治療学総論②
化学療法 その他の治療
問題一覧
1
遠隔転移を阻止または遅延させるための全身療法。 →最終目的は、ガンを制御し、より良いQOLを維持し、生存期間の延長を図ること。
2
・犬の可移植性性器肉腫 ・リンパ腫
3
・腫瘍の生物学的な増殖形態 ・適応 ・作用機序 ・薬理学的動態 ・治療の原則 ・薬剤耐性メカニズム ・個々の薬剤の効果や毒性 ・薬剤の安全な取り扱いかた
4
感受性 (リンパ腫など), 微小転移 (犬の骨肉腫や血管肉腫), 不完全切除後 局所再発 (再切除や放射線療法ができないMCTなど), 先行 小さく 術前治療 (巨大な胸腺腫など), 切除不能 すでに転移 緩和的効果 生存期間の延長 (膀胱移行上皮癌など), 放射線療法 増感剤
5
①化学療法に感受性があることがわかっている悪性腫瘍の治療 (リンパ腫など) ②微小転移を抑制するための術後化学療法 (犬の骨肉腫や血管肉腫など) ③不完全切除後の局所再発予防 (再切除や放射線療法ができないMCTなど) ④外科療法や放射線療法に先行して腫瘍を小さくさせる術前治療 (巨大な胸腺腫など) ⑤切除不能やすでに転移が見られる患者の緩和的効果や生存期間の延長を期待する場合 (膀胱移行上皮癌など) ⑥放射線療法の増感剤として
6
DNAを傷害することにより、細胞の複製を阻害・アポトーシス誘導
7
・アルキル化剤 ・白金製剤 ・ドキソルビシン(ADM)
8
L-アスパラギナーゼ(L-asp)
9
なし
10
・ブレオマイシン(BLM) ・ダカルバジン(DTIC)
11
・ビンクリスチん(VCR) ・ビンブラスチン(VLB)
12
直径1cm以上、約1,000,000,000個 (10億/10の9乗)
13
Gompertzainの成長曲線 腫瘍の成長段階によって異なる増殖速度をとる。
14
造血系腫瘍をのぞき、一般的に無力。
15
大きな塊状の腫瘍は休止期の細胞により構成されており、化学療法剤が無力であるが、 外科療法や放射線療法などで腫瘍の体積が減少すると、 再び細胞分裂を開始し、化学療法剤に感受性となるため。
16
薬剤が腫瘍に到達し、そこで一定時間とどまること。 薬剤濃度×腫瘍の薬剤暴露時間
17
・投与/吸収経路 ・薬物代謝機能 ・薬剤の分布(血液脳関門) ・薬物相互作用⇨吸収/代謝/排泄に変化
18
肝臓または腎臓から、便や尿中へ。
19
最大容量で、可能な限り短い間隔で投与する。
20
薬剤強度の低下による化学療法の効果著減。
21
ほとんどは体表面積 体表面積だと、小型犬で毒性が発現しやすい?←計算式に問題ありの可能性
22
薬剤耐性が起きにくいこと
23
・その腫瘍に対して単独で有効性が示されている ・腫瘍細胞への作用機序がそれぞれ異なる ・毒性がそれぞれ異なる
24
①薬剤の細胞内への取り込み減少 ②細胞からのくみ出し増加 ③薬剤の活性化の減少 ④薬物代謝の増加 ⑤標的酵素の量の増加/減少 ⑥標的酵素の変化 ⑦SH基への結合による不活化 ⑧DNA修復の増加 ⑨化学療法剤によるアポトーシスの抑制
25
交差耐性も含めた大勢の見られない化学療法剤に変更する(主にアルキル化剤)
26
B;骨髄抑制(bone marrow suppression) A;脱毛(alopecia) G;胃腸障害(gastrointestinal toxicity)
27
無菌性出血性膀胱炎
28
ドキソルビシン 心筋毒性
29
シスプラチン
30
グローブ、ガウン、マスク 調剤は安全キャビネット内で。
31
BD PhaSeal system
32
48時間
33
毒性が発現, 他の治療法では代替, 予防すること 適切な治療 治癒すること, 腫瘍の種類 病期 個体差, 目的 緩和治療 寛解 完治, 周期 毒性, 排泄物
34
全身投与に比べて、標的の腫瘍に対して高濃度の薬剤を意図的に暴露させること。
35
・犬の中皮腫に対するシスプラチンの胸腔内/腹腔内投与 ・犬の骨肉腫に対してOPLA(open-cell polylactic acid) -platinum 患肢温存術を実施した部位に埋没させて再発を阻害する@米国🇺🇸
36
・シスプラチン ・ミトキサントロン ・ゲムシタビン ・パクリタキセル
37
ごく低用量で持続的に化学療法剤を投与する方法。 目的は、腫瘍容積の減量ではなく、腫瘍が成長するための血管新生を遅らせることで、 腫瘍の成長を阻害し、生存期間の延長を期待すること。
38
がんの増殖機構の一部に選択的に働きかけて腫瘍の増殖を阻止しようとする薬剤群。
39
①トラスツズマブ ②リツキシマブ ③イマチニブ ④ボルテゾミブ
40
一般的には正常な細胞に影響を与えず、特定の腫瘍の特定の増殖機構にのみ作用するため、従来の化学療法剤にみられた種々の副反応が発現しにくいこと。
41
切除不能な犬のMCTに対するチロシンキナーゼ阻害薬
42
正常細胞とがん細胞の違いを認識し、がん細胞を除去できる〔生体の免疫能力〕を使って治療する方法。
43
①がん患者の自然治癒 ②免疫不全患者のがん発生率の上昇 ③腫瘍組織や転移したリンパ節内に見られる細胞障害性T細胞の増加 ④腫瘍随伴性自己免疫疾患の進行
44
細胞性免疫
45
①樹状細胞 ②マクロファージ ③NK細胞 ④細胞障害性T細胞 ⑤ヘルパーT細胞 ⑥メモリーT細胞
46
・抗原提示 ・腫瘍特異的T細胞の作動
47
・貪食作用 ・抗体依存性細胞障害(ACDD)による腫瘍細胞毒性 ・サイトカインの産生による細胞性免疫の活性化
48
アポトーシスを引き起こすパーフォリンによる腫瘍細胞毒性
49
細胞障害性T細胞;パーフォリンとサイトカイン放出により直接/間接的に腫瘍を溶解する ヘルパーT細胞;細胞障害性T細胞のサポート メモリーT細胞;長期的に腫瘍再発を監視する
50
モノクローナル抗体
51
サイトカイン
52
IL-2、IL-12、INF-γ
53
IL-10、TGF-β、IL-13
54
TGF-β、INF-γは状況によって抗腫瘍であったり、 逆に腫瘍成長刺激性であるなど、一様でない上に、未解明な部分もある。
55
①腫瘍細胞は自己組織との違いが少ないため、腫瘍抗原を取り込んだ樹状細胞は完全に活性化せず、T細胞への抗原提示性が弱い。 そのため、弱い抗原提示性はT細胞を不活化し、さらに以後この公言には反応しなくなる。 ②腫瘍に誘導された抗炎症性サイトカイン(TGF-β、IL-10)がCD4とCD8リンパ球および樹状細胞機能を直接抑制する。 ③担がん犬では、制御性T細胞が増加しており、これがTh1やCTLを抑制する。 ④腫瘍細胞表面に発現する免疫応答抑制分子(PD-L1)がT細胞のPD-1と結びつくとT細胞は腫瘍への攻撃をやめてしまう。
56
宿主の免疫を全般的に賦活化することで抗腫瘍効果を上げる方法。 ・生物反応修飾物質療法 ・組み替えサイトカイン療法
57
腫瘍に対する特異的な免疫活性を生体に起こさせる方法。 ・腫瘍抗原を生体の免疫系に認識させる方法;がんワクチン ・免疫学的試薬を移入する方法;養子免疫療法 (活性化エフェクター細胞) モノクローナル抗体 (腫瘍標識抗体)
58
BRM=Biological response modification 自然/合成物質、あるいは方法を用いて宿主と腫瘍の関係を変えることで抗腫瘍効果をもたらす治療法。
59
疼痛管理、栄養管理
60
・腫瘍組織の浸潤/転移による直接的なもの ・腫瘍組織による炎症/骨折など2次的なもの ・治療によるもの(化学療法/放射線/外科)
61
急性疼痛と同程度の強い痛み
62
持続する痛みにより、抹消感作や中枢感作から痛覚過敏が生じ、 鎮痛処置への抵抗性が引き起こされるから。
63
・QOLの低下 ・創傷治癒遅延 ・免疫系の抑制 ・循環/呼吸器への負担増大 ・消化管運動の抑制 ・悪液質の進行 ・治療効果の減少 ・生存期間の短縮
64
・WHOの3ステップ法 ・逆ピラミッドアプローチ法
65
作用機序の異なる鎮痛薬を複数使用する(マルチモーダル鎮痛)
66
ワインドダウン療法 →入院下で多種の鎮痛剤を血管内投与し、中枢感作を抑制する
67
ケタミン
68
脳や脊髄を中心として存在するオピオイド受容体に作用 →痛み抑制性神経を賦活化する
69
・モルヒネ ・フェンタニル ・レミフェンタニル
70
・ブトルファノール ・ブプレノルフィン
71
ブトはμ受容体に拮抗するため、モルヒネなどμ受容体作動薬との併用は避ける。
72
脊髄の痛みの伝達経路であるNMDA受容体の拮抗。
73
・COX (シクロオキシゲナーゼ酵素)を介して賛成される発痛増強物質PG(プロスタグランジン)の産生抑制 ・神経末端の痛覚受容器や脊髄後角での痛みの伝達に関与するPG作用の遮断
74
消化管粘膜保護、血流維持、血小板凝集作用 ↓ 消化器障害、腎障害、血液凝固障害
75
アスピリン、ケトフェン、ベタプロフェン
76
ケトプロフェン、カルプロフェン、メロキシカム、 デラコキシブ、フィロコキシブ
77
・局所麻酔 ・全身麻酔 ・理学療法 ・α2アドレナリン受容体作動薬の脊髄くも膜下腔内投与
78
・鎮痙剤(ガバペンチン) ・三環系抗うつ薬 ・ステロイド ・ビスフォスフォネート(破骨細胞阻害) ・手術よる減量(骨肉腫の断脚など) ・放射線照射 ・鍼灸術 ・健康補助食品(グルコサミンなど)
79
担がん動物が栄養失調により全身性に衰弱した状態。
80
・口腔内腫瘍や消化管腫瘍で栄養摂取や吸収ができない場合 ・抗がん剤など治療の副作用で食欲不振や腸管の消化吸収機能が低下する場合
81
十分な栄養を摂取しているにもかかわらず、 代謝の変化とエネルギー消費の増加から、体重減少が見られること。
82
・高乳酸血症 ・高インスリン血症 ・アミノ酸の代謝変化 ・脂質の代謝変化
83
単純炭水化物 (糖) / 脂肪
84
インスリン抵抗性や糖不耐性であるため。
85
嫌気的解糖により、ATPと乳酸を産生する。
86
・腫瘍の解糖により産生された乳酸の還元 (コリ回路によりブドウ糖に還元) ・腫瘍の糖新生のための宿主アミノ酸の選択的消費
87
宿主 ▶️腫瘍は脂肪代謝が苦手だが、宿主は脂肪を酸化してエネルギー産生ができる。
88
低炭水化物、高脂肪、良質で生体利用性の高いタンパクを含む。 タンパク;30%、 脂肪 ;最高65% 炭水化物;残りの5%〜
89
全E要求量=MER×疾患系数(腫瘍;1.0~1.3) MER=BFR×活動係数(成犬;1.8、不妊犬1.6、肥満;1.2など) BFR=70×体重kgの0.75乗
90
・グルタミン ・アルギニン ・n-3脂肪酸 ・n-6脂肪酸
91
・消化管粘膜の健康状態及び免疫機能の維持 →放射線照射による口腔粘膜の治癒促進 ・筋肉タンパクの合成促進 →タンパク異化の低下により、体脂肪の損失を防ぐ
92
免疫機能の増進 →腫瘍の成長や転移を抑制、創傷治癒促進
93
アルギニン、n-3脂肪酸
94
エイコサペンタエン酸(EPA) ドコサヘキサエン酸(DHA)
95
乾物質量として、食事全体の5%以上が推奨。
96
リノール酸、γリノレン酸 腫瘍の成長や転移を促進する
97
3以下
98
・食欲不振を起こす要因の排除 ・食べやすい食事 ・食欲刺激剤の使用 ・チューブによる経胃/経腸栄養
99
経腸栄養との併用が望ましい →人で腫瘍増大と転移助長に関係すると報告があるため。 動物でも消化管に食物が存在しなくなると消化機能の低下や細菌侵入が起こりやすくなるから。
問題一覧
1
遠隔転移を阻止または遅延させるための全身療法。 →最終目的は、ガンを制御し、より良いQOLを維持し、生存期間の延長を図ること。
2
・犬の可移植性性器肉腫 ・リンパ腫
3
・腫瘍の生物学的な増殖形態 ・適応 ・作用機序 ・薬理学的動態 ・治療の原則 ・薬剤耐性メカニズム ・個々の薬剤の効果や毒性 ・薬剤の安全な取り扱いかた
4
感受性 (リンパ腫など), 微小転移 (犬の骨肉腫や血管肉腫), 不完全切除後 局所再発 (再切除や放射線療法ができないMCTなど), 先行 小さく 術前治療 (巨大な胸腺腫など), 切除不能 すでに転移 緩和的効果 生存期間の延長 (膀胱移行上皮癌など), 放射線療法 増感剤
5
①化学療法に感受性があることがわかっている悪性腫瘍の治療 (リンパ腫など) ②微小転移を抑制するための術後化学療法 (犬の骨肉腫や血管肉腫など) ③不完全切除後の局所再発予防 (再切除や放射線療法ができないMCTなど) ④外科療法や放射線療法に先行して腫瘍を小さくさせる術前治療 (巨大な胸腺腫など) ⑤切除不能やすでに転移が見られる患者の緩和的効果や生存期間の延長を期待する場合 (膀胱移行上皮癌など) ⑥放射線療法の増感剤として
6
DNAを傷害することにより、細胞の複製を阻害・アポトーシス誘導
7
・アルキル化剤 ・白金製剤 ・ドキソルビシン(ADM)
8
L-アスパラギナーゼ(L-asp)
9
なし
10
・ブレオマイシン(BLM) ・ダカルバジン(DTIC)
11
・ビンクリスチん(VCR) ・ビンブラスチン(VLB)
12
直径1cm以上、約1,000,000,000個 (10億/10の9乗)
13
Gompertzainの成長曲線 腫瘍の成長段階によって異なる増殖速度をとる。
14
造血系腫瘍をのぞき、一般的に無力。
15
大きな塊状の腫瘍は休止期の細胞により構成されており、化学療法剤が無力であるが、 外科療法や放射線療法などで腫瘍の体積が減少すると、 再び細胞分裂を開始し、化学療法剤に感受性となるため。
16
薬剤が腫瘍に到達し、そこで一定時間とどまること。 薬剤濃度×腫瘍の薬剤暴露時間
17
・投与/吸収経路 ・薬物代謝機能 ・薬剤の分布(血液脳関門) ・薬物相互作用⇨吸収/代謝/排泄に変化
18
肝臓または腎臓から、便や尿中へ。
19
最大容量で、可能な限り短い間隔で投与する。
20
薬剤強度の低下による化学療法の効果著減。
21
ほとんどは体表面積 体表面積だと、小型犬で毒性が発現しやすい?←計算式に問題ありの可能性
22
薬剤耐性が起きにくいこと
23
・その腫瘍に対して単独で有効性が示されている ・腫瘍細胞への作用機序がそれぞれ異なる ・毒性がそれぞれ異なる
24
①薬剤の細胞内への取り込み減少 ②細胞からのくみ出し増加 ③薬剤の活性化の減少 ④薬物代謝の増加 ⑤標的酵素の量の増加/減少 ⑥標的酵素の変化 ⑦SH基への結合による不活化 ⑧DNA修復の増加 ⑨化学療法剤によるアポトーシスの抑制
25
交差耐性も含めた大勢の見られない化学療法剤に変更する(主にアルキル化剤)
26
B;骨髄抑制(bone marrow suppression) A;脱毛(alopecia) G;胃腸障害(gastrointestinal toxicity)
27
無菌性出血性膀胱炎
28
ドキソルビシン 心筋毒性
29
シスプラチン
30
グローブ、ガウン、マスク 調剤は安全キャビネット内で。
31
BD PhaSeal system
32
48時間
33
毒性が発現, 他の治療法では代替, 予防すること 適切な治療 治癒すること, 腫瘍の種類 病期 個体差, 目的 緩和治療 寛解 完治, 周期 毒性, 排泄物
34
全身投与に比べて、標的の腫瘍に対して高濃度の薬剤を意図的に暴露させること。
35
・犬の中皮腫に対するシスプラチンの胸腔内/腹腔内投与 ・犬の骨肉腫に対してOPLA(open-cell polylactic acid) -platinum 患肢温存術を実施した部位に埋没させて再発を阻害する@米国🇺🇸
36
・シスプラチン ・ミトキサントロン ・ゲムシタビン ・パクリタキセル
37
ごく低用量で持続的に化学療法剤を投与する方法。 目的は、腫瘍容積の減量ではなく、腫瘍が成長するための血管新生を遅らせることで、 腫瘍の成長を阻害し、生存期間の延長を期待すること。
38
がんの増殖機構の一部に選択的に働きかけて腫瘍の増殖を阻止しようとする薬剤群。
39
①トラスツズマブ ②リツキシマブ ③イマチニブ ④ボルテゾミブ
40
一般的には正常な細胞に影響を与えず、特定の腫瘍の特定の増殖機構にのみ作用するため、従来の化学療法剤にみられた種々の副反応が発現しにくいこと。
41
切除不能な犬のMCTに対するチロシンキナーゼ阻害薬
42
正常細胞とがん細胞の違いを認識し、がん細胞を除去できる〔生体の免疫能力〕を使って治療する方法。
43
①がん患者の自然治癒 ②免疫不全患者のがん発生率の上昇 ③腫瘍組織や転移したリンパ節内に見られる細胞障害性T細胞の増加 ④腫瘍随伴性自己免疫疾患の進行
44
細胞性免疫
45
①樹状細胞 ②マクロファージ ③NK細胞 ④細胞障害性T細胞 ⑤ヘルパーT細胞 ⑥メモリーT細胞
46
・抗原提示 ・腫瘍特異的T細胞の作動
47
・貪食作用 ・抗体依存性細胞障害(ACDD)による腫瘍細胞毒性 ・サイトカインの産生による細胞性免疫の活性化
48
アポトーシスを引き起こすパーフォリンによる腫瘍細胞毒性
49
細胞障害性T細胞;パーフォリンとサイトカイン放出により直接/間接的に腫瘍を溶解する ヘルパーT細胞;細胞障害性T細胞のサポート メモリーT細胞;長期的に腫瘍再発を監視する
50
モノクローナル抗体
51
サイトカイン
52
IL-2、IL-12、INF-γ
53
IL-10、TGF-β、IL-13
54
TGF-β、INF-γは状況によって抗腫瘍であったり、 逆に腫瘍成長刺激性であるなど、一様でない上に、未解明な部分もある。
55
①腫瘍細胞は自己組織との違いが少ないため、腫瘍抗原を取り込んだ樹状細胞は完全に活性化せず、T細胞への抗原提示性が弱い。 そのため、弱い抗原提示性はT細胞を不活化し、さらに以後この公言には反応しなくなる。 ②腫瘍に誘導された抗炎症性サイトカイン(TGF-β、IL-10)がCD4とCD8リンパ球および樹状細胞機能を直接抑制する。 ③担がん犬では、制御性T細胞が増加しており、これがTh1やCTLを抑制する。 ④腫瘍細胞表面に発現する免疫応答抑制分子(PD-L1)がT細胞のPD-1と結びつくとT細胞は腫瘍への攻撃をやめてしまう。
56
宿主の免疫を全般的に賦活化することで抗腫瘍効果を上げる方法。 ・生物反応修飾物質療法 ・組み替えサイトカイン療法
57
腫瘍に対する特異的な免疫活性を生体に起こさせる方法。 ・腫瘍抗原を生体の免疫系に認識させる方法;がんワクチン ・免疫学的試薬を移入する方法;養子免疫療法 (活性化エフェクター細胞) モノクローナル抗体 (腫瘍標識抗体)
58
BRM=Biological response modification 自然/合成物質、あるいは方法を用いて宿主と腫瘍の関係を変えることで抗腫瘍効果をもたらす治療法。
59
疼痛管理、栄養管理
60
・腫瘍組織の浸潤/転移による直接的なもの ・腫瘍組織による炎症/骨折など2次的なもの ・治療によるもの(化学療法/放射線/外科)
61
急性疼痛と同程度の強い痛み
62
持続する痛みにより、抹消感作や中枢感作から痛覚過敏が生じ、 鎮痛処置への抵抗性が引き起こされるから。
63
・QOLの低下 ・創傷治癒遅延 ・免疫系の抑制 ・循環/呼吸器への負担増大 ・消化管運動の抑制 ・悪液質の進行 ・治療効果の減少 ・生存期間の短縮
64
・WHOの3ステップ法 ・逆ピラミッドアプローチ法
65
作用機序の異なる鎮痛薬を複数使用する(マルチモーダル鎮痛)
66
ワインドダウン療法 →入院下で多種の鎮痛剤を血管内投与し、中枢感作を抑制する
67
ケタミン
68
脳や脊髄を中心として存在するオピオイド受容体に作用 →痛み抑制性神経を賦活化する
69
・モルヒネ ・フェンタニル ・レミフェンタニル
70
・ブトルファノール ・ブプレノルフィン
71
ブトはμ受容体に拮抗するため、モルヒネなどμ受容体作動薬との併用は避ける。
72
脊髄の痛みの伝達経路であるNMDA受容体の拮抗。
73
・COX (シクロオキシゲナーゼ酵素)を介して賛成される発痛増強物質PG(プロスタグランジン)の産生抑制 ・神経末端の痛覚受容器や脊髄後角での痛みの伝達に関与するPG作用の遮断
74
消化管粘膜保護、血流維持、血小板凝集作用 ↓ 消化器障害、腎障害、血液凝固障害
75
アスピリン、ケトフェン、ベタプロフェン
76
ケトプロフェン、カルプロフェン、メロキシカム、 デラコキシブ、フィロコキシブ
77
・局所麻酔 ・全身麻酔 ・理学療法 ・α2アドレナリン受容体作動薬の脊髄くも膜下腔内投与
78
・鎮痙剤(ガバペンチン) ・三環系抗うつ薬 ・ステロイド ・ビスフォスフォネート(破骨細胞阻害) ・手術よる減量(骨肉腫の断脚など) ・放射線照射 ・鍼灸術 ・健康補助食品(グルコサミンなど)
79
担がん動物が栄養失調により全身性に衰弱した状態。
80
・口腔内腫瘍や消化管腫瘍で栄養摂取や吸収ができない場合 ・抗がん剤など治療の副作用で食欲不振や腸管の消化吸収機能が低下する場合
81
十分な栄養を摂取しているにもかかわらず、 代謝の変化とエネルギー消費の増加から、体重減少が見られること。
82
・高乳酸血症 ・高インスリン血症 ・アミノ酸の代謝変化 ・脂質の代謝変化
83
単純炭水化物 (糖) / 脂肪
84
インスリン抵抗性や糖不耐性であるため。
85
嫌気的解糖により、ATPと乳酸を産生する。
86
・腫瘍の解糖により産生された乳酸の還元 (コリ回路によりブドウ糖に還元) ・腫瘍の糖新生のための宿主アミノ酸の選択的消費
87
宿主 ▶️腫瘍は脂肪代謝が苦手だが、宿主は脂肪を酸化してエネルギー産生ができる。
88
低炭水化物、高脂肪、良質で生体利用性の高いタンパクを含む。 タンパク;30%、 脂肪 ;最高65% 炭水化物;残りの5%〜
89
全E要求量=MER×疾患系数(腫瘍;1.0~1.3) MER=BFR×活動係数(成犬;1.8、不妊犬1.6、肥満;1.2など) BFR=70×体重kgの0.75乗
90
・グルタミン ・アルギニン ・n-3脂肪酸 ・n-6脂肪酸
91
・消化管粘膜の健康状態及び免疫機能の維持 →放射線照射による口腔粘膜の治癒促進 ・筋肉タンパクの合成促進 →タンパク異化の低下により、体脂肪の損失を防ぐ
92
免疫機能の増進 →腫瘍の成長や転移を抑制、創傷治癒促進
93
アルギニン、n-3脂肪酸
94
エイコサペンタエン酸(EPA) ドコサヘキサエン酸(DHA)
95
乾物質量として、食事全体の5%以上が推奨。
96
リノール酸、γリノレン酸 腫瘍の成長や転移を促進する
97
3以下
98
・食欲不振を起こす要因の排除 ・食べやすい食事 ・食欲刺激剤の使用 ・チューブによる経胃/経腸栄養
99
経腸栄養との併用が望ましい →人で腫瘍増大と転移助長に関係すると報告があるため。 動物でも消化管に食物が存在しなくなると消化機能の低下や細菌侵入が起こりやすくなるから。