児童生徒の成長状態を把握し、学校における保健管理の資料として活用すること

病気の早期発見・早期治療のためのスクリーニング

集団としての発達段階評価、健康の保持増進の方針を決定するための重要な資料

保健教育への活用

医学的見地から個人及び集団の健康状態を把握・評価するとともに、発育・発達や疾病異常に関する現状や問題点を明らかにし、継続的な保健管理や健康相談・健康教育等を通じて個人及び集団の課題解決に役立てること

学校保健安全法の第1条

学校における児童生徒等及び職員の健康の保持増進を図るため、学校における保健管理に関し必要な事項を定めるとともに、学校における教育活動が安全な環境において実施され、児童生徒等の安全の確保が図られるよう、学校における安全管理に関し必要な事項を定め、もつて学校教育の円滑な実施とその成果の確保に資することを目的とする。

検査や測定を的確に行わなければならないこと、使用される器具を正しく保守管理すること、プライバシーと個人情報の保護に十分配慮すること

学校保健安全法の第9条

養護教諭その他の職員は、相互に連携して、健康相談又は児童生徒等の健康状態の日常的な観察により、児童生徒等の心身の状況を把握し、健康上の問題があると認めるときは、遅滞なく、当該児童生徒等に対して必要な指導を行うとともに、必要に応じ、その保護者に対して必要な助言を行うものとする。

児童生徒の心身の健康問題の早期発見・早期対応を図ること

感染症や食中毒などの集団発生状況を把握し、感染の拡大防止や予防を図ること

日々の継続的な実施によって、児童生徒に自他の健康に興味・関心を持たせ、自己管理能力の育成を図ること

全教職員が健康観察の意義と重要性を理解し、共通認識のもとに実施できるようにすること

児童生徒は、自分の気持ちを言葉でうまく表現できないことが多く、心の問題が顔の表情や行動に現れたり、頭痛・腹痛などの身体症状となって現れたりすることが多いため、きめ細やかな観察が必要であること

心の健康問題が疑われる場合でも、まず身体的な疾患があるかないかを見極めてから対応することが重要であること

「体に現れるサイン」「行動や態度に現れるサイン」「対人関係に現れるサイン」の3観点から健康観察ができるようにすること

児童生徒に自分の健康状態を意識させることによって、自己管理能力を育てること

校内研修会などにより、教職員の共通理解を図るための機会を設けること

コンピューターによる健康観察を実施している学校は、情報の管理に留意すること

保護者にも児童生徒の健康観察の視点等について周知を図り、理解と協力を得ていくこと