行政書士試験 令和7年度(2025年)

一般財団法人 行政書士試験研究センター「令和7年度 行政書士試験問題」より作成。 出典: https://gyosei-shiken.or.jp/doc/exam/index.html ※ 問題1・問題58〜60(原著作者の許諾が別途必要なもの)および記述式(問題44〜46)は収録していません。 本問題集は一般財団法人行政書士試験研究センターの許諾を受けた上で掲載しており、内容の無断転載を禁じます。

行政書士試験 令和7年度(2025年)
53問 • 59分前#行政書士
一般財団法人 行政書士試験研究センター「令和7年度 行政書士試験問題」より作成。 出典: https://gyosei-shiken.or.jp/doc/exam/index.html ※ 問題1・問題58〜60(原著作者の許諾が別途必要なもの)および記述式(問題44〜46)は収録していません。 本問題集は一般財団法人行政書士試験研究センターの許諾を受けた上で掲載しており、内容の無断転載を禁じます。
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    問題一覧

  • 1

    問題2 裁判員制度に関する次の記述のうち、裁判員法*の規定に照らし、誤っているものはどれか。 (注) * 裁判員の参加する刑事裁判に関する法律

    裁判員の関与する判断は、合議体を構成する裁判官の意見を聞いた上で、裁判員の過半数の意見によって行われる。

  • 2

    問題3 法の下の平等に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当なものはどれか。

    子にとって自ら選択・修正する余地のない事柄を理由にその子に不利益を及ぼすことは許されず、子を個人として尊重し、権利を保障すべきだという考えが確立されてきており、嫡出でない子の法定相続分を差別する規定の合理性は失われている。

  • 3

    問題4 取材・報道の自由に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当でないものはどれか。

    報道関係者の取材源は、それがみだりに開示されると将来の自由で円滑な取材活動に一定の支障は生じうるが、公正な裁判の実現のためには取材源を明らかにする必要があり、民事訴訟法上の証言拒絶が認められうる職業の秘密には該当しない。

  • 4

    問題5 国会の召集に関する次の文章の空欄ア〜エに当てはまる語句の組合せとして、妥当なものはどれか。憲法は、国会についてア制を採用し、内閣がその召集を実質的に決定する権限を有するものとした上で、52 条、53 条及び54 条1 項において、常会、イ会及びウ会の召集時期等について規定している。そのうち憲法53 条は、前段において、内閣は、イ会召集決定をすることができると規定し、後段において、いずれかの議院の総議員の4 分の1 以上によるイ会召集要求があれば、内閣は、イ会召集決定をしなければならない旨を規定している。これは、国会と内閣との間における権限の分配という観点から、内閣がイ会召集決定をすることとしつつ、これがされない場合においても、国会のアを開始して国会による国政の根幹に関わる広範な権能の行使を可能とするため、各議院を組織する一定数以上の議員に対してイ会召集要求をする権限を付与するとともに、このイ会召集要求がされた場合には、内閣がイ会召集決定をする義務を負うこととしたものと解されるのであって、個々の国会議員のイ会召集要求に係るエを保障したものとは解されない。(最三小判令和5 年9 月12 日民集77 巻6 号1515 頁)

    ア:会期 イ:臨時 ウ:特別 エ:権利又は利益

  • 5

    問題6 内閣総理大臣に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。

    法律及び政令には、すべて主任の国務大臣が署名し、内閣総理大臣が連署することを必要とする。

  • 6

    問題7 法令の形式に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。

    最高裁判所は、訴訟に関する手続、弁護士、裁判所の内部規律及び司法事務処理に関する事項について規則を定める権限を有するが、下級裁判所に関する規則を定める権限を、下級裁判所に委任することができる。

  • 7

    問題8 行政行為(処分)に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当なものはどれか。

    重大かつ明白な瑕疵を有する処分は当然に無効とされるが、処分の瑕疵が明白であるかどうかは、処分の外形上、客観的に誤認が一見看取し得るものであるかどうかにより決まる。

  • 8

    問題9 行政罰に関する次のア〜エの記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当なものの組合せはどれか。 ア 財団法人の理事の就任に関する登記が法定期間内に行われなかったことに対して科される過料は、非訟事件手続法に基づく手続によって科されるが、中立性のある裁判所によって、当事者の陳述の機会を設けた上で科されるものであり、かつ即時抗告も可能であることから、憲法上の適正手続の要請に反しているとはいえない。 イ カルテル行為を行ったことによって独占禁止法*違反被告事件において罰金刑が確定している者に対し、さらに独占禁止法の規定に基づき課徴金の納付を命ずることは、課徴金を課せられるべき違反者の行為を犯罪とし、それに対する刑罰として、これを課する趣旨でないことは明らかであるから、二重処罰の禁止には違反しない。 ウ 所得税の確定申告において虚偽記載を行い所得税を脱税したことにより、懲役刑と罰金刑を併科された者に対して、さらに重加算税を科すことは、重加算税が申告納税を怠った者に対し、その行為の反社会性ないし反道徳性に着目し、これに対する制裁として科せられるものでもあるから、二重処罰の禁止に抵触する。 エ 刑事裁判において正当な理由がなく証言を拒んだ場合に、刑事訴訟法に基づき裁判官により秩序罰として科される過料と、同法に基づき通常の刑事手続により科される罰金は、法廷秩序の維持という点で目的が共通しているから、両者を併科することは許されない。 (注) * 私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律

    ア・イ

  • 9

    問題10 行政行為の附款に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。

    行政庁は、行政行為に附款を付すことができる旨の法令の根拠が存在しない場合でも、裁量の範囲内で行政行為に附款を付すことができる。

  • 10

    問題11 行政手続法が定める弁明の機会の付与に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。

    不利益処分の名宛人となるべき者として弁明の機会の付与の通知を受けた者は、代理人を選任することができる。

  • 11

    問題12 個人情報保護法*によれば、個人情報保護委員会は、個人情報取扱事業者が同法の定める一定の規定に違反した場合において個人の権利利益を保護するため必要があると認めるときは、当該事業者に対し、必要な措置をとるべき旨を勧告することができ(同法148 条1 項)、そして、当該事業者が正当な理由がなくてその勧告に係る措置をとらなかった場合において個人の重大な権利利益の侵害が切迫していると認めるときは、当該事業者等に対し、その勧告に係る措置をとるべきことを命ずること(以下「命令」という。)ができる(同条2 項)。上記の勧告と命令に関する次のア〜エの記述のうち、行政手続法の定めに照らし、妥当なものの組合せはどれか。なお、上記勧告は処分(同法2 条2 号)ではなく行政指導であり(同条6 号)、命令は処分であることを前提にする。 ア 勧告は、命令を行う前に執られる弁明の機会の付与のための通知に該当する。 イ 勧告に携わる者は、その相手方に対し、勧告の趣旨及び内容並びに責任者を明確に示さなければならない。 ウ 勧告を受けた者は、これに続く命令が個人情報保護法に規定する要件に適合しないと思料する場合、個人情報保護委員会に対し、行政手続法の定めに従って、当該命令をしないよう求めることができる。 エ 個人情報保護委員会は、命令をする場合、その名宛人に対し、原則として、同時にその理由を示さなければならない。 (注) * 個人情報の保護に関する法律

    イ・エ

  • 12

    問題13 行政手続法が定める申請に対する処分に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。

    行政庁は、申請者に対し、当該申請にかかる審査の進行状況及び当該申請に対する処分の時期の見通しを示すよう努めなければならないが、それは申請者の求めに応じて行えば足りる。

  • 13

    問題14 行政不服審査法の規定に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。

    法人でない社団または財団で代表者または管理人の定めがあるものは、その名で審査請求をすることができる。

  • 14

    問題15 審査請求と再調査の請求との関係に関する次の会話の下線部ア〜エのうち、妥当なものの組合せはどれか。学生A: 今日は行政不服審査法の定める審査請求と再調査の請求との関係について学んでいこう。学生B: 再調査の請求は、処分庁自身がその処分の適否を再度見直すための仕組みだね。学生A: まず、行政処分について、ア処分庁以外の行政庁に対して審査請求をすることができる場合には、処分庁に対して再調査の請求を当然にすることができる。学生B: なるほど、実際には、租税や年金分野において多く提起されているようだね。学生A: そして、イ再調査の請求は任意的なものであるので、再調査の請求ができる場合でも、直ちに審査請求を提起することもできる。学生B: じゃあ、再調査の請求と審査請求の両方を同時に提起できるのかな?学生A: ちょっと待って…。どうやら、ウ再調査の請求をすると、原則として、その決定を経た後でなければ審査請求はできないことになっている。学生B: それでは、再調査の請求をしても、決定が出るのが遅れた場合にはどうなるのだろう?学生A: その場合でも、決定を経ることなく、審査請求をすることができる。エこのような場合、行政不服審査法では、再調査の請求が棄却されたとみなされることになっている。学生B: なかなか複雑な仕組みだね。正しく覚えておこう。

    イ・ウ

  • 15

    問題16 行政不服審査法が定める教示に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。

    処分庁が不服申立てをすべき行政庁につき教示を怠った場合、当該処分に不服がある者は、処分庁に審査請求書を提出することができ、処分庁以外の行政庁に審査請求ができる処分であるときは、処分庁は、審査請求書を当該行政庁に送付しなければならず、送付された場合、初めから当該行政庁に審査請求がされたものとみなされる。

  • 16

    問題17 抗告訴訟の対象に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当なものはどれか。

    関税定率法(当時)の規定に基づく輸入禁制品に該当する貨物と認めるのに相当の理由がある旨の税関長による通知は、いわゆる観念の通知と見るべきものであるが、当該通知があった場合には、輸入申告者は貨物を適法に輸入する道を閉ざされるのであって、これは当該通知によって生ずるに至った法律上の効果と見るのが相当であり、当該通知は行政処分に当たる。

  • 17

    問題18 処分取消訴訟の出訴期間について定めた下記の規定に関する次の記述のうち、法令および最高裁判所の判例に照らし、妥当なものはどれか。行政事件訴訟法(行訴法)14 条1 項「取消訴訟は、処分…があったことを知った日から6 箇月を経過したときは、提起することができない。ただし、正当な理由があるときは、この限りでない。」なお、本問では「処分…があったことを知った日」を「基準日」という。

    都市計画法における都市計画事業の認可のように、処分が個別の通知ではなく告示をもって多数の関係権利者等に画一的に告知される場合には、当該告示があった日が基準日とされる。

  • 18

    問題19 処分差止めの訴えに関する次のア〜オの記述のうち、法令および最高裁判所の判例に照らし、妥当なものの組合せはどれか。 ア 処分差止めの訴えは、一定の処分がされることにより生ずる償うことのできない損害を避けるため緊急の必要があるときに限り提起することができる。 イ 処分差止めの訴えは、対象となる処分がされることにより生ずるおそれのある損害が、処分がされた後に取消訴訟等を提起して執行停止の決定を受けることなどにより容易に救済を受けることができないときに提起することができるとするのが判例である。 ウ 処分差止めの訴えは、義務付けの訴えと同様、申請に対する処分を対象にする場合とそれ以外の処分を対象にする場合に区分され、訴訟要件と本案勝訴要件につき、それぞれ別個の定めが置かれている。 エ 取消しの訴えについては、処分又は裁決を取り消す判決は、第三者に対しても効力を有する旨の規定が置かれているが、この規定は、処分差止めの訴えには準用されていない。 オ 仮の差止めは、処分差止めの訴えを提起する前においても申し立てることができるが、本案について理由がないとみえるときは、仮の差止めの決定をすることができない。

    イ・エ

  • 19

    問題20 国家賠償法1 条に関する次のア〜エの記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当なものの組合せはどれか。 ア 国家賠償法1 条は「公権力の行使」によって生じた損害に適用されるが、ここにいう「公権力の行使」は、行政事件訴訟法において抗告訴訟の対象を表す「公権力の行使」と同じ意味であるから、国会議員が行う立法行為は、この概念には含まれないとするのが判例である。 イ 国家賠償法1 条は「公権力の行使」によって生じた損害に適用されるが、行政指導や情報提供などの非権力的行政作用も、ここにいう「公権力の行使」に含まれうるとするのが判例である。 ウ 国家賠償法1 条による賠償責任を認めるには、加害公務員が「職務を行うについて」他人に損害を与えていることが必要であり、公務員が職務執行の意思をもたずに私的な目的のためになした違法行為については、その外形のいかんにかかわらず、行政主体の賠償責任は成立しないとするのが判例である。 エ 国家賠償法1 条による賠償責任を認めるには、加害公務員が職務上尽くすべき注意義務に違反していることが必要であるが、公務員が法律解釈を誤って違法行為を行ったとしても、それにつき異なる見解が対立し、そのいずれについても相当の根拠が認められる場合には、行政主体の賠償責任は成立しないとするのが判例である。

    イ・エ

  • 20

    問題21 国家賠償法に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当なものはどれか。 (注) * 失火ノ責任ニ関スル法律

    公の営造物の設置又は管理に瑕疵があることによる国家賠償責任につき、当該営造物の設置又は管理に当たる者とその費用の負担者とが異なるときは、その双方が責任を負うことになるが、ここにいう設置費用の負担者には、当該営造物の設置費用につき法律上の負担義務を負う者のほか、この者と同等もしくはこれに近い設置費用を負担し、実質的には事業を共同して執行していると認められる一定範囲の者も含まれる。

  • 21

    問題22 条例の適法性に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当でないものはどれか。

    集団行進および集団示威行為における交通秩序の維持を目的とする条例は、道路交通法と同一の行為を処罰することになるため、憲法31 条に違反する。

  • 22

    問題23 都道府県における知事と議会の関係に関する次の記述のうち、法令に照らし、妥当なものはどれか。

    知事は、議会における議決について異議があるときは、その議決が法令に違反しないものである場合であっても、当該議決を再議に付すことができる。

  • 23

    問題24 普通地方公共団体に対する国又は都道府県の関与に関する次のア〜エの記述のうち、妥当なものの組合せはどれか。 ア 各大臣は、その担任する事務に関し、都道府県の自治事務の処理が法令の規定に違反していると認めるときは、当該都道府県に対し、是正の要求をすることができる。 イ 各大臣は、その担任する事務に関し、市町村の自治事務の処理が法令の規定に違反していると認めるときに、都道府県知事に対し、当該事務の処理について違反の是正のために必要な措置を講ずべきことを当該市町村に求めるよう指示をすることはできず、これを当該市町村に対し直接に指示することができる。 ウ 都道府県知事は、市町村長の担任する自治事務の処理が法令の規定に違反していると認めるときは、各大臣の指示によることなく、当該市町村に対し、是正の要求をすることができる。 エ 各大臣は、その所管する法律又はこれに基づく政令に係る都道府県の法定受託事務の処理が法令の規定に違反していると認めるときは、当該都道府県に対し、是正の指示をすることができる。

    ア・エ

  • 24

    問題25 建築に関わる紛争に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当なものはどれか。

    建築確認は、建築工事の開始前に、当該建築物の計画が建築関係規定に適合することを公権的に判断する行為にすぎないため、建築確認に対する取消訴訟の係属中に、当該建築確認に係る建築工事が完了した場合、当該取消訴訟の訴えの利益は消滅する。

  • 25

    問題26 行政機関情報公開法*(以下「法」という。)に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。 (注) * 行政機関の保有する情報の公開に関する法律

    法は、個人に関する情報について、それが一般に他人に知られたくないと望むことが正当であると認められる情報であるか否かにかかわりなく、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるものを不開示情報としている。

  • 26

    問題27 行為能力に関する次の記述のうち、民法の規定に照らし、誤っているものはどれか。

    被保佐人が遺産の分割をする場合には、その保佐人の同意を得る必要はないが、被保佐人が相続の承認又は放棄をする場合には、その保佐人の同意を得なければならない。

  • 27

    問題28 代理人の行う代理行為に関する次のア〜オの記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当なものの組合せはどれか。 ア 任意後見契約に基づく任意代理人は、任意後見契約で定められた被後見人の財産に関する代理行為を行うのに対し、家庭裁判所の審判により選任された法定代理人である後見人は、家庭裁判所の審判において定められた被後見人の特定の財産行為についてのみ代理行為を行う。 イ 法定代理人は、任意代理人と異なり、いつでも復代理人を選任することができるが、やむを得ない事由があるときは、本人に対してその選任及び監督についての責任のみを負う。 ウ 法定代理人も任意代理人も、本人が死亡した場合には当然に代理権を失うが、任意代理については、本人と任意代理人との間に本人が死亡した後も代理権が存続する旨の合意がある場合には、本人が死亡した後も代理権が存続する。 エ 代理人であった者がその代理権が消滅した後に、その代理権の範囲内において代理行為を行った場合、その者が当該代理人が任意代理人であったか法定代理人であったかを問わず、本人は、代理権の消滅について善意・無過失の第三者に対して、その責任を負う。 オ 代理人が制限行為能力者であったとしても、当該代理人の代理行為を制限行為能力を理由として取り消すことはできず、これは当該代理人が他の制限行為能力者の法定代理人である場合でも同様である。

    イ・ウ

  • 28

    問題29 即時取得に関する次のア〜オの記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当なものの組合せはどれか。 ア Aは、相続により、被相続人Bが現に占有していた動産甲を、それが設置された不動産と共に承継したが、甲はCの所有物であった。この場合、甲がBの所有物でないことにつきAが善意・無過失であれば、Aは甲を即時取得する。 イ Aは、売買により動産乙を、現にそれを占有する未成年者Bから購入して現実の引渡しを受けたが、その後、Bの法定代理人Cが、AB間の売買契約を未成年を理由に取り消した。この場合、Bが未成年者であったことにつきAが善意・無過失であれば、Aは乙を即時取得する。 ウ Aは、売買により動産丙を、現にそれを占有するBから購入して現実の引渡しを受けた。丙が自動車である場合、丙が登録済みであるか否かにかかわらず、Aは丙を即時取得しない。 エ Aは、売買により動産丁を、それを占有代理人Cによって占有するBから購入し、BはCに今後Aのために占有するように指示してAがそれを承諾した。丁はAからBに寄託されているものであった場合、承諾時において丁がBの所有物でないことにつきAが善意・無過失であれば、後にその事実を知るに至ったとしても、Aは丁を即時取得する。 オ Aは、売買により動産戊を、現にそれを占有するBから購入したが、その際、AがBの元に戊を引取りにいくこととし、それまでの間、BがAのために占有することが合意された。戊はBが他から賃借したものであった場合、AがBから戊の現実の引渡しを受ける時点において、戊がBの所有物でないことにつきAが善意・無過失であれば、Aは戊を即時取得する。

    エ・オ

  • 29

    問題30 Aは、Bとの間でA所有の建設機械甲(以下「甲」という。)をBに売却する旨の本件売買契約を締結し、甲をBに引き渡したが、弁済期が徒過したにもかかわらずBから代金の支払を受けていない。この場合に関する次の記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当なものはどれか。

    本件売買契約において所有権留保特約が設けられていた場合、BがGのために甲を譲渡担保に供して占有改定の方法により引き渡したとしても、Aは、Bに対して留保所有権に基づいて甲の引渡しを求めることができ、Gはこれに対して異議を述べることはできない。

  • 30

    問題31 Aを売主、Zを買主とする売買契約に基づいて発生したAのZに対する売買代金債権(以下「本件債権」という。)を、AがBに譲渡し、その旨の債権譲渡通知(以下「本件債権譲渡通知」という。)が内容証明郵便によって行われ、Zに到達した。この場合に関する次の記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当でないものはどれか。

    Aは、本件債権をBに譲渡した直後にCに対しても譲渡し、その旨の債権譲渡通知が内容証明郵便によって行われ、これが本件債権譲渡通知と同時にZに到達した。Zが、Bから本件債権の弁済を求められた場合、同順位の対抗要件を具備したCの存在を理由として、これを拒むことができる。

  • 31

    問題32 AとBが、Cから連帯して400 万円を借りている場合(AとBの負担部分は200万円ずつ)に関する次の記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当なものはどれか。

    Aが、Cに400 万円を弁済するのに先立ち、Bに事前の通知をしないで弁済をし、共同の免責を得た場合において、Bは、Cに対して200 万円の反対債権を有していたときは、自己の負担部分の200 万円について、Aの求償に対して相殺をもって対抗できる。

  • 32

    問題33 消費貸借契約に関する次のア〜オの記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当なものの組合せはどれか。 ア 消費貸借契約は書面によっても行うことができるが、書面でする消費貸借契約の貸主は、借主が消費貸借契約の目的物を受け取るまでの間は当該消費貸借契約を解除することができ、解除によって損害を受けた借主は、貸主に対してその損害の賠償を請求することができる。 イ 金銭消費貸借契約の借主が、利息の支払を含む貸金返還債務を新しい消費貸借契約の目的とすることを貸主と合意したときは、これにより新たな消費貸借契約が成立するが、旧契約に付された利息の約定が利息制限法の上限利率を超過する場合には、その限りで当該新たな消費貸借契約は無効となる。 ウ 消費貸借契約は原則として利息の発生を伴い、無利息とするためには特約が必要である。 エ 消費貸借契約において、契約内容に適合しない物が借主に引き渡された場合、当該消費貸借契約が利息付きであるか無利息であるかにかかわらず、借主はその物の価額を返還することができる。 オ 消費貸借契約において返還時期の定めがない場合、当該消費貸借契約が利息付きであるか無利息であるかにかかわらず、貸主は借主に対していつでもその貸借物の返還を求めることができ、借主は返還請求があった時から直ちに履行遅滞の責任を負う。

    イ・エ

  • 33

    問題34 不当利得に関する次の記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当なものはどれか。

    不倫関係の維持を目的として丙建物(既登記建物)の所有者Aが丙建物を受贈者Bに贈与してこれを引き渡したが、所有権移転登記手続が未了であった場合、その贈与者Aは当該契約が無効であることを理由として、Bに対して丙建物の返還を求めることができる。

  • 34

    問題35 認知に関する次の記述のうち、民法の規定に照らし、誤っているものはどれか。

    認知は、認知の時からその効力を生ずる。

  • 35

    問題36 交互計算に関する次の記述のうち、商法の規定に照らし、誤っているものはどれか。なお、当事者に別段の意思表示がないものとする。

    交互計算とは、商人間での平常取引において、一定の期間内の取引から生じる債権および債務の総額について相殺をし、それによって生じた残額の支払いを約することをいい、商人と商人でない者との間での平常取引では、交互計算を約することはできない。

  • 36

    問題37 発起人に関する次の記述のうち、会社法の規定に照らし、正しいものはどれか。

    設立時発行株式を引き受ける者の募集をする場合には、発起人は、設立時募集株式と引換えにする金銭の払込みの期日または期間の末日のうち最も遅い日以後、遅滞なく、創立総会を招集しなければならない。

  • 37

    問題38 取締役会に関する次の記述のうち、会社法の規定に照らし、誤っているものはどれか。

    取締役会の決議に参加した取締役が、当該取締役会の議事録に異議をとどめないで署名または記名押印した場合には、当該決議に賛成したものとみなされる。

  • 38

    問題39 監査役および監査役会に関する次の記述のうち、会社法の規定に照らし、誤っているものはどれか。

    監査役会設置会社においては、常勤の監査役は、監査役の中から株主総会の決議によって選任しなければならない。

  • 39

    問題40 株券に関する次のア〜オの記述のうち、会社法の規定に照らし、正しいものの組合せはどれか。 ア 株券発行会社における株式の譲渡は、当該株式を取得した者の氏名または名称および住所を株主名簿に記載し、または記録しなければ、当該株券発行会社その他の第三者にも対抗することができない。 イ 株券発行会社が自己株式の処分により行う株式の譲渡は、当該株式に係る株券を交付しなくても、その効力を生ずる。 ウ 株券発行会社の株券には、譲渡による当該株券に係る株式の取得について当該株券発行会社の承認を要することを定款で定めたときは、その旨を記載しなければならない。 エ 株券発行会社の株主は、当該株券発行会社に対し、株券の所持を希望しない旨を申し出ることができ、当該株券は、当該株主が当該株券発行会社に提出したときに、無効となる。 オ 株券発行会社の株式に係る株券を喪失した者は、非訟事件手続法の公示催告における除権決定により、当該株券を無効とすることができる。

    イ・ウ

  • 40

    問題41 次の文章の空欄ア〜エに当てはまる語句を、枠内の選択肢(1 〜20)から選びなさい。憲法13 条は、人格的アに関わる重要な権利として、自己の意思に反してイを受けない自由を保障しているところ(最高裁令和2 年(ク)第993 号同5 年10 月25 日大法廷決定・民集77 巻7 号1792 頁参照)、不妊手術は、生殖能力の喪失という重大な結果をもたらすイであるから、不妊手術を受けることを強制することは、上記自由に対する重大な制約に当たる。したがって、正当な理由に基づかずに不妊手術を受けることを強制することは、同条に反し許されないというべきである。・・・(中略)・・・。憲法13 条はウと人格の尊重を宣言しているところ、〔不妊手術を強制する当時の優生保護法の〕本件規定のエは、特定の障害等を有する者が不良であり、そのような者の出生を防止する必要があるとする点において、立法当時の社会状況をいかに勘案したとしても、正当とはいえないものであることが明らかであり、本件規定は、そのようなエの下で特定の個人に対して生殖能力の喪失という重大な犠牲を求める点において、ウと人格の尊重の精神に著しく反するものといわざるを得ない。(最大判令和6 年7 月3 日民集78 巻3 号382 頁) 〔選択肢〕 1 利益/2 人権の不可侵/3 平等/4 提案理由/5 生存/6 自由の制約/7 国民の権利/8 生命への危害/9 正当化根拠/10 身体への侵襲/11 必要性及び合理性/12 人格の自律/13 立法目的/14 自由/15 精神的苦痛/16 公共の福祉/17 立法目的達成手段/18 人格の否定/19 個人の尊厳/20 選択

    5, 10, 19, 13

  • 41

    問題42 次の文章は、ある最高裁判所判決の一節である。空欄ア〜エに当てはまる語句を、枠内の選択肢(1 〜20)から選びなさい。条例が国の法令に違反するかどうかは、両者のアと規定文言を対比するのみでなく、それぞれの趣旨、イ、内容及び効果を比較し、両者の間にウがあるかどうかによってこれを決しなければならない。例えば、ある事項について国の法令中にこれを規律する明文の規定がない場合でも、当該法令全体からみて、右規定の欠如が特に当該事項についていかなる規制をも施すことなく放置すべきものとする趣旨であると解されるときは、これについて規律を設ける条例の規定は国の法令に違反することとなりうるし、逆に、特定事項についてこれを規律する国の法令と条例とが併存する場合でも、後者が前者とは別のイに基づく規律を意図するものであり、その適用によって前者の規定の意図するイと効果をなんら阻害することがないときや、両者が同一イに出たものであっても、国の法令が必ずしもその規定によって全国的に一律に同一内容の規制を施す趣旨ではなく、それぞれの普通地方公共団体において、そのエに応じて、別の規制を施すことを容認する趣旨であると解されるときは、国の法令と条例との間にはなんらのウはなく、条例が国の法令に違反する問題は生じえないのである。(最大判昭和50 年9 月10 日刑集29 巻8 号489 頁) 〔選択肢〕 1 立法事実/2 効力/3 対象事項/4 歴史的背景/5 整合性/6 目的/7 結果/8 相当性/9 状況/10 立法経緯/11 必要性/12 首尾一貫性/13 立法者意思/14 排他性/15 優劣関係/16 地方の実情/17 住民の意識/18 委任関係/19 矛盾抵触/20 手続

    3, 6, 19, 16

  • 42

    問題43 次の文章の空欄ア〜エに当てはまる語句を、枠内の選択肢(1 〜20)から選びなさい。いわゆる在外邦人国民審査権訴訟は、現に国外に居住していて国内の市町村の区域内に住所を有していない日本国民(在外国民)が原告となり、在外国民に最高裁判所裁判官国民審査(国民審査)に係る審査権の行使が認められていないことの適否等が争われた事件である。原告は、被告・国に対し、①主位的に、次回の最高裁判所裁判官国民審査において審査権を行使することができる地位にあることの確認を求めるとともに(本件地位確認の訴え)、②予備的に、被告・国が原告に対して国外に住所を有することをもって次回の国民審査において審査権の行使をさせないことが憲法の規定に違反して違法であることの確認(本件違法確認の訴え)を求めた。これについて、最高裁判所大法廷は、最高裁判所裁判官国民審査法(国民審査法)が在外国民に審査権の行使を全く認めていないことは、憲法に違反するとし、とりわけ、本件違法確認の訴えにつき、要旨次のような判示を行った(最大判令和4 年5 月25 日民集76 巻4 号711 頁)。①本件地位確認の訴えは、アに関する確認の訴えと解され、国民審査法4条、8 条の解釈に基づいて、次回の国民審査において審査権を行使することができる地位にあることの確認を求めているものと解される。しかしながら、国民審査法の規定により在外国民に審査権の行使が認められていると解することはできないから、本件地位確認の訴えに係る請求は理由がなく、イである。②本件違法確認の訴えは、国民審査法が在外国民に審査権の行使を全く認めていないことが違憲であることを理由として、被告・国が原告に対して国外に住所を有することをもって次回の国民審査において審査権の行使をさせないことが違法であると主張し、その確認を求めるものである。このような訴えは、アに関する確認の訴えと解され、当該訴えにおいてウが確定した場合、国会において、裁判所がした違憲である旨の判断が尊重されるものと解されることも踏まえると、結果的に上記の争いを解決するためにエな手段であると認められ、アに関する確認の訴えとして適法である。上記の違憲判断を踏まえ、本件違法確認の訴えに係る請求も認容すべきものである。 〔選択肢〕 1 法令の憲法適合性/2 �処分若しくは裁決の存否又はその効力の有無/3 行政庁の公権力の行使に関する不服/4 公法上の法律関係/5 無効判決/6 上告不受理決定すべきもの/7 原審に差し戻すべきもの/8 簡易迅速/9 法律上の争訟に該当しないもの/10 却下すべきもの/11 棄却すべきもの/12 事情判決/13 裁判を受ける権利/14 公正透明/15 有効適切/16 形成判決/17 最終的/18 取消判決/19 効率的/20 確認判決解答は、必ず答案用紙裏面の解答欄(マス目)に記述すること。なお、字数には、句読点も含む。()

    4, 11, 20, 15

  • 43

    問題47 日本の住民投票に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。

    住民投票を実施するために制定される住民投票条例には、投票すべき課題に関してその都度制定される個別型と、将来に備えてあらかじめ住民投票の手続等を定めておく常設型がある。

  • 44

    問題48 日本の政党と政治に関する次のア〜オの記述のうち、妥当でないものの組合せはどれか。 ア 政党助成法に基づく政党交付金の交付の対象となる政党には、法人格を取得していない政党も含まれる。 イ 政治資金規正法は、政治活動の公明と公正を確保し、民主政治の健全な発達に寄与することを目的として制定された。 ウ 田中角栄内閣は、日本新党や日本社会党などによる非自民・非共産連立政権であった。 エ 鳩山由紀夫内閣は、民主党、社会民主党、国民新党の3 党による連立政権であった。 オ 国政選挙などの際に、有権者が政策の実現性を明確に判断できるように、マニフェストと呼ばれる政策文書がつくられたこともある。

    ア・ウ

  • 45

    問題49 日本の米価に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。 (注) * 主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律

    1970 年代の日本の食糧管理制度では、政府は、米などの価格を規制する一方、米の過剰生産を抑えるために減反(生産調整)を行った。

  • 46

    問題50 自由貿易体制と関税に関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。

    環太平洋経済連携協定(TPP)は、日本が離脱した後、新たにアジア太平洋経済協力(APEC)として締結された。

  • 47

    問題51 経済に関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。

    機会費用とは、ある財の取引機会を利用するために必要な、取引相手の探索や条件の交渉などにかかる費用を意味する。

  • 48

    問題52 ジェンダーと平等に関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。 (注) * 雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律

    日本の男女雇用機会均等法*では、妊娠や出産を理由とする解雇は禁止されていない。

  • 49

    問題53 行政書士法に関する次のア~エの記述のうち、妥当でないものの組合せはどれか。 ア 行政書士が、この法律若しくはこれに基づく命令、規則その他都道府県知事の処分に違反したとき又は行政書士たるにふさわしくない重大な非行があったときは、都道府県知事は、当該行政書士に対し、戒告処分をすることができる。 イ 行政書士が、この法律若しくはこれに基づく命令、規則その他都道府県知事の処分に違反したとき又は行政書士たるにふさわしくない重大な非行があったときは、都道府県知事は、当該行政書士に対し、法定年数以内の業務の停止処分をすることができる。 ウ 行政書士法人が、この法律又はこの法律に基づく命令、規則その他都道府県知事の処分に違反したとき又は運営が著しく不当と認められるときは、総務大臣は、当該行政書士法人の解散処分をすることができる。 エ 行政書士が、この法律若しくはこれに基づく命令、規則その他都道府県知事の処分に違反したとき又は行政書士たるにふさわしくない重大な非行があったときに、都道府県知事が懲戒処分として業務を禁止した行政書士について、日本行政書士会連合会は登録を抹消することはできない。

    ウ・エ

  • 50

    問題54 戸籍法に関する次のア〜オの記述のうち、妥当でないものの組合せはどれか。 ア 出生の届出は、出生から3 日以内にこれをしなければならない。 イ 「子の男女の別及び嫡出子又は嫡出でない子の別」は、出生の届書に記載しなければならない。 ウ 「出生の年月日時分及び場所」は、出生の届書の必須記載事項ではないが、記載することができる。 エ 医師、助産師又はその他の者が出産に立ち会った場合には、原則として、医師、助産師、その他の者の順序に従って、そのうちの1 人が作成する出生証明書を届書に添付しなければならない。 オ 子の名には、常用平易な文字を用いなければならない。

    ア・ウ

  • 51

    問題55 ディープフェイクに関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。

    ディープフェイクは、個人の能力や嗜好をAI で推測するための技術である。

  • 52

    問題56 インターネット上のなりすまし広告などを通じた近年の投資詐欺問題に関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。

    被害者はインターネットを頻繁に利用する若年層が多く、半数以上が30 歳未満である。

  • 53

    問題57 個人情報保護制度に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。 (注) * 個人情報の保護に関する法律

    個人情報保護委員会は、個人情報保護法の定める個人情報取扱事業者等に対して立入検査を行うことができる。

  • 行政書士試験 令和2年度(2020年)

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    問題一覧

  • 1

    問題2 裁判員制度に関する次の記述のうち、裁判員法*の規定に照らし、誤っているものはどれか。 (注) * 裁判員の参加する刑事裁判に関する法律

    裁判員の関与する判断は、合議体を構成する裁判官の意見を聞いた上で、裁判員の過半数の意見によって行われる。

  • 2

    問題3 法の下の平等に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当なものはどれか。

    子にとって自ら選択・修正する余地のない事柄を理由にその子に不利益を及ぼすことは許されず、子を個人として尊重し、権利を保障すべきだという考えが確立されてきており、嫡出でない子の法定相続分を差別する規定の合理性は失われている。

  • 3

    問題4 取材・報道の自由に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当でないものはどれか。

    報道関係者の取材源は、それがみだりに開示されると将来の自由で円滑な取材活動に一定の支障は生じうるが、公正な裁判の実現のためには取材源を明らかにする必要があり、民事訴訟法上の証言拒絶が認められうる職業の秘密には該当しない。

  • 4

    問題5 国会の召集に関する次の文章の空欄ア〜エに当てはまる語句の組合せとして、妥当なものはどれか。憲法は、国会についてア制を採用し、内閣がその召集を実質的に決定する権限を有するものとした上で、52 条、53 条及び54 条1 項において、常会、イ会及びウ会の召集時期等について規定している。そのうち憲法53 条は、前段において、内閣は、イ会召集決定をすることができると規定し、後段において、いずれかの議院の総議員の4 分の1 以上によるイ会召集要求があれば、内閣は、イ会召集決定をしなければならない旨を規定している。これは、国会と内閣との間における権限の分配という観点から、内閣がイ会召集決定をすることとしつつ、これがされない場合においても、国会のアを開始して国会による国政の根幹に関わる広範な権能の行使を可能とするため、各議院を組織する一定数以上の議員に対してイ会召集要求をする権限を付与するとともに、このイ会召集要求がされた場合には、内閣がイ会召集決定をする義務を負うこととしたものと解されるのであって、個々の国会議員のイ会召集要求に係るエを保障したものとは解されない。(最三小判令和5 年9 月12 日民集77 巻6 号1515 頁)

    ア:会期 イ:臨時 ウ:特別 エ:権利又は利益

  • 5

    問題6 内閣総理大臣に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。

    法律及び政令には、すべて主任の国務大臣が署名し、内閣総理大臣が連署することを必要とする。

  • 6

    問題7 法令の形式に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。

    最高裁判所は、訴訟に関する手続、弁護士、裁判所の内部規律及び司法事務処理に関する事項について規則を定める権限を有するが、下級裁判所に関する規則を定める権限を、下級裁判所に委任することができる。

  • 7

    問題8 行政行為(処分)に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当なものはどれか。

    重大かつ明白な瑕疵を有する処分は当然に無効とされるが、処分の瑕疵が明白であるかどうかは、処分の外形上、客観的に誤認が一見看取し得るものであるかどうかにより決まる。

  • 8

    問題9 行政罰に関する次のア〜エの記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当なものの組合せはどれか。 ア 財団法人の理事の就任に関する登記が法定期間内に行われなかったことに対して科される過料は、非訟事件手続法に基づく手続によって科されるが、中立性のある裁判所によって、当事者の陳述の機会を設けた上で科されるものであり、かつ即時抗告も可能であることから、憲法上の適正手続の要請に反しているとはいえない。 イ カルテル行為を行ったことによって独占禁止法*違反被告事件において罰金刑が確定している者に対し、さらに独占禁止法の規定に基づき課徴金の納付を命ずることは、課徴金を課せられるべき違反者の行為を犯罪とし、それに対する刑罰として、これを課する趣旨でないことは明らかであるから、二重処罰の禁止には違反しない。 ウ 所得税の確定申告において虚偽記載を行い所得税を脱税したことにより、懲役刑と罰金刑を併科された者に対して、さらに重加算税を科すことは、重加算税が申告納税を怠った者に対し、その行為の反社会性ないし反道徳性に着目し、これに対する制裁として科せられるものでもあるから、二重処罰の禁止に抵触する。 エ 刑事裁判において正当な理由がなく証言を拒んだ場合に、刑事訴訟法に基づき裁判官により秩序罰として科される過料と、同法に基づき通常の刑事手続により科される罰金は、法廷秩序の維持という点で目的が共通しているから、両者を併科することは許されない。 (注) * 私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律

    ア・イ

  • 9

    問題10 行政行為の附款に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。

    行政庁は、行政行為に附款を付すことができる旨の法令の根拠が存在しない場合でも、裁量の範囲内で行政行為に附款を付すことができる。

  • 10

    問題11 行政手続法が定める弁明の機会の付与に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。

    不利益処分の名宛人となるべき者として弁明の機会の付与の通知を受けた者は、代理人を選任することができる。

  • 11

    問題12 個人情報保護法*によれば、個人情報保護委員会は、個人情報取扱事業者が同法の定める一定の規定に違反した場合において個人の権利利益を保護するため必要があると認めるときは、当該事業者に対し、必要な措置をとるべき旨を勧告することができ(同法148 条1 項)、そして、当該事業者が正当な理由がなくてその勧告に係る措置をとらなかった場合において個人の重大な権利利益の侵害が切迫していると認めるときは、当該事業者等に対し、その勧告に係る措置をとるべきことを命ずること(以下「命令」という。)ができる(同条2 項)。上記の勧告と命令に関する次のア〜エの記述のうち、行政手続法の定めに照らし、妥当なものの組合せはどれか。なお、上記勧告は処分(同法2 条2 号)ではなく行政指導であり(同条6 号)、命令は処分であることを前提にする。 ア 勧告は、命令を行う前に執られる弁明の機会の付与のための通知に該当する。 イ 勧告に携わる者は、その相手方に対し、勧告の趣旨及び内容並びに責任者を明確に示さなければならない。 ウ 勧告を受けた者は、これに続く命令が個人情報保護法に規定する要件に適合しないと思料する場合、個人情報保護委員会に対し、行政手続法の定めに従って、当該命令をしないよう求めることができる。 エ 個人情報保護委員会は、命令をする場合、その名宛人に対し、原則として、同時にその理由を示さなければならない。 (注) * 個人情報の保護に関する法律

    イ・エ

  • 12

    問題13 行政手続法が定める申請に対する処分に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。

    行政庁は、申請者に対し、当該申請にかかる審査の進行状況及び当該申請に対する処分の時期の見通しを示すよう努めなければならないが、それは申請者の求めに応じて行えば足りる。

  • 13

    問題14 行政不服審査法の規定に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。

    法人でない社団または財団で代表者または管理人の定めがあるものは、その名で審査請求をすることができる。

  • 14

    問題15 審査請求と再調査の請求との関係に関する次の会話の下線部ア〜エのうち、妥当なものの組合せはどれか。学生A: 今日は行政不服審査法の定める審査請求と再調査の請求との関係について学んでいこう。学生B: 再調査の請求は、処分庁自身がその処分の適否を再度見直すための仕組みだね。学生A: まず、行政処分について、ア処分庁以外の行政庁に対して審査請求をすることができる場合には、処分庁に対して再調査の請求を当然にすることができる。学生B: なるほど、実際には、租税や年金分野において多く提起されているようだね。学生A: そして、イ再調査の請求は任意的なものであるので、再調査の請求ができる場合でも、直ちに審査請求を提起することもできる。学生B: じゃあ、再調査の請求と審査請求の両方を同時に提起できるのかな?学生A: ちょっと待って…。どうやら、ウ再調査の請求をすると、原則として、その決定を経た後でなければ審査請求はできないことになっている。学生B: それでは、再調査の請求をしても、決定が出るのが遅れた場合にはどうなるのだろう?学生A: その場合でも、決定を経ることなく、審査請求をすることができる。エこのような場合、行政不服審査法では、再調査の請求が棄却されたとみなされることになっている。学生B: なかなか複雑な仕組みだね。正しく覚えておこう。

    イ・ウ

  • 15

    問題16 行政不服審査法が定める教示に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。

    処分庁が不服申立てをすべき行政庁につき教示を怠った場合、当該処分に不服がある者は、処分庁に審査請求書を提出することができ、処分庁以外の行政庁に審査請求ができる処分であるときは、処分庁は、審査請求書を当該行政庁に送付しなければならず、送付された場合、初めから当該行政庁に審査請求がされたものとみなされる。

  • 16

    問題17 抗告訴訟の対象に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当なものはどれか。

    関税定率法(当時)の規定に基づく輸入禁制品に該当する貨物と認めるのに相当の理由がある旨の税関長による通知は、いわゆる観念の通知と見るべきものであるが、当該通知があった場合には、輸入申告者は貨物を適法に輸入する道を閉ざされるのであって、これは当該通知によって生ずるに至った法律上の効果と見るのが相当であり、当該通知は行政処分に当たる。

  • 17

    問題18 処分取消訴訟の出訴期間について定めた下記の規定に関する次の記述のうち、法令および最高裁判所の判例に照らし、妥当なものはどれか。行政事件訴訟法(行訴法)14 条1 項「取消訴訟は、処分…があったことを知った日から6 箇月を経過したときは、提起することができない。ただし、正当な理由があるときは、この限りでない。」なお、本問では「処分…があったことを知った日」を「基準日」という。

    都市計画法における都市計画事業の認可のように、処分が個別の通知ではなく告示をもって多数の関係権利者等に画一的に告知される場合には、当該告示があった日が基準日とされる。

  • 18

    問題19 処分差止めの訴えに関する次のア〜オの記述のうち、法令および最高裁判所の判例に照らし、妥当なものの組合せはどれか。 ア 処分差止めの訴えは、一定の処分がされることにより生ずる償うことのできない損害を避けるため緊急の必要があるときに限り提起することができる。 イ 処分差止めの訴えは、対象となる処分がされることにより生ずるおそれのある損害が、処分がされた後に取消訴訟等を提起して執行停止の決定を受けることなどにより容易に救済を受けることができないときに提起することができるとするのが判例である。 ウ 処分差止めの訴えは、義務付けの訴えと同様、申請に対する処分を対象にする場合とそれ以外の処分を対象にする場合に区分され、訴訟要件と本案勝訴要件につき、それぞれ別個の定めが置かれている。 エ 取消しの訴えについては、処分又は裁決を取り消す判決は、第三者に対しても効力を有する旨の規定が置かれているが、この規定は、処分差止めの訴えには準用されていない。 オ 仮の差止めは、処分差止めの訴えを提起する前においても申し立てることができるが、本案について理由がないとみえるときは、仮の差止めの決定をすることができない。

    イ・エ

  • 19

    問題20 国家賠償法1 条に関する次のア〜エの記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当なものの組合せはどれか。 ア 国家賠償法1 条は「公権力の行使」によって生じた損害に適用されるが、ここにいう「公権力の行使」は、行政事件訴訟法において抗告訴訟の対象を表す「公権力の行使」と同じ意味であるから、国会議員が行う立法行為は、この概念には含まれないとするのが判例である。 イ 国家賠償法1 条は「公権力の行使」によって生じた損害に適用されるが、行政指導や情報提供などの非権力的行政作用も、ここにいう「公権力の行使」に含まれうるとするのが判例である。 ウ 国家賠償法1 条による賠償責任を認めるには、加害公務員が「職務を行うについて」他人に損害を与えていることが必要であり、公務員が職務執行の意思をもたずに私的な目的のためになした違法行為については、その外形のいかんにかかわらず、行政主体の賠償責任は成立しないとするのが判例である。 エ 国家賠償法1 条による賠償責任を認めるには、加害公務員が職務上尽くすべき注意義務に違反していることが必要であるが、公務員が法律解釈を誤って違法行為を行ったとしても、それにつき異なる見解が対立し、そのいずれについても相当の根拠が認められる場合には、行政主体の賠償責任は成立しないとするのが判例である。

    イ・エ

  • 20

    問題21 国家賠償法に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当なものはどれか。 (注) * 失火ノ責任ニ関スル法律

    公の営造物の設置又は管理に瑕疵があることによる国家賠償責任につき、当該営造物の設置又は管理に当たる者とその費用の負担者とが異なるときは、その双方が責任を負うことになるが、ここにいう設置費用の負担者には、当該営造物の設置費用につき法律上の負担義務を負う者のほか、この者と同等もしくはこれに近い設置費用を負担し、実質的には事業を共同して執行していると認められる一定範囲の者も含まれる。

  • 21

    問題22 条例の適法性に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当でないものはどれか。

    集団行進および集団示威行為における交通秩序の維持を目的とする条例は、道路交通法と同一の行為を処罰することになるため、憲法31 条に違反する。

  • 22

    問題23 都道府県における知事と議会の関係に関する次の記述のうち、法令に照らし、妥当なものはどれか。

    知事は、議会における議決について異議があるときは、その議決が法令に違反しないものである場合であっても、当該議決を再議に付すことができる。

  • 23

    問題24 普通地方公共団体に対する国又は都道府県の関与に関する次のア〜エの記述のうち、妥当なものの組合せはどれか。 ア 各大臣は、その担任する事務に関し、都道府県の自治事務の処理が法令の規定に違反していると認めるときは、当該都道府県に対し、是正の要求をすることができる。 イ 各大臣は、その担任する事務に関し、市町村の自治事務の処理が法令の規定に違反していると認めるときに、都道府県知事に対し、当該事務の処理について違反の是正のために必要な措置を講ずべきことを当該市町村に求めるよう指示をすることはできず、これを当該市町村に対し直接に指示することができる。 ウ 都道府県知事は、市町村長の担任する自治事務の処理が法令の規定に違反していると認めるときは、各大臣の指示によることなく、当該市町村に対し、是正の要求をすることができる。 エ 各大臣は、その所管する法律又はこれに基づく政令に係る都道府県の法定受託事務の処理が法令の規定に違反していると認めるときは、当該都道府県に対し、是正の指示をすることができる。

    ア・エ

  • 24

    問題25 建築に関わる紛争に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当なものはどれか。

    建築確認は、建築工事の開始前に、当該建築物の計画が建築関係規定に適合することを公権的に判断する行為にすぎないため、建築確認に対する取消訴訟の係属中に、当該建築確認に係る建築工事が完了した場合、当該取消訴訟の訴えの利益は消滅する。

  • 25

    問題26 行政機関情報公開法*(以下「法」という。)に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。 (注) * 行政機関の保有する情報の公開に関する法律

    法は、個人に関する情報について、それが一般に他人に知られたくないと望むことが正当であると認められる情報であるか否かにかかわりなく、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるものを不開示情報としている。

  • 26

    問題27 行為能力に関する次の記述のうち、民法の規定に照らし、誤っているものはどれか。

    被保佐人が遺産の分割をする場合には、その保佐人の同意を得る必要はないが、被保佐人が相続の承認又は放棄をする場合には、その保佐人の同意を得なければならない。

  • 27

    問題28 代理人の行う代理行為に関する次のア〜オの記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当なものの組合せはどれか。 ア 任意後見契約に基づく任意代理人は、任意後見契約で定められた被後見人の財産に関する代理行為を行うのに対し、家庭裁判所の審判により選任された法定代理人である後見人は、家庭裁判所の審判において定められた被後見人の特定の財産行為についてのみ代理行為を行う。 イ 法定代理人は、任意代理人と異なり、いつでも復代理人を選任することができるが、やむを得ない事由があるときは、本人に対してその選任及び監督についての責任のみを負う。 ウ 法定代理人も任意代理人も、本人が死亡した場合には当然に代理権を失うが、任意代理については、本人と任意代理人との間に本人が死亡した後も代理権が存続する旨の合意がある場合には、本人が死亡した後も代理権が存続する。 エ 代理人であった者がその代理権が消滅した後に、その代理権の範囲内において代理行為を行った場合、その者が当該代理人が任意代理人であったか法定代理人であったかを問わず、本人は、代理権の消滅について善意・無過失の第三者に対して、その責任を負う。 オ 代理人が制限行為能力者であったとしても、当該代理人の代理行為を制限行為能力を理由として取り消すことはできず、これは当該代理人が他の制限行為能力者の法定代理人である場合でも同様である。

    イ・ウ

  • 28

    問題29 即時取得に関する次のア〜オの記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当なものの組合せはどれか。 ア Aは、相続により、被相続人Bが現に占有していた動産甲を、それが設置された不動産と共に承継したが、甲はCの所有物であった。この場合、甲がBの所有物でないことにつきAが善意・無過失であれば、Aは甲を即時取得する。 イ Aは、売買により動産乙を、現にそれを占有する未成年者Bから購入して現実の引渡しを受けたが、その後、Bの法定代理人Cが、AB間の売買契約を未成年を理由に取り消した。この場合、Bが未成年者であったことにつきAが善意・無過失であれば、Aは乙を即時取得する。 ウ Aは、売買により動産丙を、現にそれを占有するBから購入して現実の引渡しを受けた。丙が自動車である場合、丙が登録済みであるか否かにかかわらず、Aは丙を即時取得しない。 エ Aは、売買により動産丁を、それを占有代理人Cによって占有するBから購入し、BはCに今後Aのために占有するように指示してAがそれを承諾した。丁はAからBに寄託されているものであった場合、承諾時において丁がBの所有物でないことにつきAが善意・無過失であれば、後にその事実を知るに至ったとしても、Aは丁を即時取得する。 オ Aは、売買により動産戊を、現にそれを占有するBから購入したが、その際、AがBの元に戊を引取りにいくこととし、それまでの間、BがAのために占有することが合意された。戊はBが他から賃借したものであった場合、AがBから戊の現実の引渡しを受ける時点において、戊がBの所有物でないことにつきAが善意・無過失であれば、Aは戊を即時取得する。

    エ・オ

  • 29

    問題30 Aは、Bとの間でA所有の建設機械甲(以下「甲」という。)をBに売却する旨の本件売買契約を締結し、甲をBに引き渡したが、弁済期が徒過したにもかかわらずBから代金の支払を受けていない。この場合に関する次の記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当なものはどれか。

    本件売買契約において所有権留保特約が設けられていた場合、BがGのために甲を譲渡担保に供して占有改定の方法により引き渡したとしても、Aは、Bに対して留保所有権に基づいて甲の引渡しを求めることができ、Gはこれに対して異議を述べることはできない。

  • 30

    問題31 Aを売主、Zを買主とする売買契約に基づいて発生したAのZに対する売買代金債権(以下「本件債権」という。)を、AがBに譲渡し、その旨の債権譲渡通知(以下「本件債権譲渡通知」という。)が内容証明郵便によって行われ、Zに到達した。この場合に関する次の記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当でないものはどれか。

    Aは、本件債権をBに譲渡した直後にCに対しても譲渡し、その旨の債権譲渡通知が内容証明郵便によって行われ、これが本件債権譲渡通知と同時にZに到達した。Zが、Bから本件債権の弁済を求められた場合、同順位の対抗要件を具備したCの存在を理由として、これを拒むことができる。

  • 31

    問題32 AとBが、Cから連帯して400 万円を借りている場合(AとBの負担部分は200万円ずつ)に関する次の記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当なものはどれか。

    Aが、Cに400 万円を弁済するのに先立ち、Bに事前の通知をしないで弁済をし、共同の免責を得た場合において、Bは、Cに対して200 万円の反対債権を有していたときは、自己の負担部分の200 万円について、Aの求償に対して相殺をもって対抗できる。

  • 32

    問題33 消費貸借契約に関する次のア〜オの記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当なものの組合せはどれか。 ア 消費貸借契約は書面によっても行うことができるが、書面でする消費貸借契約の貸主は、借主が消費貸借契約の目的物を受け取るまでの間は当該消費貸借契約を解除することができ、解除によって損害を受けた借主は、貸主に対してその損害の賠償を請求することができる。 イ 金銭消費貸借契約の借主が、利息の支払を含む貸金返還債務を新しい消費貸借契約の目的とすることを貸主と合意したときは、これにより新たな消費貸借契約が成立するが、旧契約に付された利息の約定が利息制限法の上限利率を超過する場合には、その限りで当該新たな消費貸借契約は無効となる。 ウ 消費貸借契約は原則として利息の発生を伴い、無利息とするためには特約が必要である。 エ 消費貸借契約において、契約内容に適合しない物が借主に引き渡された場合、当該消費貸借契約が利息付きであるか無利息であるかにかかわらず、借主はその物の価額を返還することができる。 オ 消費貸借契約において返還時期の定めがない場合、当該消費貸借契約が利息付きであるか無利息であるかにかかわらず、貸主は借主に対していつでもその貸借物の返還を求めることができ、借主は返還請求があった時から直ちに履行遅滞の責任を負う。

    イ・エ

  • 33

    問題34 不当利得に関する次の記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当なものはどれか。

    不倫関係の維持を目的として丙建物(既登記建物)の所有者Aが丙建物を受贈者Bに贈与してこれを引き渡したが、所有権移転登記手続が未了であった場合、その贈与者Aは当該契約が無効であることを理由として、Bに対して丙建物の返還を求めることができる。

  • 34

    問題35 認知に関する次の記述のうち、民法の規定に照らし、誤っているものはどれか。

    認知は、認知の時からその効力を生ずる。

  • 35

    問題36 交互計算に関する次の記述のうち、商法の規定に照らし、誤っているものはどれか。なお、当事者に別段の意思表示がないものとする。

    交互計算とは、商人間での平常取引において、一定の期間内の取引から生じる債権および債務の総額について相殺をし、それによって生じた残額の支払いを約することをいい、商人と商人でない者との間での平常取引では、交互計算を約することはできない。

  • 36

    問題37 発起人に関する次の記述のうち、会社法の規定に照らし、正しいものはどれか。

    設立時発行株式を引き受ける者の募集をする場合には、発起人は、設立時募集株式と引換えにする金銭の払込みの期日または期間の末日のうち最も遅い日以後、遅滞なく、創立総会を招集しなければならない。

  • 37

    問題38 取締役会に関する次の記述のうち、会社法の規定に照らし、誤っているものはどれか。

    取締役会の決議に参加した取締役が、当該取締役会の議事録に異議をとどめないで署名または記名押印した場合には、当該決議に賛成したものとみなされる。

  • 38

    問題39 監査役および監査役会に関する次の記述のうち、会社法の規定に照らし、誤っているものはどれか。

    監査役会設置会社においては、常勤の監査役は、監査役の中から株主総会の決議によって選任しなければならない。

  • 39

    問題40 株券に関する次のア〜オの記述のうち、会社法の規定に照らし、正しいものの組合せはどれか。 ア 株券発行会社における株式の譲渡は、当該株式を取得した者の氏名または名称および住所を株主名簿に記載し、または記録しなければ、当該株券発行会社その他の第三者にも対抗することができない。 イ 株券発行会社が自己株式の処分により行う株式の譲渡は、当該株式に係る株券を交付しなくても、その効力を生ずる。 ウ 株券発行会社の株券には、譲渡による当該株券に係る株式の取得について当該株券発行会社の承認を要することを定款で定めたときは、その旨を記載しなければならない。 エ 株券発行会社の株主は、当該株券発行会社に対し、株券の所持を希望しない旨を申し出ることができ、当該株券は、当該株主が当該株券発行会社に提出したときに、無効となる。 オ 株券発行会社の株式に係る株券を喪失した者は、非訟事件手続法の公示催告における除権決定により、当該株券を無効とすることができる。

    イ・ウ

  • 40

    問題41 次の文章の空欄ア〜エに当てはまる語句を、枠内の選択肢(1 〜20)から選びなさい。憲法13 条は、人格的アに関わる重要な権利として、自己の意思に反してイを受けない自由を保障しているところ(最高裁令和2 年(ク)第993 号同5 年10 月25 日大法廷決定・民集77 巻7 号1792 頁参照)、不妊手術は、生殖能力の喪失という重大な結果をもたらすイであるから、不妊手術を受けることを強制することは、上記自由に対する重大な制約に当たる。したがって、正当な理由に基づかずに不妊手術を受けることを強制することは、同条に反し許されないというべきである。・・・(中略)・・・。憲法13 条はウと人格の尊重を宣言しているところ、〔不妊手術を強制する当時の優生保護法の〕本件規定のエは、特定の障害等を有する者が不良であり、そのような者の出生を防止する必要があるとする点において、立法当時の社会状況をいかに勘案したとしても、正当とはいえないものであることが明らかであり、本件規定は、そのようなエの下で特定の個人に対して生殖能力の喪失という重大な犠牲を求める点において、ウと人格の尊重の精神に著しく反するものといわざるを得ない。(最大判令和6 年7 月3 日民集78 巻3 号382 頁) 〔選択肢〕 1 利益/2 人権の不可侵/3 平等/4 提案理由/5 生存/6 自由の制約/7 国民の権利/8 生命への危害/9 正当化根拠/10 身体への侵襲/11 必要性及び合理性/12 人格の自律/13 立法目的/14 自由/15 精神的苦痛/16 公共の福祉/17 立法目的達成手段/18 人格の否定/19 個人の尊厳/20 選択

    5, 10, 19, 13

  • 41

    問題42 次の文章は、ある最高裁判所判決の一節である。空欄ア〜エに当てはまる語句を、枠内の選択肢(1 〜20)から選びなさい。条例が国の法令に違反するかどうかは、両者のアと規定文言を対比するのみでなく、それぞれの趣旨、イ、内容及び効果を比較し、両者の間にウがあるかどうかによってこれを決しなければならない。例えば、ある事項について国の法令中にこれを規律する明文の規定がない場合でも、当該法令全体からみて、右規定の欠如が特に当該事項についていかなる規制をも施すことなく放置すべきものとする趣旨であると解されるときは、これについて規律を設ける条例の規定は国の法令に違反することとなりうるし、逆に、特定事項についてこれを規律する国の法令と条例とが併存する場合でも、後者が前者とは別のイに基づく規律を意図するものであり、その適用によって前者の規定の意図するイと効果をなんら阻害することがないときや、両者が同一イに出たものであっても、国の法令が必ずしもその規定によって全国的に一律に同一内容の規制を施す趣旨ではなく、それぞれの普通地方公共団体において、そのエに応じて、別の規制を施すことを容認する趣旨であると解されるときは、国の法令と条例との間にはなんらのウはなく、条例が国の法令に違反する問題は生じえないのである。(最大判昭和50 年9 月10 日刑集29 巻8 号489 頁) 〔選択肢〕 1 立法事実/2 効力/3 対象事項/4 歴史的背景/5 整合性/6 目的/7 結果/8 相当性/9 状況/10 立法経緯/11 必要性/12 首尾一貫性/13 立法者意思/14 排他性/15 優劣関係/16 地方の実情/17 住民の意識/18 委任関係/19 矛盾抵触/20 手続

    3, 6, 19, 16

  • 42

    問題43 次の文章の空欄ア〜エに当てはまる語句を、枠内の選択肢(1 〜20)から選びなさい。いわゆる在外邦人国民審査権訴訟は、現に国外に居住していて国内の市町村の区域内に住所を有していない日本国民(在外国民)が原告となり、在外国民に最高裁判所裁判官国民審査(国民審査)に係る審査権の行使が認められていないことの適否等が争われた事件である。原告は、被告・国に対し、①主位的に、次回の最高裁判所裁判官国民審査において審査権を行使することができる地位にあることの確認を求めるとともに(本件地位確認の訴え)、②予備的に、被告・国が原告に対して国外に住所を有することをもって次回の国民審査において審査権の行使をさせないことが憲法の規定に違反して違法であることの確認(本件違法確認の訴え)を求めた。これについて、最高裁判所大法廷は、最高裁判所裁判官国民審査法(国民審査法)が在外国民に審査権の行使を全く認めていないことは、憲法に違反するとし、とりわけ、本件違法確認の訴えにつき、要旨次のような判示を行った(最大判令和4 年5 月25 日民集76 巻4 号711 頁)。①本件地位確認の訴えは、アに関する確認の訴えと解され、国民審査法4条、8 条の解釈に基づいて、次回の国民審査において審査権を行使することができる地位にあることの確認を求めているものと解される。しかしながら、国民審査法の規定により在外国民に審査権の行使が認められていると解することはできないから、本件地位確認の訴えに係る請求は理由がなく、イである。②本件違法確認の訴えは、国民審査法が在外国民に審査権の行使を全く認めていないことが違憲であることを理由として、被告・国が原告に対して国外に住所を有することをもって次回の国民審査において審査権の行使をさせないことが違法であると主張し、その確認を求めるものである。このような訴えは、アに関する確認の訴えと解され、当該訴えにおいてウが確定した場合、国会において、裁判所がした違憲である旨の判断が尊重されるものと解されることも踏まえると、結果的に上記の争いを解決するためにエな手段であると認められ、アに関する確認の訴えとして適法である。上記の違憲判断を踏まえ、本件違法確認の訴えに係る請求も認容すべきものである。 〔選択肢〕 1 法令の憲法適合性/2 �処分若しくは裁決の存否又はその効力の有無/3 行政庁の公権力の行使に関する不服/4 公法上の法律関係/5 無効判決/6 上告不受理決定すべきもの/7 原審に差し戻すべきもの/8 簡易迅速/9 法律上の争訟に該当しないもの/10 却下すべきもの/11 棄却すべきもの/12 事情判決/13 裁判を受ける権利/14 公正透明/15 有効適切/16 形成判決/17 最終的/18 取消判決/19 効率的/20 確認判決解答は、必ず答案用紙裏面の解答欄(マス目)に記述すること。なお、字数には、句読点も含む。()

    4, 11, 20, 15

  • 43

    問題47 日本の住民投票に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。

    住民投票を実施するために制定される住民投票条例には、投票すべき課題に関してその都度制定される個別型と、将来に備えてあらかじめ住民投票の手続等を定めておく常設型がある。

  • 44

    問題48 日本の政党と政治に関する次のア〜オの記述のうち、妥当でないものの組合せはどれか。 ア 政党助成法に基づく政党交付金の交付の対象となる政党には、法人格を取得していない政党も含まれる。 イ 政治資金規正法は、政治活動の公明と公正を確保し、民主政治の健全な発達に寄与することを目的として制定された。 ウ 田中角栄内閣は、日本新党や日本社会党などによる非自民・非共産連立政権であった。 エ 鳩山由紀夫内閣は、民主党、社会民主党、国民新党の3 党による連立政権であった。 オ 国政選挙などの際に、有権者が政策の実現性を明確に判断できるように、マニフェストと呼ばれる政策文書がつくられたこともある。

    ア・ウ

  • 45

    問題49 日本の米価に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。 (注) * 主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律

    1970 年代の日本の食糧管理制度では、政府は、米などの価格を規制する一方、米の過剰生産を抑えるために減反(生産調整)を行った。

  • 46

    問題50 自由貿易体制と関税に関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。

    環太平洋経済連携協定(TPP)は、日本が離脱した後、新たにアジア太平洋経済協力(APEC)として締結された。

  • 47

    問題51 経済に関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。

    機会費用とは、ある財の取引機会を利用するために必要な、取引相手の探索や条件の交渉などにかかる費用を意味する。

  • 48

    問題52 ジェンダーと平等に関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。 (注) * 雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律

    日本の男女雇用機会均等法*では、妊娠や出産を理由とする解雇は禁止されていない。

  • 49

    問題53 行政書士法に関する次のア~エの記述のうち、妥当でないものの組合せはどれか。 ア 行政書士が、この法律若しくはこれに基づく命令、規則その他都道府県知事の処分に違反したとき又は行政書士たるにふさわしくない重大な非行があったときは、都道府県知事は、当該行政書士に対し、戒告処分をすることができる。 イ 行政書士が、この法律若しくはこれに基づく命令、規則その他都道府県知事の処分に違反したとき又は行政書士たるにふさわしくない重大な非行があったときは、都道府県知事は、当該行政書士に対し、法定年数以内の業務の停止処分をすることができる。 ウ 行政書士法人が、この法律又はこの法律に基づく命令、規則その他都道府県知事の処分に違反したとき又は運営が著しく不当と認められるときは、総務大臣は、当該行政書士法人の解散処分をすることができる。 エ 行政書士が、この法律若しくはこれに基づく命令、規則その他都道府県知事の処分に違反したとき又は行政書士たるにふさわしくない重大な非行があったときに、都道府県知事が懲戒処分として業務を禁止した行政書士について、日本行政書士会連合会は登録を抹消することはできない。

    ウ・エ

  • 50

    問題54 戸籍法に関する次のア〜オの記述のうち、妥当でないものの組合せはどれか。 ア 出生の届出は、出生から3 日以内にこれをしなければならない。 イ 「子の男女の別及び嫡出子又は嫡出でない子の別」は、出生の届書に記載しなければならない。 ウ 「出生の年月日時分及び場所」は、出生の届書の必須記載事項ではないが、記載することができる。 エ 医師、助産師又はその他の者が出産に立ち会った場合には、原則として、医師、助産師、その他の者の順序に従って、そのうちの1 人が作成する出生証明書を届書に添付しなければならない。 オ 子の名には、常用平易な文字を用いなければならない。

    ア・ウ

  • 51

    問題55 ディープフェイクに関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。

    ディープフェイクは、個人の能力や嗜好をAI で推測するための技術である。

  • 52

    問題56 インターネット上のなりすまし広告などを通じた近年の投資詐欺問題に関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。

    被害者はインターネットを頻繁に利用する若年層が多く、半数以上が30 歳未満である。

  • 53

    問題57 個人情報保護制度に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。 (注) * 個人情報の保護に関する法律

    個人情報保護委員会は、個人情報保護法の定める個人情報取扱事業者等に対して立入検査を行うことができる。