問題一覧
1
外頸動脈の枝を答えよ。
上甲状腺動脈 舌動脈 顔面動脈 後頭動脈 後耳介動脈 上行咽頭動脈(⇒胸鎖乳突筋枝) 浅側頭動脈 顎動脈
2
頸動脈鞘を通るものを答えよ。
総頸動脈 内頸静脈 迷走神経
3
頸動脈三角を形成する筋を答えよ。
顎ニ腹筋後腹(または茎突舌骨筋) 胸鎖乳突筋 肩甲舌骨筋
4
頸動脈洞反射の経路を答えよ。
圧受容器 ⇒舌咽神経(副交感神経) ⇒上・下神経節 ⇒孤束核 ⇒迷走神経背側核 ⇒迷走神経 ⇒心臓(洞房結節、房室結節)
5
頸動脈小体の名称と働きを2つ答えよ。
グロムス細胞 ①化学受容器で酸素・二酸化炭素の分圧や温度、pHを感知する。 ②神経伝達物質を放出し、舌咽神経を刺激することで脳幹に情報を伝達する。
6
鎖骨下動脈の枝を答えよ。
椎骨動脈 内胸動脈 甲状頸動脈 肋頸動脈
7
腋窩動脈の枝を答えよ。
最上胸動脈 胸肩峰動脈 外側胸動脈 肩甲下動脈 前・後上腕回旋動脈
8
斜角筋隙を構成する要素とそこを通るものを答えよ。
斜角筋隙(前斜角筋、中斜角筋、第1肋骨) 鎖骨下動脈、腕神経叢が通る。
9
腕神経叢を図示せよ。
省略
10
椎骨動脈の枝を答えよ。
後下小脳動脈 前・後脊髄動脈
11
椎骨動脈の走行を簡単に答えよ。
第六頚椎から第一頚椎までの横突孔を上行し、後方に出て大後頭孔を通って頭蓋内腔に入る。
12
鎖骨下動脈盗血症候群を説明せよ。
大動脈弓から鎖骨下動脈までの経路が狭窄すると、その患側の腕に血液が流れにくくなる。そこでそちら側の腕の運動などを行うと、反対側の椎骨動脈から流れてきた(本来脳へ向かうはずの)血液が患側の椎骨動脈を逆流して腕へ流れるため脳が虚血状態となる症候群。
13
椎骨静脈の走行について簡単に説明せよ。
椎骨動脈とは違い第七頸椎の横突孔から上行することが多い。頭蓋内には入らず、頸椎周辺の静脈叢と吻合している。
14
内胸動脈の枝を答えよ。
心膜横隔動脈 前肋間枝(肋間動脈と吻合) 貫通枝(乳腺、胸腺、縦隔などへ) 筋横隔動脈 上腹壁動脈
15
11本の枝肋間動脈はどこから出ているか。
第1、2肋間動脈は肋頸動脈由来の最上肋間動脈から 第3~11肋間動脈は胸大動脈から
16
甲状頸動脈の枝を答えよ。第2枝、3枝もあれば答えよ。
下甲状腺動脈(⇒下喉頭動脈) 上行頸動脈 頸横動脈(浅枝:浅頸動脈 深枝:肩甲背動脈) 肩甲上動脈(⇒肩甲動脈網)
17
肩甲背動脈が栄養する筋肉を答えよ。
大・小菱形筋 前鋸筋 僧帽筋下部
18
浅頸動脈が栄養する筋を答えよ。
僧帽筋上部 肩甲挙筋
19
肩甲上動脈が栄養する筋を答えよ。
棘上筋
20
肋頸動脈の枝を答えよ。どこに分布しているかも併せて答えよ。
深頸動脈(後頸部の筋) 最上肋間動脈(第1、2肋間隙)
21
腋窩動脈の走行を説明せよ。
大胸筋、小胸筋の後部を走行する。 腕神経叢の神経幹の腹側を通り、内側神経束と外側神経束、後神経束に囲まれて走行し、正中神経の奥を下ることが多い。
22
最上胸動脈が栄養する筋を答えよ。
小胸筋、前鋸筋
23
胸肩峰動脈の枝を答えよ。また、分布先も併せて答えよ。
胸筋枝(大胸筋) 鎖骨枝(鎖骨下筋) 肩峰枝(⇒肩峰動脈網) 三角筋枝(三角筋)
24
ロッテルのリンパ節とは何か。
別名胸筋間リンパ節ともいい、大胸筋と小胸筋の間を走行する静脈(胸肩峰動脈の胸筋枝と伴行)上に存在する。乳癌の転移経路である。
25
肩甲下動脈が栄養する筋を答えよ。
肩甲下筋
26
肩甲下動脈の枝を答えよ。
胸背動脈 肩甲回旋動脈
27
肩甲回旋動脈が栄養する筋の例を挙げよ。
棘下筋 広背筋 前鋸筋 大円筋 小円筋
28
外側胸動脈が栄養する部位を答えよ。
前鋸筋 乳腺
29
乳腺を栄養する動脈を答えよ。
内胸動脈貫通枝 外側胸動脈
30
内側腋窩隙を構成する筋とそこを通るものを答えよ。
大円筋、小円筋、上腕三頭筋長頭 肩甲回旋動脈
31
外側腋窩隙を通るものを答えよ。
後上腕回旋動脈 腋窩神経
32
上腕動脈から手のひらの動脈までを全て記せ。
省略
33
上腕深動脈について簡単に説明せよ。
橈骨神経とともに上腕三頭筋の外側頭と内側頭の間を走行し、上腕骨の橈骨神経溝を通り外方へ向かう。 上腕三頭筋、三角筋、上腕骨頭などを栄養する。
34
橈骨動脈の走行について説明せよ。
肘関節付近で上腕骨から分岐した後、腕橈骨筋と円回内筋、橈側手根屈筋の境目近くを走行する。
35
尺骨動脈の走行を説明せよ。
浅指屈筋、深指屈筋、円回内筋、尺側手根屈筋の間を尺骨神経とともに走行する。
36
ある動脈の変異により、肘窩で皮静脈より採血を行う時、誤って傷つけてしまう可能性がある動脈がある。 採血するべき静脈と、変異の動脈をそれぞれ答えよ。
肘正中皮静脈 浅尺骨動脈
37
掌側の動脈を図示せよ。
省略
38
手背の動脈を図示せよ。
省略
39
上肢の皮静脈の例を挙げよ。
橈側皮静脈 尺側皮静脈 肘正中皮静脈 背側手根静脈網
40
橈側皮静脈、尺側皮静脈について、それぞれ走行場所と注ぎ先を答えよ。
橈側皮静脈 ⇒三角筋胸筋溝(三角筋と大胸筋の間)を走行し、腋窩静脈に注ぐ 尺側皮静脈 ⇒内側二頭筋溝(上腕二頭筋と上腕三頭筋内側頭の間)を走行し、上腕静脈に注ぐ
41
大動脈弓から足背・足底の動脈までの主動脈を書け。
大動脈弓 ⇒胸大動脈 ⇒腹大動脈 ⇒総腸骨動脈 ⇒外腸骨動脈 ⇒大腿動脈 ⇒膝窩動脈 ⇒前・後脛骨動脈 ⇒足背・足底の動脈
42
内腸骨動脈の枝を答えよ。
臓側枝 ・臍動脈 ・下膀胱動脈 ・中直腸動脈 ・内陰部動脈 ・精管/子宮動脈 壁側枝 ・腸腰動脈 ・外側仙骨動脈 ・上殿動脈 ・下殿動脈 ・閉鎖動脈
43
外腸骨動脈の枝を答えよ。
下腹壁動脈 深腸骨回旋動脈
44
腹腔鏡手術において腹に穴を開ける際、注意すべき動脈は何か。
下腹壁動脈
45
下腹壁動脈の走行の特徴と枝を答えよ。
精管または子宮円索と交差する 精巣挙筋動脈または子宮円索動脈
46
死冠とは何か説明せよ。
下腹壁動脈が出す恥骨枝は閉鎖動脈と吻合する。この結合が強い場合に形成されるもの。
47
血管裂孔の構成要素とそこを通るものをそれぞれ答えよ。
恥骨筋膜、腸腰筋膜、鼠径靭帯 外腸骨動静脈
48
大腿動脈の枝を答えよ。
浅腹壁動脈 浅腸骨回旋動脈 浅・深外陰部動脈 大腿深動脈 下行膝動脈
49
大腿深動脈の枝を答えよ。2枝、3枝もあれば答えよ。
内側大腿回旋動脈⇒支帯動脈 外側大腿回旋動脈⇒支帯動脈 貫通動脈
50
内側大腿動脈、外側大腿動脈、貫通動脈及びそれらの枝が栄養する筋や骨をそれぞれ答えよ。
内側大腿回旋動脈 ⇒恥骨筋、大腿方形筋、大内転筋、大腿屈筋群(半膜様筋、半腱様筋、大腿二頭筋) 外側大腿回旋動脈 ⇒縫工筋、大腿筋膜張筋、殿筋、腸腰筋、大腿四頭筋 貫通動脈 ⇒大腿屈筋群 支帯動脈 ⇒大腿骨頭
51
内転筋管を通るものは何か。
大腿動静脈 伏在神経
52
大腿動脈の走行を答えよ。
恥骨筋や長内転筋の前部を走行し、広筋内転筋膜(内転筋管)を通って内転筋を貫通して腱裂孔より膝窩に出る。
53
大腿深動脈の走行を答えよ。
短内転筋の前を走行する。 複数の貫通動脈を裏に出して、内転筋を貫通しハムストリングスを栄養する。
54
膝窩動脈の枝を答えよ。
外側上膝動脈 内側上膝動脈 中膝動脈 腓腹動脈 外側下膝動脈 内側下膝動脈
55
膝関節動脈網を形成する動脈を答えよ。
下行膝動脈 外側大腿回旋動脈 外側上膝動脈 内側上膝動脈 中膝動脈 腓腹動脈 外側下膝動脈 内側下膝動脈 前脛骨反回動脈 後脛骨反回動脈
56
前脛骨動脈と伴行する神経を答えよ。
深腓骨神経
57
後脛骨動脈と伴行する神経を答えよ。
脛骨神経
58
足背の動脈を図示せよ。
省略
59
足底の動脈を図示せよ。
省略
60
下肢の皮静脈の例を挙げよ。
大伏在静脈 (伏在裂孔を入り大腿静脈に注ぐ) 小伏在静脈 (腓腹筋の内側頭、外側頭の間を上行し膝窩静脈に注ぐ)
61
下肢静脈瘤とは何か説明せよ。
皮静脈などの表在静脈の逆流防止弁が壊れる、あるいは静脈径が拡大して弁が緩むと重力により血液が逆流して血管が膨らむこと。
62
メデューサの頭とは何か説明せよ。
肝硬変などの肝機能障害により門脈圧が亢進することで浅腹壁静脈などの腹部表在静脈が心臓への側副路として用いられるため静脈瘤できる。それにより腹部に見られるもの。