肺の間質というところには、肺胞の壁（肺胞壁）や気管支や血管や結合組織が含まれる。

肺の間質でないところ（実質という）には、正常な状態では空気がある

左右の肺の大きさはほぼ同じである。

成人の気管の長さは、全長15cmほどである。

左右の気管支は、右の方が長く気管支から「急な傾斜角」で分岐している

肺胞につながる細気管支を終末細気管支という。

正常な状態では胸腔内には胸水は全くない。

横隔膜が収縮するとき、肺は縮んで息を吐く状態になる。

正常では呼吸調節には、頸動脈にある末化学受容体が、動脈血二酸化炭素分圧の変化に反応することで成り立っている。

換気血流比不均街とは、肺胞の換気の状態と血管の血流の状態のバランスが悪くなり、低酸素血症をきたしてしまうような状態である。

肺は、そこから取り込む酸素の量を調節することで、血液のpHの値を一定に保つ働きも持っている。

感染を起こした結果で生じる喀痰が黄色から緑色になるのは、細菌の産生する色素による。

泡沫状のピンク色の爽は、重症の肺炎の所見である。

喀血をみるときは、その血の色は、暗赤色で吐き気を伴うことが多い

長引く残の原因として、気管支喘息（咳喘息）、後鼻漏、逆流性食道炎の3つが特に重要である。

咳の治療に最も重要なことは、まず、どのような場合も鎖咳薬で苦痛を和らげることです

急性の胸痛が生じる原因から考えて、生命に危険を及ぼす重要な疾患は、心筋梗塞、大動脈解離、肺塞栓症などがあげられる。

呼吸困難の度合いを表現する方法に、日本では古くからヒュー・ジョーンズの分類が用いられてきたが、国際的には修正 MRC スケールがよく用いられ、日本でも後者が用いられるようになってきている。

呼吸音については、クラックルとウィーズの聴診が重要である。

チアノーゼは低酸素血症の徴候だが、貧血になるほど表れ易い。

CO2 ナルコーシスによる意識障害は、慢性呼吸不全患者が低酸素血症になった際に酸素投与が不足するために発症する。

プリンクマン指数は、禁煙が5年以上続いていたらゼロと表現する。

視診では、呼吸がスムーズに行われているかどうかや呼吸パターン（胸部と腹部の動きがどうなっているか）が重要であるが、高齢者に多い胸郭の変形はあまり問題にならない。

咳が出にくい場合、10％食塩水のネブライザでの吸入が有用である。

胸水が、浸出性胸水であるかどうかは、同時に測定した血清の値と比較して、タンパク濃度もLDH値も両方が血清値より高い場合に判断される.

胸部の画像診断について，MRIはCT よりも肺野の病巣の描出に優れている。

肺活量が減るような病態を閉塞性換気障害があるという。

1秒量を努力性肺活量によって割った値（1秒率）に関わらず、1秒量が減少している場合は、気流制限があると診断される。

ピークフローの測定は、喘息患者の自己管理に極めて有用である。

酸素飽和度とは、ヘモグロビンが酸素と結びついている割合を示し、単位はパーセントである。

酸素飽和度は血液中の酸素分圧と直線的な関係をもって増減する。

胸腔ドレナージの際には、水封式ドレナージを用いることで、常に胸腔内を陽圧に保つことができる。

鼻腔カニューレでは、患者の呼吸困難が強い場合は10L/分まで流量を増やすことができる

酸素マスク（シンプルマスク）で酸味が不足する場合には、人工呼吸を開始するしか方法がない

人工呼吸の方法を大きく分けると、従量式と従圧式がある。従量式は決まった圧で一定の量の吸気を送り込むことを意味する。

PEEPとは、呼気終末開圧換気のことであり、人工呼吸の際に一般的に用いられ、高い圧程，呼吸状態を改善される効果がある。

呼吸理学療法においては、口すぼめ呼吸と腹式呼吸が特に COPD の患者に対しては重要である。

運動による呼吸困難の評価方法の一つに6分間歩行試験がある。

呼吸理学療法の実施により、禁煙を達成していなくても理学療法の効果が期待できる。

動脈血液ガス所見でp 7.40であれば、正常なので、アシドーシスでもアルカローシスでもない

動脈血液ガス所見でPH 7.46であれば、呼吸性アルカローシスと判断できる。

室内気吸入の条件で、Paco2 62 mmHg であれば、肺胞郵換気は認められない。

室内気吸入の条件で、血液ガス所見がPa02 50 mmHg であっても Paco2 52 mmlgであれば、ガス交換障害は存在しない.

端息発作の患者さんの動脈血液ガス分析所見で、pH7.43であれば、呼吸は十分できていると判断して、帰宅可能である。

喘息の吸入療法では、ネブライザ吸入の方が粒子の量が多く出るために、定量噴霧器に比べて効果が大きい。

動脈血液ガス所見が、pH 7.00, Paco2 25 mmHg. Paco2 85 mmHg, HC03-18mEq/L であった場合は、呼吸性アシドーシスと診断できる、

気道感染を生じる病原菌の主な伝播（でんぱ）の様式として、飛味感染と飛沫検感染がある

結核は飛沫感染なので、乾燥してしまえば感染力を失う。

インフルエンザが大流行する原因は、飛味核感染であり、乾燥しても感染力を失わないからである。

インフルエンザは、ウイルスを含む飛法が上気道粘液に付着することで感染するため、手を介しての感染は通常生じない

医療従事者は、普段からインフルエンザに曝露する機会が多いため、健康であれば、インフルエンザワクチンを積極的に接種する必要はない

肺炎球菌は肺炎の起因菌としてインフルエンザ桿菌に次いで2番目に多い菌である

血波は空洞を有する肺結核を疑う症状の一つである。

非結核菌抗酸菌症も結核と同様にヒトからヒトに感染するため必ず隔離が必要である。

間質性麻炎の診断にはいくつかの検査の組み合わせが重要である。

間質性防炎は、呼吸機能検査では、拘束性換気障害をきたす

小ぜんそくは思春期に軽快してほとんど再発しない。

かぜをひいても端息のコントロール状態には影響はない

COPDの約7割が、タバコが原因であり、残りは原因不明である。

エイズでは、顆粒球減少による日和見感染が多い。

がん化学療法では、細胞性免疫障害が原因となる日和見感染が多い。

気管支喘息発作時の第一選択薬は短時間作用性B2刺激薬の吸入であるが、中等症以上の発作では、全身ステロイド薬併用を要する。

気管支備息安定期の第一選択薬は、長時間作用性82 刺激薬の吸入である

アスピリン喘息に対しては、アスピリン以外の解熱鎮痛薬が有用である。

くちすぼめ呼吸は、喘息患者に特に有用な呼吸法である。

ARDS とは肺に重大な疾患が生じた後に急速な呼吸不全をきたす病態である。

肺がんの治療について考えるとき、治療への反応性からまず組織型で大きく二つに分ける

肺がんの主な組織型は、腺がん、扁平上皮がん。大細胞がん。小細胞がん、であり、腺がんの割合が最も多く，かつさらに増加傾向にある。

咳数は、乾性咳歌と温性咳数に大別することができ、どちらも鎮咳薬で咳を止めることが最初の治療となる。

路血のケアで最も重要であることは、バイタルサインの維持である。

呼吸困難とは、身体所見や検査所見により医療者が評価するものである。

回すぼめ呼吸や腹式呼吸は、COPD の呼吸症を軽減するために有効な呼吸法である。

酸素療法は、酸素の流量の調節がもっとも重要である。

在宅酸素療法を開始すると、患者の活動範囲は開始前に比べて制限される。

陽圧呼吸は自発呼吸よりもより効率の良い呼吸方法である。

人工呼吸から早期に離脱することが、重要な看護目標である。

人工呼吸器中の口腔ケアは、経口挿管中は難しいため離脱後から開始する。

人工呼吸器関連は、予防することが可能であり、積極的な予防が重要である。

気質チュープのカフ上部管理はいくつかの基本的なチェックを組み合わせて行うことが重要である

胸腔内の圧の管理が胸腔ドレナージのケアで重要なポイントである。

アレルゲンに対する対応はCOPD の増悪予防のために最も重要である。

喫煙者は、喫煙という心理的行動依存とニコチンによる薬理学的依存を抱えている。

喫煙欲求をコントロールする方法として、行動パターン変更法。環境改善法、代償行動法がある。

看護師は、長年の喫煙習慣による身体的・心理的依存からの脱却の困難さを理解して、禁煙の援助はあまりしない方が良いとされる。

加熱式タバコ（商品名アイコス、グロー、プルーム・テック）は、紙巻タバコに比べて有毒性が少ないことが研究により明らかになっている。

加熱式タバコは、紙巻タバコから切り替えたのちに、さらに禁煙に向かうことが容器になる製品である。

2020年4月より施行される改正健康増進法では、病院においては原則敷地内全面禁煙に努めることが努力義務となる。