ジェームズとランゲによる、感情換気の機序に関する古典的理論。刺激・状況によって喚起された身体反応が、感情体験を引き起こす。「悲しいから泣くのではない。泣くから悲しいのだ」脳内では、対象を感覚皮質によって知覚すると運動皮質にその情報が伝わり、身体反応が生じる過程がある、と想定。身体の変化を体験することが感情体験であるという理論。

キャノンとバードによる、感情喚起の機序に関する古典的理論。脳中枢で生じるプロセスが末梢反応に先行する。「悲しいから泣くのだ」脳内では、外界からの刺激はまず視床に送られる。視床は大脳の感覚皮質に情報を送る一方、視床下部にも情報を送る。大脳に送られた情報・刺激のパターンによって感情体験の内容・種類が決定され、視床下部に送られた情報によって身体反応が生じる。

人のパーソナリティをいくつかのタイプで分ける方法。始まりは、ギリシャ時代である。数十年前までは主流な考え方であったが、人を少ないタイプ数に分けることに無理が生じる点や、他の類型との中間型や移行型が無視されやすいという点から現代の心理学の研究では、人々を少ないタイプに類型化して捉えるという方法そのものがほとんど行われていない。

それぞれの特性が強いか弱いかという点でパーソナリティを理解しようとする方法。長所としては、パーソナリティを詳細に記述することを可能にすることがあげられ、短所としては全体像を把握しにくいことがあげられる。

ゴードン・オールポート：性格や人格（パーソナリティ）を、他者との比較によって、共通特性と個人特性に分けて考えたもの。

特性論は、特性の強弱を測定することで性格を把握する点に特徴があるが、その反面、類型論では可能であった個々人の性格をとらえることは難しい。このことから、アイゼンクは特性論と類型論を組み合わせた階層的特性論を提唱。パーソナリティを階層的構造として捉えた。

特殊反応、習慣的反応、特性、類型

ゴールドバーグが中心となり提唱。性格表現語を収集し、統計処理で分析することで導いた理論。

コスタとマクレーが性格についての先行研究を整理することでまとめた理論。

神経症傾向、外向性、開放性、協調性、誠実性/勤勉性

レヴィン：人のその時々の行動は、個人要因と環境要因の関係の全体の中で決まる。

個人要因と環境要因の全体。両者の全体である生活空間が行動を規定することを意味する。B＝f(L)

多くの場合、ある特定の意味をもたない抽象的な刺激を提示し、その刺激に対する反応から、パーソナリティや病態水準、クライエントの状態像などを把握する伝統的な方法。クライエントの自由な反応から分析を行うため、投影法以外の検査では知ることが困難なクライエントの隠された心的内容を理解できる可能性がある。

その人の知能レベルが何歳ぐらいの人の平均に相当するかを表すもの。

知能の水準あるいは発達の程度を測定した検査の結果を表す数値