問題一覧
1
50歳の女性。3年前左肩関節痛があり、近くの病院で五十肩と診断され治療を行い軽快した。1か月前にオートバイで走行中に転倒し、肩部を強打、以来肩部の疼痛を訴え、ことに患部を下にして寝ると夜間の疼痛が強い。肩関節の外転は他動的には可能であるが、自動運動では60度位に制限されている。 最も考えられる疾患はどれか。
腱板損傷
2
病態と原因となる筋との組合せで正しいのはどれか。
リトルリーガー肘───円回内筋
3
筋起始部の病変で陽性になるのはどれか。
チェアーテスト
4
障害と圧痛部位との組合せで誤っているのはどれか。
上腕二頭筋長頭腱損傷──大結節部
5
野球肘の好発部位でないのはどれか。
上腕骨外側上顆
6
手掌尺側の感覚障害を合併するのはどれか。
遠位橈尺関節掌側脱臼
7
20歳の男性。右肘関節の外反を強制され、肘関節の外反動揺性を生じた。 最も考えられる損傷を受けた靭帯はどれか。
内側側副靭帯(前斜繊維)
8
21歳の男性。大学野球部のピッチャーである。フォロースルー期に、肩後方に激痛があり来所した。肩周囲に筋委縮はみられないが肩関節後方に圧痛があり、肩の内旋可動域の減少がみられた。また、外転・外旋を強制すると肩の後方に疼痛が出現した。 考えられるのはどれか。
ベネット(Bennett)損傷
9
野球肘障害でないのはどれか。
上腕骨外側上顆炎
10
21歳の男性。柔道の乱取り中、相手に技をかけた時に自らもバランスを崩して転倒し、畳に指先を突き受傷した。疼痛が軽度であったので指先をテーピング固定して練習を継続したが、次第に力が入りにくくなり、痛みも強くなったため中断した。この時の患部の写真を別に示す。中指DIP関節の伸展は不能であるが、PIP関節の屈伸は可能である。 考えられるのはどれか。
指伸筋腱断裂
11
30歳の男性。スキー滑走中に転倒し、ストックのストラップに右母指が引っ掛かり受傷した。来所時右母指に疼痛、腫脹がみられた。 最も困難な動作はどれか。
鍵を回す。
12
反復性肩関節脱臼の原因で誤っているのはどれか。
肩峰下インピンジメント症候群
13
41歳の男性。ソフトボール大会で送球した際に右肩に鋭い痛みを感じ負傷退場した。痛みは一時緩和したが、その後徐々に悪化してきた。写真に示す部位に圧痛が著しいが。腫脹はほとんど認められない。運動痛および外転制限が著明である。 陽性となるのはどれか。
ドロップアームサイン
14
ベネット(Bennett)損傷でみられないのはどれか。
肩関節の外旋可動域が減少する。
15
30歳の男性。1週前、野球の試合中バットを強く握りスイングした時、強い痛みを覚えた。受傷直後から小指のしびれを訴えている。手掌の遠位手根骨尺側部分に強い圧痛を認めた。 母指の運動で制限がみられるのはどれか。
内転
16
骨棘が生じるのはどれか。
ベネット(Bennett)損傷
17
上肢の軟部組織損傷で誤っているのはどれか。
SLAP損傷は上腕三頭筋長頭の拘縮を合併する。
18
スピードテストで誤っているのはどれか。
前腕を回内位で行う。
19
40歳の男性。泥酔して自宅のソファーで肘枕をして寝てしまった。翌朝、写真に示すような状態で来所した。手関節の自動背屈運動を指示したができない。写真を別に示す。 この患者でみられるのはどれか。
母指と小指の対立運動は可能である。
20
上腕二頭筋長頭腱の断裂について誤っているのはどれか。
主に直達外力によって発生する。
21
野球肘の病態で誤っているのはどれか。
上腕二頭筋腱炎
22
上腕二頭筋長頭腱断裂で誤っているのはどれか。
著しいADL障害が残る。
23
末梢神経障害と症状の組合せで正しいのはどれか。
肘部管症候群────フローマンサイン
24
腱板損傷で行う検査はどれか。
ドロップアームテスト
25
インピンジメントサインで検者の立ち位置はどれか。
患側後方
26
46歳の女性。右手で瓶の蓋を回し開けようとした時、突然、示指が屈曲位となった。MP関節は30度屈曲位をとり、その位置からの屈曲は可能であるが伸展は不能であった。MP関節に明瞭な腫脹や熱感はなく、PIP関節の屈伸障害もみられない。 この患者の圧痛部は図で示す部位のどれか。
b
27
35歳の男性。草野球の試合でレフトからホームに送球した際に、右肩に強い鋭い痛みを感じ来所した。写真Aに示した徒手検査法が陽性であった。超音波画像所見を写真Bに示す。写真を別に示す。 考えられる損傷部位はどれか。
棘上筋
28
肩腱板損傷で正しいのはどれか。
筋萎縮がみられる。
29
棘上筋損傷の徒手検査法で誤っているのはどれか。
リフトオフテスト
30
30歳の女性。10年ぶりにテニスを再開している。休暇を取り1週間連続でプレーしたところ、右肘関節外側が痛み始めた。2週間ほどテニスを控えていたが、仕事でパソコン入力作業にも支障をきたすようになった。 陽性となる徒手検査はどれか。
トムゼン
31
30歳の男性。職業はプログラマーである。10日程前から前腕外側に腫脹と圧痛を自覚して来所した。来所時、母指を自動運動させると痛みが増強し握雪音が聴取できた。 考えられるのはどれか。
腱交叉症候群
32
20歳の男性。自転車のタイヤ交換のためレバーを強く握った際、左示指MP関節部に突然の痛みを自覚した。以降、MP関節の完全伸展が不能となり来所した。初検時、関節部に軽度の腫脹と中手骨頭橈側に圧痛を認めた。示指MP関節は-30度まで伸展は可能であるが、それ以上の他動的伸展は不能であった。外観写真を別に示す。他指の関節運動は正常である。 最も考えられるのはどれか。
橈側側副靱帯が中手骨頭に乗りあげている。
33
42歳の女性。右肘外側の自発痛と右前腕の倦怠感を訴え来所した。年末に大掃除をした際、雑巾をしぼったり、重い荷物を持ち上げたりする時に痛みがでたという。肘関節の可動域制限、前腕の感覚障害はない。 最も考えられるのはどれか。
上腕骨外側上顆炎
34
14歳の女子。ソフトボール部活動中、左投げで遠投をしたところ「ガクッ」と音とともに肩に違和感を自覚し来所した。左上腕を下方へ引き下げたところ、肩峰と上腕との間に間隙ができた。 考えられるのはどれか。
動揺性肩関節症
35
ヤーガソンテストで抵抗を加える時の患者への動作指示はどれか。
前腕の回外
36
TFCC損傷の症状で誤っているのはどれか。
橈屈強制で疼痛が増強する。
37
腋窩神経の絞扼を助長するのはどれか。
ベネット(Bennett)損傷
38
病態と原因となる筋との組合せで正しいのはどれか。
リトルリーガー肘───円回内筋
39
41歳の男性。ソフトボールの試合中に遠投した際、右肩に鋭い痛みを感じて負傷退場した。水で冷やし安静にしていたところ痛みは緩和したが、また痛みが増してきたので翌日来所した。肩部の腫脹はみられないが肩峰下部に圧痛がみられ、肩関節外転が制限されている。 陽性となる検査法はどれか。
ドロップアームテスト
40
上腕骨外側上顆炎の治療で使用するバンドの圧迫部はどれか。
前腕伸筋筋腹部
41
スラップ損傷で関節唇の断裂部位はどれか。
上方
42
17歳の男子。野球部のキャッチャー。2週前に左示指をつき指したが、症状が軽く練習を継続していた。昨日、指の変形に気付き整形外科を受診し、装具固定を受け、DIP関節の自動屈曲運動を行うように指導を受けた。DIP関節の自動屈曲を行っている写真を別に示す。 考えられる損傷部位はどれか。
中央索
43
肩腱板断裂で誤っているのはどれか。
筋腱移行部付近で断裂することが多い。
44
疼痛が主症状であるのはどれか。
膝蓋軟骨軟化症
45
絞扼性神経障害でないのはどれか。
ド・ケルバン病
46
20歳の男性。剣道部に所属している。半年前から竹刀を振る際に右手関節の違和感を自覚していた。その後、徐々に疼痛が出現したため来所した。手関節背側に腫脹と圧痛および可動域制限と握力低下がみられた。手指の運動痛はない。写真に圧痛部位を示す。 考えられるのはどれか。
月状骨軟化症
47
クワドリラテラルスペース症候群で誤っているのはどれか。
棘下筋に萎縮がみられる。
48
疾患とその徴候との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
動揺性肩関節─────サルカス徴候, 大腿骨頭すべり症───ドレーマン徴候
49
腱板損傷で行う検査はどれか。
ドロップアームテスト
50
正しい組合せはどれか。
示指ロッキングフィンガー―――MP関節の伸展障害
51
65歳の女性。1か月前、自宅の整理をしていて崩れそうになった重い荷物を支えようとしたとき、右上肢痛を自覚した。約1週で疼痛が軽減し、上肢もあまり不自由なく使えるようになったので放置していたが、肘屈曲時に上腕部の腫れが目立ってきたので来所した。右上腕前面に握りこぶし大の軟部腫瘤を触知する。 誤っているのはどれか。
最大筋力は正常である。
52
感覚障害が生じないのはどれか。
前骨間神経麻痺
53
35歳の男性。倉庫で製品の管理をしている。昨日、約30kgの製品を持ち上げたとき、右上腕部にブチッという音と共に疼痛が出現したと訴え来所した。初検時に左右の肘関節を自動屈曲したときの外観写真を別に示す。 最も考えられる上腕二頭筋の損傷部位はどれか。
長頭腱
54
50歳の男性。右肩痛を訴えて来所した。10年前に柔道で負傷したが放置していた。最近、右肩に力を入れると痛みが走り、肩を使うと次第に痛みが強くなる。近医で単純エックス線検査を受けたところ、図のような所見であった。 検査で陽性となるのはどれか。
インピンジメントサイン
55
前腕コンパートメント症候群で正しいのはどれか。
慢性型は筋膜の肥厚がみられる。
56
肩腱板損傷で陽性になるのはどれか。2つ選べ。
ドロップアームサイン, ペインフルアークサイン
57
痛みの出現により陽性と判断するテストはどれか。
フィンケルスタイン
58
上腕二頭筋長頭腱断裂で正しいのはどれか。
筋力低下が生じる。
59
35歳の男性。柔道の初心者。3か月前、練習中に右肘に痛みを感じた。当初から肘部に目立った腫脹はないが、本を回内位で持ち上げる動作やタオルを絞る動作で痛みが増強する。圧痛部位の写真と単純エックス線写真を別に示す。圧痛部位を矢印で示す。 疑われるのはどれか。
上腕骨外側上顆炎
60
21歳の男性。1か月前から投球時右肩部に痛みが出現するため来所した。同部にわずかな熱感がみられ、肩関節自動運動に制限はみられないが、挙上時や外転外旋運動時に疼痛と引っかかり感が出現した。 考えられるのはどれか。2つ選べ。
SLAP損傷, 肩峰下インピンジメント症候群
61
絞扼部位と神経の組合せで正しいのはどれか。
クアドリラテラルスペース───腋窩神経
62
陳旧性の腱板損傷の症状でないのはどれか。
肩関節の腫脹
63
20歳の女性。バレーボールの試合でスパイクを受け、母指MP関節を負傷した。母指MP関節尺側に疼痛、圧痛、腫脹、皮下出血および側方動揺性を認めた。 誤っているのはどれか。
母指が尺屈強制された。
64
ド・ケルバン(de Quervain)病で誤っているのはどれか。
長母指伸筋腱の腱鞘炎である。
65
絞扼性神経障害を起こす絞扼部と神経の組合せで正しいのはどれか。
クアドリラテラルスペース───腋窩神経
66
図に示した動作ができない場合に疑われる筋損傷はどれか。
肩甲下筋
67
肩関節のインピンジメントを確認する動作はどれか。
肩関節を内旋位で挙上する。
68
正しい組合せはどれか。
正中神経麻痺───手掌橈側感覚障害
69
野球肘で起こりにくいのはどれか。
外側側副靭帯断裂
70
肘部管症候群の症状で正しいのはどれか。
フローマン徴候は陽性となる。
71
上腕二頭筋長頭腱断裂で正しいのはどれか。
日常生活に支障をきたす後遺障害は少ない。
72
後骨間神経麻痺で正しいのはどれか。
モンテギア(Monteggia)骨折に合併する。
73
疾患とその徴候との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
動揺性肩関節─────サルカス徴候, 大腿骨頭すべり症───ドレーマン徴候
74
五十肩の病期分類にないのはどれか。
萎縮期
75
35歳の女性。3週前に手関節の掌側に膨隆を見つけ来所した。環指・小指のしびれと疼痛を自覚し、感覚障害が手掌尺側にみられた。 徒手検査で陽性になるのはどれか。
フローマン徴候
76
疼痛が主症状であるのはどれか。
膝蓋軟骨軟化症
77
疾患と病態の組合せで誤っているのはどれか。
ベネット(Bennett)損傷───腱板疎部損傷
78
50歳の女性。3週前に高い所にあるものを取ろうとして右肩に疼痛が出現した。日常生活で外旋、内旋、挙上、水平伸展などの肩関節の運動制限が生じ、洗髪や衣服の着脱が不便となった。夜間は寝返りによる痛みで目が覚めてしまう。肩の変形や筋萎縮は認められず、腫脹や熱感もない。 適切でないのはどれか。
他動的矯正術
79
24歳の男性。バレーボール選手である。2か月前からスパイク時、右肩後方に痛みを自覚し軽減しないため来所した。図の楕円部に圧痛と筋萎縮があり、MMTで右肩関節外旋筋力のみが4と低下していた。肩関節の他動的可動域、腱反射、感覚に左右差はなく、スパーリングテストは陰性であった。 考えられるのはどれか。
肩甲上神経損傷
80
上腕二頭筋長頭腱の損傷について誤っているのはどれか。
筋腹の膨隆が近位に現われる。
81
62歳の男性。10日前、バス乗車中に吊革を右手で力を入れて持っていたところ、バスが急停車した瞬間に鋭い疼痛が肩に生じた。3日で疼痛は軽快したが、肩の挙上が不自由なため来所した。大結節部に圧痛がみられる。 考えられるのはどれか。
腱板損傷
82
肩腱板損傷で最も多いのはどれか。
棘上筋腱
83
45歳の男性。植木業をしている。仕事で手を酷使しているが1か月前から右手関節痛を自覚し、軽減しないので来所した。手関節に運動痛および背屈制限がみられ、手関節伸筋支帯第4区画付近に圧痛がみられた。 この疾患で正しいのはどれか。
リックマン分類が用いられる。
84
肘部管症候群で筋萎縮が著明でない部位はどれか。
C
85
尺骨神経管での絞扼によってみられる感覚障害部位はどれか。
手掌尺側
86
13歳の男子。野球部の投手で右投げである。2週前から右肘関節内側に痛みを自覚した。診断は右肘内側側副靱帯損傷であった。 一番負担のかかっていた投球動作区分はどれか。
加速期
87
肩腱板損傷の徒手検査法はどれか。
リフトオフテスト
88
52歳の男性。右肘から小指にかけてしびれが出現し来所した。約2か月間放置していたが、徐々にしびれが強くなってきたという。右肘関節に外反変形があり、6歳のときに鉄棒から落ちて骨折をしたという。 考えられるのはどれか。
遅発性尺骨神経麻痺
89
52歳の女性。6か月前から週1回のテニスの練習をしている。バックハンドストロークの練習をしていたところ右肘の外側に強い痛みが出現した。日常生活にも支障が出てきて来所した。中指伸展テスト及びトムゼンテストが陽性であった。 最も関与しているのはどれか。
短橈側手根伸筋
90
正しい組合せはどれか。
正中神経麻痺───手掌橈側感覚障害
91
好発断裂部として正しい組合せはどれか。
上腕二頭筋―――結節間溝部
92
テニス肘で誤っているのはどれか。
発育期の障害である。
93
絞扼性神経障害を起こす絞扼部と神経の組合せで正しいのはどれか。
クアドリラテラルスペース───腋窩神経
94
急性期の肩腱板損傷で陽性となるのはどれか。
ドロップアームテスト
95
リトルリーガー肩はソルター・ハリス分類ではどれか。
Ⅰ型
96
スポーツ障害で最も起こりにくいのはどれか。
スノーボードによる距骨頸部疲労骨折
97
50歳の女性。右手関節部の疼痛があり、ボタンかけが不自由になり来所した。手関節部に軽度の腫脹および圧痛を認め、ファーレンテスト陽性、フィンケルスタインテスト陰性。PerfectOの不整がみられた。 感覚障害がみられないのはどれか。
小指
98
ボタンかけに支障がないのはどれか。
腋窩神経麻痺
99
肘内障で誤っているのはどれか。
肘関節過伸展強制で発生する。
100
後骨間神経麻痺の症状はどれか。
母指の伸展運動障害