査は梅毒血清反応偽陽性、抗カルジオリピンβグリコプロテインⅠ抗体陽性、 リウマチ抗凝固因子陽性、ホスファチジルセリン依存性抗プロトロンビン抗体陽性を示す。✕
抗リン脂質抗体症候群では凝固が起こりやすいため活性化部分トロンボプラスチン時間などが短縮する。✕
抗リン脂質抗体症候群の治療は血栓予防と急性期の血栓溶解が主となる。血栓予防は動脈系にワルファリンが使用される。✕
低用量アスピリンの効果判定にはPT-INR (プロトロンビン時間国際標準化比)が用いられる。✕
アレルギーとは免疫反応が過少に起こった状態で生体に害を及ぼす。 ✕
免疫には自然免疫と後天的に獲得する二次免疫とがある。✕
アレルギーのほとんどはIgE抗体が過剰に産生されるI型アレルギーである。◯
免疫反応が過少に起こる状態が免疫不全であり感染症などにかかりやすくなる。◯
抗原が体内に侵入すると抗原提示細胞 (APC) が抗原を貪食、処理し、 抗原の一部をT細胞に提示する。APCには星状細胞やマクロファージがある。✕
抗原提示を受けたT細胞は活性化しインターロイキンと呼ばれるプラズマカインを産生する。 ✕
T細胞からの刺激により、B細胞は抗体を産生するが、これは液性免疫と呼ばれる。◯
提示された抗原がアレルゲンの場合は、B細胞はIgG抗体を産生する。✕
提示された抗原が細菌、ウイルスの場合、B細胞はIgE抗体を産生する。✕
IgE抗体は好酸球の表面に付着する。この時点では準備段階でアレルギー反応はまだ起こらない (感作状態)。✕
次に感作された状態で同じアレルゲンが侵入すると肥満細胞に付着している IgE 抗体をアレルゲンが架橋し、肥満細胞はヒスタミン、 ロイコトリエンなどの化学伝達物質を放出する。この時激しい炎症反応が起こる。これがアレルギー反応である。◯
獲得免疫をもう少し詳細にみると、抗原提示細胞 (APC) はナイーブT細胞(Th0) を刺激し抑制T細胞 (Treg) に分化させる。✕
抗原が細菌、ウイルスなどの病原体であるとナイーブT細胞はヘルパーT1細胞 (Th1) 優位に分化し、アレルゲンが抗原だとヘルパーT細胞はヘルパーT2細胞 (Th2) 優位に分化する。Th1が液性免疫を促進しIgE 産生を促す。✕
Th1は細胞障害性T細胞やマクロファージを活性化し、細胞障害性T細胞はウイ ルスなどに感染した細胞を破壊する。これが細胞性免疫である。 また、 Th1 は液性免疫で産生される抗体を IgEから IgGへのクラススイッチを促す。◯
アレルギー体質の場合はThlとTh2の割合がTh1過剰となった状態である。✕
Ⅰ型アレルギーは肥満細胞、IgG抗体、化学伝達物質が関与する炎症反応である。✕
肥満細胞が放出する化学伝達物質はヒスタミン、ロイコトリエン、トロンボキサン、プロスタグランジンなどがある。ヒスタミン、ロイコトリエンは血管拡張、 血管透過性亢進、知覚神経刺激、気管支平滑筋収縮などを引き起こす。◯
I型アレルギーが関与する疾患にはアナフィラキシー、 気管支喘息、 花粉症、蕁麻疹、接触性皮膚炎などがある。 ✕
II型アレルギーにはIgE抗体、 補体が関係する。✕
II型アレルギーの機序は傷害される細胞表面にIgG抗体が結合し、この抗体に補
体が結合、補体が活性化され細胞膜の傷害が起きる。◯
Ⅱ型アレルギーでおきる疾患には不適合輸血、 自己免疫性溶血性貧血、 特発性血小板減少性紫斑病などがある。◯
Ⅲ型アレルギーで起きる疾患にSLE、関節リウマチなどがある。◯
Ⅲ型アレルギーはまず血液中で抗原と補体が結合した免疫複合体が形成される。✕
次いで免疫複合体は血管壁や組織に沈着し、沈着した免疫複合体は補体を活性化し、遊走してきたマクロファージや白血球、結合した補体によって細胞傷害がおきる。◯
IV型アレルギーには、接触性皮膚炎、移植拒反応、梅毒反応などがある。✕
Ⅳ型アレルギーは、抗原提示細胞が提示した抗原によってB細胞が感作される。✕
感作T細胞はサイトカインを放出し好酸球やマクロファージなどを遊走させ、これらの細胞が抗原を攻撃する。◯
アレルギーの治療薬には抗ケミカルメディエーター薬、抗Th2サイトカイン阻害薬、 副腎皮質ホルモン製剤(ステロイド薬) などがある。 ◯
花粉症の3主徴は咳、鼻水、鼻閉であり、眼のかゆみも伴うことがある。✕
通年性のものはアレルギー性鼻炎と呼ばれ、アレルゲンにはハウスダスト、ダニが多い。◯
花粉症やアレルギー性鼻炎の治療は抗原回避・除去、 抗アレルギー薬、一般的免疫療法がある。✕
特異的免疫療法ではアジュバントの少ない状態でアレルゲンに接触すると抗原提示細胞はTh2ではなく、制御性T細胞に分化させ、制御性T細胞はIL-10を分泌 してB細胞がIgEではなくIgG抗体を産生するようになることを利用している。◯
気管支喘息はアレルギーや細菌、ウイルス感染による気管支の炎症が慢性化し、気道の過敏性が亢進し、非可逆性の気道狭窄を生じるものをいう。✕
気管支喘息には小児期に発症するアトピー型と40歳以上の成人に発症する非アトピー型がある。◯
アトピー型気管支喘息の誘因は細菌・ウイルスの気道感染、過労、ハウスダスト、花粉、ほこり、カビ、 食物、 薬剤などのアレルゲンである。◯
気管支喘息の発症機序はI型アレルギーであり、肥満細胞からのサイトカインによる即時反応と好酸球、 抗塩基球、好中球、リンパ球などの細胞浸潤による遅発反応による炎症である。✕
気管支喘息の診断は喘鳴、咳、気管支拡張剤で改善する気管支狭窄、気道過敏性の亢進、好塩基球の増加で診断する。✕
気管支喘息の治療は発作時と非発作時に分けられるが、発作予防が大事で吸入ステロイドに気管支拡張剤、抗アレルギー薬が追加される。◯
アトピー性皮膚炎は「増悪と寛解を繰り返すかゆみのある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因をもつ」と定義されている。◯
アトピー性皮膚炎の発病機序はⅠ型とⅢ型アレルギーが関係している。✕
バリアー機能の低下した表皮に侵入した黄色ぶどう球菌はウルトラ抗原という毒素を産生し、T細胞が急激に増殖する。✕
アトピー性皮膚炎の治療はステロイド内服が中心となる。✕
蕁麻疹とは、皮膚の毛細血管の透過性亢進による一過性の紅斑を伴う限局性の膨疹である。◯
蕁麻疹の治療には抗ヒスタミン剤の内服や外用、ステロイド薬が使用される。◯
蕁麻疹がアナフィラキシーの一症状である事があるので注意する。◯
接触性皮膚炎はかぶれと呼ばれるもので、Ⅰ型アレルギーによるものと接触物質による直接的な炎症刺激によるもとがあるが、 アレルギー性のものが多い。✕
接触性皮膚炎の治療の第一は、原因の除去や回避である。◯
アナフィラキシーとは急性・全身性・重症のⅢ型アレルギーである。✕
アナフィラキシーの症状は気道、呼吸、 循環器系、消化器系、皮膚などにみられるが、具体的には喉頭浮腫、喘鳴、血圧上昇、下痢腹痛、 蕁麻疹などでありこれらのいずれかがアレルゲン接触後に急速に発症した場合は、アナフィラキシーと判断する。✕
アナフィラキシーショックはアナフィラキシーのうち血圧低下、呼吸不全が著明となりショック状態となったもので生命の危機があるため迅速な対応が必要である。◯
アナフィラキシーを起こす頻度が高い原因物質は食物、薬物に多く、具体的にはハチ毒、そば、ピーナッツ、ペニシリンなどの薬物、造影剤が多い。◯
アナフィラキシーショックを起こした場合はショックの治療より原因であるアレルギーの治療が優先する。✕
アナフィラキシーショックの治療は循環器系と呼吸器系が主となるが、循環器系では血管拡張による血圧上昇には血管収縮薬、循環血漿量低下と心拍出量低下には大量の補液と強心剤投与、呼吸器系の気道狭窄、肺水腫には気道確保、気管支拡張剤投与、酸素投与、最終的には人工呼吸が必要となることがある。✕
学校、職場などでアナフィラキシーショックが起きた時は、血管収縮作用、強心作用、血圧上昇作用、ケミカルメディエーター放出抑制作用のあるノボペンの緊急使用可能である。✕
アナフィラキシーショック時の緊急対処の手順はA-air way 確保、B-breathing 呼 吸確保、C-circulation 循環確保で覚える。◯
食物アレルギーは「食物摂取後に免疫機序を介して生体にとって不利益な症状が起こる現象」と定義され、IV型アレルギーが主な機序である。✕
食物アレルギーの原因食物は乳幼児期では鶏卵や牛乳、成人では甲殻類、魚介類、 果物、小麦が多い。そばやピーナツではアナフィラキシーショックを起こし死亡する例もある。◯
食物アレルギーの治療は原因食物の除去・回避が原則であるが、抗アレルギーの薬の使用や経口免疫療法(特異的免疫療法)などがある。◯
薬物アレルギーとは薬物が原因となり免疫機序を介して起こるアレルギー反応のことでありⅠ型がほとんどである。✕
薬剤自体は低分子でそれ自体では抗原性がないことが多いが、生体内でたんぱく質と結合し完全抗原となりアレルギーを起こす。薬物のような不完全抗原をハプテンと呼ぶ。◯
薬剤アレルギーで重篤な皮膚眼症状を呈する中毒性表皮壊死症やスティーヴン ス・ケネディー症候群がある。✕
免疫には自然免疫と獲得免疫とがある。そのうち、自然免疫は抗原に対して特異的に働く免疫系である。✕
獲得免疫は細胞性と液性免疫に分かれ、樹状細胞、T・B細胞が主役である。◯
自然免疫は生来もっている免疫系でリンパ球系白血球、単球、マクロファージ、 NK細胞、補体、インターフェロンなどが担っている。✕
免疫不全とは自然免疫や獲得免疫が破たんした状態であり、原発性(先天性)と後発性(後天性)免疫不全症がある。◯
後天性免疫不全の原因の代表的なものにヒト免疫不全ウイルス (HIV) や薬剤性 によるものがある。HIVによるものはヘルペスと呼ばれている。✕
薬剤性免疫不全症の原因は抗菌薬治療、移植治療に伴うものが多い。✕
エイズはヒト免疫不全ウイルス (HIV) 感染症で性交渉、汚染血液への暴露、周産期での垂直伝播で感染する。◯
HIV感染後は急性感染期、慢性期、エイズ発症期の3期を経過する。✕
急性感染期はインフルエンザ様症状を呈し、これを急性レトロウイルス (RNAウ イルス)症候群といい2、3週間で治癒する。◯
ヒト免疫不全ウイルス感染症は無症候期に入るが、年月とともに次第にCD8陽性T細胞が減少し、10年以上後に23個のエイズ指標疾患のうち一つでも発症するとエイズ発症と診断す る。 ✕
エイズ23指標疾患の中に肺炎球菌肺炎やトキソプラズム脳炎、カポジー肉腫などが含まれている。これらは免疫不全状態で発症する疾患である。✕
エイズの治療は日進月歩で抗HIV薬の多剤療法が用いられHIV感染症をコント
ロールできるようになったが、現時点では治癒までは至っていない。◯
エイズの治療は服薬の徹底が重要である。これを服薬アドヒアランスという。◯
ニューモシスチス肺炎の治療にはST合剤の経口投与やペンタミジンイセチオン酸塩を用いる。◯
抗がん剤治療では骨髄抑制が起こりやすく、特に赤血球減少は感染症を引き起こしやすいので注意が必要である。✕