問題一覧
1
患者から取りだした臓器や組織を肉眼的あるいは顕微鏡を用いて観察し、組織、細胞の変化をもとに病気の診断を行うことを()という
病理診断
2
食物アレルギーや花粉症、喘息など異物に対する免疫反応が過剰となり、身体にとって有害な反応となる場合を()という
アレルギー
3
必要な栄養素でも摂取しすぎた場合は()として、不足した場合は()としてそれぞれ人体に障害を引き起こすことがある
過剰症, 欠乏症
4
人類のさまざまな産業活動によって排出される有害物質によって引き起こされる病気を()といい、熊本や新潟では有機水銀による水質汚濁による()、富山ではカドミウムによる水質汚濁による()、三重では亜硫酸ガスによる大気汚染による()が発生した
公害病, 水俣病, イタイイタイ病, 四日市喘息
5
細胞容積の減少を()と呼ぶのに対し、細胞容積を増加させるような適応現象を()という。 細胞の数が増加する現象を()という。
萎縮, 肥大, 過形成
6
細胞や組織の損傷が可逆性の場合に、損傷の結果がおこった形態や機能の変化を広く()という
変性
7
組織が損傷を受けると崩壊した細胞などから化学伝達物質が放出し、標的細胞の特定の受容体に結合して作用し炎症を発現させるものを()という
炎症メディエーター
8
炎症の際に主に肝臓で産生され、短期間に血中で増減する一群のタンパク質を()といい、()などが含まれる
急性期タンパク質, C反応性タンパク質(CRP)
9
急性期の局所炎症反応 左から()4つ
発赤、熱感, 遊走, 血管壁, ブラジキニン
10
細胞膜のアラキドン酸からさまざまな炎症メディエーターが産生されるしくみを()という。 炎症メディエーターなどの一連の因子を次から次へと活性化することで炎症を増幅するはたらきを()という。
アラキドン酸カスケード, カスケード反応
11
組織の修復過程で新たにつくられる毛細血管に富む組織を()という。 また、最終的にかたい白色調の膠原線維のみからなる組織におきかえられたものを()という。
肉芽組織, 瘢痕組織
12
組織修復の過程において膠原線維が過剰に蓄積しておこる治癒後の瘢痕の盛り上がりを()という
ケロイド
13
経過がすみやかで早期に終息する炎症を()という。 組織損傷が長期にわたる場合や原因となる因子がなかなか処理されない場合炎症は遷延するものを()という。 好中球の浸潤を主体とする炎症を()という。
急性炎症, 慢性炎症, 化膿性炎
14
類上皮細胞とよばれる紡錘形の細胞が球状に集合したものを()という。 結核では()とよばれる特徴的な肉芽腫を形成する。多数の核が()に配列したラングハンス巨細胞が出現するのが特徴である。 細胞の増殖を特徴とする炎症を()といい、増殖性炎のうち肉芽腫を形成するものを()という。
肉芽腫, 結核結節, 馬蹄形, 増殖性炎, 特異性炎(肉芽腫性炎)
15
炎症の治療には2つあり、抗菌薬を使用したり抗毒素を使用したりして炎症の原因を治療するものを()といい、症状に対して解熱薬や鎮痛薬を使用し症状を抑えるものを()という
原因療法, 対症療法
16
抗炎症薬は炎症反応の緩和と症状の軽減に効果はあるが()ではない。また、感染症の疑いがある場合は副腎皮質ステロイド薬の使用には一般的に()である。
根本治療, 禁忌
17
20種類以上からなる一群のタンパク質のことを()といい、抗体と結合することによって活性化され抗原となる細胞や組織を損傷して融解させる
補体
18
細胞間の相互作用に関与する一群のポリペプチドを()といい、特定のレセプター(受容体)と結合することによって微量で作用する。 サイトカインが遠隔ではたらく現象を()といい、局所で作用する現象を()という。
サイトカイン, エンドクリン, パラクリン
19
免疫不全症の状態に陥り、さまざまな感染症に罹患しやすくなるのを()といい、易感染状態では通常では感染症を起こすことの少ない弱毒性の病原体や病原性のないウイルスや細菌によっても感染症を引き起こすようになり、このような感染症を()という。
易感染性, 日和見感染症
20
先天的に免疫系のいずれかの部分に欠陥がある疾患の総称を()といい、最も重篤なものはT細胞とB細胞の両者の欠損が生じる()である。
原発性免疫不全症候群, 重症複合免疫不全症
21
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染によりさまざまな日和見感染症や特定の悪性腫瘍を発症した状態を()という
後天性免疫不全症候群(AIDS)
22
I型アレルギーはアレルギーの代表的な型であり、この反応には()が関与している。 I型アレルギー反応が急激に全身性に生じると呼吸困難や循環不全が急速な悪化することがあり、これを()といい、重篤なショック状態に陥ることを()といい、()がその代表的なものである。
IgE, アナフィラキシー, アナフィラキシーショック, ペニシリンショック
23
II型アレルギーは標的となる細胞や組織に対して特異的に結合する()が作られることによりアレルギーが生じる。 III型アレルギーは()が関与したアレルギーであり、代表的な疾患として()がある。
抗体, 免疫複合体, 糸球体腎炎
24
II型アレルギーやIII型アレルギーは()による反応であるが、IV型アレルギーは感作された()によって引き起こされる()による反応である
液性免疫, T細胞, 細胞性免疫
25
生きた臓器、組織、細胞などを他の部位や他の個体に移し植えることを()という
移植
26
異なった動物種からの異種移植の場合は移植片は通常うまく生着せず、壊死に陥り脱落する現象を()という
拒絶反応
27
同じ種であっても各個体によって遺伝子にはわずかな違いがあり、このことを()という
遺伝的多型
28
移植片の拒絶に関わる抗原を()といい、 主な分子は()という遺伝子領域によってアミノ酸配列が決定されている。 ヒトにおいては移植された臓器が正着する可能性を規定する指標となる一群のタンパク質として()が知られている。
組織適合抗原, 主要組織適合遺伝子複合体(MHC), ヒト組織適合白血球抗原(HLA)
29
移植片であるドナーのリンパ球が宿主を非自己として認識し、攻撃を加えてしまうために生じるものを()という
移植片対宿主病(GVHD)
30
生体内の細胞や組織が機能を果たせなくなった際に、移植などにより失われた機能を回復させる医療を()という。 すでに分化している成人の皮膚や血液の細胞に特定の数種類の遺伝子を導入することによってつくることができる全能性幹細胞を()という。
再生医療, iPS細胞(人工多能性幹細胞)
31
生体内の恒常性の維持は()という
ホメオスタシス
32
老化の4原則
普遍性, 内在性, 進行性, 有害性
33
老化に伴うさまざまな機能の低下により疾病や身体機能障害が起こりやすくなった状態を()という。 加齢に伴う筋力の低下と筋肉量の減少を()という。 運動器の障害によって移動機能が低下した状態を()という。
フレイル, サルコペニア, ロコモティブシンドローム
34
安静状態が長期にわたって続き、さまざまな心身の機能低下が引き起こされることを()という
廃用症候群
35
全ての生物種にはそれぞれ遺伝的に規定された固有の生きる限界があり、これを()という。ヒトの最大寿命は()歳前後である。
最大寿命, 120
36
早期に老化をきたす疾患である()で遺伝子の異常が解明され、WRN遺伝子の変異によっておこるものを()という
早老症, ウェルナー症候群
37
細胞の分裂寿命には染色体の両端()が関係する
テロメア
38
臨死期の徴候4つ
死前喘鳴, 下顎呼吸, 四肢のチアノーゼ, 橈骨動脈の拍動触知不可
39
死の三徴候3つ
心拍動の停止, 自発呼吸の停止, 瞳孔散大と対光反射の消失
40
脳全体が不可逆的に機能を喪失した状態を()といいう。脳以外の臓器の機能を維持することができる。 呼吸をし心臓は拍動しているが運動や知覚、知能の活動がほとんど欠如した状態が長期にわたって続いている場合を()といい、自発呼吸が保たれている。
脳死, 遷延性意識障害(植物状態)
41
不治で末期にいたった患者が死の時までその人らしさを保って生きることを()という。 救命の可能性がない場合において心肺蘇生措置を行わないことを()という。 薬物などを使って末期患者の死期を積極的に早めることを()という。
尊厳死, 蘇生措置拒否(DNR)(DNAR), 安楽死
42
1つの座位に存在する遺伝子、あるいはDNA配列を()という。 多くのヒトに共通するアレルを()といい、野生型とは異なる配列は()という。 頻度の高いバリアントは()とよばれ、野生型と塩基1つだけが異なる()は高頻度に認められる。
アレル, 野生型, バリアント, 多型, 一塩基多型(SNP)
43
DNA→mRNA→タンパク質という遺伝情報の流れを()という
セントラルドグマ
44
1960年代のヨーロッパにおいて妊娠初期にサリドマイドを服用した母親から四肢の短い()の子供が生まれた
あざらし肢症(サリドマイド奇形)
45
常染色体の相同染色体上の2つのアレルの一方に病的変異を受け継ぐことで発症する疾患を()という。 常染色体の相同染色体上の2つのアレルの両方に病的変異を受け継いだ際に発症するものを()という。 性染色体上に病的変異がありその発現様式が性別に連動して決まっているものを()といい、多くは劣性遺伝を示す()である。()だけが発症し、その代表疾患は()である。
常染色体優性遺伝病, 常染色体劣性遺伝病, X連鎖遺伝病, X連鎖劣性遺伝病, 男性, 血友病