問題一覧
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【問 51】 労働関係法令および社会保障制度に関する次の記述について、適切なものの組み合わせはどれか。 A.障害者雇用促進法により、法定雇用率を達成している場合は、その超える数につき一定額の障害者雇用調整 金が支給される。 B.雇用保険法における「失業」とは、被保険者が離職し、労働の意思及び能力の有無に関わらず、職業に就くことができない状態にあることをいう。 C.国民年金の被保険者は、第 1 号被保険者(自営業者や学生)、第 2 号被保険者(厚生年金の加入者)の 2 つに 分類される。 D.社会保障は「公衆衛生」「社会保険」「公的扶助」「社会福祉」を柱とする。 1.AとB 2.AとC 3.BとD 4.AとD
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【問 52】 労働基準法に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。 1.労働基準法によると、何人も、法律に基づいて許される場合の外、業として他人の就業に介入して利益を得てはならない。 2.労働基準法で定める基準に達しない労働条件を定める労働契約は、その契約自体を無効とする。 3.労働基準法において、労働契約における契約期間の上限はない。 4.使用者は、労働契約の不履行について違約金を定めることはできるが、損害賠償額を予定する契約をしてはな らない。
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【問 53】 労働関連各法令の基本的事項に関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.労働基準法は、常時 5 人以上の労働者を使用する使用者は、就業規則を作成し、労働基準監督署に届け出な ければならないとしている。 B.「使用者は労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を保障しながら労働ができるよう、必要な配慮をしなければならない」と労働安全衛生法に明記されている。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
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【問 54】 労災補償、社会保険等に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。 1.労災保険法では、労働者以外の者でも、特別加入により加入することができる。 2.通勤災害において、移動の経路を逸脱または中断しても、その逸脱または中断がやむを得ない事由による最小 限度のものであれば、当該逸脱中断の間を除き、「通勤」とされる。 3.労災保険の保険料は、被保険者と事業主が折半で負担する。 4.健康保険の保険料は、被保険者と事業主が折半で負担する。また、40歳以上65歳未満の被保険者の保険料に は介護保険料も含まれている。
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【問 55】 雇用保険制度に関する次の記述について、適切なものの組み合わせはどれか。 A.雇用保険法では、失業した場合の給付日数は、被保険者の年齢、被保険者期間に応じて決められている。 B.雇用保険法は、被保険者が離職した場合、離職票を持参して公共職業安定所に出頭すれば、失業等給付を受 給できる。 C.雇用保険給付の基本手当は、離職日以前の2年間に一般被保険者期間が通算12か月以上あることだが、倒産 などやむを得ない理由により離職した場合は、離職の日以前 1年間に 6 か月以上あれば受給資格を得ることがで きる。 D.1 週間の所定労働時間が 20 時間未満である者は、雇用保険法は適用しない。 1.AとB 2.AとC 3.BとD 4.CとD
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【問 56】 労働法規に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。 1.男女雇用機会均等法では、賃金における女性差別を禁止している。 2.労働基準法では、性別を理由とする差別の禁止、間接差別の禁止、女性労働者に係る特別措置、妊娠出産等 を理由とする不利益取り扱いの禁止等について定められている。 3.職場でのセクシャル・ハラスメント対策については、女性に対するセクシャル・ハラスメントの対策を講じることが雇 用管理上の措置義務になっている。 4.妊娠中や産後 1 年以内に解雇された場合、事業主が妊娠・出産・産前産後の休業取得など一定の理由による解 雇でないことを証明しない限り、解雇は無効になる。
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【問 57】 社会保障制度に関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.社会保障制度は、国民の「安心」や生活の「安定」を支えるセーフティネットである。 B.社会福祉は、生活に困窮する国民に対して、最低限度の生活を保障し、 自立を助けようとする制度である。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
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【問 58】 労働関係法令及び社会保障制度に関する次の記述について、適切なものの組み合わせはどれか。 A.職業安定法により、有料職業紹介事業者は、求人者から定められた手数料を受け取ることができるが、求職者か らは受けてはならない。 B.労働者派遣法により、労働者派遣事業の対象となるのは、専門的な知識、技術、経験または特別の雇用管理を 必要とする者に限られている。 C.高年齢者雇用安定法により、65 歳未満の募集・採用についての年齢の上限を定める場合は、その理由を明示し なければならない。 D.雇用対策法の改正により、労働者の募集・採用にあたり、原則として年齢制限を設けてはならないこととなった。 1.AとB 2.AとC 3.BとD 4.CとD
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【問 59】 労働関係法令及び社会保障制度に関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.労働基準法の基本原則は、労働憲章と呼ばれる第 1 条から第 7 条に集約されている。 B.労働基準法とは、労働条件の最低基準を示すことで労働者の保護を図る法律である。 1.A,Bとも正しい 2.A,B とも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
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【問 60】 中央教育審議会の答申に関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.中央教育審議会「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」(平成 23 年)によると、 キャリア教育とは、「一人一人の社会的・職業自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キ ャリア教育を促す教育」でるとされている。 B.「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」に示される「基礎的・汎用的能力」は、「人間関 係形成・社会形成能力」、「他者理解・管理能力」、「課題対応能力」、「キャリアプランニング能力」である。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
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【問 61】 学校教育法が定める高等学校教育の目標に関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはど れか。 A.中学校における教育の目標の一つには、「個性の確立に努めるとともに、社会について、広く深い理解と健全な 批判力を養い、社会の発展に寄与する態度を養うこと。」がある。 B.中等教育学校は、小学校、中学校の義務教育を一貫教育するものである。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
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【問 62】 次の記述のうち、不適切なものはどれか。 1.学校体系を規定する「学校教育法」は、「教育基本法」に基づき学校教育制度に関する基本を定めた法律であり、学校の種類、学校の設置、教員の配置、教育目標などが定められている。 2.教育基本法は、日本国憲法の精神にのっとり、日本の未来を切り拓く教育の基本を確立し、その振興を図るために制定された法律であり、1947 年の制定以降、改正されていない。 3.学校教育法等の一部を改正する法律では、学校教育制度の多様化及び弾力化を推進するため、現行の小・中学校に加え、小学校から中学校までの義務教育を一貫して行う「義務教育学校」を新たな学校の種類として規定した。 4.学校教育法等の一部を改正する法律では、義務教育学校の目的は、「心身の発達に応じて、義務教育として行われる普通教育について、基礎的なものから一貫して施すこと」である。
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【問 63】 次の記述のうち、不適切なものはどれか。 1.新学習指導要領においては、特別活動の学級活動を指導する際の教材としての「キャリア・パスポート」の導入がうたわれ、そこでは小学校から高等学校までのキャリア教育に関わる活動がすべて記入され保管できるようになり、小中高を貫いたツールとして利用される、としている。 2.「キャリア・パスポート」は、児童生徒が、小学校から高等学校までのキャリア教育に関わる諸活動について、自身の変容や成長を自己評価できるよう工夫されたポートフォリオである。 3.「キャリア・パスポート」とは、教師が、特別活動の学級活動(ホームルーム活動)を除いた各教科での学びを振り返り、生徒自身の変容や成長を自己評価できるよう工夫されたポートフォリオである。 4.2022 年度から高等学校で実施される学習指導要領のなかでは、高等学校の総則における配慮すべき事項として、職業教育に加えてキャリア教育が明記されている。
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【問 64】 次の記述のうち、不適切なものはどれか。 1.「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」では、大学等と企業等の接点が増えることにより、相互の情報の発信・受信の促進につながり、企業等の実態について学生の理解を促す一つの契機になる。 2.企業がインターンシップを行うことの意義の一つは、企業等の実態についての学生の理解を促すことにつながり、特に中小企業にとっての意義が大きいことがあげられる。 3.企業がインターンシップ等を実施するにあたっては、そこで取得できた学生情報は、あらかじめ広報活動や採用選考活動の趣旨を含むことを示していれば、いつでも利用でき、採用促進につなげることができる。 4.企業がインターンシップを行うことの意義の一つは、受入企業等において若手人材の育成の効果が認められ、また学生のアイデアを活かすような、企業等以外の人材による新たな視点等の活用につながることである。
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【問 65】 メンタルヘルス不調に関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.平成 28 年「労働安全衛生調査」によると、「仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスがある」と回答し た人は 59.5%と、前年に比べ増えている。 B.現在の自分の仕事や職業生活での不安、悩み、ストレスについて相談できる人がいる労働者の割合は 91.1% で前年に比べ増えている。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
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【問 66】 ストレスに関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。 1.NIOSH の職業性ストレスモデルでは、上司や同僚など周囲からの社会的支援は、ストレスを和らげる緩衝要因と されている。 2.個人にとって、心理的あるいは身体的負担となるような出来事をストレッサーといい、大きく分けて物理的ストレッサー、化学的ストレッサー、生物的ストレッサーの 3 種類がある。 3.ストレスとは、外界からの刺激であるストレッサーによってさまざまな生理反応が生じることをいう。 4.強いストレスや、継続的なストレスにさらされ、自律神経系のバランスが崩れてしまい身体的な症状として現れることを「心身症」という。
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【問 67】 メンタルヘルス対策に関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.メンタルヘルスケアは、「セルフケア」、「ラインによるケア」、「事業場内産業保健スタッフ等によるケア」の「3 つのケア」が継続的かつ計画的に行われることが重要である。 B.ラインによるケアでは、労働者に対してストレスやメンタルヘルスに対する正しい理解、ストレスへの気づき、ストレスへの対処などが行えるように支援することが重要である。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
2
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【問 68】 うつ病等精神疾患の理解に関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.適応障害は、ICD-10(世界保健機構の診断ガイドライン)によると、「ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態」と定義されている。 B.考解離性障害は、ハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態をくりかえす病気である。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
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【問 69 】 精神障害に関する労災補償の状況に関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.「心理的負荷による精神障害等に係る業務上外の判断指針」には、労災の判断基準が示されている。 B.2011 年には「心理的負荷による精神障害の認定基準」が公表され、評価表がよりわかりやすく改訂された。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
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【問 70】 精神障害を有する労働者の職場復帰に関する次の記述について、適切なものの組み合わせはどれか。 A.厚生労働省は、「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」を参考にして個別の実態に即 したプログラムを策定するように求めている。 B.職場復帰への支援は復職が決定したら開始する。 C.「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」によると、職場復帰支援は、①病気休業開始及 び休業中のケア、②主治医による職場復帰可能の判断、③職場復帰可否の判断及び職場復帰支援プランの作 成、④最終的な職場復帰の決定、⑤職場復帰後のフォローアップのステップで進められる。 D.主治医は必ず職場で求められる職務遂行能力まで回復していることを判断している。 1.AとB 2.AとC 3.BとD 4.CとD
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【問 71】 睡眠に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。 1.健康づくりのための睡眠指針2014睡眠~12箇条~によると、不眠症状は心の病の可能性があり、うつ病になると 約 9 割の人が不眠症状を伴う。 2.長期の睡眠不足が心身に与える影響として、うつ病の発生リスクのほか、高血圧症や糖尿病など生活習慣病の 発症リスクも高まることがわかっている。 3.就床時間は規則正しくすることが必要であり、眠くなくても床に就くことが大切である。 4.眠っても日中の眠気や居眠りで困っている場合は専門家に相談する。
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【問 72】 「労働者の心の健康の保持増進のための指針」に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。 1.事業者は、職場環境等の改善に積極的に取り組むとともに、管理監督者 等や事業場内産業保健スタッフ等に対し、職場環境等の把握と改善の活動を行いやすい環境を整備するなどの支援を行うものとする。 2.事業者は、個人情報の保護に十分留意しつつ、労働者、管理監督者等、 家族等からの相談に対して適切に対応できる体制を整備するものとする。 3.メンタルヘルスケアを進めるに当たっては、健康情報を含む労働者の個人情 報の保護に配慮することが極めて重要である。 事業者は、健康情報を含む労働者の個人情報の保護に関し、個人情報の保護 に関する法律及び関連する指針等を遵守し、労働者の健康情報の適正な取扱い を図るものとする。 4.小規模事業場においても、事業者は確実に 4 つのケアを実施することが必要である。
4
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【問 73】 メンタルヘルスに関する次の記述のうち、適切なものはどれか。 1.ストレスチェックの結果は、検査を実施した医師、保健師等から、事業者に直接通知される。 2.労働安全衛生法では、労働者数 30 人以上の事業場にストレスチェックの実施が義務付けられている。 3.事業者は労働安全衛生法を守っていれば、損害賠償責任を問われることはない。 4.安全配慮義務は労働契約法に明記されている。
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【問 74】 メンタルヘルスに関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.2005 年(2006 年施行)の労働者安全衛生法改正により、長時間労働により疲労が蓄積した労働者への医師によ る面接指導の実施が事業者に義務づけられた。 B.2018 年(2019 年施行)の労働者安全衛生法改正により、1 週間の法定労働時間を超える時間外・休日労働時間 がひと月あたり 100 時間を超え、かつ疲労の蓄積が認められ、労働者の申し出があった場合は医師による面接が 義務づけられている。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
3
25
【問 75】 ライフステージと発達課題に関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.発達課題とは、ある社会においてすべての人がある特定の時期に達成するように期待された社会的共通課題で ある。 B.レディネスとは、さまざまな発達的準備条件が備わっているかどうかの発達的素地をいう。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
1
26
【問 76】スーパー、ハヴィガーストに関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.スーパーの発達モデルの一つである「キャリア・レインボー」は、人のキャリアを職業だけに限定せず、人生の中で果たす役割全体を対象とし、人生における各時期で役割をいかに果たしていくかが「キャリア発達である」とした。 B.ハヴィガーストは、人の一生を 6 つの発達段階に区分し、各個人はそれぞれの発達段階において獲得、達成されることが期待される発達課題や学習に取り組むことで、健全な成長ができるとした。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
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27
【問 77】 エリクソンの発達段階に関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.漸成的発達段階では、8 つの各段階において、緊張関係あるいは葛藤を表す心理社会的課題が示されており、発達段階ごとの課題を克服できなかった場合、危機に陥るとされる。 B.エリクソンは、フロイトの心理性的発達段階を基盤とし、心理・社会的側面を強調し、成人期以降の発達も加えて、自我心理学的視点から人生を 8 段階に区分した。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
1
28
【問 78】 ライフステージと発達課題に関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.「リアリティショック」とは、組織参入前の予想や期待と現実との間にギャップを感じることをいう。 B.「組織社会化」とは、学校を卒業して初職に就くときの適応プロセスであり、その後の職業人生については問題ない。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
3
29
【問 79】 アイデンティティに関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.エリクソンの漸成的発達理論において、青年期における心理社会的課題のテーマは「アイデンティティ」対「混乱」(アイデンティティの拡散)である。アイデンティティが確立されると、その結果、「忠誠」が確立される。 B.エリクソンの漸成的発達理論において、中年期には、成長期や青年期の葛藤や、自己と他者の関係を再吟味することでアイデンティティが再構成される。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
1
30
【問 80】 生涯発達における成人期に関する次の記述bについて、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.エリクソンの漸成的発達理論によると、成人期の個人は、社会的にも家族的にも育てることがテーマとなる。 B.エリクソンの生涯発達の理論によると、成人前期や成人期においては、勤勉性や統合性が主たる発達課題とされる。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
3
31
【問 81】 青年期に関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.ハヴィガーストは、青年期における発達課題を定義したが、「両親や他の大人からの情緒的独立、経済的独立に関する自信の確立、職業の選択および準備、結婚と家庭生活の準備」などをあげた。 B.エリクソンは青年期をモラトリアム期間ととらえた。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
1
32
【問 82】 ライフステージ及び発達課題に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。 1.精神分析の立場から 8 つの発達段階に区別し、とくに青年期の自我同一性の獲得に重点をおいたのはフロイトである。 2.自己中心性、実念論、アニミズムなどで子どもの特徴を説明したのはピアジェである。 3.青年が社会で安定的立場をもたない存在として、青年を「周辺人」「境界人」と呼んだのはレヴィンである。 4.40 歳ぐらいから始まる中年期を「人生の午後」と呼び、ここに始まる真の自己実現を「個性化」とよんだのはユングである。
1
33
【問 83】 次の記述のうち、不適切なものはどれか。 1.「中年期の危機」においては、青年期に達した子供に対する中年期の親の心理社会的課題は、子供の自立を援助してその自立を見届けること、就職や結婚で独り立ちした子供との間で適切な心理的距離を取りながら、良い関係性を維持していくことである。 2.「中年期の危機」において、結婚生活の継続の中で、配偶者が異なる存在であることに無自覚な状態になってしまうと、相手のなかで生じている内在的側面への変化にも鈍感になっていく恐れがある。 3.「中年期の危機」に際しては、見えてきた限界や社会的要請を乗り超えて、それまでに確立してきた価値観や生き方をより強固に貫くための信念が必要となる。 4.「中年期の危機」では、職業生活においては、「もう若くない」との意識が生じ、職業人生のなかで達成できることの限界が見えてくるなど、自己の有限性が自覚される。
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34
【問 84】 転機(トランジション)に関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.ニコルソン(Nicholson,N.)は、トランジション・サイクルを、「準備(Preparation)」→「順応(Adjustment)」→「安定化(Stabilization)」の 3 段階で捉えた。 B.ホール(Hall,D.T.)が示した、プロティアン・キャリアの特徴は、キャリアは生涯を通じた験・スキル・学習・転機・アイデンティティの変化の連続であるとされることである。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
4
35
【問 85】 レヴィンソン、クランボルツ、ブリッジス、シュロスバーグに関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。 A.レヴィンソン(Levinson,D.J.)は、人生は、①約 25 年続く発達期が繰り返される、②各発達期は互いに重なる 5 年間程度の過渡期でつながっていると考えた。 B.クランボルツ(Krumboltz,J,D.)は、キャリア形成プロセスのシミュレーションに十分な時間をかけ、予期せぬ出来事が起こらないように、用意周到な準備をすることが大切だと考えた。 C.ブリッジス(Bridges,W.)は、人生の転機のプロセスを「何かが始まる時」→「ニュートラルゾーン」→「何かが終わる時」の 3 段階としてあらわした。 D. シュロスバーグ(Schlossberg,N.K.)は、キャリア・トランジションには、①予測していた転機、②予測していなかった転機、③期待していたものが起こらなかった転機があるとした。 1.一つ 2.二つ 3.三つ 4.四つ(すべて正しい)
2
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【問 86】 主要な転機や発達段階に関する理論の提唱者と理論におけるキーワードに関する次の組み合わせのうち、適切なものはどれか。 1.シュロスバーグ(Schlossberg, N. K.):「終焉」、「中立圏」、「開始」 2.ニコルソン(Nicholson,N.):「準備」、「遭遇」、「順応」、「安定化」 3.レビンソン(Levinson,D.J.):「予測していた転機」、「予測していなかった転機」、「期待していたものが起こらなかった転機」 4.ブリッジス(Bridges,W.):「児童期と青年期」、「成人前期」、「中年期」、「老年期」
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【問 87】 シュロスバーグ(Schlossberg,N.K)の、転機に対処する「4 つの S」に関する次の組み合わせのうち、適切なものはどれか。 1.Situation(状況)、Skills(技術・技能)、Society(共同体)、Support(周囲の援助) 2.Symbol(象徴)、Structure(構造)、Style(様式)、Skills(技術・技能) 3.Style(様式)、Self(自己)、Strategies(戦略)、Select(選択) 4.Status(地位、身分)、Self(自己)、Success(成功)、Stress(圧迫感) 5.Situation(状況)、Self(自己)、Support(周囲の援助)、Strategies(戦略)
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38
【問 88】 キャリアの転機に関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.ブリッジス(Bridges,W.)は、「過渡期」は混乱や苦悩の時期であるが、重要な空白ないし休養期間であるとした。 B.シュロスバーグ(Schlossberg,N.K.)によれば、転機を理解するための構造は大きく分けると、①転機へのアプローチ、②対処するための資源を活用する、③転機に対処する、の 3 つからなる。 1.A、Bとも正しい 2.A、Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
4
39
【問 89】 キャリア発達や発達の課題に関する次の記述について、適切なものの組み合わせはどれか。 A.ギンズバーグ(Ginzberg,E.)は、職業選択には、空想期(生後~11歳)、試行期(11歳~17歳)、現実期(17歳~20 歳台初期)の 3 つの発達段階があるとした。 B.ギンズバーグ(Ginzberg,E.)は、親の教育態度を情緒型、拒否型、受容型の 3 つがあるとし、職業指向に関係していると指摘した。 C.スーパーは、キャリア発達に「役割」と「時間」の考え方を取り込み、ライフ・スパン/ライフ・スペースという理論的なアプローチを提唱した。 D.スーパーは、キャリア発達を、「成長期」→「探索期」→「確立期」→「維持期」のステージに分け、これをマキシサイクルとよんだ。次のステージへの移行期には、ミニサイクルが含まれるという概念を追加した。 1.A と B 2.A と C 3.B と D 4.C と D
2
40
【問 90】 リアリティ・ショックをめぐる次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。 A.リアリティ・ショックとは、新しい職についたとき期待と現実とのギャップにより、衝撃を受けることである。 B.リアリティ・ショックの対策の一つとして、インターンシップ制度がある。 C.リアリティ・ショックは、新入社員だけでなく、ベテラン社員も陥ることがあると言われている。 1.一つ 2.二つ 3.三つ(すべて正しい) 4.正しい記述はない
3
41
【問 91】 ニート状態を脱するための効果的な支援に関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれ か。 A. 基本的な能力の養成にだけでなく、職業意識の啓発や社会適応支援を含む包括支援が必要である。 B.ニート状態を脱するためには、突きはなすことも必要なので、継続的な支援は行わず、一度限りの支援すること が重要である。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
3
42
【問 92】 相談者の個人特性/ひきこもりに関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.ひきこもりとは、「様々な要因の結果として、社会的参加を回避し、原則的には6ヶ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態」 と定義される。 B. ひきこもりの長期化を防ぐために重要な視点は、当事者の来談・受診をできるだけ早く実現することであり、家族がひきこもりの本人に来談・受診を説明しやすくなるようなアドバイス、ガイダンスを継続することも必要である。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
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【問 93】 「障害者雇用に係る合理的配慮指針事例集 第三版」(厚生労働省、平成 27 年)で述べられた、視覚障 害者の募集・採用に係る具体的配慮事例に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。 A.文字の拡大、音声ソフトの利用、点字を活用した採用試験を実施した事例が多い。 B.試験時間を延長した事例が多い。 C.面接に際し、障害者本人を最寄り駅まで迎えに行った事例が多い。 D.筆記試験を課さず、面接と書類選考を時間をかけて実施した事例が多い。 1.一つ 2.二つ 3.三つ 4.四つ(すべて適切)
4
44
【問 94】 女性労働、母子家庭に関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.日本の女性の労働力率は、結婚・出産期に当たる年代に一旦低下し,育児が落ち着いた時期に再び上昇す る。これはM字型カーブといわれるが、近年M字の谷の部分が浅くなってきている。 B. 現在、児童扶養手当は、母子家庭だけでなく、父子家庭にも支給される。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しくBは誤り 4.Aは誤りBは正しい
1
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【問 95】 ハローワークにおける障害者の就労支援に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。 A.就職を希望する障害者の求職登録を行い、専門の職員・職業相談員が、障害の態様や適性、希望職種等に応 じ、職業相談、職業紹介、職場適応指導を実施しているが、公共職業訓練のあっせん迄は、行わない。 B.障害者を雇用している/雇い入れようとしている事業主に対して、雇用管理上の配慮等についてのアドバイスを 行い、必要に応じて地域障害者職業センター等の専門機関の紹介、各種助成金の案内を行っている。 C.障害者の求人の確保に努めるため、一般求人として受理したもののうちから 障害者に適したものについて障害 者求人への転換を勧めている。 1.一つ 2.二つ 3.三つ(すべて適切) 4.適切な記述はない
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【問 96】 クライアントセンタードアプローチに関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A. このアプローチを提唱したロジャーズ(Rogers,C.R.)は、それまでのカウンセリングが「開発的」であり、相談者の問題解決につながらないと批判した。 B. 相談者の問題解決の方向性として「自己不一致」の状態から「自己一致」の状態にいかに変容させるかが重要で あるとされる。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
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【問 97】 論理療法に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。 1.人の感情は、それに先行する出来事によって直接引き起こされるのではなく、その出来事をどう受け止めるかと いう信念によって生じると考える。 2.エリスは、人間は不完全で過ちを犯しやすいものであるが、そのことで悲観的になる必要はなく、悲観的思考に 導く信念(考え方)こそが問題であると考えた。 3.イラショナル・ビリーフは、「ねばならぬ信念」「非論理的信念」「非難・自己卑下信念」「欲求不満耐性信念」の4種類に分けられる。 4.自分自身の非論理的信念に十分な反論ができない人には「論理的自己宣言法」が用いられる。
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【問 98】カウンセリング理論とアプローチに関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A. 認知的アプローチとして、ベック(Beck, A.T.)の認知療法、グラッサー(Glasser, W.)の現実療法などがある。 B. 社会的学習理論として、モデルの行動を観察・見聞することにより、新しい行動パターンを学習し、行動を変容するといった、バンデューラ(Bandura, A.)のモデリング法がある。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
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【問 99】面接技法に関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A. キャリアコンサルタントが用いる面接技法は、どの理論に基づくかによる相違はあるものの、相談者に対する姿 勢・態度や話の聴き方・整理の仕方、質問の仕方などは基本的に共通である。 B.相談者の気持ち、欲求、考えなどを引き出すには、「閉ざされた質問」を中心に行うことが効果的である。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
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【問 100】 精神分析や精神分析的アプローチに関する次の記述について、正誤の適切な組み合わせはどれか。 A.アドラー心理学の理解に必要なキーワードとして、「劣等感」「共同体(感覚)」「勇気づけ」がある。 B.防衛機制は無意識的かつ反射的に生じるため、相談者の防衛機制が働いた場面を把握しておくことが大切であ る。 1.A,Bとも正しい 2.A,Bとも誤っている 3.Aは正しく、Bは誤り 4.Aは誤り、Bは正しい
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