問題一覧
1
発達について述べた記述として不適切なものを選びなさい。
バルテスによれば,発達は生涯にわたる獲得と喪失のダイナミックな相互作用であり,加齢とともに獲得はなくなり,喪失のみとなる。
2
アタッチメント(愛着)について述ベた記述として適切なものを1つ選びなさい。
アタッチメントとは,不安や恐れなどネガティブな情動を解消するために重要な心理機能である。
3
次の0歳児クラスの事例と特に関連が深い用語の組み合わせとしてもっとも適切なものを選びなさい。 【事例】 保育士の膝に座って絵本を読んでいたAちゃんは, 絵本の中に描かれたごみ収集車を指さしながら保育士の顔を見上げた。保育士は「ごみ収集車あったね」と応じてから,ついさっき保育所の前にごみ収集車が止まっていたことを思いだし,「ごみ収集車, Aちゃん,さっき見たねえ」と声をかけると,Aちゃんはにっこり笑って絵本に視線を戻した。 【語群】 二項関係 三項関係 共同注意 選好注視 要求の指差し 叙述の指差し
共同注意・三項関係・叙述の指差し
4
ピアジェの認知発達段階説に関するA~Eの年齢と, ア~オの発達段階の組み合わせとして正しいものを選びなさい。 A 0~2歳 B 2~4歳 C 4~7, 8歳 D 7, 8~11, 12歳 E 11, 12~14, 15歳 ア前概念的思考期 イ感覚運動期 ウ具体的操作期 エ形式的操作期 オ直観的思考期
A-オ B-ア C-イ D-ウ E-エ
5
言葉の発達に関する記述として不適切なものを１つ選びなさい。
多語文が話せるようになると、遊び場面ではひとりごとが増える。ピアジェはこの現象を,コミュニケーション手段として獲得された言葉が,思考の手段としての機能をもつようになる過程で生じるものと考え,理論化した。
6
排泄の自立に関する記述として不適切なものを選びなさい。
保育者が子どもの好きなシールと台紙を用意して,子どもが便器で排泄できたらシールを貼れるようにするのは,子どもの便器での排泄に対する内発的動機づけを高めるための正の強化子である。
7
学童期から青年期の発達に関する記述の中で不適切なものを選びなさい。
第二次性徴など身体的な成熟とともに,心理的変化を経験する思春期は,親からの心理的離乳を試みる時期であり,不安なことにもひとりで立ち向かうことが必要である。
8
成人期から老年期の発達に関する記述として不適切なものを選びなさい。
エリクソンによれば,成人期の発達課題は「生殖性の獲得」である。これは,親となって自らの子ともを育てることにより人間的に成熟することを意味している。
9
子育てと家族に関する記述として不適切なものを選びなさい。
ファミリーアイデンティティ(FI)とは,自分が家族とみなす範囲のことであり, これは,血縁関係や法的関係,同居の有無によって規定される。
10
子育てを取り巻く現代的課題に関する記述として不適切なものを選びなさい。
産後うつ病は,マタニティーブルーズとも呼ばれ,産後の急激なホルモンバランスの変化により生じる一過性の症状であるため,通常のうつ病とは異なり,治療は不要である。
11
多様な家庭·配慮の必要な家庭とその支援に関する記述として不適切なものを選びなさい。
ステップファミリーとは,主に子どもを連れた再婚などで血縁関係のない親子関係やきょうだい関係を含む家庭のことであるが,大人に比べて子どもは適応が早いため,新しい家族を受け入れ,家族としての一体感を感じられるようになるまでほとんど時間を要さない。
12
子どもの心の健康に関わる問題の記述として適切なものを選びなさい。
乳幼児期は発音が未熟でもあまり気にする必要はないが, 周囲の大人が噛む·吹く·吸う·舌を動かすといった遊びや活動を楽しめるような工夫をすることで,子どもの発音の発達を支援することは可能である。
13
エリクソンの心理社会的発達段階説に関する記述として不適切なものを選びなさい。
乳児は自身の欲求が満たされる中で世界に対する基本的信頼感を獲得するため, 周囲の大人は乳児の欲求をすべて完璧に満たさなければならない。
14
乳幼児期の遊びの形態を発達のより早い時期に観察されるものを左から順に並ベたものとして適切なものを選びなさい。 ア協同遊び イ傍観的行動 ウ連合遊び エ並行遊び オひとり遊び
オーイーエーウーア
15
環境や環境移行に関する記述として不適切なものを選びなさい。 ①ブロンフェンブレンナーは,子どもを取り巻く環境を生態学的システムととらえ,マイクロシステム,エクソシステム,マクロシステムの3水準に整理している。
ブロンフェンブレンナーは,子どもを取り巻く環境を生態学的システムととらえ,マイクロシステム,エクソシステム,マクロシステムの3水準に整理している。
16
就学の援助に関する記述として不適切なものを選びなさい。
就学に伴い,子どもたちは場を共有していない人でも理解できるような二次的ことばの習得を求められるが,二次的ことばの習得に際しては生活経験と切り離した内容で他者に伝える訓練が必要である。
17
養護および教育の一体的展開の観点から,乳児を泣かせないようにと先回りしてお世話することの問題に関する記述として不適切なものを選びなさい。
人生において解消されない不快もあると,身をもって知らせることも必要であるから。
18
保育士の心構えに関する記述として不適切なものを選びなさい。
子どもが不安になっている時は,子どもがその不安に注意を向けることのないように,笑顔で励ましたりポジティブなことばかけをしたりすることが大切である。
19
いざこざやけんかの発達的意義に関する記述として不適切なものを選びなさい。
自己抑制を核とした自己制御能力を身に付ける機会になる。
20
子ども理解のための方法や保育所における評価に関する記述として不適切なものを選びなさい。
人には避けられない認知的バイアスがあるため,子ども理解のためには目に見える行動のみを客観的に注意深く記録することが必要である。